JP3265679B2 - 作孔装置 - Google Patents

作孔装置

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JP3265679B2
JP3265679B2 JP03149893A JP3149893A JP3265679B2 JP 3265679 B2 JP3265679 B2 JP 3265679B2 JP 03149893 A JP03149893 A JP 03149893A JP 3149893 A JP3149893 A JP 3149893A JP 3265679 B2 JP3265679 B2 JP 3265679B2
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正勝 荒木
義勝 青木
伸 渡部
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチフィルムで被
われた畝に苗を移植する孔を開けるもので、苗植機に用
いて有益なものである。
【0002】
【従来の技術】作物の生育を促すため、畝がマルチフィ
ルムで被われるようになった。この畝に苗を移植する
際、加熱されたカップでマルチフィルムに穴を開け、さ
らに、その下の畝に孔を作って苗を移植していた。出願
人は、加熱された作孔体でマルチフィルムの要所を熔解
して穴を作ると同時に畝に孔を作る装置を提案し、従来
要していた2行程の作業が1行程で完結できるように工
夫した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その装置は、バ−ナを
備えた燃焼筒から作孔体が下方に突出し、これらが上下
に移動する構成が採用され、燃焼筒内を通って下に吹き
出される炎で作孔体が加熱されるように出来ている。こ
こに、燃焼筒とともに作孔体が上下に移動するため、こ
の燃焼筒が下降してその下端が畝の上面に接触すると、
炎の出口が塞がれて、失火するおそれがあった(請求項
1)。
【0004】また、燃焼に当り、ノズルからガスを吹き
出し、これがバ−ナ内で空気を混合されたのち、燃焼筒
内に吹き出されて燃焼するが、その空気が、燃焼筒内で
バ−ナに設けられた供給孔から供給されていた。そのた
め、その空気は、加温されて酸素の密度が低く、さらに
は、燃焼筒内における前記の燃焼で上部にガスが充満し
て酸素がほとんどなく、充分な酸素が供給できなかった
(請求項2)。
【0005】さらに、作孔体は、マルチフィルムに突き
刺って前進し、熔解した樹脂が全面に付着する。このた
め、作孔体の前面上を流れる炎は、付着した樹脂の表面
上を流れる。ここに、付着して堆積した樹脂のすべて
を、前面を流れる炎で表面から燃焼させるためには、長
い時間が必要で、樹脂がますます堆積するおそれがあっ
た(請求項3)。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するため、上下方向に配置されて下端が開放され
た燃焼筒17が前進する走行車体1に上下に移動するよ
うに設けられ、燃焼筒17内に設けたバ−ナ18からの
炎で加熱される作孔体23がこの燃焼筒17の前後方向
の中間部の下部から下向に突出し、燃焼筒17が下降し
てその下端が畝に近寄ったときに前記の炎を横方向に排
出する排出口24,26がその下部に設けられているこ
とを特徴とする作孔装置とした。(請求項1)。
【0007】また、上記の構成において、燃焼筒17の
上端が塞がれてその上方にバ−ナ18に空気を供給する
供給孔18cを設ける構成とした(請求項2)。さら
に、上記の構成において、炎のうちの半分以上(好適に
は70%程度)が作孔体17の後面側を流れる構成とし
た(請求項3)。
【0008】
【作用】この発明は、上記のように構成されるので、バ
−ナ18から混合ガスが吹き出して燃焼筒17内で燃焼
し、炎となって下に吹き出し、作孔体23の前後の両面
を下に向って流れ、この作孔体23を所定の温度に加熱
する。ここに、作孔体23は、燃焼筒17とともに上下
に移動し、下方に来たときにマルチフィルム25に突き
刺って前進し、マルチフィルム25に所定の大きさの穴
を開け、下の畝3に孔を作る。このとき、燃焼筒17の
下端が、畝3の上面に近寄ったり、接触したりするが、
そのときは、炎が排出口24,26から横向に吹き出す
(請求項1)。
【0009】また、バ−ナ18は、ノズル18bから吹
き出されたガスに供給孔18cから吸い込まれた空気が
混入し、燃料に酸素が混合されてバ−ナ18から吹き出
され、これが燃焼筒17内で燃焼して炎が発生するが、
その空気は、燃焼筒17の上の供給孔18cから多量の
酸素が混入した状態で吸い込まれる(請求項2)。さら
に、下に吹き出される炎は、作孔体23の後側の面で多
量に流れ、これを後側から充分に加熱するので、作孔体
23の前面に付着して堆積しようとする樹脂がその接触
面で流動性が高くなって作孔体23から流れ落ちる(請
求項3)。
【0010】
【効果】以上のように、この発明によると、燃焼筒17
が下降してその下端が畝3の上面に近寄ったときや接触
したとき、燃焼筒17から下に向って吹き出されていた
炎は、排出口24,26から横向に吹き出され、これが
塞がれて失火をまねくおそれがない(請求項1)。
【0011】また、バ−ナ18内でノズル18bから吹
き出されたガスに混入される空気は、燃焼筒17よりも
上の供給孔18cから吸い込まれるから、温度が低くて
酸素の濃度が高く、さらには、燃焼ガスが混入していな
いので、多量の酸素の供給が行なわれる(請求項2)。
さらに、作孔体23の後面に多量の炎が流れ、これが後
面側から充分に加熱されるから、作孔体23の前面に付
着して堆積しようとするマルチフィルム25の樹脂は、
作孔体23との接触面で熔解して流動性が高まり、外面
(前面)からの燃焼を待たないで、早く流れ落ちる。す
なわち、この発明によると、作孔体23に付着した樹脂
を、燃焼させて除去しようとするものでなく、さらに熔
解して流し落すため、短時間で樹脂が除去されて、作孔
作業が連続的に行なわれる(請求項3)。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。図1
のように、走行車体1に苗植装置2が装着されて苗植機
となっている。走行車体1は、畝3を又ぐ1対の車輪4
が原動機5で駆動されて前進するように出来ている。苗
植装置2は、前上りに傾斜して左右に往復駆動される苗
載台6と、先端が長円軌道で旋回して下降の途中で苗載
台6の苗を取り出す植込杆7を備えている。なお、ハン
ドル8が苗載台6の後端の下を通って斜後上に伸びてい
る。
【0013】図2のように、苗載台6の下に配置された
機枠9から上下1対のリンク10,11が後に伸び、そ
れぞれの後端に取付板12が設けられ、上のリンク10
の中間のロ−ラ13が回転軸14のカム15で押し下げ
られると、取付板12が下り、カム15がロ−ラ13か
ら離れるとばね16で引かれてこの取付板12が上るよ
うに出来ている。
【0014】横断面が正方形をした燃焼筒17がその取
付板12の背面に固定され、上記のように、上下に移動
するようになっている。バ−ナ18が燃焼筒17の上部
に下向に配置されている。倒L字形のブラケット19の
上の辺にバ−ナ18の上部が固定され、その縦の辺の長
孔19aに、燃焼筒17から横に突出したボルト20が
差し込まれ、ナット20aでこのバ−ナ18が上下に調
節できるように固定されている(図3)。
【0015】バ−ナ18は、下向に開放された混合室1
8aと、これに吹き込む上下方向のノズル18bと、空
気が吸い込まれる供給孔18cを供えている。ガズボン
ベ21がハンドル8に取付られ、その中のガスがホ−ス
22でノズル18bに送られるように出来ている。供給
孔18cは、燃焼筒17の上に配置され、この燃焼筒1
7の上端が遮板23で塞がれて、供給孔18cと燃焼筒
17内とが遮断されている。複数個の吸気孔17aが燃
焼筒17の壁面に設けられている。
【0016】従って、ガスボンベ21の弁を開くと、ガ
スがノズル18bから混合室18a内に噴出し、空気が
供給孔18cから吸い込まれて燃料と酸素の混合ガスが
出来る。下端の吸気孔17aからこれに着火すると、そ
れぞれの吸気孔17aから燃焼空気を吸い込んで燃焼
し、炎が下に向って吹き出される。横断面が半円形をし
た作孔体23の上部が、燃焼筒17の下部に、その前壁
および後壁に接触しないようにして固定され、下端が下
向に突出している。前後1対の排出口24が燃焼筒17
に設けられている。
【0017】従って、作孔体23は、前後の両面に上記
の炎を受けて加熱される。ここに、燃焼筒17とともに
上下に移動し、車輪4の回転で前進しているので、下降
すると、畝3を被っているマルチフィルム25に突き刺
り、その下の畝3に突入して前進する。そのため、加熱
されている作孔体23でマルチフィルム25が熔解して
所定の大きさの穴が出来、その下の畝に孔が作られ、こ
の孔に植込杆7が、苗載台6から取り出した苗を移植す
る。また、燃焼筒17が作孔体23とともに下降し、そ
の下端がマルチフィルムの上面に近寄ったり、接触した
りすると、上記の炎が排出口24から前後方向に吹き出
し、失火が防止される。なお、孔に移植された苗には、
土寄具26が土を寄せ、押し硬める。
【0018】また、この作孔体23は、燃焼筒17に対
して前寄りに配置し、上記の炎の70%程度が作孔体2
3の後の面に当るように設ける。ここに、作孔体23が
マルチフィルム25に突き刺って前進したとき、熔解し
た樹脂が作孔体23の前面に付着して堆積する。作孔体
23の前面を流れる炎は、堆積した樹脂を表面から燃焼
しようとするが、これが燃失するためには、長い時間が
必要となる。しかし、上記の構成によると、作孔体23
が後側から炎で加熱され、前記の前面に堆積した樹脂
は、上記の後側からの加熱で、その接触面においてさら
に熔解が進み、流動性が上って、たちどころに流れ落ち
る。
【0019】図4は、作孔体23の下端を後向に曲げた
ものを示している。このように構成すると、作孔体23
の後面が有効に加熱される。図5および図6は、作孔体
23の前面に付着した樹脂が強制的に掻き落されるもの
である。すなわち、燃焼筒17をやや短く構成し、下方
に、排出口26を残すようにして受板27を設けてい
る。従って、燃焼筒17が下降したとき、受板27が畝
3の上面に当り、その上の排出口26から炎が横向に吹
き出て失火を防止している。作孔体23の前方の円弧面
と同形の円弧28aを有する掻落具28が、板ばねで作
られてその前に配置されている。そして、作孔体23が
上下に移動するとき、その前面が円弧28aに接触し、
付着している樹脂が掻き落されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した苗植機の側面図。
【図2】その1部の拡大した切断側面図。
【図3】その背面図。
【図4】その変形を示す図2と対応する側面図。
【図5】さらにその変形を示す側面図。
【図6】その切断平面図。
【符号の説明】
1 走行車体 3 畝 17 燃焼筒 18 バ−ナ 18b ノズル 18c 供給孔 23 作孔体 24 排出口 25 マルチフィルム 26 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 13/00 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に配置されて下端が開放された
    燃焼筒17が前進する走行車体1に上下に移動するよう
    に設けられ、燃焼筒17内に設けたバ−ナ18からの炎
    で加熱される作孔体23がこの燃焼筒17の前後方向の
    中間部の下部から下向に突出し、燃焼筒17が下降して
    その下端が畝に近寄ったときに前記の炎を横方向に排出
    する排出口24,26がその下部に設けられていること
    を特徴とする作孔装置。
  2. 【請求項2】 燃焼筒17の上端が塞がれてその上方に
    バ−ナ18に空気を供給する供給孔18cが設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の作孔装置。
  3. 【請求項3】 炎のうちの半分以上が作孔体23の後面
    側を流れるようにこの作孔体23が燃焼筒17に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の作孔装置。
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