JP3260727B2 - フィルタプレスの濾布洗浄装置 - Google Patents

フィルタプレスの濾布洗浄装置

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JP3260727B2
JP3260727B2 JP16242899A JP16242899A JP3260727B2 JP 3260727 B2 JP3260727 B2 JP 3260727B2 JP 16242899 A JP16242899 A JP 16242899A JP 16242899 A JP16242899 A JP 16242899A JP 3260727 B2 JP3260727 B2 JP 3260727B2
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篤 高嶋
隆司 浦田
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株式会社栗田機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル管が隣接濾
板間に差し込まれて対向する濾布を洗浄する形式のフィ
ルタプレスの濾布洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタプレスの濾布洗浄装置は
種々の構造のものが知られている。例えば、特開昭48
−11662号公報には、洗浄液を噴射する噴射管が濾
板間に上方から差し込まれて、噴射管から洗浄液を噴射
して濾布を洗浄するものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の装置では、1つのシリンダのピストンロッドを出し
入れすることにより噴射管を濾板間で上下方向沿いに進
退させるため、上記ピストンロッドの進退距離は濾布の
大きさに従って濾板の大きさにより決まり、濾板が大き
くなると、ピストンロッドの進退距離が大きくなり、シ
リンダが長尺なものとなってしまう。従って、濾板の上
方に少なくともピストンロッドの進退距離S0(図5参
照)以上の大きなシリンダ収納及び移動空間が必要とな
り、フィルタプレス全体が大型化するといった問題があ
った。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、洗浄液を噴射するノズル管を上下動
させるシリンダのストロークを小さくすることができ
て、フィルタプレス全体を小型化することができるフィ
ルタプレスの濾布洗浄装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0006】本発明の第1態様によれば、隣接濾板間の
濾布間に濾布洗浄装置を位置させて、該濾布洗浄装置か
ら洗浄液を上記濾布に噴射して上記濾布の洗浄を行うフ
ィルタプレスであって、濾布洗浄装置本体に支持され、
かつピストンロッドを上下動させるシリンダと、上記ピ
ストンロッドに固定されて上下動するノズル管と、上記
ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上記濾
布の上側領域に上記洗浄液を噴射可能な上部ノズルと、
上記ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上
記濾布の上記上側領域を除く残りの下側領域に上記洗浄
液を噴射可能な下部ノズル管と、を備えるようにしたこ
とを特徴とするフィルタプレスの濾布洗浄装置を提供す
る。
【0007】本発明の第2態様によれば、上記シリンダ
の駆動により上記ピストンロッドが上下動されて上記ノ
ズル管が上下動するとき、上記ノズル管の上記上部ノズ
ルから上記洗浄液を噴射させて上記濾布の上側領域に対
して洗浄を行うとともに、上記ノズル管の上記下部ノズ
ルから上記洗浄液を噴射させて上記濾布の下側領域に対
して洗浄を行うようにした第1態様に記載のフィルタプ
レスの濾布洗浄装置を提供する。
【0008】本発明の第3態様によれば、上記下部ノズ
ルの個数を上記上部ノズルの個数よりも多くなるように
した第1又は2態様に記載のフィルタプレスの濾布洗浄
装置を提供する。
【0009】本発明の第4態様によれば、上記上部ノズ
ルの噴射角度よりも上記下部ノズルの噴射角度を小さく
することにより、上記下部ノズルから噴射される上記洗
浄液の噴射量を上記上部ノズルよりも多くするようにし
た第1〜3のいずれかの態様に記載のフィルタプレスの
濾布洗浄装置を提供する。
【0010】本発明の第5態様によれば、隣接濾板間の
濾布間に濾布洗浄装置を位置させて、該濾布洗浄装置か
ら洗浄液を上記濾布に噴射して上記濾布の洗浄を行うフ
ィルタプレスであって、濾布洗浄装置本体に支持され、
かつピストンロッドを上下動させるシリンダと、上記ピ
ストンロッドに固定されて上下動するノズル管と、上記
ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上記濾
布の洗浄すべき領域を上下方向沿いに1/X(ただし、
Xは2以上の整数。)に分割された各1/Xの領域ごと
に上記洗浄液を噴射可能にそれぞれ設けられた複数のノ
ズル(18a,18b)と、を備えて、上記ノズル管の
上下動時に、上記複数のノズルにより上記濾布の洗浄す
べき領域に上記洗浄液を噴射して洗浄するようにしたこ
とを特徴とするフィルタプレスの濾布洗浄装置を提供す
る。
【0011】本発明の第6態様によれば、上記シリンダ
の駆動により上記ピストンロッドが上下動されて上記ノ
ズル管が上下動するとき、上記ノズル管の上記複数のノ
ズルのうちの上側に位置するノズルから上記洗浄液を噴
射させて上記濾布の最も上側の1/Xの領域に対して洗
浄を行い、順に、上記複数のノズルのうちの上記上側に
位置するノズルよりも下側のノズルから上記洗浄液を噴
射させて上記濾布の上記最も上側の1/Xの領域よりも
下側の1/Xの領域に対して洗浄を行うことにより、上
記複数のノズルにより上記濾布の洗浄すべき領域に上記
洗浄液を噴射して洗浄するようにした第5態様に記載の
フィルタプレスの濾布洗浄装置を提供する。
【0012】本発明の第7態様によれば、上記複数のノ
ズルのうちの上記上側に位置するノズルよりも下側のノ
ズルの個数を多くなるようにした第5又は6態様に記載
のフィルタプレスの濾布洗浄装置を提供する。
【0013】本発明の第8態様によれば、上記複数のノ
ズルのうちの上記上側に位置するノズルの噴射角度より
も下側のノズルの噴射角度を小さくすることにより、上
記下側のノズルから噴射される上記洗浄液の噴射量を上
記上側のノズルよりも多くするようにした第5〜7のい
ずれか態様に記載のフィルタプレスの濾布洗浄装置を提
供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】本発明の第1の実施形態にかかるフィルタ
プレスの濾布洗浄装置は、図1〜図3に示すように、前
後スタンド間に配置された各隣接濾板1,1間に一対の
濾布4,4を挟み込み、図示しない可動板により濾板
1,…,1を濾布4,…,4とともに前スタンドに固定
された固定板に締め付けたのち、濾板1,1間の一対の
濾布4,4間に原液を供給して濾過を行うものである。
濾過終了後には、可動板を後スタンド側に向けて後退さ
せて濾板1,1を一枚ずつ左右の濾板送り装置50,5
0で後退させ、濾板1,1間で一対の濾布4,4を広
げ、その間に濾布洗浄装置10のノズル管18を上方か
ら下向きに差し込んで、図2に示すようにノズル管18
の上部ノズル18a,…,18a及び下部ノズル18
b,…,18bから洗浄液を濾布4,4に向けてそれぞ
れ噴射させて濾布洗浄を行ったのち、次の濾過に備える
ものである。ここで、各上部ノズル18a及び各下部ノ
ズル18bは、ノズル管18の各対向する濾布4に対し
て、図6,図7に示すように、上部ノズル18aはノズ
ル管18の側部とし、下部ノズル18bはノズル管18
の上記側部より下方の位置としているが、上部ノズル1
8a及び下部ノズル18bの噴射角は同じとしている。
このため、上部ノズル18aの先端と対向する濾布4の
上側領域との距離に比較して、下部ノズル18bの先端
と対向する濾布4の下側領域との距離が長くなるため、
上部ノズル18aよりも下部ノズル18bの洗浄液噴射
領域が大きくなり、その結果、上部ノズル18aよりも
下部ノズル18bは少ない個数で濾布4を洗浄すること
ができるため、上部ノズル18aよりも下部ノズル18
bの個数を1個少なくしている。 各矩形の濾板1は、
図1に示すように、その中央に矩形の濾過床1aを有
し、両側部の上下端部に横方向にそれぞれ突出した耳部
1eを有し、各耳部1eには前後方向すなわち厚さ方向
に貫通した貫通孔1fを形成した周知の濾板である。合
計4個の貫通孔1f,…,1fは濾液回収孔として機能
するが、圧搾濾板を使用する場合には、4個の貫通孔1
f,…,1fのうちの少なくとも1つを圧搾濾板の圧搾
膜を膨張させるための圧搾空気の圧搾空気供給孔として
使用する。1gは、濾過床1aを貫通する原液供給口で
あり、濾布4の原液供給口4gと連通して、濾板1,
…,1を貫通して各濾布4,4間の濾室内に原液を供給
できるようにしている。
【0016】図1,3に示すように、濾板1の上側の各
耳部1eの側面には、下側支点41により一対の支持ア
ーム42,43が回動可能に支持されており、各上端部
は前後に隣接する濾板1,1の支持アーム43,42と
それぞれ上側支点46,46で回動可能に連結されてい
る。このようにして構成され濾板1を挟んで対向する一
対の支持アーム42,42及び43,43間には、それ
ぞれ、バネ44,44を介して濾布吊り棒45を吊り支
持し、該濾布吊り棒45に濾布4の上端を固定してい
る。よって、隣接濾板1,1間を濾板送り装置50,5
0で開枠すると、濾板1の開枠動作によりバネ44,
…,44で吊り支持された濾布吊り棒45,45が上下
に揺動して濾布4,4に振動を与えて、ケーク剥離効果
をもたらす。
【0017】上記濾板送り装置50,50は、門型の濾
布洗浄装置10の本体部10aより両側にL字状に延び
た支持枠10b,10bの下端でかつ濾板1の両側にそ
れぞれ配置され、支持枠10b,10bの下端はローラ
53,53を介して、各サイドビーム2の下端より横方
向に延びた走行板部2c上を前後方向沿いに往復走行可
能に配置されている。濾布洗浄装置10は内蔵したモー
タ等の駆動装置又はサイドビーム2沿いに前後動される
駆動チェーンなどにより、各サイドビーム2の走行板部
2c上でかつ濾板1,…,1をまたぐようにして往復走
行する。各濾板送り装置50は、濾板送りピストン51
を備え、そのピストンロッドの先端に濾板送り爪52を
上下動可能に備える。よって、濾板両側の2つの濾板送
り装置50,50のピストン51,51のピストンロッ
ドを延ばして後退させるべき濾板1の上側の耳部1e,
1eより前側に濾板送り爪52,52を位置させたの
ち、濾板送り爪52,52を上方に突出させて濾板1の
上側の耳部1e,1eに係合させる。そして、両側のピ
ストン51,51のピストンロッドを同期して後退させ
ることにより、濾板送り爪52,52に係合した上側の
耳部1e,1eを有する1枚の濾板1を後退させること
ができる。その後、濾板送り爪52,52を下降させて
濾板1の上側の耳部1e,1eに係合しないようにした
のち、ピストン51,51のピストンロッドを前進させ
て次に後退させるべき濾板1の上側の耳部1e,1eに
係合可能な位置で濾板送り爪52,52を停止させ、所
望時に当該濾板1を2つのピストン51,51の後退駆
動により後退させる。
【0018】濾布洗浄装置10は、図1〜7に示すよう
に、ノズル管18の上下駆動及び洗浄液噴射などを制御
する制御部を内蔵した本体部10aに固定されかつピス
トンロッド13aをストロークS(従来のピストンロッ
ドの進退距離S0の約半分のストローク)の間で上下動
させるシリンダ13と、上記ピストンロッド13aの下
端に固定され、かつ、洗浄液を多数の上部ノズル18
a,…,18a及び下部ノズル18b,…,18bから
上記濾布4,4に噴射させるノズル管18とを備えてい
る。このように、ノズル管18を濾布4,4間に上方か
ら下向きに向けて挿入するように下降するとともに上向
きに抜き出す用に上昇する場合であってノズル管18が
ストロークSの間で上下動するときには、濾布4,4の
上部から中央付近まで言い換えれば上側領域の濾布洗浄
は上部ノズル18a,…,18aの洗浄液噴射により行
うとともに(図4及び図9参照)、濾布4,4の上部か
ら中央付近以下の言い換えれば下側領域の残りの濾布洗
浄は下部ノズル18b,…,18bの洗浄液噴射により
行う(図5及び図10参照)ようにしている。なお、図
5のA−A言い換えれば点線100Aは上部ノズル18
aの洗浄液の噴射状態を示すとともに、B−Bは言い換
えれば点線100Bは下部ノズル18bの洗浄液の噴射
状態を示す。
【0019】一方、濾布洗浄装置10は、洗浄液をノズ
ル管18に供給するゴムホース19を連結しており、こ
のゴムホース19は、本体部10aに取り付けられたホ
ース収納箱10c内から自在に屈曲可能な屈曲式ガイド
20の案内により、ノズル管18の上下動に対応して出
入りするようになっている。
【0020】上記構成のフィルタプレスによれば、濾過
終了後、濾板1を濾板送り装置50,50により後退さ
せることにより隣接濾板1,1間をそれぞれ開枠し、図
3,5に示すように、濾布洗浄装置10を走行させて、
濾板1,1間の一対の濾布4,4間の空間の上方であっ
て、前後方向沿いにおける大略中央部付近に対応する位
置に、ノズル管18を位置させる。
【0021】そして、シリンダ13内のピストンを駆動
して、ピストンロッド13aとともにノズル管18をス
トロークSの範囲内で上下動させながら、ノズル管18
の上部ノズル18a,…,18a及び下部ノズル18
b,…,18bから洗浄液を濾布4,4に向けて噴射さ
せて、濾布洗浄を行う。すなわち、図4及び図6に示す
ように、ノズル管18を濾布4,4間に上方から下向き
に下降させて挿入するとともに上向きに上昇させて上記
濾布4,4間から抜き出すようにノズル管18がストロ
ークSの間で上下動するとき、上部ノズル18a,…,
18aから洗浄液100を濾布4,4の上部から中央付
近までの領域言い換えれば上側領域に向けて噴射させ
て、濾布4,4の上側領域洗浄を行う。そして、ピスト
ンロッド13aとともにノズル管18がストロークS分
だけ下降して、ノズル管18が最下端位置に位置する
と、ピストンロッド13aとともにノズル管18の下降
を停止する。停止後、シリンダ13内のピストンの逆駆
動によりピストンロッド13aを上昇させて、ノズル管
18がストロークS分だけ上昇して、ノズル管18が最
上端位置(元の位置)に位置すると、ピストンロッド1
3aとともにノズル管18の上昇を停止する。すなわ
ち、具体的には、ノズル管18がストロークSの上端位
置(図9では実線位置)に位置している図4の状態にお
いて、ノズル管18の上部ノズル18a,…,18aか
ら洗浄液100を濾布4,4の上側領域の上端部分に向
けて、図4の100Aに示すような点線沿いに、噴射さ
せて、濾布4,4の上側領域洗浄を開始する。そして、
図9に示すように、ノズル管18が2点鎖線で示すスト
ロークSの下端位置まで移動する間、上記上部ノズル1
8a,…,18aによる濾布4,4の上側領域の濾布洗
浄を続けて、ノズル管18がストロークSの下端位置に
位置すると、ノズル管18の上部ノズル18a,…,1
8aから洗浄液100を濾布4,4の上側領域の下端部
分すなわち濾布4,4の中央付近に向けて、図5の10
0Aに示すような点線沿いに、噴射させて、濾布4,4
の上側領域の残りの部分の洗浄を行う。その後、シリン
ダ13内のピストンの逆駆動によりピストンロッド13
aを上昇させて、ノズル管18がストロークS分だけ上
昇して、ノズル管18が最上端位置(図3に示すような
元の位置)に位置すると、ピストンロッド13aととも
にノズル管18の上昇を停止する。この上昇動作の間も
先の下降動作と同様に上記上部ノズル18a,…,18
aによる濾布4,4の上側領域の濾布洗浄を続ける。
【0022】一方、上記上側領域の濾布洗浄と同時に、
図5及び図7に示すように、ノズル管18がストローク
Sの間で上下動するとき上部ノズル18a,…,18a
により洗浄する上側領域以後の中央付近以下の領域言い
換えれば下側領域の残りの濾布洗浄を、下部ノズル18
b,…,18bからの洗浄液100の噴射により行う。
すなわち、具体的には、ノズル管18がストロークSの
上端位置(図10では実線位置)に位置している図4の
状態において、ノズル管18の下部ノズル18b,…,
18bから洗浄液100を濾布4,4の下側領域の上端
部分すなわち濾布4,4の中央付近に向けて、図4の1
00Bに示すような点線沿いに、噴射させて、濾布4,
4の下側領域洗浄を開始する。そして、図10に示すよ
うに、ノズル管18が2点鎖線で示すストロークSの下
端位置まで移動する間、上記下部ノズル18b,…,1
8bによる濾布4,4の下側領域の濾布洗浄を続けて、
ノズル管18がストロークSの下端位置に位置すると、
ノズル管18の下部ノズル18b,…,18bから洗浄
液100を濾布4,4の下側領域の下端部分に向けて、
図5の100Bに示すような点線沿いに、噴射させて、
濾布4,4の下側領域の残りの部分の洗浄を行う。その
後、シリンダ13内のピストンの逆駆動によりピストン
ロッド13aを上昇させて、ノズル管18がストローク
S分だけ上昇して、ノズル管18が最上端位置(図3に
示すような元の位置)に位置すると、ピストンロッド1
3aとともにノズル管18の上昇を停止する。この上昇
動作の間も先の下降動作と同様に上記下部ノズル18
b,…,18bによる濾布4,4の下側領域の濾布洗浄
を続ける。
【0023】このようにして、ノズル管18がストロー
クSの範囲で上下動した状態に至ると、濾布4,4の全
面がノズル管18の上部ノズル18a,…,18a及び
下部ノズル18b,…,18bからそれぞれ噴射された
洗浄液100で洗浄されたことになる。
【0024】次に、濾板送り装置50,50により、次
に後退すべき濾板1を後退させて、別の隣接濾板1,1
間を開枠したのち、濾布4,4間に上記したのと同様な
方法で濾布洗浄装置10を位置させて、上記と同様な濾
布洗浄動作を行う。これを繰り返すことにより、順に、
濾布4,4の洗浄を行う。
【0025】なお、上記上側領域と下側領域とは若干重
なるように区分けすることにより、より確実に、濾布全
面を洗浄できるようにするのが好ましい。
【0026】上記実施形態によれば、以下のような効果
を奏することができる。
【0027】従来のノズルは同一方向にのみ洗浄液10
0を噴射可能であったが、上記実施形態によれば、濾布
4,4の上側領域に向けて洗浄液100を噴射可能な上
部ノズル18a,…,18aと濾布4,4の下側領域に
向けて洗浄液100を噴射可能な下部ノズル18b,
…,18bの2種類の噴射方向の異なるノズルをノズル
管18に設けることにより、少ない移動距離でもって、
ノズル管18から洗浄液100を濾布全面に噴射して洗
浄することができる。すなわち、シリンダ13内のピス
トンのストロークSの範囲内でのノズル管18の上下動
によって、上部ノズル18a,…,18aは濾布4,4
のそれぞれの上部から中央位置までの濾布洗浄を行うと
ともに、上記ピストンのストロークSの範囲内でのノズ
ル管18の上下動によって、下部ノズル18b,…,1
8bは濾布4,4のそれぞれの中央位置より下部の濾布
洗浄を行うことができるので、ノズル管18の移動距離
を従来に比較して短くすることができる。この結果、ピ
ストンロッド13a及びシリンダ13の全長を、従来と
比較してそれぞれ短くすることができる。よって、濾板
1の大きさに比較して各ピストンロッド13a及びシリ
ンダ13の全長をそれぞれ小さくすることができ、濾板
1の大きさに制約されずにフィルタプレスを設置するこ
とができ、かつ、濾板1を覆う濾布4,4を完全に洗浄
することができる。
【0028】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。
【0029】例えば、濾板1の寸法が大きい場合には、
上部ノズル18a,…,18aと下部ノズル18b,
…,18bとの中間位置に第3のノズルを備えるように
して、ノズルによる濾布洗浄を濾布面を、上側領域、中
間領域、下側領域の3つに大略3等分してそれぞれ分担
するように構成して、ピストンロッド13a及びシリン
ダの全長をより短くすることができる。
【0030】すなわち、本発明は、上記ノズル管18に
設けられて上記ノズル管18の上下動時に上記濾布4の
洗浄すべき領域を上下方向沿いに1/Xに分割された各
1/Xの領域ごとに上記洗浄液100を噴射可能に、複
数のノズル18a,18b,18cをそれぞれ設けるよ
うにしたものであり、上記ノズル管18の上下動時に、
上記複数のノズル18a,18b,18cにより上記濾
布4の洗浄すべき領域に上記洗浄液100を噴射して洗
浄するものである。ここで、Xは2以上の整数であり、
例えば、X=2ならば、上記各濾布4の洗浄すべき領域
を上下方向沿いに1/2に分割された各1/2の領域ご
とに上記洗浄液100を噴射可能に、2種類のノズル1
8a,18bが設けられている、先の実施形態を意味す
る。また、X=3ならば、上記各濾布4の洗浄すべき領
域を上下方向沿いに1/3に分割された各1/3の領域
ごとに上記洗浄液100を噴射可能に、図8に示すよう
に、3種類のノズル18a,18b,18cが設けられ
ている、上記変形例を意味するものである。
【0031】また、上記実施形態では、上部ノズル18
aの先端と対向する濾布4の上側領域との距離に比較し
て、下部ノズル18bの先端と対向する濾布4の下側領
域との距離が長くなるため、上部ノズル18aよりも下
部ノズル18bの洗浄液噴射領域が大きくなり、その結
果、上部ノズル18aよりも下部ノズル18bは少ない
個数で濾布4を洗浄することができるため、上部ノズル
18aよりも下部ノズル18bの個数を1個少なくして
いる。しかしながら、本発明はこれに限られるものでは
なく、例えば、図11,図12に示すように、下部ノズ
ル18bの個数(例えば図12では4個)を上部ノズル
18a(例えば図11では3個)の個数よりも多くする
ことにより、従来よりケークの排出が困難でありかつ洗
浄が不十分であった下側領域の濾布4の洗浄をより効果
的に行うことができ、洗浄効果をより向上させることが
できる。さらに、噴射角度も、上部ノズル18aの噴射
角度Xaよりも下部ノズル18bの噴射角度Xbを小さ
くすることにより、同一量の洗浄液がノズル管18の各
上部ノズル18aと各下部ノズル18bとにそれぞれ供
給されるとき、洗浄液の噴射量を多くすることができ、
下側領域の濾布4の洗浄をさらに効果的に行うことがで
きる。
【0032】また、フィルタプレスの構造は図示のもの
に限るものではなく、圧搾濾板と普通濾板が混在したフ
ィルタプレスや圧搾濾板のみからなるフィルタプレスな
どにも適用することができる。
【0033】また、濾板送り装置50,50も図示のも
のに限らず、濾板を送ることができるものなら任意のも
のを適用することができる。
【0034】また、ノズル管18への洗浄液100の供
給は図示のものに限るものではなく、パイプとジョイン
トを組合せた構造とすることもできる。
【0035】さらに、シリンダ13の駆動は、空気式又
は油圧式などその他の流体式のものを適用することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】従来のノズルは同一方向にのみ洗浄液を
噴射可能であったが、本発明によれば、濾布の上側領域
に向けて洗浄液を噴射可能な上部ノズルと濾布の下側領
域に向けて洗浄液を噴射可能な下部ノズルの少なくとも
2種類の上下方向に噴射方向の異なるノズルをノズル管
に設けることにより、少ない移動距離でもって、ノズル
管から洗浄液を濾布全面に噴射して洗浄することができ
る。よって、洗浄液を噴射するノズル管を上下動させる
シリンダのストロークを小さくすることができるので、
フィルタプレスが大型化せず、小型化できる。また、ス
トロークの短いシリンダであってもより大きい濾板のフ
ィルタプレスの濾布洗浄に使用でき、濾板の大きさに制
約されずにフィルタプレスを設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるフィルタプレス
の濾布洗浄装置の正面図である。
【図2】 上記濾布洗浄装置のノズル管の拡大側面図で
ある。
【図3】 上記濾布洗浄装置のノズル管が上端位置に位
置した状態での上記濾布洗浄装置と濾板との関係を示す
フィルタプレスの概略側面図である。
【図4】 上記濾布洗浄装置のノズル管が上端位置に位
置して洗浄液を上部ノズルと下部ノズルの両方から噴射
した状態での上記濾布洗浄装置と濾板との関係を示すフ
ィルタプレスの概略側面図である。
【図5】 上記濾布洗浄装置のノズル管の下端位置まで
下降して洗浄液を上部ノズルと下部ノズルの両方から噴
射した状態での上記濾布洗浄装置と濾板との関係を示す
フィルタプレスの概略側面図である。
【図6】 図5のAAより見た上部ノズルより濾布へ洗
浄液を噴射している状態を示す図である。
【図7】 図5のBBより見た下部ノズルより濾布へ洗
浄液を噴射している状態を示す図である。
【図8】 本発明の他の実施形態にかかるフィルタプレ
スの濾布洗浄装置において各濾布に対して3種類のノズ
ルが配置されたノズル管の拡大側面図である。
【図9】 図1の濾布洗浄装置においてノズル管がスト
ロークSの間で移動するときに上記濾布の上側領域に上
部ノズルから洗浄液を噴射して濾布洗浄を行う状態を示
す側面図である。
【図10】 図1の濾布洗浄装置においてノズル管がス
トロークSの間で移動するときに上記濾布の下側領域に
下部ノズルから洗浄液を噴射して濾布洗浄を行う状態を
示す側面図である。
【図11】 本発明の他の実施形態にかかるフィルタプ
レスの濾布洗浄装置において図5のAAより見た上部ノ
ズルより濾布へ洗浄液を噴射している状態を示す図であ
る。
【図12】 本発明の他の実施形態にかかるフィルタプ
レスの濾布洗浄装置において図5のBBより見た下部ノ
ズルより濾布へ洗浄液を噴射している状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…濾板、1a…濾過床、1e…耳部、1f…貫通孔、1g
…原液供給口、2…サイドビーム、2c…走行板部、4
…濾布、4g…原液供給口、10…濾布洗浄装置、10
a…本体部、10b…門型支持枠、10c…ホース収納
箱、13…シリンダ、13a…ピストンロッド、18…
ノズル管、18a…上部ノズル、18b…下部ノズル、
19…ゴムホース、20…屈曲式ガイド、41…下側支
点、42…支持アーム、43…支持アーム、44…バ
ネ、45…濾布吊り棒、46…上側支点、50…濾板送
り装置、52…濾板送り爪、53…ローラ、100…洗
浄液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 25/12 B01D 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接濾板(1)間の濾布(4)間に濾布
    洗浄装置(10)を位置させて、該濾布洗浄装置から洗
    浄液を上記濾布に噴射して上記濾布の洗浄を行うフィル
    タプレスであって、 濾布洗浄装置本体に支持され、かつピストンロッド(1
    3a)を上下動させるシリンダ(13)と、 上記ピストンロッドに固定されて上下動するノズル管
    (18)と、 上記ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上
    記濾布の上側領域に上記洗浄液を噴射可能な上部ノズル
    (18a)と、 上記ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上
    記濾布の上記上側領域を除く残りの下側領域に上記洗浄
    液を噴射可能な下部ノズル管(18b)と、 を備えるとともに、上記下部ノズルの個数を上記上部ノ
    ズルの個数よりも多くなるようにしたことを特徴とする
    フィルタプレスの濾布洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記上部ノズル(18a)の噴射角度
    (Xa)よりも上記下部ノズル(18b)の噴射角度
    (Xb)を小さくすることにより、上記下部ノズルから
    噴射される上記洗浄液の噴射量を上記上部ノズルよりも
    多くするようにした請求項1に記載のフィルタプレスの
    濾布洗浄装置。
  3. 【請求項3】 隣接濾板(1)間の濾布(4)間に濾布
    洗浄装置(10)を位置させて、該濾布洗浄装置から洗
    浄液を上記濾布に噴射して上記濾布の洗浄を行うフィル
    タプレスであって、 濾布洗浄装置本体に支持され、かつピストンロッド(1
    3a)を上下動させるシリンダ(13)と、 上記ピストンロッドに固定されて上下動するノズル管
    (18)と、 上記ノズル管に設けられて上記ノズル管の上下動時に上
    記濾布の洗浄すべき領域を上下方向沿いに1/X(ただ
    し、Xは2以上の整数。)に分割された各1/Xの領域
    ごとに上記洗浄液を噴射可能にそれぞれ設けられた複数
    のノズル(18a,18b)と、 を備えて、上記ノズル管の上下動時に、上記複数のノズ
    ルにより上記濾布の洗浄すべき領域に上記洗浄液を噴射
    して洗浄するとともに、 上記複数のノズルのうちの上記上側に位置するノズルよ
    りも下側のノズルの個数を多くなるようにしたことを特
    徴とするフィルタプレスの濾布洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記複数のノズルのうちの上記上側に位
    置するノズルの噴射角度(Xa)よりも下側のノズルの
    噴射角度(Xb)を小さくすることにより、上記下側の
    ノズルから噴射される上記洗浄液の噴射量を上記上側の
    ノズルよりも多くするようにした請求項3に記載のフィ
    ルタプレスの濾布洗浄装置。
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