JP3264967B2 - 埋立護岸の止水方法 - Google Patents

埋立護岸の止水方法

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JP3264967B2
JP3264967B2 JP06866892A JP6866892A JP3264967B2 JP 3264967 B2 JP3264967 B2 JP 3264967B2 JP 06866892 A JP06866892 A JP 06866892A JP 6866892 A JP6866892 A JP 6866892A JP 3264967 B2 JP3264967 B2 JP 3264967B2
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Okutama Kogyo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重力式護岸を止水する
ために用いられる埋立護岸の止水方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物を埋立てる護岸は、そ
の廃棄物の溶出を防止するため止水構造が要求される
が、ケーソン護岸等の重力式護岸を止水するためには、
アスファルトマスチックでケーソンの根元から捨石マウ
ンドの法尻までを覆う工法を用いるか、または、良質な
粘性土を外部から搬入して、ケーソンの根元から捨石マ
ウンドの法尻までを覆う工法が用いられている。
【0003】しかしながら、いずれの場合も、埋立地の
外部から材料を搬入するため、埋立地の容量が減ってし
まうという問題があり、また、アスファルトマスチック
の場合は、急冷すると品質が落ちるので、落下距離が長
い大水深部では品質管理が困難であるという問題もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、施工が容
易な埋立護岸の止水方法を提供することを解決課題とし
たものであり、さらに埋立地の容量を減らすことがない
埋立護岸の止水方法を提供することを解決課題としたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の埋立護岸の止水方法は、埋立
地外または埋立地内で掘削した粘性土に、セメント系又
は石灰系の遅硬性固化材を、またはセメント系又は石灰
系の遅硬性固化材と水とを混練した流動性のある混合物
を、ケーソンの根元から捨石マウンドの法尻まで流下
ることにより構成される。
【0006】
【作 用】上記の構成からなる止水方法では、埋立地外
または埋立地内の粘性土に遅硬性固化材のみを、または
遅硬性固化材と水とを混練して、流動性のある状態で投
入施工するので、広い面積を均等厚さに遮水層で覆って
止水することができる。また、埋立地内の粘性土を使用
すれば、埋立地内の容積を殆んど減らすことがない。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の埋立護岸の止水
方法を用いた止水作業の実施例を説明するが、図1はそ
の止水作業の施工管理システムの一実施例の斜視図であ
り、図2は図1の止水作業により施工される埋立護岸の
側断面図である。まず、本発明の埋立護岸の止水方法に
よる作業の手順を説明すると、埋立地外または図2の埋
立地内の粘性地盤16から粘性土を掘削し、図1の台船
1上のプラントの図示されていないミキサーに投入する
が、このミキサー内で遅硬性固化材のみを、または遅硬
性固化材と、水とを添加して混練する。この際、遅硬性
固化材を粉体のまま添加すること、または遅硬性固化材
と水とを予め混練してミルク状にして添加することも可
能である。
【0008】なお、その際混入する固化材は、遅硬性の
ものであれば、セメント系、石灰系のものなど何でも適
用できる。次に、粘性土と固化材との混合物14を圧送
管18からトレミー管3経由、図2のケーソン12の根
元から捨石マウンド13の法尻まで投入する。以上のご
とく、本発明では粘性土と固化材のみまたは固化材と水
との混合物14をトレミー管3から吐出させる際に、捨
石マウンド13の法勾配に一致するような流動性を得る
ために、事前に種々配合実験を繰返し行ない、水の添加
量により所定の流動性が得られることを確認ずみであ
る。なお、場合によっては水を添加することなく、固化
材のみを添加しても所定の流動性が得られる。
【0009】また、粘性土を使用しているので透水係数
も小さく、止水効果のある遮水層が形成されることが確
認されており、さらに、上載荷重や地盤の不等沈下に対
する強度も満足できるものであった。次に、本発明の止
水方法を施工する際に、この実施例で用いられる施工管
理システムにつき説明する。
【0010】台船1上のクレーン2にトレミー管3を吊
り下げ、トレミー管3の先端部に平面十字状に4台の音
響測深機4を配置する。次に、固定点に設けた自動追尾
型測距測角機、例えば商品名、ジオジメータ19によ
り、トレミー管3の上部に配置した反対プリズム5を視
準し、トレミー管3の三次元座標を測定し、テレメトリ
ー6により台船1上のクレーン2のオペレータルーム7
に配置したパソコン8に矢印Dのごとくデータを送信
し、ディスプレイ表示する。
【0011】台船1上に配置したジャイロコンパス9に
より、台船1の平面の向きを測定し、また、クレーン2
のブームに配置した傾斜計10によりブームの傾斜角度
を、クレーン2の旋回台に配置した旋回計11によりク
レーン2の旋回角度を測定し、これらの結果をクレーン
2のオペレータルーム7のパソコン8に送信する。以上
でトレミー管3の三次元座標と、クレーン2のブーム先
端の位置の関係が分かり、これをディスプレイ表示す
る。
【0012】一方、埋立地外または埋立地内で掘削した
粘性土と遅硬性固化材のみまたは遅硬性固化材と所定量
の水とを台船1上のプラントの図示されていないミキサ
ー内で混練し、トレミー管3を通じてその混合物14を
図2で示すケーソン12の根元から捨石マウンド13の
法尻まで投入する。この際に、トレミー管3の先端部に
設けた4台の音響測深機4で水深を測定し、その平均値
を投入した混合物14の位置としてディスプレイ表示
し、管理を行う。
【0013】本発明で使用する混合物14は、捨石マウ
ンド13の法面勾配とほぼ一致するような流動性を有し
ているので、投入位置は、ケーソン12の根元、捨石マ
ウンド13の法肩及び捨石マウンド13の法面中間部の
3ヶ所程度に分けて投入すれば、混合物14の流動性に
より、所定の形状に広がる。また、本発明で使用する混
合物14は、遅延効果を有する固化材を使用しているの
で、ある程度作業が中断しても、打ち継ぎ目ができず、
止水効果が損われることがない。
【0014】なお、この実施例における混合物14の粘
性土と混練するスラグ微粉末をベースにした石灰系固化
材としては、例えば高炉スラグ微粉末100〜70重量
%に、石灰系無機物0%〜30重量%を混合した下記の
化学成分および性状を有するものを使用した。
【0015】表 1 また、ポルトランドセメントをベースにしたセメント系
固化材としては、下記の化学成分および性状を有するも
のを使用した。
【0016】表 2 上記の固化材は、粘性土に対して遅硬性を有し、強度発
現が遅いという特性を有し、しかも長期的にはポゾラン
反応を主体とする反応により強度発現が著しいという特
徴も併せ持ったもので、本発明の止水方法に有効に適用
されることを確認ずみである。
【0017】また、図2において、15で示すのは粘性
地盤16上のサンドコンパクションパイルであり、ま
た、17で示すのは投入する混合物の流出を防止するた
めの捨石堤である。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した本発明の埋立護岸の止水
方法によれば、粘性土を用いているので透水係数が小さ
く、さらに遅延効果を有するセメント系又は石灰系の固
化剤をその粘性土と混練して流動性をもたせて使用して
いるので、止水面には一切継ぎ目ができず、確実に止水
できるだけでなく、いかに広範囲の止水面でも自由に連
続的に、かつ能率的に止水ができるという効果を有す
る。さらに本発明は、ケーソンの根元から捨石マウンド
の法尻まで使用混合物を流下するから,その使用混合物
の流動性を傾斜面に有効に利用できる。さらにまた、埋
立地内の粘性土を利用すれば、埋立地内の容量が減らな
いという利点がある。要するに、本発明の流動性のある
混合物を、ケーソンの根元から捨石マウンドの法尻まで
流下しさえすれば、重力を利用して満遍なく、かつ継ぎ
目なく、流動性のある混合物で埋立護岸の止水が可能で
あり、特に流動性のある混合物をケーソンの根元から流
下させるだけで、流動性のある混合物はケーソンの根元
でケーソンと一体化し、シートを用いた場合とちがって
両者間には全く隙間が生じないので止水を一層完全に行
うことができる。 しかも、かゝる効果を単に流動性のあ
る混合物をケーソンの根元から捨石マウンドの法尻まで
流下するだけで可能であるから簡単、容易、確実に埋立
護岸の止水を行うことができる。 さらに本発明の特徴
は、流動性のある混合物をケーソンの根元から捨石マウ
ンドの法尻まで流下させて法面を覆うので、シートを用
いた場合とちがって、流動性のある混合物が法面全面に
密着し、両者間に隙間が生じないので、両者間に相対移
動がなく、摩擦移動が生じず丈夫な被覆を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の止水方法を適用して止水作業を行なう
施工管理システムの一実施例の説明用斜視図である。
【図2】図1の止水作業1により施工される埋立護岸の
側断面図である。
【符号の説明】
1 台船 3 トレミー
管 12 ケーソン 13 捨石マウ
ンド 14 混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 390020167 奥多摩工業株式会社 東京都渋谷区千駄ケ谷5丁目32番7号 (72)発明者 横堀 浩一 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建 設工業株式会社内 (72)発明者 飯田 勲 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建 設工業株式会社内 (72)発明者 星 秀明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 根本 謙一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 深瀬 和男 東京都多摩市関戸1丁目7番5号 株式 会社パシフイック・コンサルタンツ・イ ンターナショナル内 (72)発明者 平野 晴雄 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目32番7号 奥多摩工業株式会社内 (72)発明者 小嶋 利司 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目32番7号 奥多摩工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−173207(JP,A) 特開 平2−70814(JP,A) 特公 昭56−12658(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性土に、セメント系又は石灰系の遅硬
    性固化材を、またはセメント系又は石灰系の遅硬性固化
    と水とを添加し、混練した流動性のある混合物を、ケー
    ソンの根元から捨石マウンドの法尻まで流下する埋立護
    岸の止水方法。
  2. 【請求項2】 埋立地内で掘削した粘性土に、セメント
    系又は石灰系の遅硬性固化材を、またはセメント系又は
    石灰系の遅硬性固化材と水とを添加し、混練した流動性
    のある混合物を、ケーソンの根元から捨石マウンドの法
    尻まで流下する埋立護岸の止水方法。
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