JP3265586B2 - 配電盤 - Google Patents

配電盤

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JP3265586B2
JP3265586B2 JP13401091A JP13401091A JP3265586B2 JP 3265586 B2 JP3265586 B2 JP 3265586B2 JP 13401091 A JP13401091 A JP 13401091A JP 13401091 A JP13401091 A JP 13401091A JP 3265586 B2 JP3265586 B2 JP 3265586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にネットワーク受変電
設備の配置を改良した配電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】都市では、土地の立体的利用が盛んにな
って、ビルも高層化されている。高層ビルは、電力の負
荷分布が垂直方向に増加し負荷容量は非常に大きく、し
かも公共的に重要なものが多く含まれているため、電源
の信頼性,安全性が強く要求されている。さらに設備場
所が都市の密集地域にあるため、据え付面積の極力小さ
いことが望まれている。このようなビルあるいは工場設
備のように1個所に大きな負荷があるところには、供給
信頼度の高いネットワーク受電方式が最適といえる。
【0003】ネットワーク受電方式は、電源変電所から
2〜4回線の22KVまたは33KV配電線で受電し、
ネットワーク変圧器の1次側には受電用断路器のみを設
置し、2次側にはネットワーク変圧器毎にヒューズ,プ
ロテクタ遮断器を置き、その負荷側をネットワーク母線
で並列に接続し、そのネットワーク母線に接続されたい
くつかの配電線によって、各方面の負荷に供給する方式
である。尚、スポットネットワーク受電方式としては特
開昭62−60937 号公報を挙げることができる。
【0004】このネットワーク受電方式たとえばネット
ワーク変圧器の1次側又は2次側で短絡事故が起きる
と、事故回路を切り離しても、健全な回線より供給し
て、負荷が停電するのを防止しているので、電力供給の
信頼性が高く、これが顧客ニーズと合い、最近需要が多
くなってきた。
【0005】ネットワーク受電方式では、ネットワーク
変圧器と、プロテクタ遮断器及びテイクオフ遮断器とは
別々の配線盤に収納されていた、ネットワーク変圧器
と、プロテクタおよびテイクオフ遮断器とは配電線より
接続されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、これらの配
電盤を設置するだけでも、ネットワーク受電設備の設置
面積が著しく広いばかりでなく、また複数の配電盤間を
接続するときに、配電線,ネットワーク母線等の配線構
造が複雑になり、配線作業も容易でなかった。
【0007】更に、保守点検時には、ネットワーク変圧
器とプロテクタ遮断器及びテイクオフ遮断器とが離れて
おり、保守点検がしずらいので、これらを積み重ねる
と、プロテクタ遮断器及びテイクオフ遮断器の出し入れ
作業及び操作性等の使い勝手が悪くなることが考えられ
る。また実開昭56−100006号公報の配電盤は、ネットワ
ーク母線の配置が高いので、上述と同様な問題が生じ
る。
【0008】本発明の第1の目的は、遮断器の操作性
良く使い勝手が良いことは勿論、受変電設備の設置面積
を縮小した配電盤を提供するにある。
【0009】本発明の第2の目的は、受変電設備の設置
面積が縮小されることは勿論、組立作業効率を著しく向
上することができる配電盤を提供するにある。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記第1の目
的を達成するために、長手方向が水平方向に配置された
変圧器を収納する変圧器室と、該変圧器室の上側に隣接
して設けられ、母線が配置される導電室と、該導電室と
前記変圧器室の長手方向に隣接して設けられ、かつ、電
気機器が配置され配電盤正面側に位置する電気室とを備
え、前記電気室を上記変圧器室上に変圧器コイルの直径
を加算した範囲内に設けるか、或いは配電盤内を仕切り
板を介して上下に分け、下側を長手方向が水平に配置さ
れた変圧器を収納する変圧器室とし、上側を母線が配置
される導電室及び前記長手方向に該導電室に隣接して設
けられ、電気機器が配置される電気室とし、かつ、前記
配電盤の正面側に前記電気室、裏面側に前記導電室が位
置すると共に、前記電気室内の電気機器は、上記変圧器
上に変圧器コイルの直径を加算した範囲内に設けられる
配電盤としたことを特徴とする。 また、本発明では上記
第2の目的を達成するために、長手方向が水平方向に配
置された変圧器を収納する変圧器室と、該変圧器室の上
側に隣接して設けられ、母線が配置される導電室と、該
導電室と前記変圧器室の長手方向に隣接して設けられ、
かつ、電気機器が配置され配電盤正面側に位置する複数
の電気室とを備え、前記電気機器としてプロテクタ遮断
器及びテイクオフ遮断器を用い、前記プロテクタ遮断器
を有する電気室と該電気室の下方に位置する変圧器室の
一部を含む第1配電盤ユニットと、前記テイクオフ遮断
器を有する電気室と該電気室の下方に位置する前記変圧
器室の残部を備える第2配電盤ユニットとが分離可能に
形成され、かつ、前記第1配電盤ユニット及び変圧器は
電気容量に応じた大きさに変更可能であるか、或いはネ
ットワーク変圧器を収納し、2つに分離可能な1つの変
圧器室と、該変圧器室の上部に位置する複数のテイクオ
フ遮断器室と、該テイクオフ遮断器室に隣接した1つの
プロテクタ遮断器とを備え、電気容量に応じて前記ネッ
トワーク変圧器及び前記プロテクタ遮断器室の下方に位
置する変圧器室と、前記プロテクタ遮断器及びプロテク
タ遮断器室を交換可能にした配電盤としたことを特徴と
する。
【0012】
【作用】この結果、変圧器室は変圧器の長手方向を水平
することで高さ寸法大幅に低くなり、この変圧器室
上に配置された導電室に母線を設置し、該導電室に隣接
する電気室に遮断器配置できるようになり、しかも、
電気室内の遮断器が、長手方向が水平に配置された変圧
器上に変圧器コイルの直径を加算した範囲内に設けられ
ているので、遮断器、電気室等は作業員の手の届く高さ
の範囲内に設置でき、作業員が配電盤正面側から手動で
遮断器を電気室に出し入れしたり、或いは電気室を操作
したりすることができる。従って、遮断器の操作性が良
くなり使い勝手が良いことは勿論、受変電設備の設置面
積が縮小される。 また、電気容量に応じたネットワーク
変圧器、プロテクタ遮断器を収容できる大きさに変更し
た第1配電盤ユニットを使用できるので、第1配電盤ユ
ニット及び第2配電盤ユニットを標準化したのを複数用
意すれば、電気容量に応じて複数の配電盤ユニットを組
合わせて配電盤を組立てることができ、組立作業効率が
著しく向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例のネットワーク配電盤
を図1ないし図5により説明する。
【0014】図1は本発明のネットワーク配電盤の構成
を理解しやすくするために示した参考透過図で図2乃至
図12と必ずしも一致していない個所がある。図2,3
は本発明の実施例で図1のネットワーク配電盤を左側つ
まり正面及び裏面から見たときの図である。図3の導体
は理解しやすくするために高圧関係にのみを図示した。
図4,5は図2,3のA−A線,B−B線断面図であ
る。
【0015】図面において、ネットワーク配電盤1は鋼
板より成る第1配電盤ユニット2と第2配電盤ユニット
3とから成る箱型に構成されている。両ユニット2,3
は分離自在に構成されている。ネットワーク配電盤1内
の中間には仕切り板5例えば鋼板により仕切られてい
る。仕切り板5の下側には変圧器室6を形成している。
変圧器室6は3枚の扉4Aを開閉自在にネットワーク配
電盤1に取り付けている。扉4Aには取っ手4Bを取り
つけている。仕切り板5の上側には所定間隔に2枚の仕
切り板5A,5Bを設けて、導体室7と導体室の左右に
電気室8及び開閉室9とを形成している。
【0016】電気室8,10は鋼板の仕切り板5Cによ
り仕切られて独立した2部屋を構成している。これら電
気室8の表面には1枚及び3枚の扉8A及び8Bを開閉
自在にネットワーク配電盤に取り付けている。各電気室
10は3枚の扉8Bに応じて独立した部屋を構成してい
る。扉8A,8Bには取っ手8C,計器8D及び正方形
状の開口部8Eを設けている。電気室8と開閉室10と
に対応する屋上面12に通風ダクト13を設けている。
【0017】各電気室8,10及び開閉室9と通風ダク
ト13とは互いに連通している。変圧器室6の裏面側2
X及び通風ダクト13には吸気口14及び排気口15を
形成している。仕切り板5には複数の小孔16を穿孔し
ている。従って、空気は矢印方向Zで示す如く吸気口1
4より複数の小孔16を通過し排気口15より外気に出
て行く。吸気口14に取りつけたブロアー17は、モー
タ18により回転する。
【0018】3相のネットワーク配電線20A,20
B,20Cは図3に示すようにエルボ形ケーブルヘッド
21の導体に接続されている。エルボ形ケーブルヘッド
21は開閉室内に配置され、一端が天井を貫通し、他端
がブッシングを介して開閉室内の負荷開閉器22に接続
している。負荷開閉器22の一端は仕切り板5に設けた
ブッシング23を介して変圧器室内の3相のネットワー
ク変圧器24の1次端子25に接続している。尚負荷開
閉器に代えて断路部を使用してもよい。また上述のネッ
トワーク配線20はネットワーク配電盤1の下側からネ
ットワーク変圧器24の1次端子25に接続してもよ
い。
【0019】ネットワーク変圧器24は例えば1次側の
約22000V,52Aの電流,電圧が2次側で約415V,
2800Aの電流,電圧に変換される。各相のネットワ
ーク変圧器24はネットワーク変圧器の長手方向Lを水
平方向に配置した所謂水平配置型ネットワーク変圧器2
4である。水平配置型ネットワーク変圧器24の3相コ
イル24Aはネットワーク配電盤1の幅方向Yに所定間
隔に配置されている。3相コイル24Aは鉄心24Bに
導体線を巻回している。またネットワーク変圧器の長手
方向Lをネットワーク配電盤1の幅方向Yに沿って配置
してもよい。水平方向に配置されたネットワーク変圧器
24は支持台26に支持され、支持台26は支持台26
に取り付けた車輪27により矢印方向1X,2Xに移動
し、ネットワーク配電盤1内外に出入り出来る。矢印方
向1Xは正面側で、矢印方向2Xは裏面側である。
【0020】水平配置型ネットワーク変圧器24の2次
端子28と接続した引出導体29は、電気室8の裏面側
2Xでヒューズ31,プロテクタ変流器32を接続し、
再び正面側1Xに伸びてプロテクタ遮断器33の1次側
に接続している。また29Aは中性点導体である。
【0021】扉8Aを開いた電気室8内にはプロテクタ
遮断器33を収納している。扉8Aより左側の3枚の扉
8Bを開いた電気室10内にテイクオフ遮断器34を配
置している。両電気室は仕切り板で区画されて独立して
いると共に、扉8A,扉8Bを閉じると、プロテクタ遮
断器33及びテイクオフ遮断器34に設けた計器50が
開口部8Eに挿入され、外部より操作できる。プロテク
タ遮断器33及びテイクオフ遮断器34は外部より電気
室8,10に出入りするのに応じて、各遮断器33,3
4の1次及び2次側端子は、図9ないし図11に示す電
気室8に設けた断路部39と電気的に接離する。断路部
39に接続している引出導体36,37はネットワーク
母線35に接続している。
【0022】複数相の水平配置型ネットワーク変圧器2
4の配置方向に沿って伸びているネットワーク母線35
の複数相は、ネットワーク変圧器24の長手方向Lに所
定間隔に配置し、ネットワーク母線35にプロテクタ遮
断器33及びテイクオフ遮断器34を接続している。ネ
ットワーク母線35は図6に示すように帯状導体35Aを
使用し、帯状導体の高さ方向とこの直角方向に幅部1L
と厚さ部Tとが来るように配置したが、これとは逆に図
7のように帯状導体35Aの高さ方向とこの直角方向に
厚さ部1Lと幅部Tが来るように配置してもよい。つま
りネットワーク母線35の複数相は図7に示すように垂
直方向つまり階段上に配置してもよい。図4,5に示す
ようにプロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮断器34
は、ネットワーク母線35の延長方向に沿って配置され
ている。プロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮断器3
4の複数の2次側及び1次側の引出導体36B及び37A
は、ネットワーク母線35の線延長方向に沿って配置さ
れている。プロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮断器
34の複数の2次側及び1次側の引出導体36B及び3
7Aがネットワーク母線35の4相に接続され、図9な
いし図11に示すように2次側引出導体36Bの引出位
置の方が1次側引出導体37Aの引出位置より高い位置
に配置することにより、プロテクタ遮断器33及びテイ
クオフ遮断器34の計器50は扉8A,8Bに同一方向
の向きに配置できる。テイクオフ遮断器34の複数の2
次側引出導体37Bは、ネットワーク変圧器24と反対
側の上方側に延び、通風ダクト内13で負荷導体38に
接続し、負荷導体38がネットワーク配電盤1の正面側
1Xより外部に伸びている。また2次側引出導体37Bは
ネットワーク母線35に沿って配置してもよい。
【0023】次に、本発明のネットワーク配電盤の作用
効果を説明する。
【0024】この実施例では、変圧器の長手方向を垂直
に配置した垂直型変圧器に比べて水平配置型ネットワー
ク変圧器24は高さ寸法を大幅に低くしたので、この上
にネットワーク母線35が配置できるようになり、ネッ
トワーク母線35の一方側に配置したプロテクタ遮断器
33及びテイクオフ遮断器34は、作業員の手の届く高
さの範囲内に設置できるようになったので、作業員が手
動でプロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮断器34を
電気室8,10に出し入れしたり、あるいは計器8D,
50を操作したり出来るようになり、プロテクタ遮断器
33及びテイクオフ遮断器34,電気室8,10等の操
作性が良くなり、使い勝手が良くなった。
【0025】作業員の手の届く高さの範囲は、支持台2
6に支持された水平配置型ネットワーク変圧器24上に
ネットワーク変圧器コイル24Aの直径を加算した高さ
寸法の範囲内にプロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮
断器34を設ければよい。この寸法範囲より下側であれ
ば、ネットワーク変圧器24が設置されており、プロテ
クタ遮断器33及びテイクオフ遮断器34を配置できな
い。また上記寸法範囲より上側であれば、作業員の手が
プロテクタ遮断器33及びテイクオフ遮断器34等の電
気機器に届かなくなり作業がしにくい。
【0026】このことは、ヒューズ31,プロテクタ変
流器32も作業員の手の届く高さの範囲内に設置されて
いるので、上述と同様な作用効果を達成できることは云
うまでもない。更に、ヒューズ31,プロテクタ変流器
32はネットワーク配電盤1の裏側に集約して配置した
ので、取付け,保守点検時の作業がしやすくなったばか
りでなく、また扉側及び表面側の体裁がよくなった。
【0027】この実施例では、テイクオフ遮断器34の
2次側引出導体37Bを屋上側に引き出した結果、図8
に示すように変圧器室上に対応配置されたネットワーク
母線35と引出位置の異なるプロテクタ遮断器33及び
テイクオフ遮断器34の2次及び1次側引出導体36
B,37Aとを直線状に配置できると共に、直接接続で
きるようになり、導体配置構成が簡素化されたばかりで
なく、また1次及び2次側引出導体37A,36Bの引
出位置を異にして区別しやすくしたので、誤配線が少な
くなった。特に暗いネットワーク配電盤1内でもプロテ
クタ遮断器33かテイクオフ遮断器34かの位置かすぐ
に判るようになり、組立,保守点検等の作業が著しくし
やすくなったばかりでなく、また誤配線も少なくなっ
た。
【0028】この実施例では、テイクオフ遮断器34の
2次側引出導体37Bをネットワーク変圧器24と反対
側である上方に引き出せば、ネットワーク変圧器24と
絶縁問題を生じることなく、電気的に安全である。
【0029】また、テイクオフ遮断器34の2次側引出
導体37Bは、図5,11に示すようにネットワーク変
圧器24と反対側である上側に延びて、一方の通風ダク
ト内の負荷導体38に接続し、2次側引出導体37B及
び負荷導体38がネットワーク母線35及びネットワー
ク変圧器24と衝突することなく、絶縁問題を生じるこ
とがなくなり、電気的に安全にネットワーク配電盤1の
正面側1Xより外部に伸ばすことができるので、ネット
ワーク母線35を安全に直列状に伸ばすことが出来るよ
うになった。
【0030】この結果、直列状のネットワーク母線35
は3回線のネットワーク回線22KVのネットワーク配
電盤1A,1B,1Cとネットワーク配電盤に隣接した
自家発電機40,力率用コンデンサ41を接続出来るよ
うになり、ネットワーク受変電システムを構成できるの
で、ネットワーク母線35に電気機器例えば自家発電機
40,力率用コンデンサ41等を集約出来るようにな
り、ネットワーク受変電システムの設置面積を更に著し
く縮小できると共に、配電線系統を簡素化出来るように
なった。
【0031】また、複数相のネットワーク変圧器24と
ネットワーク母線35との配置方向に沿って電気機器3
3,34を配置できるようになり、これらの電気機器2
4,33,34及びネットワーク母線35を−箇所に集
約できるので、ネットワーク受電システムの設置面積を
大幅に縮小出来るようになったばかりでなく、又一箇所
で電気機器24,33,34等を保守点検出来るので、
保守点検作業が著しくしやすくなった。
【0032】更にネットワーク母線35に接続するネッ
トワーク変圧器24,電気機器33,34の端子及び引
出導体はネットワーク母線35に直交するように配置さ
れており、電気的にクロスしておらず、磁気的な変力が
生じることがなくなり、電気機器33,34等に悪影響
を与えることがなくなった。
【0033】上述の実施例とは異なる実施例としてネッ
トワーク配電盤1の上側と下側とに変圧器室6と導体室
7および電気室8,10とを形成し、変圧器室6と導体
室7および電気室8とに水平配置型ネットワーク変圧器
24とネットワーク母線35及びプロテクタ遮断器33
とテイクオフ遮断器34とを収納する。ネットワーク母
線35及びプロテクタ遮断器33とテイクオフ遮断器3
4は水平配置型ネットワーク変圧器24に対応配置され
ている。
【0034】この場合、プロテクタ遮断器33及びテイ
クオフ遮断器34の1次側端子36A,37Aを2次側端
子36B,37Bより上側に配置し、プロテクタ遮断器
33の1次側端子36Aと2次側端子37Bとが電気的
にクロスするのを防止すると共に、テイクオフ遮断器3
4の2次側端子37Bと接続している負荷側の引出導体
は、ネットワーク変圧器24と反対側の床面を介して外
部に引き出すか、床面又はネットワーク母線35に沿っ
て外部に引き出すようにする。
【0035】この実施例では、ネットワーク配電盤1は
プロテクタ遮断器33を有する第1配電盤ユニット2と
テイクオフ遮断器34を有する第2配電盤ユニット3と
で分割されている。このことは、電気容量が増加したネ
ットワーク受変電システムを使用する場合、電気容量が
増加したネットワーク変圧器24とプロテクタ遮断器3
3とを使用する。ネットワーク変圧器24とプロテクタ
遮断器33とは通常のネットワーク変圧器24,プロテ
クタ遮断器33より大きくなり、電気容量の増加に応じ
て大きくなったネットワーク変圧器24,プロテクタ遮
断器33を収容できる大きさに変更した第1配電盤ユニ
ット2を使用できるようにしたので、第1配電盤ユニッ
ト2及び第2配電盤ユニット3を標準化したのを複数用
意すれば、電気容量に応じて複数の配電盤ユニットを組
合わせて、ネットワーク配電盤1を組立てることができ
るので、組立作業能率を著しく向上することが出来るよ
うになった。
【0036】この実施例のモータ18は、ネットワーク
変圧器24の2次側に一定電流以上の電流がながれる
と、変流器31で検出し、図示していないスイッチを閉
じて、モータ18を駆動させるか、又は、変圧器内にサ
ーモスタットを取りつけ、変圧器内の温度が一定温度以
上になると、サーモスタットが動作して、モータ18を
駆動して、ブロアー17を回転させて、外部の空気を矢
印方向Zに流し、各部屋の温度が下がり、この分だけネ
ットワーク変圧器24,プロテクタ遮断器33,テイク
オフ遮断器34等を定格電流限度まで使用できるように
なった。
【0037】上述の実施例はネットワーク配電盤につい
て説明したが、変圧器を使用した配電盤に実施してもよ
い。即ち、外部電源から受電し、降圧し複数負荷に給電
するための配電盤であって、配電盤下部に複数相の変圧
器を水平配置し、配電盤上部に母線を配置し、配電盤上
部の母線と対応する配電盤正面側の電気室に遮断器を設
置して、上述と同様な効果を達成する。また電気室に性
能が異なる複数の遮断器を配置する時には、各遮断器の
1次及び2次引出端子の引出位置を変えて母線に接続す
ることにより、性能の異なる遮断器は電気室で同一方向
に配置出来るようにして、遮断器,電気室等の使い勝手
が良くなった。
【0038】図13ないし図15に示す配電盤はネット
ワーク変圧器24を垂直に配置し、このネットワーク変
圧器24の長手方向Lに対応し、且つネットワーク変圧
器24の配置方向に沿ってネットワーク母線35を配置
し、ネットワーク母線35にプロテクタ遮断器33及び
テイクオフ遮断器34を接続することにより、ネットワ
ーク変圧器24の長手方向Lと直交するように配置さ
れ、且つ高さを下げたネットワーク母線35にプロテク
タ遮断器33及びテイクオフ遮断器34を接続出来るよ
うになり、作業員が手動でプロテクタ遮断器33及びテ
イクオフ遮断器34等を操作出来るようになった。又ネ
ットワーク変圧器24の2次側の引出導体36Aに接続
したヒューズ31,プロテクタ変流器32は、配電盤正
面より装着出来るようになり、装着作業が容易になっ
た。
【0039】一方、4相のネットワーク母線35は傾斜
状に配置して、ネットワーク変圧器24とプロテクタ遮
断器33及びテイクオフ遮断器34との間隙を狭くし
て、配電盤を小型化した。更に配電盤はネットワーク変
圧器を配電盤裏側に突出させるように傾斜状に配置し、
ネットワーク変圧器の高さを低くし、配電盤を小型化す
ることも出来る。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明の配電盤によれば、
電気室内に配置されている遮断器が作業員が手の届く高
さに配置されているので、遮断器の操作性が良くなり使
い勝手が良いことは勿論、受変電設備の設置面積が縮小
される効果がある。 また、電気容量に応じたネットワー
ク変圧器、プロテクタ遮断器を収容できる大きさに変更
した第1配電盤ユニットを使用できるので、受変電設備
の設置面積が縮小されることは勿論、組立作業効率を著
しく向上することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考図として示したネットワーク配電
盤を透かして視たときの参考透過図である。
【図2】本発明の実施例である図1のネットワーク配電
盤を左(正面)側から視たときの正面図である。
【図3】本発明の実施例である図1のネットワーク配電
盤を裏側から視たときの裏面図である。
【図4】本発明の実施例である図2のネットワーク配電
盤のA−A側断面図である。
【図5】本発明の実施例である図2のネットワーク配電
盤のB−B側断面図である。
【図6】本発明の実施例である図4ないし図5のネット
ワーク母線に使用した帯状導体の側断面図である。
【図7】本発明の別の実施例のネットワーク母線に使用
した帯状導体の側断面図である。
【図8】本発明の実施例である図1のネットワーク配電
盤に使用した概略回路図である。
【図9】本発明の実施例である図1のネットワーク変圧
器とプロテクタ遮断器との配線を示す概略説明図であ
る。
【図10】本発明の実施例である図1のネットワーク配
電盤に使用したプロテクタ遮断器の接続図である。
【図11】本発明の実施例である図1のネットワーク配
電盤に使用したテイクオフ遮断器の接続図である。
【図12】本発明の他の実施例であるネットワーク受変
電システムの概略回路図である。
【図13】本発明の他の実施例であるネットワーク変圧
器とプロテクタ及びテイクオフ遮断器の配置を示す正面
図である。
【図14】本発明の図13の実施例に使用したネットワ
ーク変圧器とプロテクタ遮断器との配置図である。
【図15】本発明の図13の実施例に使用したネットワ
ーク変圧器とテイクオフ遮断器との配置図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク配電盤、6…変圧器室、7…導体室、
8…電気室、24…ネットワーク変圧器、33…プロテ
クタ遮断器、34…テイクオフ遮断器、35…ネットワ
ーク母線。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向が水平方向に配置された変圧器を
    収納する変圧器室と、該変圧器室の上側に隣接して設け
    られ、母線が配置される導電室と、該導電室と前記変圧
    器室の長手方向に隣接して設けられ、かつ、電気機器が
    配置され配電盤正面側に位置する電気室とを備え、前記
    電気室を、上記変圧器室上に変圧器コイルの直径を加算
    した範囲内に設けることを特徴とする配電盤。
  2. 【請求項2】配電盤内を仕切り板を介して上下に分け、
    下側を長手方向が水平に配置された各相の変圧器を収納
    する変圧器室とし、上側を母線が配置される導電室及び
    前記長手方向に該導電室に隣接して設けられ、電気機器
    が配置される電気室とし、かつ、前記配電盤の正面側に
    前記電気室、裏面側に前記導電室が位置すると共に、前
    記電気室内の電気機器は、上記変圧器上に変圧器コイル
    の直径を加算した範囲内に設けられることを特徴とする
    配電盤。
  3. 【請求項3】前記各室に冷媒を流して冷却する冷却装置
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の配
    電盤。
  4. 【請求項4】長手方向が水平方向に配置された変圧器を
    収納する変圧器室と、該変圧器室の上側に隣接して設け
    られ、母線が配置される導電室と、該導電室と前記変圧
    器室の長手方向に隣接して設けられ、かつ、電気機器が
    配置され配電盤正面側に位置する複数の電気室とを備
    え、前記電気機器としてプロテクタ遮断器及びテイクオ
    フ遮断器を用い、前記プロテクタ遮断器を有する電気室
    と該電気室の下方に位置する変圧器室の一部を含む第1
    配電盤ユニットと、前記テイクオフ遮断器を有する電気
    室と該電気室の下方に位置する前記変圧器室の残部を備
    える第2配電盤ユニットとが分離可能に形成され、か
    つ、前記第1配電盤ユニット及び変圧器は電気容量に応
    じた大きさに変更可能であることを特徴とする配電盤。
  5. 【請求項5】ネットワーク変圧器を収納し、2つに分離
    可能な1つの変圧器室と、該変圧器室の上部に位置する
    複数のテイクオフ遮断器室と、該テイクオフ遮断器室に
    隣接した1つのプロテクタ遮断器とを備え、電気容量に
    応じて前記ネットワーク変圧器及び前記プロテクタ遮断
    器室の下方に位置する変圧器室と、前記プロテクタ遮断
    器及びプロテクタ遮断器室を交換可能にしたことを特徴
    とする配電盤。
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