JP3266852B2 - 縦型リラクシング方法及び縦型リラクサー - Google Patents

縦型リラクシング方法及び縦型リラクサー

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JP3266852B2 JP10781698A JP10781698A JP3266852B2 JP 3266852 B2 JP3266852 B2 JP 3266852B2 JP 10781698 A JP10781698 A JP 10781698A JP 10781698 A JP10781698 A JP 10781698A JP 3266852 B2 JP3266852 B2 JP 3266852B2
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七洋 小澤
賢三 石川
勝彦 奥田
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C19/00Breaking or softening of fabrics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生地、特にチュー
ブニット生地における網目等を緩和・リラックスさせ、
防縮できるようにした縦型リラクシング方法及び縦型リ
ラクサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】編み機によって編み上げられた生地を防
縮のためリラクシングさせるには、浸透剤等を混入した
溜水中へ生地を通過させる方法が最も一般的であるが、
この方法は、浸水時間を長くする必要があるために、長
大な水槽、又は生地循環のための複雑構造を有した装置
等が必要であるばかりでなく、浸水後にあっては、生地
から浸透剤を除去するために湯洗いや水洗いを行う工程
が必要になる等、構造的、時間的、イニシャル及びラン
ニングコスト的等の各観点において問題視されることが
多々あった。
【0003】このような中で、本出願人であるグンゼ株
式会社は、嘗て、極めて簡潔な設備操作により、生地に
対して効果の高いリラックスを与えて、確実な防縮を施
せるようにした縦型のリラクサーを提案している(特開
昭50−154589号公報参照)。このリラクサー
は、2枚の波板を互いに所定間隔で立設させることで、
これら波板相互間に、上下方向に沿って凹凸内面を有す
る生地通路を形成させておき、この通路中へ生地を垂れ
下がり状に通し、更にこの生地の両面に沿わせるように
して通路内へその上部から下方へ向けて蒸気を吹き出さ
せるようにしたものである。
【0004】すなわち、蒸気が各波板の内面に沿って上
下方向でジグザグに折れ曲がった流れを生ずるため、こ
れにより生地には、ジグザグ状の振動を伴った物理的な
リラックス効果が得られるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】防縮処理中の生地は、
一般に、フリーテンション下に保持するのが好適とされ
るのに対し、上記提案に係る縦型リラクサーでは、生地
に対し、その垂れ下がり長さに相当する荷重が作用する
と共に、処理中に生地に含まれる水分もその荷重を増や
す結果となっている。
【0006】但し、この縦型リラクサーにおいて、生地
に作用している上記のような自荷重等は、蒸気による横
向きの衝撃力と相まって、生地に、リラックシングに効
果的な振動を生じさせるための重要な要素となってい
る。そのため、この生地の自荷重等が、直ちに生地に対
するフリーテンション化に悪影響を及ぼすということに
は繋がっていない。
【0007】しかし、生地に対して上記自荷重等により
多少なりともテンションが作用した状態となっているこ
とは否めず、その結果として、防縮作用として満足した
ものが得られにくいということがあった。本発明は、上
記事情に鑑みてなされたものであって、構造的に簡潔な
装置により、迅速で、且つ生地に対して十分に満足し得
る防縮処理を施せるようにした縦型リラクシング方法及
び縦型リラクサーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る縦型リラクシング方法の特徴とするところは、
垂れ下がり状にした生地へジェット流を吹き付けて該生
地を揺動先の被打面へ叩き付けることで、生地に暫時的
な滞留を起こさせながらリラックス効果を得るようにす
る縦型リラクシング方法において、前記生地は、下端の
Uターン路を介して接続されている下行き通路と上行き
通路内を進行し、前記下行き通路において、前記ジェッ
ト流を生地に対する斜め下方へ向けると共に、その指向
先に被打面を設けることで、ジェット流を生地の下行き
の搬送駆動に利用し、前記上向き通路において、前記ジ
ェット流を生地に対する斜め上方へ向けると共に、その
指向先に被打面を設けることで、ジェット流を生地の上
行きの搬送駆動に利用する点にある。
【0009】生地は、このように被打面に対して叩き付
けられることにより、その瞬間において物理的なリラッ
クス効果を得ると共に、このとき、暫時的に滞留状態
(短時間だけ、被打面に付着した状態)を維持されるよ
うになり、生地の自荷重や含水による水分重さが作用し
ないフリーテンション状態となる。このようなことか
ら、確実な防縮効果を得ることができる。
【0010】なお、「生地を垂れ下がり状に」するとい
うのは、生地の状態を言うものであって、生地の送り方
向を特定したものではなく、従って、生地は上から下へ
送る場合だけでなく、下から上へ送る場合や、ジェット
流の吹き付け時だけ生地を停止させておくような間欠送
りの場合等も当然に含んだものとする。ジェット流を生
地に対する斜め下方又は斜め上方へ向けると共に、その
指向先に被打面を設けておけば、ジェット流は、生地を
下向きに移動させたり、又は上向きに移動させる場合の
搬送駆動源として活用できるものである。
【0011】このような縦型リラクシング方法を実施す
るうえで使用する本発明に係る縦型リラクサーとして
は、垂れ下がり状にした生地へジェット流を吹き付けて
該生地を揺動先の被打面へ叩き付けることで、生地に暫
時的な滞留を起こさせながらリラックス効果を得るよう
にする縦型リラクサーにおいて、前記生地の通路として
下行き通路と上行き通路を設け、該下行き通路と上行き
通路の下端はUターン路で接続されており、前記下行き
通路において、前記ジェット流を生地に対する斜め下方
へ向けるジェット流噴射部を設け、該ジェット流の指向
先に前記被打面が設けられており、前記上向き通路にお
いて、前記ジェット流を生地に対する斜め上方へ向ける
ジェット流噴射部を設け、該ジェット流の指向先に前記
被打面が設けられている構成となっている。なお、生地
の両側で対関係になるジェット流噴射部と被打面とを、
それぞれ上下方向に所定間隔をおいて複数設ければ、そ
れだけリラックス効果を得る回数も増えるものとなる。
【0012】また、このとき、ジェット流噴射部と被打
面とで対となるものを、上下方向に並ぶもの相互間でジ
ェット流噴射部と被打面との配置が交互に入れ代わるよ
うな千鳥配置とすれば、生地は、ジグザグ状に蛇行しな
がら効率よくリラックス効果を繰り返されるものとな
り、生地送り効率に優れたものとなる。すなわち、それ
だけ全体としての処理速度の高能率化が可能になる。
【0013】このような装置を具体化するには、ジグザ
グ状に形成された2枚の波板を、互いに上下方向で半ピ
ッチずれる配置となるように並べて立設させることで、
これら波板間にジグザグ状の通路を形成する。そして、
この通路の内方において、各波板のジグザグ面のうち通
路内方へ向けて斜め下方へ突出する傾斜面を被打面と
し、この被打面の傾斜の下部側で出隅状に外折れして通
路外方へ斜め下方へ引き込む傾斜面を返し面とする。こ
の場合は、一方の波板の被打面へ向けてその斜め上方側
に位置付けられる他方の波板の被打面側へジェット流噴
射部を設けて、このジェット流噴射部から吹き下げ方向
のジェット流を生じさせる。即ち、この場合の通路は、
生地の下行き通路として形成されるものである。
【0014】一方、上記のように2枚の波板間で形成し
た通路の内方において、各波板のシグザグ面のうち通路
外方へ向けて斜め下方へ引き込む傾斜面を被打面とし、
この被打面の傾斜の下部側で入隅状に内折れして通路内
方へ向けて斜め下方へ突出する傾斜面を返し面とする。
この場合は、一方の波板の被打面へ向けてその斜め下方
側に位置付けられる他方の波板の被打面側へジェット流
噴射部を設けて、このジェット流噴射部から吹き上げ方
向のジェット流を生じさせる。即ち、この場合の通路
は、生地の上行き通路として形成されるものである。
【0015】このようにして形成する下行き通路や上行
き通路を処理室内へ収納すべく設け、両通路の下部をU
ターン路によって接続する共に、各通路の上部を処理室
の上部に設けた送給口部と取出口部とにそれぞれ連通さ
せるようにすればよい。なお、生地の含水率を適量に保
持させ、また温度を適温に保持させるため、波板の適所
から各通路内へ向けてスチーム噴射部を設けておくのが
好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1に示すように、本発明に係る
縦型リラクサー1は、上部に送給口部2と取出口部3と
が設けられた処理室5に対し、その内部に、送給口部2
に連通する下行き通路7と、取出口部3に連通する上行
き通路8とが設けられていると共に、これら下行き通路
7及び上行き通路8に対してそれらの両下部間を接続す
るUターン路10が設けられている。
【0017】下行き通路7は、ジグザグ状に形成された
2枚の波板12,13を互いに上下方向で半ピッチずれ
る配置となるように並べて立設させることで、これら両
波板12,13間でジグザグ状に形成されたものであ
る。図2に示すように、この下行き通路7の内方におい
て、各波板12,13のジグザグ面のうち、通路内方へ
向けて斜め下方へ突出する傾斜面は、被打面15とされ
ている。また、この被打面15の下部で出隅状に外折れ
して通路外方へ斜め下方へ引き込む傾斜面は、返し面1
6とされている。
【0018】そして、各波板12,13において、返し
面16の下部と被打面15の上部との間の入隅状の内折
れ部分17には、ジェット流噴射部18が設けられ、被
打面15の下部と返し面16の上部との間の出隅状の外
折れ部分19にはスチーム噴射部20が設けられてい
る。ジェット流噴射部18は、長手方向を波板12,1
3の幅方向へ向けて設けられる供給本管23に対し、そ
の管軸方向に所定間隔をおいて複数のノズル24が取り
付けられたもので、波板12,13には、各ノズル24
に対応する孔12a,13aが設けられている。
【0019】従って、一方の波板12(又は13)の被
打面15へ向けて、その斜め上方側に位置付けられる他
方の波板13(又は12)の被打面15側から、各ノズ
ル24を通して、スチーム等のジェット流が吹き下げ方
向へ勢いよく噴出するものとされている。またスチーム
噴射部20は、長手方向を波板12,13の幅方向へ向
けて設けられる供給本管25に対し、その管軸方向に所
定間隔をおいて複数の噴射孔(図示略)が設けられたも
ので、各波板12,13には、噴射孔に対応する孔12
b,13bが設けられている。
【0020】従って、この下行き通路7内へ向けてスチ
ームを霧状に噴出するものとされている。上行き通路8
についても、その構造自体は下行き通路7と略同じもの
であって、ジグザグ状に形成された2枚の波板32,3
3を互いに上下方向で半ピッチずれる配置となるように
並べて立設させることで、これら両波板32,33間で
ジグザグ状に形成されたものである。
【0021】但し、この上行き通路8では、図3に示す
ように、通路内方において、各波板32,33のジグザ
グ面のうち、通路外方へ向けて斜め下方へ引き込む傾斜
面が、被打面35とされている。また、この被打面35
の下部で入隅状に内折れして通路内方へ向けて斜め下方
へ突出する傾斜面が、返し面36とされている。そし
て、各波板32,33において、被打面35の下部と返
し面36の上部との間の入隅状の内折れ部分37にはジ
ェット流噴射部38が設けられ、返し面36の下部と被
打面35の上部との間の出隅状の外折れ部分39にはス
チーム噴射部40が設けられている。
【0022】ジェット流噴射部38は、長手方向を波板
32,33の幅方向へ向けて設けられる供給本管43に
対し、その管軸方向に所定間隔をおいて複数のノズル4
4が取り付けられたもので、波板32,33には、各ノ
ズル44に対応する孔32a,33aが設けられてい
る。従って、一方の波板32(又は33)の被打面35
へ向けて、その斜め下方側に位置付けられる他方の波板
33(又は32)の被打面35側から、各ノズル44を
通してスチーム等のジェット流が吹き上げ方向へ勢いよ
く噴出するものとされている。
【0023】またスチーム噴射部40は、長手方向を波
板32,33の幅方向へ向けて設けられる供給本管45
に対し、その管軸方向に所定間隔をおいて複数の噴射孔
(図示略)が設けられたもので、各波板32,33に
は、噴射孔に対応する孔32b,33bが設けられてい
る。従って、この上行き通路8内へ向けてスチームを霧
状に噴出するものとされている。
【0024】なお、前記処理室5において、送給口部2
には生地Wの送り込み装置50が設けられ、取出口部3
には生地Wの引上げ装置51が設けられている。これら
各送り込み装置50及び引上げ装置51は、いずれもモ
ータ駆動によるピンチローラ構造等を有したものであ
る。そして、これら送り込み装置50及び引上げ装置5
1は、Uターン路10上に生地Wが過不足のない蓄積状
態で存在しているか否かを検出可能なセンサ(図示略)
等の信号を受けて、自動的に作動又は停止するようにな
されている。
【0025】なお、これら送り込み装置50及び引上げ
装置51は、処理室5に対する生地Wの供給及び排出を
補助するだけで、処理室5内での生地Wの移動、即ち、
下行き通路7内での下方移動や上行き通路8内での上方
移動等は、ジェット流噴射部18による斜め下方へのジ
ェット流や、ジェット流噴射部38による斜め上方への
ジェット流によるものである。
【0026】次に、この縦型リラクサー1を、図1に示
したように連続漂白機55の前に設置して稼働させた場
合を例に挙げて、本発明に係る縦型リラクシング方法を
説明する。この縦型リラクサー1へ送り込まれる生地W
は、前工程で編み機(図示略)によって編成され、更に
必要量に反編成されたものであり、まず処理室5の送給
口部2から下行き通路7、Uターン路10、及び上行き
通路8をこの順番に通り抜け、取出口部3から処理室5
の外へ導き出されるようにセットされ、その後、連続漂
白機55へと送り渡される。
【0027】このセット状態で、各スチーム噴射部2
0,40からスチームを噴射させ、下行き通路7及び上
行き通路8の各内部に特に重点をおいて、処理室5の内
部全体を所定条件に保持させる。好適例としては、生地
Wの周囲温度として100℃、生地Wの含水率として1
2%となるようにする。次に、送り込み装置50及び引
上げ装置51を作動させたうえで、下行き通路7のジェ
ット流噴射部18及び上行き通路8のジェット流噴射部
38を作動させる。
【0028】これにより、下行き通路7では、生地W
が、その両面に対して上下方向で交互にジェット流を受
けることに伴ってジグザグ状に揺動し、それらの各揺動
先において被打面15へ叩き付けられる、といったこと
が下行き通路7内を下向きに搬送駆動されながら繰り返
されることになる。更に、スチームにより繊維内部まで
瞬時に水分が入り込む、すなわち生地の編み目のループ
間に水分が入ることにより編み目が動き易くなり、従っ
てこれらの叩き付けの各瞬間において物理的なリラック
ス効果が得られる。また、このとき、生地Wは、叩き付
けられた先の被打面15に対して、暫時的な滞留状態を
起こし(短時間だけ付着した状態が維持され)、その結
果、生地Wの自荷重や含水による水分重さが作用しない
フリーテンション状態となる。このようなことから、確
実な防縮効果を得ることができる。
【0029】また、上行き通路8でも同様に、生地W
が、その両面に対して上下方向で交互にジェット流を受
けることに伴ってジグザグ状に揺動し、それらの各揺動
先において被打面35へ叩き付けられる、といったこと
が上行き通路8内を上向きに搬送駆動されながら繰り返
されることになる。更にスチームにより繊維内部まで瞬
時に水分が入り込む、すなわち生地の編み目のループ間
に水分が入ることにより編み目が動き易くなり、被打面
35へ叩き付けられることによる物理的なリラックス効
果が得られ、またこれが被打面35に対する暫時的滞留
状態に起因したフリーテンション状態の中で得られるこ
とになって、確実な防縮効果が得られることになる。
【0030】特に、この上行き通路38では、生地Wの
送り方向が上向きであり、重力に逆らった方向であるた
め、生地Wが被打面35へ叩き付けられる時点でのフリ
ーテンション状態は略完璧なかたちとなり、処理室5
(即ち、縦型リラクサー1)を出る最終仕上げとしての
意味を含んで、生地Wにおいて一層良好、且つ確実なリ
ラックス効果、ひいては確実な防縮効果が得られること
になる。
【0031】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、処理の対象とされる生地
Wは、何ら限定されるものではなく、織成されたものを
含め、防縮処理を所望されるあらゆるものに適用可能で
ある。また、生地製造工程中等においてこの縦型リラク
サー1を設置する箇所等も何ら限定されるものではな
い。
【0032】波板12,13、32,33等において、
そのジグザグの折れ曲がり数や折れ曲がり角度、及び波
板間隔(通路間隔)等は、何ら限定されるものではな
く、生地Wの特性(防縮処理の必要長)やその前後工程
との組み合わせ等に応じて、適宜変更すればよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る縦型リラクシング方法では、垂れ下がり状にした
生地へジェット流を吹き付けて生地を揺動させ、この揺
動先に設けておいた被打面に生地を叩き付けるようにす
ることで、物理的リラックス効果を得ており、またこの
リラックス効果は生地を略完全なフリーテンション状態
にした中で得ているため、迅速で、且つ生地に対して十
分に満足し得る防縮処理を施せるようになる。
【0034】また、本発明に係る縦型リラクサーでは、
生地を垂れ下がり状にしたうえで、これの少なくとも一
方面にジェット流を噴射可能にするジェット流噴射部を
具備したものとするだけでよいので、構造的に簡潔な装
置とすることができる。なお、ジェット流噴射部及び被
打面を、生地の両側で上下複数設けるようにすれば、生
地を、ジグザグ状に移動させながら高効率で処理できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縦型リラクサーを示す正面断面図
である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 縦型リラクサー 2 送給口部 3 取出口部 5 処理室 7 下行き通路 8 上行き通路 10 Uターン路 12 波板(下行き通路のもの) 13 波板(下行き通路のもの) 15 被打面(下行き通路のもの) 16 返し面(下行き通路のもの) 18 ジェット流噴射部(下行き通路のもの) 20 スチーム噴射部(下行き通路のもの) 32 波板(上行き通路のもの) 33 波板(上行き通路のもの) 35 被打面(上行き通路のもの) 36 返し面(上行き通路のもの) 38 ジェット流噴射部(上行き通路のもの) 40 スチーム噴射部(上行き通路のもの) W 生地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−61473(JP,A) 特開 昭50−154589(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06C 29/00 D06B 3/12 D06C 19/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂れ下がり状にした生地(W)へジェッ
    ト流を吹き付けて該生地(W)を揺動先の被打面(1
    5)(35)へ叩き付けることで、生地(W)に暫時的
    な滞留を起こさせながらリラックス効果を得るようにす
    縦型リラクシング方法において、 前記生地(W)は、下端のUターン路(10)を介して
    接続されている下行き通路(7)と上行き通路(8)内
    を進行し、 前記下行き通路(7)において、前記ジェット流を生地
    (W)に対する斜め下方へ向けると共に、その指向先に
    被打面(15)を設けることで、ジェット流を生地
    (W)の下行きの搬送駆動に利用し、 前記上向き通路(8)において、前記ジェット流を生地
    (W)に対する斜め上方へ向けると共に、その指向先に
    被打面(35)を設けることで、ジェット流を生地
    (W)の上行きの搬送駆動に利用する ことを特徴とする
    縦型リラクシング方法。
  2. 【請求項2】 垂れ下がり状にした生地(W)へジェッ
    ト流を吹き付けて該生地(W)を揺動先の被打面(1
    5)(35)へ叩き付けることで、生地(W)に暫時的
    な滞留を起こさせながらリラックス効果を得るようにす
    る縦型リラクサーにおいて、 前記生地(W)の通路として下行き通路(7)と上行き
    通路(8)を設け、該下行き通路(7)と上行き通路
    (8)の下端はUターン路(10)で接続されており、 前記下行き通路(7)において、前記ジェット流を生地
    (W)に対する斜め下方へ向けるジェット流噴射部(1
    8)を設け、該ジェット流の指向先に前記被打面(1
    5)が設けられており、 前記上向き通路(8)において、前記ジェット流を生地
    (W)に対する斜め上方へ向けるジェット流噴射部(3
    5)を設け、該ジェット流の指向先に前記被打面(3
    5)が設けられていることを特徴とする縦型リラクサ
    ー。
  3. 【請求項3】 ジグザグ状に形成された2枚の波板(1
    2,13)が、互いに上下方向で半ピッチずれる配置と
    なるように並んで立設されることで、両波板 (12,1
    3)間にジグザグ状の通路が形成され、 該通路の内方において、各波板(12,13)のジグザ
    グ面のうち通路内方へ向けて斜め下方へ突出する傾斜面
    が被打面(15)とされ、該被打面(15)の傾斜の下
    部側で出隅状に外折れして通路外方へ斜め下方へ引き込
    む傾斜面が返し面(16)とされており、 一方の波板(12又は13)の被打面(15)へ向けて
    その斜め上方側に位置付けられる他方の波板(13又は
    12)の被打面(15)側からジェット流を吹き下げ可
    能な状態でジェット流噴射部(18)が設けられること
    で当該通路が生地(W)の下行き通路(7)として形成
    されていることを特徴とする請求項2 記載の縦型リラク
    サー。
  4. 【請求項4】 ジグザグ状に形成された2枚の波板(3
    2,33)が、互いに上下方向で半ピッチずれる配置と
    なるように並んで立設されることで、両波板(32,3
    3)間にジグザグ状の通路が形成され、 該通路の内方において、各波板(32,33)のシグザ
    グ面のうち通路外方へ向けて斜め下方へ引き込む傾斜面
    が被打面(35)とされ、該被打面(35)の傾斜の下
    部側で入隅状に内折れして通路内方へ向けて斜め下方へ
    突出する傾斜面が返し面(36)とされており、 一方の波板(32又は33)の被打面(35)へ向けて
    その斜め下方側に位置付けられる他方の波板(33又は
    32)の被打面(35)側からジェット流を吹き上げ可
    能な状態でジェット流噴射部(38)が設けられること
    で当該通路が生地(W)の上行き通路(8)として形成
    されていることを特徴とする請求項2又は3 記載の縦型
    リラクサー。
  5. 【請求項5】 前記波板の適所から通路内へ向けてスチ
    ーム噴射部(20)(40)が設けられていることを特
    徴とする請求項3又は4記載の縦型リラクサー。
JP10781698A 1998-04-17 1998-04-17 縦型リラクシング方法及び縦型リラクサー Expired - Fee Related JP3266852B2 (ja)

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