JP3262766B2 - 地盤環境調査方法および地盤環境調査装置 - Google Patents

地盤環境調査方法および地盤環境調査装置

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JP3262766B2 JP19100099A JP19100099A JP3262766B2 JP 3262766 B2 JP3262766 B2 JP 3262766B2 JP 19100099 A JP19100099 A JP 19100099A JP 19100099 A JP19100099 A JP 19100099A JP 3262766 B2 JP3262766 B2 JP 3262766B2
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滋 原島
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吉範 舘野
健児 古川
浩也 森田
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、JISA1219
号に規定された土の標準貫入試験、土壌・地下水汚染調
査等の種々の試験を行うために用いる地盤環境調査方法
および地盤環境調査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、地盤環境調査は孔壁保護のためベ
ントナイト泥水を用いて掘削する方法が一般的である
が、近年、環境問題の観点から極力ベントナイト泥水を
用いない掘削方法が採られつつある。例えば、いわゆる
ロータリー式パーカッションボーリングが2重管併用に
よって清水でも掘削できる技術として提案され、また地
盤(地質)の試料採取(コア採取)の方法としてワイヤ
ーラインサンプリングを用いた技術等が提案されてい
る。また、ボーリングによるコア採取は、ワイヤーライ
ンコアバレルを用いた技術が一般的である。
【0003】従来は、土の標準貫入試験(JIS A1
219号)や他の現位置試験等を行う場合は、必ず削孔
後、一度ロッドを引き上げて掘削ビット(いわゆるコア
チューブ)を外し、その後に標準貫入試験器(その他に
は、現位置試験器等)を取り付け、これを削孔孔内に挿
入し、試験孔底まで下げて測定を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地盤環境調
査では、以下のような課題が残されていた。すなわち、
従来は、試験を行うためにロッドの引き上げおよび掘削
ビットと試験器との交換作業が必要であり、作業効率が
悪いという不都合があった。また、通常は、ベントナイ
ト泥水の使用を基本としており、この泥水による地層汚
染や採取資料の品質劣化が大きな問題となるおそれがあ
る。さらに、地盤の硬軟評価および資料採取を目的とし
て標準貫入試験(JISA1219号)が多用されてい
るが、孔内崩壊・孔底残留物(スライム)の存在によっ
て測定結果(N値)は大きく変動してしまう。さらに、
砂質土・礫質土等の粘着力成分を持たない地層の場合に
は、試験機構(ビットによる掘削→掘削具揚管→標準貫
入試験器挿入)の過程で揚管時の負圧による地層のゆる
みが生じやすく、さらにこれらツールスの揚降時間から
作業工程が大きくなる等の経済性の問題もあり、根本的
な解決等が求められている。特に、近年のボーリング調
査では、孔内から各種の情報を得ることが求められてお
り、孔内での各種現位置試験(孔内水平載荷試験、コー
ン貫入試験、水平載荷試験、間隙水圧測定、現位置圧密
試験、ベーン試験等)の実施が一般的であるが、これら
の場合も掘削具の揚管、ケーシング挿入による崩壊対策
等に多大な費用が投じられるため、高密度な試験の実施
は高額なものとなっている。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、泥水を用いずに調査孔の崩壊を防ぐことができ、
正確な地盤環境調査、作業工程の簡易化および調査費用
の軽減を行うことができる地盤環境調査方法および地盤
環境調査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の地盤環境調査方法では、地中に掘削した調査孔
に試験器を入れて地盤の調査を行う地盤環境調査方法で
あって、先端にビットが取り付けられた筒状のアウター
ケーシングおよび該アウターケーシング内に配された筒
状のインナーロッドを回転させながら地中に圧入させて
前記調査孔を掘削し、該調査孔の孔壁をアウターケーシ
ングで支持する調査孔形成工程と、該調査孔形成工程後
に、前記インナーロッドだけを前記調査孔の孔底から前
記試験器の長さより高く上方に引き上げるインナーロッ
ド引上工程と、該インナーロッド引上工程後に、前記試
験器を前記インナーロッド内へ降下させ試験器またはイ
ンナーロッドの少なくとも一方に設けた試験器連結機構
により試験器がインナーロッド先端部から露出するよう
に試験器の上部をインナーロッド先端部に着脱可能に取
り付ける試験器連結工程と、該試験器連結工程後に、前
記インナーロッドに先端に向けて力を加え前記試験器を
前記調査孔の孔底に貫入させて地盤の調査を行う貫入工
程とを備えている技術が採用される。
【0007】この地盤環境調査方法では、試験器をイン
ナーロッド内へ降下させ試験器連結機構により試験器が
インナーロッド先端部から露出するように試験器の上部
をインナーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試験器
連結工程と、インナーロッドに先端に向けて力を加え試
験器を調査孔の孔底に貫入させて地盤の調査を行う貫入
工程とを備えているので、孔壁がアウターケーシングで
支持されており、ベントナイト泥水ではなく清水を用い
ることができるとともに、孔内崩壊・孔底残留物等の影
響を受け難い。さらに、試験器をインナーロッドから突
出固定させるため、ビットと試験器の交換やインナーロ
ッドの引き上げを行わなずに貫入試験等を行うことがで
きる。
【0008】請求項2記載の地盤環境調査方法では、地
中に掘削した調査孔に試験器を入れて地盤の調査を行う
地盤環境調査方法であって、先端にビットが取り付けら
れた筒状のアウターケーシングおよび該アウターケーシ
ング内に配された筒状のインナーロッドを回転させなが
ら地中に圧入させて前記調査孔を掘削し、該調査孔の孔
壁をアウターケーシングで支持する第1の調査孔形成工
程と、該第1の調査孔形成工程後に、前記インナーロッ
ドのみを回転させながら前記調査孔の孔底に圧入させて
裸孔部を掘削する第2の調査孔形成工程と、該第2の調
査孔形成工程後に、前記インナーロッドだけを前記裸孔
部の孔底から前記試験器の長さより高く上方に引き上げ
るインナーロッド引上工程と、該インナーロッド引上工
程後に、前記試験器を前記インナーロッド内へ降下させ
試験器またはインナーロッドの少なくとも一方に設けた
試験器連結機構により試験器がインナーロッド先端部か
ら露出するように試験器の上部をインナーロッド先端部
に着脱可能に取り付ける試験器連結工程と、該試験器連
結工程後に、前記試験器で地盤の調査を行う調査工程と
を備えている技術が採用される。
【0009】この地盤環境調査方法では、第2の調査孔
形成工程でインナーロッドのみを回転させながら調査孔
の孔底に圧入させて裸孔部を掘削し、インナーロッド引
上工程でインナーロッドだけを裸孔部の孔底から試験器
の長さより高く上方に引き上げるので、調査孔の孔壁は
裸孔部を除いてアウターケーシングで支持されており、
ベントナイト泥水の替わりに清水を用いることができる
とともに、孔内崩壊・孔底残留物等の影響を受け難い。
さらに、ビットと試験器の交換やインナーロッドの引き
上げを行わなくとも試験器連結工程で裸孔部に試験器を
配することができる。
【0010】請求項3記載の地盤環境調査方法では、請
求項1または2記載の地盤環境調査方法において、前記
調査工程後に、前記試験器を前記インナーロッド内に挿
入したワイヤーに接続して引き上げる試験器引上工程を
備えている技術が採用される。
【0011】この地盤環境調査方法では、調査工程後
に、試験器をインナーロッド内に挿入したワイヤーに接
続して引き上げる試験器引上工程を備えているので、イ
ンナーロッド先端部に配された試験器を容易に引き上げ
ることができる。
【0012】請求項4記載の地盤環境調査装置では、地
中に掘削した調査孔に試験器を入れて地盤の調査を行う
地盤環境調査装置であって、先端にビットが取り付けら
れた筒状のアウターケーシングと、該アウターケーシン
グ内にアウターケーシングに対して上下動可能に挿入さ
れ先端にビットが取り付けられた筒状のインナーロッド
と、該インナーロッドに挿入されてインナーロッド下部
から前記調査孔内に露出状態に設置される試験器とを備
え、前記インナーロッドまたは前記試験器の少なくとも
一方には、試験器がインナーロッド先端部から露出する
ように試験器の上部をインナーロッド先端部に着脱可能
に取り付ける試験器連結機構が設けられている技術が採
用される。
【0013】この地盤環境調査装置では、インナーロッ
ドまたは試験器の少なくとも一方に、試験器がインナー
ロッド先端部から露出するように試験器の上部をインナ
ーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試験器連結機構
が設けられているので、孔壁をアウターケーシングで支
持した状態で試験器をインナーロッドの先端から試験器
を突出固定することができ、種々の地盤環境調査を行う
ことが容易になる。すなわち、ベントナイト泥水の替わ
りに清水を使用することができるとともに、孔内崩壊・
孔底残留物等の影響を受け難い。また、ビットと試験器
との交換やインナーロッドの引き上げを行わなくとも各
種試験を行うことができるとともに、アウターケーシン
グに対して相対的に上下動可能なインナーロッドのみで
調査孔の孔底を掘削して裸孔部を形成し、裸孔部を利用
した調査を行うことも可能になる。
【0014】請求項5記載の地盤環境調査装置では、請
求項4記載の地盤環境調査装置において、前記インナー
ロッド内に挿入されるワイヤーと前記試験器の上部とを
接続するワイヤー連結機構を備えている技術が採用され
る。
【0015】この地盤環境調査装置では、インナーロッ
ド内に挿入されるワイヤーと試験器の上部とを接続する
ワイヤー連結機構を備えているので、インナーロッド先
端部に配された試験器を容易に引き上げることができ
る。
【0016】請求項6記載の地盤環境調査装置では、請
求項4または5記載の地盤環境調査装置において、先端
にビットが取り付けられ前記インナーロッドの先端部に
着脱可能に挿入される小型ビット部材を備えている技術
が採用される。
【0017】この地盤環境調査装置では、先端にビット
が取り付けられインナーロッドの先端部に着脱可能に挿
入される小型ビット部材を備えているので、比較的柔ら
かな地盤を掘削する場合でもインナーロッド内に小型ビ
ット部材が挿入されて掘削を行うことにより、インナー
ロッド内に土が詰まることを防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地盤環境調査
方法および地盤環境調査装置の第1実施形態を、図1か
ら図5を参照しながら説明する。これらの図にあって
は、符号1は調査孔、2は試験器、3はアウターケーシ
ング、4はインナーロッドを示している。
【0019】本実施形態に用いる地盤環境調査装置は、
図1および図2に示すように、地中に掘削した調査孔1
に試験器2を入れて地盤の調査(標準貫入試験(JIS
A1219号)等)を行うものであって、先端に掘削
ビットとしてアウターリングビット3aが取り付けられ
た筒状のアウターケーシング3と、該アウターケーシン
グ3内にアウターケーシング3に対して上下動可能に挿
入され先端に掘削ビットとしてインナーリングビット4
aが取り付けられた筒状のインナーロッド4と、該イン
ナーロッド4に挿入されてインナーロッド4下部から調
査孔1内に露出状態に設置される円筒状の試験器2とを
備えている。
【0020】前記インナーロッド4は、図3に示すよう
に、その先端部に円環状の突条部4bおよび溝部4c
(試験器連結機構)が形成されている。前記試験器2
は、標準貫入試験器であって、その下部にスプリットサ
ンプラー2aが設けられている。また、試験器2は、そ
の上部に半径方向に進退可能な複数の突出部(試験器連
結機構)2bが設けられており、これら突出部2bは半
径方向外方に所定の押圧力をもって突出されている。
【0021】すなわち、試験器2をインナーロッド4内
に降下させた際に、突出部2bが突条部4bを越えて溝
部4cに嵌合することにより試験器2がインナーロッド
4に着脱可能に連結されるようになっている。また、試
験器2は、その上端部に半径方向外方に膨らんだ形状の
ヘッドアッセンブリー(ワイヤー連結機構)2cが装着
されている。
【0022】次に、本実施形態における地盤環境調査方
法について、図1を参照して工程順に説明する。
【0023】〔調査孔形成工程〕まず、地中に、図1の
(a)に示すように、アウターケーシング3およびイン
ナーロッド4の両方を回転させながら地中に先端を圧入
させて調査孔1をボーリング掘削する。このとき、同時
に清水をアウターケーシング3およびインナーロッド4
内に送水しながら削孔を行う。予定深度まで調査孔1を
掘削した後、アウターケーシング3およびインナーロッ
ド4の回転を停止させて調査孔1の孔壁をアウターケー
シング3で支持させた状態とする。
【0024】〔インナーロッド引上工程〕この後、イン
ナーロッド4だけを、図1の(b)に示すように、調査
孔1の孔底1aから試験器2の長さより高い所定高さ
(1m程度)だけ上方に引き上げる。
【0025】〔試験器連結工程〕この状態で、図1の
(b)に示すように、試験器2をインナーロッド4内へ
孔口より投入・降下させる。このとき、図1の(c)に
示すように、試験器2の突出部2bが突条部4bを乗り
越えて溝部4cに達し、嵌合状態となる。このとき、試
験器2は、突出部2bを半径方向内方に押し込むことが
できる力以上の力を加えない限り、インナーロッド4先
端部から移動不可能となる。すなわち、試験器2は、孔
底1aとインナーロッド4先端部との空間(アウターケ
ーシング3によって保孔されている)に、スプリットサ
ンプラー2aがインナーロッド4先端部から露出するよ
うにインナーロッド4先端部に固定されるメカニズムに
なっており、この状態で試験器2を孔底1aに着底させ
る。
【0026】〔貫入工程〕そして、JISに従い、図1
の(d)に示すように、インナーロッド4に先端に向け
て所定の力を加え試験器2を調査孔1の孔底1aに貫入
させて地盤の調査を行う。すなわち、インナーロッド4
の上端にモンケン(ハンマー)Mで打撃を行い、N値
(現位置の地盤の相対的な土の硬軟、土の締まり具合の
指標値)測定等を行う。
【0027】〔試験器引上工程〕試験終了後は、図1の
(e)に示すように、インナーロッド4ごと試験器2を
揚管し、地層から試験器2が離脱した状態を確認後、イ
ンナーロッド4内にオーバーショットアッセンブリー5
をワイヤーライン(ワイヤー)Yによって降下させる。
なお、オーバーショットアッセンブリー(ワイヤー連結
機構)5は、試験器2のヘッドアッセンブリー2cを挟
んで連結するものである。すなわち、ワイヤーラインY
で降下させたオーバーショットアッセンブリー5とヘッ
ドアッセンブリー2cとが連結される。
【0028】そして、図1の(f)に示すように、試験
器2の突出部2bと溝部4cとの嵌合を解除するに十分
な力でワイヤーラインYを引き上げることにより、突出
部2bが再び突条部4bを乗り越え、オーバーショット
アッセンブリー5に連結された試験器2が、インナーロ
ッド4先端部から離脱し、地上へ引き上げられて回収さ
れる。
【0029】すなわち、本実施形態の工法によれば、従
来一般的であった削孔ビット・ロッドの全揚管が全く不
要であり、かつ孔底1aにスライム等が沈積していない
状態が保たれてること等から、工期・工費、試験精度と
もに良好な結果を得ることができる。また、孔壁がアウ
ターケーシング3で支持されるので、ベントナイト泥水
ではなく清水を使用することができる。
【0030】次に、本実施形態における地盤環境調査方
法の他の例を、図4を参照しながら説明する。
【0031】上記実施形態では、標準貫入試験器2を用
いて標準貫入試験を行ったが、地盤環境調査方法の他の
例としては、他の試験器を用いた調査方法、例えば、現
位置試験器を用いた孔内現位置試験、裸孔孔壁を利用す
るもの(孔内水平載荷試験)、孔底以深の地層を利用す
るもの(コーン貫入試験、間隙水圧測定、鉛直載荷試
験、ベーン試験、現位置圧密試験等)等の試験に用いて
も構わない。
【0032】例えば、上記のうち裸孔部を利用する孔内
水平載荷試験を行う方法について、以下に説明する。
【0033】〔調査孔形成工程〕(第1の調査孔形成工
程) まず、上記実施形態における調査孔形成工程と同様に、
アウターケーシング3およびインナーロッド3の両方を
回転・圧入させて調査孔1を掘削する。
【0034】〔裸孔部形成工程〕この後、図4の(a)
に示すように、インナーロッド4のみを回転させなが
ら、調査孔1の孔底1aに圧入して削孔し、裸孔部1b
を所定深さ掘削する。
【0035】〔インナーロッド引上工程〕そして、イン
ナーロッド4を裸孔部1bの孔底から試験器(孔内水平
載荷試験器)6の長さより高く上方に引き上げる。な
お、用いられる試験器6は、その下部にスプリットサン
プラー2aではなく孔内水平載荷試験器部6aが設けら
れている点で上記実施形態の試験器2と異なっている。
また、試験器6には、ケーブル(ホース等を含む)6b
が接続されている。
【0036】〔試験器連結工程〕この状態で、上記実施
形態の試験器連結工程と同様に、図4の(b)に示すよ
うに、試験器6をインナーロッド4内へ降下させ試験器
6の孔内水平載荷試験器部6aがインナーロッド4先端
部から露出するように試験器6の上部をインナーロッド
4先端部に連結固定させる。なお、試験器6とインナー
ロッド4との連結機構は、上記実施形態と同様のものが
用いられる。
【0037】〔調査工程〕そして、裸孔部1bに露出し
た試験器6の孔内水平載荷試験器部6aによって、孔内
水平載荷試験を行う。
【0038】〔試験器引上工程〕試験終了後、上記実施
形態と同様に、インナーロッド4ごと試験器6を揚管
し、地層から試験器6が離脱した状態を確認後、オーバ
ーショットアッセンブリー5をワイヤーライン(ワイヤ
ー)Yによって降下させてヘッドアッセンブリー2cと
連結させ、さらにワイヤーラインYを引き上げることに
より、試験器2をインナーロッド4先端部から離脱させ
て、地上へ引き上げ回収する。
【0039】なお、孔底を利用するものについては、標
準貫入試験器の場合と同様の方法によって行われる。例
えば、図5に示すように、コーン貫入試験器部7aを下
部に備えた試験器7を、標準貫入試験器における〔貫入
工程〕と同様に、孔底1a中に貫入させた後に所定の試
験を行い、試験器7の離脱はワイヤーラインを用いて行
う。これらの例では、上記実施形態と同様に、孔壁がア
ウターケーシング3で支持されるので、ベントナイト泥
水ではなく清水を使用することができるとともに、孔内
崩壊・孔底残留物等の影響を受け難くなって正確な調査
が可能になる。
【0040】次に、本発明に係る地盤環境調査方法およ
び地盤環境調査装置の第2実施形態を、図6を参照しな
がら説明する。
【0041】第2実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態の地盤環境調査装置および地盤環境調
査方法ではアウターケーシング3およびインナーロッド
4の両方を回転・圧入させて調査孔を形成しているのに
対し、第2実施形態の地盤環境調査装置および地盤環境
調査方法では、図6に示すように、インナーロッド4内
に先端にビット10aが設けられた円柱状の小型ビット
部材10が挿入され、該小型ビット部材10もアウター
ケーシング3およびインナーロッド4とともに地中に回
転・圧入される点で異なる。
【0042】すなわち、地盤が比較的柔らかい場合、調
査孔形成時に筒状のインナーロッド4内に土が詰まるこ
とがあり、試験器をインナーロッド4の先端部に連結固
定させることが難しいことがあるが、本実施形態では、
インナーロッド4内の小型ビット部材10によっても掘
削が行われるため、土が詰まることを防ぐことができ
る。
【0043】なお、小型ビット部材10は、試験器2と
同様に、半径方向に進退可能な複数の突出部(図示略)
が設けられており、これら突出部は半径方向外方に所定
の押圧力をもって突出されている。したがって、小型ビ
ット部材10もインナーロッド4内に降下させることに
よってインナーロッド4の溝部(図示略)に突出部が嵌
合し、インナーロッド4に固定されるようになってい
る。
【0044】また、小型ビット部材10は、試験器2と
同様に、上部にヘッドアッセンブリー10bが装着され
ており、調査孔掘削後にワイヤーラインYで降下させた
オーバーショットアッセンブリー5と連結されてインナ
ーロッド4から離脱・引き上げ可能になっている。さら
に、掘削時にはアウターケーシング3およびインナーロ
ッド4だけでなく小型ビット部材10からも清水が送水
されるようになっている。
【0045】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。上記各実施形態では、試験器をインナ
ーロッド先端部に連結する機構として、試験器の突出部
とインナーロッドの突条部および溝部とを用いたが、貫
入時に外れない所定の強度で着脱可能に連結できれば他
の連結機構を採用しても構わない。また、上記各実施形
態は、他の土壌・地下水汚染等の環境調査にも適用し得
るものである。例えば、第1実施形態では、標準貫入試
験に適用したが、同様の方法で、土壌中に生存するバク
テリアを採取する方法に用いても構わない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の地盤環境調査方法では、試験器をインナ
ーロッド内へ降下させ試験器連結機構により試験器がイ
ンナーロッド先端部から露出するように試験器の上部を
インナーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試験器連
結工程と、インナーロッドに先端に向けて力を加え試験
器を調査孔の孔底に貫入させて地盤の調査を行う貫入工
程とを備えているので、泥水を用いなくても調査孔の崩
壊を防ぐことができ、孔内崩壊・孔底残留物等の影響を
受け難くなって正確な地盤環境調査ができる。さらに、
ビットと試験器の交換やインナーロッドの引き上げを行
わなくとも貫入試験等を行うことができ、作業工程の簡
易化および調査費用の軽減を図ることができる。
【0047】請求項2記載の地盤環境調査方法では、第
2の調査孔形成工程でインナーロッドのみを回転させな
がら調査孔の孔底に圧入させて裸孔部を掘削し、インナ
ーロッド引上工程でインナーロッドだけを裸孔部の孔底
から試験器の長さより高く上方に引き上げるので、調査
孔の孔壁は裸孔部を除いてアウターケーシングで支持さ
れており、ベントナイト泥水の替わりに清水を用いるこ
とができるとともに、孔内崩壊・孔底残留物等の影響を
受け難くなって正確な調査ができる。さらに、ビットと
試験器の交換やインナーロッドの引き上げを行わなくと
も試験器連結工程で裸孔部に試験器を配することがで
き、裸孔部を利用した地盤環境調査を行うことができ
る。
【0048】請求項3記載の地盤環境調査方法では、調
査工程後に、試験器をインナーロッド内に挿入したワイ
ヤーに接続して引き上げる試験器引上工程を備えている
ので、インナーロッド先端に配された試験器を容易に引
き上げることができる。
【0049】請求項4記載の地盤環境調査装置では、イ
ンナーロッドまたは試験器の少なくとも一方には、試験
器がインナーロッド先端部から露出するように試験器の
上部をインナーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試
験器連結機構が設けられているので、孔壁をアウターケ
ーシングで支持した状態で試験器をインナーロッドの先
端から試験器を突出固定することができ、種々の地盤環
境調査を行うことが容易になる。すなわち、ベントナイ
ト泥水の替わりに清水を使用することができるととも
に、孔内崩壊・孔底残留物等の影響を受け難くなって正
確な調査が可能になる。また、ビットと試験器の交換や
インナーロッドの引き上げを行わなくとも貫入試験等の
各種試験を行うことができる。さらに、インナーロッド
がアウターケーシングに対して相対的に上下動可能であ
るので、インナーロッドのみで調査孔の孔底を掘削して
裸孔部を形成し、裸孔部を利用した調査を行うことも可
能になり、水平載荷試験等を行うことができる。
【0050】請求項5記載の地盤環境調査装置では、イ
ンナーロッド内に挿入されるワイヤーと試験器の上部と
を接続するワイヤー連結機構を備えているので、インナ
ーロッド先端部に配された試験器を容易に引き上げるこ
とができる。
【0051】請求項6記載の地盤環境調査装置では、先
端にビットが取り付けられインナーロッドの先端部に着
脱可能に挿入される小型ビット部材を備えているので、
比較的柔らかな地盤を掘削する場合でも、インナーロッ
ド内に土が詰まることを防ぐことができ、様々な地盤に
対応した調査が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第1実施形態における地盤環境調査方法を
工程順に示す側断面図である。
【図2】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第1実施形態における地盤環境調査装置の
アウターケーシング、インナーロッドおよび試験器の先
端部を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第1実施形態における試験器連結工程を工
程順に示す側断面図である。
【図4】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第1実施形態の裸孔部を利用する試験にお
ける地盤環境調査方法の裸孔部形成工程および試験器連
結工程を示す側断面図である。
【図5】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第1実施形態の孔底を利用する試験におけ
る地盤環境調査方法の貫入工程を示す側断面図である。
【図6】 本発明に係る地盤環境調査方法および地盤環
境調査装置の第2実施形態における調査孔形成工程を示
す側断面図である。
【符号の説明】
1 調査孔 1a 調査孔の孔底 1b 裸孔部 2、6、7 試験器 2b 突出部(試験器連結機構) 2c ヘッドアッセンブリー(ワイヤー連結機構) 3 アウターケーシング 3a アウターリングビット 4 インナーロッド 4a インナーリングビット 4b 突条部(試験器連結機構) 4c 溝部(試験器連結機構) 10 小型ビット部材 Y ワイヤーライン(ワイヤー)
フロントページの続き (72)発明者 古川 健児 東京都八王子市高尾町1587番地 株式会 社ダイエーコンサルタンツ内 (72)発明者 森田 浩也 東京都八王子市高尾町1587番地 株式会 社ダイエーコンサルタンツ内 (56)参考文献 特開 平8−4468(JP,A) 特開 平11−61793(JP,A) 実開 昭57−60990(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 1/02 G01N 3/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に掘削した調査孔に試験器を入れて
    地盤の調査を行う地盤環境調査方法であって、 先端にビットが取り付けられた筒状のアウターケーシン
    グおよび該アウターケーシング内に配された筒状のイン
    ナーロッドを回転させながら地中に圧入させて前記調査
    孔を掘削し、該調査孔の孔壁をアウターケーシングで支
    持する調査孔形成工程と、 該調査孔形成工程後に、前記インナーロッドだけを前記
    調査孔の孔底から前記試験器の長さより高く上方に引き
    上げるインナーロッド引上工程と、 該インナーロッド引上工程後に、前記試験器を前記イン
    ナーロッド内へ降下させ試験器またはインナーロッドの
    少なくとも一方に設けた試験器連結機構により試験器が
    インナーロッド先端部から露出するように試験器の上部
    をインナーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試験器
    連結工程と、 該試験器連結工程後に、前記インナーロッドに先端に向
    けて力を加え前記試験器を前記調査孔の孔底に貫入させ
    て地盤の調査を行う貫入工程とを備えていることを特徴
    とする地盤環境調査方法。
  2. 【請求項2】 地中に掘削した調査孔に試験器を入れて
    地盤の調査を行う地盤環境調査方法であって、 先端にビットが取り付けられた筒状のアウターケーシン
    グおよび該アウターケーシング内に配された筒状のイン
    ナーロッドを回転させながら地中に圧入させて前記調査
    孔を掘削し、該調査孔の孔壁をアウターケーシングで支
    持する第1の調査孔形成工程と、 該第1の調査孔形成工程後に、前記インナーロッドのみ
    を回転させながら前記調査孔の孔底に圧入させて裸孔部
    を掘削する第2の調査孔形成工程と、 該第2の調査孔形成工程後に、前記インナーロッドだけ
    を前記裸孔部の孔底から前記試験器の長さより高く上方
    に引き上げるインナーロッド引上工程と、 該インナーロッド引上工程後に、前記試験器を前記イン
    ナーロッド内へ降下させ試験器またはインナーロッドの
    少なくとも一方に設けた試験器連結機構により試験器が
    インナーロッド先端部から露出するように試験器の上部
    をインナーロッド先端部に着脱可能に取り付ける試験器
    連結工程と、 該試験器連結工程後に、前記試験器で地盤の調査を行う
    調査工程とを備えていることを特徴とする地盤環境調査
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の地盤環境調査方
    法において、 前記調査工程後に、前記試験器を前記インナーロッド内
    に挿入したワイヤーに接続して引き上げる試験器引上工
    程を備えていることを特徴とする地盤環境調査方法。
  4. 【請求項4】 地中に掘削した調査孔に試験器を入れて
    地盤の調査を行う地盤環境調査装置であって、 先端にビットが取り付けられた筒状のアウターケーシン
    グと、 該アウターケーシング内にアウターケーシングに対して
    上下動可能に挿入され先端にビットが取り付けられた筒
    状のインナーロッドと、 該インナーロッドに挿入されてインナーロッド下部から
    前記調査孔内に露出状態に設置される試験器とを備え、 前記インナーロッドまたは前記試験器の少なくとも一方
    には、試験器がインナーロッド先端部から露出するよう
    に試験器の上部をインナーロッド先端部に着脱可能に取
    り付ける試験器連結機構が設けられていることを特徴と
    する地盤環境調査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の地盤環境調査装置におい
    て、 前記インナーロッド内に挿入されるワイヤーと前記試験
    器の上部とを接続するワイヤー連結機構を備えているこ
    とを特徴とする地盤環境調査装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の地盤環境調査装
    置において、 先端にビットが取り付けられ前記インナーロッドの先端
    部に着脱可能に挿入される小型ビット部材を備えている
    ことを特徴とする地盤環境調査装置。
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