JP3260275B2 - 活字入力で通話が可能な通信通話装置 - Google Patents

活字入力で通話が可能な通信通話装置

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JP3260275B2
JP3260275B2 JP05809896A JP5809896A JP3260275B2 JP 3260275 B2 JP3260275 B2 JP 3260275B2 JP 05809896 A JP05809896 A JP 05809896A JP 5809896 A JP5809896 A JP 5809896A JP 3260275 B2 JP3260275 B2 JP 3260275B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活字入力で通話可
能になった音声通信通話装置に関し、より詳しくは、活
字入力で音声を生成できる手段を有し、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、携帯情報端末、ファクシ
ミリ装置及び電話機等の固定設置、或いは移動装置を問
わず、通信・通話と、コンピュータ処理が融合した情報
通信機器全般に広く適用することができる新規な活字入
力で通話可能な音声通信通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電話回線など通信事情の技術展開
はインフラ整備の進展に伴い、各種移動体無線の通話手
段の台頭などにて、飛躍的な技術展開を見せている。そ
れによって、通話手段、通信手段の多様な組み合わせが
可能になりつつある。
【0003】このような組み合わせを可能とした通信通
話装置の従来例として、例えば、特開平5-91229号公
報、特開平5-199342号公報、特開平5-14464号公報及び
特開平6-292195号公報で開示されたものがある。以下に
これらの説明を簡単に行う。
【0004】まず、特開平5-91229号公報は、通常の電
話回線に接続される手書き通信端末機に関するものであ
り、この端末機は、電話機能の音声モードと、手書き機
能の描画通信モードの切替えを相手との送受信において
自動的に切替えできるようになっている。この自動切替
えは、情報処理装置との情報の送受に対して特定周波数
の信号にて行われる。
【0005】特開平5-199342号公報は、特開平5-91229
号公報と同じく手書き通信端末機に関するものであり、
この通信端末機は、無声手書き通信を可能にする。
【0006】特開平5-14464号公報は、携帯電話に送話
用のマイクと受話用のイヤホンを付加したものであり、
自動車運転などにおける操作性を改善することを目的と
している。
【0007】特開平6-292195号公報は、特開平5-14464
号公報に記載されている携帯電話にCCDカメラとTV
電話用の表示部を設けて、携帯式無線式TV電話を可能
にしたものであるが、相手がTV電話でない場合は、通
常の音声電話として機能出来る様工夫がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用電話
機等の最近の通信手段に望まれる機能の一つとして、声
を発せずに通話ができる機能がある。今少し具体的にい
うと、操作者の表現を音声合成で代理出力でき、即ち無
音操作で無声で通話できる機能を具備することが望まれ
ている。即ち、このような機能を備えていれば、図書
館、電車の中など人込みで環境的に音声通話が不可能な
場合であっても、相手先に無声で通話できて便利だから
である。また、このような無声で通話できる機能を備え
ていれば、唖者など身体的に音声通話が不可能な者も通
話可能になるからである。
【0009】しかるに、上記いずれの従来例も、このよ
うな機能を備えていなかった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、無音操作で無声で通話できる機能を備えた
全く新しいタイプの活字入力で通話が可能な音声通信通
話装置を提供することを目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、相手先が通話しかで
きない電話端末である場合であっても、通信入力手段を
通話条件に変換することにより、相手先の通話端末に接
続することができる活字入力で通話が可能な音声通信通
話装置を提供することにある。
【0012】また、相手先が通話も通信受信も可能な端
末である場合は、いずれのモードも選択も可能な活字入
力で通話が可能な音声通信通話装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、受話者が違和感を覚え
ない音声を生成でき、話者の現在の状況に見合った通話
環境を実現できる活字入力で通話が可能な音声通信通話
装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、犯罪防止機能
を有する活字入力で通話が可能な通信通話装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の活字入力で通話
が可能な通信通話装置は、予め準備された音節単位の基
本音を普通音声として登録するとともに、この普通音声
を、複数の感情表現にそれぞれ対応するように加工した
複数の感情音声として登録する手段と、文字列を入力す
る入力手段と、該入力手段により入力される文字列に対
応する基本音を、指定された普通音声または感情音声に
よって音声合成して出力する手段と、出力された音声を
送話音として相手先に送信する送信手段と、を具備する
ことを特徴とする
【0015】前記普通音声は、さらに、所定の年齢に対
応するように加工されて登録されるようになっており、
また、前記複数の感情音声は、優しい状態、心が重い状
態、心が軽い状態、怒った状態、泣いた状態にそれぞれ
対応するように加工されたものである
【0016】前記感情音声は、普通音声の音程操作、周
波数成分条件操作、抑揚操作及び音量操作によって加工
される
【0017】前記送信手段は、送話音及び受話音を有線
又は無線の本体分離ユニットで聞き取り可能になってい
【0018】前記入力手段によって入力された文字列に
含まれる句読点および括弧は、音声合成されない空白時
間とされる
【0019】前記入力手段によって入力された文字列に
感嘆符が含まれる場合には、該文字列の感嘆符が示す区
切り文のイントネーションを心持ち持ち上げるように音
声合成する。
【0020】前記入力手段によって入力された文字列に
疑問符が含まれる場合には、該疑問符の含まれている文
の文末のイントネーションを文頭より心持ち持ち上げる
ように音声合成する
【0021】特定の文字列が任意の記号に対応して予め
登録されており、前記入力手段にて入力された文字列に
前記記号が存在する場合に、その記号を登録された特定
の文字列に置き換えるようになっている
【0022】前記入力手段にて入力される文字列に、基
本音に対応する文字、前記任意の記号のいずれにも該当
しない場合に警報が発せられる
【0023】任意の文字列が予め登録されており、前記
入力手段によって、予め登録された文字列を選択するこ
とができる
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】以下に本発明の作用を説明する。
【0033】本発明の通信通話装置によれば、KEY入
力やタブレット入力で活字情報を入力すると、音声が合
成され、合成音が相手先に送信されるので、図書館の中
や電車の中のような人混み中であって環境的に音声通話
が不可能な場合であっても、人目を気にすることなく通
話できる。
【0034】また、音声を発声することができない唖者
等の身体傷害者も通話できる。
【0035】更には、オペレータの音声を登録しておけ
ば、相手に違和感を与えないで通話できる。
【0036】また、唖者等においては、認知された自声
が存在していないために、模擬的に自声を定義する必要
があるが、一又は複数の基本音声群を装置内に登録して
おき、その音声群の一つを指定して、かつ話者の性別、
年齢等を入力することにより基本音声を作成することと
すれば、唖者等の外見にふさわしい基本音声を合成でき
る。このため、かかる者も不自然でない通話が可能にな
る。
【0037】送話音及び受話音を有線又は無線の本体分
離ユニット、即ちイヤホン、またはヘッドホンで聞き取
り可能にする場合は、スピーカを設ける必要がないの
で、その分、通信通話装置の構成を簡潔化できる。
【0038】基本音声群を感情の大まかな分類、つま
り、“普通”、“優しく”、“重く”、“軽く”、“怒
り”等に分類して登録しておき、個々の対話の中で、適
宜選択すれば、実際の通話に類似した無音通話が可能に
なる。
【0039】また、これは、“優しく”の場合には、基
本音声に含まれる急激な周波数変化を押さえる演算を
し、“重く”の場合には、基本音声の音程を下げる演算
をし、“軽く”の場合には、基本音声の音程を上げる演
算をし、“怒り”の場合には、基本音声の語頭音量を少
し大きくする演算を実行して基本音を修正することによ
っても達成される。
【0040】また、入力される活字情報、即ちテキスト
データに含まれる句読点、括弧等の特別記号を電話回線
網に音声の乗っていない空白時間としたり、入力される
活字情報の文中に感嘆符が含まれていると、該文中の感
嘆符のイントネーションを心持ち持ち上げるように音声
合成したり、入力される活字情報に疑問符が含まれてい
ると、疑問符の含まれている文の文末のイントネーショ
ンを文頭より心持ち持ち上げるように音声合成したり、
入力される活字情報に括弧等の特定記号が含まれている
と、該特別記号で別の感情修正音を音声合成して送信す
ることによれば、より違和感のない通話が可能になる。
【0041】また、活字情報を入力する際には、話言葉
の入力のつもりでも、自然と“〜”等の特別記号が挿入
されるが、この“〜”など特別記号に“など”と別なテ
キスト情報を登録しておけば、“A〜B”の場合には
“AからB”と切り替えての音声出力対応が可能になる
ので、使い勝手を向上できる。
【0042】また、入力される活字情報に登録された基
本音声以外の活字が含まれていると、その旨をオペレー
タに報知し、代替活字の入力を促す機能を備えていれ
ば、正確な通話が可能になる。
【0043】また、音声合成前の情報を個々に記憶し、
記憶された情報を電話回線網に送出可能にすることとす
れば、より簡単な通話が可能になる。
【0044】また、送話中に相手先に断りのメッセージ
を送信し、その間に入力作業を行えるようにすれば、オ
ペレータがKEY又はタブレット等からのテキストデー
タ入力に戸惑いがある場合に、オペレータは急がずテキ
ストデータの入力加工指示が可能となる。このため、正
確な通話が可能になる。
【0045】また、入力される活字情報の入力単位毎に
自動送出モードと手動送出モードを備え、該手動モード
が選択されると、合成音の確認処理を行い、その後、該
合成音を送信することとすれば、オペレータが色々特別
なイントネーション等をテキストデータの文章に定義し
たい場合などに、一度に目的イントネーションが定義出
来る可能性が低く、一度回線に送話せずに確認したい場
合に有効なものとなる。
【0046】また、パスワードを登録可能にしておく
と、このパスワードをキーワードとして複数情報を管理
運営できるので、複数人が1台の通信通話装置を支障な
く共用できる。
【0047】また、通信回線を介して外部の個人情報デ
ータベースと個人情報のやりとりを行えるようにしてお
けば、使い勝手を向上できると共に、広範な使用態様が
可能になる。
【0048】このことは、外部記憶媒体との間で個人情
報のやりとりを可能にすることでも達成できる。
【0049】また、装置固有の名称、オペレータを特定
する情報、自局の電話番号等の当該通信通話装置におけ
る特定人を限定する情報を、送話空白時間中に特定の装
置でないと聞き取れない情報に変調して送信することと
すれば、オペレータや相手先に気ずかれずに、自己情報
がノイズ音として開示されるので、警察等は電気事業者
の協力を得れば、他人の声を悪用した者を特定できる。
このため、犯罪を防止できる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0051】(実施形態1)図1は本発明の通信通話装
置を用いた通話体系を示すシステム構成図である。この
通信通話装置100は、音声合成部3により生成した音声
で、電話回線網17を介して相手側、即ち受話者6と通
話可能になっている。通信通話装置100には以下に説明
する個人情報記憶部1が設けられており、この個人情報
記憶部1に格納された個人情報を利用して種々の音声が
合成できるようになっている。この個人情報は入出力可
能になっている。即ち、通信通話装置100はパソコン等
の個人情報データベース101と通信可能になっており、
個人情報データベース101に記憶された個人情報を個人
情報記憶部1に登録できる一方、登録された個人情報を
個人情報データベース101に出力できるようになってい
る。また、この個人情報は、ICカードやFD(フロッ
ピーディスク)等の外部記憶媒体10との間でも入出力
可能になっている。なお、102は液晶ディスプレイ等で
構成される表示部であり、ここに順次表示される各種の
メッセージに従った処理を行うことにより、音声合成や
通話が可能になる。
【0052】図2は通信通話装置100のシステム構成を
示す。この通信通話装置100は、個人情報記憶部1、文
章修正部2、音声合成部3、自動/手動送出ゲート4、
回線接続部5、機器情報管理部7、ゲイン調整部8、そ
の他の機能部9、外部記憶媒体10、情報入力部11、
各種音操作部12、イヤホンジャック部13、マイク入
力部14及び音声確認用のイヤホン16で構成されてい
る。なお、図中6は電話回線網を介して本発明装置と接
続される受話者を示す。また、15は本発明装置のオペ
レータを示す。
【0053】次に、本発明装置の各部について説明す
る。個人情報記憶部1は、ROM又はRAMからなるメ
モリで構成されており、本発明装置において、活字を音
声化するに当たっての基本情報がここに格納されてい
る。この基本情報は、図2に示すように、個人情報記憶
部1のメモリ領域に格納された“パスワード”、“性
別”、“年齢”、“基本音声語”、“登録文字列”及び
“ユーザ辞書”等で構成されている。
【0054】ここで、“パスワード”は、複数人が本発
明装置を共用する場合に各個人を識別するためのもので
あり、この“パスワード”を記憶管理することにより、
各個人が個人毎の個人情報を活用できる。また、“性
別”、“生年月日(年齢情報)”は、音声合成部3で性
別、年齢に対応した音声を生成するためのデータとなる
ものである。
【0055】“基本音声語”のメモリ領域には、基本音
声語A〜基本音声語Gまでの音声データが格納されてい
る。ここで、基本音声語Bは普通音であり、通常はこの
基本音声語Bだけで対応できる。しかしながら、人間は
喜怒哀楽に応じてその音声も変動する。このため、色々
な感情表現を考えて、“優しさ音”、“重さ音”、“軽
さ音”、“怒り音”及び“泣き音”などの分類で各基本
音声語C〜Gの音声データが格納されている。
【0056】また、代表音は、普通音で対応可能である
が、特別な音を基本にしたい場合の為に設けている。例
えば、唖者が自分の声を作成する場合に、機器が事前に
準備した声では納得出来ない場合に、男性であれば、血
縁の男性の音声を代表音に登録し、その基本音声語を年
齢修飾した声を普通音として登録し、後の各種音を作成
する等の加工のためのデータ領域になっている。
【0057】登録文字列A〜Gは色々な文字列を事前に
管理登録しておくためのメモリ領域である。一例とし
て、登録文字列Aには通話相手に合成音での電話である
旨の詫び言葉が格納されている。また、登録文字列Bに
は、活字入力がもたついている場合のつなぎの言葉
“例:少し待って下さい”が格納されている。登録文字
列A、Bは、本発明装置では頻繁に活用されるものと考
えられので、固定的に持っている。一方、登録文字列C
〜Gには、通常の通話において、頻繁には活用されない
メッセージが格納されている。
【0058】ユーザ辞書には、文字入力における省略記
号の置換文字列のデータが格納されており、これを活用
することで、早い入力が可能となる。
【0059】文章修正部2は、“登録文字列挿入”、
“ユーザ辞書置換”、“空白処理”、“報知→再入力”
等の処理を行うプログラム処理部で構成されており、通
信通話装置100に装置されたROM(図示せず)に格納
されたプログラムに従って処理動作をする。
【0060】音声合成部3は、通信通話装置100に装置
されたDSP(Digital Signal Pro
cesser)(図示せず)等で構成され、個人情報記
憶部1に格納された基本音声を自分(オペレータ)の声
に近づけるべく年齢修飾を行ったり、色々な感情注入修
飾を行ったり、感嘆符文、疑問符文の修飾を行ったりし
ながら、活字から目的の音声を作成する。
【0061】自動/手動送出ゲート4は、音声合成部で
作成された合成音声を、電話回線網17に送出するか否
かを決定するゲートであって、自動の場合は全ての発生
合成音声は電話回線網17に送出する。一方、手動の場
合には、音声を確認する必要があるため、指定される音
声のみが電話回線網17に送出される。
【0062】回線接続部5は、通信通話装置100の内部
回路と電話回線網17との接続を行う回路部であって、
モデム等によって構成されている。なお、電話回線網1
7の先には上述の個人情報データベースも接続される。
なお、この電話回線網17は有線に限られず、無線であ
ってもよい。
【0063】機器情報管理部7には、装置名や、ユーザ
が登録する自分の電話番号等に関する情報が登録されて
おり、ゲイン調整部8に個人情報記憶部1に格納された
個人情報と合わせて、送出タイミング管理上、電話回線
網17に送出される。
【0064】その他の機能部9は、オートダイヤラー、
各種通信機能であって、通常の電話機に装置されるもの
である。
【0065】情報入力部11は、通信通話装置100に設
けられたKEY入力部、若しくはタブレット入力部から
入力される入力情報を管理するところである。本実施形
態では、個人情報記憶部1に対する“個人情報入力”、
電話回線網17に対する“通話文章入力”、文書修正部
2に対する“音声修飾指定”、各種音操作部12に対す
る“各種音操作指定”などが行われる。
【0066】各種音操作部12は上記のDSPで構成さ
れ、情報入力部11から入力される指定により“音程操
作”、“周波数成分条件操作”、“抑揚操作”、“音量
操作”を行う。
【0067】イヤホンジャック部13は自動/手動送出
ゲート4の前後からの音声情報を受け入れる。。
【0068】マイク入力部14は、外部記憶媒体10又
は電話回線網17の先に個人情報データベースが作成さ
れていない初期状態において、個人情報を記憶するため
に使用される。このため、一旦個人情報が作成される
と、以後は不必要になる。
【0069】活字入力部15とは、具体的には通信通話
装置100のオペレータ自身をいい、通常オペレータは情
報入力部1(例えば、タブレット)を操作して通話する
ことになる。
【0070】イヤホン16は音声確認用のイヤホンであ
り、具体的には通信通話装置100から受話者6側に送信
される通話音、即ち合成音声及び受話者6からの音声を
聞くために使用される。
【0071】図4は上記の文章修正部2、音声合成部3
及び各種音操作部12において個人情報をデータ加工す
るためのプログラムの種類を整理したものであり、基本
音声語修正のためのプログラムと、文脈修正のためのプ
ログラムとに大別される。ここで、基本音声語修正(基
本音声合成音修正)は年齢修飾アルゴリズム(詳細につ
いては図26(A)参照)、優しさ修飾アルゴリズム
(同様に図27参照)、重さ修飾アルゴリズム(同様に
図28参照)、軽さ修飾アルゴリズム(同様に図29参
照)、怒り修飾アルゴリズム(同様に図30参照)、泣
き修飾アルゴリズム(同様に図31参照)及び普通修飾
アルゴリズム等で構成される。なお、普通修飾アルゴリ
ズムの詳細については本発明では省略してある。これら
のアルゴリズムを実行する演算処理は全て通信通話装置
100に装置された上記DSPで行われる。
【0072】一方、文脈修正は音程操作(図34参
照)、周波数成分条件操作(図35参照)、抑揚操作
(図36参照)、音量操作(図37参照)、感嘆符修飾
アルゴリズム(図32参照)及び疑問符修飾アルゴリズ
ム(図33参照)等で構成され、これらのアルゴリズム
を実行する演算処理も同様にDSPで行われる。
【0073】図5は本実施形態の通信通話装置100で行
われる通信文例の一例を示している。具体的な説明につ
いては後述の動作説明の所で説明する。また、図6は基
本音声音テーブル、図7は基本音一覧表をそれぞれ示し
ており、図7は“あ”から“ぴょ”までの表現で日本語
が構成される事を示しており、図6の表に示す様に基本
音として個々の音声を後での音声合成を行うためのパラ
メータとして準備する事を示し、各々“代表”、“普
通”、“優しく”、“重く”、“軽く”、“怒り”及び
“泣き”で記憶することを示している。
【0074】更に、図8は自分の声(以下自声と称す
る)での基本音登録画面、図9は機器準備音での基本音
登録画面、図10は外部記憶媒体10に対する基本音登
録画面、図11は外部記憶媒体10に対する基本音読出
画面、図12は通信先に対する基本音登録画面、図13
は通信先に対する基本音読出画面、図14は文字入力に
おける自動送出画面、図15は文字入力における手動送
出画面、図16は自声での文字列登録画面、図17は機
器準備音での文字列登録画面、図18は自声でのユーザ
辞書登録画面、図19は機器準備音での辞書登録画面の
内容をそれぞれ示している。詳細については以下の動作
説明の所で説明する。
【0075】次に、図20に基づき図3に示す個人登録
情報を通信通話装置100内のメモリ領域に記憶管理する
動作について説明する。
【0076】この処理がスタートすると、まず、ステッ
プS20−1で、オペレータの声の登録先を選択する。
即ち、登録先が通信通話装置100内であるのか、それと
も外部記憶媒体10又は通信先、即ち個人情報データベ
ース101であるのかを選択する。この選択時には、通信
通話装置100の表示画面上に図8に示すようなメーセッ
ジ、即ち、1=装置内、2=外部記憶媒体、3=個人情
報データベースが表示されるので、例えば登録先が通信
通話装置100内であれば、情報入力部11のテンキーの
KEY1を入力すれば、登録先が通信通話装置100内で
あることが選択される。
【0077】そして、登録先が通信通話装置100内であ
ればステップS20−2へ移行し、ここでパスワードを
入力する。続いて、ステップS20−2′で入力された
パスワードがOKか否かを判定し、OKであればステッ
プS20−3に移行し、ここで登録対象のデータが新規
なものであるのか、それとも既登録済みのものを呼出す
のかを判定する。パスワードがOKでなければ、ステッ
プS20−1以降の処理を再行する。
【0078】ステップS20−3で、呼出であれば、個
人情報記憶部1に登録されたデータをメモリのワーク領
域に呼出し(ステップS20−4)、ステップS20−
5に移行する。一方、データが新規なものであれば、通
信のためのワーク領域をクリアして(ステップS20−
10)、ステップS20−5に移行する。
【0079】ステップS20−5では、登録のための音
声を選択する。即ち、マイク入力によって登録するの
か、それとも準備音声によって登録するのかを選択す
る。この選択は、図8に示すように、表示画面に、1=
マイク入力か、2=準備音声か、の如く表示される。従
って、情報入力部11のテンキーのKEY1を入力すれ
ばマイク入力による登録が選択され、KEY2を入力す
れば準備音声による登録が選択される。
【0080】ここで、マイク入力は、通常は音声を発声
できる一般人によって利用され、準備音声による登録は
音声を発声できない唖者等の身体傷害者に利用される。
【0081】マイク入力が選択されると、次にステップ
S20−6で登録情報の選択を行う。この選択は、図8
に示される、1=基本音、2=文字列、3=ユーザ辞書
のいずれか一つを選択する。具体的には、情報入力部1
1のKEY入力によって行う。基本音が選択されると、
ステップS20‐7に示すサブルーチンで基本音の入力
処理を行うことになる。この基本音の入力処理の詳細は
後述の図25で説明する。一方、ステップS20−6で
文字列を選択すると、図8の画面内容は図16に示す画
面内容に変化し、文字列入力が可能となる。この文字列
入力の処理は、ステップS20−8に示すサブルーチン
で行われる。この処理内容の詳細については後述の図2
6で説明する。また、ステップS20−6でユーザ辞書
が選択されると、図8に示す画面内容は図18に示す画
面内容に変化する。このユーザ辞書入力の処理は、ステ
ップS20−9に示すサブルーチンで行われる。この処
理内容の詳細については後述の図25で説明する。
【0082】一方、ステップS20−5で、準備音声に
よる入力が選択されると、ステップS20−15に移行
し、ここで登録情報の選択を行う。この準備音声による
入力処理は、自ら音声を発声することができない唖者の
ためのものであり、通信通話装置100内のR0M情報、
若しくは親近者の音声を元に自分の基本音声などを設定
するものである。
【0083】この準備音声による入力処理が選択される
と、表示画面の内容は図8に示す画面内容から図9に示
す画面内容に変化し、性別、年齢の入力が可能になる。
図9に示す画面内容に従って、性別、年齢を入力する
と、基本音入力、文字列入力、ユーザ辞書入力を選択す
ることができる。
【0084】ステップS20−15において、基本音入
力を選択すると、ステップS20−16に示すサブルー
チンで、基本音の入力処理を行うことになる。この基本
音の入力処理は後述の図25で説明する。また、文字列
入力が選択されると、図9の画面内容は図17に示す画
面内容に変化し、ステップS20−17に示す文字列入
力が可能となる。この文字列入力処理のサブルーチンは
後述の図26で説明する。また、ユーザ辞書入力が選択
されると、図9に示す画面内容は図19に示す画面内容
に変化し、ステップS20−19に示すユーザ辞書入力
が可能となる。このユーザ辞書入力処理のサブルーチン
は後述の図25で説明する。
【0085】一方、上記のステップS20−1で、登録
先が外部記憶媒体10であれば、ステップS20−11
に移行し、ここでパスワードを入力する。そして、ステ
ップS20−12でパスワードがOKか否かを判定し、
OKであればステップS21に示すサブルーチンを実行
し、その後、図20に示すフローにリターンする。
【0086】図21はステップS21の処理内容を示
す。このステップS21では、表示画面の画面内容は図
10又は図11に示す画面内容に変化している。ここ
で、上記のステップS20−1、ステップS20−11
を経てパスワード入力までを実行しているので、次にス
テップS21−1で登録名を入力する。続いて、ステッ
プS21−2で、その登録名で登録を行うのか、登録名
の内容を呼出すかの判定を行う。ここで、図10又は図
11の画面の“操作は…”以降の表示は操作選択をした
後表示される。
【0087】さて、ステップS21−2でKEY1が入
力されて登録が選択されると、ステップS21−3で再
度登録先(外部記憶媒体10)とのパスワードの確認を
行い、続いてステップS21−4で外部記憶媒体10に
個人情報に関するデータ一式を登録して、外部記憶媒体
10に対する個人情報の登録処理を終了する。一方、ス
テップS21−2で呼出が選択されると、ステップS2
1−5で呼出先とのパスワードの確認を行い、対象の外
部記憶媒体10から個人情報一式を呼出して、通信通話
装置100のメモリ領域に登録する(ステップS21−
6)。なお、ステップS21−3、ステップS21−5
でパスワードを確認できない場合はステップS20−1
以降の処理を再行する。
【0088】また、上記のステップS20−1で、登録
先が個人情報データベース101である場合は、ステップ
S20−13に移行し、ここでパスワードを入力する。
そして、ステップS20−14でパスワードの確認を行
い、パスワードがOKであれば、ステップS22に示す
サブルーチンを実行する。
【0089】次に、図22に基づきステップS22で示
されるサブルーチンについて説明する。このステップS
22では、表示画面の画面内容は図12又は図13に示
す画面内容に変化している。ここで、上記のステップS
20−1、ステップS20−13を経てパスワード入力
までを実行しているので、次にステップS22−1で通
信先、即ち個人情報データベース101の電話番号を指定
する。この指定により通信回線が接続され、通信先の個
人情報データベース101と接続される。なお、この回線
接続は、通常のパソコン通信の手順で行われるものであ
り、ここではその説明を省略する。
【0090】続いて、ステップS22−3で、その登録
を行うのか、呼出すのかの判断、即ち操作の判定を行
う。ここで、画面の“操作は…”以降の表示は操作選択
を入力した後表示される。
【0091】ステップS22−3において、登録なら
ば、ステップS22−4で再度登録先とのパスワードの
確認を行い、続いてステップS22−6で対象の個人情
報データベース101に個人情報一式を登録する。一方、
ステップS22−3で呼出が選択されると、この場合は
ステップS22−5で呼出先とのパスワード確認を行
い、続いてステップS22−7で対象の個人情報データ
ベース101から個人情報一式を呼出して個人情報記憶部
1に登録して、この処理を終了する。上記各ステップに
おいて、パスワードを確認できない場合は、ステップS
20−1以降の処理を再行する。
【0092】次に、図23に基づき上記ステップS20
−7及びステップS20−16に示す基本音入力のサブ
ルーチンについて説明する。まず、ステップS23−1
で準備音声とマイク入力の音声元の判断を行う。準備音
声であると判定すると、ステップS23−2で既に入力
されている性別、年齢入力の情報を演算部(DSP)に
引出し、続いてステップS23−3で年齢修飾処理のサ
ブルーチンを実行する。このサブルーチンの詳細につい
ては後述する。
【0093】続いて、ステップS23−4で標準基準音
(普通)の登録(図3での基本音登録B)を行う。次
に、基本音登録Bを元にして、ステップS23−5で優
しさ修飾処理のサブルーチンを実行する。このサブルー
チンの詳細についても後述する。続いて、ステップS2
3−6で優しさ基本音登録(図3での基本音登録C)を
行う。
【0094】次に、基本音登録Bを元にして、ステップ
S23−7で重さ修飾処理のサブルーチンを実行する。
この詳細についても後述する。続いて、ステップS23
−8で重さ基本音登録(図3での基本音登録D)を行
う。
【0095】次に、基本音登録Bを元にして、ステップ
S23−9で軽さ修飾処理のサブルーチンを実行する。
この詳細についても後述する。続いて、ステップS23
−10で軽さ基本音登録(図3での基本音登録E)を行
う。
【0096】次に、基本音登録Bを元にして、ステップ
S23−11で怒り修飾処理のサブルーチンを実行す
る。この詳細についても後述する。続いて、ステップS
23−12で怒り基本音登録(図3での基本音登録F)
を行う。
【0097】次に、基本音登録Bを元にして、ステップ
S23−13で泣き修飾処理のサブルーチンを実行す
る。この詳細についも後述する。続いて、ステップS2
3−14で泣き基本音登録(図3での基本音登録G)を
行う。以上のステップを実行することにより、図3に示
す全ての基本音の登録処理を行うことができる。
【0098】そして、登録処理された基本音の登録音を
確認する場合は、ステップS23−15で、まず対象と
なる基本音の種類を指定し、続いてステップS23−1
6で該当するメモリ領域の先頭アドレスを指定し、順次
合成音を出力させてイヤホン16で確認する(ステップ
S23−18)。このような、ステップS23−15〜
ステップS23−18の処理を再行すれば全ての基本音
の確認を行うことができる。
【0099】一方、ステップS23−1において、マイ
ク入力が指定されている場合は、ステップS23−19
で登録の確認を行い、登録要望の有る場合は、ステップ
S23−20で基本音の種類を指定する。即ち、“普
通”、“優しさ”、“重さ”、“軽さ”、“怒り”、
“泣き”の選択を行る。この指定はKEY入力によって
行う。続いて、ステップS23−21で各基本音の登録
アドレスを抽出する。そして、ステップS23一22で
対象となる基本音の登録アドレスの先頭アドレスを設定
する。
【0100】次に、ステップS23−23で基本音を表
示し、続いてステップS23−24で、基本音を入力す
る。そして、この表示、入力処理が特定の基本音の最終
まで実行されたか否かを判定し(ステップS25−2
5)、最終まで行われたかを確認すると、その後、ステ
ップS25−27で全ての種類の基本音について登録処
理が終了したか否かを判定し、終了したことを確認する
と、次にステップS25−15で上記同様の登録音の確
認を行うか否かを判定し、確認する場合はステップS2
5−16〜ステップS25−18の処理を再行する。
【0101】ここで、基本音とは、図6に示す“あ”か
ら“ぴょ”までであり、図8の表示画面では基本音の罫
線枠内の仮名で表示され、マイク(マイク入力部14)
に向かって音声入力しながら実行keyを操作すること
で可能となっている。この基本音は“普通”、“優し
さ”、“重さ”、“軽さ”、“怒り”及び“泣き”の全
てについて行う必要が有り、具体的には個々の感情に見
合う声を入力する必要が有る。
【0102】なお、この実施形態に代えて、普通基本音
声語を代表基本音声語として図3の基本音声語Aに登録
し、そこから準備音声でDSPの演算処理で“普通”、
“優しさ”、“重さ”、“軽さ”、“怒り”及び“泣
き”を作成することも可能である。
【0103】次に、図24に基づき上記ステップS20
−8及びステップS20−17に示す文字列入力処理の
サブルーチンについて説明する。但し、この入力処理に
ついては、前提条件として基本音声語の登録が出来てい
る必要がある。このため、このサブルーチンがコールさ
れると、まずステップS24−1でその確認を行う。ま
た、このときの画面内容は図16又は図17に示すもの
となる。今少し画面内容について説明すると、画面最下
位の文字列入力の位置にKEY若しくは表示に一体のタ
ブレットから文字列が入力され、その上の波入力領域で
抑揚が入力される。この抑揚入力はタブレットからの入
力となり、その波に沿った抑揚が入力される文字列に演
算処理されることになる。そして、右端に有る周波数、
音程、音量の中のカーソルの位置(タブレット入力にて
移動可能)によって、周波数成分指定、音程指定、音量
指定が可能となる。
【0104】これら、画面の動きの結果を図24で説明
すると、まずステップS24−2で登録する文字列A〜
G(図3参照)を選択し、続いてステップS24−3で
先程の画面入力にて各々の指定、即ち文字列、抑揚指定
等行う。そして、ステップS24−4で入力処理が完了
(実行key挿入)したか否かを判定し、完了したこと
を確認すると、ステップS24−5で抑揚修正のサブル
ーチンを実行する。この詳細については後述する。
【0105】次に、ステップS24−6で周波数成分修
正のサブルーチンを実行する。この詳細についても後述
する。続いて、ステップS24−7で音程修正のサブル
ーチンを、ステップS24−8で音量修正のサブルーチ
ンをそれぞれ実行する。これらのサブルーチンの詳細に
ついても後述する。続いて、ステップS24−9で指定
の位置に文字列登録を行い、ステップS24−10で全
ての文字列の登録処理が完了したか否かを判定し、確認
するとこの処理を終了する。
【0106】なお、ステップS24−1で普通音の基本
音の登録が成されてない場合は、文字列入力ができない
ので、例えばステップS24−11でエラーメッセージ
等を画面に表示する。
【0107】次に、図25に基づき、ステップS20−
9、ステップS20−18に示すユーザ辞書入力処理の
サブルーチンについて説明する。このときの画面内容は
図18又は図19に示す内容となる。まず、図18又は
図19の画面内容について説明すると、記号を入力し
て、それに対応する辞書語を入力すればこのユーザ辞書
入力が可能になる。
【0108】これを図25で説明すると、まずステップ
S25−1で記号が入力されると、ステップS25−2
でユーザ辞書内に同一記号が予め登録されているか否か
の確認を行い、同一記号が存在する場合にはその領域を
ステップS25−5で指示する。一方、新規な記号の場
合には、ステップS25−3でユーザ辞書を構成するメ
モリ領域の空き領域を調べ、空き領域が有ればステップ
S25−4でその領域を指定し、なければ入力を断念さ
せる。そして、ステップS25−4、25−5で領域指
定が行われば、ステップS25−6で辞書語を入力する
ことでユーザ辞書の登録は可能になる。
【0109】次に、図26〜図37に基づき、年齢修飾
処理、優しさ修飾処理、重さ修飾処理、軽さ修飾処理、
怒り修飾処理、泣き修飾処理、感嘆符修飾処理、疑問符
修飾処理、音程操作処理、周波数成分条件操作処理、抑
揚操作処理及び音量操作処理のサブルーチンについて順
をおって説明する。このサブルーチンはいずれもDSP
演算によって行われる。
【0110】まず、年齢修飾は、図26(B)に示すよ
うに年齢別の個々の周波数に対するゲインカーブを用意
し、DSPへの年齢フィルターパラメータを準備するこ
とで可能になる。具体的には、図26(A)に示すよう
に、まずステップS26−1でそのフィルターパラメー
タを決定し、続いてステップS26−2で、フィルター
通過結果を演算処理で求めると、各々の年齢に見合う音
声修飾が可能となる。一般に年齢の違いにより、音声帯
域の微妙な違いをこの年齢フィルターパラメータに持た
すことで実現される。
【0111】優しさ修飾処理は、図27に示すように、
まずステップS27−1で音声速度を心持ち低速(例え
ば、−5%)にし、急激な周波数変化を滑らかに加工す
ることで可能になる。具体的には、そのパラメータをス
テップS27−2で作成し、続いてステップS27−3
でこのパラメータを用いて演算処理すれば優しさ修飾が
実現される。
【0112】重さ修飾処理は、図28に示すように、ま
ずステップS28−1で低音を心持ち強調(例えば、1
0%)したパラメータを作成し、続いてステップS28
−2でこのパラメータを用いた演算処理をすれば実現さ
れる。
【0113】軽さ修飾処理は、図29に示すように、ま
ずステップS29−1で、文脈の抑揚差を心持ち小さく
(例えば、10%)するパラメータを作成し、続いてこ
のパラメータを用いて演算処理をすれば実現される(ス
テップS29−2)。
【0114】怒り修飾処理は、図30に示すように、ま
ずステップS30−1で文頭の単語音量を心持ちUP
(例えば、10%)するパラメータを作成し、このパラ
メータを用いてステップS30−2で演算処理をすれば
実現される。
【0115】泣き修飾処理は、図31に示すように、ま
ずステップS31−1で各単語の合成音が途切れる工夫
でパラメータを作成し、続いてステップS31−2で演
算処理をすれば実現される。
【0116】音程操作処理は、図34に示すように、ま
ずステップS34−1でタブレット入力の指定位置のデ
ータを取込み、続いてステップS34−2で演算処理を
すれば実現される。
【0117】周波数成分条件操作処理は、図35に示す
ように、まずステップS35−1でタブレット入力の指
定位置のデータを取込み、続いてステップS35−2で
演算処理をすれば実現される。
【0118】抑揚操作処理は、図36に示すように、ま
ずステップS36−1でタブレット入力の指定位置のデ
ータを取込み、続いてステップS36−2で演算処理を
すれば実現される。
【0119】音量操作処理は、図37に示すように、ま
ずステップS37−1でタブレット入力の指定位置のデ
ータを取込み、続いてステップS37−2で演算処理を
すれば実現される。
【0120】なお、感嘆符修飾処理は文章が感嘆符付き
の場合の修飾処理であるが、図32に示すように、まず
ステップS32−1で、その文中の感嘆詞を抽出し、続
いて、ステップS32−2で感嘆詞を他の単語より心持
ち強くUP(例えば、20%)するパラメータを作成
し、このパラメータを用いてステップS32−3で演算
処理をすれば実現される。
【0121】また、疑問符修飾処理は文章が疑問符付き
の場合の修飾処理であるが、図33に示すように、ステ
ップS33−1でその文章の語尾を心持ちUP(例え
ば、20%)するパラメータを作成し、このパラメータ
を用いてステップS33−2で演算処理をすれば実現さ
れる。
【0122】この様にDSPに対する各種のパラメータ
入力を工夫して、色々の細工を行えば、上記の修飾処理
を行うことができる。この細工は音声合成の分野におい
て公知の技術である。従って、ここでは概要のみを説明
した。
【0123】次に、図38、図14及び図15に従い実
際の通話手順について説明する。但し、図38は通話手
順を示すフローチャート、図14及び図15はその際の
表示部102の画面内容を示す。ここで、図14の画面は
入力文を自動送出する場合の画面を示し、図15の画面
は入力文を手動送出する場合の画面を示す。両画面は、
入力文枠の右下に(実行key入力で送出されます)の
表示が有るか否かが相違しているだけであり、基本的に
同じ画面である。よって、以下の説明では、共通する部
分については図14の画面を代表して説明する。
【0124】まず、表示部102の画面内容について説明
する。電話をかける場合には、その旨の指示操作、例え
ば専用のKEY入力か、ROMに格納された多くのアプ
リケーションプログラムから本プログラム、即ち通話用
のプログラムを呼び出す。これにより、表示部102に図
14に示す画面内容が表示される。ここで貴方の声の元
が何処に有るか(1=装置内、2=外部記憶媒体、3=
通信先)?によって、立ち上がりの操作は多少異なる。
【0125】即ち、通信先、即ち個人情報データベース
101に個人情報が登録されている場合は、KEY入力等
により、図14で3の通信先を指定する。そうすると、
表示画面は図13に示す画面内容に変化し、上述した手
順で通信通話装置100に個人情報を呼出す必要がある。
【0126】一方、外部記憶媒体10に個人情報が登録
されている場合は、図14で2の外部記憶媒体を指定す
ると、表示画面は図11に示す画面内容に変化し、上述
した手順で通信通話装置100に個人情報を呼出す必要が
ある。
【0127】通常は、通信通話装置100内のメモリ領域
に個人情報が格納されているため、この場合は、まず、
KEY入力等により図14で1の装置内を選び、続いて
パスワードを入力する。次に、相手の電話番号を入力
し、続いて入力文を自動送出するのか、若しくは手動送
出するのかを選び、回線が接続されると入力文をkey
から又はタブレット入力で入力する。これにより、その
文字列(テキストデータ)が音声合成されて、相手先に
送話され、電話が実行されることになる。
【0128】この場合、送出する音声の感情を必要に応
じて“普通”、“優しさ”、“重さ”、“軽さ”、“怒
り”、“泣き”に選択することで、色々な感情での基本
音声語を選択して音声合成化することが出来る。このた
め、相手先にそれなりの感情を伝達することが可能とな
る。また、通話の途中で、決まり切った文字列が有る場
合は、登録語呼出を指定すると、必要な登録語を簡単な
操作で送出することが出来るために、通話操作を簡単に
出来る。
【0129】通常は入力文は自動送出を選択し、入力文
を入れると句読点の存在を見ながら自動送出されるが、
手動送出が指定された場合には句読点の挿入では送出さ
れず、単に音声合成語の確認にとどまり、図15の画面
内容に示すように、実行KEYの入力によって初めて送
出される。
【0130】図5はこれら通話文例を示しており、枠内
の文字列(テキストデータ)、つまり左端の“1〜7”
で示した文字列がオペレータの送話音である。一
方、《》の中の文字列、つまり左端の“A〜F”で示し
た文字列が相手からの受話音であり、イヤホン16で聞
き取る内容である。
【0131】“1”にて「こんにちは」と文字列を入力
すると、この文字列が音声合成されて相手先に送出さ
れ、相手先からの受話音“A”の《はいこんにちは》が
戻ってくる。ここで登録語Aを押すと(入力すると)、
事前に登録している文字列(テキストデータ)“2”の
「わたくしはいま、しずかなばしょにいますので、かつ
じにゅうりょくの おんせいごうせいで はなしかけて
います」が相手先に送出され、受話音として“B”の
《了解しました》が戻ってくる。
【0132】続いて、登録語Bを押すと、“3”の「ち
ょっとまってください」が送出され、その間に“4”の
「せんじつのはなしですが わたし〜そちらに↑ よろ
しくおねがいします。」文字列を作成して送出すること
になる。ここで、“3”は“4”の入力中に操作の途中
で、登録語Bを押して割り込み送出することも可能であ
る。“4”の文字列の中の“〜”、“↑”は図3のユー
ザ辞書に事前に登録している文字列である。即ち、
“〜”は“から”であり、“↑”は“いきます”に置換
されて、相手先に送出される。以下、文字列の途中で基
本音声語選択を“普通”から“優しく”や“軽く”、
“重く”を指定すると、その文字列はその感情で相手先
に送られることになる。
【0133】以上の動作手順を図38に従って説明す
る。まず、表示部102の画面を視認しながら、ステップ
S38−1で音声モード指定して1=装置内を選択す
る。次にステップS38−2でパスワードを入力する。
続いて、ステップS38−3で電話名番号を入力する。
次に、ステップS38−4で相手先との間で電話回線網
17を接続して通話可能状態にする。ここで、通話はス
テップS38−5に示す文字列入力処理のサブルーチン
で行われるが、この内容については後で図39に従って
説明する。
【0134】音声モードとして装置内を選択するだけの
通信手順であれば、上記の処理手順で電話接続を終え
る。しかし、個人情報を通信先から入手する等の通信の
必要を生じる場合がある。本実施形態では、かかる通信
形態にも対応できるようになっている。即ち、この場合
は、ステップS3−6で通信先との通信接続が行われて
いるのか否かを判断し、接続されていることを確認する
と、ステップS38−7で通信モードの指定を行い、ス
テップS38−8で通信処理のサブルーチンを実行す
る。このサブルーチンについては、通常のパソコン通信
と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0135】そして、ステップS38−9で通話接続、
即ち同一通話相手と通信を行い、その後通話を行う必要
があるか否かを判定し、通話を行う必要がある場合は、
ステップS38−10で通信モードを指定し、ステップ
S38−5以降の処理を再行する。一方、ステップS3
8−9で通話接続を行う必要がないと判定した場合は、
この処理を終了する。
【0136】次に、図39に基づき入力文入力処理のサ
ブルーチンについて説明する。まず、ステップS39−
1で基本音声語の選択、つまり“普通”〜“泣き”の選
択があるか否かを判定し、選択があることを確認する
と、ステップS39−2で基本音声語の指定が行われ
る。次に、ステップS39−3で登録語呼出か否かを判
定し、登録語呼出でないと判定すると、ステップS39
−4で入力文の有無を判定する。入力文があれば、ステ
ップS39−5で入力文の受付を行い、続いてステップ
S39−6で入力された、又は登録語の文字列(テキス
トデータ)の解析を行う。
【0137】一方、ステップS39−1で基本音声語の
選択が無いと判定すると、ステップS39−3に移行
し、上記同様の処理を行う。また、ステップS39−3
で登録語呼出であると判定すると、ステップS39−6
に移行する。
【0138】ステップS39−6の処理を終了すると、
次にステップS39−7、ステップS39−8、ステッ
プS39−9で、それぞれ置換文字の有無、空白処理の
必要性の有無、報知必要の有無を判定する。そして、置
換文字があれば、ステップS39−19で置換処理を実
行する。同様に、空白処理が必要であれば、この処理を
ステップS39−20で実行し、報知が必要であれば、
この処理をステップS39−10で実行する。なお、こ
れらの処理の詳細については、図40及び図41に基づ
き後述する。
【0139】次に、ステップS39−11で上記の各処
理が全ての文字列について完了したか否かを判定し、完
了したことを確認すると、ステップS39−12で自動
/手動送出判断、即ち文字列を自動モードで相手先に送
出するのか、手動モードで送出するのかを判定する。
【0140】手動送出であると判定すると、次にステッ
プS39−13で音声確認操作が指定されたか否かを判
定する。この判定処理は、例えば専用KEYを決めて、
その入力確認などで行う。音声確認操作が指定されたこ
とを確認すると、ステップS39−14で音声合成出力
を行い音声合成確認をする。この場合の音声出力は図2
に示す自動/手動・送出ゲート4にて相手先には押さえ
られるため、電話回線網17には送出されない。
【0141】続いて、ステップS39−15で合成音の
送出操作がなされたか否かを判定する。この判定処理は
実行KEYが押されたか否かによって行う。実行KEY
が押されたことを確認すると、次にステップS39−1
6で音声合成出力を相手先にに送出する。なお、自動送
出の場合は、ステップS39−12からステップS39
−16に移行して相手先に音声合成出力が送出される。
【0142】そして、ステップS39−16の処理が終
了すると、次にステップS39−17で全ての文字列の
入力処理が完了したか否かを判定し、確認した時点でこ
のサブルーチンを終了し、図38に示すフローにリター
ンする。
【0143】次に、図40に基づきステップS39−2
0の空白処理のサブルーチンについて説明する。このサ
ブルーチンがコールされると、まず、ステップS40−
1で空白対象の活字を抽出する。ここで、空白対象の活
字は予め句読点に特定されており、この活字抽出が行わ
れると、ステップS40−2で空白置換(スペースコー
ド置換)の演算処理が行われる。そして、ステップS4
0−2の処理を実行すると、図39のフローにリターン
する。
【0144】このような空白処理機能を有する場合は、
音声合成の時に、間を発生する状況を生み出すことが可
能になる。
【0145】次に、図41に基づき上記の置換処理及び
報知処理の詳細について説明する。このサブルーチンが
コールされると、まず、ステップS41−1で、置換対
象活字か否かの判定を行う。ここで、置換対象活字は図
3に示すように、ユーザ辞書に登録されている。従っ
て、この判定処理は、まずステップS41−1で基本音
声語登録されていない記号を抽出し、続いて抽出された
活字がユーザ辞書に登録されているか否かを判定するこ
とにより行われる。
【0146】そして、抽出された活字がユーザ辞書に登
録されている場合は、ステップS41−2でユーザ辞書
を検索し、続いてステップS41−3でユーザ辞書の内
容に照らして“〜”は“から”等に置換する。そして、
置換処理を終了すると、図39に示すフローにリターン
する。
【0147】一方、基本音声語登録されておらず、また
ユーザ辞書登録もされていない活字の場合は、入力文処
理を行えないので、この場合はステップS41−4でそ
の旨をオペレータに報じて、入力文の訂正を促す。具体
的には、警告音を発生したり、表示部102の表示画面の
一部にその旨のメッセージを出力することで行われる。
【0148】そして、このメッセージを見たオペレータ
によってKEY入力部の解除KEYが押されると、ステ
ップS41−7で対象の単語が削除される。続いて、ス
テップS41−6で置換文字列が入力されると、このサ
ブルーチンを終了し、図39のフローにリターンする。
【0149】一方、ステップS41−5で解除KEYが
押されなかった場合は、ステップS41−6で次の入力
文字列に自動的に置換されて、音声化可能な文字列に置
き換えられる。
【0150】(実施形態2)図42〜図44は本発明通
信通話装置の実施形態2を示す。この実施形態2の通信
通話装置は、犯罪防止機能を持たせたものてある。
【0151】即ち、送出テキスト文字列は基本音声語を
音声合成することで通話出来るが、本実施形態2では、
送話音の空白検出においてキャリア(搬送波)を発生
し、利用者特定情報である装置名称、オペレータのパス
ワード、自局の電話番号などを送出データ列としてキャ
リアで変調し、音量低減回路(ゲイン調整)22を通し
て電話回線網17に送出する構成をとっている。
【0152】ここで、空白検出は空白検出回路20が行
い、キャリア発生回路21で生成したキャリアで送出デ
ータ列を変調し、音量低減回路22で音量を押さえるこ
とにより、特定の装置でないと聞き取れない情報(ノイ
ズ音)として電話回線網17に送られる。このため、本
実施形態2によれば、オペレータや相手先に気ずかれず
に、自己情報がノイズ音として開示されるので、警察等
の法的に認可された者のみが専用の機械で通話相手を特
定することが可能となるため、他人の声を悪用した者を
特定できる。このため、犯罪防止に役立つ。
【0153】図43に従って今少し説明すると、送話文
字列のテキストデータの音声が乗っていない空白検出時
間つまり、図中に太線で示す時間帯に、図42に示す利
用者特定情報を送出することとなる。
【0154】次に、上記の手順を図44に基づき説明す
る。まず、ステップS44−1で送出データ列の空白時
間が検出されると、次にステップS44−2でキャリア
を送出し、続いてこのキャリアで送信情報を変調し、変
調後のデータを電話回線網17に送出する。
【0155】
【発明の効果】以上の本発明活字入力で通話が可能な通
信通話装置によれば、KEY入力やタブレット入力で活
字情報を入力すると、音声が合成され、合成音が相手先
に送信されるので、図書館の中や電車の中のような人混
み中であって環境的に音声通話が不可能な場合であって
も、人目を気にすることなく通話できる。
【0156】また、音声を発声することができない唖者
等の身体傷害者も普通の人と同じように電話を掛けて音
声で対話することが可能となるために、今まで電話に縁
が無いと思われていた人々に、音声通話の可能性を生み
出し、通話対象者の拡大を促す。
【0157】また、オペレータの音声が登録されている
ので、相手に違和感を与えないで通話できる。
【0158】また、唖者等においては、認知された自声
が存在していないために、模擬的に自声を定義する必要
があるが、一又は複数の基本音声群を装置内に登録して
おき、その音声群の一つを指定して、かつ話者の性別、
年齢等を入力することにより基本音声を作成できるの
で、唖者等の外見にふさわしい基本音声を合成できる。
このため、かかる者も不自然でない通話が可能になる。
【0159】また、基本音声群を感情の大まかな分類、
つまり、“普通”、“優しく”、“重く”、“軽く”、
“怒り”等に分類して登録しておき、個々の対話の中
で、適宜選択できるので、実際の通話に類似した無音通
話が可能になる。
【0160】即ち、音声合成の機械的冷たい表現にその
人の暖かみを付加して音声合成できるので、例えば“普
通(事務的対応音声)”“優しく(子供、恋人に問いか
ける様に)”“重く(威厳のある発言)”“軽く(聞き
流しの言葉)”“怒り(苛立ちを含めての言葉)”等を
登録しておけば、電話内容の状況に合わせて、この基本
音声語の選択切り替えで、多様な表現を演出することが
可能となる。
【0161】同様に、“優しく”の場合には、基本音声
に含まれる急激な周波数変化を押さえる演算をし、“重
く”の場合には、基本音声の音程を下げる演算をし、
“軽く”の場合には、基本音声の音程を上げる演算を
し、“怒り”の場合には、基本音声の語頭音量を少し大
きくする演算を実行して基本音を修正できるので、同様
の効果を奏することができる。
【0162】また、送話音及び受話音を有線又は無線の
本体分離ユニット、即ちイヤホン、またはヘッドホンで
聞き取り可能にする場合は、スピーカを設ける必要がな
いので、その分、通信通話装置の構成を簡潔化できる。
更には、第3者に迷惑を掛けることなく通話できる効果
があり、特にイヤホンにおいては移動体通信通話端末で
の省電力化を実現することで、一度の充電時間における
装置駆動時間の長時間化が図れる。これらは有線、無線
の両方での本体分離ユニットが考えられ、かつ送話、受
話の両方の音声を一つの低エレルギでの音発生手段で確
認出来るため、本体を手元に置き、データ入力を行いな
がら耳元で音声を聞けるため、自然な姿勢でのデータ
力を可能にした状況での省電力通話装置の提供が可能と
なる。
【0163】また、テキストデータの音声合成への置換
作業の中での幾つかの置換不具合の問題点に対する対応
によって、書言葉が持つ問題点に話言葉での解決策を与
えて、より自然な音声合成を実現することができる。
【0164】即ち、テキストデータの中における句読
点、又は挿瓜などの特別記号を特定の空白時間に置換す
ることで、テキストデータの読みをスムーズに音声合成
して受話者での認識を行い易くできる。このため、受話
者での音声合成音の認識に対する違和感を極力低減し、
書言葉が持つ問題点を特定の空白時間にてうまく消化で
きるので、話言葉での自然な置き換えへの解決策を入手
できる。
【0165】また、個々の文章列の終わりに示される感
嘆符が、文法的にどの修飾語に拘わるかを分析すること
で、対応する対応語のイントネーションを他の前後する
言葉より予め高めることにて、その感嘆符が持つ意味合
いを生かし、テキストデータの読みをスムーズに音声合
成して受話者での認識を行い易くできるので、受話者で
の音声合成音の認識に封ずる違和感を極力低減し、書言
葉が持つ問題点を感嘆符認識での対応によって、話言葉
での自然な文章流れへの解決策を入手できる。
【0166】また、個々の文章列の終わりに示される疑
問符の存在にて、その文章列のイントネーションを疑問
文に見合う様に語尾を文頭より予め高めれば、その疑問
符が持つ意味合いを生かせることができる。この手法
は、言語の種類によっては微妙にイントネーションの与
え方に差異が生じるが目的とするところは同じてその言
語に見合う対応をとれることを示唆する、これにてテキ
ストデータの読みをスムーズに音声合成して受話者での
認識を行い易くし、受話者での音声合成音の認識に対す
る違和感を極力低減し、書言葉が持つ問題点を感嘆符認
識での対応によって、話言葉での自然な文章流れへの解
決策を入手することが可能となる。
【0167】また、括弧など特別記号を特定音声モー
ド、(例=別な感情表現)にすることにて、テキストデ
ータの読みをスムーズに音声合成して受話者での認識を
行い易くする。つまり別な感情表現を用いて、受話者で
の音声合成音の認識に対する違和感を極力低減し、書言
葉が持つ問題点をこれら対応にてうまく消化することに
て、話言葉での自然な置き換えへの解決策を入手するこ
とが可能となる。
【0168】また、テキストデータの中における“〜”
などの置換先が規定されていない場合には、新規に学習
登録することを促すことができるので、問題なくその記
号を今後使うことが可能となる。このため、受話者での
音声合成音の認識に対する違和感を極力低減し、書言葉
が持つ問題点をこれら対応にてうまく消化することに
て、話言葉での自然な置き換えへの解決策を入手するこ
とが可能となる。
【0169】また、テキストデータの中における“〜”
の読みとして“から”などを定義する事で、テキストデ
ータで往々にしてある色々な活字表現を話言葉に置換し
て読みをスムーズに音声合成して受話者での認識を行い
易くできるので、受話者での音声合成音の認識に対する
違和感を極力低減し、書言葉が持つ問題点をこれら対応
にてうまく消化することにて、話言葉での自然な置き換
えへの解決策を入手することが可能となる。
【0170】また、活字入力が遅く、受話者に対して断
りをその都度必要とする場合、特定の割り込み指示に
て、事前に準備している話文「例=ちょっと待ってね」
などが挿入出来るので、戸惑いにて相手に違和感を与え
ることなく通話が可能になる。
【0171】また、通話中において、色々な感情注入手
段の活用において、送出する前に、自分の気に入った音
声合成音であるか否かの確認を受話者に解らず確認を行
いたい場合があるが、それを可能にすることできる。
このため、通話中においても色々な感情注入結果の確認
を事前に行いながら対話することが可能となるので、納
得の行く対話が出来る様になる。
【0172】また、パスワードにて個人情報を管理でき
るので、他人の悪用を防止できる。また、1台の通信通
話装置を複数人で共用できる。
【0173】しかも使い勝手を向上できると共に、広
範な使用態様が可能になる。
【0174】また、機器が持つ固有の情報、オペレータ
が持つパスワードなどの情報、自局の電話番号等を、利
用者が認識不可能な低レベルのノイズ音として回線に
すことにより、オペレータ及び受話者に気づかれること
なく、自己情報の開示を義務付けることが可能になるた
め、警察等は電気事業者の協力を得ながら、そのノイズ
解析が可能な手段を活用して、装置の悪用者の特定化が
可能となる。これによって、本装置による犯罪の防止を
事前に防ぐことが出来る。
【0175】最後に、本装置を、他国間の翻訳機能と組
み合わせると、日本語活字入力を日英翻訳することにて
英語圏に対して英語で通話して、相手の声を英語で問い
たり、英日翻訳をも利用すると、相手の英語音声を日本
語で聞くことも可能となり、電話通話の通話世界が飛躍
的に拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信通話装置を用いた通話体系を示す
システム構成図。
【図2】本発明通信通話装置のシステム構成図。
【図3】個人登録情報の説明図。
【図4】文書修飾部及び各種音操作部においてデータ加
工するためのプログラムの種類を示す図。
【図5】通話文例を示す図。
【図6】基本音声音を示す図。
【図7】基本音一覧表を示す図。
【図8】自声での基本音登録画面を示す図。
【図9】機器準備音での基本音登録画面を示す図。
【図10】外部記憶媒体に対する基本音登録画面を示す
図。
【図11】外部記憶媒体に対する基本音読出画面を示す
図。
【図12】通信先に対する基本音登録画面を示す図。
【図13】通信先に対する基本音読出画面を示す図。
【図14】文字入力における自動送出画面を示す図。
【図15】文字入力における手動送出画面を示す図。
【図16】自声での文字列登録画面を示す図。
【図17】機器準備音での文字列登録画面を示す図。
【図18】自声でのユーザ辞書登録画面を示す図。
【図19】機器準備音での辞書登録画面を示す図。
【図20】個人情報の管理手順を示すフローチャート。
【図21】外部記憶媒体で個人情報を管理する場合の手
順を示すフローチャート。
【図22】個人情報データベースで個人情報を管理する
場合の手順を示すフローチャート。
【図23】基本音登録のサブルーチンを示すフローチャ
ート。
【図24】文字列登録のサブルーチンを示すフローチャ
ート。
【図25】ユーザ辞書登録のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図26】(A)は年齢修飾処理のサブルーチンを示す
フローチャート、(B)は年齢修飾周波数パラメータを
示す図。
【図27】優しさ修飾処理のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図28】重さ修飾処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図29】軽さ修飾処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図30】怒り修飾処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図31】泣き修飾処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図32】感嘆符修飾処理のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図33】疑問符修飾処理のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図34】音程操作のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図35】周波数成分条件操作のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図36】抑揚操作のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図37】音量操作のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図38】通話手順を示すフローチャート。
【図39】入力文入力処理のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図40】空白挿入のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図41】活字置換/報知のサブルーチンを示すフロー
チャート。
【図42】犯罪防止機能を実現するシステム構成図。
【図43】犯罪防止通話タイムチャート。
【図44】犯罪防止対応フローチャート。
【符号の説明】
1 個人情報記憶部 2 文章修正部 3 音声合成部 4 自動/手動送出ゲート 5 回線接続部 7 機器情報管理部 8 ゲイン調整部 9 その他機能部 10 外部記憶媒体 11 情報入力部 12 各種音操作部 13 イヤホンジャック 14 マイク入力部 16 イヤホン 100 通信通話装置 101 個人情報データベース 102 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−245824(JP,A) 特開 平7−244498(JP,A) 箱田 和雄,広川 智久,水野 秀 之,中嶌 信弥,“COC法を用いたテ キスト合成ボードの試作”,電子情報通 信学会技術研究報告,社団法人電子情報 通信学会,1990年11月30日,第90巻,第 335号,p.9−14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00 - 13/08 G10L 19/00 - 21/06 H04M 1/00 H04M 1/24 - 1/253 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/82 H04M 11/00 - 11/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め準備された音節単位の基本音を普通
    音声として登録するとともに、この普通音声を、複数の
    感情表現にそれぞれ対応するように加工した複数の感情
    音声として登録する手段と、 文字列を入力する入力手段と、 該入力手段により入力される文字列に対応する基本音
    を、指定された普通音声または感情音声によって音声合
    成して出力する手段と、 出力された音声を送話音として相手先に送信する送信手
    段と、 を具備することを特徴とする活字入力で通話が可能な通
    信通話装置。
  2. 【請求項2】 前記感情音声は、普通音声の音程操作、
    周波数成分条件操作、抑揚操作及び音量操作によって加
    工される請求項1に記載の活字入力で通話が可能な通信
    通話装置。
  3. 【請求項3】 前記送信手段は、送話音及び受話音を有
    線又は無線の本体分離ユニットで聞き取り可能になって
    いる請求項1または請求項2に記載の活字入力で通話が
    可能な通信通話装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段によって入力された文字列
    に含まれる句読点および括弧は、音声合成されない空白
    時間とされる請求項1〜請求項3のいずれかに記載の活
    字入力で通話が可能な通信通話装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段によって入力された文字列
    に感嘆符が含まれる場合には、該文字列の感嘆符が示す
    区切り文のイントネーションを持ち上げるように音声合
    成する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の活字入力
    で通話が可能な通信通話装置。
  6. 【請求項6】 前記入力手段によって入力された文字列
    に疑問符が含まれる場合には、該疑問符の含まれている
    文の文末のイントネーションを文頭より持ち上げるよう
    音声合成する請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    活字入力で通話が可能な通信通話装置。
  7. 【請求項7】 特定の文字列が任意の記号に対応して予
    め登録されており、前記入力手段にて入力された文字列
    に前記記号が存在する場合に、その記号を登録された特
    定の文字列に置き換えるようになっている請求項1〜
    求項6のいずれかに記載の活字入力で通話が可能な通信
    通話装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段にて入力される文字列に、
    基本音に対応する文字、前記任意の記号のいずれにも該
    当しない場合に警報が発せられる請求項7に記載の活字
    入力で通話が可能な通信通話装置。
  9. 【請求項9】 任意の文字列が予め登録されており、前
    記入力手段によって、予め登録された文字列を選択する
    ことができる請求項1に記載の活字入力で通話が可能な
    通信通話装置。
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