JP3266553B2 - 雨水等の利用システム - Google Patents
雨水等の利用システムInfo
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- JP3266553B2 JP3266553B2 JP24907097A JP24907097A JP3266553B2 JP 3266553 B2 JP3266553 B2 JP 3266553B2 JP 24907097 A JP24907097 A JP 24907097A JP 24907097 A JP24907097 A JP 24907097A JP 3266553 B2 JP3266553 B2 JP 3266553B2
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- Japan
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- tank
- rainwater
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水等の利用シス
テムに関するものである。
テムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、雨水の利用システムの一形態とし
て、雨水を集水して貯留する貯留槽を地中に埋設し、同
貯留槽中の貯留水を薬剤処理して、処理水として利用可
能としたものがある。
て、雨水を集水して貯留する貯留槽を地中に埋設し、同
貯留槽中の貯留水を薬剤処理して、処理水として利用可
能としたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した雨
水の利用システムは、未だ、次のような課題を有してい
る。
水の利用システムは、未だ、次のような課題を有してい
る。
【０００４】すなわち、少雨等のため、貯留槽に充分に
雨水が貯留されていない場合には、処理水の使用が制限
されることがある。
雨水が貯留されていない場合には、処理水の使用が制限
されることがある。
【０００５】そのために、特に、防火用水の確保が図れ
ないという不具合がある。
ないという不具合がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、雨
水を集水して貯留する貯留槽を地中に埋設し、同貯留槽
中の貯留水を薬剤処理して、処理水として利用可能とし
た雨水等の利用システムにおいて、地下水や雨水を壁面
より浸透可能とした浸透水槽を地中に埋設すると共に、
浸透水槽の周囲に生物膜処理層を形成して、同生物膜処
理層中に地下水や雨水を通過させて浄化した後、浄化水
を浸透水槽に浸透させ、同浸透水槽より貯留槽へ浄化水
を供給するようにしたことを特徴とする雨水等の利用シ
ステムを提供せんとするものである。
水を集水して貯留する貯留槽を地中に埋設し、同貯留槽
中の貯留水を薬剤処理して、処理水として利用可能とし
た雨水等の利用システムにおいて、地下水や雨水を壁面
より浸透可能とした浸透水槽を地中に埋設すると共に、
浸透水槽の周囲に生物膜処理層を形成して、同生物膜処
理層中に地下水や雨水を通過させて浄化した後、浄化水
を浸透水槽に浸透させ、同浸透水槽より貯留槽へ浄化水
を供給するようにしたことを特徴とする雨水等の利用シ
ステムを提供せんとするものである。
【０００７】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
る。
【０００８】 生活排水を浄化する浄化槽を地中に埋
設し、同浄化槽より浄化水を地中に放流し、放流水を生
物膜処理層を通して浸透水槽に浸透させるようにしたこ
と。
設し、同浄化槽より浄化水を地中に放流し、放流水を生
物膜処理層を通して浸透水槽に浸透させるようにしたこ
と。
【０００９】 生物膜処理層は、浸透水槽の周囲に砕
石を敷設すると共に、各砕石の表面に生物膜を付着させ
て形成したこと。
石を敷設すると共に、各砕石の表面に生物膜を付着させ
て形成したこと。
【００１０】 生物膜処理層内に散気管を埋設し、同
散気管より空気を散出させて生物膜処理層を曝気処理す
るようにしたこと。
散気管より空気を散出させて生物膜処理層を曝気処理す
るようにしたこと。
【００１１】 貯留槽にオーバーフロー孔を設け、同
オーバーフロー孔より余剰水を地中に地下水として還元
させるようにしたこと。
オーバーフロー孔より余剰水を地中に地下水として還元
させるようにしたこと。
【００１２】
【００１３】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１４】すなわち、本発明に係る雨水等の利用シス
テムは、基本的構造として、雨水を集水して貯留する貯
留槽を地中に埋設し、同貯留槽中の貯留水を薬剤処理し
て、処理水として利用可能としている。
テムは、基本的構造として、雨水を集水して貯留する貯
留槽を地中に埋設し、同貯留槽中の貯留水を薬剤処理し
て、処理水として利用可能としている。
【００１５】そして、上記雨水等の利用システムは、特
徴的構造として、地下水や雨水を壁面より浸透可能とし
た浸透水槽を地中に埋設すると共に、同浸透水槽は、内
部に地下水位と略同一の水位で浸透水を貯留することが
できるようにして、同浸透水槽より貯留槽へ浸透水を供
給するようにしている。
徴的構造として、地下水や雨水を壁面より浸透可能とし
た浸透水槽を地中に埋設すると共に、同浸透水槽は、内
部に地下水位と略同一の水位で浸透水を貯留することが
できるようにして、同浸透水槽より貯留槽へ浸透水を供
給するようにしている。
【００１６】このようにして、低降雨季において、貯留
槽内の貯留水の水位が低い場合には、浸透槽内に集水し
た浸透水を貯留槽へ供給して、貯留水を所定の水位に確
保しておくことにより、処理水の安定供給が図れる。従
って、特に、防火用水の安定供給を確保することができ
る。
槽内の貯留水の水位が低い場合には、浸透槽内に集水し
た浸透水を貯留槽へ供給して、貯留水を所定の水位に確
保しておくことにより、処理水の安定供給が図れる。従
って、特に、防火用水の安定供給を確保することができ
る。
【００１７】この際、浸透水槽は、内部に地下水位と略
同一の水位で浸透水を貯留することができるようにして
いるため、浸透水槽内の浸透水の水位が、地下水位以下
になることはなく、その結果、地下水の涵養が図れる。
従って、常に地下水位の高い都市部において、特に利用
価値が高い。
同一の水位で浸透水を貯留することができるようにして
いるため、浸透水槽内の浸透水の水位が、地下水位以下
になることはなく、その結果、地下水の涵養が図れる。
従って、常に地下水位の高い都市部において、特に利用
価値が高い。
【００１８】しかも、浸透水槽の周囲に生物膜処理層を
形成し、同生物膜処理層中に地下水や雨水を通過させて
浄化した後、浄化水を浸透水槽に浸透させるようにして
いる。
形成し、同生物膜処理層中に地下水や雨水を通過させて
浄化した後、浄化水を浸透水槽に浸透させるようにして
いる。
【００１９】このようにして、浸透槽内に浄化した地下
水を貯留することができると共に、低コストにて地下水
の浄化処理が行なえる。
水を貯留することができると共に、低コストにて地下水
の浄化処理が行なえる。
【００２０】さらに、生活排水を浄化する浄化槽を地中
に埋設し、同浄化槽より浄化水を地中に放流し、放流水
を生物膜処理層を通して浸透水槽に浸透させるようにし
ている。
に埋設し、同浄化槽より浄化水を地中に放流し、放流水
を生物膜処理層を通して浸透水槽に浸透させるようにし
ている。
【００２１】このようにして、放流水中に含まれる有機
物を生物膜処理層に供給することができて、同生物膜処
理層に生物膜を安定させることができると共に、同生物
膜処理層を通して浸透水槽内に放流水を地下水と一緒に
供給することができる。
物を生物膜処理層に供給することができて、同生物膜処
理層に生物膜を安定させることができると共に、同生物
膜処理層を通して浸透水槽内に放流水を地下水と一緒に
供給することができる。
【００２２】また、生物膜処理層は、浸透水槽の周囲に
砕石を敷設すると共に、各砕石の表面に生物膜を付着さ
せて形成している。
砕石を敷設すると共に、各砕石の表面に生物膜を付着さ
せて形成している。
【００２３】このようにして、安価に地下水や放流水の
浄化が行なえる。
浄化が行なえる。
【００２４】そして、生物膜処理層内に散気管を埋設
し、同散気管より空気を散出させて生物膜処理層を曝気
処理するようにしている。
し、同散気管より空気を散出させて生物膜処理層を曝気
処理するようにしている。
【００２５】このようにして、生物膜の安定化が確保で
きる。
きる。
【００２６】また、貯留槽にオーバーフロー孔を設け、
同オーバーフロー孔より余剰水を地中に地下水として還
元させるようにしている。
同オーバーフロー孔より余剰水を地中に地下水として還
元させるようにしている。
【００２７】このようにして、別途に動力を用いること
なく、地下水の還元が行なえる。
なく、地下水の還元が行なえる。
【００２８】しかも、特に、集中豪雨時には、大部分の
余剰雨水を地下水として還元することができるために、
下水施設の負担を軽減することができる。
余剰雨水を地下水として還元することができるために、
下水施設の負担を軽減することができる。
【００２９】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【００３０】図１及び図２に示すＡは、本発明に係る雨
水等の利用システムであり、同システムＡは、雨水や生
活排水を排出する既設建物Ｂと、同既設建物Ｂより排出
された雨水や生活排水、さらには、地下水を貯留する貯
留装置Ｃと、同貯留装置Ｃに貯留した貯留水を処理して
上記既設建物Ｂに処理水を供給すると共に、貯留装置Ｃ
に設けた生物膜処理層19を曝気処理する処理装置Ｄとを
具備している。Ｇは地面である。
水等の利用システムであり、同システムＡは、雨水や生
活排水を排出する既設建物Ｂと、同既設建物Ｂより排出
された雨水や生活排水、さらには、地下水を貯留する貯
留装置Ｃと、同貯留装置Ｃに貯留した貯留水を処理して
上記既設建物Ｂに処理水を供給すると共に、貯留装置Ｃ
に設けた生物膜処理層19を曝気処理する処理装置Ｄとを
具備している。Ｇは地面である。
【００３１】既設建物Ｂには、図１に示すように、洗面
台１等の生活排水を排出する排水管２と、雨水を集水し
て排出する雨水排出管３と、トイレ４等に処理水を雑用
水として供給する処理水供給配管５を配管している。
台１等の生活排水を排出する排水管２と、雨水を集水し
て排出する雨水排出管３と、トイレ４等に処理水を雑用
水として供給する処理水供給配管５を配管している。
【００３２】そして、排水管２の先端は、地中に埋設し
た浄化槽６に接続し、同浄化槽６より放流管７を貯留装
置Ｃに向けて伸延させており、浄化槽６は生活排水を浄
化して、浄化水を放流管７を通して地中に放流するよう
にしている。
た浄化槽６に接続し、同浄化槽６より放流管７を貯留装
置Ｃに向けて伸延させており、浄化槽６は生活排水を浄
化して、浄化水を放流管７を通して地中に放流するよう
にしている。
【００３３】また、雨水排出管３の先端は、地中に埋設
した初期雨水排出用の分流弁８に接続し、同分流弁８に
雨水供給管９と初期雨水排出管10の各基端を接続してお
り、分流弁８は、図示しないセンサとタイマーとを具備
して、一般的に水質の悪い初期雨水を初期雨水排出管10
を介して下水配管11に排水し、その後の雨水を雨水供給
管９を介して貯留装置Ｃに供給するようにしている。
した初期雨水排出用の分流弁８に接続し、同分流弁８に
雨水供給管９と初期雨水排出管10の各基端を接続してお
り、分流弁８は、図示しないセンサとタイマーとを具備
して、一般的に水質の悪い初期雨水を初期雨水排出管10
を介して下水配管11に排水し、その後の雨水を雨水供給
管９を介して貯留装置Ｃに供給するようにしている。
【００３４】貯留装置Ｃは、図１及び図２に示すよう
に、沈砂槽15と貯留槽16と処理水貯槽17とを一体成し、
貯留槽16と処理水貯槽17とに近接させて浸透水槽18を配
置し、これらの周囲及び底部を囲むように生物膜処理層
19を形成している。
に、沈砂槽15と貯留槽16と処理水貯槽17とを一体成し、
貯留槽16と処理水貯槽17とに近接させて浸透水槽18を配
置し、これらの周囲及び底部を囲むように生物膜処理層
19を形成している。
【００３５】沈砂槽15には、雨水供給管９の先端を接続
して、同雨水供給管９より雨水W1を供給するようにして
おり、同沈砂槽15と貯留槽16とを仕切る仕切壁20の上部
には連通孔21を形成して、沈砂槽15より貯留槽16へ砂等
を沈澱・分離した雨水W1を供給するようにしている。
して、同雨水供給管９より雨水W1を供給するようにして
おり、同沈砂槽15と貯留槽16とを仕切る仕切壁20の上部
には連通孔21を形成して、沈砂槽15より貯留槽16へ砂等
を沈澱・分離した雨水W1を供給するようにしている。
【００３６】そして、沈砂槽15には、沈砂槽洗浄水や余
剰水を排水するための排水管22の基端を接続し、同排水
管22の先端を前記下水配管11に接続している。
剰水を排水するための排水管22の基端を接続し、同排水
管22の先端を前記下水配管11に接続している。
【００３７】また、沈砂槽15の側壁の上部には、余剰水
を地中へ排出するためのオーバーフロー孔23を設けてい
る。
を地中へ排出するためのオーバーフロー孔23を設けてい
る。
【００３８】貯留槽16内には、貯留水W2を処理装置Ｄへ
供給するための貯留水供給ポンプP1を配設し、同ポンプ
P1と後述する処理装置Ｄの濾過部24とを給水配管25を介
して連通連結している。26は、貯留槽16の側壁に設けた
オーバーフロー孔である。
供給するための貯留水供給ポンプP1を配設し、同ポンプ
P1と後述する処理装置Ｄの濾過部24とを給水配管25を介
して連通連結している。26は、貯留槽16の側壁に設けた
オーバーフロー孔である。
【００３９】処理水貯槽17は、後述する処理装置Ｄの濾
過部24と濾過水供給管27を介して連通連結して、処理水
貯槽17内に濾過水を貯留するようにしている。
過部24と濾過水供給管27を介して連通連結して、処理水
貯槽17内に濾過水を貯留するようにしている。
【００４０】そして、処理水貯槽17内には、濾過水供給
ポンプP2を配設して、同濾過水供給ポンプP2と後述する
処理装置Ｄの薬剤処理部28とを給水配管29を介して連通
連結している。
ポンプP2を配設して、同濾過水供給ポンプP2と後述する
処理装置Ｄの薬剤処理部28とを給水配管29を介して連通
連結している。
【００４１】浸透水槽18は、ポーラスコンクリートによ
り成形して、壁面より地下水の浸透、すなわち、流入・
流出を自由となし、同浸透水槽18内に地下水位WLと略同
一の水位で浸透水W3を貯留することができるようにして
いる。
り成形して、壁面より地下水の浸透、すなわち、流入・
流出を自由となし、同浸透水槽18内に地下水位WLと略同
一の水位で浸透水W3を貯留することができるようにして
いる。
【００４２】すなわち、浸透水槽18内の浸透水W3の水位
は、地下水位WL以下になることはなく、地下水の涵養が
図れるようにしている。
は、地下水位WL以下になることはなく、地下水の涵養が
図れるようにしている。
【００４３】そして、浸透水槽18内には、浸透水供給ポ
ンプP3を配設して、同浸透水供給ポンプP3と貯留槽16と
を給水配管30を介して連通連結して、同給水配管30を通
して貯留槽16内に浸透水W3を貯留水として貯留すること
ができるようにしている。
ンプP3を配設して、同浸透水供給ポンプP3と貯留槽16と
を給水配管30を介して連通連結して、同給水配管30を通
して貯留槽16内に浸透水W3を貯留水として貯留すること
ができるようにしている。
【００４４】また、浸透水槽18は、コンクリートにより
成形すると共に、複数の透水孔を設けて形成することも
できる。
成形すると共に、複数の透水孔を設けて形成することも
できる。
【００４５】生物膜処理層19は、砕石31を層状に敷設す
ると共に、各砕石31の表面に生物膜を付着させて形成し
ている。
ると共に、各砕石31の表面に生物膜を付着させて形成し
ている。
【００４６】そして、前記した浄水槽６より放流される
放流水や地下水は、生物膜処理層19を通して浄化された
後、浸透水槽18内に浸透するようにしている。
放流水や地下水は、生物膜処理層19を通して浄化された
後、浸透水槽18内に浸透するようにしている。
【００４７】また、生物膜処理層19内には、散気管32を
配管し、同散気管32の基端を後述する処理装置Ｄに設け
た曝気ブロワ33に空気供給配管34を介して連通連結し
て、同曝気ブロワ33より圧送される空気を、散気管32を
通して生物膜処理層19内に散出させて、同生物膜処理層
19を曝気処理することができるようにしている。
配管し、同散気管32の基端を後述する処理装置Ｄに設け
た曝気ブロワ33に空気供給配管34を介して連通連結し
て、同曝気ブロワ33より圧送される空気を、散気管32を
通して生物膜処理層19内に散出させて、同生物膜処理層
19を曝気処理することができるようにしている。
【００４８】この際、放流水に含まれる有機物が曝気処
理により生物膜を増殖させて、同生物膜の安定性を確保
することができるために、同生物膜による浄化機能を良
好に保つことができる。
理により生物膜を増殖させて、同生物膜の安定性を確保
することができるために、同生物膜による浄化機能を良
好に保つことができる。
【００４９】処理装置Ｄは、前記した濾過部24と薬剤処
理部28と曝気ブロワ33とを具備しており、薬剤処理部28
は、前記処理水供給配管５と処理水供給配管35を介して
連通連結して、濾過水に薬剤（例えば、塩素）を注入し
て雑用水として使用可能な状態に処理した後、処理水と
して処理水供給配管35→処理水供給配管５→トイレ４等
に供給して、洗浄水としての利用に供するようにしてい
る。
理部28と曝気ブロワ33とを具備しており、薬剤処理部28
は、前記処理水供給配管５と処理水供給配管35を介して
連通連結して、濾過水に薬剤（例えば、塩素）を注入し
て雑用水として使用可能な状態に処理した後、処理水と
して処理水供給配管35→処理水供給配管５→トイレ４等
に供給して、洗浄水としての利用に供するようにしてい
る。
【００５０】また、浸透水槽18の天井壁に植物を植栽す
ることにより、雨水の地下浸透を促進することもでき
る。
ることにより、雨水の地下浸透を促進することもでき
る。
【００５１】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
れる。
【００５２】 請求項１記載の本発明では、地下水や
雨水を壁面より浸透可能とした浸透水槽を地中に埋設す
ると共に、同浸透水槽は、内部に地下水位と略同一の水
位で浸透水を貯留することができるようにして、同浸透
水槽より貯留槽へ浸透水を供給するようにしているた
め、低降雨季において、貯留槽内の貯留水の水位が低い
場合には、浸透槽内に集水した浸透水を貯留槽へ供給し
て、貯留水を所定の水位に確保しておくことにより、処
理水の安定供給が図れる。従って、特に、防火用水の安
定供給を確保することができる。
雨水を壁面より浸透可能とした浸透水槽を地中に埋設す
ると共に、同浸透水槽は、内部に地下水位と略同一の水
位で浸透水を貯留することができるようにして、同浸透
水槽より貯留槽へ浸透水を供給するようにしているた
め、低降雨季において、貯留槽内の貯留水の水位が低い
場合には、浸透槽内に集水した浸透水を貯留槽へ供給し
て、貯留水を所定の水位に確保しておくことにより、処
理水の安定供給が図れる。従って、特に、防火用水の安
定供給を確保することができる。
【００５３】この際、浸透水槽は、内部に地下水位と略
同一の水位で浸透水を貯留することができるようにして
いるため、浸透水槽内の浸透水の水位が、地下水位以下
になることはなく、その結果、地下水の涵養が図れる。
従って、常に地下水位の高い都市部において、特に利用
価値が高い。
同一の水位で浸透水を貯留することができるようにして
いるため、浸透水槽内の浸透水の水位が、地下水位以下
になることはなく、その結果、地下水の涵養が図れる。
従って、常に地下水位の高い都市部において、特に利用
価値が高い。
【００５４】しかも、浸透水槽の周囲に生物膜処理層を
形成して、同生物膜処理層中に地下水や雨水を通過させ
て浄化した後、浄化水を浸透水槽に浸透させ、同浸透水
槽より貯留槽へ浄化水を供給するようにしているため
に、浸透槽内に浄化した地下水を貯留することができる
と共に、低コストにて地下水の浄化処理が行なえる。
形成して、同生物膜処理層中に地下水や雨水を通過させ
て浄化した後、浄化水を浸透水槽に浸透させ、同浸透水
槽より貯留槽へ浄化水を供給するようにしているため
に、浸透槽内に浄化した地下水を貯留することができる
と共に、低コストにて地下水の浄化処理が行なえる。
【００５５】 請求項２記載の本発明では、生活排水
を浄化する浄化槽を地中に埋設し、同浄化槽より浄化水
を地中に放流し、放流水を生物膜処理層を通して浸透水
槽に浸透させるようにしているために、放流水中に含ま
れる有機物を生物膜処理層に供給することができて、同
生物膜処理層に生物膜を安定させることができると共
に、同生物膜処理層を通して浸透水槽内に放流水を地下
水と一緒に供給することができ、この点からも上記の
効果を確保することができる。
を浄化する浄化槽を地中に埋設し、同浄化槽より浄化水
を地中に放流し、放流水を生物膜処理層を通して浸透水
槽に浸透させるようにしているために、放流水中に含ま
れる有機物を生物膜処理層に供給することができて、同
生物膜処理層に生物膜を安定させることができると共
に、同生物膜処理層を通して浸透水槽内に放流水を地下
水と一緒に供給することができ、この点からも上記の
効果を確保することができる。
【００５６】 請求項３記載の本発明では、生物膜処
理層は、浸透水槽の周囲に砕石を敷設すると共に、各砕
石の表面に生物膜を付着させて形成しているために、安
価に地下水や放流水の浄化が行なえる。
理層は、浸透水槽の周囲に砕石を敷設すると共に、各砕
石の表面に生物膜を付着させて形成しているために、安
価に地下水や放流水の浄化が行なえる。
【００５７】 請求項４記載の本発明では、生物膜処
理層内に散気管を埋設し、同散気管より空気を散出させ
て生物膜処理層を曝気処理するようにしているために、
生物膜の安定化が確保でき、この点からも上記〜の
効果を確保することができる。
理層内に散気管を埋設し、同散気管より空気を散出させ
て生物膜処理層を曝気処理するようにしているために、
生物膜の安定化が確保でき、この点からも上記〜の
効果を確保することができる。
【００５８】 請求項５記載の本発明では、貯留槽に
オーバーフロー孔を設け、同オーバーフロー孔より余剰
水を地中に地下水として還元させるようにしているため
に、別途に動力を用いることなく、地下水の還元が行な
える。
オーバーフロー孔を設け、同オーバーフロー孔より余剰
水を地中に地下水として還元させるようにしているため
に、別途に動力を用いることなく、地下水の還元が行な
える。
【００５９】しかも、特に、集中豪雨時には、大部分の
余剰雨水を地下水として還元することができるために、
下水施設の負担を軽減することができる。
余剰雨水を地下水として還元することができるために、
下水施設の負担を軽減することができる。
【図１】本発明に係る雨水等の利用システムの概念的側
面説明図。
面説明図。
【図２】同概念的平面説明図。
Ａ 雨水等の利用システム Ｂ 既設建物 Ｃ 貯留装置 Ｄ 処理装置 Ｇ 地面 16 貯留槽 18 浸透水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 典武 大分県大分市日岡１丁目３番14号 松尾 機器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平９−235769（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−109437（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E03B 1/00 E03B 3/02 E03F 1/00
Claims (5)
- 【請求項１】 雨水を集水して貯留する貯留槽を地中に
埋設し、同貯留槽中の貯留水を薬剤処理して、処理水と
して利用可能とした雨水等の利用システムにおいて、 地下水や雨水を壁面より浸透可能とした浸透水槽を地中
に埋設すると共に、浸透水槽の周囲に生物膜処理層を形
成して、同生物膜処理層中に地下水や雨水を通過させて
浄化した後、浄化水を浸透水槽に浸透させ、同浸透水槽
より貯留槽へ浄化水を供給するようにしたことを特徴と
する雨水等の利用システム。 - 【請求項２】 生活排水を浄化する浄化槽を地中に埋設
し、同浄化槽より浄化水を地中に放流し、放流水を生物
膜処理層を通して浸透水槽に浸透させるようにしたこと
を特徴とする請求項１記載の雨水等の利用システム。 - 【請求項３】 生物膜処理層は、浸透水槽の周囲に砕石
を敷設すると共に、各砕石の表面に生物膜を付着させて
形成したことを特徴とする請求項１又は２記載の雨水等
の利用システム。 - 【請求項４】 生物膜処理層内に散気管を埋設し、同散
気管より空気を散出させて生物膜処理層を曝気処理する
ようにしたことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに
記載の雨水等の利用システム。 - 【請求項５】 貯留槽にオーバーフロー孔を設け、同オ
ーバーフロー孔より余剰水を地中に地下水として還元さ
せるようにしたことを特徴とする請求項１〜４のいずれ
かに記載の雨水等の利用システム。
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|---|---|---|---|
| JP24907097A JP3266553B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 雨水等の利用システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24907097A JP3266553B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 雨水等の利用システム |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH1181394A JPH1181394A (ja) | 1999-03-26 |
| JP3266553B2 true JP3266553B2 (ja) | 2002-03-18 |
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|---|---|---|---|
| JP24907097A Expired - Fee Related JP3266553B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 雨水等の利用システム |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3266553B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108828189A (zh) * | 2018-06-21 | 2018-11-16 | 成都理工大学 | 一种模拟地下水诱发土质边坡失稳的方法 |
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-
1997
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH1181394A (ja) | 1999-03-26 |
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