JP3268284B2 - 人形を構成する構成部材の連結構造 - Google Patents

人形を構成する構成部材の連結構造

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JP3268284B2 JP18579199A JP18579199A JP3268284B2 JP 3268284 B2 JP3268284 B2 JP 3268284B2 JP 18579199 A JP18579199 A JP 18579199A JP 18579199 A JP18579199 A JP 18579199A JP 3268284 B2 JP3268284 B2 JP 3268284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人形を構成する構
成部材の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手足が胴体部に対し回動可能に設
けられ、手足を動かして遊ぶ人形は数多く提案され、実
用に供されている。胴体部に手足を可動できるように連
結した玩具として本出願人による可動玩具が実願平9ー
9147号公報に開示されている。この可動玩具は胴体
内部に設けられ、上下動可能に配置された摺動部材に球
状の連結部を突出して形成し、大腿部に形成された嵌合
凹部に連結部を嵌合させ、胴体部に対し脚部が可動する
ように構成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
可動玩具は胴体部に対し脚部を動かすことができるが、
あくまで胴体部は腰部と一体構造で玩具の動きの変化に
は限界があった。
【0004】本発明は上記問題点を解消し、胴体部と腰
部とが相互に可動できるように連結することができる、
特に小型の玩具に最適な人形を構成する構成部材の連結
構造を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る人形を構成する構成部材の連結構造
は、人形を構成する構成部材のうち連接する2部材を連
結する以下の要件を備えることを特徴とする。 (イ)一方の構成部材には孔部を有するリング状の連結
部材が突出して形成され、他方の構成部材には上記連結
部材の孔部に遊嵌する連結軸が形成されていること (ロ)上記孔部の内径は上記連結軸の直径よりも大きく
形成されていること (ハ)上記連結軸の両側には所定間隔をおいて弾性を有
する一対の挟持片が配置され、上記2つの構成部材を連
結させた時、上記連結部材は上記挟持片によって挟持さ
れること
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る人形を構成
する構成部材の連結構造(以下、連結構造という)を適
用した人形(ロボット玩具)Aを示し、この人形Aは複
数の構成部材Bを連結することによって手の中に納まる
程度の大きさに形成されているもので、腕部1(構成部
材B)が胴体部2(構成部材B)に対し可動できるよう
に連結され、脚部3(構成部材B)が腰部4(構成部材
B)に可動できるように連結され、さらに、その腰部4
と上記胴体部2との間には連結構造Cが形成され、この
連結構造Cによって胴体部2と腰部4とが相互に可動で
きるようになっているものである。
【0007】 胴体部2は、図2に示すように、中空の前
胴体部2aと後胴体部2bとの2部材で構成され、それ
ぞれの上部には頭部5に形成された球体状の連結部6を
嵌め合わせる嵌合受け部7が形成され、両側部には腕部
1に形成された連結軸8を回動可能に軸支する軸受け部
9が形成されている。
【0008】 そして、前胴体部2aの内側中央には軸方
向に螺子穴10が形成された連結構造Cの他方である連
結軸11が立設され、その連結軸11の両側には所定間
隔を置いて一対の挟持片12a、12aが立設形成され
ている。この一対の挟持片12a、12aは先端が先細
りに形成され先端間の距離L1は後述する連結構造Cの
一方である連結部材20の外径L2よりやや小さく形成
されている(図3(a)参照)。
【0009】 後胴体部2bの内側中央には上記前胴体部
2aの連結軸11に対応して連結突部13が突出形成さ
れ、この連結突部13の中央には前胴体部2aと後胴体
部2bとを連結固定する螺子14を差し込む貫通孔15
が形成され、連結突部13の両側には所定間隔を置いて
一対の挟持片12b、12bが立設形成されている。こ
の一対の挟持片12b、12bは前胴体部2aと後胴体
部2bとを連結した時、先端が前部材の挟持片12a、
12aの先端に当接するように形成されている(図3
(b)参照)。
【0010】 そして腰部4には脚部3を回動可能に連結
する球体状の連結部16が形成され、大腿部3aに形成
された嵌合受け部17に嵌め合わせることにより、脚部
3を腰部4に対して前後左右に回動できるように連結さ
れている。そして、腰部4の上端には上方に突出して連
結構造Cの一方である孔部20aを有するリング状の連
結部材20が形成されている。この連結部材20の外径
L2は上述したように上記挟持片12a、12bの先端
間の距離L1よりもやや大きく形成され、連結部材20
の孔部20aの内径L3は上記連結軸11の直径L4よ
りも大きく形成されている。
【0011】 上述の人形によれば、腰部4に脚部3を連
結した後、前胴体部2aの連結軸11を腰部4の連結部
材20に挿通させ、腕部1の連結軸8を軸受け部9に嵌
め込み、頭部5の連結部6を嵌合受け部7に嵌め合わせ
た後、後胴体部2bを被せるように重合し、螺子14で
連結固定する。
【0012】 この状態では、図3(b)に示すように、
連結部材20の孔部20aの内径が連結軸11の直径よ
り大きいので腰部4を胴体部2に対し前後に回動させる
ことができるし、左右に回動することができる。そし
て、図3(b)及び図4に示すように、連結部材20の
外側が挟持片12によって挟持されているので、胴体部
2に対して腰部4の固定状態が維持されるので、人形を
立てた時に胴体部2が不安定になることがない。しか
も、胴体部2に対し腰部4を可動させた時の状態も維持
されるので、小型の人形でありながら状態を複雑に動か
すことができ、動かした状態が維持されるので、よりリ
アル感のある人形にすることができる。
【0013】 また、脚部を強く引くようなことがあって
も連結部材20には連結軸11が遊嵌しているので挟持
片12が連結部材20を挟持しきれなくなっても腰部4
が胴体部2から離脱するようなことがなく強度のある連
結構造を低コストで実現することができる。
【0014】 なお、本発明では連結構造Cを人形の胴体
部2と腰部4との連結に適用したが、この連結構造Cは
胴体部2と腰部4との連結に限定されるものではなく、
胴体部2と腕部1や腰部4と脚部3の連結に適用しても
よいし、動物や乗り物玩具に適用してもかまわない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、構造がシンプルなので
小型化することが可能になり小さな人形に適用すること
ができ、小さな人形であっても大きな人形に遜色ない人
形を実現することができる。また、孔部の内径を連結軸
の直径よりも大きく形成したので軸方向にも回動するこ
とができ左右方向に限定されず前後方向にも回動させる
ことができる。
【0016】 しかも、連結部材がリング状に形成され、
連結軸の両側に配置された挟持片が リング状の連結部材
を挟持するので、 連結した2つの構成部材が半固定状態
で連結され、変化状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連結構造を適用した人形の正面図
【図2】上記人形の分解図
【図3】(a)(b)は連結構造を説明する胴体部の横
断面図
【図4】連結軸に腰部の連結部を係合させた状態の正面
【符号の説明】
1 腕部 2 胴体部 3 脚部 4 腰部 8 連結軸 12 挟持片 20 連結部材 20a 孔部 A 人形 B 構成部材 C 連結構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63H 1/00 - 37/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人形を構成する構成部材のうち連接する
    2部材を連結する以下の要件を備えることを特徴とする
    人形を構成する構成部材の連結構造。 (イ)一方の構成部材には孔部を有するリング状の連結
    部材が突出して形成され、他方の構成部材には上記連結
    部材の孔部に遊嵌する連結軸が形成されていること (ロ)上記孔部の内径は上記連結軸の直径よりも大きく
    形成されていること(ハ)上記連結軸の両側には所定間隔をおいて弾性を有
    する一対の挟持片が配置され、上記2つの構成部材を連
    結させた時、上記連結部材は上記挟持片によって挟持さ
    れること
JP18579199A 1999-06-30 1999-06-30 人形を構成する構成部材の連結構造 Expired - Fee Related JP3268284B2 (ja)

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