JP3267404B2 - 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 - Google Patents

蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法

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JP3267404B2
JP3267404B2 JP21329693A JP21329693A JP3267404B2 JP 3267404 B2 JP3267404 B2 JP 3267404B2 JP 21329693 A JP21329693 A JP 21329693A JP 21329693 A JP21329693 A JP 21329693A JP 3267404 B2 JP3267404 B2 JP 3267404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、液体収納容器に貯えられた栄
養液や薬液を生体に投与するための蠕動型輸液ポンプの
駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療分野においては、栄養液、
薬液、食塩水等の非経口液体を生体内に投与するため
に、これらの液体を輸液する医療用輸液システムが用い
られている。この輸液システムの一例を示すと図11の
通りであり、栄養液等を収納する輸液バッグ54と、栄
養液等を輸液する輸液ポンプ51とを有する。この輸液
ポンプ51は、特公昭61−55,393号公報に開示
されているように、蠕動式(ペリスタリックフィンガ
式)の輸液ポンプが知られており、本体部51aの前面
には、輸液バッグ等に接続された可撓性チューブ55が
装着されるチューブ装着部53が設けられている。この
チューブ装着部53には、チューブ55内を通る液体を
フィンガの蠕動運動によって送液チューブ53の押し潰
し位置を順次移動させるように圧閉して輸液するポンプ
部57が設けられると共に、ポンプ部57に対向するド
ア52が開閉自在に取り付けられている。また、ポンプ
部57に対向するドア内面52aには、チューブ55を
ポンプ部57に向かう方向に沿って所定圧力で押圧する
バックプレート58が設けられている。このバックプレ
ート58とドア内面52aとの間には、バックプレート
58をポンブ部57に向けて押圧する弾発力を付勢する
スプリングが取り付けられている。
【0003】輸液ポンプ51のポンプ部57は、ステッ
ピングモータにパルスを印加させて駆動されることか
ら、このモータの回転速度を制御することによって、単
位時間(例えば1時間)当たりの流量を所定範囲で設定
できるようになっている。また、モータ駆動軸の1回転
当たりの輸液量は予め分かっているため、モータ駆動軸
の回転数をカウントすることによって、輸液を開始して
からの輸液積算量が算出されるようになっている。更
に、輸液ポンプ51は、輸液予定量を設定する機能も有
している。
【0004】輸液予定量、輸液流量を設定すれば、輸液
バッグ14の下部9に接続された点滴筒60に設けられ
た点滴センサー59で検出しながら、長時間(24時間
程度)に亙って自動的に輸液が行えるよう構成されてい
る。
【0005】この種の輸液ポンプ51には、輸液が完了
したことを示す輸液量監視装置が組み込まれており、従
来の輸液量監視装置は、モータ駆動軸の回転数をカウン
トすることにより算出した輸液積算量、あるいは、薬液
等の滴下数をカウントすることにより算出した輸液積算
量が予め設定した輸液予定量に一致した場合に、ランプ
を点灯したりブザー音を発したりすることによって、輸
液が完了したことを示すようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
ピングモータのトルク特性においてはプルインとプルア
ウトの間には差異があり、モータのプルアウト領域での
高速回転時においては、モータ回転直後から設定回転数
のパルス周波数を印加すると脱調現象を引き起こした
り、プルイン領域でのモータ駆動においても、モータ回
転開始時は、起動トルクが動トルクより大きい為モータ
印加電圧を通常設定電圧より高くしないと負荷変動によ
り脱調したり、また、モータ印加パルス周波数によって
モータ印加電圧を可変してやらないと消費電力、騒音の
増大を招く等の問題があった。また、モータパルスの変
化に相応しないで一定の電圧を印加したのみではモータ
出力の効率的な利用ができず、消費電力、騒音の増大を
招くという問題があった。
【0007】本発明は、従来の輸液ポンプの上述した問
題点の改善を図るためになされたものであり、必要最小
限の消費電力でモータトルクの効率的な利用を図った
動型輸液ポンプの駆動制御方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【問題を解決するための手段】 上記目的むを達成する
ための本発明は、複数のフィンガで順次輸液チューブを
押圧することにより該輸液チューブ内の薬液を移送させ
るための蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法であって、輸
液流量を入力部で設定するステップと、設定された輸液
流量に応じて2相励磁パルス方式に基づいてステッピン
グモータを駆動制御するステップからなり、ステッピン
グモータを駆動開始時から所定時間は設定電圧よりも高
い電圧を印加して2相励磁パルスを発生させるステップ
と、所定時間経過後は、パルス切り換え時に一定時間設
定電圧で2相励磁パルスを発生させるステップと、パル
ス切り換えして所定時間経過後は、一定時間設定電圧よ
り低い電圧で2相励磁パルスを発生させるステップと、
からなることを特徴とする蠕動型輸液ポンプの駆動制御
方法である。
【0009】液体収納容器に収納された被輸送液体は、
設定された輸液流量で輸液される。そして、ステッピン
グモータのパルス周期あるいはパルス切り替えに応答し
て該ステッピングモータへの印加電圧を変化させる回路
を備えたことにより、必要最小限の消費電力でモータト
ルクを効率的に引き出すことができる為、低騒音、低消
費電力の輸液ポンプを提供することができる。
【0010】本発明で用いることのできる輸液ポンプは
ローラにより、チューブ押圧位置を移動させ、輸液する
ローラポンプであり、また複数並べたフィンガをにより
順次押圧位置を移動して輸液する蠕動型輸液ポンプであ
る。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、実施例に係る
輸液ポンプを詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る蠕動型輸液ポンプ1
の正面図である。図1について説明すると、2は、蠕動
型輸液ポンプ1の異常等を報知するLED等のを示す第
1の表示部で、蠕動型輸液ポンプ1に装着されたチュー
ブ(不図示)内に気泡が検出された場合、蠕動型輸液ポ
ンプ1に装着されたチューブの閉塞が検出された場合、
蠕動型輸液ポンプ1に装着されたチューブ内の液体の流
量が所定の設定流量内でない場合、蠕動型輸液ポンプ1
に装着されたチューブ内の液体がない場合、蠕動型輸液
ポンプ1のドア12が開いている状態または、完全に閉
じていない状態の場合等の異常、輸液が完了した場合等
を示す表示部である。3は、輸液の積算量、輸液流量、
輸液予定量等をデジタルで表示する第2の表示部であ
る。積算量は、輸液開始から現在までの全輸液量を単位
時間当たりの流量から、予め記憶されたテーブルに基づ
いて算出し、これを表示するものである。4は、3の第
2の表示部の流量と予定量の表示を切り替える切替スイ
ッチ、5は積算量をクリアする積算クリアキー、6は液
滴数を設定するキーである。また、7aは輸液の積算
量、輸液流量(単位時間、例えば1時間当たりの輸液流
量)輸液予定量を設定するための粗調整キー(10
桁)、7bは輸液の積算量、輸液流量、輸液予定量を設
定するための微調整キー(1桁)であり、7a,7bの
上部キーは1回押す毎に夫々の桁が+10,+1され、
7a,7bの下部キーは1回押す毎に夫々の桁が−1
0,−1される。流量設定が7a,7bのキーで入力さ
れると、設定流量に応じたパルス周波数を有するパルス
がモータ駆動回路に与えられ、モータ駆動軸の回転速度
が制御されるようになっている。8は、電源キーで、電
源が電池である場合、その旨の表示がされ、電圧が所定
値よりも低下した場合、点滅する。9は、早送りキーで
このキーを押している間は所定の流量で輸液される。1
0は、輸液の開始及び停止を行うキーで、警報ブザーの
消音キー機能も併せて備えたものである。11は、ドア
12の開閉用ノブ、13は、把持部である。
【0013】図2に示す医療用の輸液システムは、薬液
(輸液剤)を生体内に注入する際や、自動点滴等を行う
際に使用されるものであり、薬液を収納した輸液バッグ
14と蠕動型輸液ポンプ1とを有する。
【0014】この輸液バッグ14には、栄養液、薬液、
生理食塩水等の非経口液体(被輸送液体に相当する)が
所定量充填されており、スタンド(不図示)の上部に係
止されている。輸液バッグ14の下端には、点滴筒21
を介して、可撓性チューブ15の一端が連結されてい
る。この点滴筒21には、輸液バッグ14から落下する
薬液等の滴下を検出する液滴検知センサ20が設けられ
ている。液滴検知センサ20は、光センサ22から構成
され、この光センサ22は、発光素子(例えば赤外線L
ED)22aと受光素子(例えばフォトトランジスタ)
22bとからなり、発光素子22aからの光が滴下する
滴により遮られるように設けられている。輸液バッグ1
4から薬液が落下するのに伴い、発光素子22aからの
光は滴下した滴により遮られたり通過したりするため、
受光素子22bは、発光素子22aからの光を受光する
と例えばオフ信号を出力し、滴で光が遮られると予め設
定されたスレッシュホールド値以下のオン信号を出力す
る。このオン信号をカウントすることにより、薬液等の
滴下数が検出される。また、点滴筒21は、15滴で1
cc、19滴で1cc、60滴で1ccのように、単位
体積(例えば1cc)当たりの滴下数が予め決められて
いる。従って、薬液等の滴下数つまり受光素子22bか
らのオン信号をカウントし、これを単位体積当たりの滴
下数で除算することによって、輸液積算量を算出するこ
とができる。この積算量は、第2の表示部に表示され
る。
【0015】薬液等の滴下が所定時間経過しても感知し
ない場合、つまり、受光素子22bからのオン信号が所
定時間の間に検出されなければ、輸液バッグ14に貯え
られた薬液等がなくなったと判定することができる。こ
の輸液ポンプ1には、輸液バッグ14等に接続された可
撓性チューブ15が装着されるチューブ装着部17が設
けられている。このチューブ装着部17には、チューブ
15内を通る薬液を移動させる蠕動型ポンプ部17が設
けられると共に、蠕動型ポンプ部17に対向するドア1
2が開閉自在に取り付けられている。また、図2にも示
すように、ポンプ部17に対向するドア内面12aに
は、チューブ15を蠕動型ポンプ部17に向かう方向に
沿って押圧するバックプレート18が設けられている。
このバックプレート18とドア内面12aとの間には、
バックプレート18をポンブ部17に向けて所定の押圧
力で押圧する弾発力を付勢するスプリング(不図示)が
取り付けられている。また、この蠕動型ポンプ部17
は、防水性のシート部材により覆われ、薬液が蠕動型ポ
ンプ部17内に侵入するのを防止している。
【0016】この蠕動型ポンプ部17は、図3に示すよ
うに、装着されたチューブ15に対して進退移動自在な
複数個(例えば6個)のフィンガ25と、これら各フィ
ンガを摺動自在に保持するケーシング26とを有する。
このケーシング26は、相互に突き合わせられる一対の
ケーシング構成体27からなり、このケーシング26内
には、各フィンガ25を摺動自在に保持する保持溝28
が棚状に形成されている。また、ケーシング26内に
は、支軸29が軸受30を介して回転自在に取り付けら
れており、この支軸29には複数個(例えば6個)の偏
心カム31が所定の角度で位相をずらして固定されてい
る。尚、この支軸29は、回転に伴い後述するタイミン
グプーリ60との間で位置ずれが生じることを防止する
ため、断面がD形に形成されている。フィンガ25は、
略板状の形状を有し、偏心カム31が摺接するカム孔3
2が形成されている。偏心カム31に嵌め合わされる支
軸29の部分は、断面D形でない通常の円の断面でも良
い。図4にも示すように、ケーシング26から突出した
支軸29の一端には、タイミングプーリ60、タイミン
グベルト61及びモータ(不図示)等を備えた回転駆動
手段が接続されている。 そして、モータを作動させて
支軸29を回転駆動すると、この支軸29に位相をずら
して固定された偏心カム31のそれぞれは、対応するフ
ィンガ25のカム孔32の内周面に摺接しつつ回転す
る。このカム作用の結果によって、各フィンガ25は、
保持溝28内を摺動しつつ、上部から順次前進移動を開
始し、前進限まで移動したフィンガ25は、バックプレ
ート18との間でチューブ15を押圧してチューブ15
の流路を閉塞する。また、前進限まで移動したフィンガ
25は、支軸29が更に回転するのに伴い後進限に向け
て移動し、前記閉塞が解除される。このように、上方に
位置するフィンガ25から順次前進限まで移動する動作
を繰り返すことにより、チューブ18を閉塞する点つま
り圧閉点18aがチューブ18の長手方向に沿って順次
下方に移動し、チューブ18内の液が吸入側から吐出側
へ向けて輸液されるようになっている。また、脈動を防
止するために最下部にあるフィンガ25が前進限まで移
動し、最上部のフィンガ25が前進し始める時間をエン
コーダ47を用いて位相を所定時間早めている。このよ
うにすることにより、脈動補正のためのフィンガを改め
て設ける必要がなくなる。
【0017】ステッピングモータは、モータ駆動回路に
与えるパルスのパルス周波数を制御することにより、モ
ータ駆動軸の回転速度を制御できるようになっている。
【0018】従って、蠕動型ポンプ部17は、ステッピ
ングモータに与えるパルスの周波数を制御することによ
り、単位時間当たりの輸液流量が所定範囲で設定される
ようになっている。ステッピングモータの中の2相励磁
の場合の通常の回転方法を図9と図10を用いて示す。
図10は駆動軸70を中心に磁石71(磁力線は駆動軸
70に対して垂直方向である。)が設けられ、その周囲
を4つの励磁コイルD0、D1、D2、D3が駆動軸70を
中心に90度づつずれて円周上に配置されている。励磁
コイルD0とD2(D1とD3)はそれぞれ逆相になるよう
にコイルが巻いてある。図9は上部にはおのおのの励磁
コイルに印加するパルスの状況を示している。つまり、
T1の時には励磁コイルD0、D3が励磁されるために、
磁石はの方向に止まり、T2の時には励磁コイル
0、D1が励磁されるために、磁石はの方向に止ま
り、T3の時には励磁コイルD1、D2が励磁されるため
に、磁石はの方向に止まり、T4の時には励磁コイル
2、D3が励磁されるために、磁石はの方向に止まる
ことになる。以下、これを繰り返すことにより、モータ
は回転を続けるものである。
【0019】さらに、図9の下部にステッピングモータ
に印加する電圧のパルスの相切り替え時の変化を示す。
駆動開始時(開始SWON)から所定時間(Ts)は、
回転に必要な設定電圧より高い電圧(設定電圧+α)を
設定することにより、モータトルクのアップを図り、ま
た、所定時間(Ts)経過後はパルス切り替え時にのみ
設定電圧を保持するもので、つまり、パルス切り替えの
T1時間前に設定電圧に変更し、パルス切り替えVT2
間後に設定電圧より低い電圧(設定電圧−β)に設定す
ることにより、常に一定の設定電圧が付加されることが
なくなり、設定流量時の消費電流の低減を図ることがで
きるようになっている。
【0020】輸液ポンプ1により輸液された液量を積算
するための輸送液量積算手段45は、図4及び図5に示
すように、支軸29に連結されたタイミングプーリ60
と、光センサ48とを有する。タイミングプーリ60の
外周フランジは、1つのスリット47aが形成されたエ
ンコーダ47となっている。光センサ48は、図5に示
すように、発光素子(例えば赤外線LED)48aと受
光素子(例えばフォトトランジスタ)48bとからな
り、発光素子48aからの光が前記スリット47aを通
過するように設けられている。このようにプーリと別に
設けられていた従来のエンコーダ部をタイミングプーリ
60と一体に形成することによって、輸液ポンプ1の外
形寸法を小さくすることができる。更に、支軸29が挿
入されるプーリ60の中心孔60aはD字形に形成され
ているが、このように支軸29の断面及び中心孔60a
を非円形とすることにより、プーリ60と支軸29の間
に位置ずれ(すべり)が生じることがなくなり、正確に
支軸29の回転数をエンコーダ47により検出できる。
尚、本発明は、別部品のエンコーダを有するポンプとし
ても、何ら差し支えるものではない。また、エンコーダ
の形状等もこれらに限定されるものではない。
【0021】モータの駆動はタイミングベルト61、タ
イミングプーリ60及び支軸29に伝わり、タイミング
プーリ60とともにエンコーダ47が回転すると、発光
素子47aからの光は遮られたりスリット47aを通過
したりするため、受光素子48bは、発光素子48aか
らの光を受光すると例えばオン信号を出力し、光が遮ら
れるとオフ信号を出力する。前記オン信号をカウントす
ることにより、支軸29が何回転したかが検出される。
また、支軸29の1回転当たりの輸液量は予め分かって
いる。従って、支軸29の回転数つまり受光素子48b
からのオン信号をカウントし、これに支軸29の1回転
当たりの輸液量を乗算することによって、輸液積算量が
算出されるようになっている。尚、上述したように、液
滴検知センサ20で検知した滴下数に基づいても輸液積
算量を算出できるため、輸送液量積算手段45を液滴検
知センサ20より構成しても良い。
【0022】第2の表示部3は、7つのセグメントを有
するLED表示器により構成すると良い。また、LED
を列状に配置し、LEDの点灯、消灯あるいは点滅によ
り、所定の表示を示すようにしても良い。また、このセ
グメントを用いて、エラー表示を行うことができる。ま
た、輸液完了警報等を示すためブザーを時間表示部に設
け、ブザー音を断続音としたり連続音とすることで、種
々の警報を識別するようにしても良い。また、表示部3
やブザーをいわゆるナースコールシステムに接続し、ナ
ースセンターにも、演算結果に基づく所定の表示を示す
ようにしても良い。
【0023】次に、図6,7,8に示すフローチャート
を参照しながら、輸液ポンプ1の作動を説明する。
【0024】プログラムがスタートすると、種々の変数
が初期化され、ステップS1、S2で、輸液予定量及び
輸液流量設定キー7a,7bによる輸液予定量Qの設
定、及び、輸液流量Vの設定がなされると共に、これら
輸液予定量Q及び輸液流量Vが記憶手段62に記憶され
る。更に、設定された予定量Q、輸液流量Vが、それぞ
れ第1の表示部3に表示される。切替キー4と微調整キ
ー7bの同時押し以外のキーの2重、3重押しによる入
力は入力を無効と判断する。また、輸液作動中の切替キ
ーの入力は可能であるが、輸液予定量Qの設定、及び、
輸液流量Vの設定は、割り込み処理が禁止されている。
【0025】スイッチ10が操作され輸液開始が指示さ
れると、輸液開始を示すブザーが鳴動し、ステップS2
で、設定された輸液流量Vに応じて、ステップS3でパ
ルス周波数が演算され、ステップS4で演算されたパル
スがモータ駆動回路に与えられ、モータ駆動軸の回転速
度が制御されて、所望の輸液流量で輸液が開始される。
【0026】モータの駆動回路に関しては、下記のよう
な工夫がなされている。
【0027】モータの回転開始時に、モータの高速
(Xp・p・s・以上)域でのトルクダウンを補うため、高速
域では輸液開始後所定時間(例えば0.2秒程度)を低
速域でモータを駆動させ、高速域での設定の回転になる
ようにされている。また、輸液開始後所定時間は所定の
電圧に所定量加算した電圧をモータ駆動回路に印加して
いる。
【0028】騒音、消費電力低減のため設定流量に応
じた最適の電圧をモータ駆動回路に印加する。
【0029】設定の回転に達した後は、パルス切り替
え時に一定時間電圧を印加保持し(VT1+VT2)、切り
替えからVT2経過後は(設定電圧−β)の電圧を印加す
る。これにより消費電力の低減、効率的なモータのトル
ク利用を図ることができる。
【0030】ステップS5では、モータの回転直後から
タイマーがスタートし、ある一定時間(例えば0.2秒
間)タイマーがアップしたかを監視する。タイムアップ
しない場合は、次のステップS6に移項し、タイムアッ
プした場合はステップS10に移項する。
【0031】ステップS6では、モータの回転数がある
値(例えばXp・p・s)以上であるか判断をし、Xp・p・s
上(高速回転域)であれば、ステップS7へ、Xp・p・s
未満であれば、ステップS9に進む。
【0032】ステップS7では、高速回転域である為、
一度、低速回転域に演算しなおしてからステップS8に
進む。
【0033】ステップS8では、設定電圧+αの電圧を
モータに印加する。
【0034】ステップS9では、モータ回転スピードを
設定回転スピードに変更し,ステップS10に進む。
【0035】ステップS10では、モータ印加電圧を設
定電圧に変更する。
【0036】次に図7に開始後、所定時間経過して、設
定流量に達した後の印加電圧の変更のフローチャートを
示す。ステップS11では、電圧変更タイマーのタイム
アップを監視し、タイムアップ(パルス切り替え後VT2
時間経過)したなら、ステップS12に進み、電圧変更
タイマーをセットした後、ステップ13に進み、設定電
圧−βの電圧をモータに一定時間(1回転に必要な4分
の1の時間から(VT1+VT2)を引いた時間)印加す
る。
【0037】ステップS14では、ステップS11のタ
イマーがタイムアップしない場合、モータ印加電圧を設
定電圧に変更する処理を行っている。
【0038】したがって、パルス切り替えのVT1時間前
に印加電圧は「設定電圧−β」から「設定電圧」に変更
され、パルス切り替えからVT2時間後に印加電圧は「設
定電圧」から「設定電圧−β」に変更されるものであ
る。
【0039】図8は輸液量を監視するフローチャートで
ある。ステップS15で、輸液積算量iが輸液予定量Q
に達し輸液が完了したと判断すると、ステップS16で
輸液完了セットになり、ステップS17で輸液完了警報
も、ランプを点灯したり、ブザー音を発することによ
り、作業者等に示される。
【0040】輸液作業途中で液体収納容器(輸液バッ
グ)14に収納された薬液等がなくなった場合には、第
1の表示部2の空液表示部2dに示され、輸液バッグ1
4の交換作業が作業者等に要求される。また、各表示部
2〜3やブザーをナースコールシステムに接続しておけ
ば、輸液作業に伴う種々の情報や警報がナースセンタで
一括して把握できるため、看護婦が複数の輸液ポンプの
稼動状況についてを予め見回る必要がなくなる。
【0041】
【発明の効果】 以上説明したように、本実施例の蠕動
型輸液ポンプの駆動制御方法によれば、複数のフィンガ
で順次輸液チューブを押圧することにより該輸液チュー
ブ内の薬液を移送させるための蠕動型輸液ポンプの駆動
制御方法であって、輸液流量を入力部で設定するステッ
プと、設定された輸液流量に応じて2相励磁パルス方式
に基づいてステッピングモータを駆動制御するステップ
からなり、ステッピングモータを駆動開始時から所定時
間は設定電圧よりも高い電圧を印加して2相励磁パルス
を発生させるステップと、所定時間経過後は、パルス切
り換え時に一定時間設定電圧で2相励磁パルスを発生さ
せるステップと、パルス切り換えして所定時間経過後
は、一定時間設定電圧より低い電圧で2相励磁パルスを
発生させるステップと、からなることを特徴とするの
で、モータ回転開始時のトルク不足を補い、設定回転に
達した後は、パルス切り換え時からある一定時間後、電
圧を低電圧に変更するので、不必要な電力を削減し、こ
れにより不用なモータ振動騒音を抑えるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る蠕動型輸液ポンプの正
面図である。
【図2】 図2は、本発明に係わる蠕動型輸液ポンプを
用いた輸液システムを示す概略構成図である。
【図3】 図1に示されるポンプ部を示す断面図であ
る。
【図4】 図1に示されるポンプ部の主要部を示す斜視
図である。
【図5】 図1に示される輸液量積算手段45の一例を
示す斜視図である。
【図6】 本実施例の処理回路を示すブロック図であ
る。
【図7】 設定電圧を変更するためのフローチャートで
ある。
【図8】 輸液終了を検出するフローチャートである。
【図9】 モータパルスとモータ電圧の関係を示す図で
ある。
【図10】 モータの回転角度を説明する図である。
【図11】 輸液のシステムを表す図である。
【符号の説明】 14,54…輸液バッグ(供給源) 8,58…液滴検知センサ 1,51a…輸液ポンプ(輸液手段) 45…輸液量積算手段 7a,7b…設定キー …CPU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/142 A61M 1/10 500

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィンガで順次輸液チューブを押
    圧することにより該輸液チューブ内の薬液を移送させる
    ための蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法であって、 輸液流量を入力部で設定するステップと、 設定された該輸液流量に応じて2相励磁パルス方式に基
    づいてステッピングモータを駆動制御するステップから
    なり、 該ステッピングモータを駆動開始時から所定時間は設定
    電圧よりも高い電圧を印加して2相励磁パルスを発生さ
    せるステップと、 所定時間経過後は、パルス切り換え時に一定時間設定電
    圧で2相励磁パルスを発生させるステップと、 パルス切り換えして所定時間経過後は、一定時間設定電
    圧より低い電圧で2相励磁パルスを発生させるステップ
    と、 からなることを特徴とする蠕動型輸液ポンプの駆動制御
    方法。
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