JP3260811B2 - 静脈カテーテルのフラッシュバックに係る界面活性剤の使用 - Google Patents

静脈カテーテルのフラッシュバックに係る界面活性剤の使用

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静脈カテーテルに係
り、特に使用後のニードル(針)による偶発的な創傷を
防ぐため、ニードルを使用後に被覆する脈管カテーテル
アセンブリに関するもので、より具体的には、フラッシ
ュ(血液のカテーテルアセンブリへの流入)をより分り
やすく示すチャンバを有する静脈カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】患者の静脈に液体を注入する静脈カテー
テルは、脈管内治療に用いられる最も一般的な装置の一
つである。そして、脈管内カテーテルには通常2つの形
式がある。一つはニードル内カテーテル(through-the-
needle catheter)で、カテーテルはニードルのカニュー
ル(cannula;套管)を通して患者の静脈に挿入される。
他の一つはニードル外カテーテル(over-the-needle cat
heter)で、ニードルとこのニードルを同心円的に取り囲
むカテーテルがともに静脈内に挿入され、ニードルはこ
の後カテーテルを通して引き抜かれる。
【0003】ところで、ニードル外カテーテルを備えた
カテーテルアセンブリは、ニードルの先端とカテーテル
が患者の血管内に適正に挿入されたら、汚染されたニー
ドルを引き抜き、処分する必要がある。そして、ニード
ルがカテーテルから引き抜かれたら、使用者は、直ちに
液体注入に係るセット一式をカテーテルに接続し、適当
な位置を定めてカテーテルを患者の体にテープで止める
必要がある。ところが、これらの措置は緊急に行わなけ
ればならないため、ニードルは通常とりあえず近所に放
置し、後に回収している。しかし、このときニードル
は、使用者がカテーテルを用いて治療を行っているすぐ
傍にあるため、使用者が自分で自分にニードルを突き刺
してしまう事故が珍しくない。そこで、カテーテルの使
用者を肝炎、エイズなど血液に起因する疾患から守ろう
と、ニードルによる事故を防止しようという要求が高ま
っている。
【0004】そこで、米国特許第4,762,516 号では、こ
の要求に向けた設計のカテーテルを提案している。すな
わち、この特許は、スライドするニードルガード(ニー
ドルの保護管)を収納する長手の本体を有するカテーテ
ルアセンブリを開示している。ニードルが血管に挿入さ
れたカテーテルから引き出されたら、今度はタブをスラ
イドさせ、ニードルガードの先端がニードルの先端を被
覆し、またニードルガードの後端が長手本体のロック位
置に来るまで、ニードルガードをニードルに沿ってニー
ドルハウジングから引き出す。ついでニードルとニード
ルガードは、ニードルガードがニードルを完全に被覆し
たまま、使用者の近傍に置かれる。
【0005】脈管内カテーテルが患者に挿入されたと
き、使用者はニードルが静脈に間違いなく挿入されたと
いう一種の指示信号を得なければならない。この指示信
号はフラッシュバックとして知られ、このフラッシュバ
ックはフラッシュチャンバ内で生じる。すなわち、ニー
ドルがうまく静脈に挿入されたときは、血液は中空のニ
ードル内に入り込み、ニードルの挿入側とは反対方向に
ある、透明もしくは半透明のチャンバ内に流入する。こ
のチャンバ内に血液が現れることをフラッシュバックと
いい、このチャンバはフラッシュチャンバと呼ばれる。
血液がフラッシュチャンバ内に現れたら、使用者はニー
ドルを押し進めるのを止め、カテーテルを静脈に差入れ
る操作を始める。
【0006】ここで、フラッシュバックはニードルが静
脈に進入したら直ちに観察できることが重要である。さ
もないと、使用者がニードルが静脈内に到達したことに
気づかずそのままニードルを押し進め、ニードルが静脈
を貫通して反対側に出てしまうおそれがある。
【0007】ところで、フラッシュバックは様々な原因
で時間的な遅れを生じたり、あるいは全く見られなくな
ることがある。そのうち、一つの原因は、血液がニード
ルの内表面を容易に濡らすことができないことによる、
血流に対する抵抗である。この抵抗は、液体である血液
とニードルを構成するステンレススチールの界面におけ
る表面張力により生じる。そして、この血流に対する抵
抗に打ち勝つには圧力が必要である。
【0008】多くの場合、この表面張力による血流に対
する抵抗は、ニードルを静脈に差し込んだときにニード
ル内部に入り込んでくる血流を完全に止めるほど大きく
はない。しかし、特に新生児用のニードルなどニードル
のサイズが小さいときなどは、この表面張力による抵抗
が血流に対して十分大きくなって血液の流入を完全に止
めることもあり、ニードルが静脈に到達したかどうかを
示すフラッシュバックを得るのに成功するかどうかの主
な決定要因になる。
【0009】そこで、本発明の目的は、静脈カテーテル
用のニードルを通る血流に対する表面張力を低下させ、
またこの表面張力による抵抗をなくすことである。
【0010】本発明はさらに、ニードルを通過する血流
に対する表面張力抵抗を減少させて、静脈カテーテル装
置において迅速にフラッシュバックを得る可能性を増大
させることも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明におい
ては、中空のニードルとこのニードルを挿入できるカテ
ーテルを有するカテーテル装置において、ニードル中空
部の内壁に表面張力低下剤を塗布する。よって、ニード
ル内壁の表面張力は低下し、血液はニードルが静脈に差
入れられるとほぼ同時にフラッシュチャンバ内に流入す
る。このため、カテーテルの操作者は、ニードルが静脈
に進入したことを直ちに知ることができ、カテーテルを
静脈内に適正に位置させることができる。このためカテ
ーテルの機能は高まり、静脈の細い患者でも静脈貫通の
傷を負うおそれは大幅に減じられる。
【0012】
【実施例】以下添付の図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明の原理に従って構成さ
れた静脈カテーテルを示す。カテーテルアセンブリ10
は、フッ素化エチレン、フッ素化プロピレンあるいはフ
ッ素化ポリウレタンでできたカテーテル15を備える。
カテーテル15は、中空のニードル(針)12によって
患者の体に形成された穴に容易に滑り込めるように、そ
の末端がテーパ加工される。他方、カテーテル15の反
対側の端は、カテーテルハブ16,18の端部内に同心
円的に固定される。二段の径を有するカテーテルハブ1
6,18は、このカテーテルハブを、静脈に投与する流
体用の配管セットに接続させるタブ14に連結される。
【0013】カテーテル15は、ニードルハブ20にそ
の一端を固定されたニードル12を納める。ニードルハ
ブ20は中空で、その外周囲にフランジ23を備える。
そして、ポリプロピレンあるいはポリカーボネート等の
透明もしくは半透明のポリマーでできた中空のフラッシ
ュチャンバ26が、このフランジ23に合わせて象られ
る。因みに、ニードル12のフラッシュチャンバ26側
端部は、フラッシュチャンバ26には届かず、ニードル
ハブ20までで終わる。
【0014】フラッシュチャンバ26には、フラッシュ
プラグ30が差し込まれる(ただし図1は差し込み前の
両者が分離した状態を示してある)。フラッシュプラグ
30はポリマーで形成され、フラッシュチャンバ26に
差し込んだ後は、摩擦力によってその差し込み位置に留
まる。フラッシュプラグ30の本体のうち、前端32は
フラッシュチャンバ26に摩擦力を働かせて適合するよ
う、径が小さくなっている。他方、後端34は、フラッ
シュプラグ30をつかみ、挿入しやすいように凹部を有
する角型になっている。フラッシュプラグ30は中空
で、この本体から延びる開口36を有する。開口36の
フラッシュチャンバ26側端部は、図1に見ることがで
きる。この開口36内には、多孔性の詰め物が装填され
る。この多孔性の詰め物は、フラッシュチャンバ26に
血液が満たされたときフラッシュチャンバ26から流入
してくる空気は通すが、孔が小さいため血流は遮断す
る。
【0015】つぎに図2は、カテーテル15とカテーテ
ルハブ16,18、およびニードル12とニードルハブ
20の断面を詳細に示している。カテーテル15の一端
は、カテーテルハブ16の末端にある通路17の中でス
リーブ40を介して固定される。スリーブ40は、カテ
ーテル15のカテーテルハブ16側の端部内腔に位置す
る。スリーブ40は、カテーテル15の内腔に押し入れ
られることにより、その押し入れたカテーテル15の端
部を脹ませ、通路17の内壁に密着させる。こうして、
カテーテル15とカテーテルハブ16は互いに滑り止め
され、両者の軸方向の動きは制限される。スリーブ40
は、そのフラッシュチャンバ26側端部の外側がテーパ
加工されてフランジ42を形成し、このフランジ42は
スリーブ40を通路17に固着させる。
【0016】ニードル12は、その尖端部からカテーテ
ル15とスリーブ40を通って延び、ニードルハブ20
の中心にある通路27に至る。ニードル12の通路27
側端部は、ニードルハブ20の通路17側端部において
エポキシ樹脂24により固着される。このときニードル
12の固着される側の端部は、ニードル12の内腔にエ
ポキシ樹脂24が入り込まないよう、エポキシ樹脂24
による固着箇所から延びて通路27にまで達する。
【0017】ニードルハブ20のカテーテルハブ18側
端部28は、その主要部よりも径が小さい。これは、カ
テーテルハブ18の開放した端部に嵌め込むためであ
る。
【0018】従来のカテーテルとニードルのアセンブリ
においては、ニードルハブの小径側端部は、カテーテル
ハブの内部を実質的に占有するよう、テーパ加工された
上でカテーテルハブの内腔に延びていた。ところが、本
発明に係るカテーテルアセンブリ10においては、カテ
ーテルハブ18のニードルハブ20側端部における空隙
の主要部22は、ニードルハブ20を嵌め合わせても、
ニードル12が貫通するだけで他は空隙のままである。
その結果、ニードルハブ20とカテーテルハブ18には
互いに適度な保持力が保たれる。
【0019】固定表面を濡れさせる液体の能力は、両者
の界面における液体と固体との相対的なエネルギーによ
って決まる。液体表面の自由エネルギーもしくは表面張
力は、湿潤表面積の拡大に対抗する、表面の単位長さ当
りの力である。固体もまた、表面張力を有しているが、
その測定はより難しくなる。特定の固体に接触した特定
の液体表面の自由エネルギーを測定する一般的な方法
は、その接触角または、固体表面における液体小滴につ
いて液体−固体界面の角度を測定するというものであ
る。そして、この接触角が0のときは、完全に濡れてい
るということであり、また不完全な濡れのときは、種々
の接触角を示す。
【0020】ステンレススチール製のニードル12が血
管に挿入されたときは、静脈圧により静脈血がニードル
12内に押し込まれる。血液がニードル12内を上昇す
る速度と距離は、静脈圧、ニードル12の内径およびニ
ードル12と血液間の表面張力によって決まる。もし血
液がニードル12の内壁を十分濡らすならば、上昇する
血液の液面高さは、液体−固体界面の表面張力に比例
し、またニードル12の内径に反比例する。ニードル1
2内の血液柱は、そのエネルギー状態を最も小さくする
メニスカス状となる。表面張力による液面の収縮のた
め、血液柱内部ではこの血液柱を押圧する大気圧を上回
る圧力が生じる。そして、この血液柱の圧力と静脈圧
は、上記メニスカス状血液柱の頭における血液の圧力と
静脈中の血液の圧力が血液柱の圧力によって均衡するま
で、血液をニードル12内に入り込ませる。ニードル1
2の内径が大きくなればなるほど、定常的な静脈血の下
では、ニードル12内を上昇する血液の移動距離は短く
なる。
【0021】もし血液の表面張力がステンレススチール
のそれより十分低ければ、血液はニードル12の内表面
を濡らして、ニードル12内を迅速に流れるであろう。
しかし、もし血液の表面張力がニードル12のそれより
大きければ、血液はニードル12内を容易には進まない
だろう。ヘパリン(抗凝血成分)を含む血液は、約56
dyn/cmの表面張力をもつ。この値は水のそれ72dyn/cm
よりも幾分小さいが、ステンレススチール製ニードル1
2の表面を迅速に濡らすにはまだ大きすぎる。また、こ
の界面の自由エネルギーの下では、ニードル12の外で
血液に加えられる力は、ニードル12の内腔で毛管現象
を引き起こすのに十分なものではない。
【0022】この血液−ステンレススチール間の大きな
界面自由エネルギーの差を克服するには、界面活性剤と
して知られる化合物をこの系に導入すればよい。界面活
性剤の役割は、固体−液体界面における表面張力を、十
分な濡れを達成できる程度に引き下げることである。本
発明で用いる界面活性剤は、親水性の一端と疎水性の一
端を有する両親媒性の分子である。この界面活性剤はニ
ードル12の内表面に適用されると、血液に対して、表
面間引力が低いだけでなく、表面張力も小さな界面層を
形成する。すると、この低い界面自由エネルギーのおか
げで、血液はステンレススチールの表面に容易に拡が
り、ニードル12の先端が患者の静脈に進入したとき、
ニードル12のカニュール(套管)を迅速に充填する。
【0023】<実施例1>26ゲージのニードル12に
ついて、最初に内表面に界面活性剤を塗布せずに試験を
行った。この場合の表面張力は、先にも述べたように、
ヘパリンを含む血液について約56dyn/cmであった。つ
いで、同じニードル12をバスフ(BASF)社の界面
活性剤Pluronic(商標)ポリオールで塗布した。これら
のポリオールは、ポリ酸化エチレンとポリ酸化プロピレ
ンを縮合した一連のブロック共重合体で、分子量はグレ
ードにより異なるが、1000〜15000の範囲に納
まる。本実施例で用いたのは、その中でもPluronic F98
のグレードである。ニードル12の内表面には、この界
面活性剤により全体に均一な薄膜を形成した。そして、
この界面活性剤をニードル12の内表面で乾燥させた
後、再び上記の試験を行った。すると、フラッシュバッ
クはニードル12の静脈への進入とほぼ同時に見られ、
このとき表面張力は約20dyn/cmにまで低下していた。
【0024】本実施例で用いたPluronicポリオールと同
様、一連のノニルフェノキシポリ−(エチレンオキシ)
エタノールも、本発明に有効な界面活性剤と分った。こ
れら界面活性剤のいくつかは、Igepal(商標)CO非イ
オン系界面活性剤としてGAF社から入手できる。ま
た、同じくGAF社のIgepal(商標)CA非イオン系界
面活性剤も有効である。これらの界面活性剤は、オクチ
ルフェノキシポリ−(エチレンオキシ)エタノールであ
る。さらにDu Pont 社のZonyl(商標)フッ素系界面活性
剤も、人体との相互作用が良好な界面活性剤として知ら
れ、ニードル内部の表面張力を改善する。
【0025】以上本発明については多くの態様を開示し
てきたが、本発明は、特許請求の範囲およびこれと等価
的な範囲に従って解釈されねばならない。
【0026】本発明の具体的な実施態様は次の通りであ
る。 1)表面張力低下剤が界面活性剤を含む請求項1記載の
カテーテル装置。 2)前記界面活性剤はPluronicポリオールであ
る上記実施態様1)記載のカテーテル装置。 3)前記界面活性剤はノニルフェノキシポリ−(エチレ
ンオキシ)エタノールである上記実施態様1)記載のカ
テーテル装置。 4)前記界面活性剤はオクチルフェノキシポリ−(エチ
レンオキシ)エタノールである上記実施態様1)記載の
カテーテル装置。 5)前記界面活性剤はフッ素化された界面活性剤である
上記実施態様1)記載のカテーテル装置。 6)ニードルの内壁が、界面活性剤を含む表面張力低下
剤を塗布されることによって処理されている請求項2記
載のカテーテル装置。 7)前記界面活性剤はPluronicポリオールであ
る上記実施態様6)記載のカテーテル装置。 8)前記界面活性剤はノニルフェノキシポリ−(エチレ
ンオキシ)エタノールである上記実施態様6)記載のカ
テーテル装置。 9)前記界面活性剤はオクチルフェノキシポリ−(エチ
レンオキシ)エタノールである上記実施態様6)記載の
カテーテル装置。 10)前記界面活性剤はフッ素化された界面活性剤であ
る上記実施態様6)記載のカテーテル装置。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ニードル内部における血液の表面張力が低下し、ニード
ル内部を進行してくる血流に対する抵抗が減少して、ニ
ードルのサイズによらずフラッシュバックを迅速・確実
に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成された静脈カテーテ
ルの斜視図。
【図2】ニードルガードを取り外した図1の静脈カテー
テルの部分断面図。
【符号の説明】
10 カテーテルアセンブリ 12 ニードル 15 カテーテル 16,18 カテーテルハブ 20 ニードルハブ 24 エポキシ樹脂 26 フラッシュチャンバ 30 フラッシュプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュリアン・イー・キャノン アメリカ合衆国、33510 フロリダ州、 ブランドン、サウス・シルバン・ドライ ブ 621 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00 420

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形で、表面張力低下剤が塗布された
    内壁を有する中空ニードルと、このニードルを収容した
    状態で人体に差入れられるカテーテルを含むカテーテル
    装置。
  2. 【請求項2】 円筒形で、管状カテーテルを支持しなが
    ら患者に差し入れられる、内壁に連なる2つの開口端を
    有する中空ニードルと、 このニードルの前記2つの開口端のうちの一方の開口端
    取り付けられるフラッシュチャンバとを備え、 前記ニードルの前記内壁が、前記フラッシュチャンバと
    前記2つの開口端のうちのもう一方の開口端との間での
    血流に対する表面張力を低減するように処理されている
    カテーテル装置。
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