JP3258376B2 - 交通制御用検出器 - Google Patents

交通制御用検出器

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JP3258376B2
JP3258376B2 JP16561692A JP16561692A JP3258376B2 JP 3258376 B2 JP3258376 B2 JP 3258376B2 JP 16561692 A JP16561692 A JP 16561692A JP 16561692 A JP16561692 A JP 16561692A JP 3258376 B2 JP3258376 B2 JP 3258376B2
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マイケル ハマー スティーブン
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/07Controlling traffic signals
    • G08G1/087Override of traffic control, e.g. by signal transmitted by an emergency vehicle

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緊急車両が交通信号を
遠隔制御できるようにするシステム、さらに限定的に言
うと、このようなシステムの中で用いることを目的とし
しかも接近する緊急車両からの光のパルスを受けとり、
位相セレクタに対し接近する車両の距離を表す信号を送
り、この位相セレクタが交通信号制御装置に対して優先
要求を出すことができるような交通制御用検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交通信号はずいぶん以前から、交差点に
おける交通の流れを調整するのに用いられてきた。一般
に交通信号は、交通信号灯をいつ変更するかを決定しそ
れにより交互の通行方向に停止、他の方向に進行という
信号を送るのに、タイマーや車両センサなどに依存して
いる。
【0003】緊急の車、例えば消防車及び救急車といっ
た緊急車両は、一般に、交通信号に逆らって交差点を横
断する権利を有する。緊急車両は、標準的に、この緊急
車両が交差点を横断しようとしていることをその交差点
に接近してくる他のドライバー達に警告するため、警
笛、サイレン及び点滅灯などを頼りにしてきた。しかし
ながら、聴力障害、空調、オーディオシステム及びその
他の娯楽のため、交差点に接近する車両のドライバー
は、往々にして、上記の接近してくる緊急車両が発する
警告に気づかない。こうして、緊急車両が交通信号に逆
らって交差点を横断しようとし、しかもその交差点に接
近するもう1台の車両のドライバーがこの緊急車両の発
する警報に気づいていないという危険な状況が生み出さ
れる可能性がある。
【0004】この問題については最初に、本出願と同じ
譲渡人に対して譲渡された米国特許第3,550,07
8号(ロング(Long))が取り組んでいた。このロ
ングの特許では、ストロボライト(Stroboscopic ligh
t) を備えた緊急車両、各々交差点への接近を見下して
おりかつ交差点に沿って取りつけられた複数の光電セ
ル、接近してくる緊急車両の距離を表す信号を生成する
複数の増幅器、及び、増幅器からの信号を処理しかつ接
近する緊急車両を優先させるべく通常の交通信号シーケ
ンスを先取りするよう交通信号制御装置に対し要求を発
することのできる位相セレクタが開発されている。
【0005】ロングの特許は、緊急車両が、交差点に接
近するにつれて、各パルスが数ミリ秒(msec) の長さを
もつ状態で1秒(sec)あたり10パルスといったような
予め定められた速度で一連の光のパルスを発することを
開示している。検出器チャンネルの一部である光電セル
が、接近する緊急車両により発せられる光のパルスを受
けとる。検出器チャンネルの1つの出力が、位相セレク
タによって処理され、次にこの位相セレクタが、交差点
への緊急車両の接近を制御する交通信号灯を緑に変える
よう交通信号制御装置に対し要求を発する。
【0006】ロングの特許において、各検出器チャンネ
ルは、誘導器と平行な2つの光電セルで構成されてい
る。光電セルはコンデンサとしても作用し、こうして光
電セルと誘導器はLC共振回路を形成するようになって
いる。共振回路は、予め定められた6kHz といった周波
数で振動するように同調されている。光電セルのキャパ
シタンス及び誘導器のインダクタンスが周波数を決定す
る。
【0007】誘導器は同様に直流短絡としても作用す
る。誘導器が無ければ、一定の又はゆっくりと変化する
光源、例えば太陽又は接近する車のヘッドライトが光電
セルを飽和させ、この光電セルを役に立たないものとし
てしまう。したがって、誘導器は又、共振回路が急速に
変化する入力に対してのみ応答するようにするためにも
作用する。
【0008】光電セルに光のパルスが与えられた場合、
共振回路は、減衰する正弦波信号を発生する。この信号
は増幅され、位相セレクタへ送られる。減衰する正弦波
信号の絶対値を測定することにより、位相セレクタは接
近する緊急車両の距離を決定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ロングにより教示され
たシステムは、予め定められた周波数を生成するため
に、光学セルのキャパシタンスと誘導器のインダクタン
スに依存しているので、各々の検出器チャンネルは常に
2つの光電セルをもっていなくてはならない。標準的な
交差点においては4つの通路(approach) が存在する。
例えば、1本の街路が東西方向から交差点に接近し、も
う1本の街路が南北方向から交差点に接近している場合
を考えられる。一つの実施態様においては、1つの検出
器チャンネル中の2つの光電セルは、例えば1方が北、
もう1方が南というふうに相反する方向に照準をあてる
ことができる。もう1つの検出器チャンネルを他の街路
に用い、上記検出器チャンネル中の一方の光電セルを東
にもう一方の光電セルを西に照準させる。一台の緊急車
両が例えば南から接近したとすると、南を指している光
電セルは南北の検出器チャンネルを動作させることにな
る。検出器チャンネル出力信号は位相セレクタにより処
理され、この位相セレクタが次に交通信号制御装置に対
して南北方向で緑へ、東西方向で赤へと交通信号灯を変
えるよう要求を発生する。ここで交通信号灯は、緊急車
両が交差点を通過して進み、また一方で、この緊急車両
と交差する通行が停止しなければならなくなるようにセ
ットされた状態となる。
【0010】もう1つの実施態様では、標準的な4方通
路の交差点は4つの検出器チャンネルを用い、各々の検
出器回路がほぼ同じ方向を指した2つの光電セルを有し
ている。この実施態様では、1つの通路において接近す
る緊急車両が検出された場合、他の3つの通路の交通信
号灯が赤に変わることになる。緊急車両の通路を制御す
る交通信号灯は緑に変わることになる。
【0011】この実施態様では、ロングにより開示され
ている検出器回路が、共振回路が予め定められた周波数
で振動するのに必要とされるキャパシタンスを作り出す
のに検出器チャンネル1本あたり2つの光電セルをもっ
ていなくてはならないことから、全ての通路を検出する
のに物理的に必要とされるよりもさらに4つ多い光電池
が必要である。ロングは、1つの検出器チャンネルにつ
き可変的な数の光電セルを有し得る回路又は方法を開示
していない。
【0012】ロングが開示している共振回路は次のよう
なもう1つの問題を提起する;すなわち、誘導器がアン
テナとして作用し、回路内に雑音を誘発するという問題
である。検出器回路は、雑音を最小限に抑えるため広範
なシールドを必要とする。
【0013】米国特許第4,704,610号(スミス
(Smith)他)も、緊急車両交通制御システムを開
示している。スミスらの特許は、交差点の近くに取りつ
けられた受信機に対し赤外線エネルギーを送る緊急車両
を開示している。この緊急車両によって伝送された赤外
線エネルギーは好ましくは、約0.950ミクロン(μ
m)を中心とする波長をもち、40kHz のキャリャ(c
arrier)で変調されている。
【0014】スミスらの赤外線受信機は、同調可能な誘
導器と並列に接続した光起電検出器で構成されている。
同調可能な誘導器は、40kHz のキャリャで変調された
信号のみが増幅器/復調器回路により検出されうるよう
に調整されている。同調された光起電検出器/誘導器回
路は、背景の太陽照射による直流信号を効果的に取り除
く。
【0015】スミスらにより開示された検出器回路は、
ロングにより開示されている検出器回路と同じ問題を有
している;すなわち、予め定められた振動数を維持する
ため共振回路を同調し直すことなく1つの検出器チャン
ネルあたりの光電セルの数を変えることが不可能なこと
である。同様に、スミスらが開示している誘導器は、ロ
ングにより開示されている誘導器と同様、アンテナとし
て作用するおそれがあり、したがって検出器回路内に無
線周波数の雑音を導く。本発明は上記問題点に鑑みてな
されたものであり、検出器回路内の各光電セルのキャパ
シタンスと共振回路を形成するための複数の誘導器を使
用しなくとも、緊急車両を優先させて交通制御を行うこ
とが可能な交通制御用検出器を提供することを目的とす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、誘
導器もLC共振回路も無しに構成された検出器回路を提
供する。本発明では、1つの光電セルと立上り時間フィ
ルタ手段を有する光電セルモジュールが用いられてい
る。この立上り時間フィルタは、急速に変化する電気信
号のみを通過させるようにするものである。光電セルモ
ジュールは、接近する緊急車両からの光のパルスを受け
とり、この接近する緊急車両により発せられる光のパル
スの強度と共に変化する振幅を有する電流信号を生成す
る。1つの光電セルモジュール又は多数の光電セルモジ
ュールによって生成された電流信号は加算され、電流電
圧(I/V)変換器に供給される。I/V変換器は、1
つの電圧信号を生成する。
【0017】緊急車両が発する光のパルスを表す鋭いパ
ルスをもつ電圧信号が、6.5kHzといった予め定めら
れた中心周波数をもつ帯域フィルタの中を通過させられ
る。この帯域フィルタは、上記の鋭いパルス内に存在す
る周波数スペクトルから、減衰する正弦波信号を分離す
る。本発明は、同様に、検出器チャンネルの近くに位置
しない位相セレクタへと送信されうるような減衰する正
弦波信号に基づいた信号を供給する出力電力増幅器をも
使用する。かくして、本発明では、交通制御システムに
おける検出器回路内に複数の光電セルからなる光電セル
モジュール、立上り時間フィルタ及び出力電力増幅器等
を設け、急速に変化する電気信号のみを容易に検出する
ようにしているので、雑音の源となる誘導器等を用いな
くとも、接近してくる緊急車両を速やかに検出して緊急
車両を優先させた交通制御を行うことが可能となる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の検出器アセンブリを使用し
た交通信号灯を伴う標準的な交差点の斜視図である。交
通信号制御装置14は、通行車両が交差点の中を交互に
進行できるようにするべく交通信号灯12を順序づけす
る。検出器アセンブリ16が、交差点に接近する緊急車
両の発する光のパルスを検出するべく取りつけられてい
る。検出器アセンブリ16は、標準的には交通制御装置
14と同じキャビネット内にある位相セレクタ17と連
結している。
【0019】図1では、緊急車両18が交差点10に接
近しつつある。接近する緊急車両18を制御する交通信
号灯12は、緊急車両18の交差点接近につれて赤に変
わる可能性が高い。
【0020】緊急車両18の上には、検出器アセンブリ
16に光のパルスを伝送する光学式送信機20′が取り
つけられている。光学式送信機20′は、1sec あたり
10パルスといった予め定められた間隔で光のパルスを
発する。各々の光のパルスは数マイクロ秒(μsec)の長
さをもつ。検出器アセンブリ16は光のパルスを受けと
り、位相セレクタ17に対して出力信号を送る。位相セ
レクタ17は、検出器アセンブリ16からの出力信号を
処理し、通常の交通信号シーケンスを先取りするよう交
通信号制御装置14に要求を出す。図1では、緊急車両
18上の光学式送信機20′が、各々充分な強度と充分
に速い立ち上がり時間を有する光のパルスを予め定めら
れた間隔で発した場合、位相セレクタは、南行き及び北
行きの方向を制御する交通信号灯12を赤にし西行き方
向を制御している交通信号灯を緑にするよう交通信号制
御装置14に要求することになる。
【0021】1つの実施例態様においては、位相セレク
タ17は、接近する緊急車両を制御する交通信号灯のみ
が緑になりその他3つの接近を制御する交通信号灯が赤
になるように要求する。もう一つの実施態様において
は、位相セレクタ17は、緊急車両がその上を接近しつ
つある街路を制御している交通信号灯が両方向において
緑になるよう要求する。緊急車両の接近に対して直交す
る方向の街路を制御する交通信号灯は赤に変わる。これ
ら2つの実施態様の相違点は、前者の実施態様では4本
のチャンネルが必要であり、後者の実施態様では2本の
チャンネルが必要であるということにある。2本のチャ
ンネルが用いられる場合、反対方向を指す2つの光検出
器が同じチャンネルを動作させる。4本のチャンネルが
用いられる場合、各々の光電セルが独自のチャンネルを
動作させる。
【0022】図2は、図1の検出器アセンブリの分解図
である。検出器アセンブリ16は、ベースユニット20
と、検出器タレット(turret)22A及び22B
と、キャップ26とを含む。
【0023】ベースユニット20は、矩形の突出部28
及び円形開口部30を有する円筒形ハウジングである。
さらに、矩形開口部32が、矩形突出部28の上にあ
る。検出器アセンブリ16が組み立てられると、カバー
34がねじ36によって矩形開口部32の上に締めつけ
られる。カバー34が取り外されると、カバー34がネ
ジ36を保持し、つなぎ部品37によってベースユニッ
ト20の近くに保たれる。端子板38が、ケーブル40
及び42からの電源に接続されている。ケーブル40は
ケーブル入口ポート44を通ってベースユニット20内
に入る。円形開口部30の近くには、ネジ切りされた中
心シャフト穴46及びストッパプレート(stop plate)
48がある。スパン線クランプ50にはネジ切りされた
部分52があり、ネジ切り穴80の中にネジ込むことが
できる(図3に示されている)。検出器アセンブリ16
が組み立てられると、ガスケット54Aが検出器タレッ
ト22Aとベースユニット20との間に位置づけされ
る。
【0024】ベースユニット20は、交差点近くで検出
器アセンブリ16を取りつけるための取付け点として機
能する。検出器アセンブリ16は、次の2つの方法のう
ちのいずれかで設置できる;すなわち、ベースユニット
20が検出器アセンブリ16の底面にある状態で直立し
てか、又はベースユニット20が検出器アセンブリ16
の上面にある状態で逆転してかのいずれかである。検出
器アセンブリ16が直立位置に設置された場合、プラグ
を打ち抜くことにより水抜き穴56を開けることができ
る。水抜き穴56により、蓄積した湿気を検出器アセン
ブリ16の内部から消散させることができる。
【0025】検出器アセンブリ16が交通制御信号の電
柱アーム上に設置される場合、検出器16は直立位置で
も逆転位置でも設置可能である。電柱アームが中空で配
線を支持することができる場合には、検出器アセンブリ
16を電柱アームに取りつけるのに用いられるものと同
じネジ切り穴80(図3に示されている)を通して検出
器アセンブリ16内に入ることができる。しかしなが
ら、電柱アームが配線を支持できない場合又はネジ切り
穴80を通してケーブルを導くのが便利でない場合、ケ
ーブル40はケーブル入口ポート44を通って検出器ア
センブリ16内に入ることができる。
【0026】検出器アセンブリ16がスパン線に取りつ
けられている場合、検出器アセンブリ16は標準的には
逆転位置に取りつけられる。スパン線クランプ50がス
パン線に締めつけられ、クランプ50のネジ切り部分5
2がベースユニット20のネジ切り穴80の中にねじ込
まれる。検出器アセンブリ16はスパン線から逆転位置
に懸架される。このタイプの設置においては、ケーブル
40はケーブル入口ポート44を通して検出器アセンブ
リ16の中に入らなくてはならない。
【0027】検出器アセンブリ16が組み立てられる
と、端子板38はベースユニット20の内側に位置づけ
される。端子板38は、図1の位相セレクタ17に通じ
るケーブル40を、検出器タレット22Aに通じるケー
ブル42に接続する。各々の検出器チャンネルに対して
1本のケーブル42が必要とされる。図2に示されてい
る実施態様においては、1つの検出器チャンネルに対し
連結されている光電セルが2つある。したがって1本の
ケーブル42だけが必要とされる。しかしながら、その
他の実施態様では検出器アセンブリ16は複数のチャン
ネルを含んでいる可能性があり、したがって、端子板3
8に接続されている電線を有するケーブル42が複数あ
ることになる。
【0028】円形開口部30は、回転可能な形でガスケ
ット54A及び検出器タレット22Aを支持する。検出
器タレット22Aがベースユニット20に対して360
度以上回転するのを防ぐため、ストッパプレート48が
検出器タレット22A内のストッパプレートと接触す
る。検出器アセンブリ16を一緒に保持するネジ付きシ
ャフトを受け入れるべく、ネジ付き中心シャフト穴46
が具備されている。
【0029】検出器タレット22Aは、ウィンドウ60
Aによってカバーされている開口部を有する管58Aを
備えている。検出器アセンブリ16が組み立てられると
き、一体として成形されたレンズとレンズ管64Aとが
主回路盤62に連結されると共に管58Aの中に延びて
いる状態で、検出器タレット22A内に主回路盤62が
位置づけされる。一体形で形成されたレンズとレンズ管
64Aは、光電セル65Aの前面に位置づけされる。ケ
ーブル42は、端子板38と主回路盤62を接続する。
ケーブル66は、検出器タレット22B内の回路と回路
盤62とを接続する。検出器タレット22Aは、同様
に、ストッパプレート68A及び管58Aの下のストッ
パプレート(図2には図示せず)を有する。
【0030】管58Aは、一体形レンズ及びレンズ管6
4Aが照準されている方向の視覚的表示を提供してい
る。これは、検出器タレットの照準方向を街路レベルか
ら見極めることができるという点で、検出器アセンブリ
16の設置者及び保全作業員にとって有益である。くも
およびその他の虫又は動物が検出器アセンブリ16の中
に入り障害物(例えばくもの巣など)を作り出さないよ
うにするため、ウィンドウ60Aが具備されている。こ
のウィンドウ60Aはまた、検出器アセンブリ16を
雨、雪、及びその他の要素から遮へいしている。
【0031】一体として成形されたレンズとレンズ管6
4Aは、主回路盤62に連結され、管58A内に入る光
を光電セル65Aへと導く。一体成形のレンズとレンズ
管64A内のレンズは、光電セル65Aに当たる光を強
めると共に約8度程の視界を選択する広いアパーチャの
レンズである。
【0032】ケーブル42は、図1内の位相セレクタ1
7に対して端子板38及びケーブル40を通して主回路
盤62を接続する。ケーブル42は主回路盤62に対し
電源電圧を供給し、かつ、主回路盤62から位相セレク
タ17まで検出器チャンネル出力信号を返す。ケーブル
66は主回路盤62を検出器タレット22B内の補助回
路盤に接続する。ガスケット54Bは、検出器タレット
22Bから検出器タレット22Aを分離し、2つの検出
器タレットの間の回転可能な界面を湿気、汚れ及びその
他の要素から密封して保護する。
【0033】検出器タレット22Bは、検出器タレット
22Aと類似している。検出器タレット22Bは管58
B、ウィンドウ60B、一体型レンズ及びレンズ管64
B、光電セル65B(図9に示されている)、ストッパ
プレート68B及び管58Bの下のストッパプレート
(図2では図示せず)を有する。しかしながら、検出器
タレット22Aとは異なり、検出器タレット22Bは補
助回路盤70を有している。
【0034】補助回路盤70は、主回路盤62上に小さ
い回路サブセット(subset)を有する。光電セル
65Bが光のパルスを受けとった場合、ケーブル66を
介して主回路盤62に信号が送られる。主回路盤62は
この信号を処理し、それを図1内の位相セレクタ17に
送る。図2に示されている実施態様においては、位相セ
レクタ17は、検出器アセンブリ16の出力信号が補助
回路盤70上の光電セル65Bから出たものか或いは又
主回路盤62上の光電セル65Aから出たものかを決定
することができない。
【0035】検出器アセンブリ16が組み立てられたと
き、ガスケット54Cが検出器タレット22Bとキャッ
プ26の間の界面を湿気、汚れ及びその他の要素から密
封して保護する。ベースユニット20内の水抜き穴56
と同様に、キャップ26内の水抜き穴72は、検出器ア
センブリ16が逆転位置に設置されなくてはならない場
合、プラグを打ち抜くことによって開けることができ
る。
【0036】中心シャフト74は、Oリング76と、キ
ャップ26内の穴78と、検出器タレット22B及び2
2Aと、付随するガスケットとを通して、ベースユニッ
ト20内のネジ付き中心シャフト穴46まで延びてい
る。検出器アセンブリ16を設置し検出器タレットを適
正な方向に照準した後、中心シャフト74を締めつけて
検出器タレット22A及び22Bを所定の位置に固定し
検出器アセンブリ16を合せて保持する。
【0037】ベースユニット20と、検出器タレット2
2A及び22Bと、キャップ26とは、好ましくは、成
形されたポリカーボネート・プラスチックといった材料
で構成されている。この材料は、検出器回路の適切な動
作を保証するため可視及び赤外線スペクトル内の電磁放
射線に対し不透明でなくてはならない。このようなポリ
カーボネートプラスチックは、Mobay(モベイ)社
により製造されている。この材料のモベイ社製品番号は
M39L1510である。
【0038】図3は、図2の組立てられた検出器アセン
ブリ16を示している。図2に示されている要素に加え
て、図3には、検出器アセンブリ16を交通信号電柱ア
ーム又は図2のスパン線クランプ50に取りつけるため
のネジ穴80が示されている。
【0039】管58A及び58Bは、一定の角度でカッ
トされた端部を有する。検出器アセンブリ16は、常
に、各管58A及び58Bの短い方の辺が地面に対しよ
り近くなるように管が位置づけされた状態で設置され
る。図3は、直立位置での設置のために組み立てられた
検出器アセンブリ16を示している。検出器アセンブリ
16を逆転位置に取りつけなくてはならない場合、検出
器アセンブリ16が逆転されたときに各管の短い方の辺
が地面に対しより近くなるように検出器タレット22A
及び22Bを逆転させなくてはならない。
【0040】図4は、図3に示されている検出器アセン
ブリ16の平面図ある。図4は、180度未満の角度
だけ管58A及び58Bを分離させることにより、検出
器アセンブリ16が設置されるはずの交差点の地形に適
合させるべく管58A及び58Bをどのようにして調整
できるかを示している。
【0041】図5は、図2の主回路盤62の側面図であ
る。主回路盤62は、光電セル65A及び一体成形され
たレンズとレンズ管64Aを含む光電セル側8と、検
出器回路を形成するコンポーネントを含むコンポーネン
ト側86とを有する。
【0042】一体成形されたレンズ及びレンズ管64A
は主回路盤62を通して突出する2つの保持用タブ82
により主回路盤62に取りつけられている。一体成形さ
れたレンズ及びレンズ管64Aは、好ましくは、射出成
形プロセスによりポリカーボネート・プラスチックで形
成されている。この材料及びプロセスは、コスト面の利
点、高温に対する優れた強度及び光電セル65Aとの関
係におけるより優れたアラインメントを提供する。レン
ズは、約f1.0のアパーチャ、約0.644インチの
直径、及び、その中心における約0.218インチの最
大厚みを有し、約8度の視界を選択する。
【0043】図6は、主回路盤62の光電セル側84の
正面図である。図5に示されている要素に加えて、図6
は、接地面格子90を示している。接地面格子90は、
2つの側面を互いに遮へいすることにより、コンポーネ
ント側86から発生する電気的雑音が検出器側84の光
電セル65Aの動作と干渉するのを防止するための助け
となる。主回路盤62上のコンポーネントの多くに対し
表面実装がなされていることから、コンポーネントの端
子は回路盤を通して突出しなくてもよい。このため、接
地面格子90の遮へい効果がさらに高められる。
【0044】主回路盤62の光電セル側84は、図2の
補助回路盤70上の光電セル側とほぼ同じである。補助
回路盤70は、光電セル65B、一体成形されたレンズ
とレンズ管64B、及び接地面格子を図6に示されてい
るものと類似の配置で光電セル側に有している。補助回
路盤70及び主回路盤62は似たような光電セル側面を
有しているが、それらのコンポーネント側面は異なって
いる。
【0045】図7は、主回路盤62のコンポーネント側
86を示している。コンポーネント側86は、検出器チ
ャンネルを形成するのに必要なコンポーネントで全面的
に占有されている。さらに、図7においては、図5の一
体成形されたレンズとレンズ管64Aを主回路盤62に
連結する保持用タブ82が示されている。
【0046】図8は、補助回路盤70のコンポーネント
側92を示す。コンポーネント側92は、ほんの一部分
だけ占有されているにすぎない。コンポーネント側92
が有している唯一の回路は、抵抗器及びコンデンサから
成るフィルタ、及び補助回路盤70を主回路盤62に接
続するコネクタである。このとき、主回路盤62は、こ
の主回路盤62上のコンポーネント65A及び補助回路
盤70上の光電セル65Bから発生する信号から組み合
わされた1つの信号に対して信号処理を行なう。
【0047】図9は、図2の検出器アセンブリ16内に
示されたものに類似した全面的に占有された主回路盤6
2及び部分的に占有された補助回路盤70の上に含まれ
ている回路のブロックダイヤグラムである。この回路に
は、光電セル65A及び65B、立上り時間フィルタ9
6A及び96B、回路接続点97、電流電圧(I/V)
変換器98、帯域フィルタ100、出力電力増幅器10
2及び検出器チャンネル出力端104が含まれる。
【0048】光電セル65A及び65Bは緊急車両から
の光のパルスを受けとる。立上り時間フィルタ96A及
び96Bは、光のパルスによりひき起こされた急速に変
化する信号のみが通過できるようにする。立上り時間フ
ィルタ96A及び96Bは、2kHz といった特定の周波
数に同調された高域フィルタである。
【0049】各々の立上り時間フィルタ94A及び96
Bは光電セルにより受けとられた光のパルスを表す電流
を有する電気信号を生成する。回路接続点97は立上り
時間フィルタ96A及び96Bにより生成された電流を
加算する。図9に示されている実施態様は2つの光電セ
ルしか有していないが、回路接続点97は、同じ検出器
チャンネル上に付加的な光電セルを持つことを可能にし
ている。すなわち、これは、共振周波数が光電セルの数
に基づいて同調されなくてはならなかった先行技術に対
する1つの進歩である。
【0050】I/V変換器98は、回路接続点97によ
り加算された電流信号を、この電流信号に比べさらに便
利に処理されうる電圧信号の形に変換する。帯域フィル
タ100は、光のパルスに応答して光電セル及び立上り
時間フィルタにより生成されたパルス信号内に存在する
周波数スペクトルから、減衰する正弦波信号を分離す
る。出力電力増幅器102は、帯域フィルタ100によ
り分離された減衰する正弦波信号を増幅し、図1の位相
セレクタ17に対して検出器チャンネル出力104を供
給する。光電セル65A又は65Bにより受けとられた
各々の光のパルスについて、検出器チャンネル出力10
4は、一定数の方形波パルスを生成する。なお、ここ
で、方形波パルスの数は、光電セルにより受けとられた
光のパルスの強さに応じて変化する。
【0051】図10は、図9でブロックダイヤグラムと
して示された、主回路盤62上に含まれる回路の一実施
態様を示す詳細な回路図である。図10では、主回路盤
62は、光電セル65A、立上り時間フィルタ96A、
回路接続点97、I/V変換器98、帯域フィルタ10
0、出力電力増幅器102、検出器チャンネル出力端1
04、電源106、バイアス電圧供給源108、及びコ
ネクタJP1とJP2を有している。
【0052】コネクタJP2は、図においてケーブル4
2により端子板38に接続されているピンプラグであ
る。コネクタJP2は、全面的に占有されている主回路
盤62のみに接続されており、回路盤に対して直流供給
電圧及び接地電圧(アース電位)を供給する。この実施
態様においては、コネクタJP2により供給される直流
供給電圧は約26ボルト(V)である。コネクタJP2
は同様に、検出器チャンネル出力端104を、図1の位
相セレクタ17にも接続されている端子板38に接続す
る。
【0053】電源106は、コネクタJP2から供給さ
れる直流供給電圧を、調整された電圧V1に変化する。
電源106には、ダイオードD3及びD7と、コンデン
サC9及びC10と、調整器U3と、出力端とが含まれ
ている。
【0054】コネクタJP2からの直流供給電圧は、ダ
イオードD3の陽極に接続されている。コンデンサC9
は、負の端子がアースGNDに接続されると共に正の端
子がダイオードD3の陰極に接続されている極性付きコ
ンデンサである。調整器U3は入力端VI、出力端VO
及び接地端子GDを有する。この接地端子GDはアース
GNDに接続されている。入力端VIはダイオードD3
の陰極に接続されている。ダイオードD7は調整器U3
の入力端VIに接続された陰極と、調整器U3の出力端
VOに接続された陽極とを有する。極性付きコンデンサ
C10は、調整器U3の出力端VOに接続された正の端
子とアースGNDに接続された負の端子とを有する。調
整器U3の出力端VOは、電源106のための出力を供
給する。電源106の出力は、供給電圧V1である。こ
の実施態様において、V1は15Vである。供給電圧V
1は、コネクタJP2からの接地電圧と共に、主回路盤
62全体を通して分配される。
【0055】バイアス電圧電源108は供給電圧V1を
分割してバイアス電圧V2を生成する。この実施態様に
おいては、バイアス電圧V2は供給電圧V1の半分つま
り7.5Vである。バイアス電圧電源108は、抵抗器
R11及びR12及びコンデンサC8を含む。バイアス
電圧電源108の出力は、バイアス電圧V2である。
【0056】抵抗器R11及びR12は、抵抗器R12
が供給電圧V1とバイアス電圧V2との間に接続される
と共に抵抗器R11がバイアス電圧V2とアースGND
との間に接続された状態で、分圧器を形成する。バイア
ス電圧電源108は同様に、極性付きコンデンサC8を
有し、正の端子はバイアス電圧V2に、負の端子はアー
スGNDに接続されている。
【0057】光電セル65AはフォトダイオードD1で
構成されている。フォトダイオードD1は、光起電モー
ドで動作し、光に当たったときに低レベルの電流信号を
生成する。フォトダイオードD1は、アースGNDに接
続された陽極と、光電セル65Aの出力端として機能す
る陰極を有する。フォトダイオードD1は、陰極がアー
スGNDに接続されると共に陽極が光電セル65Aの出
力端として機能する場合、図10の回路において同等に
良い性能を示す。
【0058】フォトダイオードD1は、約0.1インチ
×0.09インチの比較的小さい有効面積を持つシリコ
ンPIN光電セルでる。種々のフォトダイオード間の
ばらつきを最小限に抑えるために、比較的小さな有効面
積が望まれる。フォトダイオードD1は、水平検出角を
最小限にし垂直検出角を最大限にするために、長軸を垂
直にした状態で回路盤に取りつけられる。
【0059】フォトダイオードD1は緊急車両上にとり
つけられているストロボライトからの光のパルスを受け
とるのに用いられるが、工業規準では、標準的に、28
00°Kのタングステンライトの照明を受けるフォトダ
イオードについての電気的仕様を与えることが必要とさ
れている。フォトダイオードD1が遵守しなくてはなら
ない仕様に含まれるのは、以下のようなものである。す
なわち、23℃でフォトダイオードD1について280
0°Kのタングステンライトで1cm2 あたり100マイ
クロワットの照射を受けた場合、フォトダイオードD1
は、少なくとも0.250Vの順方向開放電圧と、少な
くとも1.2マイクロアンペア(μA)の1000
(Ω)直列抵抗内への順方向電流とを有する。フォトダ
イオードD1に全く照明がなされていない場合、このフ
ォトダイオードD1は、25±3℃で直流電圧1000
±0.002Vで1.5μAを超えない逆方向電流を有
する。フォトダイオードD1の順方向電圧降下は、10
ミリアンペア(mA)の順方向電流印加された状態で、
2.0Vを超えてはならない。
【0060】立上り時間フィルタ96Aは、急速に変化
する信号のみを通過させる高域フィルタである。立上り
時間フィルタ96Aは、抵抗器R1とコンデンサC1と
を含む。抵抗器R1の一方の端子はアースGNDに接続
され、もう一方の端子は光電セル65Aの出力端に接続
されている。コンデンサC1の一方の端子は光電セル6
5Aの出力端に接続され、もう一方の端子は立上り時間
フィルタ96Aのための出力端として機能する。
【0061】立上り時間フィルタ96Aの出力端は、I
/V変換器98に接続される。このI/V変換器98
は、演算増幅器(op amp)U1A、抵抗器R2及
び出力端を含む。演算増幅器U1Aは、供給電圧V1及
びアースGNDへの接続により給電を受けている。演算
増幅器U1Aは,バイアス電圧V2に接続されている非
反転入力端と、立上り時間フィルタ96Aの出力端に接
続されている反転入力端を有する。抵抗器R2は演算増
幅器U1Aの反転入力端と演算増幅器U1Aの出力端と
の間に接続される。演算増幅器U1Aの出力端は、I/
V変換器98の出力端である。
【0062】図10に示されている実施態様において
は、帯域フィルタ100は、第1の帯域フィルタ段11
0及び第2の帯域フィルタ段112として実施されてい
る。2つの帯域フィルタ段110及び112は、ほぼ同
じ構造を持ち、それゆえに、一方の詳細説明は他方にも
あてはまる。
【0063】第1の帯域フィルタ段110は、抵抗器R
3と、R4及びR5と、コンデンサC2及びC3と、演
算増幅器U13と、共通接続点114と、入力端と、出
力端とを有する。I/V変換器98の出力端は抵抗器R
3の端子に接続されている。抵抗器R3のこの端子は、
第1の帯域フィルタ段110への入力端として機能す
る。抵抗器R3のもう1つの端子は、共通接続点114
に接続されている。同様に共通接続点114に接続され
ているのは、抵抗器R4の端子、コンデンサC2の端子
及びコンデンサC3の端子である。抵抗器R4はバイア
ス電圧V2に接続された第2の端子を持ち、コンデンサ
C3は演算増幅器U1Bの出力端に接続された第2の端
子を持つ。コンデンサC2は演算増幅器U1Bの反転入
力に接続された第2の端子を持つ。抵抗器R5は、演算
増幅器U1Bの反転入力端と演算増幅器U1Bの出力端
との間に接続される。演算増幅器U1Bは、電圧V1及
びアースGNDに対して接続されることにより給電され
ており、かつ、バイアス電圧電源V2に接続されている
非反転入力端を有する。演算増幅器U1Bの出力端はま
た、第1の帯域フィルタ段110の出力端であり、か
つ、第2の帯域フィルタ段112の入力端に連結されて
いる。
【0064】前述のように、第2の帯域フィルタ段11
2は第1の帯域フィルタ段110とほぼ同じ構造を有す
る。第2の帯域フィルタ段112は、抵抗器R6と、R
7及びR8と、コンデンサC4及びC5と、演算増幅器
U2Aと、共通接続点116と、入力端と、出力端とを
有する。以下のコンポーネントは、2つの帯域フィルタ
段において同等の機能を果たす:すなわち、抵抗器R3
と抵抗器R6、抵抗器R4と抵抗器R7、コンデンサC
2とコンデンサC4、コンデンサC3とコンデンサC
5、抵抗器R5と抵抗器R8、共通接続点114と共通
接続点116、及び演算増幅器U1Bと演算増幅器U2
Aである。
【0065】演算増幅器U2Aの出力端である第2の帯
域フィルタ段112の出力端は、出力電力増幅器102
に連結されている。出力電力増幅器102は、抵抗器R
9及びR10と、コンデンサC7と、ダイオードD4,
D5及びD6と、演算増幅器U2Bと、検出器チャンネ
ル出力端104とを含んでいる。
【0066】第2の帯域フィルタ段112の出力端は抵
抗器R9の端子に接続されている。抵抗器R9のもう1
つの端子は、演算増幅器U2Bの反転入力端に接続され
ている。この演算増幅器U2Bは、供給電圧V1及びア
ースGNDへ接続されることにより給電を受けており、
かつ、バイアス電圧V2に接続された非反転入力端を有
する。抵抗器R10は、演算増幅器U2Bの反転入力端
とこの演算増幅器U2Bの出力端との間に接続されてい
る。ダイオードD4は、演算増幅器U2Bの反転入力端
に接続された陽極と、演算増幅器U2Bの出力端に接続
された陰極とを有する。ダイオードD5は、演算増幅器
U2Bの出力端に接続された陽極と、電源電圧V1に接
続された陰極とを有する。ダイオードD6は、アースG
NDに接続された陽極と、演算増幅器U2Bの出力端に
接続された陰極とを有する。ダイオードD5及びD6
は、一緒になってサージ保護を行い、かつ、出力電力増
幅器102の出力が供給電圧V1及びアースGNDの上
下限を超えない信号であるように保証する。コンデンサ
C7は、演算増幅器U2Bの出力端と検出器チャンネル
出力端104との間に接続される。コンデンサC7は、
検出器チャンネル出力104から直流電圧成分を取り除
く。
【0067】この実施態様においては、図10の回路
は、表に列挙されているコンポーネントで構成されて
いる。 表 1 抵 抗 器 R3,R6,R9 4.32 kΩ R1,R11,R12 7.50 kΩ R2 40.2 kΩ R4,R5,R7,R8,R10 143 kΩ ダイオード D1 フォトダイオード D3,D5,D6,D7 IN4002 D4 IN4148 コンデンサ C1 0.01 μF C2,C3,C4,C5 0.0001μF C7 0.1 μF C10 1 μF C8,C9 4.7 μF 演算増幅器 U1A,U1B,U2A,U2B MC33078D 調 整 器 U3 LM7815
【0068】図10の回路の動作については、以下で、
図10の回路のさまざまな区分の中に存在する波形を表
す図11を参考にしながら、詳述する。図11は、図1
0の回路の動作をより良く例示するため誇張されてお
り、したがって、図11の(A),(B),(C)およ
び(D)の縮尺及びタイミングは、実際の波形を正確に
描いているものではない。
【0069】光電セル65AのフォトダイオードD1
は、光起電モードで動作する。このモードでは、フォト
ダイオードD1は、それが受けとる光の量に伴って変動
する小さな電流を生成する。図11の(A)は、接近す
る緊急車両(図1に示されているような)が図1の交通
信号灯12の通常のシーケンスを先取りするために光の
パルスを発したときにフォトダイオードD1から出力さ
れる典型的な電流信号を示すグラフである。
【0070】図11の(A)を見ればわかるように、フ
ォトダイオードD1からの信号は、(街路灯、日光及び
その他の恒常的な供給源による)一定の成分、(接近す
る車のヘッドライト及びその他のゆっくり変化する供給
源による)ゆっくりと変化する成分及び(接近する緊急
車両が発する光のパルスによる)急速に変化する成分を
有する。接近する緊急車両により発せられる光のパルス
は、その長さが数μsec であり、1sec あたり10パル
スといった予め定められた速度で反復される。
【0071】光電セル65Aの出力端は、立上り時間フ
ィルタ96Aに供給される。図11の(B)を見ればわ
かるように、立上り時間フィルタ96Aは、図11の
(A)に示されているフォトダイオードD1により発せ
られた信号の一定の成分ならびにゆっくりと変化する成
分を除去する。
【0072】本発明の重要な利点は、可変の数の光電セ
ルを同じ検出器チャンネル上に置くことが可能となると
いう点にある。回路接続点97において、コネクタJP
1のピン3に接続されたもう1つの光電セル及び立上り
時間フィルタの出力は、光電セル65A及び立上り時間
フィルタ96Aの出力と加算することができる。
【0073】図10の回路は、全面的に占有された主回
路盤62を示している。しかしながら、第2の光電セル
65Bを同じチャンネル上に付加しなくてはならない場
合、この第2の光電セル65Bは、部分的に占有された
補助回路盤70(図2、図8及び図9に示されているよ
うな)上に取りつけられる。図10からわかるように、
補助回路盤70上の唯一のコンポーネントは、光電セル
65B、立上り時間フィルタ96B、及び4ピンのプラ
グコネクタJP1である。ケーブル66(図2に示され
ている)は、主回路盤62上のコネクタJP1を補助回
路盤70上のコネクタJP1に接続する。接続点97
は、一対の光電セル65A及び65Bと一対の立上り時
間フィルタ96A及び96Bによりそれぞれ生成される
電流信号を加算する。
【0074】少なくとも1つの立上り時間フィルタ96
A又は96Bの電流出力はI/V変換器98の入力端に
結合される。図11の(C)を見ればわかるように、I
/V変換器98は、バイアス電圧V2に等しい一定の電
圧に付加される一連の電圧パルスを生成する。これらの
電圧パルスは、帯域フィルタ100に印加される。
【0075】帯域フィルタ100は第1の帯域フィルタ
段110及び第2の帯域フィルタ段112で構成されて
いる。各々の帯域フィルタ段110及び112は、2つ
の極と1つの利得を有する。2つの帯域フィルタ段11
0及び112の組合せによる効果として、単一の帯域フ
ィルタ段よりも大きくなるような中心周波数からのロー
ルオフ(roll−off)を提供することが挙げられ
る。このことは60Hz及び120Hzの信号のより優れた
阻止帯を提供する。
【0076】図11の(D)は、帯域フィルタ100に
より生成される信号を例示したものである。帯域フィル
タ100は、図11の(C)に示されている電圧パルス
を受けとり、この電圧パルス内に含まれる周波数スペク
トルから、減衰する正弦波信号を分離する。この実施態
様においては、帯域フィルタ100は約6.5kHz の中
心周波数を有する。
【0077】帯域フィルタ100により生成される減衰
する正弦波信号は、出力電力増幅器102に印加され
る。出力電力増幅器102は、バイアス電圧より小さな
V値の帯域フィルタ100からの信号の一部分を分流す
るダイオードD4を有する。さらに、第1の帯域フィル
タ段110、第2の帯域フィルタ段112及び出力電力
増幅器102の各利得段の組合せによる効果は、供給電
圧V1及びアースGNDにより与えられる限界(上下
限)に達するまで、減衰する正弦波信号を増幅すること
にある。図11の(E)は、信号の正の成分のみを保持
し、かつ、演算増幅器U2Bの範囲の限界まで信号を増
幅することの最終的な効果を示している。
【0078】図11の(E)は、図1の位相セレクタ1
7へと図10の回路が伝送する信号をも示している。図
11の(E)は、各々接近する緊急車両から発せられた
単一の光のパルスに相応する一連のパルスパケットを示
す。緊急車両が接近するにつれて、図10の回路により
伝送される1パケットあたりのパルスの数は増大するこ
とになる。一般に、パルスの振幅は出力電力増幅器10
2の最大出力に等しくなる。しかしながら、出力電力増
幅器102の最大出力まで増幅されないために比較的小
さなパルスを生成するような小さな振幅のパルスが、減
衰する正弦波信号の終りの部分に存在する可能性があ
る。図11の(E)は、図11の(E)内の各パルスパ
ケットの最後のパルスにおける上記のような比較的小さ
なパルスを示している。
【0079】図1の位相セレクタ17は、1パケットあ
たりのパルス数を計数することによって接近する車両の
距離を決定することができる。この情報を用いて、位相
セレクタ17は、交通信号制御装置14に対して通常の
交通制御灯シーケンスを先取りし緊急車両と直交する交
通に対し停止信号を送り接近する緊急車両に交差点を通
過するべく信号を送るよう要求することができる。
【0080】本発明は、ミネソタ マイニング アンド
マニュファクチャリング カンパニー(Minnesota Mi
ning and Manufacturing Company) により製造されたオ
プティコン(Opticom)優先性制御システムの一部分とし
て用いるために開発されたものである。上記のオプティ
コン・システムは、米国特許第3,550,078号に
おいてロングにより開示されたシステムに類似してい
る。本発明は、予め設置されたオプティコン・システム
と互換性ある信号を提供する。
【0081】信号フォーマット互換性の他に、本発明は
従来のオプティコン検出器に比べて増大した範囲を提供
している。従来のオプティコン検出器は、検出器から1
800フィート(ft)以内に達するまで接近する緊急
車両を検出することができなかった。本発明は、システ
ムの残りを交換する必要なくより大きい範囲をもつオプ
ティコン・システムを提供する。交換の必要があるのは
検出器アセンブリだけである。
【0082】本発明は、検出器チャンネルの信号対雑音
比及び感度を増大させることにより、従来のオプティコ
ン検出器に比べて大きな範囲を達成する。これらの改善
には次のようないくつかの要因が寄与している。まず第
1の要因として、光電セル全体にわたり1つのレンズが
配置されており、このレンズによって、光電セルにより
受けとられた光を強めたり集束させたりすると共に、光
電セルの面積を減少させている点が挙げられる(こうし
て光電セルにより生成される雑音は減少する)。第2の
要因として、先行技術の回路において使用されていた誘
導器が除去されている点が挙げられる。この誘導器は大
きなアンテナとして作用し、検出器チャンネル内に雑音
を誘導していた。上記誘導器は検出器チャンネルに対
し、広範なシールド、付加的コスト及び複雑性を要求し
た。第3の要因として、フォトダイオード近くの表面実
装回路盤上にコンポーネントが配置されているために、
増幅されていない信号が増幅されるまでに進行しなくて
はならない距離が減少し、かくして、雑音が回路内に誘
導される可能性が減少した点が挙げられる。従来の検出
器においては、検出器回路は、光電セルの近くではなく
検出器アセンブリのベース内に置かれていた。
【0083】本発明のもう1つの利点は、モジュール性
の増大にある。先行技術の検出器では、各々の検出器チ
ャンネルは2つの光電セルを持っていなくてはならなか
った。交差点への1つの車両の接近がその独自のチャン
ネルを必要とした場合、両方の光電セルが同一方向に照
準された。さらに、従来の検出器は、検出器アセンブリ
1つあたり1本だけのチャンネルを許容していた。した
がって、各検出器アセンブリは2つの光電セルと1つの
チャンネルを有していた。
【0084】本発明は、1本のチャンネルにつき可変の
数の検出器、そして1台の検出器アセンブリにつき可変
の数のチャンネルを可能にしている。必要とされるキャ
パシタンスを提供するために2つの光電セルを有するこ
とに依存していた共振回路を立上り時間フィルタ及びI
/V変換器で置換することにより、任意の数の光電セル
を1本のチャンネルに接続することができる。光電セル
を実装した単一の回路盤上に、1本の検出器チャンネル
に関連した回路を配置することにより、同一アセンブリ
内に多数の検出器チャンネルを設置することができる。
【0085】本発明は好ましい実施態様に関して記述さ
れてきたが、当業者であれば、本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく形状及び細部に変更を加えることも
可能であることがわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出器アセンブリを使用した交通交差
点の斜視図である。
【図2】図1の検出器アセンブリの分解図である。
【図3】図2の組み立てられた検出器アセンブリの側面
図である。
【図4】図3に示されている組み立てられた検出器アセ
ンブリの平面図である。
【図5】図2の検出器アセンブリの一部である主回路盤
の側面図である。
【図6】図5に示されている主回路盤の光電セル側の正
面図である。
【図7】図5の主回路盤のコンポーネント側の正面図で
ある。
【図8】図2の検出器アセンブリ内で用いられている補
助回路盤のコンポーネント側の正面図である。
【図9】図2の検出器アセンブリの主回路盤及び補助回
路盤に含まれている回路のブロック図である。
【図10】図9の主回路盤の詳細な回路図である。
【図11】図10の主回路盤の回路内のさまざまな段に
おける波形のグラフである。
【符号の説明】 16…検出器アセンブリ 17…位相セレクタ 65A,65B…光電セル 96A,96B…立上り時間フィルタ 100…帯域フィルタ 102…出力電力増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−64688(JP,A) 特開 昭62−140198(JP,A) 実開 昭58−24899(JP,U) 特公 昭51−17880(JP,B1) 米国特許3550078(US,A) 米国特許4704610(US,A) 米国特許5187476(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/087

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急車両からの光のパルスを受信し遠隔
    の位相セレクタに出力信号を送信するための交通制御用
    検出器において、 受信した光のパルスに応答して電気信号を供給するため
    第1の光電セル手段、 該第1の光電セル手段により供給される電気信号から一
    定の成分及びゆっくりと変化する成分を除去し電気信号
    の急速に変化するパルスを通過できるようにするため
    の、前記第1の光電セル手段に連結された第1の立上り
    時間フィルタ手段、 該第1の立上り時間フィルタ手段からの電気パルス信号
    内に存在する周波数スペクトルから減衰する正弦波信号
    を分離するための、前記第1の立上り時間フィルタ手段
    に連結された帯域フィルタ手段、及び、 該減衰する正弦波信号に基づいて出力信号を供給するた
    めの、前記帯域フィルタ手段に連結された出力手段を含
    むことを特徴とする交通制御用検出器。
  2. 【請求項2】 前記第1の光電セル手段が、光起電モー
    ドで動作するフォトダイオードであり、前記第1の立上
    り時間フィルタ手段が、コンデンサ(C1)及び抵抗器
    (R1)を具備し、さらに、前記フォトダイオードは、
    第1の端子と第2の端子を有し、該フォトダイオードの
    第1の端子はアースに接続されており、前記抵抗器(R
    1)は第1の端子と第2の端子を有し、該抵抗器(R
    1)の第1の端子はアースに接続されると共に第2の端
    子は前記フォトダイオードの第2の端子に接続されてお
    り、前記コンデンサ(C1)は第1の端子及び第2の端
    子を有し、該コンデンサ(C1)の第1の端子は前記フ
    ォトダイオードの第2の端子に接続されると共に第2の
    端子は前記第1の立ち上り時間フィルタ手段への出力端
    子として用いられる請求項1記載の交通制御用検出器。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサ及び抵抗器が、前記第1
    光電セル手段によって供給された電流信号から2kHz
    以下の周波数成分を、除去する高域フィルタを形成する
    請求項2記載の交通制御用検出器。
  4. 【請求項4】 前記帯域フィルタ手段が第1及び第2の
    帯域フィルタ段を具備し、該帯域フィルタ段の各々は、 反転入力端、非反転入力端及び出力端を有し、かつ、該
    非反転入力端がバイアス電圧に接続されると共に該出力
    端が前記帯域フィルタ段のための出力端としても機能す
    るような演算増幅器、 該演算増幅器の出力端と該演算増幅器の反転入力端との
    間に接続されている第1の抵抗器、 前記帯域フィルタ段への入力端と共通接続点との間に接
    続されている第2の抵抗器、 前記バイアス電圧と前記共通接続点との間に接続されて
    いる第3の抵抗器、 前記演算増幅器の出力端と前記共通接続点との間に接続
    されている第1のコンデンサ、及び、 前記演算増幅器の反転入力端と前記共通接続点との間に
    接続されている第2のコンデンサを具備している請求項
    1記載の交通制御用検出器。
  5. 【請求項5】 前記出力手段が、前記交通制御用検出器
    から所定の距離だけ離れた位置にある位相セレクタによ
    って受信されうる出力信号を供給するための出力電力増
    幅器手段を具備している請求項1記載の交通制御用検出
    器。
  6. 【請求項6】 前記出力手段が、 前記出力電力増幅器手段の出力信号から負の成分を除去
    するための分路手段をさらに具備している請求項5記載
    交通制御用検出器。
  7. 【請求項7】 前記出力手段が、 前記出力電力増幅器手段の出力信号が接地電圧及び供給
    電圧により与えられる限界を超えないようにするための
    サージ保護手段をさらに具備している請求項5記載の
    通制御用検出器。
  8. 【請求項8】 前記出力手段が、 前記出力電力増幅器手段の出力信号からバイアス電圧を
    除去するための直流阻止手段をさらに具備している請求
    項5記載の交通制御用検出器。
  9. 【請求項9】 前記出力電力増幅器手段が、 反転入力端、非反転入力端及び出力端を有し、該非反転
    入力端がバイアス電圧に接続され、該出力端が前記出力
    電力増幅器手段のための出力端としても用いられるよう
    な演算増幅器、 該演算増幅器の出力端と該演算増幅器の反転入力端との
    間に接続されている第1の抵抗器、 該演算増幅器の反転入力端に接続される陽極及び該演算
    増幅器の出力端に接続される陰極を有する第1のダイオ
    ード、及び、 該演算増幅器の反転入力端と前記出力電力増幅器手段へ
    の入力端との間に接続されている第2の抵抗器を具備し
    ている請求項5記載の交通制御用検出器。
  10. 【請求項10】 前記出力電力増幅器手段が、 前記演算増幅器の出力端に接続された陽極及び供給電圧
    に接続された陰極を有する第2のダイオード、及び、 接地電圧に接続された陽極及び前記演算増幅器の出力に
    接続された陰極を有する第3のダイオードをさらに具備
    している請求項9記載の交通制御用検出器。
  11. 【請求項11】 前記出力電力増幅器手段の出力端と前
    記位相セレクタとの間に接続されている第2のコンデン
    サをさらに具備している請求項9記載の交通制御用検出
    器。
  12. 【請求項12】 緊急車両からの光のパルスを受けとり
    前記位相セレクタに対して信号を送るための検出器チャ
    ンネルをさらに具備し、該検出器チャンネルは、 第2の光電セル手段に当たる光の強度と共に変化する電
    気信号を供給するための第2の光電セル手段、 該第2の光電セル手段により供給された電気信号から一
    定の成分及びゆっくり変化する成分を除去し、電気信号
    の急速に変化する成分を通過できるようにするための、
    該第2の光電セル手段に連結された第2の立上り時間フ
    ィルタ手段、 前記第1の立上り時間フィルタ手段及び前記第2の立上
    り時間フィルタ手段に連結され、かつ、そこからの出力
    を組み合せるための加算手段、 電気パルス信号内に存在する周波数スペクトルから正弦
    波信号を分離するための、該加算周波数に連結された帯
    域フィルタ手段、及び、 減衰する正弦波信号に基づいて出力信号を生成するため
    の、該帯域フィルタ手段に連結された出力手段を具備す
    る請求項1記載の交通制御用検出器。
  13. 【請求項13】 前記加算手段が、前記第1の 立上り時間フィルタ手段及び前記第2の立上
    り時間フィルタ手段の少なくとも一方から電流信号を受
    けとり、受けとられた電流の和を表す出力電流信号を供
    給する回路接続点、及び 該回路接続点の出力電流信号を受けとり該回路接続点の
    出力電流信号を表す出力電圧信号を供給するための電流
    電圧変換器手段を具備している請求項12記載の交通制
    御用検出器。
  14. 【請求項14】 前記電流電圧変換器手段が、 反転入力端、非反転入力端及び出力端を有し、該反転入
    力端は電流電圧変換器手段への入力端としても機能し、
    かつ、該非反転入力端はバイアス電圧に接続されると共
    に該出力端は前記電流電圧変換器手段への出力端として
    機能するような演算増幅器、及び、 該演算増幅器の出力端と該演算増幅器の反転入力端との
    間に接続されている抵抗器を具備している請求項13記
    載の交通制御用検出器。
  15. 【請求項15】 第2の光電セル手段に当たる光の強度
    と共に変化する電気信号を供給するための第2の光電セ
    ル手段、及び、 該第2の光電セル手段により供給される電気信号から一
    定の成分及びゆっくりと変化する成分を除去し、該電気
    信号の急速に変化するパルス成分が通過できるようにす
    るための前記第2の光電セル手段及び前記加算手段に連
    結された第2の立上り時間フィルタ手段をさらに具備し
    ている請求項12記載の交通制御用検出器。
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