JP3260652B2 - 中空成形機の金型移動装置 - Google Patents

中空成形機の金型移動装置

Info

Publication number
JP3260652B2
JP3260652B2 JP6416097A JP6416097A JP3260652B2 JP 3260652 B2 JP3260652 B2 JP 3260652B2 JP 6416097 A JP6416097 A JP 6416097A JP 6416097 A JP6416097 A JP 6416097A JP 3260652 B2 JP3260652 B2 JP 3260652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
parison
molding machine
moving device
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6416097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10249926A (ja
Inventor
高明 加藤
清美 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP6416097A priority Critical patent/JP3260652B2/ja
Publication of JPH10249926A publication Critical patent/JPH10249926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3260652B2 publication Critical patent/JP3260652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン、P
ET、ナイロン等のプラスチック樹脂からなる中空容器
を成形する中空成形機の金型移動装置に関するものであ
り、特に、小径で薄肉のパリソンを成形するのに好適な
中空成形機の金型移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の中空成形機の金型移動装置として
は、図9及び図10に示される油圧駆動の中空成形機の
金型移動装置がある。かかる中空成形機の金型移動装置
は、油圧シリンダ60によって構成されており、押出機
50からクロスヘッド52を通って溶融樹脂が筒状のパ
リソン54として下向きに押し出され、所定の長さにな
ったとき、油圧シリンダ60を駆動することによって、
図10中実線で示すエアー吹込位置に待機している型開
状態の金型58が、図中仮想線で示すパリソン受取位置
まで斜め上方に移動され、図示してない型締機構によっ
て型閉・型締されることによってパリソン54を挟み込
んだ金型58が、油圧シリンダ60によって再度斜め下
方に移動されて、図10中実線で示すエアー吹込位置に
位置されるようになっている。これにより、金型58が
エアー吹込位置及びパリソン受取位置間を斜め方向に往
復移動されるようになっている。
【0003】なお、中空成形機の作動としては、パリソ
ン受取位置において、金型58に挟み込まれたパリソン
54がパリソン切断装置56によって所定長さに切断さ
れ、パリソン54を保持した状態で金型58が上述のよ
うにエアー吹込位置まで移動され、この位置において、
図示してないエアー吹込装置からパリソン54内にエア
ーを吹き込むことにより、金型58のキャビティ形状に
対応した形状の容器が成形される。次に金型58は、冷
却工程を経て、型締機構によって型開される。これによ
り、金型内の容器が中空成形品として外部に取り出さ
れ、次の成形準備が整うことになる。
【0004】しかしながら、上記のような従来の中空成
形機の金型移動装置では、油圧駆動のため、成形作業中
の油温の変化、すなわち、油の粘度変化に応じて油圧シ
リンダ60に流入する油の流速が変化し、これに応じて
金型58の移動速度が変化し、金型58のエアー吹込位
置への復帰とエアー吹込装置の作動開始のタイミングが
狂って成形不良が発生することがあるという問題点があ
った。
【0005】また、油温が異常に高くなって油の粘度が
必要以上に低くなった場合には、油圧シリンダ60に流
入する油の流速が大きくなって、油圧シリンダ60のピ
ストンが高速で移動するので、ストッパーに当て止めの
際に、停止位置において装置が大きく衝撃を受けて、パ
リソン54が振れ動き、パリソン受取位置に位置した金
型58との関係位置が一定しなくなり、挟み込み不良が
発生しやすくなるため、成形不良が発生しやすくなると
いう問題点があった。
【0006】このような不具合を防止するためには、油
圧シリンダ60に供給する油温を所定温度範囲内に維持
する必要があるが、予熱時間が長くなって生産能率が低
下したり、短時間で油温を安定させるために油温調節装
置が必要になったりするので、いずれにしても、製品コ
ストが高くなるという問題点があった。他方、かかる金
型移動装置の構造上、上記型締装置が、該型締装置の型
開閉位置側に突出した状態で移動台に搭載固定されるよ
うになっており、その重心が偏心してかかっているた
め、数百Kgの金型を、パリソン受取位置及びエアー吹
込位置において停止させる場合には、移動台をストッパ
ーに当てて止めるようになっていたために、装置が停止
位置において非常に大きな衝撃を受けるようになってい
た。更に、移動方向が斜めであるため、特に、下方のエ
アー吹込位置において、衝撃が大きくなっていた。この
ため パリソン受取位置においては、当て止めによ
る衝撃により、パリソンが振れ動いてしまうことによ
り、パリソン受取位置に位置した金型との位置関係が一
定しないために挟み込み不良が発生しやすくなるため、
成形不良が生じ易い、 エアー吹込位置においては、
当て止めによる衝撃により、エアー吹込装置とパリソン
との位置関係が一定しないために、成形する容器等の開
口部とエアー吹込口とがずれてしまうことにより、エア
ーの吹き込み不良による不良成型品ができてしまう、と
いう問題点があった。
【0007】そこで、本出願人は、特開平6−7173
7号公報に開示された、中空成形機の金型移動装置を発
明し、偏心荷重のかかった金型移動において、油圧駆動
の場合の当て止めによる衝撃が生じないようにした。か
かる金型移動装置は、油圧シリンダの代わりに、サーボ
モータと、これの回転運動を直線運動に変換する回転部
材と、これにかみ合うかみ合い部材とを用いて金型を移
動させるとともに、金型の移動速度を徐々に変化させる
ように制御するとともに、偏心荷重のかかった金型及び
型締装置をスムースに移動させるような構造としたもの
である。
【0008】具体的には、図11、図12に示すよう
に、金型移動装置が、サーボモータ14と、これによっ
て回転駆動される回転部材12と、これにかみ合わされ
るとともに回転部材12の回転運動を直線運動に変換す
るかみ合い部材18と、これらを支持する下部フレーム
10と、から構成されており、上記型締装置26とこれ
によって保持された金型34を、該型締装置26の型開
放位置側で、かつパリソン受取位置側に突出した位置で
固定され、型閉鎖位置側で、かつパリソン受取位置側に
偏心荷重がかかる移動台24と、上記かみ合い部材18
の軸心と平行に配置された複数の固定部32と、該固定
部32に支持された複数のガイドバー22と、複数の固
定部32の間に位置する接続部材20と、を有してお
り、上記移動台24には、円筒穴状の滑動部24aが形
成されており、該滑動部24aに上記ガイドバー22が
嵌挿されて上記下部フレーム10上に設置されており、
上記移動台24と上記かみ合い部材18とは、上記接続
部材20で結合されて一体に移動可能となっており、上
記金型34の位置を検出可能な位置検出器15と、これ
からの信号を入力してサーボモータ14に制御信号を出
力する制御器46と、を有しており、上記制御器46
は、上記金型34がパリソン受取位置及びエアー吹込位
置に接近するに従って、両停止位置において前記金型3
4が停止する際に、金型移動装置に衝撃が生じないよう
に、金型移動速度を減速するように制御するものであ
る。
【0009】上述のように、油圧駆動の場合の当て止め
による衝撃が生じないようにするため、 金型移動装
置をサーボモータ14により駆動することとしている
が、更に、 移動台24には、円筒穴状の滑動部24
aが形成されており、該滑動部24aに上記ガイドバー
22が嵌挿されて上記下部フレーム10上に設置されて
おり、 制御器46は、上記金型34がパリソン受取
位置及びエアー吹込位置に接近するに従って、両停止位
置において前記金型34が停止する際に、金型移動装置
に衝撃が生じないように、金型移動速度を減速するよう
に制御するようになっている。ガイドバー22に移動台
24の滑動部24aを嵌挿することで、偏心した重量物
である型締装置が固定された移動台が持ち上がってしま
うことがなく、移動を滑らかに行うことができ、また、
制御器46は、金型34がパリソン受取位置及びエアー
吹込位置に接近するに従って、両停止位置において前記
金型34が停止する際に、金型移動装置に衝撃が生じな
いように、金型移動速度を減速制御することにより、停
止時に金型移動装置に衝撃が発生するのを防止すること
が可能となる。
【0010】更に、このようなサーボモータ14を使用
した金型移動装置では、金型34の移動方向は、水平と
なり、従来のものと比較しても、金型34の移動時にお
いて、斜め方向の重力が働かないために、より安定して
移動できるという効果がある。ところで、かかるサーボ
モータ駆動の金型移動装置では、パリソン44を切断す
る場合、クロスヘッド36よりパリソン44が押し出さ
れて垂下してきて、金型34で挟み込み、パリソン切断
装置42によって切断する際、パリソン44の弛みをと
って、切断するために、図13(a)に示すように、パ
リソン44を、クロスヘッド36を上方に移動して、図
13(b)に示すように、パリソン44を延伸させて切
断するようにしている。このとき、金型34の容器型3
4aの底部において、パリソン44は金型で圧着され
る。図13(b)に示すように、上方に引っ張られるた
め底部の肉厚が薄くなっていた。直径の大きな厚みのあ
るパリソンを成形する場合には、底部の肉厚が多少薄く
なっても問題がないが、直径の小さい薄肉のパリソンを
成形する場合、例えば、直径10mmで厚さが1mmの
パリソン44を成形する場合に、予定していた底部の厚
さよりも、薄くなるために、不良成型品となる場合があ
った。また、パリソン44のピンチオフ部44a(金型
34の刃の合わせ部で、容器の底部のバリ44bの喰い
きり部となるところ)が融着不良となり、割れることが
もあるという問題点があった。
【0011】なお、上述の図10の従来の油圧駆動の金
型移動装置においては、金型及び型締装置の移動は、斜
め方向としており、パリソンの切断は、金型でパリソン
を挟み込んだ後に切断するようにしているので、パリソ
ンを切断する際にクロスヘッドによりパリソンを上方に
引き延ばすことはないが、パリソンの切断のタイミング
制御を油圧駆動により行っているために、油温の変動に
より、タイミングにばらつきが生ずるという問題点があ
る。このため、パリソンの切断が正確に行えないという
問題点があった。特に、金型を移動しながら(斜め下方
にパリソンを延伸しながら)、パリソンを切断するため
に、正確なタイミング制御が必要となるが、油圧駆動に
よるため、上述したように、誤差が生じ、成形不良とな
る場合があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小径薄肉の
パリソンを成形する場合に、パリソンのピンチオフ部が
延伸されることにより薄肉となりことによる成形不良
や、融着不良を生ずることのない中空成形機の金型移動
装置を提供することを目的としている。なお、サーボモ
ータ駆動によりパリソン切断とパリソンの延伸とのタイ
ミング制御を正確にする中空成形機の金型移動装置を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の中空成形機の金
型移動装置は、金型(34)と、これを開閉駆動する型
締装置(26)と、パリソン切断装置(42)と、エア
ー吹込装置(28)と、を有しており、押出機(38)
からクロスヘッド(36)を通って下向きに押し出され
た円筒状のパリソン(44)を金型(34)に挟み込ん
でパリソン切断装置(42)によって所定長さに切断
し、金型(34)内のパリソン(44)にエアー吹込装
置(28)からエアーを吹き込んで中空成形品を成形す
る中空成形機の金型移動装置であって、金型(34)が
パリソン受取位置及びエアー吹込位置間を往復移動する
ようにこれを駆動するものにおいて、上記金型移動装置
は、上記金型(34)を斜め方向に上昇及び下降するよ
うに移動するものであって、サーボモータ(14)と、
これによって回転駆動される回転部材(12)と、これ
にかみ合わされるとともに回転部材(12)の回転運動
を直線運動に変換するかみ合い部材(18)と、これら
を支持する下部フレーム(10)と、から構成されてお
り、上記型締装置(26)とこれによって保持された金
型(34)を、該型締装置(26)の型開閉位置側で、
かつパリソン受取位置側に突出した位置で固定され、か
つパリソン受取位置側に偏心荷重がかかる移動台(2
4)と、上記かみ合い部材(18)の軸心と平行で、斜
め上方及び斜め下方に配置された複数の固定部(32)
と、該固定部(32)に支持された複数のガイドバー
(22)と、複数の固定部(32)の間に位置する接続
部材(20)と、を有しており、上記移動台(24)に
は、円筒穴状の滑動部(24a)が形成されており、該
滑動部(24a)に上記ガイドバー(22)が嵌挿され
て上記下部フレーム(10)上に設置されており、上記
移動台(24)と上記かみ合い部材(18)とは、上記
接続部材(20)で結合されて一体に移動可能となって
おり、上記金型(34)の位置を検出可能な位置検出器
(15)と、これからの信号を入力してサーボモータ
(14)に制御信号を出力する制御器(46)と、を有
しており、上記パリソン切断装置(42)は、上記パリ
ソン(44)が上記金型(34)に挟み込まれて、斜め
下方に移動した直後に、パリソン(44)を切断するよ
うにし、上記制御器(46)は、上記金型(34)がパ
リソン受取位置及びエアー吹込位置に接近するに従っ
て、両停止位置において前記金型(34)が停止する際
に、金型移動装置に衝撃が生じないように、金型移動速
度を減速制御するようにし、 上記制御器(46)は、上
記金型(34)が上記パリソン(44)の吐出下降速度
とほぼ同一となるように金型(34)の移動を行うよう
にしたことを特徴とする。パリソン(44)の吐出速度
と同一とすることにより、パリソン切断時に、パリソン
の弛みを取ることが可能となる。
【0014】また、上記回転部材が、ボールねじ(1
2)であり、上記かみ合い部材がボールナット(18)
であり、ボールねじ(12)の端部を回転可能に支持す
る軸受ブラケット(30)を有するようにしても良い。
(請求項2)更に、上記回転部材が、ピニオン(72)
であり、上記かみ合い部材がラック(74)であり、上
記サーボモータ(14)の回転を減速してピニオン(7
2)に伝達する減速機(70)を有するようにしても良
い。(請求項3)また、上記回転部材が、第1スプロケ
ット(76)であり、上記かみ合い部材がローラチェー
ン(82)であり、上記サーボモータ(14)の回転を
減速して第1スプロケット(76)に伝達する減速機
(70)と、第1スプロケット(76)と対向する位置
に配置されておりローラチェーン(82)とかみ合わさ
れる第2スプロケット(78)と、これを回転可能に支
持する軸受ブラケット(80)とを有するようにしても
良い。(請求項4)更に、上記回転部材が、第1歯付き
プーリ(88)であり、上記かみ合い部材が歯付きベル
ト(94)であり、上記サーボモータ(14)の回転を
減速して第1歯付きプーリ(88)に伝達する減速機
(70)と、第1歯付きプーリ(88)と対向する位置
に配置されており歯付きベルト(94)とかみ合わされ
る第2歯付きプーリ(90)と、これを回転可能に支持
する軸受ブラケット(92)と、を有するようにしても
良い。(請求項5)これらの金型移動装置において、軸
心が上記かみ合い部材の移動軸心と平行に配置されると
ともに固定部(32)に固定されたガイドバー(22)
が設けられており、上記移動台(24)には、円筒穴状
の滑動部(24a)が形成されており、移動台(24)
は、これの滑動部(24a)がガイドバー(22)に移
動可能にはめ合わされるようにすることもできる。(請
求項6)本発明の金型移動装置では、特に、パリソン
(44)は、直径が10mm以下で、厚さが1mm以下
であるものに好適である。(請求項7)それは、薄肉の
パリソンの場合に、底部が薄肉となり、成形不良を生じ
やすいためである。
【0015】
【0016】なお、かっこ内の符号は実施の形態の対応
する部材を示す。
【0017】
【作用】上記金型移動装置は、上記金型(34)を斜め
方向に上昇及び下降するように移動するものであって、
上記パリソン切断装置(42)は、上記パリソン(4
4)が上記金型(34)に挟み込まれて、斜め下方に移
動した直後に、パリソン(44)を切断するようにする
ことにより、すなわち、クロスヘッド(36)の出口で
パリソン(44)を支え、もう一方の端部を金型(3
4)の下部でたるまないように引張りながら、パリソン
切断装置(42)により切断するようにすることによ
り、パリソン(44)を延伸して切断しないので、パリ
ソン(44)の底部の肉厚が薄くなってしまって、成形
不良を生ずることがなくなる。また、パリソン切断装置
(42)は、サーボモータ(14)により制御するよう
にしたので、切断制御をより正確に行うことができる。
【0018】なお、制御器(46)は、金型(34)が
パリソン受取位置及びエアー吹込位置に接近するに従っ
て、両停止位置において前記金型(34)が停止する際
に、金型移動装置に衝撃が生じないように、金型移動速
度を減速するように制御するように構成しているので、
常に装置に衝撃を与えないように金型を停止させること
ができ、衝撃によるパリソン受取位置によるパリソンの
振れ動きによる挟み込み不良及びエアー吹込位置での吹
き込み不良成型品の発生を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態
を示す。なお、図11及び図12の中空成形機の金型移
動装置と同様の機能を有する部品には、同一の符号とな
っている。本発明の中空成形機の金型移動装置は、基本
的に、金型34と、これを開閉駆動する型締装置26
と、パリソン切断装置42と、エアー吹込装置28と、
を有しており、押出機38からクロスヘッド36を通っ
て下向きに押し出された円筒状のパリソン44を金型3
4に挟み込んでパリソン切断装置42によって所定長さ
に切断し、金型34内のパリソン44にエアー吹込装置
28からエアーを吹き込んで中空成形品を成形するもの
であり、金型34がパリソン受取位置及びエアー吹込位
置間を往復移動するようにこれを駆動するものである。
【0020】中空成形機の金型移動装置は、下部フレー
ム10の下端側のベッド部10a上の取付台10bに、
それぞれ軸受を有する2つの軸受ブラケット30が固定
されている。取付台10bは、上辺を斜めに傾斜する形
状となっており、この傾斜角度で、金型移動装置が移動
するものである。両軸受ブラケット30によってボール
ねじ12が回転可能に支持されている。ベッド部10a
の取付台10bの図1中右端側には、ブラケット48が
固定されている。ブラケット48には、ACサーボモー
タ14が取り付けられている。ACサーボモータ14
は、これの軸心が、ボールねじ12の軸心と互いに一致
する配置関係とされている。ACサーボモータ14及び
ボールねじ12は、カップリング16によって相互に連
結されている。ACサーボモータ14には、ロータリエ
ンコーダ(位置検出器)15が取り付けられている。ロ
ータリエンコーダ15は、ACサーボモータ14の回転
位置、すなわち、後述する金型34の位置を検出可能で
ある。ボールねじ12には、ボールナット18がねじ込
まれている。ボールナット18には、接続部材20が固
定されている。接続部材20の図中上端側には、移動台
24が配置されている。
【0021】移動台24は、接続部材20によって一体
に支持されている。移動台24には、円筒穴状の滑動部
24aが形成されており、滑動部24aに上記ガイドバ
ー22が嵌挿されて上記下部フレーム10上に設置され
ており、上記移動台24と上記かみ合い部材18とは、
上記接続部材20で結合されて一体に移動可能となって
いる。このように、ガイドバー22に移動台24の滑動
部24aを嵌挿することで、偏心した重量物である型締
装置26が固定された移動台24が持ち上がってしまう
ことがなく、移動を滑らかに行うことができる。
【0022】下部フレーム10の図中、傾斜面の上端部
の左右両側には、対向配置された2つのブロック32が
それぞれ固定されている。ブロック32は、取付台10
bの傾斜と同一の角度であり、両ブロック32の間隔及
び位置は、軸受ブラケット30により、決められるボー
ルナット18の移動スパンにより決定される。両ブロッ
ク32によってガイドバー22が固定支持されている。
これにより、移動台24は、接続部材20及びボールナ
ット18を介してACサーボモータ14によって駆動さ
れる際、ガイドバー22に案内されながら軸方向に移動
可能とされている。移動台24には、型締装置26が取
り付けられている。
【0023】型締装置26には、図2に示すように、金
型34が内側に取り付けられている。型締装置26は、
図中金型34の右半部を図示位置よりも右方の型開位置
に移動可能であり、また、この型開位置から金型34の
右半部を図示の型閉位置に移動可能である。ボールねじ
12、ボールナット18などによって運動変換機構が構
成されている。
【0024】運動変換機構は、カップリング16を介し
てACサーボモータ14に駆動されることにより、これ
の回転運動を直線運動に変換可能であり、この直線運動
を移動台24に伝達可能である。すなわち、ACサーボ
モータ14は、運動変換機構を介して、型締装置26及
び金型34が、図1中実線で示すエアー吹込位置及び図
中仮想線で示すパリソン受取位置間を往復移動するよう
に、移動台24を駆動可能である。
【0025】下部フレーム10の図1中右上端部には、
上部フレーム40が固定されている。上部フレーム40
には、これの図1中上部にエアー吹込装置28が取り付
けられている。図1中エアー吹込装置28の左側には、
クロスヘッド36が配置されている。クロスヘッド36
は、押出機38の押出口に接続されている。クロスヘッ
ド36の図1中下方にパリソン切断装置42が配置され
ている。押出機38は、これの押出口から溶融樹脂をク
ロスヘッド36に供給可能であり、クロスヘッド36
は、供給された溶融樹脂を筒状のパリソン44として図
中下方に押し出し可能である。金型34は、型開された
状態でパリソン受取位置に位置され、次いで型閉される
ことによりパリソン44を受け取り、パリソン切断装置
42によってパリソン44が所定長さに切断された後、
エアー吹込位置に移動されるようになっており、エアー
吹込装置28は、エアー吹込位置に位置した金型34内
のパリソン44にエアーを吹き込み可能である。
【0026】ところで、金型移動装置には、図7に示す
ように、ロータリエンコーダ15の信号が入力される制
御器46が設けられている。制御器46には、図示して
ない中空成形機制御装置からのパリソン射出信号も入力
されるようになっている。制御器46には、表示装置1
7が接続されている。制御器46は、ロータリエンコー
ダ15からの信号に基づいて金型34の移動速度を算出
し、これを表示装置17に出力可能であり、また、中空
成形機制御装置からのパリソン射出信号に応じたタイミ
ングで、ACサーボモータ14に、制御信号を出力可能
である。
【0027】なお、本中空成形機で成形されるパリソン
44は、用途により、ポリエチレン、PET、ナイロン
等のプラスチック樹脂が使用され、各種の中空容器に成
形される。次に、この作用を説明する。金型34は、型
締装置26によって、型開された状態でエアー吹込位置
に待機している。この金型34の位置は、ロータリエン
コーダ15によって検出されており、この位置信号は制
御器46に入力されている。押出機38の押出口からク
ロスヘッド36に供給された溶融樹脂は、筒形のパリソ
ン44として図1中下向きに押し出される。所定長さの
パリソン44が押し出された状態(図示してない中空成
形機制御装置から制御器46にパリソン射出信号が出力
された状態)で、制御器46からの制御信号によってA
Cサーボモータ14が前進方向に回転駆動される。これ
により、カップリング16を介してボールねじ12が回
転され、これとかみ合っているボールナット18によっ
て回転運動が直線運動に変換される。すなわち、ボール
ナット18が図中左方向に前進し、これと一体の接続部
材20、移動台24、型締装置26、及び金型34も
(エアー吹込位置からパリソン受取位置方向に)前進す
ることになる。
【0028】金型34の移動速度は、サーボモータ14
の回転速度(すなわち、ロータリエンコーダ15の回転
速度)に基づいて求めることができ、金型34は、制御
器46からの制御信号の大きさに対応して、例えば、図
8に示すような速度をもって、図中実線矢印に沿ってエ
アー吹込位置からパリソン受取位置に移動することにな
る。すなわち、所定のパリソン受取位置近傍において金
型34の移動速度が次第に減速されていき、パリソン受
取位置で停止される。これにより、金型34は、装置に
衝撃を与えないように停止することができる。なお、パ
リソン受取位置からエアー吹込位置までの移動は、約
0.3〜0.4秒で行われる。金型34の移動速度は、
表示装置17によって表示される。
【0029】次に、型開状態の金型34は型締装置26
により、エアー吹込位置より、斜め上方のパリソン受取
位置まで移動する。クロスヘッド36から垂下するパリ
ソン44は、図3(a)に示すように、パリソン44が
金型34内に保持され、型締が行われ、パリソン44が
挟み込まれる。このとき、パリソン44は、図に示すよ
うに、金型34の容器型34aの底部に対応するピンチ
オフ部44aで金型34に吊り下げられた状態で支持さ
れることになる。そして、金型34が斜め下方に移動し
た直後に、図3(b)に示すように、パリソン切断装置
42の刃47により、切断される。このとき、パリソン
44は、斜め下方に移動しながら切断されることにな
る。パリソン44を切断するタイミングは、パリソン4
4の樹脂の種類、パリソン44の直径及び厚さにより異
なるので、パリソン44の吐出速度に合わせて調整され
る。また、金型34の下降(斜移動)も、パリソン44
の吐出下降速度と同一となるように制御される。これ
は、パリソン44が弛まないような状態で、切断する必
要があるためである。吐出下降速度より遅いと、パリソ
ン44は弛み、パリソン44の切断の切口が塞がる。逆
に速すぎると、パリソン44が延伸されすぎるので、底
部が薄肉となってしまう。なお、パリソン切断装置42
は、図示しないサーボモータにより制御されるものであ
り、切断制御をより正確に行うことができる。
【0030】そして、ACサーボモータ14が後退方向
に回転駆動される。これにより金型34が図8中仮想線
矢印に沿って図示のような速度をもって後退移動され、
エアー吹込位置近傍において金型34の移動速度が次第
に減速されていき、エアー吹込位置で停止される。この
場合においても、金型34は、装置に衝撃を与えないよ
うに減速して停止することができる。次にエアー吹込装
置28のノズルが下降してパリソン44内にエアーが吹
き込まれる。これにより所定形状の樹脂容器が中空成形
品として成形される。冷却工程後、エアー吹込装置28
のノズルが上昇し、型締装置26によって型開が行わ
れ、中空成形品が製品だまりに落下し、1サイクルが終
了する。 (第2の実施の形態)次に図4及び5に本発明の第2の
実施の形態を示す。この第2の実施の形態の第1の実施
の形態と異なるところは、運動変換機構であるボールね
じ機構に代えてラック・ピニオン機構が用いられている
ことである。すなわち、ACサーボモータ14には、減
速機70が取り付けられており、減速機70の出力軸に
はピニオン72が取り付けられている。ピニオン72に
はラック74がかみ合わされている。ラック74は移動
台24に取り付けられている。その他の構成は、第1の
実施の形態のものと同様である。
【0031】この第2の実施の形態の作用は、ACサー
ボモータ14を駆動すると、これの回転が減速機70に
よって減速されてピニオン72に伝達され、ピニオン7
2にかみ合っているラック74によって回転運動が直線
運動に変換されることにより、移動台24が直線駆動さ
れる点を除けば、第1の実施の形態のものと同様であ
る。
【0032】次に図6に本発明の第3の実施の形態を示
す。この第3の実施の形態の第1の実施の形態と異なる
ところは、運動変換機構であるボールねじ機構に代えて
スプロケット・チェーン機構が用いられていることであ
る。すなわち、ACサーボモータ14には、減速機70
が取り付けられており、減速機70の出力軸には第1ス
プロケット76が取り付けられている。第1スプロケッ
ト76と対向する位置には第2スプロケット78が配置
されている。第2スプロケット78は、軸受ブラケット
80によって回転可能に支持されている。両スプロケッ
ト76・78間にはローラチェーン82が掛け渡されて
いる。移動台24にはブラケット84が取り付けられて
おり、これにローラチェーン固定具86が取り付けられ
ている。ローラチェーン固定具86は、ローラチェーン
82に固定されている。すなわち、ブラケット84及び
ローラチェーン固定具86を介してローラチェーン82
が移動台24に取り付けられている。その他の構成は、
第1の実施の形態のものと同様である。
【0033】この第3の実施の形態の作用は、ACサー
ボモータ14を駆動すると、これの回転が減速機70に
よって減速されてスプロケット76に伝達され、スプロ
ケット76・78に掛け渡されているローラチェーン8
2によって回転運動が直線運動に変換されることによ
り、移動台24が直線駆動される点を除けば、第1の実
施の形態のものと同様である。
【0034】なお、上記第3の実施の形態の説明におい
ては、2つのスプロケット76・78と、ローラチェー
ン82とを用いるものとしたが、これらに代えて2つの
歯付きプーリ(タイミングプーリ)88・90(図6中
かっこを付した符号参照)と、両プーリ間に掛け渡され
た歯付きベルト(タイミングベルト)94を用いるよう
にすることもできる。この場合は、第2スプロケット7
8を支持する軸受ブラケット80に代えて第2歯付きプ
ーリ90を回転可能に支持する軸受ブラケット92を用
いるとともに、ローラチェーン固定具86に代えて歯付
きベルト固定具96を用いることになる。
【0035】また、上記各実施の形態の説明において
は、型締装置26を、移動台24などを介してかみ合い
部材(第1の実施の形態においてはボールナット18、
第2の実施の形態においてはラック74、また第3の実
施の形態においてはローラチェーン82)に取り付ける
ものとしたが、移動台24などは設けないで、かみ合い
部材に型締装置取付部を形成して、型締装置26を直接
かみ合い部材に取り付けるようにすることもできる。
【0036】なお、上記各実施の形態の説明において
は、サーボーモータとしてACサーボモータ14を用い
るものとしたが、DCサーボモータを使用することもで
きる。また、上記各実施の形態の説明においては、金型
34の位置を検出する位置検出器としてロータリエンコ
ーダ15を用い、間接的に金型34の位置を検出するも
のとしたが、金型34の位置を直接検出することもで
き、たとえば、位置センサなどを用いることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金型移動装置が、上記金型(34)を斜め方向に上昇及
び下降するように移動するものであって、サーボモータ
(14)と、これによって回転駆動される回転部材(1
2)と、これにかみ合わされるとともに回転部材(1
2)の回転運動を直線運動に変換するかみ合い部材(1
8)と、これらを支持する下部フレーム(10)と、か
ら構成されており、上記型締装置(26)とこれによっ
て保持された金型(34)を、該型締装置(26)の型
開閉位置側で、かつパリソン受取位置側に突出した位置
で固定され、かつパリソン受取位置側に偏心荷重がかか
る移動台(24)と、上記かみ合い部材(18)の軸心
と平行で、斜め上方及び斜め下方に配置された複数の固
定部(32)と、該固定部(32)に支持された複数の
ガイドバー(22)と、複数の固定部(32)の間に位
置する接続部材(20)と、を有しており、上記移動台
(24)には、円筒穴状の滑動部(24a)が形成され
ており、該滑動部(24a)に上記ガイドバー(22)
が嵌挿されて上記下部フレーム(10)上に設置されて
おり、上記移動台(24)と上記かみ合い部材(18)
とは、上記接続部材(20)で結合されて一体に移動可
能となっており、上記金型(34)の位置を検出可能な
位置検出器(15)と、これからの信号を入力してサー
ボモータ(14)に制御信号を出力する制御器(46)
と、を有しており、上記パリソン切断装置(42)は、
上記パリソン(44)が上記金型(34)に挟み込まれ
て、斜め下方に移動した直後に、パリソン(44)を切
断するようにし、上記制御器(46)は、上記金型(3
4)がパリソン受取位置及びエアー吹込位置に接近する
に従って、両停止位置において前記金型(34)が停止
する際に、金型移動装置に衝撃が生じないように、金型
移動速度を減速制御するように構成しているので、上記
パリソン(44)が上記金型(34)に挟み込まれて、
斜め下方に移動した後すぐに、パリソン(44)を切断
するようにすることにより、パリソン(44)の弛みの
ない状態を保ちやすいため、パリソン(44)の底部の
肉厚が薄くなってしまって、成形不良を生ずることがな
くなるという効果がある。また、パリソン切断装置(4
2)は、サーボモータ(14)により制御するようにし
たので、切断制御をより正確に行うことができる。
【0038】また、常に装置に衝撃を与えないように金
型を停止させることができるため、衝撃によるパリソン
受取位置によるパリソンの振れ動きによる挟み込み不良
及びエアー吹込位置での吹き込み不良成型品の発生を防
止することができるという効果がある。また、従来の油
圧装置のように周囲の温度変化に影響されるようなこと
もなく、金型の移動に要する時間を一定にすることがで
きるので、成形タイミングの狂いによる不良成形品の発
生を防止することができ、成形品質が向上するという効
果もあります。更に、金型周辺に油圧シリンダのような
油圧機器を用いないで済むので、作動油の漏れによる作
動油汚染のおそれがなく、クリーンな成形環境とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の金型移動装置を用
いた中空成形機を示す図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】(a)及び(b)は、各々本発明の第1の実施
の形態の金型移動装置を用いて、パリソンを切断する前
及び切断時の状態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の金型移動装置を用
いた中空成形機を示す図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の金型移動装置を用
いた中空成形機を示す図である。
【図7】金型移動装置の制御ブロック図である。
【図8】金型の移動速度線図である。
【図9】従来の中空成形機を示す図である。
【図10】従来の油圧駆動の金型移動装置を示す図であ
る。
【図11】サーボモータ駆動の中空成形機の金型移動装
置を示す図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】(a)及び(b)は、図11の金型移動装置
によりパリソンを切断する前及び切断時の状態を示す図
である。
【符号の説明】
12 ボールねじ(回転部材) 14 ACサーボモータ(サーボモータ) 15 ロータリエンコーダ(位置検出器) 18 ボールナット(かみ合い部材) 22 ガイドバー 24 移動台 24a 滑動部 26 型締装置 28 エアー吹込装置 30 軸受ブラケット 32 ブロック(固定部) 34 金型 36 クロスヘッド 38 押出機 42 パリソン切断装置 44 パリソン 46 制御器 70 減速機 72 ピニオン(回転部材) 74 ラック(かみ合い部材) 76 第1スプロケット(回転部材) 78 第2スプロケット 80,92 軸受ブラケット 82 ローラチェーン(かみ合い部材) 88 第1歯付きプーリ(回転部材) 90 第2歯付きプーリ 94 歯付きベルト(かみ合い部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型(34)と、これを開閉駆動する型
    締装置(26)と、パリソン切断装置(42)と、エア
    ー吹込装置(28)と、を有しており、押出機(38)
    からクロスヘッド(36)を通って下向きに押し出され
    た円筒状のパリソン(44)を金型(34)に挟み込ん
    でパリソン切断装置(42)によって所定長さに切断
    し、金型(34)内のパリソン(44)にエアー吹込装
    置(28)からエアーを吹き込んで中空成形品を成形す
    る中空成形機の金型移動装置であって、金型(34)が
    パリソン受取位置及びエアー吹込位置間を往復移動する
    ようにこれを駆動するものにおいて、 上記金型移動装置は、上記金型(34)を斜め方向に上
    昇及び下降するように移動するものであって、サーボモ
    ータ(14)と、これによって回転駆動される回転部材
    (12)と、これにかみ合わされるとともに回転部材
    (12)の回転運動を直線運動に変換するかみ合い部材
    (18)と、これらを支持する下部フレーム(10)
    と、から構成されており、 上記型締装置(26)とこれによって保持された金型
    (34)を、該型締装置(26)の型開閉位置側で、か
    つパリソン受取位置側に突出した位置で固定され、かつ
    パリソン受取位置側に偏心荷重がかかる移動台(24)
    と、上記かみ合い部材(18)の軸心と平行で、斜め上
    方及び斜め下方に配置された複数の固定部(32)と、
    該固定部(32)に支持された複数のガイドバー(2
    2)と、複数の固定部(32)の間に位置する接続部材
    (20)と、を有しており、 上記移動台(24)には、円筒穴状の滑動部(24a)
    が形成されており、該滑動部(24a)に上記ガイドバ
    ー(22)が嵌挿されて上記下部フレーム(10)上に
    設置されており、上記移動台(24)と上記かみ合い部
    材(18)とは、上記接続部材(20)で結合されて一
    体に移動可能となっており、 上記金型(34)の位置を検出可能な位置検出器(1
    5)と、これからの信号を入力してサーボモータ(1
    4)に制御信号を出力する制御器(46)と、を有して
    おり、 上記パリソン切断装置(42)は、上記パリソン(4
    4)が上記金型(34)に挟み込まれて、斜め下方に移
    動した直後に、パリソン(44)を切断するようにし、 上記制御器(46)は、上記金型(34)がパリソン受
    取位置及びエアー吹込位置に接近するに従って、両停止
    位置において前記金型(34)が停止する際に、金型移
    動装置に衝撃が生じないように、金型移動速度を減速制
    御するようにし、 上記制御器(46)は、上記金型(34)が上記パリソ
    ン(44)の吐出下降速度とほぼ同一となるように金型
    (34)の移動を行うようにした ことを特徴とする中空
    成形機の金型移動装置。
  2. 【請求項2】 上記回転部材が、ボールねじ(12)で
    あり、上記かみ合い部材がボールナット(18)であ
    り、ボールねじ(12)の端部を回転可能に支持する軸
    受ブラケット(30)を有する請求項1記載の中空成形
    機の金型移動装置。
  3. 【請求項3】 上記回転部材が、ピニオン(72)であ
    り、上記かみ合い部材がラック(74)であり、上記サ
    ーボモータ(14)の回転を減速してピニオン(72)
    に伝達する減速機(70)を有する請求項1記載の中空
    成形機の金型移動装置。
  4. 【請求項4】 上記回転部材が、第1スプロケット(7
    6)であり、上記かみ合い部材がローラチェーン(8
    2)であり、上記サーボモータ(14)の回転を減速し
    て第1スプロケット(76)に伝達する減速機(70)
    と、第1スプロケット(76)と対向する位置に配置さ
    れておりローラチェーン(82)とかみ合わされる第2
    スプロケット(78)と、これを回転可能に支持する軸
    受ブラケット(80)と、を有する請求項1記載の中空
    成形機の金型移動装置。
  5. 【請求項5】 上記回転部材が、第1歯付きプーリ(8
    8)であり、上記かみ合い部材が歯付きベルト(94)
    であり、上記サーボモータ(14)の回転を減速して第
    1歯付きプーリ(88)に伝達する減速機(70)と、
    第1歯付きプーリ(88)と対向する位置に配置されて
    おり歯付きベルト(94)とかみ合わされる第2歯付き
    プーリ(90)と、これを回転可能に支持する軸受ブラ
    ケット(92)と、を有する請求項1記載の中空成形機
    の金型移動装置。
  6. 【請求項6】 軸心が上記かみ合い部材の移動軸心と平
    行に配置されるとともに固定部(32)に固定されたガ
    イドバー(22)が設けられており、上記移動台(2
    4)には、円筒穴状の滑動部(24a)が形成されてお
    り、移動台(24)は、これの滑動部(24a)がガイ
    ドバー(22)に移動可能にはめ合わされている請求項
    1、2、3、4、又は5記載のいずれかの中空成形機の
    金型移動装置。
  7. 【請求項7】 上記パリソン(44)は、直径が10m
    m以下で、厚さが1mm以下であることを特徴とする、
    請求項1〜6記載のいずれかの中空成形機の金型移動装
    置。
JP6416097A 1997-03-18 1997-03-18 中空成形機の金型移動装置 Expired - Fee Related JP3260652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6416097A JP3260652B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 中空成形機の金型移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6416097A JP3260652B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 中空成形機の金型移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10249926A JPH10249926A (ja) 1998-09-22
JP3260652B2 true JP3260652B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=13250050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6416097A Expired - Fee Related JP3260652B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 中空成形機の金型移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3260652B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106406366B (zh) * 2016-11-15 2023-07-04 中山市富邦机械有限公司 一种料管壁厚控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10249926A (ja) 1998-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970009930B1 (ko) 중공 성형품의 성형 방법 및 장치
KR900007347B1 (ko) 합성수지의 중공성형장치
CN107650362A (zh) 一种plc控制定位精度高的吹塑机
CN101637970B (zh) 塑料中空容器挤吹机
JP3260652B2 (ja) 中空成形機の金型移動装置
WO1998038023A1 (fr) Machine de soufflage
JP2008001028A (ja) 射出成形機の異常検出方法
US4770624A (en) Vertical parison extruders for blow molding machines
CN201283639Y (zh) 塑料中空容器挤吹机
JPH09512761A (ja) 電動モータの効率の変動の補償
JP2629030B2 (ja) ブロー成形装置
JP2665303B2 (ja) 中空成形機の金型移動制御装置
JP2833673B2 (ja) ブロー成形機の型締制御方法および装置
CN216070603U (zh) 塑料安瓿瓶成型灌装系统及吹灌封设备
JP3001598U (ja) 中空成形機
EP3381648A1 (en) Injection molding machine
CN213948815U (zh) 种子包装机
CN213137766U (zh) 一种注吹中空成型机脱模输送带上的气动挡瓶机构
CA2517389C (en) Method and device for the production of hollow bodies
JP2565100B2 (ja) ロータリ式押出しブロー成形機
JP2872606B2 (ja) 中空成形機の金型交換方法及び装置
JP2564225B2 (ja) ブロー成形機の成形品取出方法及びシステム
CN111086154A (zh) 一种pvc管材的成型设备
CN113400618B (zh) 一种用于吹塑机的自适应模头
CN216070602U (zh) 同步夹持机构及吹灌封设备

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees