JP3263094B2 - あらゆる種類の廃棄物の輸送方法、中間貯蔵方法、エネルギー的利用方法、材料的利用方法、及びそれらの方法を実施する装置 - Google Patents

あらゆる種類の廃棄物の輸送方法、中間貯蔵方法、エネルギー的利用方法、材料的利用方法、及びそれらの方法を実施する装置

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JP3263094B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はあらゆる種類の廃棄物の
輸送方法、中間貯蔵方法、利用方法、及びそれらの方法
を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在実
施されているか承認されている廃棄物の処理方法は、そ
の結果として生じる環境問題から見ると不適切であり問
題が多い。これは廃棄物の中間貯蔵、廃棄物処理施設へ
の輸送又は廃棄物処理施設からの輸送、及び廃棄物の準
備について特に当てはまる。ここで言う廃棄物は通常の
家庭ごみ及び産業廃棄物だけでなく廃棄物集積所の貯蔵
される有害な廃棄物をも意味する。
【0003】あらゆる種類の家庭ごみ及び産業廃棄物の
処理方法は今日でも従来と同様に輸送経路が部分的に長
くなることを覚悟しなければならない大きな廃棄物集積
所に投棄するだけである。
【0004】公知の投棄に替わる処理方法は廃棄物を焼
却する方法である。しかし、廃棄物の焼却では多くの問
題が生じる。現在実施されている焼却は効率が低く高濃
度の有害物質が発生する。従って焼却装置は莫大な投資
と運営費用を必要とする。経済的に小さな処理施設を運
営するために、焼却により生じる廃棄物の少なくとも一
部を除くために、有機廃棄物の公知の脱ガス処理方法も
実施されている。
【0005】廃棄物の焼却に使用される焼却炉について
様々な異なる熱分解方法が公知である。そのような焼却
炉には次のようなものがある。
【0006】1.熱分解物が上方からゆっくりと投入さ
れ炉内を鉛直方向に運動する高炉。
【0007】2.炉の回転により大きな熱分解物を混合
しながら常に高温のシリンダ壁に接触させるシリンダ型
の回転窯。
【0008】3.常に流動している砂床又は同等物によ
り熱分解物に密接して熱を伝達する流動式床炉(Flu
idized bed furnaces)。
【0009】例えば、AT−PS115725又はAT
−PS363577等に開示される脱ガス処理反応炉に
より十分ではないが多くの問題が解決される。熱分解さ
れる廃棄物は、熱伝達性を改善するために予め圧潰され
なければならず、高い費用を要し騒音公害や塵芥発生問
題を生じる。また、熱分解による有機物発生問題を考え
ると大量の空気を供給し更に酸素量を増やしてやる必要
があるがそれが著しく効率を低下させる。廃棄物の加熱
は比較的緩やかに行われる。経済性に優れた熱分解炉は
大規模であり、摂氏約450度という所定の高温で運転
されるために機械的に限られた負荷能力の下で稼働され
ている。それらはほぼ大気圧での稼働に適している。気
体有害物質の放散を防止するために脱ガス処理反応炉は
完全に気密構造でなければならず高価な温度負荷を受け
る堰構造と封止構造を必須とする。
【0010】塵芥となって生じる熱分解コークスは流動
性が無く炭塵に高価なブロック化処理を行った後でしか
ガス化しないので、現在のところそれを更に処理しなけ
ればならないために複雑な処理技術を必要とすることも
問題である。凝縮液を含む低温熱分解ガスの熱利用は、
回転窯及び流動式床炉は両方とも大量に塵芥を発生させ
るので予め相当の状態にある高温の塵芥を分離する必要
がある。例えばダイオクシン等の熱安定な有機化合物を
熱分解ガスに含ませるには所定時間反応炉内にガスを滞
留させて高温燃焼を行う必要がある。高濃度の有害物質
を含む凝縮液を石油化学製品の原料として使用できるの
は極めて例外的な場合のみである。通常、特に熱分解凝
縮液は重大な環境問題を引き起こす。公知の熱分解方法
により発生する固体残留物も環境に関する法律の適用を
受ける有害物質を含む廃棄物である。少なくとも溶離に
対する長期抵抗性に関してそれらの残留物の炭素化合物
が適当な有害物質との結合性を有しているかどうか明瞭
で無い場合、熱分解廃棄物に含まれる熱分解コークスは
投棄するについて相当の危険と費用を伴う有害廃棄物と
考えなければならない。
【0011】様々な異なる化学組成や構造を有する鉄
材、非鉄金属材、非金属有機物及び無機物を含む混合廃
棄物である産業廃棄物処理の準備として、特に自動車産
業、関連プラスチック産業、及びスクラップ業界にはリ
サイクルを考慮した新しい自動車の設計方法の確立及び
現在のところ再利用されていない材料のリサイクル方法
とその技術の開発が求められる。産業廃棄物の廃棄処理
に対しては、著しく投棄費用が増大し条件も厳しくなり
つつあり、廃棄物処理の準備上リサイクル不能材料の使
用を極力低くすることが強く示唆されている。本出願の
発明の利用分野における大規模な廃物プレス装置には長
期間に亙っていわゆる破砕技術が使用されて来た。金属
部分を多く有する投棄された消費財及び産業廃棄物は機
械的に材料分離を行わなければならない。処理される廃
棄物は、一部分であろうと全体であろうと破砕装置に処
理され、破砕装置では原材料から様々な材料組成の小部
品の混合物が製造されて更に好ましくは物理的な方法で
分離される。
【0012】公知の方法(欧州特許EP0012019
号)では、破砕される廃棄物は密閉室内で熱処理され酸
素を含む煙道ガスを供給して構成材料の一部を部分燃焼
させ、その他の部分は熱分解される。第2燃焼ステップ
では、純粋酸素を供給しそれにより温度が摂氏1300
度及至1600度まで上昇することにより燃焼が完了す
る。
【0013】これに関して、破砕装置(ドイツ特許DE
−AS2855239号)で製造される金属スクラップ
の混合物から選択的に非金属を分離する装置が記載され
ており、異なる加熱槽を使用する方法により鉛、亜鉛、
又はアルミニウム等の非金属の様々な異なる融点に応じ
て抽出する装置が開示されている。
【0014】まず様々な非金属部品を除去した後、磁性
を利用して強磁性部品を選別する。上記明細書は、経済
的に再利用可能な十分な純度が得られるかどうかという
観点から、特に銅、亜鉛、鉛部品が混ざった廃棄金属を
回収することの困難性について記載している。
【0015】家庭ごみ又は産業廃棄物等を熱分解する方
法では、ドイツ特許DE−AS2304369号に開示
されるように廃棄物を熔融液体から成る熱輸送体と直接
接触させて反応炉容器内で分解する。好ましくは、予熱
された廃棄物は熔融液体から成る熱輸送体に連続的に浸
漬され、分解物質は熔融液体を対流させることにより表
面へ運ばれ回収される。熱輸送体は熔融無機物であり結
果的に数種類の金属を含む、また加熱され液体状態に保
たれた熔融ガラスを使用しても良い。
【0016】この方法により、大量の異成分から成り高
価な事前選別を行わない収集廃棄物を、空気を使用せず
に連続熱分解工程で分解し無害の生成物又は有用な生成
物へ変換することができる。
【0017】廃棄物供給パイプを熔融液体に入れて予熱
された廃棄物の混合体を熔融液体の熱輸送体と直接接触
させることは実際不可能ではなく、廃棄物の残留蒸気が
爆発的に形成される。更に、熔融液体中に入れられるパ
イプ先端は比較的緩やかに消耗される。
【0018】熔融液体槽内で熱分解を行うことにより最
終的に熱分解生成物は熔融液体表面に集まり全部が回収
される。この工程では熔融液体槽から非常に有害な汚染
物質が放散されるのを防止できない。下流側及び抽出装
置に静電フィルタを設けること及び更に残留している汚
染物質を回収するトラップを設けることにより、ドイツ
特許DE−AS2304369号による方法でも規制値
以下に保つことができる。
【0019】また、水を必要とせず廃棄物をガラス体に
変換する方法がドイツ特許DE−OS3841889号
に開示されており、廃棄物の燃焼により生じる灰を骨材
と共に熔融ガラスに混入させて生成物を冷却し、復水は
熔融ガラスに再利用される。ダイオクシン又はフラン
(furans)を含まない排気ガスは環境に害を与え
ないようにガスを清浄化した後で排出されるが、燃焼後
の灰等のガラス化された固形物も同様に排出される。
【0020】全ての排気ガス清浄装置に関する本質的な
問題は最終的な残留物質の廃棄である。同じことは、有
害物質を高濃度に含有する熔融塩又は塵芥を含む脱水結
晶化された反応生成物にも言える。現在大量に発生して
いるそのような残留物を投棄することは問題であり増大
する有害廃棄物を投棄する場所を常に確保する必要があ
る。
【0021】準備されていない家庭ごみ及び産業廃棄物
等の保存及び輸送は、密度も低く、物理的にも化学的に
も不安定に実施されており、更に生物学的に分解される
廃棄物の場合は異臭やガスも発生し、好ましくない結果
を招く。多数の廃棄物が有害物質を成分とする液体を含
み保存時又は輸送時に少なくとも一部の液体が失われる
ことが事態を悪化させている。保存方法が不適切である
と大気圧での沈澱による分離は避けることができない。
廃棄物の低密度性により輸送体積が大きくなる。廃棄物
の中間保存を計画するならば、廃棄物はリサイクル又は
熱利用の観点から予め準備されるべきであるので、法規
制により分離防止型の極めて大型の建築物であるか又は
特別に掘削貯蔵設備を備えた投棄施設が使用されるべき
である。著しい追加投資費用が必要になる。同様にそれ
らの廃棄物の輸送もその低密度性のために著しい出費を
必要とする。
【0022】強度の異臭を発生させるだけでなく化学的
に不安定な廃棄物は、有害なガス又は危険なガスも発生
させ、特に十分な排気装置を有していない貯蔵容器では
爆発の危険性がある。1時間に数回空気を換気する固定
排気装置、追加のフィルタ、安全装置は、廃棄物の中間
保存に費用を必要とする要因である。
【0023】家庭ごみ等の廃棄物を輸送する場合、車両
に搭載されているプレス装置で僅かに予圧して輸送する
ことは公知である。続く廃棄物の熱利用においては、そ
の体積は大きいが重量が少ないことで技術的な困難が生
じる。
【0024】
【課題を解決するための手段】あらゆる公知技術に基づ
いて、家庭ごみ、産業廃棄物、投棄物他の全ての種類の
廃棄物に対して改良された中間貯蔵方法及び輸送方法を
提供するだけでなくエネルギー的かつ物質的に廃棄物を
再利用する方法を確立し生態系に全く影響を与えず簡易
な装置でより効率的に廃棄物を処理する方法を提供する
ことが本発明の目的である。
【0025】この目的は、本発明の請求項1に記載され
る発明の特徴により達成される。
【0026】本発明のその他の有利な特徴及び実施例は
他の請求項から理解されよう。
【0027】まず高価な選別工程、装置、又は公知の技
術を使用せずに混合された複合構造を保持しながら予め
投棄物を圧縮してほぼ同じ形状の塊にすることで、突押
し装置等により廃棄物をほぼ管状の容器の中に容易に詰
め込むことができ、その後の輸送、中間貯蔵、熱分解工
程等を容易にし問題が生じにくい。本発明では、適当な
容器に入るように適切な形状に予め圧縮することによ
り、大きな廃棄物部品が圧縮工程に続く工程を妨げるこ
とが無い。圧縮された状態では、熱による脱ガス処理又
は熱分解等の後に続く工程とは無関係に、廃棄物は元の
体積のほぼ1/3及至1/20になる。
【0028】第1の廃棄物圧縮ステップでは、網状の外
被、帯ひもを編んだ外被等から成る隙間の多い箱にあら
ゆる大きな廃棄物を包んでも良い、しかしながら、廃棄
物を開口を有する容器に収容すれば気密的に密閉でき、
例えば湿度の高い室内での中間貯蔵で異臭の発生を極力
防止でき液体成分の流出の恐れが無い等の長所が生じ
る。この点について、容器の開口面は防水密閉にしても
高い費用を要しない。輸送又は中間貯蔵の後で圧縮され
密閉された廃棄物の塊に対して熱処理の準備又は材料面
の準備を行う上で幾つかの長所がある。従って、気密的
に密閉されている容器は連続加熱炉内部で脱ガス処理を
行っても問題が無い。熱分解室内に保持される時間は処
理効率に応じて最適化される。熱分解炉を通過し得る適
当な容器であれば長さや直径には制限条件は無い。直径
の大きい容器を使用できるので大きなかさばる産業廃棄
物でも処理することができる。そのような場合には、直
径の大きい容器には大きな廃棄物が第1に分配される。
【0029】全ての脱ガス処理された生成物は中間冷却
されずに直接的に高温で処理されるので熱分解された廃
棄物の熱利用には有利な条件である。他の無機物又は金
属成分と共に濃縮された生成コークスは容易に除去でき
高温処理し易い。残留炭素のガス化処理では、水蒸気が
一部が解離されて水性ガス(一酸化炭素、水素)が生成
される。脱ガス処理における生成物は低分子量の成分気
体に分割される。濃縮状態で存在するコークスと酸素の
発熱反応により反応温度は保持される。従って、発生す
る二酸化炭素はボーダード(Boudouard)平衡
則に従って炭素と反応し一酸化炭素を生成させる。高温
反応炉では全ての生成物が反応し最適反応が実現され
る。
【0030】炭素の気化と水性ガスの生成と関連して、
高温の処理気体は直接利用可能な高いエネルギーを有す
るが凝縮可能な有機物成分を生成さず非常に水分が少な
い。加圧され低い流速の下で行われる熱分解において生
成される濃縮コークスにより、処理気体に含まれる生成
された塵芥を最小限にすることができる。
【0031】反応生成物に含まれる熔融可能な金属及び
無機物成分は、高温処理時の融点が異なり部分的に密度
が著しく異なる金属又はスラグを形成し、組成材料は容
易に分離され有効利用が計れることが判明している。
【0032】利用可能な有用な物質の融解と関連する炭
素の気化及び水性ガスの生成は、濃縮された生成コーク
スを含む炉内に酸素を供給することで公知の構造を有す
る高炉でも有効に行われる。したがって、固体の熱分解
残留物に摂氏1500度以上の温度が生じても問題は無
い。そのような有用な物質は分溜口又は排出口にて回収
される。空気の替わりに酸素を供給することは高温を発
生させガスの流れを低流速で低流量にして窒素酸化物の
生成を防止する上で著しく有利である。
【0033】前面に開口を有する穴打ちされた金属管部
材等を使用すれば、熱分解により発生する揮発性化合物
は気密的に充填された容器から増加的に離脱する。管部
材が適当な寸法を有している場合、ガスの離脱性、製造
コスト、脱ガス処理温度を最適化できる。
【0034】廃棄物は予め圧縮されて熱分解されない容
器に入れられ、容器は輸送と中間貯蔵を考慮して機械的
に固い材料から成り、廃棄物は更にその再圧縮され熱的
に安定な脱ガス処理用の管部材に入れられ熱分解され
る。
【0035】本発明の実施例では、例えば半径方向に円
環を有し外径を増加させた管状のカートリッジのような
複数の容器は連続加熱炉内で円を描くように駆動され
る。従って、装置の処理能力を最大化することができ
る。
【0036】予め圧縮するステップで高温殺菌ガス、好
ましくは高温蒸気を廃棄物に衝突させると家庭ごみ等の
圧縮性は著しく改善される。これにより、異臭の発生と
ガス発生を防止し保存性が向上すると共にプラスチック
性及び廃棄物の化学的安定性も向上する。
【0037】充填される家庭ごみの密度がほぼ1kg/
cm3に成るように容器に充填して熱分解に有利な廃棄
物への高い熱伝達性と廃棄物の高い熱伝導性を達成し、
また貯蔵、輸送、及び脱ガス処理の処理容量を最適化す
ることができる。機械的、水圧的、又は油圧的に駆動さ
れ周期的に運動するハンマーを廃棄物の容器への圧縮充
填用詰め込み装置として使用しても良い。
【0038】廃棄物を圧縮充填される容器が熱分解処理
前に長時間中間貯蔵される場合、熱分解しない金属箔又
は膜で圧縮された廃棄物を充填された管状の容器を密閉
するほうが有利である。これにより、一方では有害物質
の環境への直接放出が防止され、他方異臭の放出も防止
される。熱的に分解されない金属箔は温度的にはその後
の熱分解処理でも使用できる。それ以外にもプラスチッ
ク箔、瀝青質の膜が容易にかつ効率的に使用でき、本発
明の加圧熱分解の際には容器は自浄作用を有する。この
容器を使用することで熱分解の条件が最適化されるだけ
でなく、その容器を輸送容器として使用すれば輸送量が
約80%も低減される。熱分解の結果生成される濃縮さ
れた熱分解コークスは良好な流動性を有し、特にその後
のコークスの気化に適している。
【0039】上述の方法により初めて廃棄物に含まれる
自然湿度の一部が熱分解の時に炭素/水性ガス反応によ
り不燃性の気体に変換される。
【0040】特に好ましい本発明の熱分解方法の実施例
では、熱分解物は圧縮されて単一の熱分解管又は導管状
の熱分解炉から成る熱分解室に供給され熱分解室の断面
内でも圧縮状態を保持しながら加熱された管部材又は溝
部材の中に押し込まれ、熱分解物が圧接されている壁か
ら熱が伝達され、その結果として圧力の高い気体状の熱
分解生成物が回収される。
【0041】圧縮された熱分解物の強制的な供給により
熱分解物は加熱された熱分解室の壁に常に圧接され、壁
から熱分解物への熱伝達は最適化される。
【0042】更に、熱分解室内では脱ガス処理(熱分解
ガス/水蒸気)又は固体成分の除去により体積が減少す
る分は熱分解物が再充填され熱分解後に圧縮を受けて補
充される。
【0043】熱分解室内の高温により気化された熱分解
物成分は熱分解物と熱分解コークスを通過するように強
制的な流れを生じ、それにより加熱性が高まりより短時
間で脱ガス処理が行えるので装置の効率が改善される。
【0044】熱分解物の圧縮、強制供給、再圧縮は別の
効率的な方法では断続的に実施される。
【0045】熱分解物の供給と固体残留物の回収は、必
要に応じて管状の又は導管状の熱分解室の出口側にスト
ッパーが生じるように入口側と出口側の断面積を調整可
能に小さくすることで効率的に行える。連続的に熱分解
物を補充し圧縮することで、この自己密閉型ストッパー
は常に更新される。
【0046】本発明では、廃棄物が圧縮された状態で投
入される細長い熱分解室を使用して気泡が生じ無いよう
に廃棄物を熱分解室の壁に圧接するので、圧縮された廃
棄物への良好な熱伝達性と圧縮された廃棄物の良好な熱
伝導性を得ることができる。長さ/直径の比について
は、長さ/直径の比が10:1の熱分解室の使用するこ
とが好ましい。
【0047】また、熱分解物の壁との圧接に関連して、
バッチ的に熱分解物又は再圧縮固体残留物質の断続的な
強制供給を行うことにより、壁に付着する堆積物と乾燥
した熱分解残留物は、壁上を運動する熱分解物より常に
摩擦力を受けて除去される。このような実施例では、熱
分解室は自浄性を有する。更に、この熱分解室は長期間
の稼働にて故障を生じたり密閉及び潤滑が特に困難な可
動部品を含まない。
【0048】固体熱分解残留物は、約摂氏400度の高
温状態で効率的に除去され熔融遠心分離装置(再燃焼
室)に入れられ、酸素が供給され燃焼されて熔融しスラ
グと成る。
【0049】従って、高温熱分解コークスに含有される
エネルギーを完全に利用することができる。
【0050】純粋酸素又は少なくとも酸素を大量に含む
空気を使用することにより、空気の大部分を占める窒素
を加熱することが防止され、排気ガスの体積が著しく低
減され排気ガスの清浄工程が技術的に制御可能となり効
率的になる。
【0051】低温熱分解において生成される残留物に高
濃度に含まれる炭素は汚染物質との結合性に優れてい
る。この特徴は圧縮前の熱分解物に汚染物質結合剤を添
加することで更に改善できる。
【0052】更に有利な点は、気体状の熱分解生成物の
熱分解室からの出口は搬送路の終端にあることである。
かかる場合では、高温の気体状の熱分解生成物の流れは
熱分解物の全長に亙ってその内部を通過する一方、除去
される直前でのみ熱分解室は圧力を失うので熱分解室の
出口側の密閉が容易になる。気体状の熱分解生成物の流
れとそれによる圧力低下が熱分解室に沿って生じるにつ
れ、入口側を高圧にすることにより短時間で加熱と脱ガ
スを行える。
【0053】圧接による最適な熱伝達、気泡低減による
最適な熱伝導性、気体状の熱分解生成物による補助加熱
は、本発明の熱分解方法の利点であり従来技術に対して
熱分解物を加熱する方法は異なる。熱分解により常に熱
分解物の熱伝導性は改善され、特に壁と接触している領
域で熱伝導性が改善され、高い熱伝導性により既にかな
り熱分解が進行した部分から熱分解が十分進行していな
い内部に熱が良く伝達される。予圧縮状態又は再圧縮状
態における炭素を大量に含む残留物により元の熱分解物
よりも熱伝導性が高くなるという別の効果も生じる。熱
分解物を熱分解室の壁に常に圧接させるのと同様に、熱
分解物及び残留物を圧縮状態にすることで熱分解室を必
要最低限な寸法にすることができるだけでなく必要な熱
分解時間を著しく短縮することができる。
【0054】例えば自動車、冷蔵庫、洗濯機等の産業破
砕物の処理準備では、容易に取り扱えるように切断又は
圧潰することにより混合され複合的な構造を保持しなが
ら最低の準備費用で大量の破砕物を含むようにスクラッ
プ塊が製造される。特に、これらの産業破砕物の場合、
圧潰することでほぼ同じ外寸のスクラップ塊を製造する
ことができ、熱分解室での取り扱いが容易になる。従っ
て、脱ガス処理に適当な体積を保持することができるよ
うに破砕物の配分が行われる。配分量を大多くすると、
断続的に作動する破砕物の装填装置と排出装置により熱
分解物を熱分解室へ供給することが容易になる。
【0055】特に、破砕物にされる自動車にこの方法を
適用する時は、比較的大きい破砕物に無構造的に破砕す
ることで破砕物の配分が効率的に行える。従って、熱分
解部分の体積は制限される。破砕は破砕装置とその他の
切断又は分離方法の両方により実施される。上述のよう
に製造された破砕物が所定の寸法になるように再度圧潰
することで取り扱いが容易になる。
【0056】本発明の方法における熱分解ガスの再燃焼
が熱分解室の隔離部分において可能になり、燃焼熱の一
部を熱分解を維持するために直接利用できる利点があ
る。しかしながら、汚染物質を発生させるような再燃焼
が隔離された再燃焼室で生じることも多い。この場合、
燃焼条件は所定の方法で制御され、排気ガスは汚染物質
をほとんど含まない状態に成る。
【0057】熱分解室の温度は、スクラップ塊に含まれ
る熱分解成分が脱ガス処理される時又は少なくとも一部
が気化する時にスラグ残留物の融点に達しないように制
御される。この方法には次の利点がある。熱分解残留物
はスクラップ塊に含まれる金属部分に固着せず容易に分
離でき、無機化していない(熔融状態の)熱分解成分は
大きな活性面を有し吸着性を有する炭素を含み汚染物質
と結合する。
【0058】概して、混合スクラップ塊は熱分解可能な
物質を限られた量しか含まず、例えば通常の構造の自動
車の非金属部分は30%以下である。廃棄物処理の都合
上、またエネルギー的な理由の両方から高い熱量を有す
る廃棄物を混合スクラップ塊へ加えても良い。これは、
廃棄消費財をコンテナとして使用し内部の隙間の一部に
熱量の高い廃棄物を充填することにより容易に行われ
る。別の方法では、最初スクラップと共に熱量の高い廃
棄物を前述の容器に圧縮して熱分解室に送る。本発明の
更に別の方法では、複数の熱分解室が1つの再燃焼室と
協働する。特に隔離された再燃焼室が設けられており、
生成ガスの総量がほぼ一定に保持される用に熱分解室か
ら時間をずらして供給される場合、この方法は別の利点
がある。
【0059】家庭ごみ、産業廃棄物、及び破砕物等の処
理準備においては、熱分解生成物は環境に放出してはな
らない汚染物質を含んでいるものである。
【0060】従って、本発明の好ましい実施例では、熱
分解時に発生した汚染物質を含む固体、液体、又は気体
の生成物は異なる温度に保持され異なる成分から成る1
つ以上の熔融槽に導入される。汚染物質を含む熱分解生
成物は摂氏1500度から2000度の温度範囲にある
熔融槽に導入されることより、1つの熔融槽温度を有機
汚染物質の分解温度と無機汚染物質の凝縮温度の両方に
調整して最適化し狭い温度範囲に保持することができ
る。また、用途によっては1つの熔融槽で十分であろ
う。
【0061】高温熔融槽では、最初に有機汚染物質が完
全に分解される。この利点は、従来技術のガスバーナー
による汚染物質の燃焼速度よりも著しく遅い速度で少な
くとも1つの熔融槽に流れを通せることである。高温の
液体では、汚染物質を含む気体、液体、又は固体汚染物
質との接触時間が増加するので長い排出経路が不要にな
り、本発明の方法は同等の機能を有する装置よりも非常
に簡易な小型の装置でも実施できる。汚染物質を含む気
体の熱分解生成物の高温熔融槽を通過する流れは、従来
の濾過装置と同様にある程度の圧力低下を必要とし、圧
力低下は、流れを通過させる汚染物質含有物質を予圧縮
しそれを高圧で高温の熔融槽に付加するか、又は熔融槽
を低圧に保持することにより作り出される。
【0062】それらの熔融槽は高温で熔融する1つ以上
の異なる物質を含む。熔融槽の物質を選定は、温度範囲
の他にそれぞれの槽で分解しようとする汚染物質によ
る。ある種の汚染物質の組合せを分解するには金属の熔
融物が好ましい。粘度の点から幅広い温度範囲の熔融ガ
ラスが使用され、問題無く流れを通過させることができ
汚染物質を含む物質による区分けもできる。また、ガラ
スは固体無機汚染物質と良く結合する性質を有する。例
えば、鉛及びひ素は、ガラス組織内で網状組織を形成し
様々な化学式で示されるガラスに問題無く内包されて解
離しにくく、許容含有量が高い。更に、ガラスを使用す
る利点は高温熔融槽以外には他に用途が無いようなガラ
スでも使用できることである。
【0063】本発明の方法を熱分解処理による生成物の
回収後の清浄化に使用されるならば、家庭ごみに含まれ
る選別困難なガラス部分を直接利用できる。ガラスが熔
融する温度は摂氏1200度以上であり、排気ガスに含
まれていやすい全ての有機汚染物質、ダイオクシン又は
フランは完全に分解される。
【0064】上記の金属熔融物及びガラス熔融物の他
に、熔融塩も塩素、ふっ素、硫黄等の汚染物質成分を中
和し環境に対して無害な化合物を形成させる利点があ
る。熱分解生成物に含まれる汚染物質の量と組成によっ
ては、複数の熔融槽の列順を入れ換えても良く、温度に
関して上流側から温度が高い順に槽を配置することもで
きる。これにより熱分解生成物の熱損失により常に下流
側の槽が加熱されそれぞれを加熱する必要が無くなる。
このような槽の階段式配置では、高温の槽は熱分解によ
り生成されるコークスに酸素を供給して燃焼させること
で補助的に加熱される。低温の槽を含むこのような階段
式配置では、有機物が分解されるような温度で揮発する
汚染物質は凝縮され化学的に結合し不溶性物質として除
去される。
【0065】現在、有機汚染物質の分解、及び汚染物質
の凝縮を伴う無機化による無機汚染物質の結合に関する
科学知識から見て、本発明の方法を使用することにより
処理ガスから汚染物質を除去できる。代表的な成分又は
化合物を監視することで汚染物質を除去された気体の測
定を伴う監視を完全に不用とするか、又は最小限にする
ことができる。
【0066】熱分解反応炉の排出口に隣接して設けられ
る高温槽又は熔融槽列の気密構造により故障し勝ちな堰
は必要とされない。
【0067】ガラス、金属、及び熔融塩の比重の差を利
用すれば最も簡単で衛生的に問題の無い方法により再利
用物質を温度の異なるそれぞれの熔融槽から成分別に回
収することができる。
【0068】廃棄物をばらばらにすることで廃棄物の熱
浸漬を改善し促進しようとするが高価な準備装置と大き
な熱分解炉を必要とする従来の熱分解技術と異なり、本
発明の反応性圧縮は、ばらばらの混合された廃棄物をそ
の密度が部分的に2g/cm2以上に成るように圧縮す
ることで熱分解物の熱伝導性が改善され熱分解を問題無
く行えるという観察結果に基づいている。従って、低温
熱分解が可能である。廃棄物に含まれ熔融槽で見い出さ
れる物質により熱分解中補助的に熱伝導性が改善され、
ガラス等の不活性物質により熱分解処理は妨げられな
い。
【0069】反応性圧縮は近代的で経済的な廃棄物処理
の要求を満足するための全ての前提条件に対応してお
り、小さな処理装置でも良い。
【0070】予圧縮と高温処理により反応性圧縮を行う
3つの装置構造、低温熱分解装置、輸送装置、及び中間
貯蔵装置について単純化した実施例の図を参照しながら
更に説明を行う。
【0071】
【実施例】図1を参照すると、加熱可能な管状部材であ
る熱分解管1は、熔融槽10の上方にて鉛直方向に配置
され熔融槽と気密接続されている。この管状部材が熱分
解室となる。熱分解管1と熔融槽10の間の輸送は重力
落下による。高価な、加熱可能で故障し勝ちな輸送手段
は不要である。鉛直方向に配置される熱分解管1の上部
開口に充填される熱分解物の予圧縮装置は装填端に適当
に設けられるが図面の簡略化のために省略されている。
予圧縮装置は大きな熱分解物でも予め準備せずに熱分解
管1に装填できる利点がある。熱分解物の装填性は熱分
解管1の上部開口に設けられる漏斗状の拡大部により改
善される。詰め込み装置2は周期的に漏斗状の拡大部と
嵌合し予圧縮された熱分解物を熱分解管の内部にバッチ
的に押し込むように運動する。
【0072】前記詰め込み装置2は、市販のシートパイ
ル又は土台パネルが挿入され油圧、水圧、又は重力によ
り落下するハンマーである。ハンマーはガイドローラー
又は適当な案内具により熱分解管に沿って鉛直方向に上
下運動できるように案内される。詰め込み具2’は成形
ヘッド部を有し、それにより熱分解物が周期的に熱分解
管1に詰め込まれる。熱分解物とハンマーの間の強制固
定的な(force−locking)接触により強制
送り込み的な(force−guiding)詰め込み
装置の場合には避けられない著しく大きい力が装填部に
作用しない利点がある。従って、特に熱分解物に金属部
品等の固体成分が含まれていても詰め込み装置に過負荷
が生じることが無い。しかし、上述の強制送り込み的な
装置では問題となる。未選別の熱分解物を受け取る熱分
解管1は1:10の長さ/直径比を有し、熱分解物はバ
ッチ的に熱分解管の内部をその全長に亙って運動する。
このような形状を有する熱分解管1の場合、熱分解物の
進行速度は熱分解管1内の熱分解物の圧縮条件に応じ
て、従って熱分解管の壁を押圧する圧力に応じて容易に
調整できる。熱分解物は、完全に熱分解され得るような
最適処理量で熱分解管1の開口を離れる。
【0073】熱分解管1は、熱分解管に沿って設けられ
る加熱外被16に配置され外部から駆動されるガスバー
ナー9により加熱される。ガスバーナーによる外部から
の加熱は、熱分解生成ガスを熱分解に直接利用できる利
点がある。制御装置8は熱分解管1の排気口6とガスバ
ーナー9の間に挿入され簡単な方法で熱分解処理を制御
する。熱分解管は加熱され摂氏250度及至500度の
温度になるが、熱分解管の装填部は加熱されない。開口
部には固体ストッパーが形成され、熱分解物が詰め込ま
れる時に熱分解管の入口から空中へガスが出て行くこと
を防止すると共に、ストッパーは自動的かつ連続的に更
新される。熱分解装置の気密型の装填堰は故障が多く不
必要であり、これは重要な利点である。ガスバーナー9
の排気ガスは加熱外被16の内部に集められ、必要に応
じて濾過装置を経由して排気煙突に導かれる。熱分解管
1から熱分解ガスを排出する排気口は熱分解管の入口付
近に設けられる。熱分解ガスは環状の導管に集められ分
配用の制御装置8に供給される。図1には示されていな
いが、例えば燃焼空気を加熱外被16の外面に沿う経路
で供給することにより又は燃焼空気に酸素を十分に含ま
せることにより、ガスバーナーに供給される燃焼空気を
予熱することが好ましい。それによりガスバーナーの火
炎温度は熱分解ガスに含まれる有機汚染物質を分解する
温度に保持され、排気ガスには汚染物質が含まれなくな
る。
【0074】熱分解管1の出口付近には、必要に応じて
断面形状を調整できるテーパー部分14が設けられる。
この構造的手段により熱分解による残留固体物質は再圧
縮されると共に熱分解管の出口部分を密閉し熱分解ガス
が出て行くことを防止する。熱分解物は再圧縮による影
響で詰め込み時に高密度化されて熱分解処理性が改善さ
れる。
【0075】熔融槽10は熱分解管1の下方に一列に配
置される。熔融槽には約摂氏1300度の高温に耐える
耐火性の内部ライニング11が設けられる。熔融槽は、
熔融液面の方向に向けられたガスバーナー9’により加
熱される。図1には示されていないが制御装置が酸素を
補充することにより温度が制御される。酸素を補充する
ことにより炭素を含む熱分解残留物は完全に再燃焼され
て固体残留物の量が低減される一方、熔融槽に補充的に
熱エネルギーを提供する。酸素供給はガスバーナー9’
の燃料ガスに過剰酸素を供給しても良い。熔融槽の高温
により熱分解残留物は無機化する。無機化したスラグは
固着せず全ての汚染物質と結合しているので、残留物は
環境に悪影響を及ぼさない物質又は不活性物質として建
築工事等に利用される。
【0076】熱分解物に含まれる古いガラスは上述の特
性を改善する。熱分解前に古いガラスを選別する必要が
無い。熔融槽10の熔融物12の物理的特性は、熱分解
管1に装填する前に熱分解物に骨材を添加することで改
善される。石灰又は白雲岩等の骨材を添加することで熱
分解時の汚染物質との結合性が改善されると共に、熔融
物の中でスラグの融解性が改善される。
【0077】図1に示されるように、浸漬パイプ13は
熱分解管1の出口に配置され熔融物12に浸けられ、熱
分解残留物の塵芥が熔融槽10の気体部に入ることを防
止し残留物が熔融物に直接入るようにする。熔融槽10
の排気ガスは排気ガス管路18を経由して熱分解ガスに
還流される。それに含まれ得る汚染物質成分はガスバー
ナー9又は9’による再燃焼で無害化される。排気ガス
の還流による熱分解ガスの熱量の低下は熔融槽10の排
気ガスが高温であることにより補償される。
【0078】熔融物の高温により熱分解残留物は、無機
化して効率的に汚染物質と結合するだけでなく、熱分解
物に含まれる有用物質を分離できるようになる。例え
ば、熔融物12の温度を鉄の融点よりも高く設定する場
合、目的の物質を選択的に無機化させ熔融槽の中で異な
る高さから数回あふれさせて熔融鉄の上に浮かせて回収
する。再利用金属の分離により投棄スペースの低減だけ
でなく本方法の有効性が改善される。
【0079】図1に示される装置の作用は以下の通りで
ある。詰め込み装置2、2’が周期的に矢印の方向に運
動して熱分解物を熱分解管1の装填用開口の加熱されて
いない部分の中へ圧縮し所望の気密性を有するストッパ
ーを形成する。熱分解物を連続的に押圧することにより
常にストッパーが再形成され無管理運転でも確実に気密
が保持される。更に、熱分解管の加熱されている部分に
入ると圧縮された材料の熱分解が熱分解管の壁付近から
開始される。熱分解物を連続的に供給することで熱分解
による重量損失が補償され、熱分解管の壁を押圧する圧
力は熱分解管の最終端まで保持され良好に熱が伝達され
る。処理量が増加すると熱分解された環状部分の厚さも
増加し、熱分解管の最終端の直前では、例えば熱分解ガ
スの排気口6の高さでは、熱分解物は完全に熱分解され
ている。熱分解により生じる固体残留物は最終的に浸漬
パイプ13を通って熔融物質12へ落下し熔融されて無
機化される。
【0080】反応性圧縮方法による熱分解装置の小型構
造により効率的に断熱することで制御できない余剰熱の
損失を防止できると共に、被覆することで騒音の発生を
低減できる。
【0081】本発明の方法を利用する別の実施例が図2
及び図3に示されている。この場合、熱分解室は鉛直方
向に配置され熱分解される廃棄物を直接受け入れる管部
材ではなく、複数の容器又はカートリッジ21を受け入
れる連続加熱炉23を含む。円筒形のカートリッジ21
の管状部分は前述の実施例である熱分解管の替わりとな
る。そのような容器又はカートリッジ21の中には、連
続加熱炉23に入る前に隣接する充填所又は離れて位置
する充填所にて家庭ごみ等の廃棄物が圧縮状態で充填さ
れ、圧縮状態の廃棄物はこのまま連続加熱炉23の熱分
解室の装填口である堰22から中に入る。様々なカート
リッジ21を出し入れする時、堰により熱分解ガスの放
散が防止される。カートリッジは、堰22の下方に位置
され適当な輸送器37上に一列に配置され、1つずつ持
ち上げられて連続加熱炉23に供給される。
【0082】カートリッジ21への充填は特定の熱分解
炉施設で実施される必要は無く、例えば地区廃棄物収集
場所の様に、あらゆる廃棄物がばらばらの状態又は予め
僅かに予圧縮された状態で供給される施設であればどこ
で充填されても良い。廃棄物は簡単な詰め込み装置で空
のカートリッジに圧縮されて充填される。入手可能な標
準サイズのカートリッジは収集場所又は貯蔵場所から圧
縮状態の廃棄物と一緒に準備施設へ輸送される。環状の
カートリッジに廃棄物を詰め込んで圧縮しても混合状態
又は複合状態であることは変わらず、危険な廃棄物も予
め選別又は分離されていない。充填されたカートリッジ
は自由に中間貯蔵することができ、熱分解処理後に再使
用されるか廃棄される。
【0083】図2及び図3に示される実施例の熱分解室
は長方形断面を有する連続加熱炉23から成り、連続加
熱炉は適当な押圧装置24により炉内を回る2つのカー
トリッジ列を含み、カートリッジ列は案内壁33により
分離されている。この点について、カートリッジ21を
4つの方向に運動させるために全部で4つの押圧装置2
4は特に連続加熱炉の壁に設けられる。それぞれの押圧
装置は1つずつ断続的に作動してカートリッジを進行さ
せる。連続加熱炉23は耐火性材31を裏貼りされた炉
ハウジング32から成る。連続加熱炉23の内部空間、
即ち熱分解室の内部空間の温度は摂氏400度及至60
0度に保持され、様々なカートリッジ21が図示される
ように回動している。カートリッジは炉内を断続的に運
動され、それぞれのカートリッジの熱分解室内での保存
時間は約3時間でありカートリッジ内の家庭ごみ等の廃
棄物は完全に脱ガス処理される。連続加熱炉内での様々
なカートリッジ21の移動は、廃棄物を充填されたカー
トリッジを炉内に入れることで開始され、押圧装置24
により堰22から熱分解室の長手方向に沿って案内壁3
3と炉ハウジング32の間を連続加熱炉の半分の位置ま
で進められ終端に到達し、第2押圧装置により横方向に
進められ、更に第3押圧装置により熱分解室の長手方向
に沿って反対方向に案内壁33と炉ハウジング32の間
を進む。前記押圧装置は断続的に押圧具又はピストン又
はラム35を作動させステップ運動が生じる。第4押圧
装置は1つのカートリッジ21〃を押圧し、カートリッ
ジは炉の横方向に運動して熱分解室の端部にて連続加熱
炉23の下に設けられる高温炉26の上方に位置され
る。同様に排出装置27が高温炉26の上方に位置され
るカートリッジ21〃の上方に設けられる。この排出装
置は完全に熱分解されたカートリッジの中身を排出さ
せ、熱分解生成物、即ち濃縮炭素、及び金属化合物、ガ
ラス、その他の無機物等の不活性物質を開口28から高
温炉26の熔融槽29へ落下させる。高温炉26は熔融
槽であり、図1に示される実施例の熔融槽10の様に使
用される。排出装置27及び熔融槽29は連続加熱炉2
3の内部と気密状態で結合されている。熔融槽は封止部
36により炉ハウジング32と気密状態で結合される。
同様に装填装置34も炉ハウジングと気密状態で結合さ
れる。炉壁39に周囲を覆われた高温炉26はその縦断
面が図2に図示されている。貯蔵槽30は熔融槽29と
隣接して連通し高温炉26と一体に設けられ、必要に応
じて、熔融による分離抽出を行う。
【0084】連続加熱炉23でステップ運動するカート
リッジ21内で発生する揮発性気体は1つ以上の排気口
25を通過して水蒸気と共に熔融槽29へ供給され、生
成された炭素及び補充された酸素と共に熔融槽29を加
熱して高温炉と貯蔵槽30の温度を保持するために利用
される。
【0085】連続加熱炉23を加熱するために酸素−プ
ロパンバーナー、又は酸素−処理気体バーナーを使用す
ることによりバーナーの高温領域では摂氏2000度の
高温が得られる。従って、熱分解室内で既に熱分解ガス
に含まれる高分子有機化合物及び汚染物質を直接熱分解
する一方、無害化処理を分割することによりプロパンの
替わりにエネルギー生産のために使用される処理気体の
汚染物質含有調査を省略し得る。従って、この利用方法
により有機汚染物質を大量に低減させ得るだけでなく、
外部でエネルギー生産に利用する前に清浄化しなければ
ならない処理気体の量を著しく低減させ得る。
【0086】カートリッジ21〃は高温炉26の上方の
位置で中身を空にした後、カートリッジは堰22の上方
の位置に回動されて装填装置34により排出され搬送装
置37に装着される。空のカートリッジ21’は即座に
排気物が充填されるか、又は離れた場所にある詰め込み
施設へトラック等で輸送される。連続加熱炉へのカート
リッジの装填と排出のために分割型の堰を設けることも
できる。
【0087】高温炉26の温度は、熱分解中に生成され
るガスを燃焼させる一方、酸素を補給しながら加圧熱分
解で濃縮される炭素を燃焼させることにより保持され、
炉の上部の温度はほぼ摂氏1000度となり炉の下部の
熔融槽はほぼ摂氏1600度の温度に耐える必要があ
る。熔融物は充填される廃棄物に応じて異なる濃度を有
する液体状のスラグ、ガラス、金属その他の不活性物質
を含む。この熔融物は排出口38を通過して貯蔵槽30
へ流れ出て、断続的又は連続的に回収される。
【0088】図4と図5を参照すると、それぞれ本発明
の熱分解方法を利用する装置の別の実施例の側面図及び
上面図を示している。この実施例では、ほぼ水平方向に
伸長し装填口と排出口を有する細長い溝状の炉坑40が
熱分解室となる。熱分解される廃棄物は実施例ではほぼ
箱型の装填装置51を通って熱分解しない容器に充填さ
れるが、廃棄物は未圧縮で未選別の状態であっても良い
し予め圧縮され分配された状態であっても良い。装填装
置51は圧縮装置52と押出し装置53を有する。この
2段階押圧装置は、図4に図示されるようにそのラムを
互いに直角な方向に交互に運動させることができ、混合
され複合状態の廃棄物は2つのラムの運動方向に直角な
方向から断続的に充填される。未圧縮状態又は圧縮状態
で充填される廃棄物は圧縮装置52により再圧縮されて
押出し装置53のラムにより炉坑40に断続的に詰め込
まれ熱分解室に入る。従って、本方法により装填口41
から連続的に装填される廃棄物から成る固体気密ストッ
パーが形成されると同時に、断続的に詰め込まれること
で圧縮された廃棄物57は圧縮状態を保持されながら熱
分解室に沿って炉坑断面を隙間無く埋めて進み、炉坑の
全長に亙って熱分解室の壁と圧接状態に保持される。低
温加圧熱分解を行うために、加熱外被54が炉坑の周囲
に配置され、図1で説明された実施例と同様の方法で熱
分解室を加熱することができる。
【0089】熱分解室内での熱分解物の圧縮状態は装填
口に設けられる断面計量装置56又は排出口に設けられ
る断面計量装置55により制御でき、排出口に設けられ
る断面計量装置55は、熱分解室の排出端42において
熱分解物を排出する装置としても作用するように例えば
衝撃フラップの形に設けられる。図4及び図5の実施例
では所定量に分配された廃棄物が炉坑40内に連続的に
押し込まれる。本発明の溝状の熱分解室での熱分解手順
は、図1の実施例による管状の熱分解室での熱分解手順
とほぼ同じである。
【0090】炉坑40の終端に設けられ脱ガス処理され
た熱分解生成物を排出する排出装置43は、図4に示さ
れるように長方形断面を有する炉坑40の底部に位置さ
れ、図1の実施例の熔融槽10又は図2と図3に示され
る高温炉26と同等な構成と作用を有する熔融槽44と
直接結合される。
【0091】耐火性の裏貼りを設けられる熔融槽44は
その下部に熔融物46を有し、酸素やり45が熔融物の
表面へ伸長し、少なくとも1つの排気口47が熔融槽の
上部に設けられる。実施例では熔融物の抽出のために排
出口49が設けられ、熔融生成物がるつぼに回収され
る。
【0092】図5は、図4の実施例を上方から見た時の
長手方向の断面図であり、更に、家庭ごみ等の廃棄物の
装填装置51には停止フラップが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、熔融気化手段を含む1つの熱分解管を
有する本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】図2は、複数の容器を収容しもう1つの高温炉
と協働する連続加熱炉を形成する別の効果的な熱分解室
の概略図である。
【図3】図3は、図2の実施例の上面図である。
【図4】図4は、下流側に熔融槽を設けられる連続加熱
式熱分解室の更に別の実施例の断面図である。
【図5】図5は、図4の実施例の上面図である。
【符号の説明】
1 熱分解管 2 詰め込み装置 10 熔融槽 16 加熱外被 21 カートリッジ 23 連続加熱炉 24 押圧装置 26 高温炉 29 熔融槽 40 炉坑 44 熔融槽 51 装填装置
フロントページの続き (31)優先権主張番号 P4033314:0 (32)優先日 平成2年10月19日(1990.10.19) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 P4040377:7 (32)優先日 平成2年12月17日(1990.12.17) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (73)特許権者 591035988 Meierhofstr.2,FL− 9490 Vaduz,Liechtens tein (56)参考文献 特開 昭57−12215(JP,A) 特開 昭61−254285(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B09B 3/00 B09B 3/00 302 F23G 5/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱可能な熱分解室内で家庭ごみ、産業
    廃棄物等に含まれる有機物質を脱ガス処理する熱分解方
    法にして、熱分解物を元の体積の1/3乃至1/20に
    なるように圧縮した圧縮状態で熱分解室内に装填して熱
    分解室の断面内で圧縮状態を保ちながら運動させるステ
    ップ、熱分解物が圧接されている熱分解室の壁から熱分
    解物へ熱を伝達するステップ、及び熱分解により生じる
    気体生成物を加圧状態で回収するステップを含むことを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、圧縮状
    態の熱分解物により前記熱分解室の装填部分が気密封止
    されるステップ、固体の熱分解残留物の再圧縮により気
    体の熱分解生成物の排出部分では流れに作用する抗力が
    増加するステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、
    固体の熱分解残留を排出する前にそれを再圧縮するステ
    ップを含むことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1及至3のいずれかに記載の方法
    において、管状の熱分解室又は溝状の熱分解室の内部を
    通過するように熱分解物を輸送するステップを含むこと
    を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の方法において、
    熱分解物の供給、圧縮及び熱分解室内の輸送を断続的に
    行うステップを含むことを特徴とするステップ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載される方法に従って消費
    廃棄物及び自動車の廃棄物等の産業廃棄物の環境への影
    響を低減させる準備方法において、(a)廃棄物の混合
    された複合成分を保ちながら分割又は圧潰により大量の
    廃棄物を配分するステップ、(b)断続的に大量の破砕
    物を熱分解室(低温炭化炉)に装填するステップ、
    (c)炭素を含有する有機成分を完全に又は少なくとも
    部分的に脱ガス処理するために熱分解室内の物質を熱的
    に準備するステップを含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項3又は6のいずれかに記載の方法
    において、熱分解により生成され汚染物質を含む固体、
    液体、又は気体の処理生成物を異なる温度に保持され異
    なる成分を有する複数の熔融物質に通すステップを含む
    ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、処理工
    程の順に上流側の熔融物質の温度が下流側に隣接する熔
    融物質の温度よりも常に高くなるように列を成す熔融物
    質に処理生成物を通すステップを含むことを特徴とする
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1及至5に記載の方法を実施する
    ための装置にして、熱分解室は、装填側に予圧縮装置を
    有し加熱可能な熱分解管(1)、熱分解物を熱分解室に
    供給すると共に同熱分解物を元の体積の1/3乃至1/
    20になるように再圧縮する詰め込み装置(2、
    2’)、熱分解室の排出口付近に設けられる少なくとも
    1つの排気装置(6)、及び熱分解室の排出端の直下に
    位置されて気密結合される熔融槽(10)を含むことを
    特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置において、熱分
    解管(1)は熔融槽(10)の上部にて鉛直方向に伸長
    するように配置されることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の装置において、詰め
    込み装置(2)は油圧、水圧、又は重力落下するハンマ
    ーであり、詰め込み装置のラム(2’)は熱分解管
    (1)の上部装填口に嵌合することを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項9及至11のいずれかに記載の
    装置において、装填装置は、別の予圧縮装置、予圧縮装
    置と横方向への輸送装置を結合し熱分解管(1)の装填
    側に設けられる輸送管、及び予圧縮された熱分解物を押
    圧して運動させる押圧装置を含むことを特徴とする装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1及至8のいずれかに記載の方
    法を実施するための装置において、前記熱分解室は圧縮
    状態の廃棄物を充填される複数の容器を受け入れる連続
    熱分解炉(23)であることを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の装置において、前
    記容器(21)は断続的に運動されて連続加熱炉(2
    3)内で回動することを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の装置において、前
    記連続加熱炉(23)は細長い長方形の形状を有するこ
    とを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至4のいずれかに記載の方
    法を実施するための装置において、熱分解室は水平方向
    に伸長し少なくともその周囲の大部分を囲む加熱外被
    (54)を有する溝状の炉坑(40)であり、炉坑(4
    0)の装填側(41)に設けられる前圧縮装置が、互い
    に直角な方向に交互に運動する圧縮ラム(52)及び押
    圧ラム(53)の2つのラムを有する押圧装置である
    とを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の装置において、水
    平方向に伸長する細長い熱分解室の排出端(42)と隣
    接し気密封止部(48)によりそれと結合される熔融槽
    (44)が炉坑(40)の下方に設けられることを特徴
    とする装置。
  18. 【請求項18】 請求項16及至17のいずれかに記載
    の装置にして、廃棄物即ち熱分解物の装填端又は排出端
    (41、42)に熱分解室の断面を制御する断面制御装
    置(55、56)が設けられることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】削除
  20. 【請求項20】 請求項16及至18のいずれかに記載
    の装置において、熱分解室の断面は長方形であることを
    特徴とする装置。
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