JP3263375B2 - 洞道の換気塔における低騒音ガラリ構造体 - Google Patents

洞道の換気塔における低騒音ガラリ構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾けて配設された
複数の羽根板を備えた、洞道の換気塔における低騒音ガ
ラリ構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電力ケーブル等が配設さ
れた洞道に外気を供給するための外気供給システムにお
いては、地上に換気塔が配設され、該換気塔を介して外
気が取り込まれるようになっている。そのために、前記
洞道と換気塔との間の送気通路内にブロワが配設される
とともに、換気塔にガラリ構造体が配設され、前記ブロ
ワを作動させると、外気は、ガラリ構造体を介して換気
塔内に吸引され、送気通路を介して洞道に供給される。
【0003】図2は従来のガラリ構造体の断面図であ
る。図において、11は換気塔の壁であり、該壁11の
所定の部分に形成された矩(く)形のガラリ取付口12
に、樹脂、金属等によって形成されたガラリ構造体13
が取り付けられる。該ガラリ構造体13は、断面が矩形
の形状を有し、水平に延びる上枠14、断面が「L」字
状の形状を有し、水平に延びる下枠15、前記上枠14
の両端と下枠15の両端との間を連結して垂直に延びる
左右の側枠16、及び傾けて配設された複数の羽根板1
7を備え、該羽根板17は、前記上枠14、下枠15及
び側枠16によって包囲され、矩形の形状を有する通気
口18に、所定のピッチで配設され、各羽根板17間に
通気流路20が形成される。なお、前記上枠14、下枠
15及び側枠16は、いずれも中空体から成る。
【0004】前記羽根板17は、ガラリ構造体13の前
端(図における左端)近傍から後端(図における右端)
近傍まで斜めに立ち上がる傾斜部21、該傾斜部21の
前端B1から下方に延びる前端垂直部22、及び前記傾
斜部21の後端B2から上方に延びる後端垂直部23を
備え、該後端垂直部23の上端B3には前方(図におけ
る左方)に向けて水切り部としての水平部24が、前記
前端垂直部22の下端B4には後方(図における右方)
に向けて水切り部としての突出片33が、前記水平部2
4の前端B5には下方に向けて水切り部としての突出片
34が形成される。なお、前記前端B1における羽根板
17の裏面には、下方に向けて補強用の第1のリブ31
が、前記後端B2における羽根板17の表面には、前方
に向けて第2のリブ32が形成される。
【0005】そして、各羽根板17の前端垂直部22と
直下に配設された羽根板17の後端垂直部23とは、高
さ方向において同じ位置に置かれる。すなわち、傾斜部
21の前端B1と後端垂直部23の上端B3及び水平部
24の前端B5とが高さ方向において同じ位置に置かれ
るとともに、傾斜部21の後端B2と前端垂直部22の
下端B4とが高さ方向において同じ位置に置かれる。
【0006】なお、最上端の羽根板17は上枠14に固
定され、羽根板17と上枠14との間に通気流路20は
形成されない。また、最下端の羽根板17は下枠15に
固定されないので、羽根板17と下枠15との間に通気
流路30が形成される。この場合、前記下枠15の後端
部15aが立ち上げられるとともに、該後端部15aの
上端から前方に向けて水切り部としての水平部29が形
成される。
【0007】このように、傾斜部21の前端B1に前端
垂直部22が、傾斜部21の後端B2に後端垂直部23
が形成されるとともに、該後端垂直部23の上端B3に
水平部24が形成されるので、換気塔内に進入しようと
する雨、外気中の水分等(以下「雨等」という。)は、
傾斜部21及び前端垂直部22によって進入が阻止され
る。すなわち、前端垂直部22に当たった雨等は前端垂
直部22に沿って落下し、傾斜部21に当たった雨等
は、傾斜部21に沿って下方に移動した後、前端垂直部
22に沿って落下する。また、前記傾斜部21に当たっ
た雨等が、各通気流路20を通過する外気の流れによっ
て傾斜部21に沿って上方に移動した場合、後端垂直部
23及び水平部24によって換気塔内に進入するのが阻
止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガラリ構造体13においては、羽根板17の近傍に
おいて外気の速度、密度等が変動することによって、ま
た、図示されない送気通路内に配設されたブロワを作動
させ、外気を前記通気流路20を介して換気塔内に進入
させるときに、外気の速度が変動したり、外気に乱流が
発生したりすることによって、風切音が発生し、該風切
音によって騒音が発生してしまう。
【0009】ところが、閑静な住宅地に換気塔を建てる
場合の騒音の規制値は厳しく、規制値を満たす場合で
も、住民からの苦情が寄せられることが多いことから、
騒音が発生するのを抑制する必要性は極めて高い。そこ
で、該騒音が発生するのを抑制するために、各羽根板1
7の枚数を少なくしてピッチを長くし、ガラリ構造体1
3を通過する外気の速度、すなわち、面風速を低くする
ことが考えられる。なお、該面風速は、ガラリ構造体1
3を通過する外気の流量をガラリ構造体13の面積で除
算することによって得られる。
【0010】ところが、5〔m/s〕以下の低い面風速
の場合、各羽根板17の形状、寸法等の設計条件、及び
面風速等の通気条件によっては、エオルス音による騒音
が発生してしまう。また、各羽根板17のピッチを長く
すると、雨等がその分換気塔内に進入しやすくなるだけ
でなく、鳥等の小動物が換気塔内に進入したり、換気塔
内が見えて美観を損ねたりしてしまう。
【0011】本発明は、前記従来のガラリ構造体の問題
点を解決して、騒音が発生するのを抑制することがで
き、雨等及び小動物が換気塔内に進入したり、美観を損
ねたりするのを防止することができる洞道の換気塔にお
ける低騒音ガラリ構造体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の洞
道の換気塔における低騒音ガラリ構造体においては、ブ
ロアを作動させることによって外気を吸引する換気塔の
壁の所定の部分に形成されたガラリ取付口に、前面を換
気塔外に向けて、後面を換気塔内に向けて取り付けられ
るようになっている。また、該換気塔の壁に固定された
枠体と、該枠体内に、114〜126〔mm〕のピッチ
で、かつ、所定の傾斜角で傾けて配設された複数の羽根
板とを有する。そして、該各羽根板は、前記低騒音ガラ
リ構造体の前面における前端近傍から、前記低騒音ガラ
リ構造体の後面における後端近傍まで斜めに立ち上がる
傾斜部、該傾斜部の前端から水切り部を形成することな
く下方に延在させて形成された前端垂直部、及び前記傾
斜部の後端から水切り部を形成することなく上方に延在
させて形成された後端垂直部を備える。
【0013】また、前記羽根板の前端垂直部の下端と直
下に配設された羽根板の後端垂直部の上端とが、高さ方
向において同じ位置に置かれる。そして、前記ピッチの
長さに対応させて水平方向における前記各羽根板の前端
垂直部と後端垂直部との間の距離を表すガラリ断面幅が
88〜99〔mm〕に設定され、かつ、前記各羽根板間
の最短距離を前記ピッチで除算することによって得られ
る開口率は、0.5〜0.7にされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図3は本発明の
実施の形態における外気供給システムを示す概念図であ
る。図において、35は地上に配設された換気塔、36
は地下に形成され、電力ケーブル37等が配設された空
洞部としての洞道である。なお、本実施の形態において
は、空洞部として、洞道について説明するが、トンネ
ル、建築物の換気用の空洞、地下鉄用の空洞等に本発明
を適用することができる。
【0015】前記換気塔35を介して洞道36に外気を
取り込むために、前記換気塔35と洞道36との間に送
気通路38が形成され、該送気通路38内に吸音装置4
3及びブロワ44が配設される。そして、前記換気塔3
5に樹脂、金属(例えば、アルミニウム、鉄又はステン
レス)等によって形成された低騒音ガラリ構造体53が
配設され、図示されない駆動手段としてのモータを駆動
することによって前記ブロワ44を作動させると、外気
は、低騒音ガラリ構造体53を介して換気塔35内に吸
引され、送気通路38において吸音装置43及びブロワ
44を通過し、洞道36に供給される。このとき、ブロ
ワ44が作動するのに伴って騒音が発生するが、外気の
流れ方向におけるブロワ44より上流側に吸音装置43
が配設されるので、発生した騒音が吸音装置43によっ
て吸音される。なお、11は換気塔35の壁であり、該
壁11の所定の部分に形成された矩形のガラリ取付口1
2に低騒音ガラリ構造体53が取り付けられる。
【0016】次に、該低騒音ガラリ構造体53について
説明する。図1は本発明の実施の形態における低騒音ガ
ラリ構造体の断面図である。図において、11は換気塔
35(図3)の壁であり、該壁11の所定の部分に形成
された矩形のガラリ取付口12に、低騒音ガラリ構造体
53が、前面(図における左面)を換気塔35外に向け
て、後面(図における右面)を換気塔35内に向けて取
り付けられる。前記低騒音ガラリ構造体53は、断面が
矩形の形状を有し、水平に延びる上枠54、断面が矩形
の形状を有し、前記上枠54と所定の距離を置いて配設
され、水平に延びる下枠55、前記上枠54の両端と下
枠55の両端との間を連結して垂直に延びる左右の側枠
56、及び傾けて配設された複数(本実施の形態におい
ては、4枚)の羽根板57を備え、該羽根板57は、前
記上枠54、下枠55及び側枠56によって包囲され、
矩形の形状を有する通気口18に、所定のピッチp1で
配設され、各羽根板57間に通気流路60が形成され
る。なお、前記上枠54、下枠55及び側枠56は、い
ずれも中空体から成り、それぞれ、「L」字状の形状を
有するブラケット45を介して、壁11に固定される。
また、前記上枠54、下枠55及び側枠56によって枠
体が構成される。
【0017】前記羽根板57は、低騒音ガラリ構造体5
3の前端(図における左端)近傍から後端(図における
右端)近傍まで傾斜角が、42〜48〔°〕、好ましく
は、約45〔°〕で斜めに立ち上がる傾斜部61、該傾
斜部61の前端B11から水切り部を形成することなく
下方に延在させて形成された前端垂直部62、及び前記
傾斜部61の後端B12から水切り部を形成することな
く上方に延在させて形成された後端垂直部63を備え
る。また、前記前端B11における羽根板57の裏面に
は、後方(図における右方)に向けて第1のリブ64
が、前記後端B12における羽根板57の表面には、前
方(図における左方)に向けて第2のリブ65が形成さ
れる。
【0018】なお、最上端の羽根板57は上枠54に固
定され、最下端の羽根板57は下枠55に固定され、羽
根板57と上枠54及び下枠55との間に通気流路は形
成されない。このように、傾斜部61の前端B11に前
端垂直部62が、傾斜部61の後端B12に後端垂直部
63が形成されるので、換気塔35内に進入しようとす
る雨等は、傾斜部61及び前端垂直部62によって進入
が阻止される。すなわち、前端垂直部62に当たった雨
等は前端垂直部62に沿って落下し、傾斜部61に当た
った雨等は、傾斜部61に沿って下方に移動した後、前
端垂直部62に沿って落下する。また、前記傾斜部61
に当たった雨等が、各通気流路60を通過する外気の流
れによって傾斜部61に沿って上方に移動した場合、後
端垂直部63によって換気塔35内に進入するのが阻止
される。
【0019】なお、前記各通気流路60において、後端
垂直部63の上端B14と傾斜部61との間の距離、す
なわち、最小通過寸法をq1としたとき、低騒音ガラリ
構造体53の開口率Kは、 K=q1/p1 で表すことができる。
【0020】ところで、前述されたように、前端垂直部
62の下端B13及び後端垂直部63の上端B14の端
面には水切り部が形成されず、下端B13は下枠55に
向けて延在するだけであり、上端B14は上枠54に向
けて延在するだけである。したがって、ブロワ44を作
動させ、外気を前記通気流路60を介して換気塔35内
に進入させたとき、下端B13、上端B14等の端部に
おいて外気の速度が変動したり、外気に乱流が発生した
りするのを抑制することができるので、風切音による騒
音が発生するのを抑制することができる。
【0021】また、前記各羽根板57の枚数を従来のガ
ラリ構造体13(図2参照)より少なくし、ピッチp1
を長くすることによって、通気流路60内の面風速を低
くし、前記端部において乱流が発生するのを一層抑制す
るようにしている。この場合、ピッチp1が長くされる
ので、面風速が低いにもかかわらず、カルマン渦が発生
する領域をほぼなくすことができる。したがって、外気
の流れ方向における後端垂直部63より下流側において
カルマン渦が発生するのを抑制することができるので、
エオルス音による騒音が発生するのを抑制することがで
きる。
【0022】そして、前記ピッチp1が長くされるのに
伴って、ガラリ断面幅、すなわち、水平方向における前
端垂直部62と後端垂直部63との間の距離が長くさ
れ、羽根板57が短手方向において十分に長くされて、
各羽根板57の前端垂直部62の下端B13と直下に配
設された羽根板57の後端垂直部63の上端B14とが
高さ方向において同じ位置に置かれる。したがって、雨
等が換気塔35内に進入しやすくなったり、鳥等の小動
物が換気塔35内に進入したり、換気塔35内が見えて
美観を損ねたりすることがない。
【0023】図4は従来のガラリ構造体及び本発明の低
騒音ガラリ構造体の特性の比較図である。なお、図にお
いて、横軸に(対数で)面風速を、縦軸に風切音を採っ
てある。図において、aは従来のガラリ構造体13(図
2参照)のガラリ断面幅を62〔mm〕にし、ピッチp
1(図1)を70〔mm〕にし、ガラリ構造体13の開
口率Kを0.37にしたときの特性を、bは本発明の低
騒音ガラリ構造体53のガラリ断面幅を94〔mm〕に
し、ピッチp1を120〔mm〕にし、低騒音ガラリ構
造体53の開口率Kを0.601にして、実験室におい
て試験を行ったときの特性を、cは本発明の低騒音ガラ
リ構造体53のガラリ断面幅を94〔mm〕にし、ピッ
チp1を120〔mm〕にし、低騒音ガラリ構造体53
の開口率Kを0.601にして、実際に現場に取り付け
たときの特性を示す。なお、本発明において、羽根板5
7の厚さを3〔mm〕にし、前端垂直部62及び後端垂
直部63の長さを15〔mm〕にした。
【0024】図から分かるように、本発明の低騒音ガラ
リ構造体53においては、従来のガラリ構造体13と比
べて、面風速がどの値を採っても、風切音による騒音を
10〜20〔dB〕程度小さく、すなわち、10〜25
〔%〕程度カットすることができる。特に、面風速が
2.5〔m/s〕以下である場合、前記騒音は、約45
〔dB〕に減少し、30〔%〕程度カットされることが
分かる。
【0025】通常の騒音対策では、騒音を数〔%〕カッ
トするのに留まることを考慮すると、本実施の形態にお
いては、風切音による騒音を10〜25〔%〕程度カッ
トすることができるので、騒音を抑制する効果は極めて
顕著である。したがって、低騒音ガラリ構造体53を地
上に配設する上で何ら問題はない。なお、閑静な住宅地
に換気塔35を建てる場合の騒音の規制値は厳しく、2
〔m/s〕以下の面風速において騒音を45〔dB〕以
下にする必要がある。本実施の形態においては、前記規
制値を満たしていることが分かる。
【0026】前記低騒音ガラリ構造体53のガラリ断面
幅及びピッチp1は次のようにして算出した。すなわ
ち、従来のガラリ構造体13における各羽根板17の水
平部24及び突出片33、34を除去し、各羽根板17
を延長して、各羽根板17の前端垂直部22の下端B4
と直下に配設された羽根板17の後端垂直部23の上端
B3とを同じ位置に置こうとすると、必要なガラリ断面
幅は約94〔mm〕になる。
【0027】そして、ガラリ断面幅を約94〔mm〕に
して、ガラリ構造体13の開口率Kを変化させたとき
の、ピッチp1の好ましい値は約120〔mm〕になっ
た。この場合、ガラリ断面幅とピッチp1との比は、約
0.79である。そこで、本発明において、低騒音ガラ
リ構造体53のガラリ断面幅を89〜99、好ましく
は、約94〔mm〕とし、開口率Kを0.5〜0.7、
好ましくは、約0.6とし、ピッチp1を114〜12
6〔mm〕、好ましくは、約120〔mm〕とした。
【0028】従来のガラリ構造体13において、ガラリ
断面幅が62〔mm〕であり、ピッチp1が70〔m
m〕であり、開口率Kが0.37であるのに対して、本
発明の低騒音ガラリ構造体53において、ガラリ断面幅
は約1.5倍であり、ピッチp1は約1.7倍であり、
開口率Kは約1.62倍である。なお、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発
明の範囲から排除するものではない。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、洞道の換気塔における低騒音ガラリ構造体におい
ては、ブロアを作動させることによって外気を吸引する
換気塔の壁の所定の部分に形成されたガラリ取付口に、
前面を換気塔外に向けて、後面を換気塔内に向けて取り
付けられるようになっている。また、該換気塔の壁に固
定された枠体と、該枠体内に、114〜126〔mm〕
のピッチで、かつ、所定の傾斜角で傾けて配設された複
数の羽根板とを有する。そして、該各羽根板は、前記低
騒音ガラリ構造体の前面における前端近傍から、前記低
騒音ガラリ構造体の後面における後端近傍まで斜めに立
ち上がる傾斜部、該傾斜部の前端から水切り部を形成す
ることなく下方に延在させて形成された前端垂直部、及
び前記傾斜部の後端から水切り部を形成することなく上
方に延在させて形成された後端垂直部を備える。また、
前記羽根板の前端垂直部の下端と直下に配設された羽根
板の後端垂直部の上端とが、高さ方向において同じ位置
に置かれる。そして、前記ピッチの長さに対応させて水
平方向における前記各羽根板の前端垂直部と後端垂直部
との間の距離を表すガラリ断面幅が88〜99〔mm〕
に設定され、かつ、前記各羽根板間の最短距離を前記ピ
ッチで除算することによって得られる開口率は、0.5
〜0.7にされる。
【0030】この場合、前端垂直部の下端及び後端垂直
部の上端には水切り部が形成されないので、前端垂直部
の下端、後端垂直部の上端等の端部において乱流が発生
するのを抑制することができる。したがって、洞道に外
気を取り込むために、ブロアを作動させて外気を換気塔
内に進入させたとき、風切音による騒音が発生するのを
抑制することができる。
【0031】また、各羽根板の前端垂直部の下端と直下
に配設された羽根板の後端垂直部の上端とが高さ方向に
おいて同じ位置に置かれる。したがって、雨等が換気塔
内に進入しやすくなったり、鳥等の小動物が換気塔内に
進入したり、換気塔内が見えて美観を損ねたりすること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における低騒音ガラリ構造
体の断面図である。
【図2】従来のガラリ構造体の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における外気供給システム
を示す概念図である。
【図4】従来のガラリ構造体及び本発明の低騒音ガラリ
構造体の特性の比較図である。
【符号の説明】
53 低騒音ガラリ構造体 54 上枠 55 下枠 56 側枠 57 羽根板 61 傾斜部 62 前端垂直部 63 後端垂直部 B11 前端 B12 後端 B13 下端 B14 上端 p1 ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−183314(JP,A) 特開 平11−62419(JP,A) 実開 平3−71092(JP,U) 実公 平7−45728(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/02 - 7/082 H02G 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロアを作動させることによって外気を
    吸引する換気塔の壁の所定の部分に形成されたガラリ取
    付口に、前面を換気塔外に向けて、後面を換気塔内に向
    けて取り付けられた、洞道の換気塔における低騒音ガラ
    リ構造体において、 (a)前記換気塔の壁に固定された枠体と、 (b)該枠体内に、114〜126〔mm〕のピッチ
    で、かつ、所定の傾斜角で傾けて配設された複数の羽根
    板とを有するとともに、 (c)該各羽根板は、前記低騒音ガラリ構造体の前面に
    おける前端近傍から、前記低騒音ガラリ構造体の後面に
    おける後端近傍まで斜めに立ち上がる傾斜部、該傾斜部
    の前端から水切り部を形成することなく下方に延在させ
    て形成された前端垂直部、及び前記傾斜部の後端から水
    切り部を形成することなく上方に延在させて形成された
    後端垂直部を備え、 (d)前記羽根板の前端垂直部の下端と直下に配設され
    た羽根板の後端垂直部の上端とが、高さ方向において同
    じ位置に置かれ、 (e)前記ピッチの長さに対応させて水平方向における
    前記各羽根板の前端垂直部と後端垂直部との間の距離を
    表すガラリ断面幅が88〜99〔mm〕に設定され、か
    つ、前記各羽根板間の最短距離を前記ピッチで除算する
    ことによって得られる開口率は、0.5〜0.7にされ
    ることを特徴とする洞道の換気塔における低騒音ガラリ
    構造体。
  2. 【請求項2】 記各羽根板の傾斜角は42〜48
    〔°〕にされる請求項1に記載の洞道の換気塔における
    低騒音ガラリ構造体。
  3. 【請求項3】 前記各羽根板のピッチは約120〔m
    m〕にされる請求項1に記載の洞道の換気塔における低
    騒音ガラリ構造体。
  4. 【請求項4】 前記各羽根板の傾斜角は約45〔°〕に
    される請求項1に記載の洞道の換気塔における低騒音ガ
    ラリ構造体。
  5. 【請求項5】 前記ガラリ断面幅は約94〔mm〕にさ
    れる請求項2に記載の洞道の換気塔における低騒音ガラ
    リ構造体。
  6. 【請求項6】 前記開口率は約0.6にされる請求項1
    に記載の洞道の換気塔における低騒音ガラリ構造体。
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