JP3263430B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Description
わり、特に電池容量の向上などを目的とした正極集電体
の改良に関する。
リチウムを吸蔵放出可能な負極材料として黒鉛を、正極
集電体としてアルミニウム製のシート(板や箔)を、ま
た電解液としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiP
F6 )系非水系電解液を使用したリチウム二次電池が提
案されている。
す問題がある。 (1)LiPF6 と負極材料たる黒鉛とは高温下におい
て反応し易く、短絡した場合などにおいては、黒鉛内に
吸蔵されていたリチウムが急激に放出されて、これとL
iPF6 との過反応が起こるため、電池が破裂するおそ
れがあり、危険である。 (2)LiPF6 と黒鉛とはサイクルの進行に伴い徐々
に反応して負極表面に電極反応に不都合な皮膜を生成す
るため、サイクル特性の劣化を招く。
6 に代えてトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(L
iCF3 SO3 )を使用すれば解消される。LiCF3
SO3 と黒鉛とは反応しにくく、また不都合な皮膜を負
極表面に形成することもないからである。
ると、正極が高電位となる充電時に、正極集電体中のア
ルミニウムの電解液中への溶出が起こり、電池容量が低
下してしまうという別の問題が生じる。このため、Li
CF3 SO3 には上記(1)及び(2)の問題がないと
いう利点があるにもかかわらず、その電解液への使用は
見送られてきたのが現状である。
すべく鋭意研究した結果、本発明者らは、特定の金属か
らなる、或いは特定の金属で表面が被覆された正極集電
体をアルミニウム製の正極集電体に代えて使用すれば、
正極集電体材料の電解液中への溶出がなくなるとの知見
を得た。
のであって、その目的とするところは、安全で、且つ、
サイクル特性に優れ、しかも正極集電体材料の溶解に起
因して電池容量が低下することのないリチウム二次電池
を提供するにある。
の請求項1記載の発明に係るリチウム二次電池は、正極
合剤の結着体を正極集電体シートに積層してなる正極
と、黒鉛粉末の結着体を負極集電体シートに積層してな
る負極と、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムを溶
質とする電解液と、セパレータとを備えてなるリチウム
二次電池であって、前記正極集電体シートがタンタルか
らなる。
二次電池は、正極合剤の結着体を正極集電体シートに積
層してなる正極と、黒鉛粉末の結着体を負極集電体シー
トに積層してなる負極と、トリフルオロメタンスルホン
酸リチウムを溶質とする電解液と、セパレータとを備え
てなるリチウム二次電池であって、前記正極集電体シー
トは、タンタル皮膜で、アルミニウム、ステンレス、チ
タン、銅、鉄、銀、金、白金、ニッケル、パラジウム、
モリブデン、ジルコニウム、ランタン、タングステン、
ニオブ、又はこれらの合金からなる金属製シートの表面
を被覆したものである。
したのは、電導度の高い種々の金属を試験した結果、充
電時に高電位(4V程度以上)にさらされても、LiC
F3SO3 と反応して溶出しない金属は、アルミニウム
を除けばタンタル以外、見当たらないことが判明したか
らである。
向上させるために、従来のアルミニウム製シートからな
る正極集電体が有していた、充電時にアルミニウムがL
iCF3 SO3 系電解液中に溶出するという問題を、か
かる溶出の虞れが全くないタンタルからなる、もしく
は、タンタルで表面が被覆された集電体を使用した点に
特徴を有する。それゆえ、正極活物質、電解液溶媒、セ
パレータ(液体電解質を使用する場合)の種類などにつ
いては、種々の材料を制限なく使用することが可能であ
る。
活物質としては、無機化合物として、Li2 FeO3 、
TiO2 、V2 O5 などのトンネル状の空孔を有する酸
化物や、TiS2 、MoS2 等の層状構造を有する金属
カルコゲン化物が例示されるが、組成式Lix MO2 又
はLiy M2 O4 (ただし、Mは遷移元素、0≦x≦
1、0≦y≦2)で表される複合酸化物が好ましく、こ
の具体例としては、LiCoO2 、LiMnO2 、Li
NiO2 、LiCrO2 、LiMn2 O4 が例示され
る。これらの正極活物質は、常法により、アセチレンブ
ラック、カーボンブラック等の導電剤及びポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン等
の結着剤と混練して正極合剤として使用される。
電解液を調製する際の溶媒としても、エチレンカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、又はこれらの混合溶媒な
どの他、従来リチウム二次電池用として使用され、或い
は提案されている種々の非水系溶媒を用いることができ
る。
CF3 SO3 系電解液に対して溶解しないタンタルで構
成されている正極集電体が使用されているので、充電時
に正極が高電位になっても、正極集電体材料が電解液中
に溶出するという問題が生じない。
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのフ
ッ素樹脂ディスパージョンとを、重量比90:6:4の
比率で混合して正極合剤を得た。次いで、この正極合剤
を正極集電体としてのタンタル箔の両面に、ドクターブ
レード法により塗布し、予備乾燥した後、圧延し、25
0°Cで2時間真空下で加熱処理して正極を作製した。
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)を、重量比95:5
の比率で混合し、これを溶剤(N−メチルピロリドン)
に分散させてスラリーとした後、負極集電体としての銅
箔上にドクターブレード法により塗布し、乾燥して、負
極を作製した。
ジメチルカーボネートとの等体積混合溶媒に、LiCF
3 SO3 を1モル/リットル溶かして電解液を調製し
た。
極及び電解液を用いて本発明に係る円筒型のリチウム二
次電池BA1を作製した(電池寸法:直径14.2m
m;長さ50.0mm)。なお、セパレータとしてイオ
ン透過性のポリプロピレン製の微孔性薄膜(ポリプラス
チックス社製、商品名「セルガード2400」)を用い
た。
り、同図に示す電池BA1は、正極1及び負極2、これ
ら両電極を離隔するセパレータ3、正極リード4、負極
リード5、正極外部端子6、負極缶7などからなる。正
極1及び負極2は非水電解液が注入されたセパレータ3
を介して渦巻き状に巻き取られた状態で負極缶7内に収
容されており、正極1は正極リード4を介して正極外部
端子6に、また負極2は負極リード5を介して負極缶7
に接続され、電池BA1内部で生じた化学エネルギーを
電気エネルギーとして外部へ取り出し得るようになって
いる。
箔に代えてアルミニウム箔を使用したこと以外は実施例
1と同様にして、比較電池BC1を作製した。
F3 SO3 に代えてLiPF6 を使用したこと以外は実
施例1と同様にして、比較電池BC2を作製した。
池BC1について、充放電時の電池電圧と充放電容量と
の関係を、充電電流200mAで4.1Vまで充電した
後、放電電流200mAで3Vまで放電して、電池特性
を調べた。図2は、各電池の電池特性を、縦軸に電池電
圧(V)を、また横軸に容量(mAh)をとって示した
グラフである。
電体材料たるタンタルの電解液中への溶出が起こらない
ので、500mAhもの大きな電池容量を有しているの
に対して、比較電池BC1では、正極が4V程度以上の
高電位となった時点でアルミニウムの溶解が起こり、そ
れ以上充電が進行しなくなるので260mAh程度の放
電容量しか有していないことが分かる。
った。図3は、短絡試験における短絡後の温度上昇の様
子を、縦軸に電池温度(°C)を、横軸に短絡開始後の
時間(分)をとって示したグラフであり、黒鉛負極に対
してLiPF6 を使用した比較電池BC2では、過反応
が起こって3分以内に300°C近くまで電池温度が上
昇して電池が破裂する虞れがあるため極めて危険である
のに対して、LiCF3 SO3 を使用した本発明電池B
A1(及び比較電池BC1)では、130°C程度まで
しか上昇せず、また1分後には30〜40°C程度に下
がるため、安全性の点において問題がないことが分か
る。
用する場合の具体例について説明したが、電池の形状に
特に制限はなく、本発明は扁平型、角型等、種々の形状
のリチウム二次電池に適用し得るものである。
が電解液中に溶出するという問題がないので、これに起
因した電池容量の低下がなく、また黒鉛と電解液との過
反応による電池の破損や破裂の危険性がなく信頼性が高
いなど、本発明は優れた特有の効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】正極合剤の結着体を正極集電体シートに積
層してなる正極と、黒鉛粉末の結着体を負極集電体シー
トに積層してなる負極と、トリフルオロメタンスルホン
酸リチウムを溶質とする電解液と、セパレータとを備え
てなるリチウム二次電池であって、前記正極集電体シー
トがタンタルからなることを特徴とするリチウム二次電
池。 - 【請求項2】正極合剤の結着体を正極集電体シートに積
層してなる正極と、黒鉛粉末の結着体を負極集電体シー
トに積層してなる負極と、トリフルオロメタンスルホン
酸リチウムを溶質とする電解液と、セパレータとを備え
てなるリチウム二次電池であって、前記正極集電体シー
トは、タンタル皮膜で、アルミニウム、ステンレス、チ
タン、銅、鉄、銀、金、白金、ニッケル、パラジウム、
モリブデン、ジルコニウム、ランタン、タングステン、
ニオブ、又はこれらの合金からなる金属製シートの表面
を被覆したものであることを特徴とするリチウム二次電
池。
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---|---|---|---|
JP11692792A JP3263430B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | リチウム二次電池 |
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---|---|---|---|
JP11692792A JP3263430B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | リチウム二次電池 |
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JPH05290854A JPH05290854A (ja) | 1993-11-05 |
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Family
ID=14699135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11692792A Expired - Fee Related JP3263430B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | リチウム二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263430B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9890463B2 (en) * | 2011-07-29 | 2018-02-13 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Electrolysis copper-alloy foil, method of the same, electrolytic-solution using the production, negative electrode aggregation used the same, secondary battery, and electrode of the same |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999016144A1 (fr) * | 1997-09-19 | 1999-04-01 | Mitsubishi Chemical Corporation | Pile a electrolyte non aqueux |
AU2571200A (en) * | 1999-02-16 | 2000-09-04 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Niobium powder, niobium sintered body, capacitor comprised of the sintered body,and method for manufacturing the capacitor |
US6790559B2 (en) | 2001-03-15 | 2004-09-14 | Powergenix Systems, Inc. | Alkaline cells having positive nickel hydroxide electrodes with fluoride salt additives |
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-
1992
- 1992-04-09 JP JP11692792A patent/JP3263430B2/ja not_active Expired - Fee Related
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