JP3260806B2 - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JP3260806B2
JP3260806B2 JP06758292A JP6758292A JP3260806B2 JP 3260806 B2 JP3260806 B2 JP 3260806B2 JP 06758292 A JP06758292 A JP 06758292A JP 6758292 A JP6758292 A JP 6758292A JP 3260806 B2 JP3260806 B2 JP 3260806B2
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好司 石垣
和之 中原
隆 程島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像信号を出力する
複数の画像信号出力手段と、その各画像信号出力手段か
ら出力される画像信号に応じて画像形成を行なう複数の
画像形成手段とを備えた画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より様々な目的のために、画像信号
を出力するイメージスキャナ(リーダ)やワードプロセ
ッサ,パーソナルコンピュータ等の複数の画像信号出力
手段と、それらの各画像信号によってそれぞれ画像形成
を行なう複数のプリンタ等の画像形成手段とを組み合わ
せた画像形成システムが提案されている。
【0003】例えば、特公平2−21190号公報に見
られるように、複数の画像信号出力装置と複数の画像形
成装置とを画像情報の記録,記憶,通信等の各機能で有
機的に結合し、任意の場所から他の場所へ自由にアクセ
スを可能にした画像形成システムや、特開昭61−20
3779号公報に見られるように、複数の画像読取装置
と複数の画像形成装置により、同時に画像形成を行なっ
たり、複数の画像信号の合成再生を行なったりできる画
像形成システムがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような画像形成システムは、複数の画像信号出力装置と
複数の画像形成装置とのアクセスを可能にするものでは
あるが、ジョブ毎にその都度画像の出力先を選択する必
要があり、その操作が面倒であった。この発明は上記の
点に鑑みてなされたものであり、画像の出力先をジョブ
毎に指定しなくても、最も効率的な出力先に自動的に出
力されるようにし、且つ複数の画像形成装置の画像形成
量の均一化も計れるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、画像信号を出力する複数の画像信号出力
手段と、その各画像信号出力手段から出力される画像信
号に応じて画像形成を行なう複数の画像形成手段とを備
えた画像形成システムにおいて、上記複数の各画像信号
出力手段から上記複数の各画像形成手段に対して優先的
に画像を出力させたい順序である出力優先順位を各々設
定可能な優先順位設定手段と、該手段によって上記各画
像形成手段に設定されている上記出力優先順位の状況に
基いて、上記各画像形成手段が使用される可能性の高さ
を示す優先度を判定する優先度判定手段と、上記各画像
信号出力手段から出力される画像信号による画像形成動
作を上記優先順位設定手段によって設定された上記出力
優先順位の高い画像形成装置によって行なわせると共
に、出力優先順位が設定されていない画像信号出力手段
から出力される画像信号による画像形成動作を上記優先
度判定手段によって優先度が最も低いと判定された画像
形成手段によって行なわせる制御手段とを設けたもので
ある。
【0006】上記制御手段に、出力優先順位が設定され
ていない画像信号出力手段から出力される画像信号に対
する画像形成要求出力時に、優先度判定手段によって優
先度が最も低いと判定された画像形成手段が他の画像信
号出力手段から出力される画像信号による画像形成動作
を実行中の場合、上記画像形成要求出力を一旦待機状態
とし、当該画像形成動作が終了した後、当該画像形成手
段によって画像形成を行なわせる変更手段を設けるとよ
い。
【0007】また上記制御手段に、出力優先順位が設定
されていない画像信号出力手段から出力される画像信号
に対する画像形成要求出力時に、優先度判定手段によっ
て優先度が最も低いと判定された画像形成手段が他の画
像信号出力手段から出力される画像信号による画像形成
動作を実行中の場合、あるいは画像形成動作不可能状態
にある場合、優先度判定手段によって優先度が次に低い
と判定された画像形成手段によって画像形成を行なわせ
る変更手段を設けてもよい。
【0008】
【作用】このように構成したこの発明による画像形成シ
ステムは、各画像信号出力手段毎に優先的に画像を出力
する画像形成手段を予め設定しておくことができ、各画
像信号出力手段からの画像信号による画像形成動作をそ
の設定された優先順位の高い画像形成手段によって行な
うので、毎回画像の出力先を指定しなくても、画像信号
出力手段から成るべく近いなど、最も便利な画像出力手
段に画像を出力させることができ、操作性が向上する。
【0009】さらに、優先的に画像を出力する画像形成
手段が設定されていない画像信号出力手段からの画像信
号による画像形成動作を、各画像信号出力手段からの出
力優先順位の設定状況に基づく最も優先度の低い画像形
成手段によって行なうことにより、優先的に選択される
可能性の高い画像形成手段をなるべくあけておくことが
でき、便利性が向上すると共に、複数の画像形成手段の
画像形成量の均一化を計ることができる。
【0010】また、上記の場合に最も優先度の低い画像
形成手段が他の画像形成動作実行中であっても、その終
了を待ってから自動的にその画像形成手段でその画像形
成を行なうことにより、再度画像形成要求を行なう必要
がなく操作性が向上する。さらに、上記の場合に最も優
先度の低い画像形成手段が他の画像形成動作実行中か又
は画像形成動作不可能状態にある場合に、優先度が次に
低い画像形成装置でその画像形成動作を行なうことによ
り、効率を若干犠牲にする代わりに画像形成を早く行な
うことができ、あるいは再度画像形成要求を行なう必要
がなく、操作性の向上及び効率と生産性の調和を図るこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す画像
形成システムの概略構成図であり、4台の小型スキャナ
1〜4と、そのスキャナ数より少ない2組のプリンタシ
ステム5,6とから成る。
【0012】プリンタシステム5はデジタル複写機とし
ても使用できるものであり、プリンタ10(第1プリン
タ)と、この画像形成システム全体を制御するシステム
コントローラ(以下「シスコン」とも云う)11と、プ
リンタ10の周辺装置として搭載した自動原稿給送装置
(以下「ADF」という)12,大型スキャナ13,及
びリミットレス・ソータステープラ(以下「リミットレ
スSS」と略称する)14を備えている。なお図示はし
ていないが、その他に両面ユニット,操作パネル,及び
FAXインタフェース等も設けられている。
【0013】一方、プリンタシステム6は、プリンタ2
0(第2プリンタ)と、複数段の給紙カセットを備えた
ペーパバンク21と、15ビンソータ(以下単に「ソー
タ」ともいう)22とによって構成されている。
【0014】小型スキャナ1〜4は、それぞれ操作部と
スキャナ部とからなり、操作部がスキャナ部に対して着
脱可能な構成となっている。その操作部は、LCDディ
スプレイと各種のLEDとからなる表示部と、テンキー
を含む各種のキーと、警告又はキー入力受付時用ブザー
と、スキャナ部とのリモート送受信用インタフェース部
とからなる。電源は充電式であり、スキャナ部への装着
時に充電される。スキャナ部は、最大A4サイズで解像
度200dpiの画像読取が可能であり、さらに電話回
線との接続及び送受話器の接続も可能な構成である。
【0015】各プリンタ10,20はいずれもレーザプ
リンタであり、同じプロセス部(ドラム回り,搬送,定
着等)を備え、それぞれ周辺装置として図1に示した各
シート前後処理装置(ADF12,リミットレスSS1
4,ペーパバンク21,ソータ22,及び図示しない両
面ユニット等)の接続が可能である。また、デジタル複
写機として使用可能にするために、その上部に解像度4
00dpiで最大A3サイズまで読み取り可能なイメー
ジスキャナである大型スキャナ13を設置できる。
【0016】さらに、各プリンタ10,20のプリント
速度を異ならせることにより、プリンタ使用の優先順位
を付けることも可能である。この各プリンタ10,20
は、通常はシステムコントローラ11からのコントロー
ルコマンドに従ってプリント動作を実行するが、接続さ
れている操作パネルからの受け付けも可能であり、その
場合は割り込みモードとして実行する。
【0017】システムコントローラ11は、各小型スキ
ャナ1〜4のいずれかから圧縮された画像データを受け
付け、装置状態及びコマンドを示す制御コードを送受信
する。また、プリンタ10,20には受け付けた画像デ
ータを送り、小型スキャナと同様に制御コードの送受信
を行なっている。さらに、全てのスキャナ,プリンタの
各設定モードやその他のRAMデータを記憶保持する。
すなわち、全てのスキャナ及びプリンタの状態を検知す
ることができ、全てのスキャナ及びプリンタへのコマン
ドコントロールが可能である。
【0018】以下、この画像形成システムの各部につい
てより詳細に説明する。小型スキャナ 図2及び図3は小型スキャナ1〜4の外観例を示す斜視
図であり、図2は非使用状態、図3は使用状態を示して
いる。
【0019】この小型スキャナは、本体をなすスキャナ
部30と、スキャナ部30に対して着脱可能な操作部3
1と送受話器32からなる。その操作部31は、LCD
ディスプレイ等からなる表示部311とテンキー312
を含む各種のキーを備えたオペレーションパネル310
と、スキャナ部30とのリモート送受信用インタフェー
ス部(図6に示す)とからなるが、その詳細は後述す
る。この操作部31は二次電池を内蔵しており、図2に
示すようにスキャナ部30に装着した時に、そのコネク
タ301に接続して充電される。
【0020】スキャナ部30は、その上面後端に開閉式
の原稿台302を軸支しており、非使用時には図2に示
すように、原稿挿入口305を閉じて上面に密着する状
態に倒しておくが、使用時には図3に示すように若干後
方へ傾斜した起立状態に回動させ、原稿挿入口305を
開くと共にそこに挿入される原稿7を支えられるように
する。この原稿台302にはさらに、引出し式の延長板
303が収納されており、摘み304を摘んで引き出す
ことにより、長い原稿も支えられるようになる。
【0021】図4はこの小型スキャナの内部機構の一部
も透視して示す側面図であり、この図によって原稿読み
取り時の動作を説明する。原稿台302を実線図示の状
態から仮想線図示の状態に起こし、一連の原稿7を画像
面を下向き(原稿台302に対向する向き)にしてセッ
トして読み取りを開始させると、繰出ローラ330が回
して一番下側の原稿を繰り出し、回転する給送ローラ
331と分離ローラ332の間を通して一枚に分離して
原稿ガイド333内へ送り込む。
【0022】そして、給送された原稿7をローラ335
で押圧しながら、密着ラインセンサ334によってその
下面の画像を順次読み取って1ライン毎に電気信号に変
換する。密着ラインセンサ334を通過した原稿7を搬
送ローラ対336によって挾持して搬送し、ほぼ水平な
状態で図2及び3に示した原稿排出口306から送出す
る。
【0023】図5は操作部31のオペレーションパネル
310の詳細を示す図である。表示部311には、図1
に示した第1プリンタ10及び第2プリンタ20の状態
(REDY:使用可能,BUSY:使用中,WAIT:
待機中,ERROR:エラー)並びに使用できる用紙サ
イズを液晶で表示し(それぞれ選択指定された部分が反
転表示になる)、使用できるシート前後処理機能(両
面,ソート,フィニッシャ,ステープラ等)をLEDで
表示するプリンタ状態表示部313,314が中央部に
ある。
【0024】そのプリンタ状態表示部313,314の
左側には、10字×2行のキャラクタ表示部315と、
変倍率を%数値で表示する3桁の変倍率表示部316が
あり、右側には、原稿を読み取った枚数のカウント値を
表示する2桁の枚数表示部317と、読取濃度の設定状
態を表示する読取濃度表示部318がある。
【0025】また、各種キーとしては、テンキー312
の他に、スタートキー,ストップキー,クリア/原稿ス
トップキー,原稿枚数キー,シフトキー,TEL/コピ
ー/FAXキー,モードクリアキー,プリンタ選択キ
ー,用紙サイズキー,両面/ステープルキー,ソート/
スタックキー,メールキー,変倍キー,濃度キー,ズー
ムキー(いずれも符号は省略する)が設けられている。
【0026】これらのキーの使い方について簡単に説明
すると、スタートキーを押すと原稿の読み取り動作を開
始し、ストップキーを押すと読み取り動作を停止する。
原稿枚数キーを押しながらテンキーによって数値を入力
することにより、原稿枚数を入力できる。また、シフト
キーを押しながらテンキー32によって特定の数値を入
力することにより、後述する第1優先プリンタ設定モー
ド,第2優先プリンタ設定モード,及び復帰時間設定モ
ードを選択することができる。
【0027】ズームキーは、単独で押すと1回毎に1%
ずつ変倍率が増加し、シフトキーを押しながら押すと1
回毎に1%ずつ変倍率が減少する。変倍キーは、単独で
押すと1回毎に50→64→71→82→87→93→
115→122→141→200→283→400→5
0の順で変倍率の設定が段階的に且つ循環的に変化し、
シフトキーと共に押すと1回毎に変倍率の設定が上記と
逆回りで段階適に且つ循環的に変化する。これらの操作
による変倍率の設定値は、変倍率表示部316に%で表
示される。
【0028】濃度キーは、単独で押すと1回毎に読取濃
度の基準値が1段階ずつ濃くなり、シフトキーと共に押
すと1回毎に読取濃度の基準値が1段階ずつ薄くなる。
この操作による読取濃度の設定状態は、読取濃度表示部
318にLEDで表示される。
【0029】選択したプリンタにメールボックスが装着
されている場合には、メールキーを押す毎にそれを指定
及び解除できる。選択したプリンタに両面ユニット及び
ソータステープラが装着されている場合には、両面/ス
テープルキーのみを押すと両面プリントを指定でき、シ
フトキーと共に両面/ステープルキーを押すとステープ
ル止めを指定できる。
【0030】また、選択したプリンタにソータが装着さ
れている場合には、ソート/スタックキーのみを押すと
ソート(丁合)排紙を指定でき、シフトキーと共にソー
ト/スタックキーを押すとスタック(仕分け)排紙を指
定できる。プリンタ選択キーを押すと、第1プリンタ1
0と第2プリンタ20を交互に選択でき、3個以上のプ
リンタが接続されている場合にはそれらを循環的に選択
できる。だだし、後述するように予め優先的に画像を出
力させるプリンタを設定しておけば、その都度プリンタ
を選択する必要はない。
【0031】用紙サイズキーを押せば、選択されている
プリンタで使用可能な用紙サイズを循環的に選択するこ
とができる。TEL/コピー/FAXキーを押すと、電
話,コピー,及びFAXの機能を循環的に選択でき、モ
ードクリアキーを押せば、設定したモードをクリアする
ことができる。なお、シフトキー,TEL/コピー/F
AXキー,スタートキー,及びストップキーは、後述す
る第1優先プリンタ設定モード,第2優先プリンタ設定
モード,及び復帰時間設定モードにおいては別の機能を
持つ。
【0032】図6はこの小型スキャナ1〜4の内部構成
を示すブロック図であり、スキャナ部は、原稿給送部3
3,画像読取部34,画像処理部35,メイン制御部3
6,画像データ圧縮処理部37,インタフェース部3
8,リモート・インタフェース部(リモートI/F),
並びに電話回線及び送受話器32との回線接続部40に
よって構成されている。
【0033】原稿給送部33は図4に示した各ローラ3
30〜332,335,336及びそれら駆動するモー
タやその回転伝達機構等からなり、原稿台302にセツ
トされた原稿7を1枚ずつ画像読取部34へ給送搬送し
た後その原稿を排出させる。
【0034】原稿読取部34は、図4に示した密着ライ
ンセンサ334によって最大A4横幅(210mm)まで
の原稿の画像を8本/mmで読み取ることができ、その読
み取った画像信号をA/Dコンバータによって多値の画
像データに変換して出力する。その密着ラインセンサ3
34は、例えばLEDアレー,ロッドレンズ,シフトレ
ジスタ及びアナログスイッチとアンプ34とによって構
成される。
【0035】画像処理部35は、画像読取部34から出
力される画像データに対してシェーディング補正及び変
倍処理等の各種処理を行なう回路と、タイミングコント
ロール回路と、処理された画像データを2値化する回路
などからなる。メイン制御部36は、CPU,ROM,
RAM,入出力ポート等からなるマイクロコンピュータ
と複数のシリアル送受信素子等によって構成され、画像
データ圧縮部37による画像データ圧縮スピードに応じ
て原稿給送部33の原稿給送速度を制御する。
【0036】また、操作部31のオペレーションパネル
310から入力指定されるモード(コピー枚数,コピー
用紙サイズ,選択プリンタ,排紙モード等)を、操作部
31側のリモートI/F319及びスキャナ部30側の
リモートI/F39を介して光通信によって受信し、イ
ンタフェース部38を介して図1のシステムコントロー
ラ11へ送信する。
【0037】さらに、システムコントローラ11から受
信するプリンタの状態(用紙サイズ,エラー中,コピー
又はプリント中,待機中等)を、リモートI/F39を
介して操作部31へ送り、そのオペレーションパネル3
10の表示部311に表示させる。さらにまた、回線接
続部40を介して送受話器32又は電話回線とのデータ
送受信や、画像処理部35に対するコマンド設定等を行
なう。
【0038】画像データ圧縮部37は、メイン制御部3
6からの画像データとコマンドにより、画像データを圧
縮する。その際の画像データ圧縮方式としては、一般的
なMH方式あるいはHR方式を用い、平均圧縮率は約1
/10とする。
【0039】図7はこの小型スキャナの動作説明図であ
り、イニシャル,ウエイト,スキャン,エラーの各状態
と、その各状態でのデータ送信と、外部からのデータ受
信、及びタイマ割込からなる。図中に〜の符号を付
した部分について説明する。
【0040】 メイン制御部36のイニシャル後に、
各ユニット(回線接続部40,リモートI/F39,シ
スコン11)とのシリアル通信を開始する。操作部31
のオペレーションパネル310には各プリンタの状態を
表示させる。 各ユニットの状態チエックを行なう。
例えば各プリンタの状態が変化するとシスコン11を通
してその状態が伝えられ、それをオペレーションパネル
31 に表示させる。
【0041】 原稿を挿入してスタートキーを押下す
るとスキャンを開始する。この時画像処理部35及び画
像データ圧縮部37にコマンド設定を行ない、シスコン
11にデータ送信を行なう。 各ユニットからの受信データは割込処理されるた
め、リアルタイム性が保証される。 動作タイミング基準用のタイマを内蔵している。
【0042】次に、この小型スキャナによる動作のメイ
ンルーチンと第1,第2優先プリンタ設定モード及び復
帰時間設定モードの動作について図8乃至図11のフロ
ーチャートによって説明する。なお、以後のフローチャ
ートの説明では図1に示した第1プリンタ10をプリン
タ1,第2プリンタ20をプリンタ2という。
【0043】図8はメインルーチンであり、初期設定及
び各種モード設定のサブルーチンを実行した後、ジョブ
用キー入力,スタート,原稿スキャン,表示の各サブル
ーチンを繰返し実行する。初期設定は、時計の時刻合わ
せ等の電源オン時に必ず行なう処理である。各種モード
設定は、ユーザが使用する所に設置した時、あるいは使
用環境が変化した時に行なう処理であり、この発明に係
るモードとして第1優先プリンタ設定モード,第2優先
プリンタ設定モード,及び復帰時間設定モードがあり、
これらについては後で詳述する。
【0044】ジョブ用キー入力は、図5に示した操作部
31のオペレーションパネル310からの使用時毎のキ
ー入力(原稿枚数,変倍率,読取濃度等)の処理であ
る。スタートはスタートキーが押下された時の原稿給送
等の処理、原稿スキャンは原稿をスキャンして読み取る
処理、表示はオペレーションパネル310の表示部31
1に各種の表示を行なう処理である。
【0045】図9は第1優先プリンタ設定モードのサブ
ルーチンであり、スタートするとまずシフトキーとテン
キーの「001」が押下されたか否かを判断し、押下さ
れなければ図8のメインルーチンへリターンするが、押
下されるとオペレーションパネル310のキャラクタ表
示部315に“第1優先プリンタを設定して下さい”を
表示する。
【0046】そして、TEL/コピー/FAXキーが押
下されたか否かを判断し、押下されなければ現在の選択
状態のままスタートキー押下の判断へ進み、TEL/コ
ピー/FAXキーが押下されるとプリンタの選択状態を
切り換えて(プリンタ1→プリンタ2,又はプリンタ2
→プリンタ1)表示した後、スタートキー押下の判断へ
進む。
【0047】プリンタ1が選択されている状態でスター
トキーが押下されると、第1優先プリンタとしてプリン
タ1をセツトしてバックアップ記憶し、“プリンタ1が
第1優先プリンタです”と表示する。プリンタ2が選択
されている状態でスタートキーが押下されると、第1優
先プリンタとしてプリンタ2をセツトしてバックアップ
記憶し、“プリンタ2が第1優先プリンタです”と表示
する。その後、ストップキーが押下されるとキャラクタ
表示を消灯してメインルーチンへリターンするが、スト
ップが押下されなければ上述の選択処理を繰り返し、第
1優先プリンタの変更を可能にする。
【0048】図10は第2優先プリンタ設定モードのサ
ブルーチンであり、スタートするとまずシフトキーとテ
ンキーの「002」が押下されたか否かを判断し、押下
されなければ図8のメインルーチンへリターンするが、
押下されるとオペレーションパネル310のキャラクタ
表示部315に“第2優先プリンタを設定して下さい”
を表示する。
【0049】以後の処理は前述した第1優先プリンタ設
定モードの場合と殆ど同じであり、スタートキーが押下
された時に選択されているプリンタを第2優先プリンタ
としてセット及びバックアップ記憶し、そのプリンタが
第2優先プリンタであることを表示する点が相違するだ
けである。
【0050】なお、この実施例では説明を簡単にするた
めにプリンタを2台にしたので、いずれか一方が第1優
先プリンタで他方が第2優先プリンタに設定されること
になるが、使用できるプリンタの数をもっと多くした場
合には、TEL/コピー/FAXキーの押下毎にそれら
の各プリンタを順次循環的に選択して表示(ローテート
表示)させることができる。このようにして、予め各小
型スキャナ毎に画像を出力させるのに最も便利なプリン
タを第1優先プリンタとして、次に便利なプリンタを第
2優先プリンタとして設定することができる。
【0051】図11は復帰時間設定モードで、スタート
するとまずシフトキーとテンキーの「003」が押下さ
れたか否かを判断し、押下されなければ図8のメインル
ーチンへリターンするが、押下されるとオペレーション
パネル310のキャラクタ表示部315に“復帰時間を
設定して下さい”を表示する。
【0052】そして、TEL/コピー/FAXキーが押
下されたか否かを判断し、押下されなければそのままス
タートキー押下の判断へ進み、スタートキーが押される
までTEL/コピー/FAXキーの押下を有効にしてい
る。そして、TEL/コピー/FAXキーが押下される
と、テンキーによる復帰時間の入力を可能にし、その入
力後スタートキーが押下されると、入力された値を復帰
時間データとして設定し、バックアップ記憶してそれを
表示する。その後、ストップキーが押下されると復帰時
間のキャラクタ表示を消灯してメインルーチンへリター
ンするが、ストップが押下されなければ上述の処理を繰
り返し、復帰時間の変更を可能にする。
【0053】なお、復帰時間とは、プリンタに紙なし,
ジヤム発生,トナーエンドなどの画像形成動作不可能状
態が発生した場合に、それを画像形成動作可能状態に復
帰させるのに必要な復帰予想時間の初期値データを、各
プリンタの不可能原因に対応して図1に示したシステム
コントローラ11内のメモリ(ROM又はNVRAM)
に記憶させているが、各小型スキャナ1〜4とプリンタ
システム5,6が設置されているレイアウトにより、各
小型スキャナと各プリンタ間の距離等が異なり、それに
よって用紙やトナーを補給したり、ジャム紙を取り除い
たりする作業を開始するまでの時間に差が生じるので、
それは使用状況に応じて個々に設定しなければならな
い。
【0054】このような小型スキャナとプリンタの組み
合わせ毎に異なるプラスαの復帰時間を、ここで設定す
る復帰時間という。そこで、各小型スキャナで前述の第
1優先プリンタ及び第2優先プリンタを設定する毎に、
この復帰時間設定モードを実行して、各プリンタに対す
る上記復帰時間をそのプリンタまでの距離等を考慮して
設定する。
【0055】プリンタシステム 次に、図1におけるプリンタシステム5,6の具体例を
説明する。図12はプリンタシステム5のブロック構成
図、図13はプリンタシステム6のブロック構成図であ
り、対応する部分には同一の符号を付してある。
【0056】両プリンタシステム5,6に共通な部分
は、メイン制御部50,画像処理部51,シーケンス制
御部52,及びインタフェース部53であり、プリンタ
システム5のオプションとして、大型スキャナ13,操
作パネル54,FAXインタフェース部55,ADF1
2,及び後処理装置であるリミットレスSS14があ
り、プリンタシステム6のオプションとして後処理装置
である15ビンソータ22がある。また、図12にはこ
の画像形成システム全体を統括制御するシスコン11及
びその一部をなす画像インタフェース部110も示して
いる。
【0057】まず、両プリンタシステム5,6に共通な
部分について説明する。 <画像処理部> 画像処理部51は複数のGA(専用LSI)により構成
され、インタフェース部53のフレームメモリ56との
間で画像データのやりとり(フレームメモリに格納され
る画像データは2値データであり、画像処理部51で処
理する画像データは多値データであるため、データ相互
変換処理も含む)を行なう。大型スキャナ13の画像読
取部からの多値データの入力も可能であり、以下の処理
を行う。
【0058】光量検出:大型スキャナ13のAGCデー
タを設定 シェーディング補正:大型スキャナ13の光量(レンズ
の収束分他)の補正 タイミングコントロール:内部クロックにより画像信号
のタイミング制御 コマンド制御:各種コマンド(倍率,モード)に従いG
Aを制御 データ編集:コマンドに対応して画像データの編集 変倍:仮想サンプル点を設け画像データの拡大及び縮小
【0059】2値化:多値データの2値化,MTF補正 中間調処理:写真モード時にはディザマトリックス処理 文字/写真分離:大型スキャナ13からの画像データ
(同一原稿)に対し中間調の多少により文字部と写真部
の分離 マークエリア:大型スキャナ13からの画像データに対
し、指定されたマークエリアを検出(各種編集モード時
に有効)
【0060】<メイン制御部>メイン制御部は、基本的
にはCPU,ROM,不揮発性RAM等からなるマイク
ロコンピュータとシリアルインタフェースとから構成さ
れており、プリンタ内部のシーケンス制御部52、オプ
ションの操作パネル54,大型スキャナ13,ADF1
2とのシリアル送受信及び画像処理部51へのコマンド
設定等を行なうと共に、シスコン11へプリンタの状態
(周辺機の接続状態、転写紙サイズの有無及びサイズ,
トナーの有無,ドアオープン,コピー動作の可否,故障
モード,その他)を決められたコマンドコードにより送
信する。
【0061】また、シスコン11からのコピージョブ
(給紙口,排紙口,排紙モード,コピー枚数,コピー濃
度,各種設定モード,その他)を示すコマンドコードを
受信する。操作パネル54がプリンタに接続されている
場合は、その操作パネル54のキー入力を受付て、これ
によるコピージョブは割り込みモードとして処理し、実
行する。
【0062】すなわち、以下の処理を繰り返す。常にシ
ーケンス制御部52、大型スキャナ13,その他周辺装
置はそれぞれの状態変化(定着リロード,シートサイズ
データ,ドアオープン,スキャンレディ,ADFジャ
ム,ステープルジャム等)及び異常の有無を設定された
シリアルコードに従ってメイン制御部50に送信する。
プリンタの状態を把握したメイン制御部50はシスコン
11にプリンタの各種状態を示すシリアルコードを送信
する。
【0063】また、不揮発性RAMはプリンタのタイミ
ング関係のデータ(副走査レジスト,主走査レジスト,
ドラム廻りの設定値,スキャナレジスト等)の記憶に用
いる。オプションとして操作パネル54が接続されてい
る場合、そのキー入力も同様にメイン制御部50に送信
する。
【0064】メイン制御部50は、上記の受信した全て
のデータによりキー入力の有効/無効の判断と操作パネ
ル54への表示を決定する。実際のコピー動作(FAX
の送受信も含む)のスタート信号はシスコン11か操作
パネル54が出力するが、シスコン11からの場合は併
せて各種データ(枚数,給排紙口,モード)もメイン制
御部50に送信する。その後、メイン制御部50は画像
処理部51及びシーケンス制御部52他にコピーコマン
ドを送信し、コピー動作を開始させる。
【0065】<シーケンス制御部>シーケンス部52
は、基本的にはCPU,ROM,不揮発性RAM等から
なるマイクロコンピュータと、入出力ポート(ANポー
ト)及びシリアルインタフェースとから構成されてお
り、メイン制御部50がシスコン11又は操作パネル5
4から受付たコピージョブをもとに、実際にシーケンシ
ャル制御(転写紙給搬送のタイミング制御,作像系を構
成するドラム廻りの各部のON・OFF制御等)を行な
う。
【0066】また、転写紙給搬送のタイミングに合わせ
て、後処理装置(リミットレスSS14,15ビンソー
タ22,両面ユニット等)との通信処理も行なう。すな
わち、以下の各系の制御処理を実行する。 書き込み系制御:レーザダイオードのAPC(出力制
御),ポリゴンモータの制御,同期検知 ドラム廻り系制御:高圧電源,現像バイアスの出力値切
り換え及びON・OFF,トナー補給制御
【0067】給紙搬送系制御:転写紙サイズ,エンドチ
ェック,給紙処理,搬送路切り換え処理,ジャム検出処
理 定着ヒータ制御:ACゼロクロス検出,ヒータ位相制御 後処理系制御:両面ユニットのステッピングモータ制
御,リミットレスSS14又は15ビンソータ22への
転写紙タイミングに合せたシリアル送信
【0068】<インタフェース部>インタフェース部5
3は、1MBのフレームメモリ56と圧縮伸長処理部5
7と2MBのSAFメモリ(圧縮済画像データ格納)5
8とからなる。そして、主走査方向8本/mm、副走査方
向7.7本/mm の2値データを扱い、通常FAXの細か
い字モードと同じであり、普通字モード(3.85本/m
m )の場合は副走査は1ラインおきにデータをORして
処理する。
【0069】小型スキャナ1〜4から送信される画像デ
ータは、データ転送時間を短縮するため既に予め決めら
れたフォーマットでデータ圧縮されているため、それを
圧縮伸長処理部57で伸長して復元する処理が必要とな
る。このインタフェース部53内の画像データは全て2
値データであり、画像データの転送は次のようになる。
【0070】 シスコン −−> 画像処理部 シスコン −−> FAXインタフェース
部 画像処理部 −−> シスコン 画像処理部 −−> FAXインタフェース
部 FAXインタフェース部−−> シスコン FAXインタフェース部−−> 画像処理部
【0071】プリンタの画像処理部51への入力時に
は、シスコン11またはFAXインタフェース部55よ
り送信された画像データはSAFメモリ58に格納さ
れ、そのデータ格納が終了すると圧縮伸長処理部57で
伸長され、伸長が終了するとフレームメモリ56に順次
移していく。そして、1ページ分終了するとプリントア
ウトする。なお、シスコン11及びFAXインタフェー
ス部55からの画像データは共に同方向の圧縮方式であ
り、共にDMA動作(CPUを介さずにダイレクト処
理)による。
【0072】プリンタの画像処理部51からの出力時に
は、画像処理部51で2値データに変換された画像デー
タがフレームメモリ56に格納され、圧縮伸長部57に
転送されてデータ圧縮され、圧縮が終了するとその画像
データをSAFメモリ58に移していく。画像データの
入力は、小型スキャナ1〜4,FAX(受信),大型ス
キャナ13の3パターン(但し、他にフロッピディスク
装置や光ディスク装置等を接続することも可能)があ
る。画像データの記憶は、各プリンタ10,20及びシ
スコン11内にあるSAFメモリ58,113により行
われる(この実施例では3箇所となる)。
【0073】各小型スキャナ1〜4からの画像データ
は、シスコン11の画像データインタフェース部110
に8ビットのパラレルデータで入力し、セレクタバッフ
ァ111を介してシスコン側SAFメモリ112か、さ
らにシスコンI/F113を通してプリンタ10のSA
Fメモリ58か、プリンタ20のSAFメモリ58のい
ずれかに送られる。
【0074】また、シスコン側SAFメモリ112は、
画像データ出力先のプリンタが他のJOBを実行中の場
合に、次のJOBの画像データを格納するためにも使用
される。これは、他のJOBがプリンタ側のSAFメモ
リ58からのデータ出力で実行されているからである。
また、シスコンのSAFメモリ112の画像データは、
セレクタバッファ111を介してプリンタ10,プリン
タ20の各SAFメモリ58に転送することが出来る構
成となっている。
【0075】FAX機能が接続されている場合は、FA
Xインタフェース部55による受信データはシスコン側
SAFメモリ112に格納される。そして、その受信デ
ータはセレクタバッファ111及びシスコンI/F11
3を介してプリンタ10,プリンタ20の各SAFメモ
リ58に転送することが出来るので、どのプリンタにも
出力できる。また、各プリンタ10,20がJOBを実
行している場合にFAX受信してもJOBの中断は発生
しない。この実施例のようにFAX受信専用のSAFメ
モリ62を持つことにより、JOBの予約もFAX受信
の影響を受けない構成となる。
【0076】画像データの流れを例として示す。 (1)小型スキャナ→プリンタ10 小型スキャナ→セレクタバッファ→シスコンI/F→プ
リンタ10のSAFメモリ→出力 (2)小型スキャナ→プリンタ20 小型スキャナ→セレクタバッファ→シスコンI/F→プ
リンタ20のSAFメモリ→出力
【0077】(3)FAX受信→プリンタ10 モデムI/F→FAX側SAFメモリ→シスコン側SA
Fメモリ→セレクタバッファ→シスコンI/F→プリン
タ10のSAFメモリ→出力 (4)小型スキャナ(予約JOB)→プリンタ20 小型スキャナ→セレクタバッファ→シスコン側SAFメ
モリ→セレクタバッファ→シスコンI/F→プリンタ2
0のSAFメモリ→出力
【0078】(5)小型スキャナ→FAX送信 小型スキャナ→セレクタバッファ→シスコン側SAFメ
モリ→FAX側SAFメモリ→出力 この構成によれば、JOBの入力は3つ(シスコン,プ
リンタ10,プリンタ20)のSAFメモリにより受け
付けられ、2つのプリンタにより出力される(FAXは
除く)構成となる。また、FAX受信時でも出力先を複
数のプリンタのいずれかに設定することが可能になって
いる。
【0079】以上が、プリンタシステム5,6に共通し
た部分であり、基本的には各プリンタシステム5,6は
それぞれ第1プリンタ10及び第2プリンタ20のメイ
ン制御部50がその状態を制御し、その各メイン制御部
50はシスコン11が制御する構成となる。
【0080】<オプション部>オプション部について
は、プリンタシステム5のFAXインタフェース部55
はシスコン11が実際には制御する。大型スキャナ13
及び操作パネル54はメイン制御部50が制御をする。
後処理装置14,22は、動作モード関連はメイン制御
部50及びシスコン11が制御し、動作タイミング関係
はシーケンス制御部52が制御する構成となっており、
各種モードの選択が可能になっている。
【0081】ここで、各オプション部の概略を説明す
る。大型スキャナ13は、A3判の原稿を400dpi
の解像度で読み取りが可能であり、スキャナモータ制御
部(スキャナ部)130と、CCDラインセンサを搭載
した画像読取部131と、その読み取りデータの増幅部
及びA/D変換部(図示は省略)とからなり、メイン制
御部50とのシリアル通信(モード及び状態)によりス
テータスを決定する。
【0082】したがって、この大型スキャナ13を搭載
したプリンタシステム5においては、小型スキャナ1〜
4からの画像データ(VIDEO信号)は圧縮済2値デ
ータでシスコン11より送られる。また、大型スキャナ
13からの画像データ(VIDEO信号)は、多値デー
タであり、ダイレクトにプリンタ10の画像処理部51
に入力される。
【0083】そして、各スキャナとプリンタの制御形態
は、小型スキャナ1〜4のいずれかからプリンタ10に
画像データを出力中でも、大型スキャナ13側よりリク
エストがあれば、そのJOBを中断して大型スキャナ1
3からの画像データによる画像形成動作を可能にする。
つまり大型スキャナ13による割り込みを可能にしてい
る。
【0084】この画像形成システムでは、基本的に小型
スキャナは各個人で所有することにあるため、大型スキ
ャナ13すなわちプリンタシステム5が設置されている
場所までオペレータが行く必要はないが、他のJOBの
所用時間が大量にかかる場合や、小型スキャナに異常が
存在する場合、あるいは小型スキャナ1〜4が全て稼動
中の場合を考慮すると、上記の様な構成にすると確実に
作業性が向上する。大型スキャナが使用されるときは、
プリンタシステム5が設置されている場所までオペレー
タが行く必要性があるほど、緊急度又は重要度が高いと
いう判断で割り込みを可能にする。
【0085】つまりシステム構成の中に一部スタンドア
ローンの構成をもたせて、不規則な使用をされた場合で
も対応できるようにしている。フローチャートは省略し
ているが、大型スキャナを使用する場合は、プリンタ1
0のJOB実行の有無にかかわらず“割り込みモード”
を意味するキーの押下後に各モード選択を可能にする。
その際、プリンタ10側ではシスコン11側に“プリン
タビジィ”を送信する。
【0086】操作パネル54は、表示部(LED,LC
D及びそのドライバ)とキー入力部とメイン制御部50
とのシリアル通信部とからなり、各キー入力は対応した
コードでメイン制御部50に送信され、メイン制御部5
0からの対応したコードにより表示のON・OFFを決
定する。
【0087】FAXインタフェース部55は、回線用の
モデムインタフェース(I/F)60と、画像データの圧
縮伸長処理部61と、FAX側のSAFメモリ62と、
FAX制御部63とからなり、動作モードはシスコン1
1を介してメイン制御部50が制御する。そして、シス
コン側のSAFメモリ112からFAX側のSAFメモ
リ62に転送される画像データのフォーマットをFAX
に合わせている。
【0088】ADF12は、大型スキャナ13上に設置
する自動原稿給送装置であり、原稿の給紙,排紙,及び
反転を行い、メイン制御部50とのシリアル通信により
動作の実行の可否及び状態を決定する。
【0089】プリンタシステム5の後処理装置であるリ
ミットレスSS14は、20ビンのソート,スタック,
ステープルを選択でき、ステープル後はスタックトレイ
にシートを移送できる構成となっている。メイン制御部
50がシーケンス制御部52に動作モードをシリアル送
信し、シーケンス制御部52とリミットレスSS14間
で、動作タイミングを含め各種動作コマンド及び状態を
シリアル通信する。
【0090】プリンタシステム6の後処理装置である1
5ビンソータ22は、プリンタ20の上部に設置され、
15ビンのソート,スタック,ビン指定,メール対応の
選択が可能である。ビン指定は小型スキャナ毎に出力先
を指定するモードであり、メール対応は小型スキャナ毎
に予め設定されている複数の出力希望ビンにソートする
モードであり、ソートビン数制限を15より少ない設定
を選択するとソートと併せてビン指定モード等の実行が
可能となる。
【0091】メイン制御部50がシーケンス制御部52
に動作モードをシリアル送信し、シーケンス制御部52
と15ビンソータ22の間で、動作タイミングを含め各
種動作コマンド及び状態をシリアル通信する。
【0092】プリンタシステム5,6の各プリンタ1
0,20の内部に設置されている両面ユニットも後処理
装置に含まれ、ADF12との組み合わせにより各種両
面モードの選択が可能であり、他のオプションと異なり
転写紙用トレイと同様にシーケンス制御部52内のCP
Uがダイレクトに制御する構成となっている。但し、両
面モードの実行の有無はメイン制御部50からのシリア
ルデータにより決定される。
【0093】<プリンタシステムの動作>図14は、図
12のメイン制御部50によるプリンタシステム10の
動作説明図であり、イニシャル,待機,コピー,異常チ
ェックの各状態と、その各状態でのデータ送信と、外部
からのデータ受信割込及びタイマ割込からなる。図中に
〜の符号を付した部分について説明する。
【0094】 メイン制御部50のイニシャル後に各
ユニット(シスコン11,シーケンス制御部52等)と
のシリアル通信を開始し、それに伴いシーケンス制御部
52等に各種データ(デフォルトデータ)を送信する。
プリンタ側でコピー動作が受け付け可能か否かをチ
ェックする。(例えば、定着ヒータが立ち上ったか、転
写紙が存在するか、大型スキャナが立ち上ったか、異常
状態が存在するか等) この情報は常にシスコン11に送信される。
【0095】 シスコン11,操作パネル54よりコ
ピーコマンドを受けると、プリンタ各部(シーケンス制
御部52等)にコピー条件,スタートコマンドを送信
た後 メイン制御部50もコピージョブ用処理の実行を開
始する。 各部から送信されるデータはメイン制御部
50では割込処理で取り込むようにして、送信時間の短
縮化を計っている。 メイン制御部50の動作タイミ
ング基準用のタイマ。この実施例におけるコマンドコン
トロール体系は、図15に示すようになる。
【0096】<プリンタシステムの機構部>次に、この
各プリンタシステム5,6の機構部の概略を説明する。
図16はプリンタシステム5の機構図であり、第1プリ
ンタ10,システムコントローラ11,ADF12,大
型スキャナ13,及びリミットレスSSによって構成さ
れている。
【0097】第1プリンタ10は、画像形成部70と給
紙ユニット71,72,及び両面ユニット73によって
構成されている。給紙ユニット71,72は、それぞれ
用紙トレイ74を備え、ピックアップコロ75,給紙コ
ロ76,重送防止用のリバースコロ77を有し、選択さ
れた用紙トレイ74内の用紙を一番上側から一枚ずつ繰
り出し、給紙ユニット72の場合は中継ローラ78を介
して、画像形成部70内のレジストローラ80に突き当
たるまで給送する。
【0098】両面ユニット73は、画像形成部70で片
面に画像が形成された用紙を搬入し、反転ローラ79
よって表裏を反転させて再び画像形成部70へ給送し、
その他方の面に画像形成させるためのオプションユニッ
トである。
【0099】画像形成部70は、レジストローラ80,
感光体ドラム81,帯電チャージャ82,レーザ書込ユ
ニット83,現像ユニット84及び現像タンク85,転
写チャージャ86,クリーニングユニット87,除電ラ
ンプ88,搬送ベルト89,定着器90等を備えてい
る。レーザ書込ユニット83は、図示しないレーザダイ
オードによって発生されるレーザビームをポリゴンモー
タ91によって回転されるポリゴンミラー92によつて
スキャンさせ、反射ミラー93によって感光体ドラム8
1上を照射するように反射させる。
【0100】この画像形成部70では、一般のレーザプ
リンタと同様に、矢示方向に回転する感光体ドラム81
の表面を帯電チャージャ82によって正電荷を与えて一
様に帯電させた後、光書込ユニット84によって画像デ
ータ(ビデオ信号)に応じてON・OFF変調されたレ
ーザビームを主走査方向(感光体ドラム81の軸方向)
スキャンさせながら照射して、静電潜像を形成する。
【0101】そして、現像ユニット84によって負に帯
電したトナーを付着させて顕像化し、レジストローラ8
0によつて所定のタイミングで転写部に送り込まれる用
紙(転写紙)に、転写チャージャ86によってその感光
体ドラム81の表面のトナー像を転写させる。
【0102】その後、転写紙は曲率分離により感光体ド
ラム81から分離され、搬送ベルト89によって定着器
90へ搬送されるが、転写電圧の一部がこの搬送ベルト
89にも印加されるため、転写紙は安定して搬送され
る。定着器90ではヒータを内蔵した定着ローラと加圧
ローラによって加熱及び加圧され、転写されたトナー像
が転写紙に溶着される。
【0103】転写後の感光体ドラム81の表面は、クリ
ーニングユニット87によって残留トナーを除去され、
除電ランプ88によって残留電荷が除電されて次の画像
形成に備える。定着器90から出た転写紙は、排紙経路
に沿って各ユニットの搬送ローラ91によって上方へ搬
送され、リミットレスSSへ送り込まれる。
【0104】自動原稿給送装置(ADF)12は、原稿
台120上にセットされた一連の原稿を下側から順次一
枚ずつ給送して、搬送ベルト121によって大型スキャ
ナ13のコンタクトガラス132上の所定位置に読み取
らせる面を下向きにして送り込み、スキャナ13による
スキャン終了後、原稿台120上へ反転排紙することに
よりセットされたときと同じ向きでスタックする。
【0105】原稿が紙の両面に画像がある両面原稿の場
合には、一方の面のスキャンが終了した後、その原稿を
反転ローラ122によって反転させて他方の面を下向き
にして再びコンタクトガラス132上の所定位置に送り
込み、スキャナ13によって他方の面の画像を読み取ら
せ、それが終了してから原稿台120上へ排出する。
【0106】大型スキャナ13はコンタクトガラス13
2の内面に近接して、蛍光ランプ(40Hzで点灯し、
電源に安定器を使用する)び第1ミラーからなる第1ス
キャナ部134を、図示しないスキャナモータによって
矢示方向に一定速度で移動させ、原稿面からの反射光を
第1ミラーで水平方向に反射させる。
【0107】この時、第2ミラー及び第3ミラーからな
る第2スキャナ部135を第1スキャナ部134と同方
向へ1/2の速度で移動させ、第1ミラーの反射光を第
2ミラー及び第3ミラーで2回直角に反射させて折返
し、レンズ137を通して縮小(縮小率1:0.110
2)してCCDラインセンサ138上に結像させる。
【0108】CCDラインセンサ138は、その画像の
明暗を電気信号に変換して出力する。上記第1,第2ス
キャナ部134,135とスキャナモータ及びその制御
回路等によって、図12に示したスキャナ部130を構
成している。また、レンズ137及びCCDラインセン
サとその駆動回路,アンプ,A/D変換回路等によっ
て、図12に示した画像読取部131を構成している。
【0109】リミットレスSS14は、20段のビン1
40と昇降自在な案内キャリッジ141及びそれに取り
付けられたステープラ142等を備え、プリンタ10か
ら排出された転写紙を受け取ると、複数の搬送ローラと
案内キャリッジ141によって所要のビン140へ案内
してスタックさせる。
【0110】その場合、ソートが指定されていれば、各
ビン140上にそれぞれ一連のプリント済み転写紙をペ
ージ順に排紙し、さらに、ステープルも指定されている
と、必要部数のプリントが完了した後各ビン140上に
ソートされた複数枚の転写紙の所定個所を、案内キャリ
ッジ141によって昇降されるステープラ142が順次
ステープル止めする。スタックモードが指定されている
場合には、各ビン140毎に異なる(1個のビンには同
じ)原稿のプリント済み転写紙を排出する。また、この
リミットレスSS14は、メールビンの働きもする。
【0111】図17はプリンタシステム6の機構図であ
り、図16と対応する部分には同一符号を付してあり、
それらの説明は省略する。このプリンタシステムは、画
像形成部70と給紙ユニット71,両面ユニット73に
よって第2プリンタ20を構成し、その上部に給紙ユニ
ット72を3段重ねたペーパバンク21を設け、さらに
その上に15ビンソータ22を配置して、大幅な省スペ
ースを計つたものである。このソータ22も、ソート機
能の他にスタック機能及びメールビンの働きもする。
【0112】図18は、これをさらに簡略化して、15
ビンソータを取り外してペーパバンク21の上部を排紙
トレイとして使用するようにしたものである。給紙ユニ
ット71,両面ユニット73,及びペーパバンク21を
構成する3段の給紙ユニット72はいずれも着脱可能な
ユニットになっているので、自由に組み合わせてプリン
タシステムを構成することができ、その組み合わせによ
ってはさらにシンプルな構成にすることもできる。
【0113】したがって、これらのプリンタシステム
を、設置場所のスペース、システムのコスト、コピース
ピード、両面コピーの要否、後処理の要否、プリント画
質、合成・編集機能の要否、フルカラーあるいは単色カ
ラーの要否等に応じて構成していく。
【0114】システムコントローラ 次に、図12に示したシステムコントローラ(シスコ
ン)11の構成及び作用を図19によって説明する。こ
のシスコン11は、図19に示すようにCPU114,
ROM115,RAM116及びカレンダIC117を
CPUバスで接続したマイクロコンピュータによる全体
制御部と、シリアルI/F118a〜118gからなる
シリアルインターフェース部と、画像データインタフェ
ース部110とがデータバスによって接続されて構成さ
れている。
【0115】画像データインタフェース部110は、図
12に示したセレクタバッファ111,シスコン側SA
Fメモリ112,シスコンI/F113の機能を果た
す。RAM116とカレンダIC(タイマ機能及びカレ
ンダ機能を有する)は、電池119によってバックアッ
プされており、電源をオフにしてもその機能が保持され
る。
【0116】シリアルインタフェース部のシリアルI/
F118f,118gは、それぞれ第1プリンタ10,
第2プリンタ20のメイン制御部50とそれぞれシリア
ル送受信を行っている。プリンタのメイン側送信データ
は、各プリンタ内で送受信を行っているシーケンス制御
部52,スキャナ13,操作パネル54,その他の各状
態データが主であり、シスコン側送信データは主にコマ
ンドデータ(ジョブ命令)である。プリンタからシスコ
ンへの送信コードの例を図20に、シスコンからプリン
タへの送信コードの例を図21に示す。
【0117】シリアルI/F118b〜118eは、そ
れぞれ図1に示した各小型スキャナ1〜4とシリアル送
受信を行なっており、スキャナ側送信データは主にオペ
レータからのキー入力とスキャナの状態を示すコードデ
ータであり、シスコン側はそれに対応して操作部のパネ
ルデータ,ガイダンス,ジョブコード等を送信する。さ
らに、シリアルI/F118aは、図12に示したFA
X制御部63とシリアル通信を行なっている。
【0118】画像データインタフェース部は、各スキャ
ナ1〜4によって読み取られた画像データを一括してバ
ッファを介して取り込み、各モードに従って対応するプ
リンタ10又は20あるいは図12のFAXインタフェ
ース部55にその画像データを転送する部分である。
【0119】全体制御部は、各プリンタ10,20のメ
イン50及び小型スキャナ1〜4とのシリアル通信によ
る受信データと、RAM116に記憶されているデータ
とによって動作モードを決定する。RAM116に記憶
されているデータとは、前述のように各小型スキャナ1
〜4ごとに予め設定された出力優先順位(第1優先プリ
ンタ及び第2優先プリンタ)を示すデータ、各プリンタ
の画像形成不能原因ごとに設定された復帰予想時間及び
各小型スキャナによって予め設定される+αの復帰時間
のデータなどである。
【0120】さらに、各プリンタとその周辺装置の状
態,サプライの諸条件、及び入力されているジョブ,予
約されているジョブ等のすべての状態により、排出先プ
リンタ及びジョブ受付順番を決定する。
【0121】ここで送受信のフォーマットについて説明
する。まず、シスコン11側がプリンタ10,20及び
小型スキャナ1〜4側にリセットコードを送信する。そ
れによって、プリンタ10,20及び小型スキャナ1〜
4は、ソフトリセット(初期化)された後各種イニシャ
ルコードを送信する。
【0122】送受信コードは、図20及び図21に示す
ように先頭コード(1バイト)+データコード(**
H)+データコード(**H)という構成になってい
る。リセットコードは“10H”、データリクエストコ
ードは“13H+04H”、プリンタレディは“21H
+02H”、プリンタビジィは“21H+04H”であ
る。そして、シスコンのコマンド及びプリンタの状態に
合わせてコードのやりとりを行なう。
【0123】シスコンのJOB管理は、各小型スキャナ
1〜4からのJOBに対してシスコン11側で以下のよ
うに行なう。入力されたJOBに対し、JOBの開始実
行が可能な場合(各プリンタの状態他もチェック)は即
座に各プリンタにJOBを振り分ける(実際は、一端R
AM116にそのJOBを格納する)。
【0124】プリンタ10又は20側でJOBを受け付
けた(実行開始)時点で、シスコン11側はさらにジョ
ブコードを付けてそのJOBを管理する。入力されたJ
OBに対し、JOBの開始実行が不可能な場合(各プリ
ンタが既に他のJOBを実行中又は出来上がり時刻を指
定したJOBなどの場合)は、シスコン側では、その各
JOBに対しそれぞれセーブコードを入力された順番に
付けていく。これは、未実行JOBは全て予約指定JO
Bとして扱えるようにするためである。
【0125】セーブコード(SV****) ジョブ
コード(JOB****) *=0〜9を示す。 SV**** :予約JOB入力に対して、入力順にナ
ンバーをプラス 予約JOB実行に対して、入力順にナンバーをマイナス JOB****:JOB受付順に、0001、000
2、・・・9999
【0126】セーブコードを付けられたJOBは、前の
JOB終了又はJOBが実行出来ない障害(ペーパエン
ド,ペーパジャム,時刻指定の場合は時間)を取り除か
れた時点で、プリンタにJOBを振り分けれる構成とし
ている。シスコン11の図19に示したRAM116に
おける未実行JOBの格納領域のフォーマットを図22
に示す。
【0127】このように、複数のJOBに対応した操作
モードデータにそれぞれセーブコードが付けられて、所
定のRAM領域に格納されている。JOBの実行が終了
後、そのセーブコードに対応するRAM領域をクリアし
た後、図22の(a)から(b)のようにその領域分だ
け他のセーブコードとそのデータをシフトする。
【0128】動作の流れに沿った説明を行うと、各スキ
ャナ1〜4よりJOBの入力が行われると、シスコン1
1側で即時実行するJOBか時間指定されているJOB
かに関わらず、セーブコードを付けて一端RAM116
にその各種諸条件のデータを格納する。そして、即時実
行を要求されているJOBの場合は、即時実行出来るか
否かのチェックを行い、実行可能であれば即時実行し、
不可能であればそのままセーブコードを付けてRAM1
16に各種諸条件と共に格納されたままになる。
【0129】そのセーブされたJOB(予約JOB)の
チェックを‘JOBスタートフラグ=0’のタイミング
でのみ行い、実行可能JOBがあれば新たに‘JOBス
タートフラグ=1’として、プリンタの選択処理を行
う。セーブされたJOB(予約JOB)のチェックは、
ジョブセットの古い順(セーブコードの小さい順)に行
い、これにより実行JOBの順番の不用意な入れ替わり
を防いでいる。
【0130】さらに、このシスコン11の電池119で
バックアップされたRAM116は、以下の項目を管理
している。なお、RAM116自体を不揮発性RAMと
してもよい。 1:小型スキャナ1〜4毎にそれぞれ設定されているモ
ードデータ 2:システムの使用状況の管理 3:スキャナ1〜4以外のシステムのデータ
【0131】小型スキャナ1〜4は、その構成上比較的
小人数で使用される可能性が高い。その結果、ある特定
のモード(両面,変倍等)や、ある特定のプリンタでの
プリント出力が使用される確率が高くなる。そのため、
この実施例では小型スキャナ1〜4毎に、それぞれ所望
のモード及び優先出力先プリンタの指定を可能にしてい
る。
【0132】これらのデータは、シスコン11側のRA
M116に各スキャナ毎に一括して格納される。モード
データの場合は、小型スキャナ1〜4の図5に示した各
操作部31のモードクリアキーON時、スキャナ電源投
入時、オートクリア時に、パネル表示状態、前のJOB
動作時に使用した各フラグ等をクリアした後、RAM1
16の記憶情報をチェックして、所望のモード関連の
示や設定を行う。
【0133】優先出力先プリンタの指定は、この実施例
の場合各スキャナ毎に”第1優先プリンタ”として設定
される。これにより、JOB毎に出力先を指定しなくて
も優先的に”第1優先プリンタ”側でJOBを実行す
る。但し、全体のシステムとして全JOBの管理を行っ
ているため、その他のJOBの指定状態により出力先の
指定状況は異なる。
【0134】システムの使用状況の管理は、シスコン1
1で一括して以下の様にして行っている。すなわち、R
AM116上の各カウンタを、各JOBの実行に従っ
て、コピー枚数及びJOB関係データ(入力スキャナ,
出力プリンタ他)に分けてカウントアップしていく。R
AM116上の各カウンタのカウントデータ構成例を
23,図24に示す。図23は各スキャナ等からの画像
データによる各プリンタのコピー枚数(単位:枚)のカ
ウントデータ、図24は各スキャナ等からの画像データ
による各プリンタのJOB実行数(単位:回)のカウン
トデータの構成例を示す。
【0135】これらの中のA〜Dは次の意味である。 A:任意のスキャナ及びプリンタでのコピー枚数又はJ
OB数 B:任意のスキャナでのコピー枚数又はJOB数(OT
HERは大型スキャナ) C:任意のプリンタでのコピー枚数又はJOB数 D:トータルのコピー枚数又はJOB数 これらのデータは、メンテナンス時に使用される
【0136】さらに、給紙サイズデータ、JAMデー
タ、その他のデータも同様なカウンタ構成で保持してい
る。実際のカウントアップ動作は、各スキャナ1〜4及
びプリンタ10,20等からのシリアルコードデータの
受信により行なわれる。
【0137】その他の各データとしては、各プリンタ1
0,20のメイン制御部50にも不揮発性RAMを持っ
ており、その記憶データの内容はドラム廻り条件のPW
Mデータ、各デフォルトデータなどであり、これは、独
立(スタンドアローン)の画像形成装置としても使用可
能にするためのものである。つまり、シスコン11と各
プリンタ10,20で重複してデータを保有している。
【0138】もしプリンタ側のメイン制御部50に不揮
発性RAMがないと、常にシスコン11側がプリンタ側
に全デフォルトデータを送信する必要があるため、シリ
アル通信でJOB関連データを送信するのが遅くなる。
また、プリンタ10側のメイン制御部50のみで有して
いるデータとしては、オプションの操作パネル54、4
00dpiの大型スキャナ13の各デフォルトデータや
モードデータ等がある。
【0139】FAX制御部63(図12)では、各デフ
ォルトデータ及び送信先データ等を記憶している。シス
コン11ではさらに、所定のコード入力によりシステム
の使用を許可する暗証モード(暗証コード)データや、
全体システム及びJOBの管理に関係するデータ、排出
先指定(プリンタに接続されているソータの排出ビン指
定)データなども保持する。
【0140】また、このシスコン11のCPU114等
による全体制御部は、次のようなシステムの異常監視も
行っている。 (1) 小型スキャナ異常 自己診断による各スキャナ1〜4のハード的な異常であ
り、シスコン11側はシリアル受信により異常を認識す
る。この異常発生時には、シスコン側では該当スキャナ
は存在しないとして他のシステムを制御し、スキャナ側
では該当スキャナのみ異常ガイダンス表示を行う。
【0141】(2) シスコン−スキャナ通信異常 突発的な通信(プロトコル)異常であれば、プロトコル
によるリカバリにより復帰できるがハード的なもの(通
信ケーブル不良)などが存在する場合は、リカバリでき
ないのでリカバリにより復帰しない場合は、該当スキャ
ナはシスコン側で存在しないとして他のシステムを制御
する。スキャナ側でも、通信異常を検出できれば、該当
スキャナのみ異常ガイダンス表示を行う。
【0142】(3) シスコン異常 自己診断により、シスコン11にハード的な異常が存在
する場合、シスコンはシステムのコントロールを放棄
(中止)し、各スキャナ1〜4及びプリンタ10,20
は以下の動作状態となる。スキャナ側は、全てのスキャ
ナが異常ガイダンス表示を行う。プリンタ側は、各プリ
ンタ毎に周辺装置(操作パネル、後処理装置、大型スキ
ャナ他)の接続状態を検出して、スタンドアローンの装
置として動作可能か否かを判断して、可能な場合は単独
のコピー機として動作可能にする。
【0143】(4) シスコン−プリンタ通信異常 突発的な通信(プロトコル)異常であれば、プロトコル
によるリカバリにより復帰できるハード的なもの(通信
ケーブル不良)などが存在する場合は、リカバリできな
いのでリカバリにより復帰しない場合は、シスコン側で
は該当プリンタは存在しないとして他のシステムを制御
する。
【0144】(5) プリンタ異常 自己診断によるプリンタのハード的な異常であり、シス
コン側はシリアル受信により異常を認識する。この異常
発生時には、シスコン側では該当プリンタは存在しない
として他のシステムを制御する。
【0145】フローチャートの説明 次に、上述した実施例の画像形成システムによるJOB
の入力から実行までの動作を詳細なフローチャートによ
って説明するが、まずその概要を図25によって説明す
る。なお、以下の説明では図1等に示した第1プリンタ
10をプリンタ1(P1),第2プリンタ20をプリン
タ2(P2)と称す。
【0146】この実施例によれば図25に示すように、
各小型スキャナ1〜4で入力及び設定されたJOBは、
それぞれシスコン11側で入力モードチェックを行な
い、受付可能と判断すると、セーブコードと併せてシス
コン11側のRAM116(図19)にそのJOBデー
タを保存する。併せて、JOB実行タイミング(時間)
もRAM116に格納する。
【0147】そして、JOB実行チェックを開始し、上
記JOB実行タイミングをカレンダIC117のリアル
タイムクロック(時計)により監視すると共に、プリン
タ状態チェック及びスキャナ状態もチェックして、所定
タイミングになり且つプリンタ側がJOB受付可能状態
であれば、JOBの実行を促すためのJOBスタートフ
ラグを“1”にセットする。
【0148】その後入力モードチェックを行ない、実行
が促されたJOBを複数のプリンタ1,2のどれに実行
させるかの選択を行なって再びそのプリンタ状態をチェ
ックし、他のJOBを実行中のプリンタを指定した場合
は、プリンタに対応した予約JOBとする。しかし、各
JOB実行中にプリンタがダウン(JAM等が発生)す
る場合も考慮して、プリンタに対応した予約JOBは所
定時間後に取り消される。
【0149】各小型スキャナ1〜4で入力及び予約され
たJOBをプリンタで実行する場合、以下のような制限
が存在する。 1 選択されたモードがどちらかのプリンタにしか
存在しない。 2−1 どちらかのプリンタが動作不可状態(ペーパな
し,トナーエンド,ジャム状態) 2−2 どちらかのプリンタが動作不可状態(部品故障
の伴う状態)
【0150】つまり、JOB実行時に上記のような各状
態を考慮してプリンタを選択しないと、実行不可のJO
Bを選択したり、動作不可状態のプリンタを選択してし
まうことがあり、作業性が大きく低下して多くの未実行
JOBが生じてしまうことになる。また、この画像形成
システムは、各小型スキャナ及びプリンタがフロアに分
散して設置されている可能性が高いため、各小型スキャ
ナ1〜4に対してそれぞれ最も近い(最もオペレータに
とって取りに行き易い)プリンタを選択できるように、
第1希望(第1優先)、第2希望(第2優先)のプリンタを
設定できる。
【0151】さらに、プリンタの処理速度が異なる場
合、他のJOB実行中の場合でも残り時間を計算して、
どのプリンタが一番早くJOBを終了できるかを判断し
て、JOBを実行させるプリンタを選択する。上記の3
項目を総合的に判断してJOB毎にプリンタを選択す
る。図26以降のフローチャートにおける各フラグの説
明を表1に、各ラベルの説明を表2にそれぞれ示す。
【0152】〇フロー1(図26,27):マニュアル
選択 小型スキャナ1〜4の操作部31によりJOB毎にプリ
ンタを選択(指定)した場合であり、その選択されたプ
リンタがレディであれば夫々プリンタ1又はプリンタ2
の稼動処理P1,P2へ進み、選択されたプリンタが他
のJOBを実行中(ビジィ)であれば、それぞれJOB
の予約P1又はJOBの予約P2の処理行なってメイン
ルーチンへリターンする。
【0153】また、選択されたプリンタにサービスマン
コール(SCフラグ=1),電源OFF(POWERフ
ラグ=1),ジャム発生(ジャムフラグ=1),トナー
エンド(トナーフラグ=1),ペーパなし(ペーパフラ
グ=1)のいずれかが発生したした場合は操作部31に
ガイダンス表示をして他のプリンタの選択を促し、プリ
ンタ全てが故障した場合は各操作部31に警告用ガイダ
ンス表示を行なう。
【0154】プリンタ選択によりプリンタ1を稼動する
処理P1は図28に、プリンタ2を稼動する処理P2は
図29にそれぞれ示すように、JOBスタートフラグを
“0”にし、JOBモードデータを転送し、各プリンタ
をスタートさせ、各予約タイマをそれぞれクリアする。
JOBの予約P1,P2は図30,図31にそれぞれ示
すように、各予約フラグが“1”であれば予約済みなの
でそのままリターンし、“0”であればJOBスタート
フラグを“0”にし、各予約フラグを“1”にした後、
減算タイマである各予約タイマに優先分遅延時間Taを
セットする。
【0155】ここで、前のJOB実行中にJOBの予約
をする際、Ta(優先分遅延時間)分のタイマとしてセ
ットして予約済みを示すP1,P2予約フラグをセット
する。この予約フラグが“1”のタイミングで、各プリ
ンタよりプリンタレディが送信される(前のJOB終
了)と、シスコン側で該プリンタに予約ジョブを実行さ
せる。
【0156】このTaは、表2に示す優先分遅延時間で
あり、ファジイ推論により各システム毎に変更されてい
くが、第1優先プリンタ側にJOBが優先されるよう
に、予め設定されている。つまり、他のプリンタより時
間Ta分だけ遅れて第1優先プリンタ側がレディとなっ
た場合でも第1優先側でJOBを実行する。なお、図2
8〜図31に示したプリンタ1,2の処理及びJOBの
予約P1,P2は、以後の各フローチャートにおいても
使用される。
【0157】〇フロー2(図32,33):モード選
択,プリンタ状態共にOK 第1優先プリンタの状態をチェックして、実行可能であ
ればそれを選択し、既に他のJOBを実行中(ビジィ)
であれば、そのJOBの予想残り時間(P1TC又はP
2TC)を求めて、それが所定値(Ta:デフォルト値
は30秒で以後ファジィ推論により変更されていく)以
下であれば第1優先プリンタを、所定値以上であれば他
のプリンタを選択する。
【0158】これにより未実行JOBが滞留することな
く、さらに他のJOBの待ち時間も減らすことができ
る。Taは各プリンタ毎に異なる時間となる。P1,P
2予約JOBの有無は、P1予約フラグ又はP2予約フ
ラグが“1”であれば有り、“0”であれば無しと判断
する。S*TCはスキャナ1〜4の各コピー所要時間、
予想残り時間P1TC,P2TCは、リアルタイムクロ
ックによりJOB実行スタート時点からS*TCを減算
した値である。
【0159】また、図33における「P1,P2プリン
タレディか」の判断でYES(プリンタ1,2共レデ
ィ)のとき、第1希望プリンタがプリンタ1でもプリン
タ2でもない場合、すなわち第1優先プリンタが設定さ
れていない場合には、全ての小型スキャナ1〜4による
第1希望(第1優先)のプリンタを求め、第1希望がプ
リンタ1であるスキャナの数をCNTPT1、第1希望
がプリンタ2であるスキャナの数をCNTPT2とし
て、CNTPT1≧CNTPT2 であればプリンタP
2にプリントを実行させ、CNTPT1<CNTPT2
であればプリンタ1にプリントを実行させる。
【0160】すなわち、各プリンタ(画像形成手段)
設定されている出力優先順位の状況に基いて、各プリン
タが使用される可能性の高さを示す優先度を判定し、優
先順位が設定されていないスキャナ(画像信号出力手
段)からの画像信号による画像形成動作を優先度が低い
方のプリンタ(プリンタが3台以上ある場合には優先度
が最も低いプリンタ)に実行させる。このように制御す
ることにより、優先的に使用される可能性の高いプリン
タをあけておくことができ、利便性が向上する。また各
プリンタの画像形成量の均一化にも貢献する。
【0161】〇フロー3(図34〜36):モード選
択,プリンタ状態共にNG 複数のプリンタの一部にしか存在しないモード(後処
理)等を選択されているJOBで、さらに少なくとも1
台以上のプリンタが動作不可状態(ペーパなし,トナー
エンド,ジャム状態等の復帰可能なもの)、または動作
不可状態(部品故障の伴う状態で復帰不可能なもの)で
ある場合、動作不可プリンタ以外のプリンタでJOBが
実行できるかを判断してJOB実行の可否を決定する。
【0162】〇フロー4(図37〜42):モード選択
OK,プリンタ状態NG 複数のプリンタの全てに存在するモードしか選択されて
いないJOBで、さらに少なくとも1台以上のプリンタ
が動作不可状態(ペーパなし,トナーエンド,ジャム状
態等の復帰可能なもの)、または動作不可状態(部品故
障の伴う状態で復帰不可能なもの)である場合、動作不
可プリンタ以外のプリンタでJOBが実行できるかを判
断し、一番早くJOBが終了するプリンタの選択を行
う。
【0163】図41の「ガイダンス表示」以降はプリン
タ1は正常で、プリンタ2が復帰可能な動作不可状態
図42の「ガイダンス表示」以降はプリンタ2は正常
で、プリンタ1が復帰可能な動作不可状態、図40の
「ガイダンス表示」以降はプリンタ1,2共に復帰可能
動作不可状態である。
【0164】また、図41,42におけるERは、シス
コン側での復帰予想時間であり、デフォルト値は例え
ば、POWERフラグ:2分,ジャムフラグ:2分,サ
プライフラグ:30秒 のように設定されているが、当
該事象発生時にその実測値との平均値を新たにERとし
て設定する。例えばn回ジャムが発生したら、n回の実
測復帰時間とデフォルト値(2分)の平均値が新しく設
定されるようになる。あるいは、第1優先プリンタの設
定と同様にオペレータが任意の値を設定し、常にその値
で復帰とすることもできる。EPはこの設定値から減算
されていく。
【0165】フローチャート3,4において、プリンタ
の動作不可状態を復帰可能なものと復帰不可能なものの
2つに分けており、復帰可能な障害の場合には各状態に
よりそれぞれ所定時間後に復帰するという予測に従っ
て、一番早くJOBが終了(最小の待ち時間)するプリ
ンタの選択を行う。これにより、極力プリンタ側のダウ
ンタイムによるロスを低減する。
【0166】〇フロー5(図43〜48) フロー1〜4中の各フラグのセット/リセットの処理を
示すものであり、以下のフラグについて示す。 モード不可フラグ :フロー5−1(図43,4
4) SCプリンタフラグ :フロー5−2(図45) ジャム紙フラグ :フロー5−3(図46) サプライフラグ :フロー5−4(図47) トナーフラグ :フロー5−4(図47) ペーパフラグ :フロー5−4(図47) POWERフラグ :フロー5−5(図48)
【0167】各フローチャートの判断は、以下のように
たとえられる。通常オペレータがコピーをとる場合、原
稿またはFD(フロッピディスク)等を持ってプリンタ
(画像形成装置)の設置している場所に行く。その際、
考えられる状況としては次のような場合がある。
【0168】1.プリンタがJOB実行可能状態で、空
き状態 2.プリンタがJOB実行可能状態で、使用中状態 3.プリンタはJOB実行可能状態であるが、自分の所
望の用紙等が無い状態 4.プリンタはJOB実行不可状態(サプライ切れ状
態、電源OFF状態) 5.プリンタはJOB実行不可状態(故障状態)
【0169】上記1.〜5.の場合のオペレータ判断
は、一般に次のようになる。1.の場合は、当然そのプ
リンタを使用してJOBを実行する。2.の場合は、そ
の待ち時間が短ければそのプリンタが空き状態になるの
を待ち、待ち時間が長ければ他のプリンタの設置してあ
る場所に移動する。3.の場合は、所望の用紙他をプリ
ンタにセットしてからJOBを実行するか、他のプリン
タの設置してある場所に移動するかどちらか早い方を選
択する。
【0170】4.の場合は、サプライ補給を行ってから
JOBを実行するか、他のプリンタの設置してある場所
に移動するかどちらか早い方を選択する。5.の場合、
即座に他のプリンタの設置してある場所に移動する。上
記1.〜5.の場合が、上述した各フロー1〜4に対応
する。
【0171】〈各プリンタのプリントスピード(CP
M)が異なる場合〉上述したプリンタの選択において
は、プリンタ1,2のプリントスピードがほぼ同じ場合
を基に考慮していたが、以降にプリントスピードが異な
る場合について述べる。シスコン側は、各プリンタの電
源投入時におけるシリアルフォーマットにより、そのプ
リンタの周辺装置の接続状態及びプリントスピードCP
Mを知ることができる(CODE:20H〜)。
【0172】この値(CPM)と小型スキャナの原稿枚
数カウントチェック結果、各種モード設定状態をもとに
コピー所用時間を算出する。つまり、同一JOBでも実
行プリンタ先により処理時間が異なるため、それを考慮
したJOBの選択をする必要がある。
【0173】〇フロー6(図49〜52):モード選
択,プリンタ状態共にOK 第1希望(第1優先)プリンタの状態をチェックして、
実行可能であればそれを選択し、既に他のJOBを実行
中であれば、そのJOBの残り時間を求めて所定値以下
であれば第1希望のプリンタを、所定値以上であれば他
のプリンタを選択する。所定値は、優先分遅延時間と各
プリンタでのJOB処理時間の差が含まれる。これによ
り未実行JOBが滞留することなく、さらに他のJOB
の待ち時間も減らすことができる。
【0174】図50における「プリンタ1側の値≧プリ
ンタ2側の値」は、(プリンタ1側でJOBを実行した
場合の時間+優先分遅延時間)と(プリンタ2側で実行
中のJOBの残り時間+プリンタ2でJOBを実行した
場合の時間+既に予約されているJOBの処理時間)と
を比較してどちらか早い方を選択するという判断であ
る。「プリンタ2側の値≧プリンタ1側の値」は、上記
の場合とプリンタ1と2が反対になっただけである。
【0175】図52の「プリンタ1側の値≧プリンタ2
側の値」は、実行中JOB,既に予約されているJO
B,プリンタ選択に該当するJOB,の全ての処理時間
と優先分遅延時間を含めて、どちらか早い方のプリンタ
を選択する判断である。この実施例では、各プリンタで
予約可能となるJOBの数は1つであるので(P1,P
2予約フラグのみで判断)、複数のJOBの予約は禁止
しており、実行中JOBが終了した時点で既に予約され
ていたJOBが実行され、新しいJOBの予約が可能に
なる(P1,P2予約フラグが“0”になる)。
【0176】〇フロー7(図53〜58):モード選択
OK、プリンタ状態NG 複数のプリンタの全てに存在するモードしか選択されて
いないJOBで、少なくとも1台以上のプリンタが動作
不可状態(ペーパなし,トナーエンド,ジャム状態等の
復帰可能なもの)、または動作不可状態(部品故障の伴
う状態で復帰不可能なもの)という場合、動作不可プリ
ンタ以外のプリンタでJOBが実行できるか否かを判断
し、一番早くJOBが終了するプリンタの選択を行う。
【0177】:動作不可プリンタ以外のプリンタでJ
OBを実行できるか否かを判断し、JOB実行の可否を
決定する。 :復帰可能な動作不可状態の場合、動作不可状態側プ
リンタでのJOB処理時間の方が他のプリンタより早い
場合は、そのプリンタを選択する。
【0178】図56〜57のフローではプリンタ2が新
しいJOBを受付けられるまでの時間を算出し、図57
〜58のフローではプリンタ1が新しいJOBを受付け
られるまでの時間を算出し、図58のフローでは各プリ
ンタの処理時間と優先分遅延時間Taを含めて、どちら
のプリンタの方が早いかを判断する。
【0179】〇フロー8(図59,60):予約フラグ
リセット処理 図59のフロー8−1はP1予約フラグのリセット処
理、図60のフロー8−2はP2予約フラグのリセット
処理をそれぞれ示す。これらの処理で予約フラグが
“0”にリセットされる場合は、前のJOBが何らかの
原因(例えば紙ジャム,ペーパエンドの発生等)によっ
て終了が遅れ、P1又はP2予約タイマがタイムアップ
した(0になった)場合である。この場合は、1回予約
されたJOBに対して再度JOBスタートフラグを
“1”としてJOB実行及びプリンタ選択のチェックを
行なう。
【0180】〇フロー9〜11(図61〜63):エラ
ーチェック図61はシスコン側受信エラーチェックのフ
ロー図である。この処理は各プリンタ毎のシリアルデー
タに対して行なわれる。したがって、通信エラーフラグ
にはプリンタ1用とプリンタ2用がある。図62はシス
コン側の各プリンタ毎に行なうエラーチェック処理のフ
ロー図であり、図中の*はプリンタ1又は2の「1,
2」を示す。
【0181】図63はプリンタ側受信エラーチェックの
フロー図である。操作パネルが接続されてスキャナ機能
がある場合の「コピー可能状態へ」はスタンドアローン
のコピー機としての構成を備えているため、図14の
〈イニシャル〉→〈待機〉へと推移していく。操作パネ
ルが接続されいないかスキャナ機能がない場合の「コピ
ー可能状態へ」はスタンドアローンのコピー機としての
構成を備えていないため、図14の〈異常チェック状態
(EM)〉とする。
【0182】ところで、この実施例では1つのJOBを
複数のプリンタで実行処理することはしない。また、複
数JOBの生産性アップという処理(課題)と併せて各
プリンタの可動状況の管理も重要である。フロアで分散
されて使用されていることを前提としたシステムの場
合、以下の様な不具合点が発生することが考えられる。
【0183】複数のプリンタのうちどれか1台だけに各
スキャナからのJOBが集中すると、プリンタにはサプ
ライ等の消耗品以外にも各種駆動部品が存在するため、
それらが早期に摩耗して故障が発生してしまう。具体的
には、給紙や搬送コロの摩耗によるジャムの多発等が起
る。また、過負荷による感光体ドラム及びその回りに配
置されたプロセスユニットの寿命低下及び寿命を過ぎて
の使用による画質の低下が発生する。
【0184】この発明では、以下の様な2つの方法によ
りこのような不具合を未然に防止できる。 (1) 各小型スキャナ毎に入力設定可能な“第1優先プリ
ンタ”の設定のない小型スキャナからのJOB入力は、
全小型スキャナ1〜4によって既に設定されている“第
1優先プリンタ”のデータ(優先度)をチェックして、
第1優先プリンタとして設定されている(選ばれてい
る)数の少ない方のプリンタを優先的に選択するように
する。この“第1優先プリンタ”のデータ等の不揮発性
データは、シスコン11側で一括して不揮発RAMに格
納してあるため、上記の様な処理を容易に行える。
【0185】(2) シスコン11の不揮発性RAMにより
各スキャナ及びプリンタ毎にコピー枚数等の記憶が可能
であるため、第1優先プリンタが他のJOBを実行中で
ある場合、所定時間間隔毎にプリンタ毎のコピー枚数等
をもとにそのJOBの残り時間を求めて、それが所定時
間以下であれば第1優先プリンタを、所定時間以上であ
れば他のプリンタを選択する。その所定値(計数タイ
マ)の値をファジィルールを用いて変更していく。これ
により、プリンタにおけるJOBの片寄りを防ぐ。
【0186】このようにして、複数のプリンタでどれか
1台だけに各スキャナからのJOBが集中することを防
ぎ、各種駆動部品の早期の摩擦故障を防ぐことができ
る。また、過負荷による感光体ドラム及びその回りに配
置されたプロセスユニットの寿命低下及び寿命を過ぎて
の使用も防止でき、長期間に亘って安定した画質が得ら
れる。さらに、シスコン11側で各プリンタ1,2にJ
OBを振り分けるため、JOB毎にオペレータがいちい
ちプリンタ指定する必要がなく、各プリンタの処理機能
を有効に利用して効率的なJOB処理が可能になる。
【0187】他の実施例のフローチャートの説明 この発明の他の実施例によるシスコン11によるプリン
タの選択方法を図64以降のフロー図によって説明す
る。
【0188】なお、この実施例の画像形成システムは、
図25に仮想線で示したように第3のプリンタ3(P
3)も接続してプリンタを3台とし、“第1優先プリン
タ”の他にさらに“第2優先プリンタ”の指定も各小型
スキャナ1〜4毎に可能している。図10のフローチャ
ートで説明した「第2優先プリンタ設定」はこの場合に
有効である。また、以後のフロー図において追加使用さ
れるフラグの説明を表3に、ラベルの説明を表4及び表
5にそれぞれ示す。
【0189】〇フロー12(図64〜68):優先度優
先選択 この画像形成システムは、その構成から簡単にプリンタ
の増設や小型スキャナの増設が可能である。そこで、コ
ピー生産性を高めようとしてその時点で最も入力JOB
の終了が早いプリンタにJOBを割り振ると、フロアに
点在する増設された多くのプリンタにJOB単位でプリ
ント出力されてしまう。
【0190】それでは、かえって生産性及び操作性が低
下してしまうため、この実施例においては、図64の上
段のフロー図に示すように入力JOBは基本的には“第
1優先プリンタ”に割り当てる。しかし“第1優先プリ
ンタ”が「プリンタレディ」になっていない場合は、図
64の下段のフロー図に示すように、第1優先プリンタ
でJOBを実行できないため第2優先プリンタでJOB
を実行する(プリンタの変更を行なう)ことをガイダン
ス表示して、“第2優先プリンタ”への割り振りを行
う。
【0191】あるいは、図65に示すようにJOBが即
時実行できないことをガイダンス表示して、第1優先プ
リンタの終了まで待機するか、図66に示すようにJO
Bを実行しないことをガイダンス表示して、第1優先プ
リンタが先のJOBを終了するまで待機するか、図66
に示すようにJOBスタートフラグをリセットして、J
OBを実行しない(キャンセルする)ことをガイダンス
表示する。
【0192】プリンタ3を稼動する処理P3は、図67
に示すようにJOBスタートフラグをリセットしてJO
Bモードデータを転送し、プリンタ3のスタート処理を
してP3予約タイマをクリアする。
【0193】プリンタ3へのJOBの予約の処理は、図
68に示すようにP3予約フラグがセットされていれば
そのままリターンするが、リセットされていればJOB
スタートフラグをリセットしてP3予約フラグをセット
し、減算タイマであるP3予約タイマに優先分遅延時間
Taをセットする。P3予約フラグが“1”でプリンタ
3から“プリンタレディ”が送信されると、プリンタ3
にてそのJOBを実行する。これらのプリンタ3を稼動
する処理P3(図67)及びプリンタ3へのJOBの予
約の処理(図68)は、以下のフロー図においても使用
される。
【0194】 〇フロー13(図69,70):CPM優先選択 各プリンタのプリントスピードが異なる場合の説明は既
にしているが、このシステムの使用状況により、各スキ
ャナ1〜4からの入力が多い(CVが高い)場合、プリ
ントスピード及び生産性が重視される。よって、入力J
OBに対し常に、最もプリントスピード(CPM)の速
い(高い)プリンタを選択する。
【0195】これは、各JOBが占めるプリンタ占有時
間を短くするためでもある。但し、例として各プリンタ
のプリントスピードが プリンタ1:33CPM プリンタ2:31CPM プリンタ3:20CPM であった場合、プリンタ1,2に対してプリンタ3はC
PMの差からJOB所用時間の差は大きいが、プリンタ
1とプリンタ2の間ではJOB所用時間の差は極めて小
さい。
【0196】よって、すべてのプリンタのCPMが高い
順にその次位との差も比較して、CPM差が大きい場合
は速い方のプリンタを選択し、小さければトータルコピ
ー枚数又は装置の保証寿命枚数に対しての使用度合によ
り、使用度合いの少ない方のプリンタを選択する。これ
により、生産性を殆んど低下させずに特定のプリンタへ
のJOBの片寄りを防ぐことができる。
【0197】図69のフロー中の△Cは、CPM差の大
小を判断するスレッシュレベルであり、図9の第1優先
プリンタ設定モードのフローと同様な操作で任意に設定
可能である。図69のフローでは、最大CPMのプリン
タが複数有る場合も図70のに進み、分岐以後はCP
Mの差と各プリンタのトータルコピー枚数CV1,CV
2を考慮する。
【0198】そして「最大CPM=2番目CPMか」の
判断は、判断後の処理は同じであるが、CV1,CV
2,CV3は、装置寿命枚数(メーカで保証可能なトー
タルコピー枚数)がCPM等によって異なる場合、「ト
ータルコピー枚数/装置寿命枚数」という使用比率に置
き換えてもよい。図69のからの処理で破線で示す判
断もこれと同様である。
【0199】〇フロー14(図71〜73):生産性優
先選択1 各プリンタのプリントスピードが異なる場合の説明は既
にしているが、このシステムの使用状況により、各スキ
ャナ1〜4からの入力が多い(CVが高い)場合、プリ
ントスピード及び生産性が重視される。つまり、JOB
の量によっては前のJOBを実行中のプリンタでもCP
M差により入力JOBの終了時間の早い場合がある。
【0200】よって、JOB入力時に既に実行中の旧J
OBの予想残り時間と入力JOBの所用時間との和で一
番早く終了するプリンタを選択する。但し、その時間差
が小さければトータルコピー数(VC)又は装置の保証
寿命枚数に対しての使用度合により、使用度合いの少な
い方のプリンタを選択する。これにより、生産性を殆ん
ど低下させずに、特定のプリンタへのJOBの片寄りを
防ぐことができる。図14のフロー中の△TCは、所用
時間の大小を判断するためのスレッシュレベルであり、
前述した△Cの設定と同様に任意に設定可能である。
【0201】〇フロー15(図74,75):生産性優
先選択2 この場合も各スキャナ1〜4からの入力が多い(CVが
高い)場合、プリントスピード及び生産性が重視され、
JOBの量によっては前のJOBを実行中のプリンタで
もCPM差により入力JOBの終了時間が早い場合があ
る。よって、JOB入力時に既に実行中の旧JOBの予
想残り時間と入力JOBの所用時間との和で一番早く終
了するプリンタを選択する。
【0202】但し、その時間差が小さい場合は旧JOB
の予想残り時間の少ない方のプリンタを選択する。残り
時間は、あくまでも正常にプリンタが旧JOBを終了さ
せた場合の値であるため、旧JOB実行中にペーパエン
ド,ジャム,トナーエンド等が発生した場合は入力JO
Bの実行開始が大きく遅れてしまうためである。
【0203】 〇フロー16(図76,77):生産性優先選択3 この場合も各スキャナ1〜4からの入力が多い(CVが
高い)場合、フリントスピード及び生産性が重視され、
JOBの量によっては前のJOBを実行中のプリンタで
もCPM差により入力JOBの終了時間が早い場合があ
る。よって、JOB入力時に既に動作不可状態で復帰可
能なプリンタの予想復帰時間と入力JOBの所用時間と
の和で一番早く終了するプリンタを選択する。但し、そ
の時間差が小さい場合は、予想復帰時間の少ない方のプ
リンタを選択する。
【0204】復帰時間はあくまでも標準的な値であるた
め、オペレータによるサプライ補充や処理がなく、ペー
パエンド,ジャム,トナーエンド等から復帰出来ない場
合は、入力JOB実行開始が大きく遅れてしまうためで
ある。図76のフロー中の△TEは、所用時間の大小を
判断するスレッシュレベルであり、前述した△Cの設定
と同様に任意に設定可能である。
【0205】〇フロー17(図78):JOB配分優先
選択 各小型スキャナ毎に入力設定可能な、“第1優先プリン
タ”(第1希望)と“第2優先プリンタ”(第2希望)
の設定のない小型スキャナからのJOB入力は、全小型
スキャナで既に設定されている“第1優先プリンタ”及
び“第2優先プリンタ”の選択データをチェックして、
第1と第2の設定の重み付けを行なって優先度を判断
し、その優先度が小さい順にプリンタを選択する。
【0206】“第1優先プリンタ”及び“第2優先プリ
ンタ”の設定データ等の不揮発データは、シスコン11
側で一括して不揮発性RAMに格納してあるため、上記
の様な処理を容易に行なえる。
【0207】図78のフローに示すように、プリンタ
1,2,3をそれぞれ第1優先に設定したスキャナの数
CTP11,CTP12,CTP13と、プリンタ1,
2,3をそれぞれ第2優先に設定したスキャナの数CT
P21,CTP22,CTP23を求め、第1優先の重
み付け値をK1,第2優先の重み付け値をK2として、
プリンタ1,2,3の各優先度CTP1AD,CTP2
AD,CTP3ADを、それぞれ次の数1によって算出
する。
【0208】
【数1】 CTP1AD=K1・CTP11+K2・CTP21 CTP2AD=K1・CTP12+K2・CTP22 CTP3AD=K1・CTP13+K2・CTP23
【0209】その具体的数値例を表6に示す。この例で
は K1=5,K2=2 にしており、プリンタ3の優先
度が一番低いと云える。このようにすることにより、複
数のプリンタのうちの特定のプリンタだけに各スキャナ
1〜4からのJOBが集中することによる前述した弊害
を未然に防止することができる。
【0210】また、優先度合いを判断するスレッシュレ
ベルを設定し、その時間差が小さければ、トータルコピ
ー枚数又は装置の保証寿命枚数に対しての使用度合いに
より、使用度合いの少ない方のプリンタを選択するよう
にしてもよい。フローの中の「プリンタレディ」の判断
で、併せて操作モードチェック(モード不可フラグ)の
チェックを行ってもよい。
【0211】その他のフローチャートの説明 次に、複数の小形スキャナ1〜4でコピーの出来上がり
予約をオペレータがする場合のフローチャート、原稿ス
タートキー(図5参照)で原稿をカウントし、コピーJ
OBをプリンタで選択できるようにJOBスタートフラ
グをセットするフローチャート等について説明する。
【0212】コピー出来上がり予約は、何時何分に出来
上がるようにするかを設定する時刻設定と、何時間後又
は何分後に出来上がるようにするかを設定する時間設定
の2通りの設定方法がある。
【0213】図79の概略フローに示すように、図5に
示したオペレーションパネル310のシフトキーと用紙
サイズキーを同時押下すると出来上がり時刻設定のモー
ドに入る。また、シフトキーとモードクリアキーを同時
押下すると出来上がり時間設定のモードに入る。どちら
のモードでも、テンキー312で時刻又は時間を入力す
る。入力ミスがあった場合は、クリアキーを押下してそ
のミス入力をクリアした後テンキー312で再入力す
る。ストップキーを押すと出来上がり予約が確定され
る。
【0214】その後、小型スキャナに原稿をセツトし
て、図80に示すように小型スキャナのオペレーション
パネル310のスタートキーを押下すると、セットされ
ている原稿を1枚ずつ給送してスキャンせずにその枚数
をカウントする。そして、コピーの所要時間をプリンタ
毎に計算して、その時間からスキャン開始時間をプリン
タ毎に算出する。シスコン側では、それをJOB毎にセ
ーブコードを付けモード記憶領域に記憶するが、その順
番はスタートキーの押下順である。
【0215】なお、図2〜図4に示した小型スキャナの
場合は、原稿枚数がカウントされて排出された原稿をオ
ペレータが再度原稿台302(図3,図4参照)へセツ
トし直す必要がある。しかし、この実施例では図5に示
したオペレーションパネル310の原稿枚数キーを押下
すると原稿枚数入力モードになるので、テンキー312
によって原稿枚数を入力できる。したがって、原稿枚数
値が入力されずにスタートキーが押下された場合にの
み、上述の原稿枚数カウント動作を行なうようにすれば
よい。
【0216】また、スキャナが大型化するが、公知の循
環式原稿自動給送装置(RDH)を使用すれば、原稿台
への原稿再セットは不要になる。ジョブスタートフラグ
はスキャン開始予定時にセツトされるが、各プリンタの
予約とコピーの状態をチェックする必要がある。スキャ
ン開始フラグでスキャン(読み取り)を開始する。
【0217】小型スキャナ1〜4とシスコン11間のコ
マンド通信エラーのうち、小型スキャナの受信エラーは
受信エラーチェックルーチンでチェックされる。受信デ
ータにフォーマットエラーや不定義エラーデータがある
場合は、シスコン11とのシリアル通信を停止してメッ
セージを表示する。そして、小型スキャナは使用不可状
態となる。
【0218】小型スキャナは、モードクリアキー押下時
にユーザが設定した任意のコピー動作モードとなる。こ
れは、小型スキャナはパーソナルであるため、オペレー
タの都合のよいモードにするためである。モードクリア
キーを押下すると、通常シスコン11からベーシックモ
ードが小型スキャナに送られるが、ユーザ設定のデフォ
ルトモードを有する場合はそれを送る。
【0219】図81及び図82は、小型スキャナのスタ
ートキー・チェック,原稿枚数カウント(予約モードチ
ェック)のフロー図である。図83は、スキャナモード
・セーブコード割付けのフロー図である。図84及び図
85は、JOBスタートフラグ・セットのフロー図であ
り、図中の「S*」は各スキャナ1〜4を示すS1〜S
4を意味する。各小型スキャナ1〜4の動作フローは共
通で、フラグ名称が異なるだけある。以下に、これらの
フローチヤートに使用されているフラグ等の説明をす
る。
【0220】〈スキャン中フラグ〉:いずれかのスキャ
ナが原稿スキャン中の時“1” S1スキャン中フラグ:スキャナ1が原稿スキャン中の
時“1” S2スキャン中フラグ:スキャナ2が原稿スキャン中の
時“1” S3スキャン中フラグ:スキャナ3が原稿スキャン中の
時“1” S4スキャン中フラグ:スキャナ4が原稿スキャン中の
時“1”
【0221】〈原稿セットフラグ〉:いずれかのスキャ
ナに原稿がセツトされている時“1” S1原稿セットフラグ:スキャナ1に原稿がセツトされ
ている時“1” S2原稿セットフラグ:スキャナ2に原稿がセツトされ
ている時“1” S3原稿セットフラグ:スキャナ3に原稿がセツトされ
ている時“1” S4原稿セットフラグ:スキャナ4に原稿がセツトされ
ている時“1”
【0222】〈原稿カウント中フラグ〉:いずれかのス
キャナが原稿カウント中の時“1” S1原稿カウント中フラグ:スキャナS1が原稿カウン
ト中の時“1” S2原稿カウント中フラグ:スキャナS2が原稿カウン
ト中の時“1” S3原稿カウント中フラグ:スキャナS3が原稿カウン
ト中の時“1” S4原稿カウント中フラグ:スキャナS4が原稿カウン
ト中の時“1”
【0223】〈原稿カウンタ〉:O_cnt S1原稿カウンタ:スキャナ1の原稿の枚数のカウンタ S2原稿カウンタ:スキャナ2の原稿の枚数のカウンタ S3原稿カウンタ:スキャナ3の原稿の枚数のカウンタ S4原稿カウンタ:スキャナ4の原稿の枚数のカウンタ
【0224】〈セット枚数カウンタ〉:C_cnt S1セット枚数カウンタ:スキャナ1のコピー枚数(置
数値)を入れるカウンタ S2セット枚数カウンタ:スキャナ2のコピー枚数(置
数値)を入れるカウンタ S3セット枚数カウンタ:スキャナ3のコピー枚数(置
数値)を入れるカウンタ S4セット枚数カウンタ:スキャナ4のコピー枚数(置
数値)を入れるカウンタ
【0225】〈モード係数〉:モードによるコピー所要
時間の増加を示す係数 S1モード係数:スキャナ1のモードによる所要時間の
係数 S2モード係数:スキャナ2のモードによる所要時間の
係数 S3モード係数:スキャナ3のモードによる所要時間の
係数 S4モード係数:スキャナ4のモードによる所要時間の
係数
【0226】〈コピー所要時間〉:Tc S1コピー所要時間:スキャナ1のコピー所要時間 S2コピー所要時間:スキャナ2のコピー所要時間 S3コピー所要時間:スキャナ3のコピー所要時間 S4コピー所要時間:スキャナ4のコピー所要時間
【0227】〈出来上がり時間予約フラグ〉 S1出来上がり時間予約フラグ:スキャナ1出来上がり
時間予約済みで“1” S2出来上がり時間予約フラグ:スキャナ2出来上がり
時間予約済みで“1” S3出来上がり時間予約フラグ:スキャナ3出来上がり
時間予約済みで“1” S4出来上がり時間予約フラグ:スキャナ4出来上がり
時間予約済みで“1”
【0228】〈出来上がり迄時間〉:TB S1出来上がり迄時間:スキャナ1の出来上がり迄時間
を入れる S2出来上がり迄時間:スキャナ2の出来上がり迄時間
を入れる S3出来上がり迄時間:スキャナ3の出来上がり迄時間
を入れる S4出来上がり迄時間:スキャナ4の出来上がり迄時間
を入れる
【0229】〈出来上がり時刻〉:TEN S1出来上がり時刻:スキャナ1の出来上がり時刻を入
れる S2出来上がり時刻:スキャナ2の出来上がり時刻を入
れる S3出来上がり時刻:スキャナ3の出来上がり時刻を入
れる S4出来上がり時刻:スキャナ4の出来上がり時刻を入
れる
【0230】〈コピー開始時刻〉:Ts S1コピー開始時刻:スキャナ1のコピー開始時刻を入
れる S2コピー開始時刻:スキャナ2のコピー開始時刻を入
れる S3コピー開始時刻:スキャナ3のコピー開始時刻を入
れる S4コピー開始時刻:スキャナ4のコピー開始時刻を入
れる
【0231】〈原稿スタート予約フラグ〉:いずれかの
スキャナがモードセーブ後原稿スタート予約されている
とき“1” S1原稿スタート予約フラグ:スキャナ1のモードセー
ブ終了後スタートが予約される後と“1” S2原稿スタート予約フラグ:スキャナ2のモードセー
ブ終了後スタートが予約される後と“1” S3原稿スタート予約フラグ:スキャナ3のモードセー
ブ終了後スタートが予約される後と“1” S4原稿スタート予約フラグ:スキャナ4のモードセー
ブ終了後スタートが予約される後と“1”
【0232】〈スキャナモードセーブフラグ〉:いずれ
かのスキャナが原稿カウント後モードをセーブする迄
“1” S1モードセーブフラグ:スキャナ1の原稿カウント後
モードをセーブする迄“1” S2モードセーブフラグ:スキャナ2の原稿カウント後
モードをセーブする迄“1” S3モードセーブフラグ:スキャナ3の原稿カウント後
モードをセーブする迄“1” S4モードセーブフラグ:スキャナ4の原稿カウント後
モードをセーブする迄“1”
【0233】上述の実施例では、画像信号を出力する画
像信号出力手段として4台の小型スキャナを、その画像
信号に応じて画像形成を行なう画像形成手段として2台
又は3台のプリンタをシステムコントローラと組み合わ
せて画像形成システムを構成したが、画像信号出力手段
及び画像形成手段はこれに限らず種々の装置を利用する
ことができ、その台数も必要に応じて何台でも接続する
ことが可能である。
【0234】画像信号出力手段としては、一般のイメー
ジスキャナ,原稿自動給送装置付きのスキャナ,OCR
機能付きスキャナ,ワードプロセッサ,パーソナルコン
ピュータ等を使用でき、画像形成手段としても、レーザ
プリンタ,LEDプリンタ,その他のプリンタ,デジタ
ル複写機,普通紙FAX等を使用できる。
【0235】
【表3】
【0236】
【表1】
【0237】
【表2】
【0238】
【表4】
【0239】
【表5】
【0240】
【表6】
【0241】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画
像形成システムによれば、画像信号出力手段毎に優先的
に画像を出力する画像形成手段が設定されるため、オペ
レータが毎回出力先を指定する必要がなくなり、操作性
が向上する。また、優先的に画像を出力する画像形成手
段を各画像信号出力手段毎に設定できるため、各々の画
像信号出力手段によって異なる要因、例えば各画像信号
出力手段からの距離という要因で最も便利な画像形成手
段を設定することが可能になる。それによって、各オペ
レータが使用する画像信号出力手段から最も便利な画像
形成手段によって自動的に所望の画像形成出力が行なわ
れることになる
【0242】さらに、優先的に画像を出力する画像形成
手段を設定していない画像信号出力手段からの出力を、
各画像形成手段に対する出力優先順位の設定状態に基づ
く優先度の最も低い画像形成手段によつて行なうように
することにより、優先的に出力するべく選択される可能
性の高い画像形成手段を開けておくことができ、利便性
が向上する。
【0243】また、上記優先度の高い画像形成手段は画
像形成量が多いと考えられるが、優先度の最も低い画像
形成手段によって優先的に画像を出力する画像形成手段
を設定していない画像信号出力手段からの画像信号によ
る画像形成を行なうことにより、複数の画像形成手段の
画像形成量の均一化を図ることもでき、それによつて長
期間に亘って良質な画像を形成することができる。
【0244】請求項2の発明によれば、優先的に画像を
出力する画像形成手段を設定していない画像信号出力手
段からの画像信号に対する画像形成要求時に、優先度の
最も低い画像形成手段が他の画像形成動作中であって
も、その終了を待って自動的に画像形成が行なわれるた
め、再度画像形成要求を行なう必要がなく、操作性が向
上する。
【0245】請求項3の発明によれば、優先的に画像を
出力する画像形成手段を設定していない画像信号出力手
段からの画像信号に対する画像形成要求時に、優先度の
最も低い画像形成手段が他の画像形成動作中であった場
合、次に優先度の低い画像形成手段によつて自動的に画
像形成が行なわれるため、効率を若干犠牲にする代りに
画像形成の開始を早めることができる。すなわち、効率
と生産性の調和を図ることができる。
【0246】請求項4の発明によれば、優先的に画像を
出力する画像形成手段を設定していない画像信号出力手
段からの画像信号に対する画像形成要求時に、優先度の
最も低い画像形成手段が画像形成動作不可能状態にあっ
た場合でも、次に優先度の低い画像形成手段によつて自
動的に画像形成が行なわれるため、再度画像形成要求を
行なう必要がなく、操作性が向上する。また効率と生産
性の調和を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す画像形成システムの
概略構成図である。
【図2】図1における小型スキャナ1〜4の外観例を示
す非使用状態の斜視図である。
【図3】同じくその使用状態を示す斜視図である。
【図4】同じく小型スキャナの内部機構の一部も透視し
て示す側面図である。
【図5】操作部31のオペレーションパネル310の詳
細を示す平面図である。
【図6】図1における小型スキャナ1〜4の内部構成を
示すブロック図である。
【図7】同じく小型スキャナの動作説明図である。
【図8】この小型スキャナによる動作のメインルーチン
のフロー図である。
【図9】同じくその第1優先プリンタ設定モードのフロ
ー図である。
【図10】同じくその第2優先プリンタ設定モードのフ
ロー図である。
【図11】同じくその復帰時間設定モードのフロー図で
ある。
【図12】図1に示したプリンタシステム5のブロック
構成図である。
【図13】同じくプリンタシステム6のブロック構成図
である。
【図14】図12のメイン制御部50によるプリンタシ
ステム10の制御動作説明図である。
【図15】この実施例におけるコマンドコントロールの
体系を示す説明図である。
【図16】プリンタシステム5の機構図である。
【図17】プリンタシステム6の機構図である。
【図18】同じくその15ビンソータを装着しない場合
の機構図である。
【図19】図12に示したシステムコントローラ(シス
コン)11のブロック構成図である。
【図20】プリンタからシスコンへの送信コードの例を
示す説明図である。
【図21】シスコンからプリンタへの送信コードの例を
示す説明図である。
【図22】図19のRAM116における未実行JOB
の格納領域の説明図である。
【図23】各スキャナ等からの画像データによる各プリ
ンタのコピー枚数のカウントデータの構成例を示す説明
図である。
【図24】同じくそのJOB実行回数のカウントデータ
の構成例を示す説明図である。
【図25】この実施例によるJOBの入力から実行まで
の動作をフローチャートによって説明するための概略説
明図である。
【図26】各小型スキャナの操作部によりJOB毎にプ
リンタを選択するマニュアル選択の場合のフロー図であ
る。
【図27】同じくその続きのフロー図である。
【図28】プリンタ1の稼動処理P1のフロー図であ
る。
【図29】プリンタ2の稼動処理P2のフロー図であ
る。
【図30】JOBの予約P1のフロー図である。
【図31】JOBの予約P2のフロー図である。
【図32】モード選択,プリンタ状態共にOKの場合の
フロー図である。
【図33】同じくその続きのフロー図である。
【図34】モード選択,プリンタ状態共にNGの場合の
フロー図である。
【図35】同じくその続きのフロー図である。
【図36】同じく図34の続きのフロー図である。
【図37】モード選択OK,プリンタ状態NGの場合の
フロー図である。
【図38】同じくその続きのフロー図である。
【図39】同じく図37の続きのフロー図である。
【図40】同じく図37の続きのフロー図である。
【図41】同じく図37の続きのフロー図である。
【図42】同じく図40の続きのフロー図である。
【図43】モード不可フラグのセット/リセットの処理
を示すフロー図である。
【図44】同じくその続きのフロー図である。
【図45】SCプリンタフラグのセット/リセットの処
理を示すフロー図である。
【図46】ジャム紙フラグのセット/リセットの処理を
示すフロー図である。
【図47】サプライフラグ,トナーフラグ,ペーパフラ
グのセット/リセットの処理を示すフロー図である。
【図48】POWERフラグのセット/リセットの処理
を示すフロー図である。
【図49】各プリンタのプリントスピード(CPM)が
異なり、且つモード選択,プリンタ状態共にOKの場合
のフロー図である。
【図50】同じくその続きのフロー図である。
【図51】同じく図49の続きのフロー図である。
【図52】同じくその続きのフロー図である。
【図53】各プリンタのプリントスピード(CPM)が
異なり、且つモード選択OK,プリンタ状態NGの場合
のフロー図である。
【図54】同じくその続くのフロー図である。
【図55】同じく図53の続きのフロー図である。
【図56】同じく図53の続きのフロー図である。
【図57】同じくその続きのフロー図である。
【図58】同じくその続きのフロー図である。
【図59】P1予約フラグリセット処理のフロー図であ
る。
【図60】P2予約フラグリセット処理のフロー図であ
る。
【図61】シスコン側受信エラーチェックのフロー図で
ある。
【図62】シスコン側のエラーチェックのフロー図であ
る。
【図63】プリンタ側受信エラーチェックのフロー図で
ある。
【図64】この発明の他の実施例による優先度優先選択
の場合のフロー図である。
【図65】同じくその第1優先プリンタのJOB終了ま
で待機する場合の続きのフロー図である。
【図66】同じく第1優先プリンタで実行できないとき
はJOBをキャンセルする場合の続きのフロー図であ
る。
【図67】プリンタ3の稼動処理P3のフロー図であ
る。
【図68】JOBの予約P3のフロー図である。
【図69】この発明の他の実施例によるCPM優先選択
の場合のフロー図である。
【図70】同じくその続きのフロー図である。
【図71】この発明の他の実施例による生産性優先選択
1の場合のフロー図である。
【図72】同じくその続きのフロー図である。
【図73】同じくその続きのフロー図である。
【図74】この発明の他の実施例による生産性優先選択
2の場合のフロー図である。
【図75】同じくその続きのフロー図である。
【図76】この発明の他の実施例による生産性優先選択
3の場合のフロー図である。
【図77】同じくその続きのフロー図である。
【図78】この発明の他の実施例によるJOB配分優先
選択の場合のフロー図である。
【図79】この発明の実施例による出上がり予約の操作
の概略を示すフロー図である。
【図80】同じくスタートキー押下後のスキャナの動作
の概略を示すフロー図である。
【図81】この発明の実施例における小型スキャナのス
タートキー・チェック,原稿枚数カウント(予約モード
チェック)のフロー図である。
【図82】同じくその続きのフロー図である。
【図83】スキャナモード・セーブコード割付けのフロ
ー図である。
【図84】JOBスタートフラグ・セットのフロー図で
ある。
【図85】同じくその続きのフロー図である。
【符号の説明】
1〜4 小型スキャナ 5,6 プリンタシステム
7 原稿 10 プリンタ(第1プリンタ) 11 システムコ
ントローラ(シスコン) 12 自動原稿給送装置(ADF) 13 大型ス
キャナ 14 リミットレス・ソータステープラ(リミットレス
SS) 20 プリンタ(第2プリンタ) 21 ペーパバ
ンク 22 15ビンソータ 30 スキャナ部 31 操作部 32 送受
話器 33 原稿給送部 34 画像読取部 35
画像処理部 36 メイン制御部 37 画像データ圧縮処理部 38 インタフェース部 39 リモートI/F
40 回線接続部 50 メイン制御部 51 画像処理部51
52 シーケンス制御部 53 インタフェース部 54 操作パネル 55 FAXインタフェース部 56 フレームメ
モリ 57 圧縮伸長処理部 58 プリンタ側SAFメ
モリ 60 モデムI/F 61 圧縮伸張処理部 62 FAX側SAFメモリ 70 画像形成部 71,72 給紙ユニット
73 両面ユニット 74 用紙トレイ 75 ピックアップコロ
76 給紙コロ 77 リバースコロ 78 中継ローラ 79
反転ローラ 80 レジストローラ 81 感光体ドラム
82 帯電チャージャ 83 レーザ書込ユニット 84 現像ユニット
85 現像タンク 86 転写チャージャ 87 クリーニングユニッ
ト 88 除電ランプ 89 搬送ベルト 90 定着器 91 搬送
ローラ 92 ポリゴンモータ 93 ポリゴンミラー
94 反射ミラー 110 画像データインタフェース部 111 セ
レクタバッファ 112 シスコン側SAFメモリ 113 シスコ
ンI/F 114 CPU 115 ROM 116 R
AM 117 カレンダIC 118a〜118g シリ
アルI/F 120 原稿台 121 搬送ベルト 122
反転ローラ 130 スキャナモータ制御部(スキャナ部) 13
1 画像読取部 132 コンタクトガラス 134 第1スキャナ
部 135 第2スキャナ部 137 レンズ 13
8 CCDラインセンサ 140 ビン 141 案内キャリッジ 14
2 ステープラ 301 コネクタ 302 原稿台 303
延長板 304 摘み 305 原稿挿入口 306 原稿排出口 310 オペレーションパネル 311 表示部
312 テンキー 313,314 プリンタ状態表示部 315 キャ
ラクタ表示部 316 変倍率表示部 317 枚数表示部
318 読取濃度表示部 319 リモートI/F 330 繰出ローラ 331 給送ローラ 3
32 分離ローラ 333 原稿ガイド 334 密着ラインセンサ
335 ローラ 336 搬送ローラ対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 雅人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭60−41867(JP,A) 特開 昭61−198965(JP,A) 特開 昭61−203779(JP,A) 特公 平2−21190(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を出力する複数の画像信号出力
    手段と、その各画像信号出力手段から出力される画像信
    号に応じて画像形成を行なう複数の画像形成手段とを備
    えた画像形成システムにおいて、 前記複数の各画像信号出力手段から前記複数の各画像形
    成手段に対して優先的に画像を出力させたい順序である
    出力優先順位を各々設定可能な優先順位設定手段と、該手段によって 前記各画像形成手段に設定されている
    出力優先順位の状況に基いて、前記各画像形成手段が
    使用される可能性の高さを示す優先度を判定する優先度
    判定手段と、 前記各画像信号出力手段から出力される画像信号による
    画像形成動作を前記優先順位設定手段によって設定され
    前記出力優先順位の高い画像形成装置によって行なわ
    せると共に、出力優先順位が設定されていない画像信号
    出力手段から出力される画像信号による画像形成動作を
    前記優先度判定手段によって優先度が最も低いと判定さ
    れた画像形成手段によって行なわせる制御手段とを設け
    たことを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成システムにおい
    て、前記制御手段は、前記出力優先順位が設定されてい
    ない画像信号出力手段から出力される画像信号に対する
    画像形成要求出力時に、前記優先度判定手段によって優
    先度が最も低いと判定された画像形成手段が他の画像信
    号出力手段から出力される画像信号による画像形成動作
    を実行中の場合、前記画像形成要求出力を一旦待機状態
    とし、当該画像形成動作が終了した後、当該画像形成手
    段によって画像形成を行なわせる変更手段を有すること
    を特徴とする画像形成システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成システムにおい
    て、前記制御手段は、前記出力優先順位が設定されてい
    ない画像信号出力手段から出力される画像信号に対する
    画像形成要求出力時に、前記優先度判定手段によって優
    先度が最も低いと判定された画像形成手段が他の画像信
    号出力手段から出力される画像信号による画像形成動作
    を実行中の場合、前記優先度判定手段によって優先度が
    次に低いと判定された画像形成手段によって画像形成を
    行なわせる変更手段を有することを特徴とする画像形成
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成システムにおい
    て、前記制御手段は、前記出力優先順位が設定されてい
    ない画像信号出力手段から出力される画像信号に対する
    画像形成要求出力時に、前記優先度判定手段によって優
    先度が最も低いと判定された画像形成手段が画像形成動
    作不可能状態にある場合、前記優先度判定手段によって
    優先度が次に低いと判定された画像形成手段によって画
    像形成を行なわせる変更手段を有することを特徴とする
    画像形成システム。
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