JP3261205B2 - 充電式電源システムおよびそれに用いられる充電ユニット,バッテリーユニット - Google Patents

充電式電源システムおよびそれに用いられる充電ユニット,バッテリーユニット

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JP3261205B2 JP11230293A JP11230293A JP3261205B2 JP 3261205 B2 JP3261205 B2 JP 3261205B2 JP 11230293 A JP11230293 A JP 11230293A JP 11230293 A JP11230293 A JP 11230293A JP 3261205 B2 JP3261205 B2 JP 3261205B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充電式電源システムお
よびそれに用いられる充電ユニット、バッテリーユニッ
トに関し、より特定的には、電子ゲーム機器等の持ち運
び可能な電子機器に直流電力を供給するのに好適なもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ゲーム機や電動歯ブラシのような持
ち運び可能な電子機器においては、交流電源のコンセン
トの設置場所の如何に制限されずに使用できることが望
まれている。そこで、このような電子機器を1次電池ま
たはニカド電池のような再充電可能な2次電池からの直
流電力で動作させることにより、持ち運び時にも使用可
能にすることが考えられる。しかしながら、1次電池は
交換が煩わしいため、再充電可能で交換の必要のない2
次電池を用いた充電式電源システムが種々提案されてい
る。
【0003】このような充電式電源システムとして、実
開平2−110947号公報および実開平2−1109
48号公報(対応米国特許第5,019,767号)に
開示された電源装置(実施例同一の考案につき、以下に
は両者をまとめて第1の従来技術という)が知られてい
る。
【0004】第1の従来技術の電源装置は、その出願公
開公報第1図に示されるように、ケース(参考のために
当該第1図に示す参照番号を示せば2。以下同様)内に
蓄電池(3)と降圧部(4)を収納し、ケース(2)に
は、その一方端部に入力部(5)が形成され、その他方
端部に出力部(6;当該公開公報第2図参照)が形成さ
れる。入力部(5)には、商用交流電源のコンセントに
接続される交流電源ケーブルが着脱可能に接続される。
出力部(6)には他の電子機器(たとえば電子ゲーム
機)等に接続される直流電源ケーブル(8)が固着され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術の降圧部(4)は低い周波数50〜60Hzで
動作するため、満足する伝達効率を得るためには降圧部
(4)を大きくする必要がある。その結果、降圧部
(4)は重くなり、また、電源装置(1)自体も重くな
り、また、ケース(2)の厚みも厚くなる。このよう
に、第1の従来技術には、携帯性が悪いという問題点が
あった。
【0006】また、充電のために使用していた交流電源
ケーブルをコンセントから抜き忘れると、幼児等がコネ
クタ(7)部分で露出している金属端子を舐めたり触っ
たりし、感電する危険性があった。このため、交流電源
ケーブルを電源装置側に固着することも考えられるが、
それでは常にコードがぶら下がった状態となり、さらに
携帯性を損なうことになる。
【0007】そこで、携帯性を損なわずに上述の感電の
危険性を減少させるために、米国特許第3,510,7
47号(第2の従来技術)に開示された技術を適用する
ことが考えられる。
【0008】第2の従来技術の電源装置は、その特許公
報第2図に示すように、ケース(参考のために当該第2
図に示す参照番号を示せば11。なお、以下の説明で
は、第1の従来技術の参照番号と区別するために、第2
の従来技術の実施例に用いられた参照番号の前に「2
−」を付加して表す。)とソケット(2−40)に分割
される。ケース(2−11)はその内部に、蓄電池(2
−25)と、コイル(2−20)を収納する。コイル
(2−20)は、蓄電池(2−25)の下方に配置され
かつケース(2−11)の下端に形成される中央凹部
(2−19)に貫通して収納される。ソケット(2−4
0)は、その中心軸に沿って起立して固着される磁芯
(2−44)と、磁芯(2−44)の周囲に配置される
コイル(2−46)を備える。ケース(2−11)は、
ソケット(2−40)に対して着脱自在に構成され、蓄
電池(2−25)を充電する際に、磁芯(2−44)が
中央凹部(2−19)に挿入するようにして装着され
る。
【0009】第2の従来技術においては、ケース(2−
11)とソケット(2−40)を電磁誘導を用いて電磁
的に接続しているので、金属接点が装置の表面に表れて
いない。そのため、第1の従来技術において問題となっ
た感電の危険性は防止されている。
【0010】ところで、第2の従来技術に示された電源
装置(2−10)は、ソケット(2−40)に対するケ
ース(2−11)の着脱を容易にするために、ケース
(2−11)の底部外側側面(2−16)とソケット
(2−40)の側壁(2−42)の内側との隙間を、ケ
ース(2−11)の底部内側側面(2−18)と磁芯
(2−44)との隙間よりも広くし、磁芯(2−44)
と中央凹部(2−19)との嵌合により電源装置(2−
10)を縦方向に支持するように構成されている。
【0011】しかしながら、上記のように構成すると、
ケース(2−11)がソケット(2−40)に対して斜
め方向から挿脱された場合、またはソケット(2−4
0)に装着されているケース(2−11)に手等が当た
った場合等において、磁芯(2−44)に無理な力が加
わる。このような無理な力が加わると、磁芯(2−4
4)は脆いため、ひび割れたり一部欠落したりする。磁
芯(2−44)のひび割れは充電効率の低下を招き、一
部欠落は充電不能ばかりか発熱・発火をも招く危険性を
含んでいる。
【0012】また、第2の従来技術の電源装置(2−1
0)は、ケース(2−11)すなわち電子機器本体内に
蓄電池(2−25)およびコイル(2−46)を収納し
ている。そのため、電子機器自体が重くかつ大きくな
り、携帯性が悪い。第2の従来技術の実施例に開示され
ている電動歯ブラシは、その使用時間が短いため、小さ
な蓄電池であっても支障はないが、電子ゲーム機のよう
に長時間手に持って使用されるような電子機器において
は、軽くて携帯性に優れていることが要求される。その
結果、第2の従来技術に開示された充電装置は、電動歯
ブラシのように短時間しか使用されないものには向いて
いても、電子ゲーム機のように長時間にわたって使用さ
れるものには不向きであるという問題点があった。
【0013】本発明は、上述の技術的課題を解決し、携
帯性および安全性に優れ、かつ充電効率の高い充電式電
源システムおよびこれに用いられる充電ユニット、バッ
テリーユニットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の充電式電源シ
ステムは、互いに着脱自在に構成される充電ユニットお
よびバッテリーユニットを備え、充電ユニットはバッテ
リーユニットに装着されたときにバッテリーユニットに
充電電力を供給し、バッテリーユニットは充電されるこ
とにより他の電子機器に駆動電力を供給するものであっ
て、充電ユニットは、商用交流電源のコンセントに接続
されるプラグと、プラグから供給される商用周波数の交
流電力をより高い周波数の高周波電力に変換するための
電力変換手段と、電力変換手段から高周波電力の供給を
受ける1次コイルと、その外周に1次コイルが巻回され
る磁芯と、電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で
形成された第1のハウジングとを備え、バッテリーユニ
ットは、2次コイルと、2次コイルに誘起した高周波電
力を直流電力に変換する交流−直流変換手段と、交流−
直流変換手段から出力される直流電力で充電される2次
電池と、その一端部に電子機器と接続されるコネクタを
有し、その他端部が2次電池に接続される直流電源ケー
ブルと、電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形
成された第2のハウジングとを備え、第1のハウジング
は、電力変換手段,1次コイルおよび磁芯を収納する第
1のケースを含み、第2のハウジングは、2次コイル,
交流−直流変換手段,2次電池および直流電源ケーブル
の他端部を収納する第2のケースを含み、第1および第
2のケースは、充電時において互いに対向するように配
置される第1および第2の対向端面をそれぞれ有し、第
1のハウジングは、さらに、第1のケースの第1の対向
端面上において外部へ突出するように設けられ、その内
部に磁芯の一部を収納する空間を有する結合凸部と、第
1の対向端面上において結合凸部を取り囲む位置に設け
られ、充電時に第2のケースの挿入を受け入れて、その
内周面で第2のケースの第2の対向端面の周縁部を保持
するスカート部とを含み、第2のハウジングは、さら
に、第2のケースの第2の対向端面上において結合凸部
と対応する位置に設けられ、その外周に2次コイルが巻
回された結合凹部を含み、充電ユニットのスカート部に
バッテリーユニットが装着されたとき、結合凸部が結合
凹部と嵌合することにより、磁芯を介して1次コイルと
2次コイルとが電磁結合され、それによって充電ユニッ
ト側からバッテリーユニット側に電磁エネルギーが伝播
されて2次電池が充電される。
【0015】請求項8の充電ユニットは、他の電子機器
に駆動電力を供給するバッテリーユニットと着脱自在に
構成され、バッテリーユニットが装着されたときにバッ
テリーユニットに充電電力を供給するものであって、商
用交流電源のコンセントに接続されるプラグと、プラグ
から供給される商用周波数の交流電力をより高い周波数
の高周波電力に変換するための電力変換手段と、電力変
換手段から高周波電力の供給を受ける1次コイルと、そ
の外周に1次コイルが巻回される磁芯と、電気絶縁性お
よび磁気透過性を有する材料で形成された第1のハウジ
ングとを備え、バッテリーユニットは、2次コイルと、
2次コイルに誘起した高周波電力を直流電力に変換する
交流−直流変換手段と、交流−直流変換手段から出力さ
れる直流電力で充電される2次電池と、その一端部に電
子機器と接続されるコネクタを有し、その他端部が2次
電池に接続される直流電源ケーブルと、電気絶縁性およ
び磁気透過性を有する材料で形成された第2のハウジン
グとを備え、第1のハウジングは、電力変換手段,1次
コイルおよび磁芯を収納する第1のケースを含み、第2
のハウジングは、2次コイル,交流−直流変換手段,2
次電池および直流電源ケーブルの他端部を収納する第2
のケースを含み、第1および第2のケースは、充電時に
おいて互いに対向するように配置される第1および第2
の対向端面をそれぞれ有し、第1のハウジングは、さら
に、第1のケースの第1の対向端面上において外部へ突
出するように設けられ、その内部に磁芯の一部を収納す
る空間を有する結合凸部と、第1の対向端面上において
結合凸部を取り囲む位置に設けられ、充電時に第2のケ
ースの挿入を受け入れて、その内周面で第2のケースの
第2の対向端面の周縁部を保持するスカート部とを含
み、第2のハウジングは、さらに、第2のケースの第2
の対向端面上において結合凸部と対応する位置に設けら
れ、その外周に2次コイルが巻回された結合凹部を含
み、スカート部にバッテリーユニットが装着されたと
き、結合凸部が結合凹部と嵌合し、それによって磁芯を
介して1次コイルと2次コイルとが電磁結合されてバッ
テリーユニット側に電磁エネルギーを伝播させる。
【0016】請求項9のバッテリーユニットは、充電ユ
ニットと着脱自在に構成され、充電ユニットから供給さ
れる充電電力によって充電され、充電されることにより
他の電子機器に駆動電力を供給するものであって、充電
ユニットは、商用交流電源のコンセントに接続されるプ
ラグと、プラグから供給される商用周波数の交流電力を
より高い周波数の高周波電力に変換するための電力変換
手段と、電力変換手段から高周波電力の供給を受ける1
次コイルと、その外周に1次コイルが巻回される磁芯
と、電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成さ
れた第1のハウジングとを備え、バッテリーユニット
は、2次コイルと、2次コイルに誘起した高周波電力を
直流電力に変換する交流−直流変換手段と、交流−直流
変換手段から出力される直流電力で充電される2次電池
と、その一端部に電子機器と接続されるコネクタを有
し、その他端部が2次電池に接続される直流電源ケーブ
ルと、電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成
された第2のハウジングとを備え、第1のハウジング
は、電力変換手段,1次コイルおよび磁芯を収納する第
1のケースを含み、第2のハウジングは、2次コイル,
交流−直流変換手段,2次電池および直流電源ケーブル
の他端部を収納する第2のケースを含み、第1および第
2のケースは、充電時において互いに対向するように配
置される第1および第2の対向端面をそれぞれ有し、第
1のハウジングは、さらに、第1のケースの第1の対向
端面上において外部へ突出するように設けられ、その内
部に磁芯の一部を収納する空間を有する結合凸部と、第
1の対向端面上において結合凸部を取り囲む位置に設け
られ、充電時に第2のケースの挿入を受け入れて、その
内周面で第2のケースの第2の対向端面の周縁部を保持
するスカート部とを含み、第2のハウジングは、さら
に、第2のケースの第2の対向端面上において結合凸部
と対応する位置に設けられ、その外周に2次コイルが巻
回された結合凹部を含み、充電ユニットのスカート部に
装着されたとき、結合凸部が結合凹部と嵌合することに
より、磁芯を介して1次コイルと2次コイルとが電磁結
合され、それによって充電ユニット側から電磁エネルギ
ーが伝播されて2次電池を充電する。
【0017】
【作用】請求項1の充電式電源システムにおいては、充
電ユニットにおける交流電源ケーブルの他端部,電力変
換手段,1次コイルおよび磁芯は、電気絶縁性を有する
第1のケース内に収納される。このように、商用交流電
源と直結する電気部品がすべて絶縁性のケース内に収納
されて外部に露出しないので、たとえ交流電源ケーブル
のコネクタが商用交流電源のコンセントに接続されて
も、感電の危険性がない。また、商用交流電源から充電
ユニットに供給される商用周波数の交流電力は、一旦高
周波電力に変換された後、電磁結合を利用して充電ユニ
ットの1次コイルからバッテリーユニットの2次コイル
に伝達される。高周波電力は、商用交流電力に比べて電
磁結合度が強いので、1次コイルおよび2次コイルを短
くかつ細くできる。また、1次コイルおよび2次コイル
を電磁結合させる磁芯も短くかつ細くできる。したがっ
て、充電ユニットおよびバッテリーユニットを軽くかつ
小型にできる。これによって、バッテリーユニットの携
帯性が向上する。さらに、バッテリーユニットは、駆動
電力を供給すべき電子機器とは別に携帯が可能である。
そのため、当該電子機器の重量を軽くでき、電子機器の
操作性を向上できる。さらに、バッテリーユニットは、
充電ユニットに装着されたとき、充電ユニットのスカー
ト部の内周面で保持される。そのため、結合凸部と結合
凹部は、磁気結合のためにのみ嵌合すればよく、従来の
ように保持のために結合凸部と結合凹部とを嵌合させる
必要がない。したがって、両者間に無理な力が加わるこ
とがなく、結合凸部ないしは磁芯の破損を防止できる。
【0018】請求項8の充電ユニットは、請求項1の充
電式電源システムが備える充電ユニットと同様の作用を
果たす。
【0019】請求項9のバッテリーユニットは、請求項
1の充電式電源システムが備えるバッテリーユニットと
同様の作用を果たす。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例の充電式電源システ
ムの全体構成を示す一部破断上面図であり、図2は図1
に示した充電式電源システムを切断線A−Aから見た横
断面図であり、図3は図1に示した充電ユニット2の分
解斜視図であり、図4は図1に示した充電ユニット2の
正面図であり、図5は図1に示したバッテリーユニット
3の分解斜視図であり、図6は図1に示したバッテリー
ユニット3の正面図であり、図7は図1に示した充電式
電源システムの電気回路図である。以下、これら図1〜
図7を参照して本発明の実施例の充電式電源システムお
よびこのシステムに用いられる充電ユニット2,バッテ
リーユニット3について説明する。
【0021】この充電式電源システム1は、充電ユニッ
ト2とバッテリーユニット3とを備える。充電ユニット
2およびバッテリーユニット3は、互いに着脱自在に構
成される。充電ユニット2は、商用交流電源6から交流
電力の供給を受け、高周波の交番磁界を出力する。バッ
テリーユニット3は、ニカド電池等の2次電池5を内蔵
しており、充電ユニット2への装着時に充電ユニット2
から出力された高周波の交番磁界の供給を受け、高周波
の磁気エネルギーを直流電力に変換し、2次電池5を充
電する。
【0022】充電ユニット2は、その一方端にプラグ3
3が形成された交流電源ケーブル7と、保護回路8と、
整流平滑回路57と、直流電力の給電を受ける1次コイ
ル12と、インバータ回路13と、セラミックで円柱状
に形成された磁芯14と、第1のケース15とを備え
る。第1のケース15は、電気絶縁性および磁気透過性
を有する材料(例えば、合成樹脂)で構成され、相互に
上下に配設される第1の上ハーフ16および第1の下ハ
ーフ17と、仕切板18とを含む。
【0023】第1の上ハーフ16および第1の下ハーフ
17には、仕切板18を固定するための溝21がそれぞ
れ形成される(図3参照、第1の上ハーフ16側のみ図
示)。第1の上ハーフ16および第1の下ハーフ17の
側面には、交流電源ケーブル7を挿通するための切欠2
2がそれぞれ形成される。第1の下ハーフ17には、ネ
ジ23を挿通するための2つの挿通孔24が形成され
る。第1の上ハーフ16の内周面には、ネジ23を止め
るネジ受け25が形成される。仕切板18を溝21に嵌
め込み、ネジ23を締めることによって、第1の上ハー
フ16と、第1の下ハーフ17と、仕切板18とが一体
化される。これによって、第1のケース15の内部に
は、第1の上ハーフ16,第1の下ハーフ17,仕切板
18で仕切られた第1の内部空間26が形成される。第
1の内部空間26には、プリント配線基板27が収納さ
れる。なお、第1の上ハーフ16および第1の下ハーフ
17は、それぞれの一部がスカート部19,20を構成
している。
【0024】仕切板18のほぼ中央には、結合凸部28
が一体的に形成される。この結合凸部28は、仕切板1
8から外方に向けて突出しており、略中空有底円筒状に
形成される。この結合凸部28の内側中空部には、磁芯
14の一端部が挿入される。これによって、磁芯14
は、その一端部先端が仕切板18から外方に突出するよ
うに配設される。また、仕切板18の上面には、4つの
スロープ部30が形成されている。これらスロープ部3
0は、仕切板18の中央から上下の両スカート部19,
20の基端部19c,20cに近づくにつれて高くなる
ような傾斜を有している。
【0025】スカート部19,20は、それぞれ仕切板
18から外方に向けて突出し、バッテリーユニット3の
挿入を受け入れるための収納口4を形成している。各ス
カート部19,20の突出量は、結合凸部28の突出量
よりも大きく選ばれている。したがって、結合凸部28
の先端28aは、スカート部19,20の先端19a,
20aよりも内方に引っ込んでいる。なお、図2に示す
ように、各スカート部19,20の先端19a,20a
は、収納口4の長手方向に沿って延びる中心線上で最も
突出量が多くなるようなテーパー状に形成されている。
スカート部19には、係合孔29が設けられる。
【0026】スカート部19,20の4隅には、4つの
テーパー部19d,19e,20d,20eが形成され
る。これら4つのテーパー部の内、テーパー部19d,
20d,20eは、長さおよび傾斜角度がそれぞれ等し
く選ばれており、テーパー部19eのみが異なる長さお
よび傾斜角度に選ばれている。これによって、収納口4
は、点対称でない形状に形成されている。これは、バッ
テリーユニット3の上下方向逆差しを防止するためであ
る。また、スカート部19と20との間には、結合凸部
28の突出方向に沿って延びる2つの切込部31が形成
されている。これによって、スカート部19,20は、
充電ユニット2の上下方向に弾性力を有し、よく撓む。
【0027】交流電源ケーブル7の一端部には、商用交
流電源6のコンセント32に差し込まれるプラグ33が
設けられる。切欠22を挿通した交流電源ケーブル7の
他端部は、プリント配線基板27に電気的に接続され
る。プリント配線基板27には、保護回路8、整流平滑
回路57、インバータ回路13等が実装されている。1
次コイル12およびインバータ回路13の帰還コイル3
4は、相互インダクタンスが高くなるように中空のボビ
ン55にサンドイッチ状に巻回され、相互に磁気的に密
に結合している。磁芯14は、ボビン55の中空部に挿
入され、移動しないようにボビン55に接着される。ボ
ビン55はプリント配線基板27に実装され、1次コイ
ル12および帰還コイル34はプリント配線基板27に
電気的に接続される。プリント配線基板27への保護回
路8、整流平滑回路57、インバータ回路13等の実装
が終わると、磁芯14の一端部を仕切板18の結合凸部
28の内部に挿入させ、プリント配線基板27を第1の
内部空間26内に固定する。その後、第1の上ハーフ1
6に第1の下ハーフ17がネジ止めされる。
【0028】プリント配線基板27に実装される交流電
源ケーブル7の他端部、保護回路8、整流平滑回路5
7、インバータ回路13等は、すべて電気絶縁性の第1
のケース15の内部空間26に収納される。このため、
交流電源ケーブル7の他端部、保護回路8、整流平滑回
路57、インバータ回路13等の電気部品が外部に露出
せず、幼児等が交流電源ケーブル7の他端部やその他の
電気部品をなめることも手で触ることもできない。した
がって、交流電源ケーブル7のプラグ33をコンセント
32に接続した状態であっても、商用交流電源6の高電
圧等による感電の危険性を完全に防止することができ
る。
【0029】プリント配線基板27に実装される保護回
路8は、2つの金属皮膜抵抗35,36と、過電流吸収
素子37と、温度ヒューズ38とを備える。交流電源ケ
ーブル7の他端部に直列にそれぞれ接続された金属皮膜
抵抗35,36は、インバータ回路13に大電流が入力
されるのを阻止する。金属皮膜抵抗36に直列に接続さ
れた温度ヒューズ38は、大電流による金属皮膜抵抗3
6の加熱時に電流経路を遮断し、インバータ回路13の
動作を強制的に停止させる。金属皮膜抵抗35,36間
に接続された過電流吸収素子37は、サージ電圧が入力
されるのを防止する。交流電源ケーブル7および保護回
路8を介する商用交流電源6からの交流電力は、整流平
滑回路57における整流ダイオード9により半波整流さ
れた後、平滑コイル10および平滑コンデンサ11によ
って平滑されて、ほぼ一定電圧の直流電力に変換され
る。この直流電力は、1次コイル12に給電されるとと
もに、インバータ回路13に与えられる。
【0030】インバータ回路13は、スイッチング用の
NPNトランジスタ39と、トランジスタ39のエミッ
タに接続される保護用抵抗40と、出力制御部41と、
出力制限部42とを備える。保護用抵抗40は、トラン
ジスタ39のコレクタ電流の増大に対応してエミッタ電
位を上昇させることによって、トランジスタ39のオフ
時期を規制し、過大な電流がトランジスタ39に流入す
るのを防止する。なお、平滑コイル10と、トランジス
タ39のコレクタとの間には、1次コイル12が接続さ
れる。1次コイル12には、トランジスタ39のオフ時
に発生する衝撃電圧を吸収するコンデンサ49が並列に
接続される。
【0031】出力制御部41は、起動抵抗43、コンデ
ンサ44および帰還コイル34を直列に接続して構成さ
れる。起動抵抗43とコンデンサ44の接続点は、トラ
ンジスタ39のベースに接続される。出力制御部41
は、主としてトランジスタ39をオンするときに動作す
る。
【0032】出力制限部42は、コンデンサ45,ダイ
オード46,ツェナーダイオード47およびダイオード
48を備える。ダイオード46は、帰還コイル34とコ
ンデンサ45との間に直列に接続される。ツェナーダイ
オード47およびダイオード48は、コンデンサ45と
ダイオード46の接続点Pとトランジスタ39のベース
との間に直列に接続される。ダイオード46は、トラン
ジスタ39のオフ期間にのみ上記接続点Pの電位を下げ
るようにコンデンサ45の充電を許容する。ツェナーダ
イオード47およびダイオード48は、トランジスタ3
9のオン期間中に、トランジスタ39のベースおよび接
続点P間の電位差がツェナーダイオード47のツェナー
電圧VZおよびダイオード48の順方向電圧VF1の和
(VZ+VF1)を超えると導通し、トランジスタ39
のベース電位を下げ、接続点Pの電位を上げるようにコ
ンデンサ45の充電を許容する。帰還コイル34と出力
制限部42は、主としてトランジスタ39をオフすると
きに動作する。
【0033】出力制御部41および出力制限部42は協
働することにより、例えば40kHz程度のオンオフ周
期でトランジスタ39を自励でオンオフ動作させる。こ
のトランジスタ39のオンオフ動作に応答して、1次コ
イル12への直流電力の給電状態がオンオフ制御され
る。これにより、1次コイル12は、高周波の交番磁界
を発生する。磁芯14は、1次コイル12が発生した高
周波の交番磁界を結合凸部28を介してバッテリーユニ
ット3側に出力する。また、1次コイル12と帰還コイ
ル34とが相互に磁気的に密に結合しているので、1次
コイル12への直流電力の給電状態をオンオフ制御する
ことにともなって帰還コイル34に磁気エネルギーが伝
播される。その結果、帰還コイル34に誘起電圧と逆起
電力とが発生する。
【0034】バッテリーユニット3は、2次コイル50
と、交流−直流変換手段としての整流ダイオード51
と、4本の2次電池5と、ヒューズ52と、直流電源ケ
ーブル53と、第2のケース54とを備える。第2のケ
ース54は、電気絶縁性および磁気透過性を有する材料
(例えば、合成樹脂)で形成され、相互に上下に配設さ
れる第2の上ハーフ60および第2の下ハーフ61と、
コイルカバー62とを備える。コイルカバー62は、バ
ッテリーユニット3が充電ユニット2の収納口4へ装着
されたときに、仕切板18と対向する第2のケース54
の対向端面64のほぼ中央部に配設される。
【0035】図2に示すように、第2のケース54の対
向端面64は、その長手方向沿って延びる中心線上で最
も外方に突出するような、すなわちその上下両端64a
から中央部64bに近づくにしたがって外方に突出する
ようなテーパー状に形成される。コイルカバー62は、
充電ユニット2の収納口4への装着時に仕切板18の結
合凸部28が嵌合する略有底円筒状の結合凹部62aを
有する。また、結合凹部62aの周囲には、つば62b
が形成される。なお、結合凹部62aの内周の径は、結
合凸部28の外周の径よりも大きく選ばれている。した
がって、結合凸部28は、ある程度の余裕を持って結合
凹部62aに嵌合することになる。
【0036】図5を参照して、第2の上ハーフ60と第
2の下ハーフ61の各内周面には、コイルカバー62の
つば62bを嵌め込んで固定するための溝66がそれぞ
れ形成される(第2の上ハーフ60側のみ図示)。ま
た、第2の上ハーフ60と第2の下ハーフ61の各内周
面には、2次電池5の移動を防止するための固定部材6
7がそれぞれ形成される(第2の上ハーフ60側のみ図
示)。また、第2の下ハーフ61と第2の上ハーフ60
の各側面には、直流電源ケーブル53を挿通するための
切欠68がそれぞれ形成される(第2の上ハーフ60側
のみ図示)。さらに、第2の下ハーフ61にはネジ69
を挿通するための2つの挿通孔70が形成され、第2の
上ハーフ60の内周面にはネジ69を止めるネジ受け7
1が形成される。
【0037】コイルカバー62のつば62bを溝66に
嵌め込み、次に第2の下ハーフ61の対向端面64と反
対側の端部に形成される爪(図示せず)を、第2の上ハ
ーフ60の対向端面64と反対側の端部に形成される係
合孔90と係合させて対向端面64と反対側の端部を合
わせた後、ネジ69を締めることによって、第2の上ハ
ーフ60と第2の下ハーフ61とコイルカバー62とが
一体化される。これによって、第2のケース54内に第
2の内部空間72が形成される。4本の2次電池5を第
2の内部空間72に並列に収納する際に、各2次電池5
の上にはパッド73が載置される。これによって、2次
電池5の移動が完全に防止される。また、第2の内部空
間72には、プリント配線基板74が収納される。
【0038】第2の上ハーフ60および第2の下ハーフ
61は、それぞれ対向端面64の周縁に挿入部63を有
する。この挿入部63は、バッテリーユニット3が充電
ユニット2に装着されるときに、充電ユニット2のスカ
ート部19,20に挿入される。第2の下ハーフ61の
外周面には、挿入部63とその他の部分とを区切るよう
に段差75が設けられる。この段差75の高さは、スカ
ート部20の肉厚とほぼ等しく選ばれている。これによ
って、充電ユニット2をバッテリーユニット3へ装着し
たときに、充電ユニット2の下面とバッテリーユニット
3の下面との間で段差が生じないようにされている。第
2の下ハーフ61の挿入部63には、充電ユニット2の
スカート部19に設けられた係合孔29と対応する位置
に係合突起76が形成される。
【0039】挿入部63における第2のケース54の上
下方向の厚みd2(図2参照)は、充電ユニット2のス
カート部19,20の内部における上下方向の間隔d1
とほぼ同一かまたは若干小さくなるように選ばれてい
る。これによって、充電ユニット2をバッテリーユニッ
ト3に装着したときに、スカート部19,20の内周面
とバッテリーユニット3の挿入部63との間には、ほと
んど隙間が形成されないことになる。前述したように、
結合凹部62aの内周の径は結合凸部28の外周の径よ
りも大きく選ばれており、結合凸部28はある程度の余
裕を持って結合凹部62aに嵌合している。そのため、
バッテリーユニット3は、実質的に充電ユニット2のス
カート部19,20の内周面によって保持されることに
なる。したがって、結合凸部28に無理な力が加わら
ず、結合凸部28が壊れることがない。
【0040】挿入部63の外周面の4隅には、4つのテ
ーパー部60d,60e,61d,61eが設けられ
る。これらテーパー部60d,60e,61d,61e
は、それぞれスカート部19,20のテーパー部36
d,36e,38d,38eと対応する位置に形成さ
れ、それぞれテーパー部36d,36e,38d,38
eと対応する長さおよび角度を有している。したがっ
て、テーパー部60d,60e,61d,61eとテー
パー部36d,36e,38d,38eとを相互に一致
させることによってのみ、スカート部19,20の収納
口4への挿入部63の挿入が許容される。その結果、上
下を逆さまにしてバッテリーユニット3が充電ユニット
2に装着されることが防止される。
【0041】第2の内部空間72に収納されるプリント
配線基板74には、整流ダイオード51、ヒューズ52
等が実装されている。2次コイル50は、中空のボビン
78に巻回される。ボビン78はプリント配線基板74
に実装され、2次コイル50はプリント配線基板74に
電気的に接続される。整流ダイオード51のアノード
は、2次コイル50の一端に接続される。整流ダイオー
ド51のカソードは、2次電池5の+電極および直流電
源ケーブル53の一端部に接続される。2次コイル50
の他端は、2次電池5の−電極に接続されるとともに、
ヒューズ52を介して直流電源ケーブル53の他端部に
接続される。
【0042】第2のケース54から延びる直流電源ケー
ブル53の他端部には、電気機器79に接続されるコネ
クタ80が設けられる。プリント配線基板74への整流
ダイオード51、ヒューズ52等の実装が終わると、ボ
ビン78の中空部にコイルカバー62の結合凹部62a
の外周を挿入させ、プリント配線基板74を第2の内部
空間72内で固定する。その後、ネジ69により、第2
の下ハーフ61を第2の上ハーフ60にネジ止めする。
【0043】上記のように、バッテリーユニット3内に
は、図8に示すような大重量で嵩の高い電源トランス1
08が設けられていない。すなわち、バッテリーユニッ
ト3内には、2次コイル50のみが設けられる。しか
も、この2次コイル50には、細くて短い高周波コイル
が用いられる。したがって、バッテリーユニット3を軽
量かつ小型にできるとともに、胸ポケット等に挿入し得
るような偏平薄型にできる。
【0044】次に、本実施例にかかる充電式電源システ
ム1の操作および動作を説明する。バッテリーユニット
3の2次電池5を充電する場合、操作者は、交流電源ケ
ーブル7のプラグ33を商用交流電源6のコンセント3
2に差し込み、充電ユニット2の電気回路に給電する。
そして、充電ユニット2の収納口4とバッテリーユニッ
ト3の対向端面64とが対向するように充電ユニット2
およびバッテリーユニット3を両手で把持し、両者を近
づける。そして、スカート部19,20の切込部31と
対向端面64の中央部64bとを目印にして挿入部63
を収納口4に挿入する。したがって、位置合わせを容易
にすることができる。
【0045】バッテリーユニット3の上下の向きが正し
い場合、テーパー部19d,19e,20d,20eと
テーパー部60d,60e,61d,61eとがそれぞ
れ合致し、バッテリーユニット3の挿入が許容される。
一方、バッテリーユニット3が上下逆さまになっている
場合、テーパー部19eとテーパー部61dとが一致せ
ず、またテーパー部20eとテーパー部60dとが一致
しない。このため、バッテリーユニット3を収納口4に
全く挿入することができない。したがって、バッテリー
ユニット3の上下逆差しを防止することができる。
【0046】スカート部19,20は、左右端に切込部
31が形成されることにより、上下方向の弾性力を有し
ている。このため、バッテリーユニット3の装着時にス
カート部19,20の先端19a,20aが上下方向に
押し広げられる。したがって、バッテリーユニット3を
収納口4に容易に挿入することができる。なお、取り外
しの場合も、容易に行える。また、スカート部19,2
0が上下方向の弾性力を有している結果、挿入部63の
外周がスカート部19,20の内周面で挟持される。こ
れに対して、結合凸部28は、所定の遊びを有して結合
凹部62aに嵌合する。すなわち、挿入部63の外周面
とスカート部19,20の内周面との間に形成される隙
間よりも結合凸部28と結合凹部62aとの間に形成さ
れる隙間の方が大きい。このため、バッテリーユニット
3の装着時および取り外し時に、結合凹部62aが結合
凸部28に当たったり、結合凸部28に無理な力が加わ
ったりすることがない。したがって、結合凸部28およ
びその内部に収納される磁芯14のひび割れや欠損を防
止することができる。なお、バッテリーユニット3の挿
入量は、切込部31から目視できる。したがって、スカ
ート部19,20にバッテリーユニット3が完全に装着
されたか否かを確認することができる。
【0047】商用交流電源6からの交流電力は、交流電
源ケーブル7および保護回路8を介して、整流ダイオー
ド9に与えられ、半波整流される。半波整流された直流
電力は、平滑コイル10および平滑コンデンサ11によ
ってリップル成分が除去されることにより、ほぼ一定電
圧の直流電力に変換される。この直流電力は、1次コイ
ル12に給電されるとともに、インバータ回路13に与
えられる。
【0048】インバータ回路13は、まず直流電力の供
給直後の起動動作(1)においてトランジスタ39をオ
ンする。次いで、トランジスタ39のオフ動作(2)と
オン動作(3)とを順次繰り返す。これによって、1次
コイル12への給電状態が高速にオンオフ制御される。
【0049】起動動作(1)においては、直流電力の供
給によって、起動抵抗43から起動電流が流れ、コンデ
ンサ44を充電する。このコンデンサ44の充電電位が
所定値(トランジスタ39のベース・エミッタ間の導通
開始電圧、例えば0.5V)に達すると、トランジスタ
39がオンする。これによって、コレクタ電流が1次コ
イル12に流れ始める。1次コイル12にコレクタ電流
が流れ始めると、保護用抵抗40に電流が流れ、トラン
ジスタ39のエミッタ電圧が高くなる。
【0050】一方、1次コイル12にコレクタ電流が流
れ始めると、1次コイル12と磁気結合する帰還コイル
34に誘起電圧(帰還コイル34の上側が正)が発生
し、コンデンサ44をチャージポンプする。これによっ
て、トランジスタ39のベース電位が上がり、ベース電
流が増加する。このため、トランジスタ39のコレクタ
電流が増加する。このように、帰還コイル34の正帰還
作用により、トランジスタ39が飽和するまで1次コイ
ル12に流れるコレクタ電流が一次関数的に増加する。
【0051】1次コイル12に流れるコレクタ電流が一
次関数的に増加すると、磁芯14を介して1次コイル1
2と磁気結合する2次コイル50に誘起電圧が発生す
る。これによって、整流ダイオード51を介して2次電
池5の充電が行われる。
【0052】次いで、トランジスタ39のオフ動作
(2)について説明する。トランジスタ39が飽和する
と、1次コイル12に流れるコレクタ電流の増加が停止
する。コレクタ電流の変化がなくなると、帰還コイル3
4に前述の誘起電圧と反対極性の第1の逆起電力(帰還
コイル34の下側が正)が発生する。この第1の逆起電
力に応じて、コンデンサ44のプルダウン作用によって
トランジスタ39のベース電位が押し下げられる。この
ため、ベース電流が減少し、それに応じてコレクタ電流
が急激に減少する。したがって、今度は帰還コイル34
の正帰還作用により、トランジスタ39が一気にオフす
る。一方、帰還コイル34の第1の逆起電力の増大にと
もなって、ダイオード46が導通し、コンデンサ45が
充電される。このため、コンデンサ45とダイオード4
6のアノードとの接続点Pは、負電位になる。
【0053】次いで、トランジスタ39のオン動作
(3)について説明する。接続点Pが負電位になるよう
なコンデンサ45の充電が進むと、ダイオード46の順
方向電圧VF2により、ダイオード46がオフ状態とな
る。その結果、帰還コイル34の電流が止まり、帰還コ
イル34に上記第1の逆起電力と反対極性の第2の逆起
電力(帰還コイル34の上側が正)が発生する。この第
2の逆起電力に応じて、コンデンサ44はチャージポン
プされる。これにより、トランジスタ39のベース電位
が上がり、ベース電流が増加する。応じて、トランジス
タ39のコレクタ電流が増加する。以後、前述の起動動
作(1)の場合と同様に、帰還コイル34の正帰還作用
により、1次コイル12に流れるコレクタ電流が一次関
数的に増加する。一方、コレクタ電流の増加にともなっ
て、磁芯14を介して1次コイル12と磁気結合する2
次コイル50に誘起電圧が発生する。このため、整流ダ
イオード51を介して2次電池5の充電が行われる。
【0054】ところで、コンデンサ45は、接続点Pが
負電位になるように充電されている。したがって、トラ
ンジスタ39のオン動作(3)においては、トランジス
タ39のベースと接続点Pとの間の電位差は、トランジ
スタ39のオン当初から大きくしかも徐々に大きくな
る。このため、トランジスタ39のベースと接続点Pと
の間の電位差がツェナーダイオード47のツェナー電圧
VZおよびダイオード48の順方向電圧VF1の和(V
Z+VF1)を超えると、ツェナーダイオード47およ
びダイオード48が導通し、トランジスタ39のベース
電位、ベース電流を強制的に低下させ、減少させる。し
たがって、トランジスタ39は、飽和する前にコレクタ
電流の増加が停止し、オフ動作(2)に移る。なお、ツ
ェナーダイオード47およびダイオード48を介する電
流は、接続点Pの電位を上げるようにコンデンサ45を
充電する。コンデンサ45の充電電圧がダイオード46
の順方向電圧VF2を越えると、ダイオード46が導通
し、接続点Pの電位を順方向電圧VF2以下に保持す
る。トランジスタ39のベースと接続点Pとの間の電位
差がツェナーダイオード47のツェナー電圧VZおよび
ダイオード48の順方向電圧VF1の和(VZ+VF
1)以下になると、ツェナー電圧VZおよびダイオード
48がオフ状態となる。
【0055】上記のようにして、起動動作(1)後に、
トランジスタ39のオフ動作(2)とオン動作(3)が
繰り返されることにより、2次電池5の充電が行われ
る。2次電池5の充電が終了すると、操作者は、一方の
手で充電ユニット2の第1のケース15を、他方の手で
バッテリーユニット3の第2のケース54を把持し、両
手で引っ張って充電ユニット2とバッテリーユニット3
を引き離す。これによって、バッテリーユニット3の2
次コイル50が磁芯14と離れ、1次コイル12と磁気
結合しなくなり、2次電池5の充電が停止する。
【0056】バッテリーユニット3から電子ゲーム機の
ような電子機器79に直流電力を供給する場合、直流電
源ケーブル53のコネクタ80をこの電子機器79に電
気的に接続する。そして、バッテリーユニット3を胸ポ
ケット等に挿入し、電子機器79を手で操作して遊ぶこ
とができる。この場合、電子機器79に直流電源や交流
電源を設ける必要がないので、電子機器79を軽量かつ
小型にすることができる。したがって、電子機器79を
手で持って操作する場合、手に負担がかからず、指の操
作も自由に行うことができる。
【0057】電子機器79を商用交流電源6のプラグ3
3付近で使用する場合、直流電源ケーブル53のコネク
タ80を電子機器79に電気的に接続した状態で、前述
したバッテリーユニット3の充電を行えばよい。この場
合、充電ユニット2は、電子機器79に接続されていな
い場合と同様に動作する。もし、整流ダイオード51の
出力電圧が2次電池5の充電電圧を超えていると、2次
電池5が充電されるとともに整流ダイオード51からの
直流電力で電子機器79が付勢される。整流ダイオード
51の出力電圧が2次電池5の充電電圧未満になった場
合、2次電池5からの直流電力で電子機器79が付勢さ
れる。このように、2次電池5を充電しながらバッテリ
ーユニット3から電子機器79に直流電力を供給でき
る。そのため、たとえバッテリーユニット3が充電中で
あっても、電子機器79に直流電力を供給でき、電子機
器79に電源や交流電源を設ける必要がない。その結
果、電子機器79を軽量かつ小型にすることができる。
【0058】直流電源ケーブル53のコネクタ80を電
子機器79に電気的に接続した状態で、バッテリーユニ
ット3の充電を行っている場合に、電子機器79に過電
流が流れた場合、ヒューズ52が溶断する。これによっ
て、電子機器79への直流電力の給電が停止され、電子
機器79が保護される。
【0059】ところで、バッテリーユニット3の充電中
に誤って充電ユニット2、バッテリーユニット3を踏む
ことにより、充電ユニット2およびバッテリーユニット
3に折曲げ方向の力が加わった場合を説明する。この場
合、充電ユニット2のスカート部19,20は、上下方
向に弾性力を有しているので、スカート部19,20は
容易に撓んで充電ユニット2とバッテリーユニット3の
係合状態を解除させる。すなわち、バッテリーユニット
3が充電ユニット2のスカート部19,20の内部で折
り曲げ方向に回転し、スカート部19,20から解除さ
れる。したがって、スカート部19,20や第2のケー
ス54の挿入部63に大きな荷重が加わらず、それらの
破損が防止される。なお、スカート部19,20の先端
19a,20aおよび第2のケース54の対向端面64
は、それぞれの中央部が外方へ突出するテーパー状に形
成されている。そのため、スカート部19,20の内部
でバッテリーユニット3が折り曲げ方向に回転するとき
に、支点と作用点との間の腕の長さが短くなり、回転モ
ーメントが大きくなる。その結果、スカート部19,2
0を押し広げる力が強くなって折れ曲がり、不所望な荷
重が加わったときの解除動作がより一層スムーズに行わ
れる。
【0060】ここで、2次電池5の充電終了後には、商
用交流電源6のコンセント32から交流電源ケーブル7
のプラグ33を取り外しておくことが望ましい。ところ
が、子供等は、急ぐあまり、バッテリーユニット3だけ
を充電ユニット2の収納口4から取り外し、プラグ33
の取り外しを忘れてしまう場合がある。この場合、充電
ユニット2は無負荷状態となるため、1次コイル12に
過電流が流れるおそれがある。そこで、本実施例では、
充電ユニット2のインバータ回路13が、1次コイル1
2の過電流を防止し、充電ユニット2を保護するように
働く。この場合のインバータ回路13の動作を以下に説
明する。
【0061】上記のような無負荷状態では、インバータ
回路13は、前述したトランジスタ39のオフ動作
(2)とオン動作(3)とを順次繰り返している。しか
し、バッテリーユニット3が取り外されているため、1
次コイル12は、2次コイル50との磁気結合がなく、
帰還コイル34とのみ磁気結合している。このため、帰
還コイル34に伝達される電磁エネルギーが大きくな
る。したがって、バッテリーユニット3が装着されてい
る場合に比べて、バッテリーユニット3が取り外されて
いる場合の方が帰還コイル34に誘起される逆起電力と
誘起電圧が大きくなる。
【0062】トランジスタ39がオフしている場合、帰
還コイル34に発生する大きな逆起電力によってダイオ
ード46が導通し、接続点Pの電位が有負荷時よりも一
層大きな負電圧となるようにコンデンサ45が充電され
る。このため、トランジスタ39のベースと接続点Pと
の間の電位差が大きくなり、ツェナーダイオード47、
ダイオード48が導通する。したがって、コンデンサ4
4からトランジスタ39のベースに流れるべき電流が、
ツェナーダイオード47、ダイオード48を介してコン
デンサ45に流れてしまう。このため、トランジスタ3
9のオフ期間が長くなり、オン期間の始期が遅れる。そ
の結果、トランジスタ39のオン期間が短くなり、デュ
ーティー比が低下し、供給電力が抑制される。
【0063】一方、トランジスタ39がオンしている場
合、帰還コイル34に発生する大きな誘起電圧によっ
て、コンデンサ44をチャージポンプする。このため、
トランジスタ39のベース電圧が高くなる。このとき、
接続点Pの電圧は、ダイオード46の順方向電圧VF2
以下である。このため、トランジスタ39のベースと接
続点Pとの間の電位差が大きくなり、ツェナーダイオー
ド47、ダイオード48が導通する。したがって、コン
デンサ44からトランジスタ39のベースに流れるべき
電流が、ツェナーダイオード47、ダイオード48を介
してコンデンサ45に流れてしまう。このため、トラン
ジスタ39のオン期間の終期が早まり、オフ期間がより
一層長くなる。また、1次コイル12に流れる電流が増
大することもない。このように、トランジスタ39のオ
フ期間が長くなり、しかも電流も増大しないので、1次
コイル12の過電流が防止される。
【0064】なお、本願発明の他の実施例として、a:
結合凸部28と仕切板18を別体で構成する,b:スカ
ート部19,20と第1の上ハーフ16,第1の下ハー
フ17をそれぞれ別体で構成する,c:結合凹部62a
と第2の上ハーフ60,第2の下ハーフ61をそれぞれ
一体的に構成する,d:交流電源ケーブル7を省略して
プラグ33を充電ユニット2と一体に形成する,e:充
電ユニット2とバッテリーユニット3が結合したときに
のみ充電ユニット2が能動化されるように、対向端面に
スイッチを形成する等が考えられる。
【0065】
【発明の効果】本願の発明によれば、電磁結合を利用す
ることによって携帯性を損なわずに感電の危険性を減少
させた充電式電源システムにおいて、商用周波数の交流
電力を、一旦高周波電力に変換した後、充電ユニットか
らバッテリーユニットに伝達するようにしているので、
1次コイル,2次コイルおよび磁芯を短くかつ細くでき
る。その結果、充電ユニットおよびバッテリーユニット
を軽量かつ小型にでき、携帯性を向上できる。さらに、
バッテリーユニットを、駆動電力を供給すべき電子機器
とは別に構成しているため、当該電子機器の重量を軽く
でき、電子機器の操作性を向上させ、長時間の使用を可
能にできる。さらに、バッテリーユニットは、結合凸部
と結合凹部の嵌合によって保持されるのではなく、スカ
ート部の内周面によって充電ユニットに対して保持され
るので、磁芯に無理な力が加わらず破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の充電式電源システムの全体
構成を示す一部破断上面図である。
【図2】図1に示した充電式電源システムの切断線A−
Aから見た横断面図である。
【図3】図1に示した充電ユニット2の分解斜視図であ
る。
【図4】図1に示した充電ユニット2の正面図である。
【図5】図1に示したバッテリーユニット3の分解斜視
図である。
【図6】図1に示したバッテリーユニット3の正面図で
ある。
【図7】図1に示した充電式電源システムの電気回路図
である。
【符号の説明】
1…充電式電源システム 2…充電ユニット 3…バッテリーユニット 4…収納口 5…2次電池 6…商用交流電源 7…交流電源ケーブル 12…1次コイル 13…インバータ回路 14…磁芯 15…第1のケース 19,20…スカート部 28…結合凸部 50…2次コイル 51…整流用ダイオード 53…直流電源ケーブル 54…第2のケース 57…整流平滑回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−165311(JP,A) 特開 平5−48546(JP,A) 特開 平4−150728(JP,A) 特開 平5−91154(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに着脱自在に構成される充電ユニッ
    トおよびバッテリーユニットを備え、充電ユニットはバ
    ッテリーユニットに装着されたときにバッテリーユニッ
    トに充電電力を供給し、バッテリーユニットは充電され
    ることにより他の電子機器に駆動電力を供給する充電式
    電源システムであって、 前記充電ユニットは、 商用交流電源のコンセントに接続されるプラグと、 前記プラグから供給される商用周波数の交流電力をより
    高い周波数の高周波電力に変換するための電力変換手段
    と、 前記電力変換手段から高周波電力の供給を受ける1次コ
    イルと、 その外周に前記1次コイルが巻回される磁芯と、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第1のハウジングとを備え、 前記バッテリーユニットは、 2次コイルと、 前記2次コイルに誘起した高周波電力を直流電力に変換
    する交流−直流変換手段と、 前記交流−直流変換手段から出力される直流電力で充電
    される2次電池と、 その一端部に前記電子機器と接続されるコネクタを有
    し、その他端部が前記2次電池に接続される直流電源ケ
    ーブルと、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第2のハウジングとを備え、 前記第1のハウジングは、前記電力変換手段,前記1次
    コイルおよび前記磁芯を収納する第1のケースを含み、 前記第2のハウジングは、前記2次コイル,前記交流−
    直流変換手段,前記2次電池および前記直流電源ケーブ
    ルの他端部を収納する第2のケースを含み、 前記第1および第2のケースは、充電時において互いに
    対向するように配置される第1および第2の対向端面を
    それぞれ有し、 前記第1のハウジングは、さらに前記第1のケースの前
    記第1の対向端面上において外部へ突出するように設け
    られ、その内部に前記磁芯の一部を収納する空間を有す
    る結合凸部と、 前記第1の対向端面上において前記結合凸部を取り囲む
    位置に設けられ、充電時に前記第2のケースの挿入を受
    け入れて、その内周面で前記第2のケースの前記第2の
    対向端面の周縁部を保持するスカート部とを含み、 前記第2のハウジングは、さらに前記第2のケースの前
    記第2の対向端面上において前記結合凸部と対応する位
    置に設けられ、その外周に前記2次コイルが巻回された
    結合凹部を含み、 前記充電ユニットの前記スカート部に前記バッテリーユ
    ニットが装着されたとき、前記結合凸部が前記結合凹部
    と嵌合することにより、前記磁芯を介して前記1次コイ
    ルと前記2次コイルとが電磁結合され、それによって前
    記充電ユニット側から前記バッテリーユニット側に電磁
    エネルギーが伝播されて前記2次電池が充電されること
    を特徴とする、充電式電源システム。
  2. 【請求項2】 前記スカート部の内周面およびそれによ
    って保持される前記第2のケースの前記第2の対向端面
    の周縁部の形状は、互いに嵌合可能であり、かつ点対称
    でない形状に選ばれており、それによって前記充電ユニ
    ットに対する前記バッテリーユニットの装着可能方向を
    特定の方向に規制することを特徴とする、請求項1に記
    載の充電式電源システム。
  3. 【請求項3】 前記スカート部には、前記第2のケース
    の挿入方向に沿って延びる切り込みが少なくとも1箇所
    形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の充
    電式電源システム。
  4. 【請求項4】 前記充電ユニットと前記バッテリーユニ
    ットとの装着時において、前記結合凸部と前記結合凹部
    との間に形成される隙間は、前記スカート部の内周面と
    前記第2のケースの前記第2の対向端面の周縁部との間
    に形成される隙間よりも大きいことを特徴とする、請求
    項1に記載の充電式電源システム。
  5. 【請求項5】 前記スカート部の先端は、その長手方向
    に沿って延びる中心線上において最も外方へ突出するテ
    ーパー状に形成されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の充電式電源システム。
  6. 【請求項6】 前記第2のケースの前記第2の対向端面
    は、その長手方向に沿って延びる中心線上において最も
    外方へ突出するテーパー状に形成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の充電式電源システム。
  7. 【請求項7】 前記スカート部には、係合孔が形成さ
    れ、 前記第2のケースの前記第2の対向端面の周縁部には、
    前記係合孔と対応する位置に係合突起が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の充電式電源システ
    ム。
  8. 【請求項8】 他の電子機器に駆動電力を供給するバッ
    テリーユニットと着脱自在に構成され、バッテリーユニ
    ットが装着されたときにバッテリーユニットに充電電力
    を供給する充電ユニットであって、 商用交流電源のコンセントに接続されるプラグと、 前記プラグから供給される商用周波数の交流電力をより
    高い周波数の高周波電力に変換するための電力変換手段
    と、 前記電力変換手段から高周波電力の供給を受ける1次コ
    イルと、 その外周に前記1次コイルが巻回される磁芯と、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第1のハウジングとを備え、 前記バッテリーユニットは、 2次コイルと、 前記2次コイルに誘起した高周波電力を直流電力に変換
    する交流−直流変換手段と、 前記交流−直流変換手段から出力される直流電力で充電
    される2次電池と、 その一端部に前記電子機器と接続されるコネクタを有
    し、その他端部が前記2次電池に接続される直流電源ケ
    ーブルと、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第2のハウジングとを備え、 前記第1のハウジングは、前記電力変換手段,前記1次
    コイルおよび前記磁芯を収納する第1のケースを含み、 前記第2のハウジングは、前記2次コイル,前記交流−
    直流変換手段,前記2次電池および前記直流電源ケーブ
    ルの他端部を収納する第2のケースを含み、 前記第1および第2のケースは、充電時において互いに
    対向するように配置される第1および第2の対向端面を
    それぞれ有し、 前記第1のハウジングは、さらに前記第1のケースの前
    記第1の対向端面上において外部へ突出するように設け
    られ、その内部に前記磁芯の一部を収納する空間を有す
    る結合凸部と、 前記第1の対向端面上において前記結合凸部を取り囲む
    位置に設けられ、充電時に前記第2のケースの挿入を受
    け入れて、その内周面で前記第2のケースの前記第2の
    対向端面の周縁部を保持するスカート部とを含み、 前記第2のハウジングは、さらに前記第2のケースの前
    記第2の対向端面上において前記結合凸部と対応する位
    置に設けられ、その外周に前記2次コイルが巻回された
    結合凹部を含み、 前記スカート部に前記バッテリーユニットが装着された
    とき、前記結合凸部が前記結合凹部と嵌合し、それによ
    って前記磁芯を介して前記1次コイルと前記2次コイル
    とが電磁結合されて前記バッテリーユニット側に電磁エ
    ネルギーを伝播させることを特徴とする、充電ユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 充電ユニットと着脱自在に構成され、充
    電ユニットから供給される充電電力によって充電され、
    充電されることにより他の電子機器に駆動電力を供給す
    るバッテリーユニットであって、 前記充電ユニットは、 商用交流電源のコンセントに接続されるプラグと、 前記プラグから供給される商用周波数の交流電力をより
    高い周波数の高周波電力に変換するための電力変換手段
    と、 前記電力変換手段から高周波電力の供給を受ける1次コ
    イルと、 その外周に前記1次コイルが巻回される磁芯と、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第1のハウジングとを備え、 前記バッテリーユニットは、 2次コイルと、 前記2次コイルに誘起した高周波電力を直流電力に変換
    する交流−直流変換手段と、 前記交流−直流変換手段から出力される直流電力で充電
    される2次電池と、 その一端部に前記電子機器と接続されるコネクタを有
    し、その他端部が前記2次電池に接続される直流電源ケ
    ーブルと、 電気絶縁性および磁気透過性を有する材料で形成された
    第2のハウジングとを備え、 前記第1のハウジングは、前記電力変換手段,前記1次
    コイルおよび前記磁芯を収納する第1のケースを含み、 前記第2のハウジングは、前記2次コイル,前記交流−
    直流変換手段,前記2次電池および前記直流電源ケーブ
    ルの他端部を収納する第2のケースを含み、 前記第1および第2のケースは、充電時において互いに
    対向するように配置される第1および第2の対向端面を
    それぞれ有し、 前記第1のハウジングは、さらに前記第1のケースの前
    記第1の対向端面上において外部へ突出するように設け
    られ、その内部に前記磁芯の一部を収納する空間を有す
    る結合凸部と、 前記第1の対向端面上において前記結合凸部を取り囲む
    位置に設けられ、充電時に前記第2のケースの挿入を受
    け入れて、その内周面で前記第2のケースの前記第2の
    対向端面の周縁部を保持するスカート部とを含み、 前記第2のハウジングは、さらに前記第2のケースの前
    記第2の対向端面上において前記結合凸部と対応する位
    置に設けられ、その外周に前記2次コイルが巻回された
    結合凹部を含み、 前記充電ユニットの前記スカート部に装着されたとき、
    前記結合凸部が前記結合凹部と嵌合することにより、前
    記磁芯を介して前記1次コイルと前記2次コイルとが電
    磁結合され、それによって前記充電ユニット側から電磁
    エネルギーが伝播されて前記2次電池を充電することを
    特徴とする、バッテリーユニット。
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