JP3265107B2 - 型枠形成器具及び型枠工法 - Google Patents

型枠形成器具及び型枠工法

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JP3265107B2 JP02704494A JP2704494A JP3265107B2 JP 3265107 B2 JP3265107 B2 JP 3265107B2 JP 02704494 A JP02704494 A JP 02704494A JP 2704494 A JP2704494 A JP 2704494A JP 3265107 B2 JP3265107 B2 JP 3265107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立鉄筋に複数の堰板
を取り付けて所定形状の型枠を容易に組み立てることが
できる型枠形成器具と、その型枠形成器具を利用するこ
とにより施工作業を省力化する型枠工法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造体を作製する型枠
工法としては、従来より、取り付け以外の場所で地組み
した鉄筋を取り付け場所に運び込んで、所定形状に組み
立て、これとは別に堰板を支保工により支持させながら
型枠を組み立てるという方法が行われている。
【0003】このようにして組み立てられ且つ支保工に
よって支持された型枠にコンクリートを打設し、そのコ
ンクリートを養生、硬化させて所定形状の鉄筋コンクリ
ート構造体を得るという方法が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来の
型枠工法により鉄筋コンクリート構造体を作製する場合
は、コンクリートを打設、養生する時に型枠を支持する
ための支保工が必要であり、支保工取り付け及び取り外
しの手間を要していた。さらに、型枠の組み立て作業
は、作業を省力化して効率良く行うことが望ましい。
【0005】本発明は、前記諸問題を解決すべく開発さ
れたものであり、施工現場で予め所定形状に組み立てら
れた鉄筋に堰板を取り付けて容易に型枠を組み立てるこ
とができ、また支保工も不要とする型枠形成器具及びそ
の型枠形成器具を利用することにより前記諸問題を一掃
し、鉄筋コンクリート構造物を作製する際の施工作業を
省力化することができる型枠工法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係る型枠形成器具は、先端部に鉄筋に掛合するための例
えば鉤型の係合部を備えた掛止部材と、その掛止部材に
幅方向中央部で支持された平板状の部材であって、掛止
部材を前記鉄筋に掛合すことにより掛止部材の長さに対
応して、その鉄筋から所定距離をおいた位置で堰板を保
持するための堰板保持用プレートとを備え前記掛止部
材はその後端部に雄ネジ部を設ける等による接合手段を
備えており、その接合手段を利用して前記堰板保持用プ
レートはプレート固定部材により担持されており、該プ
レート固定部材は、例えば前記掛止部材の後端部に設け
られた雄ネジ部に螺合して、掛止部材の後端部に着脱自
在に係止された平板でなることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明のうち請求項に係る型枠工法は、
水平な同一高さの鉄筋の組を上下方向に多数配置した組
立鉄筋に堰板を組み合わせて上下方向の型枠とし、その
型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート構造
体を得る型枠工法に請求項1に係る型枠形成器具を利用
したものである。なお、例えば鉄筋コンクリート構造体
がコンクリート壁体である場合には、二本の壁横筋がこ
こで言う鉄筋の組となる。
【0008】本型枠工法では、先端部に係合部を備えた
掛止部材と該掛止部材の後端部近くに幅方向中央部で支
持される堰板保持用プレートとを備えた型枠形成器具を
予め用意する。そして、前記掛止部材の先端部を前記鉄
筋の組のうち一方の鉄筋に上方向より引掛け、且つその
中間部を他方の鉄筋の上方を通過させて両鉄筋に前記型
枠形成器具を掛け渡すことにより、前記堰板保持用プレ
ートを該他方の鉄筋の側方に鉄筋の組の幅と掛止部材の
長さに対応する所定距離をおいて配置させて型枠形成器
具取り付け工程とする。
【0009】また、上下方向に所定間隔を開けて前記組
立鉄筋に取り付けられた複数の型枠形成器具のうち上側
の型枠形成器具を、前記掛止部材の先端部を回動中心と
して上方向に回動させて、両型枠形成器具の各堰板保持
用プレートの間隔を広げて、一の堰板を両型枠形成器具
の各掛止部材の間に挟むように配設し、前記型枠形成器
具の位置を戻してその堰板を二つの堰板保持用プレート
にコンクリート打設前に堰板が倒れない程度に固定して
堰板保持工程とする。。
【0010】本型枠工法は、前記二つの工程からなり
前記両工程を種々に組み合わせて前記組立鉄筋の側方に
複数の堰板による型枠を組み立てることを特徴をするも
のである。なお、堰板は組立鉄筋の下側から順次取り付
けていくのが好適である。また、本型枠工法の堰板とし
ては、木材、合板、鋼板、鋼材、軽合金板、プラスチッ
ク板、PC薄板等種々の材料を用いることができるが、
木材をセメントペーストで均一に被覆し、圧縮成形した
建築用ボードである木毛セメント板を堰板として用いる
と好適である。
【0011】本発明のうち請求項に係る型枠工法は、
請求項の型枠工法において利用する型枠形成器具につ
いて特定したものであり、前記型枠形成器具の掛止部材
はその後端部に接合手段を備えており、前記堰板保持用
プレートはプレート固定部材により担持されており、該
プレート固定部材は前記掛止部材の後端部に着脱自在に
係止された平板でなり、該型枠形成器具の堰板保持用プ
レートに堰板を固定することにより、複数の堰板による
型枠を組み立てるものである。
【0012】
【作用】本発明のうち請求項1に係る型枠形成器具で
は、掛止部材の先端部に備えられた係合部を鉄筋に引掛
けることにより型枠形成器具を鉄筋に取り付ける。これ
により、掛止部材に幅方向中央部で支持されている堰板
保持用プレートは、鉄筋から所定距離をおいて堰板を保
持することが可能となる。
【0013】さらに、この型枠形成器具では、例えば掛
止部材の後端側に雄ネジを切り、プレート固定部材にそ
の雄ネジに螺合する雌ネジ部を設ける等の接合手段を設
けておく。そして、これらを螺合することにより掛止部
材の後端部にプレート固定部材が着脱自在に取り付けら
れる。このプレート固定部材を、その平板部に堰板保持
用プレートを担持させた状態で掛止部材の後端部に取り
付けるその上、本型枠形成器具では、堰板を保持する
堰板保持用プレートが着脱自在となる。
【0014】本発明のうち請求項に係る型枠工法で
は、型枠形成器具取り付け工程において型枠形成器具
の掛止部材の先端部を水平な同一高さの鉄筋の組のうち
一方の鉄筋に上方向より引掛けるので、型枠形成器具は
掛止部材の係合部を回動中心として回動させることが可
能となる。ここで、掛止部材の中間部を他方の鉄筋の上
方を通過させるので、型枠形成器具の回動範囲は上方向
のみとなり、また、このようにして掛止部材を両鉄筋に
掛け渡すので、取り付けられた型枠形成器具は人為的に
外すことはできるが、自然に落下することはない。そし
て、堰板保持用プレートを他方の鉄筋の側方に所定距離
をおいて配置するので、上下方向の型枠を形成すること
ができる。なお、ここでも、掛止部材の長さや鉄筋の組
の位置を調節することにより、完全に垂直となる型枠や
傾斜している型枠を組み立てることが可能となる。
【0015】また、堰板保持工程において、上下方向に
取り付けられた複数の型枠形成器具のうち上側の型枠形
成器具を、掛止部材の先端部を回動中心として上方向に
回動させることにより、各堰板保持用プレートの間隔を
広げることができ、堰板を両型枠形成器具の各掛止部材
の間に挟むように配設する作業は容易となる。そして、
型枠形成器具の位置を戻すことにより、堰板は両掛止部
材に挟まれるので、堰板を二つの堰板保持用プレートに
倒れないように固定することができる。ここで、複数の
堰板により組み立てられた上下方向の型枠内にコンクリ
ートを打設することにより、型枠には型枠内より外側に
向かう横方向の圧力が掛かり、型枠は堰板保持用プレー
トに押しつけらる。従って、本発明に係る堰板保持用プ
レートは支保工としての作用を果たす。
【0016】そして、両工程を組み合わせていくことに
より、組立鉄筋の側方に複数の堰板による型枠を組み立
てるので、前記同様に、施工方法を種々選択することが
できる。本発明のうち請求項に係る型枠工法では、請
求項の型枠工法に請求項に係る型枠形成器具を利用
するので、鉄筋コンクリート構造体を成形した後に、プ
レート固定部材を掛止部材より取り外して、さらに堰板
保持用プレートも取り外すことができる。そして、プレ
ート固定部材を外すことにより、掛止部材の後端部に設
けられた接合手段を他の部材の接合に利用することも可
能となる。
【0017】
【実施例】以下に本発明を図1〜3に示す実施例に基づ
いて説明する。実施例の型枠形成器具1は、四本の掛
止部材2と四つのプレート固定部材7と一枚の堰板保持
用プレート3を一組として構成される。掛止部材2は棒
状のものとし、その先端部に鉤型の係合部2aを備え、
その後端部に雄ネジ部2bを設けたものである。また、
プレート固定部材7は、フランジ部7aと突出部7bと
でなるプラスチック部材である。この突出部7bは、フ
ランジ部7a上面に一体に設けられており、掛止部材2
の雄ネジ部2bに螺合する。そして、本実施例の堰板保
持用プレート3は、幅方向に幅50mmに対して1〜2
mm程度の勾配が設けられており、長さ方向の四か所に
はプレート固定部材7の突出部7bの外径に対応する欠
き取り部3aが設けられている。この欠き取り部3a
は、堰板保持用プレート3に設けられた前記勾配の低い
方から設けられている。
【0018】次に、本実施例の型枠形成器具1の組み立
て方法について説明する。まず、各掛止部材2の雄ネジ
部2bと各プレート固定部材7の突出部7bとを螺合さ
せて、各掛止部材2の後端部に各プレート固定部材7を
着脱自在に係止する。そして、堰板保持用プレート3の
各欠き取り部3aにプレート固定部材7の突出部7bを
それぞれ嵌め込み、堰板保持用プレート3の幅方向中央
部に各掛止部材2が直立するように堰板保持用プレート
3を各フランジ部7aの面上に載置して、一の型枠形成
器具1とする。
【0019】の実施例型枠形成器具1は、さらに図
2に示す二つのフランジ部材8a、8bを加えたもので
ある。両フランジ部材8a、8bは、掛止部材2の雄ネ
ジ部2bに螺合するようになっており、堰板保持用プレ
ート3が取り付けられている位置より先端部側で雄ネジ
部2bに取り付けられている。ここで、堰板保持用プレ
ート3に近い方を部材をフランジ部材8aとする。な
お、図3における符号10は鉤型プレートである。
【0020】本実施例では、型枠形成器具1を取り付け
る組立鉄筋は、鉄筋コンクリート構造体として図3に示
壁体Eを構築するように配筋されたものであり、水平
な同一高さに配筋されている二本の壁横筋9a、9bと
でなる鉄筋の組9を上下方向に多数配置されており、さ
らに補強筋が適宜配筋されている公知の構造のものであ
る。本実施例の型枠工法は、型枠形成器具取り付け工程
と堰板保持工程の二つの工程からなる。
【0021】型枠形成器具取り付け工程は、掛止部材2
の係合部2aを鉄筋の組9のうち壁横筋9aに上方向よ
り引掛けて、掛止部材2の中間部を壁横筋9b上方に載
せるようにして壁横筋9aと壁横筋9bとに掛止部材2
を掛け渡し、型枠形成器具1のフランジ8bと壁横筋9
bとの間に鉤型プレート10を挟み込み、フランジ8b
の位置を調節することにより、壁横筋9aと壁横筋9b
とを係合部2aと鉤型プレート10とにより挟み込む。
このようにして、型枠形成器具1を上下方向に所定間隔
を開けて組立鉄筋に順次固定して取り付ける。この時、
鉄筋の組9の壁横筋9b外側に位置している堰板保持用
プレート3の欠き取り部3aは下側に向けて開口するよ
うに取り付けておく。
【0022】そして、堰板保持工程は下方から上方へと
作業していく。まず、上下となっている二つの堰板保持
用プレート3のうち、上側の堰板保持用プレート3を手
で持ち、係合部2aを回動中心として上方に持ち上げて
上下の堰板保持用プレート3の間隔を広げ、堰板6を二
本の掛止部材2により上下から挟むように配置する。次
に、上側の堰板保持用プレート3の位置を元に戻すと共
に、型枠形成器具1のフランジ部材8aの位置を調節し
てフランジ部材8aと堰板保持用プレート3とで堰板6
を挟持する。
【0023】かかる作業を繰り返して、組立鉄筋の側方
に壁体型枠Dを組み立て、次いで、組立鉄筋の反壁体型
枠D側にも型枠を形成して、両型枠内にコンクリートを
打設して壁体Eを得る。本実施例によれば、例えば化粧
壁を壁体Eに取り付ける場合に、型枠形成器具1に設け
られた雄ネジ部2bを、壁体Eに取り付ける器具の接続
部材として利用することができる。
【0024】本実施例では、堰板6として板厚が約20
mm、幅が約450mmの木毛セメント板を用いてい
る。この木毛セメント板の板厚は、従来のものよりやや
薄くなっている。 また、本実施例では、後述する構造で
なる木毛セメント板を堰板6として利用している。以下
に、堰板6として利用する木毛セメントを図4〜図6を
用いて説明する。堰板6は木毛を使用している木毛セメ
ント板であり、その表面62近くと裏面63近くにはそ
れぞれ補強ネット64を、表面62及び裏面63に平行
して配置してある。表面62からその近くの補強ネット
64まで、及び裏面63からその近くの補強ネット64
までの寸法は、大体3〜5mm程度である。
【0025】補強ネット64の一例が図5、図6に示し
てある。この補強ネット64の材質はポリプロピレンで
あって伸びの小さい性状を有している。かかる性状のも
のであれば他の合成樹脂を使用することもできる。合成
樹脂であるために、クラックが入ったときにも錆びるこ
とがないから、剥離の原因になることもない。前記の補
強ネット64を構成する各ライン64aは同一平面上で
直角に交叉し、ここで相互に固定されており、その交点
64bには他の部位よりも厚みの大きな突起が形成され
ている。
【0026】また各ライン64aにおける2つの交点6
4b間では、交点64bに近い部分の幅が大であり、交
点64bから遠い部分すなわち2つの交点64bの中間
部で は幅が小になっている。なお、交点64b以外の部
分のライン64aの厚みは均一である。かくして、各ラ
イン64aでは交点64bに近い部分の断面積が、交点
64bに遠い部分の断面積より大きくなっている。
【0027】このような構成の木毛セメント板でなる堰
板6は、板に曲げ力が作用して表面62及び裏面63の
いずれが引張側になっても、両方の面にそれぞれ近い層
の補強ネット64があるため、堰板6の曲げ強度が大に
なるという効果がある。また、補強ネット64自体の引
張強度が高いため、堰板6の曲げ強度が一段と高くな
る。さらに、補強ネット64に引張力が作用すると、そ
のライン64aの交点付近に応力が集中するが、各ライ
ン64aを、2つの交点64bの間における中間部より
も交点64b近くの断面積を大にすることにより、交点
64b付近への応力集中があっても交点64b付近でラ
イン64aが切断されることがないため補強ネット64
の強度を十分に確保することができる。さらに補強ネッ
ト64のライン64aの交点64bに厚み方向の突起を
形成するので、この突起が木毛の間やセメント内に食い
込み、引張方向に対して補強ネット64が他の部位と一
体となり、さらに曲げ強度が大となる。
【0028】従って、本実施例では、堰板6として前記
木毛セメント板を利用することにより、前述のように、
その重量が小さくなり、作業が容易化するのみならず、
表裏いずれの方向からの曲げに対しても強度が大である
型枠を得ることができる。なお、本実施例にとらわれる
ことなく、堰板6として、木材、合板、鋼板、鋼材、軽
合金板、プラスチック板、PC薄板等種々の材料を用い
ることができるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る型枠形成器具によれば、所定形状の型枠を容
易に組み立てることができるようになった。そのうえ、
本型枠形成器具では、堰板を保持する堰板保持用プレー
トを着脱自在とすることができた。
【0030】また、本発明のうち請求項に係る型枠工
法によれば、型枠形成器具を水平な同一高さの鉄筋の組
に、上方向に回動自在に掛け渡して、堰板保持用プレー
トを組立鉄筋の側方に所定距離をおいて配置させる構成
としたので、垂直方向の型枠及びやや傾いている型枠を
組み立てることが容易となった。そして、組立鉄筋に取
り付けられた複数の型枠形成器具の各堰板保持用プレー
トの間隔を広げて、堰板を両型枠形成器具の各掛止部材
の間に挟むように配設し、型枠形成器具の位置を戻して
その堰板を二つの堰板保持用プレートに固定する構成と
したので、堰板を組み合わせて上下方向の型枠を形成す
るのが容易となった。また、堰板保持用プレートが支保
工としての作用も果たすので、支保工が不要となり施工
作業の省力化することができた。
【0031】ここで、本型枠工法では、型枠形成器具取
り付け工程と堰板保持工程とを組み合わせていく構成と
したことにより、型枠の組み立て作業を効率良く行うこ
とが可能となった。さらに、本発明のうち請求項に係
る型枠工法によれば、請求項の型枠工法に請求項
係る型枠形成器具を利用したので、鉄筋コンクリート構
造体を成形した後に、掛止部材の後端部に設けられた接
合手段を利用するこができ、その構造体に他の部材を取
り付ける場合に、構造体に改めて取り付け部材を固設す
る必要がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】枠形成器具の分解斜視図である。
【図2】型枠形成器具の使用状態を示す説明図である。
【図3】型枠工法の説明図である。
【図4】堰板の例を示す一部切欠斜視図である。
【図5】同堰板の補強ネットの平面図である。
【図6】同補強ネットのラインの縦断面図である。
【符号の説明】
D 壁体型枠 E 壁体 1 型枠形成器具 2 掛止部材 2a 係合部 2b 雄ネジ部(接合手段) 3 堰板保持用プレート 6 堰板 7 プレート固定部材 9 鉄筋の組 9a壁横筋 9b壁横筋

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に鉄筋に掛合するための係合部を
    備えた掛止部材と、該掛止部材に幅方向中央部で支持さ
    れて前記鉄筋から所定距離をおいて堰板を保持する堰板
    保持用プレートとを備え、前記掛止部材はその後端部に
    接合手段を備えており、前記堰板保持用プレートはプレ
    ート固定部材により担持されており、該プレート固定部
    材は前記掛止部材の後端部に着脱自在に係止された平板
    でなることを特徴とする型枠形成器具。
  2. 【請求項2】 水平な同一高さの鉄筋の組を上下方向に
    多数配置した組立鉄筋に堰板を組み合わせて上下方向の
    型枠とし、その型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コ
    ンクリート構造体を得る型枠工法において、先端部に係
    合部を備えた掛止部材と該掛止部材の後端部近くに幅方
    向中央部で支持される堰板保持用プレートとを備えた型
    枠形成器具を予め用意し、前記掛止部材の先端部を前記
    鉄筋の組のうち一方の鉄筋に上方向より引掛け、且つそ
    の中間部を他方の鉄筋の上方を通過させて両鉄筋に前記
    型枠形成器具を掛け渡すことにより、前記堰板保持用プ
    レートを該他方の鉄筋の側方に所定距離をおいて配置さ
    せる型枠形成器具取り付け工程と、上下方向に所定間隔
    を開けて前記組立鉄筋に取り付けられた複数の型枠形成
    器具のうち上側の型枠形成器具を、前記掛止部材の先端
    部を回動中心として上方向に回動させて、両型枠形成器
    具の各堰板保持用プレートの間隔を広げて、一の堰板を
    両型枠形成器具の各掛止部材の間に挟むように配設し、
    前記型枠形成器具の位置を戻してその堰板を二つの堰板
    保持用プレートに固定する堰板保持工程と、からなり、
    前記両工程を組み合わせて前記組立鉄筋の側方に複数の
    堰板による型枠を組み立てることを特徴をする型枠工
    法。
  3. 【請求項3】 前記型枠形成器具の掛止部材はその後端
    部に接合手段を備えており、前記堰板保持用プレートは
    プレート固定部材により担持されており、該プレート固
    定部材は前記掛止部材の後端部に着脱自在に係止された
    平板でなり、該型枠形成器具の堰板保持用プレートに堰
    板を固定することにより、複数の堰板による型枠を組み
    立てることを特徴とする請求項に記載の型枠工法。
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