JP3258296B2 - 非金属の電気絶縁性基板上に金属を電着させる方法およびこの方法によって製造される金属コートされたポリマーフィルム、非導電性材料のストリップ上にプリント配線回路を形成する方法およびこの方法によって製造されたプリント配線回路基板 - Google Patents

非金属の電気絶縁性基板上に金属を電着させる方法およびこの方法によって製造される金属コートされたポリマーフィルム、非導電性材料のストリップ上にプリント配線回路を形成する方法およびこの方法によって製造されたプリント配線回路基板

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JP3258296B2 JP22467299A JP22467299A JP3258296B2 JP 3258296 B2 JP3258296 B2 JP 3258296B2 JP 22467299 A JP22467299 A JP 22467299A JP 22467299 A JP22467299 A JP 22467299A JP 3258296 B2 JP3258296 B2 JP 3258296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属電着に関す
る。詳しくは、柔軟なポリマーシートの金属被覆に関す
る。本発明は、特に、上面に金属のフラッシュを接着さ
せた非金属性の電気絶縁性基板上に金属層を電気メッキ
する方法および装置に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】本出願は、1994年12月1日に出願
された米国特許出願第08/347,850号の一部継
続出願(CIP)である。該出願は1993年7月27
日に出願された米国特許出願第08/098,440号
の継続出願であり、これはまた1992年7月1日に出
願された米国特許出願第07/907,066号の継続
出願である。
【0003】水溶液から金属を電着させることは当該分
野では既知である。簡単に述べれば、このプロセスは、
カソード、アノード(これらをまとめて「電極」と呼
ぶ)、電着される金属のイオンを含有する水溶液、およ
び外部電流源を含む。アノードに電流を供給すると、金
属イオンが還元され、水溶液から電着される。水によっ
て溶媒化され得る実質的にすべての金属(代表的には金
属塩)が上記に規定した装置によって電着され得る。
【0004】電着銅は電子業界では広く用いられてい
る。従来、電着銅はロール状で得られ、これがシート状
に切断されて、ポリマーボードに接着されエッチングさ
れる。次に、個々の電子部品は回路板に取り付けられ、
回路板は装置またはデバイスに挿入される。
【0005】非金属性の電気絶縁性基板が柔軟なポリマ
ーシートであるときは、この柔軟なポリマー基板にスパ
ッタリング、蒸着、非電着性金属堆積、または類似の方
法により接着させた金属のフラッシュの上に直接、銅な
どの金属を電着させ得る。このような方法によれば、基
板に金属箔を接着させる中間工程を行う必要がない。柔
軟なポリマーシートは、金属のフラッシュを上部に堆積
させる前に前処理され得る。ポリマーを予め金属被覆し
ておくと、金属はこの金属のフラッシュ上に電着され
得、電着金属の厚さを従来の厚さ、すなわち、約0.2
5〜約2オンス(約0.3〜約2.8ミルの厚さに対
応)まで形成し得る。
【0006】得られる金属被覆された柔軟なポリマー膜
は、フレックス回路、テープ自動化接着、電磁妨害シー
ルド、および他の金属被覆基板が利用される分野におい
て適用される。
【0007】以下の米国特許は、ポリマーおよび他の類
似の非金属の金属被覆に関する発明を記載している。
【0008】Morrisseyらの米国特許第4,6
83,036号には、フォトレジスト、および金属触媒
の存在下で水素の還元容量のを用いて非導電性基板を電
気メッキする方法が記載されている。触媒は金属で覆わ
れた基板の上に配置される。Pianらの米国特許第
4,897,164号には、貼り合わされたプリント配
線板のスルーホールの壁を電気メッキする方法が記載さ
れている。
【0009】Bladonの米国特許第4,919,7
68号には、製品を電気メッキする方法が記載されてい
る。
【0010】Pendletonの米国特許第5,01
5,339号には、非導電性材料の表面に金属層を電気
メッキする方法が記載されている。
【0011】Bladonらの米国特許第4,952,
286号には、非導電性の製品の表面をメッキする方法
が記載されている。
【0012】Beachらの米国特許第4,673,4
69号には、先ず自触媒プロセス、次に電気メッキ工程
を包含する、商品に金属を堆積させる方法および装置が
記載されている。
【0013】Houskaらの米国特許第4,322,
280号には、表面に予め金属を被覆したテープの少な
くとも一方の表面に金属を電着させる電気分解装置が記
載されている。
【0014】Goffredoらの米国特許第4,57
6,685号には、非電着性金属堆積プロセスによりほ
ぼ平坦な表面に金属を堆積させ、次に電着プロセスを行
う方法および装置が記載されている。
【0015】Deyrupらの米国特許第3,963,
590号には、ポリオキシメチレンの表面をプリエッチ
ング、エッチング、中和、および表面処理して非電着性
金属堆積を行った後、電気メッキ工程を行う方法が記載
されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】柔軟なポリマーシート
に銅を電着させる従来の方法では、平方フィート当たり
約25〜約50アンペアの電流密度を用いる。このよう
な電流密度では、特に1ミルを超える厚さの銅が望まれ
るときは堆積時間が長くなる。ここで、柔軟なポリマー
シートに電着される銅の典型的な量は、典型的には「オ
ンス」で表される。1平方フィートの銅シートにおける
銅の重さが1オンスである(これは、平均厚さが1.3
5ミルの銅を表す)。現在知られている従来の電着方法
では、1平方フィートの柔軟なポリマーシートに1オン
スの銅を電着するには約40〜60分の時間が必要であ
る。
【0017】このような電着プロセスにおける金属堆積
率は、基本的には、ポリマー基板上の金属に流され得る
電流に依存する。このポリマー基板上の金属は電流の導
電体として実質的に働く。ある面においては、ウェブへ
の電流は、基板上の金属の厚さおよび基板上の金属の電
流伝導特性によって制限される。別の面においては、金
属基板に流される電流は、アノードの設計および配置、
特にアノード表面で生成され得る電流密度、ならびに電
着プロセス中に発生する熱による電力損失によって決定
される。
【0018】現在知られている方法および装置は、一般
には、その設計により、ポリマー基板に流され得る電流
量において制限され、別の面では、基板に流される電流
は基板上の初期の金属のフラッシュの厚さに基づくとい
うことにおいて制約される。本発明は、現在知られてい
る装置の制約を克服し、非金属性の電気絶縁性基板に金
属を電着する方法および装置を提供する。活性アノード
表面と移動する基板との間のギャップを小さくし、これ
により電圧を減らすことで熱電力損失を減らし、かつ活
性アノード表面に流され得る電流密度を増大させること
によって、かつ堆積した金属の電流伝導容量を利用して
基板へのより大きな電流の流れを促進させることによっ
て、電着時間を飛躍的に短縮させる。
【0019】本発明の目的は、非金属性電気絶縁基板に
金属を電着させる方法および装置を提供することであ
る。
【0020】本発明の別の目的は、従来の装置の電着時
間を実質的に短縮させる電着装置を提供することであ
る。
【0021】本発明のさらに別の目的は、活性アノード
表面と移動する金属被覆基板との間に精密で均一なギャ
ップを形成する電着装置を提供することである。
【0022】本発明のさらに別の目的は、ほぼ連続した
アノード表面を規定するように配置された複数のアノー
ドを有する電着装置を提供することである。
【0023】本発明のさらに別の目的は、各々が個別に
活性化され、隣接するアノードとは異なる電流密度を有
し得る複数のアノードを備えた電着装置を提供すること
である。
【0024】本発明のさらに別の目的は、電力の熱損失
が少ない電着装置を提供することである。
【0025】本発明のさらに別の目的は、アノードが1
つ以上のアノードのグループに分けて配置され、特定の
グループのアノードに与えられる電流密度は隣接するグ
ループのアノードの電流密度より大きい電着装置を提供
することである。
【0026】本発明のさらに別の目的は、堆積した金属
が後に続くアノードに与えられる電流密度を増大させる
伝導体として利用される電着装置を提供することであ
る。
【0027】本発明のさらに別の目的は、アノードとウ
ェブとの間の間隔を狭くすることによって、アノードか
らウェブに流れる電流を増大させる電着装置を提供する
ことである。
【0028】本発明のさらに別の目的は、移動する非導
電性基板上に金属を堆積させる方法を提供することであ
る。
【0029】本発明のさらに別の目的は、基板上に堆積
した金属をカソードとして使用する電着方法を提供する
ことである。
【0030】本発明のさらに別の目的は、移動する基板
に与えられる電流レベルを連続的に増大させるために、
堆積した金属の電流伝導容量を利用する電着方法を提供
することである。
【0031】本発明のさらに別の目的は、基板の異なる
部分に異なる電流レベルを同時に与え得る電着方法を提
供することである。
【0032】本発明のさらに別の目的は、移動する基板
の進行方向に向って電流レベルを増大させる電着方法を
提供することである。
【0033】本発明のさらに別の目的は、柔軟な電子回
路の製造に用いるための、上部に金属を電着させた柔軟
なポリマーシートを提供することである。
【0034】本発明のさらに別の目的は、金属層の断面
にラインが形成されない柔軟なポリマー/金属シートを
提供することである。
【0035】本発明のさらに別の目的は、シートの柔軟
性が増大した柔軟なポリマー/金属シートを提供するこ
とである。
【0036】本発明のさらに別の目的は、高い伸長特性
を有する柔軟なポリマー/金属シートを提供することで
ある。
【0037】本発明のさらに別の目的は、電着プロセス
によりプリント配線回路を連続製造する方法および装置
を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明のある面による電
解セルは、電解溶液を保持するタンクと、非導電性の円
筒状の外表面を有し、水平軸回りに回転可能である該タ
ンク内に配備されたドラムと、該ドラムの該外表面の周
りに配置される均一な横断面を有する複数の細長い類似
のアノードとを備えている。該アノードは、全体として
該ドラムの該外表面から離れた位置にあり、またこれに
従うほぼ連続した円筒状表面を形成する。各々の該アノ
ードは、該タンクから突出している少なくとも1つの端
部を有している。複数の電源と、隣接する該アノードの
1つ以上の該突出端部よりなるグループを該各々の電源
に接続させる接続手段とが供給される。以上のことより
上記目的が達成される。
【0039】前記アノードが均一なプリズム状の横断面
を有する棒であってもよい。
【0040】前記アノードが整列して配置され、各々の
該アノードが、前記ドラムの軸に平行に伸びる軸に対し
て対称であるようにしてもよい。
【0041】各々の前記アノードが長方形の断面を有
し、また2つの対向する活性アノード表面を有するよう
にしてもよい。
【0042】各々の前記アノードが前記ドラムに対して
2方向に取り付け可能であり、前記2つの対向する活性
アノード表面の一方が、該2方向の各々において該ドラ
ムに対向するようにしてもよい。
【0043】前記アノードが、高導電性の第1金属材料
から形成される内部コアと、電解溶液に不活性の導電性
の第2金属材料から形成される外部ケーシングとを含ん
でいてもよい。
【0044】前記アノードが、チタニウム−銅の共有押
出し成形により形成され、銅が前記内部コアを形成し、
チタニウムが前記外部ケーシングを形成するようにして
もよい。
【0045】前記アノードと前記ドラムとの間の間隔が
1インチより小さくてもよい。
【0046】前記タンクが非導電性材料から形成される
ようにしてもよい。
【0047】本発明の別の面による金属を電着させる装
置は、電解溶液を保持するタンクと、該タンク内に取り
付けられるドラムと、該タンク内の該ドラムの周りに整
列して配置される複数の細長い類似のアノードを備え
る。各々の該アノードは、電源への接続のために該タン
クから突出する少なくとも1つの端部と該アノードの長
さに沿って伸びる少なくとも2つの個別の活性アノード
表面を有する。該アノードは該タンクに取り付けられ、
該少なくとも2つの個別の活性アノード表面の一方が該
ドラムに対向して配置される。以上のことにより上記目
的が達成される。前記アノードが均一な横断面を有する
棒であり、また高導電性の第1金属材料から形成される
内部コアと電解溶液に不活性な導電性金属材料により形
成される外部ケーシングとを含んでいてもよい。
【0048】前記アノードが長方形の断面を有し、前記
活性アノード表面が対向する表面によって規定され、ま
た該アノードがチタニウム−銅の共有押出し成形により
形成され、銅が前記内部コアを形成し、チタニウムが前
記外部ケーシングを形成するようにしてもよい。
【0049】各々の前記アノードは中心軸に対して対称
であり、前記タンクに取り付けられると前記ドラムの軸
に平行であるようにしてもよい。
【0050】各々の前記アノードが個別の電源に接続可
能であるようにしてもよい。
【0051】本発明の別の面によれば、上部に金属のフ
ラッシュを有する非導電性の電気絶縁性基板に金属を電
着させる装置が提供される。該装置は、堆積される金属
イオンを所定の濃度で含む電解溶液を保持するタンクを
備える。円筒状のドラムが該タンク内に取り付けられ
る。該ドラムは非導電性の外表面を有し、該基板を該タ
ンク内で通過させるために固定軸回りに回転可能であ
る。複数の細長い類似のアノードが、該タンクに取り付
けられ、該ドラムの非導電性の外表面の周りに整列して
配置される。各々の該アノードが、該ドラムの軸にほぼ
平行な軸に沿って伸び、少なくとも2つの活性アノード
表面を規定する均一な横断面を有している。該アノード
は、該タンクに取り付けられ、各アノードの該少なくと
も2つの活性アノード表面の一方が該ドラムに対向し、
また該ドラムの周りにほぼ連続した活性アノード形成表
面を規定するように隣接するアノードと整列する。該活
性アノード形成表面が該ドラムの該外表面と共にほぼ均
一な幅のギャップを規定する。少なくとも1つの電源
が、該アノードに接続される。該基板の金属部が該タン
クから退出するとき、該タンクの外側に位置するカソー
ド部材は、該金属部と係合する。以上のことによって上
記目的が達成される。
【0052】前記アノードが長方形の断面を有する細長
い棒であってもよい。
【0053】前記アノードが、各アノードの一方の端部
が前記タンクから突出し、該一方の端部が電源に接続可
能であるように該タンクに個別に取り付けられるように
してもよい。
【0054】1つ以上の隣接するアノードからなるグル
ープが同じ電源に接続されるようにしてもよい。
【0055】前記アノードが、高導電性の第1金属材料
から形成される内部コアと電解溶液に不活性の導電性の
第2金属材料から形成される外部ケーシングとを含んで
いてもよい。
【0056】前記アノードが、チタニウム−銅の共有押
出し成形により形成され、銅が前記内部コアを形成し、
チタニウムが前記外部ケーシングを形成するようにして
もよい。
【0057】前記アノードと前記ドラムとの間の間隔が
1インチより小さいようにしてもよい。
【0058】本発明の別の面によると、上部に金属層を
有する基板に金属を電着させる電解セルが提供される。
該電解セルは、電解溶液を保持するタンクと、該タンク
内に配備され、該基板が移動する通路を規定する非導電
性の湾曲した平坦な表面と、均一なプリズム状の横断面
を有し、少なくとも2つの活性アノード表面を規定する
複数の細長い類似のアノードを備える。各アノードは、
該タンク内に取り付けられ、該少なくとも2つの活性ア
ノード表面の一方が該非導電性表面に対向し、該アノー
ドの一部が該タンクを貫通する。該アノードが、該非導
電性表面と該アノードの該活性アノード表面との間のほ
ぼ連続した均一のギャップを規定するように整列して配
置される。コネクタ手段は、1つ以上の隣接するアノー
ドからなるグループを個別の電源に接続する。該基板の
金属部が該タンクから退出するとき、該タンクの外側に
位置するカソード部材は、該金属部と係合する。以上の
ことにより上記目的が達成される。
【0059】前記湾曲した平坦な表面が固定軸の周りを
回転可能なドラムによって規定され、各々の該アノード
が該ドラムの軸に平行であるアノード軸に対して対称で
あるようにしてもよい。
【0060】前記アノードが、高導電性の第1金属材料
から形成される内部コアと電解溶液に不活性な導電性の
第2金属材料から形成される外部ケーシングとを含んで
いてもよい。
【0061】前記アノードが、チタニウム−銅の共有押
出し成形により形成され、銅が前記内部コアを形成し、
チタニウムが前記外部ケーシングを形成するようにして
もよい。
【0062】前記アノードと前記ドラムとの間の間隔が
1インチより小さいようにしてもよい。
【0063】前記アノードが長方形の断面を有し、前記
活性アノード表面が対向する表面によって規定され、ま
た該アノードがチタニウム−銅の共有押出し成形により
形成され、銅が前記内部コアを形成し、チタニウムが前
記外部ケーシングを形成するようにしてもよい。
【0064】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板に金属を電着させる方法は、 a)非導電性の電気絶縁性基板の一方の面に薄い金属の
フラッシュを形成するステップと、b)非導電性表面に
よって規定される通路に沿って、該基板の該金属面を該
表面とは反対の側に向けた状態で該基板を所定の方向に
移動させるステップであって、該表面は電解溶液内に配
備され、複数のアノードが該表面に対向し、また該表面
に隣接して配置され、これらの間に均一の狭いギャップ
を規定する、基板を移動させるステップと、c)該基板
の該金属面を該電解溶液の外側に位置する導電性のカソ
ードの上を通過させるステップと、d)該移動する基板
に金属を連続して電着させるために、該基板が該電解溶
液を通過するとき、電極の各グループが異なる電流密度
レベルを有するようにするステップと、を包含してお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0065】前記電流密度が、連続する各々のアノード
において同じであるかあるいはより大きいようにしても
よい。
【0066】前記非導電性表面がほぼ円筒形状であり、
前記アノードが該ほぼ円筒形状の表面に平行に伸びる細
長い棒であってもよい。
【0067】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板に金属を電着させる方法は、電解溶液中に互いに
接近した状態で整列して配置された複数の細長いアノー
ドを提供するステップであって、各々の該アノードが隣
接するアノードの活性アノード表面と整列する活性アノ
ード表面を有し、ほぼ連続した活性形成表面を形成す
る、ステップと、非導電性の裏張りを備えた薄い金属の
フラッシュを該電解溶液を介して該連続した活性形成表
面を通って移動させる一方で、該金属が該形成表面に沿
って移動するとき該金属と該形成表面との間に1インチ
より小さい所定の均一の間隔を維持するステップと、該
金属が該電解溶液から退出するとき、該金属を該電解溶
液の外側に位置するカソード取り出し部の上を通過させ
るステップと、1つ以上の隣接するアノードからなるグ
ループを電気的に活性化させるステップであって、該ア
ノードの連続する各々のグループは先行するグループよ
り高い活性化レベルを有する、ステップと、を包含して
おり、そのことにより上記目的が達成される。
【0068】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板に金属を電着させる方法は、 a)上部に金属のフラッシュを有する非導電性基板を所
定の通路に沿って移動させるステップであって、該基板
は先ず電解溶液を介して該電解溶液内に配置された複数
のアノードを通って移動し、次に該電解溶液の外側に位
置する導電性カソード表面の上を通り、このとき、該基
板上の該金属のフラッシュは該電解溶液中の該アノード
に対向し、また該導電性カソード表面に係合する、ステ
ップと、b)1つ以上の隣接するアノードからなるグル
ープを異なるレベルで電気的に活性化するステップであ
って、連続する各々のアノードグループは先行するグル
ープより高い活性化レベルを有する、ステップと、を包
含しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0069】特定のアノードグループの活性化レベル
が、前記基板が該特定のアノードグループを通過すると
きの該基板上の前記金属の電流伝導容量に基づくように
してもよい。
【0070】上記方法によって製造される金属コートさ
れたポリマーフィルムが提供される。
【0071】前記ポリマーフィルムがポリイミドであっ
てもよい。
【0072】前記ポリマーフィルムがポリエステルであ
ってもよい。
【0073】前記金属が銅であってもよい。
【0074】前記銅が1オンスの箔であり、前記ポリマ
ーフィルムが少なくとも15%に等しい伸び率を有する
ようにしてもよい。
【0075】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板にプリント配線回路を形成する方法は、a)柔軟
な非導電性材料の細長いストリップの一方の側の導電性
材料層にメッキレジストをプリントして、該ストリップ
の長さに沿って伸びる該導電性層の露出した連続バンド
と、該バンドと導通するプリント配線回路の1つ以上の
パターンとを露出させて残すステップと、b)上部にプ
リント配線回路を有する該ストリップを所定の通路に沿
って移動させるステップであって、該ストリップは先ず
電解溶液を介して該電解溶液内に配置された複数のアノ
ードを通って移動し、次に該電解溶液の外側に位置する
導電性カソード表面の上を通り、このとき、該ストリッ
プ上の導電性層の該連続バンドは該電解溶液中の該アノ
ードに対向し、また該導電性カソード表面に係合する、
ステップと、c)1つ以上の隣接するアノードよりなる
グループを異なるレベルで電気的に活性化するステップ
であって、連続する各々のアノードグループは先行する
グループより高い活性化レベルを有する、ステップと、
を包含しており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0076】上記方法は、d)前記メッキレジストを取
り除くステップと、e)前記導電性層を前記基板のパタ
ーンが形成されていない領域からエッチングにより取り
除くステップと、をさらに包含していてもよい。
【0077】上記方法は、前記プリント配線回路を前記
導電性層の前記連続バンドから切り離すステップをさら
に包含していてもよい。
【0078】特定のアノードグループの活性化レベル
が、前記ストリップが該特定のアノードグループを通過
するときの前記連続バンドの前記金属の電流伝導容量に
基づくくようにしてもよい。
【0079】上記方法により製造されるプリント配線回
路が提供される。
【0080】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板にプリント配線回路を形成する方法は、a)上部
に導電性層を被覆させた柔軟な非導電性材料の細長いス
トリップを提供するステップと、b)メッキレジストを
該導電性層にプリントして、複数のパターンと各パター
ンを互いに接続させるバンドとを露出させて残し、該ス
トリップの長さに沿って延びる該導電性層の連続した露
出領域を形成するステップと、c)上部にパターンを有
する該ストリップを所定の通路に沿って移動させるステ
ップであって、該ストリップは先ず電解溶液を介して該
電解溶液内に配置された複数のアノードを通って移動
し、次に該電解溶液の外側に位置する導電性カソード表
面の上を通り、このとき、該ストリップ上の導電性層の
該露出領域は該電解溶液中の該アノードに対向し、また
該導電性カソード表面に係合する、ステップと、d)1
つ以上の隣接するアノードからなるグループを異なるレ
ベルで電気的に活性化するステップであって、連続する
各々のアノードグループは先行するグループより高い活
性化レベルを有する、ステップと、を包含しており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0081】上記方法が、d)前記メッキレジストを取
り除くステップと、e)前記導電性層を前記基板のパタ
ーンが形成されていない領域からエッチングにより取り
除くステップと、をさらに包含していてもよい。
【0082】特定のアノードグループの活性化レベル
が、前記ストリップが該特定のアノードグループを通過
するときの前記露出金属の電流伝導容量に基づくように
してもよい。
【0083】上記方法により製造されるプリント配線回
路が提供される。
【0084】本発明の別の面による非導電性の電気絶縁
性基板にプリント配線回路を形成する方法は、a)柔軟
な非導電性材料の細長いストリップの一方の側の導電性
材料層にメッキレジストをプリントし、該ストリップの
長さに沿った該導電性層の、複数のプリント配線回路パ
ターンを含む連続領域を露出させて残すステップと、
b)上部にプリント配線回路を有する該ストリップを所
定の通路に沿って移動させるステップであって、該スト
リップは先ず電解溶液を介して該電解溶液内に配置され
た複数のアノードを通って移動し、次に該電解溶液の外
側に位置する導電性カソード表面の上を通り、このと
き、該ストリップ上の該導電性層の該連続領域は該電解
溶液中の該アノードに対向し、また該導電性カソード表
面に係合する、ステップと、c)1つ以上の隣接するア
ノードからなるグループを異なるレベルで電気的に活性
化するステップであって、連続する各々のアノードグル
ープは先行するグループより高い活性化レベルを有す
る、ステップと、を包含しており、そのことにより上記
目的が達成される。
【0085】上記方法が、前記プリント配線回路を互い
に切り離すステップをさらに包含していてもよい。
【0086】特定のアノードグループの活性化レベル
が、前記ストリップが該特定のアノードグループを通過
するときの前記連続領域の前記金属の電流伝導容量に基
づくようにしてもよい。
【0087】上記方法により製造されるプリント配線回
路が提供される。
【0088】
【発明の実施の形態】上記のおよび他の目的および利点
は、添付の図面と共に以下の好適な実施態様の説明によ
り明らかとなり得る。
【0089】以下に示す図面は本発明の好適な実施態様
を示すためのものであって、本発明を制限するものでは
ない。
【0090】図1は、基板12に金属を電着させる電着
装置10を示す。本発明は、表面に金属のフラッシュを
接着させた非金属の電気絶縁性基板、好ましくはポリマ
ーフィルムに金属を電着させる装置および方法に関す
る。本発明は、約0.5〜約7ミルの範囲の厚さの柔軟
なポリマーシートに関連して述べられる。ポリマー膜が
本発明の装置および方法において使用するのに好適な基
板ではあるが、本明細書の以下の記述から理解され得る
ように、他の非金属性の電気絶縁材料、例えば、セラミ
ックテープまたは「グリーン」テープ、他の織物なども
また使用され得る。本明細書においては、金属の「フラ
ッシュ(flash)」とは、厚さが約500〜約30
00オングストロームの範囲の薄い金属コーティングを
意味する。代表的には、金属のフラッシュはスパッタリ
ングによって被覆されるか、非電着により堆積される
か、または従来の化学蒸着によって堆積されるが、他の
方法も考慮される。
【0091】本発明は、特に、非金属の電気絶縁性ポリ
マー基板に金属を電着させる場合に適用され、以下にお
いても特にこの適用について述べるが、本発明は他の連
続表面に金属を堆積させる場合にも有利に適用され得
る。
【0092】広い意味で述べると、装置10は、電解溶
液を保持するタンク20と、タンク20内の電解溶液中
に一部が配置されたドラム50と、タンク20内のドラ
ム50の周りに配置された複数の類似のアノード60と
を備えている。図示した実施態様では、タンク20は、
ほぼ円筒の形状であり、円筒状のドラム50に適合する
ような大きさである。タンク20は、図3に最良に示す
ように、ほぼ半円筒状の底壁22と2つの端壁24およ
び26によって規定される。図1および図3に最良に示
すように、弓状の補強プレート28が各端壁24および
26に取り付けられている。タンク20は、ドラム50
および電解溶液を受容する半円筒の空洞部を規定してい
る。タンク20の最下部には供給導管32が設けられ、
タンク20に電解流体を供給する。タンク20の上端に
沿ってオーバーフロー管34が設けられ、周知のよう
に、オーバーフローする電解溶液を回収しこれをポート
36を介して再循環させる。タンク20は、支柱46に
支持された複数の横向きのウェブ44よりなる支持構造
42上に支持される。
【0093】ドラム50は円筒形状であり、本発明によ
れば、非導電性の外表面52を有する。このため、ドラ
ム50は全体が硬質のプラスチックまたはポリマー材料
により形成され得、または非導電性材料で外面をケーシ
ング(casing)した金属材料により形成され得
る。図示した実施態様では、ドラム50は、タンク20
の端壁24および26内のベアリング(図示せず)によ
って支持されるシャフト54の回りを回転し得る。ドラ
ム50は、好ましくは、当該分野では周知のように、適
切なモータドライブ(図示せず)によって回転される。
このとき、ドラム50は周速可変で回転され得、これに
より基板12は、所望の箔厚を得るのに十分な時間にわ
たってタンク内の電解溶液との接触を維持し得る。これ
については後に詳述する。
【0094】タンク20内にはドラム50の周囲に複数
の類似のアノード60が配置されている。アノード60
は、好ましくは、均一なプリズム状の(prismat
ic)横断面を有する細長い棒であり、それぞれが複数
の平坦な活性アノード表面を規定している。図示した実
施態様では、図4〜図7に示すように、アノード60は
断面が均一の長方形である細い棒である。各アノード6
0は、図9に示すように、高導電性の材料から形成され
る内部コア64と、電解溶液中で寸法的に安定である導
電性金属よりなる外部ジャケットまたはケーシング66
とを有する細長い本体62からなる。図示した実施態様
では、上述のように、アノード本体62は銅合金材料か
らなるコア64とチタニウムからなる外部クラッディン
グまたはジャケット66とを有するように形成される。
アノード60のチタニウムクラッディングされた銅本体
62は、当該分野では周知の共有押出し成形(co-extru
sion)プロセスによって形成され得る。長方形のプレー
ト68は、クラッディング66を形成する材料と同様の
材料、すなわち本実施態様ではチタニウムにより形成さ
れ、好ましくは溶接によって本体62の一方の端部に取
り付けられ、コア64を包囲する。アノード60は長方
形状であるため、対向する活性アノード表面80aおよ
び80bが規定される。本明細書の後の記述から理解さ
れ得るように、正方形または三角形の断面(図示せず)
を有するアノード60もまた、本発明から逸脱すること
なく使用され得る。
【0095】プレート68には、本体62の長手方向の
軸と整列した位置決定ピン72が設けられ、反対側の端
部には環状カラー74が設けられている。ピン72およ
びカラー74もまたチタニウムにより形成される。本体
62の他端部に、すなわちカラー74に隣接して2つの
ネジ切りされた穴76がコア64に形成されている。ア
ノード60のこの端部ではコア64は露出している。
【0096】アノード60はタンク20内に整列して配
置され、半円筒状の電気金属形成表面58を形成する。
この表面は、図2に最良に示すように、ドラム50の表
面52の形状に従っている。さらに詳しくは、アノード
60は整列して配置され、タンク20の長さにわたって
いる。アノード60は互いに平行にかつドラム50の軸
に平行に伸びており、互いに接近した状態で詰め込まれ
ているが、物理的に接触してはいない。アノード60
は、ドラム50の非導電性表面52に対して位置決めさ
れ、これらの間に均一なギャップ90を形成している。
このギャップ90は、本発明によれば、好ましくは1イ
ンチより小さく、さらに好ましくは、約3/4インチで
ある。本発明の別の面によれば、各アノード60は、図
3に「X」で示す固定軸に沿ってタンク20を貫通し、
タンク20の端壁22および24の少なくとも一方に取
り付けられ、またこれによって支持されている。アノー
ド60の一方の端部はタンク20より外側に伸びてい
る。図示した実施態様では、図3に示すように、アノー
ド60はタンク20内に配置されている。ここで、タン
ク20の側壁22および24の間の距離およびアノード
60の寸法は、アノード60が端壁22と24の間をタ
ンク20を貫通して伸び、アノード60の両端部が端壁
22および24によって位置決めされ、かつこれらに支
持されるような大きさとされる。詳しくは、端壁22お
よび24には間隔をおいて複数の円筒状の穴92が形成
されている。図3に示すように、各穴92はアノード6
0のピン72をぴったりと受容するような寸法である。
好ましくは、穴92の外端部にはプラグ94が挿入され
て溶接され、穴92を密封する。
【0097】側壁24および26には間隔をおいて複数
のより大きな開口部96が形成され、アノード60のカ
ラーを有する方の端部を受容する。各開口部96は、ア
ノード60のカラー74をびったりと受容するような寸
法とされた第1円筒部96aと、より大きな直径の第2
円筒部96bとを含む。穴92および開口部96は、そ
れらの中心がドラム50の軸「A」に沿って位置する円
形中央線に沿って配置され、これにより、上述のように
アノード60は半円形状に配置される。穴92は、開口
部96の間の各中間点で円形中心線に沿って配置され
る。各端壁22および24の円形中心線は、軸方向に互
いに整列している。図示した実施態様では、側壁22の
開口部96は側壁24内の穴92と軸方向に整列してお
り、またこの逆も成り立つ。従って、図示した実施態様
では、隣接するアノード60は互いに反対側の端部から
タンク20に挿入される。つまり、端壁22および24
の開口部96および穴92は互いにオフセットされ、こ
れにより、あるアノード60の「ピンを備えた端部」
は、隣接するアノード60の「カラーを備えた端部」の
隣に位置する。
【0098】各アノード60のカラー74の周囲にはシ
ールアレンジメント102が設けられている。シールア
レンジメント102は、一対の環状シール104よりな
る。一対の環状シール104は、カラー74と第2円筒
部96bの内表面との間に配備される弾性のある圧縮可
能な材料により形成される。圧縮リング106がプレー
ト28のネジ切りされた穴108にねじ込みによって受
容される。環状シール104は圧縮リング106によっ
て圧縮され、アノード60のカラー74と穴96の第2
円筒部96bの内表面との間に防水(fluid−ti
ght)シールを形成する。重要なことは、アノード6
0が軸「X」に対して対称であることであり、これによ
り、アノードはアノード表面80aまたは80bのいず
れかがドラム50に面した状態でタンク20内に位置決
めされ得る。
【0099】図3に示すように、タンク20内に取り付
けられると、アノード60の一部、すなわちカラー74
より外側の部分はタンク20より外側に伸びる。図8に
最良に示すように、アノード60の端部には電気コネク
タ82が取り付けられる。電気コネクタ82は、間隔の
開いた貫通開口部を有する平坦なプレート部84を有す
る。プレート84内の開口部は、アノード60のコア6
4の穴76と一致する寸法とされる。穴76はネジ切り
された締付具またはラグ78を受容するような寸法とさ
れる。締付具またはラグ78は電気コネクタ82のプレ
ート84をアノード60に取り付けるようにされてい
る。各コネクタ82は電源(図示せず)に接続可能であ
る。重要なことは、コネクタ82のプレート84がアノ
ード60の銅コア64と直接接触することである。
【0100】電着装置10の入口側にはガイドローラ1
12が設けられ、搬入される基板12をドラム50に対
して位置決めする。電着装置10の出口側のタンク20
およびタンク内に入れられた電解溶液より外側の上方に
はカソード取り出しローラ114が設けられている。カ
ソード取り出しローラ114は、基板12の金属側と係
合し、基板がタンク20から退出するときその金属側と
電気的に接触するように配置されている。カソード取り
出しローラ114は導電性であり、アノード60に流さ
れ得る最大電流を伝導し得るように設計されている。こ
れについては後に詳述する。
【0101】次に装置10の動作、および移動する基板
上に金属を電着させる方法について述べる。金属のフラ
ッシュを接着したポリマー基板12を電着装置10に挿
入する。このとき、基板12の金属のフラッシュがタン
ク20の電解槽に露出され、基板の他方の面がドラム5
0の非導電性の外表面52上に位置するように挿入され
る。柔軟なポリマーシートの表面に導電性の金属のフラ
ッシュが接着され得る限り、事実上すべての柔軟なポリ
マーシートおよび好ましくは熱可塑性シートが使用され
得る。このようなポリマーシートの例としては、ポリイ
ミドシート(Kapton(登録商標)、E.I.Du
Pont社製)、または約2,000オングストローム
のスズ、真鍮、亜鉛、銅、クロムなどの金属でスパッタ
リングされたポリエステルシートがある。
【0102】基板12はガイドローラ112の上を通過
してドラム50に接触する。基板12はドラム50上を
通ってタンク20内の電解溶液を前進する。基板12
は、金属のフラッシュをアノード60の活性アノード表
面80に向けた状態で、ドラム50とアノード60との
間に規定されるギャップ90を通る。基板12はカソー
ド取り出しローラ114を通過して電解溶液から退出す
る。このとき基板12の金属被覆された側がローラ11
4と接触する。これにより、アノード60に電流が供給
される電着プロセスの間、基板12に接着した金属のフ
ラッシュがカソードとして作用する。
【0103】本発明によれば、アノード60は1つ以上
のアノード60よりなるグループごとに活性化される。
ここで、基板12の進行方向の一連の各々のアノード6
0グループは、先行するグループより高い活性化レベル
を有する。最初のアノード60グループによって基板1
2の最初の金属のフラッシュに金属が堆積されると、よ
り厚くなった金属の電流伝導容量は増大し、これが後に
続くアノードグループがより高い活性化レベルを有する
のを可能にするために利用される。厚い金属はカソード
取り出しローラ114に対する導電体として作用し、よ
り高い活性化レベルが可能となる。つまり、基板12の
金属のフラッシュは、最初はカソード取り出しローラ1
14への電気ダクト(electrical cond
uit)として使用され、基板12上に金属を蓄積すな
わち堆積する。基板12上の金属の厚さが次第に増し、
電流伝導容量が増大する。これは、先行するアノード6
0のグループまでに蓄積された金属の電流伝導容量に基
づいて、後に続くアノード60のグループへの電流を連
続的に促進、すなわち増加させることによって、金属の
電着を増大させるために利用される。当然ながら、ポリ
マー基板12上のオリジナルの金属のフラッシュの電流
伝導容量には制限があるため、いくつかのアノード60
のグループに異なる電流レベルを直ちにまたは同時にに
与えることはできない。最初は、基板12に与えられ得
る電流密度は金属のフラッシュの電流伝導容量、すなわ
ち金属のフラッシュがカソード取り出しローラ114に
伝導し得る電流によって制約される。アノード60に過
度の電流密度を与えても、実際、薄い金属のフラッシュ
がポリマー基板12から剥離されるだけである。従っ
て、アノード60のグループを連続して活性化させるこ
とにより、基板12に金属を徐々に堆積させることが必
要である。
【0104】詳しくは、第1アノード60グループ、す
なわちタンク20に入る基板12が最初に出会うアノー
ドグループは、ポリマー基板12の金属のフラッシュに
よって扱い可能なレベルで活性化される。かくして、こ
の第1アノードグループは電解溶液から金属を金属のフ
ラッシュに堆積させ、これにより、ポリマー基板12上
の金属の厚さを増加させる。基板12は、タンク20内
の電解溶液を通って所定の速度で移動するため、蓄積さ
れた金属の連続層が最終的にカソード取り出しローラ1
14に及び、これにより、基板12に与えられ得る電流
伝導容量が増大する。このとき、第2アノード60グル
ープは第1アノードグループより高い活性化レベルで活
性化され得る。この第2アノードグループの活性化レベ
ルは、第1アノード60グループによって蓄積された金
属の電流伝導容量に基づき得る。このように、第1アノ
ード60グループによって堆積された金属は、より高い
電流レベルが基板12に与えられ、カソード取り出しロ
ーラ114に伝導されるのを可能にする導電体として用
いられる。所定の期間後、第1アノード60グループと
第2アノード60グループの両方によって堆積された蓄
積金属は、カソード取り出しローラ114に到着する。
第1アノード60グループおよび第2アノード60グル
ープによって堆積された金属は、第3アノード60グル
ープを最初の2つのアノード60グループよりさらに高
い活性化レベルで活性化するのに十分な厚さとなってい
る。この場合も、この第3アノード60グループによっ
て形成された新たな蓄積は、第1および第2アノード6
0グループによって与えられた金属の上に金属を堆積
し、最後には電流取り出しカソードに及び、第4アノー
ド60グループが最初の3つのアノードグループよりさ
らに高いレベルで活性化されるのを可能にする。ここ
で、各アノード60グループは基本的には基板12の金
属伝導能力を高め、これにより、後に続くアノード60
グループに、より高い活性化レベルを与え、この結果、
後に続くアノードグループにおいてより高い電着率を生
み出すことが可能になる。上述の連続活性化により、最
終的には、電着装置10の各アノード60グループは所
望の作動レベルで活性化され得る。
【0105】本明細書において「アノード60グルー
プ」という用語は、各アノード60グループは1つ以上
のアノード60よりなり得るということを示す。ここ
で、電着装置10は、各アノード60がそれ独自の個別
の電源、すなわち整流器に接続され得るように設計され
ている。
【0106】以下に本発明の特定の実施例について述べ
る。これらの実施例は例示的なものであり、本発明を限
定するものではない。プロセスパラメータ、材料、方
法、操作において様々な改変が当業者によってなされ得
る。以下の実施例において特定されたすべての部品およ
びパーセンテージは断りのない限り重量に基づくもので
ある。
【0107】本発明は、銅、金、銀、ニッケル、スズ、
亜鉛、真鍮、クロム、プラチナ、およびタングステンを
含むがこれらに限定されない多くの金属の電着に適用さ
れると多くの利点を有し得るが、電子分野における適用
においては銅が代表的に用いられる。銅は導電性が高
く、はんだ付けが可能であり、また電気メッキが容易で
あるため、最も好適な金属である。
【0108】銅の電着を効果的に行うには、十分な量の
銅(通常は硫酸銅塩として)、塩素、および硫酸が電着
槽内に存在しなければならない。本発明によれば、電解
溶液は、約50〜約80グラム/リットルの範囲の硫酸
銅、約0〜約30ppmの範囲の塩素イオン、および約
50〜約70グラム/リットルの範囲の硫酸を含有す
る。槽の温度もまた電着プロセスの性能に影響を与え得
るパラメータである。ここで、代表的な作動温度範囲は
約20℃〜約95℃の範囲である。本発明によれば、好
適な温度範囲は約35℃〜約80℃であり、最も好適な
温度範囲は約50℃〜約70℃である。
【0109】以下に述べる実施例では、上述し、図面で
示した装置が使用される。図1および図2に示すよう
に、タンク20内には28個のアノード60が備えられ
ている。アノード60は整列されるかまたは7個のアノ
ード60よりなるグループに分けられている。各アノー
ドグループはそれ独自の個別の電源に接続される。詳し
くは、各グループの7個のアノード60は1つの整流器
に接続され、結果として1つのグループに属する各アノ
ードには同じ電流が供給される。4つのアノードグルー
プが、図では「A」、「B」、「C」、および「D」で
示される「処理ゾーン」を規定する。以下の実施例で
は、ドラム50はゴム製で、長さ26インチ、直径30
インチとした。約2000オングストロームの銅をスパ
ッタリングにより被覆した厚さ3ミルのKapton
(登録商標)ポリマーシートを用いた。ポリマーシート
の幅は14インチとした。電着水溶液槽には以下のもの
を含有させた。
【0110】 1)硫酸銅五水和物 400グラム/リットル 2)硫酸 65グラム/リットル 3)塩素 25ppm 槽の温度は約55℃〜約65℃に維持した。
【0111】当業者には理解され得るように、電着銅の
最終的な厚さは、装置のライン速度、すなわちゾーンA
〜Dを通る基板の速度に、およびアノード60によって
電解槽に与えられる電流密度に依存する。
【0112】以下の実施例は、上述の装置を異なる「ラ
イン速度」および異なるアノード60活性化レベルで作
動させる場合を示している。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】
【0116】上記の表において、「アンペア/ゾーン」
は、特定のゾーンに流される全電流を示す。「時間/ゾ
ーン」は、基板が特定のゾーンに露出される時間(秒)
を示す。「ゾーン電流密度」は、特定のゾーンの活性ア
ノード表面において測定された電流密度を示す。「銅重
さ」は、特定のゾーンの後、基板12に堆積された銅の
累積重さをオンスで示す。「銅厚さ」は、特定のゾーン
の後、基板12に堆積された銅の累積厚さをミルで示
す。「ウェブ電流密度」は、ウェブ内を流れるすなわち
基板12上の金属を流れる電流密度を示す。
【0117】上記の表を比較することにより、電着され
た銅の最終厚さに及ぼす「ライン速度」および「電流密
度」の影響、および本発明の利点が明らかとなる。
【0118】実施例1では、基板12は、速度3.15
フィート/分で電着装置10内を移動する。この速度で
は、基板12は各ゾーンに約16.7秒間露出されたこ
とになる。実施例1では、各ゾーンに150アンペアの
電流が流された。ここで、各ゾーンの各アノードは約2
1〜22アンペアの電流で活性化された。各ゾーンの電
流密度は約146.9アンペア/平方フィートであっ
た。ここで、各ゾーンに流される電流とアノード表面に
実際に流れる電流との間の差は極めて僅かである。つま
り、熱として発散または損失するエネルギーはほとんど
なかった。このような作動条件においては、銅の蓄積は
ほぼ比例していた。つまり、各ゾーンでは約0.825
グラムの銅が基板12に加えられ、厚さが0.039ミ
ルだけ増加した。カソード要素114によって検出され
る基板12に蓄積された金属を流れる実際の電流密度は
約274,793アンペア/平方インチであった。各ゾ
ーンを流れる電流が同一であることから予想されるよう
に、基板12上の銅の蓄積は各ゾーンにおいて均一であ
り類似していた。
【0119】実施例2は、基板12の速度が約2.6フ
ィート/分であり、各ゾーンを流れる電流が後に続くゾ
ーンほど増加する作動条件を示す。ここで、ゾーンAに
は150アンペアが流され、ゾーンBには400アンペ
アが流され、ゾーンCには660アンペアが流され、ゾ
ーンDには840アンペアが流された。上記の作動速度
において、基板12は各ゾーンに約20.2秒間露出さ
れた。このような条件においては、基板12上の銅の蓄
積は飛躍的に増加した。実施例2に示すように、ゾーン
Aでは基板12に0.999グラムの銅が堆積され、ゾ
ーンBの終端部では銅の重さは3.664グラムに増加
する。ゾーンCの終端部では銅の重さは8.061グラ
ムに増加し、厚さは0.381ミルであった。基板12
がゾーンDから退出するときまでには、13.657グ
ラムの銅が堆積され、厚さ0.646ミルの銅が生成さ
れた。
【0120】実施例3では、ライン速度を1.6フィー
ト/分に下げた。この速度では、基板12は各ゾーンに
32.813秒間露出される。本実施例では、ゾーンA
には270アンペアが流され、ゾーンBには500アン
ペアが流され、ゾーンCおよびDには900アンペアが
流された。このような高レベルの電流分布においても、
活性アノード表面における実際の電流密度は、各ゾーン
に流される電流密度に比較的近い。ここで、本発明の構
成および作動特性により、アノード60に与えられる電
力のうち熱として失われるのは2%に満たない。実施例
3では、ゾーンAにおいて2.557グラムの銅が基板
12に電着され、0.121ミルの銅を有する基板12
が形成された。ゾーンBの後、基板12には7.970
グラムの銅が電着され、銅の厚さは0.377ミルとな
った。ゾーンCの終端部では、基板12には17.71
3グラムの銅が堆積され、厚さ0.873ミルを生成し
た。基板12がゾーンDから退出するときまでには、2
7.456グラムの銅が堆積され、最終的な厚さは約
1.3ミルとなった。
【0121】実施例3に示すように、ライン速度が低く
なると、基板12上の銅の蓄積はゾーン毎に飛躍的に増
加し、この銅の増加と共に、実質的により高い電流を基
板12に流すことが可能になり、これにより、電着プロ
セスがさらに増進する。
【0122】本発明の結果、例えば、エッジ効果(ed
ge effect)がほとんどあるいは全くない銅コ
ーティングが得られる。すなわち、得られる銅コーティ
ングは、コーティング本体を通じておよびその縁部に沿
って厚さが均一である。本発明の方法によって電着され
た銅の別の利点は、物理特性が向上することである。こ
のような向上の1つは、1オンスの銅箔の伸び率が15
%を超えることである。これは、柔軟なポリマー基板に
従来の方法により電着した1オンスの銅箔に比べて、約
3倍大きい伸び率を示す。さらに、本発明によれば、電
着銅は延性が向上し、これにより処理または使用中に銅
にひびが入るかまたは不良になる傾向が抑制される。
【0123】本発明により実現される他の利点の1つ
は、製造される最終製品の特性が優れていることであ
る。1つの利点は、本発明のプロセスおよび装置によっ
て製造される電着銅箔は、従来の方法により電着した銅
箔より延性が実質的に大きい。例えば、1オンスの銅箔
に対して、約28%の伸び率が測定されている。また、
上述のように、本発明の電着銅はエッジ効果を示さな
い。このため電着銅の厚さはメッキされた銅の全領域に
わたって実質的に均一である。
【0124】本発明の金属被覆のポリマーフィルムの伸
び率が向上し延性が大きくなるのは、電着金属の蓄積が
均一であるためと考えられている。典型的には複数の電
解槽を数回通過する必要がある従来の方法とは異なり、
本発明のプロセスでは各金属層を空気にさらすことはな
い。電着金属層は均一で連続しており、筋(stria
tion)の入った領域がない。すなわち、金属の層間
が識別され得ない。従って、本発明の電着金属には、応
力集中の高い脆化層または脆化領域となり得るような金
属酸化物または風媒汚染物を含有する領域はない。従っ
て、本発明の電着金属においては、従来の方法で電着さ
れた金属被覆ポリマーフィルムで発生するように、ひび
割れが発生することはほとんどない。
【0125】図10は、実施例1のプロセスにより製造
されたKapton(登録商標)上に電着された銅箔の
側面の光学顕微鏡写真を示す。この顕微鏡写真は、基板
12上の銅金属の単一で均一な連続した層を示す。これ
は、図11の顕微鏡写真とは対照的である。図11は、
代表的な実用上の電気メッキプロセスによって製造され
た従来の製品の側面の光学顕微鏡写真を示す。図11に
は基板上に堆積された銅金属が層をなしているのが明瞭
に示されている。それぞれの筋は、多槽装置における1
回の電着サイクルの終わりおよび次の電着サイクルの始
まりに対応する。これらの筋入り領域はほぼ確実に高応
力集中領域である。
【0126】以上本発明を、非導電性ポリマーウェブ上
への金属の電着に関連して述べた。ウェブは後に柔軟な
電子回路を形成する際に使用される。本発明の別の面に
よれば、図12〜図14に示すように、電着装置10は
プリント配線回路パターンを、「W」で示す移動ウェブ
に直接メッキするために用いられ得る。本発明のこの面
によれば、ウェブWは、一般には、図12、図13
(a)、および図13(b)に最良に示すように、一方
の面を薄い金属層202で被覆した非導電性材料の柔軟
な薄いストリップまたはフィルム200よりなる。フィ
ルム200の金属被覆面は、従来の方法によりメッキレ
ジストマスク材料204によりマスクされ、複数の回路
パターン206が規定される。パターン206はベース
金属層202のマスクされていない露出領域によって規
定される。図12に示す実施態様では、ウェブWの中央
部がマスクされ、マスクされていない露出ベース金属2
02の連続バンド208がウェブWの両縁に沿って伸び
るようにされる。各パターン206を形成するベース金
属層202のマスクされていない露出領域は、バンド2
08を形成するベース金属202のマスクされていない
露出領域と導通する。図12に示す実施態様では、隣接
するパターン206の方向は、隣接するパターン206
がウェブWの反対側の縁に向かって伸びるように互いに
反対にされる。
【0127】ストリップ200は、いかなる柔軟な非導
電性材料によっても形成され得、その上の層202はメ
ッキ可能な金属であればいかなるものでもよい。厚さが
約1700オングストローム(ナ)の金属が上面に形成
された厚さが2〜3ミルのプラスチックまたはポリマー
フィルムを用いることにより、本発明によるパターンの
メッキ形成において満足のいく結果が得られる。メッキ
可能な金属であればいかなるものでも用いられ得るが、
金属層202は好ましくは銅である。重要なことは、回
路パターン206は、一般には、すべての分岐206a
すなわちパターンのすべての部分がバンド208と導通
していることである。後に詳述するように、回路パター
ン206の小さな部分がパターン206の連続した分岐
またはレッグから完全に分離され得る。図13(a)
は、図12のウェブWの断面を一般的に示し、非導電性
ポリマーフィルムまたはストリップ200、金属層20
2、およびパターン206の分岐206aを規定するメ
ッキレジストマスク材料204を示す。
【0128】次に回路パターン206を形成するプロセ
スについて述べる。図1および図2に一般的に示した方
法で、ウェブWが装置10に導入される。詳しくは、ウ
ェブWはガイドローラ112を通過してドラム50に接
触し、ドラム50上を通ってタンク20内の電解溶液中
を前進する。ここで、ウェブWは、回路パターン206
(すなわち、ベース金属層202のマスクされていない
露出領域)をアノード60の活性アノード表面80に向
けた状態で、ドラム50とアノード60との間に規定さ
れるギャップ90を通る。ウェブWはカソード取り出し
ローラ114を通過して電解溶液から退出する。このと
き金属層202の露出部がローラ114と接触する。こ
れにより、アノード60に電流が供給される電着プロセ
スの間、露出した金属層202がカソードとして作用す
る。
【0129】上述の方法では、アノード60は1つ以上
のアノード60よりなるグループごとに活性化される。
ここで、ウェブWの進行方向の一連の各々のアノード6
0グループは、先のグループより高い活性化レベルを有
する。パターン206およびバンド208を形成する金
属層202の露出部に金属が堆積されると、この、より
厚い金属の電流伝導容量は増大し、これが、後に続くア
ノードグループがより高い活性化レベルを有するのを可
能とするために利用される。ここで、パターン206は
バンド208と導通する連続した分岐206aを有する
ため、ウェブの長さ方向に連続性が形成され、これによ
り、回路分岐206aおよびバンド208を通ってより
大きな電流がカソード取り出しローラ114に伝導され
得る。回路パターン206およびバンド208における
金属の連続性のため、後に続くゾーンへの電流レベルは
より高いレベルに増大され得、これにより、回路パター
ン206を形成する金属のメッキ形成が増大する。上述
のように、パターン206は、回路パターン206の分
岐206aまたはバンド208と直接に導通しない図中
に206bで示される小さな分離領域を有し得る。これ
らの領域に関しては、下地金属層202、すなわちメッ
キレジスト204の下方に位置する層202の領域は十
分な電流伝導容量を提供し得、分岐206aおよびバン
ド208により高いレベルの電流を伝導するため、これ
により、ウェブWを燃焼または破壊することなくこれら
の小さな領域に金属が蓄積されるのが可能となる。ここ
で、アノード60によってウェブWに流される電流のほ
とんどは、パターン206の分岐206aおよびバンド
208を通してカソード取り出しローラ114に伝導さ
れるため、マスク材料204の下方に位置するベース金
属層202の大きな領域は、パターン分岐206aおよ
びバンド208の蓄積領域に電流を分散させ、領域20
6bが高い電流レベルに耐えるのを可能とするのに十分
なものである。しかし、装置の後に続くゾーンに、より
高い活性化レベルが与えられるのを可能にし、また領域
206bが露出された金属層202全体のうちの比較的
小さな領域のみを構成し得るのは、分岐206aおよび
バンド208に蓄積される金属の連続性およびその増大
した電流伝導容量によるものである。
【0130】図13(b)はベース金属層202のマス
クされていない露出部に金属がどのように蓄積されるか
を概略的に示す。図13(b)では蓄積された金属は参
照符号214で示される。回路206が所望の厚さまで
蓄積されると、マスク材料204は従来の方法によって
除去され得、ベース金属層202から伸びる蓄積された
銅パターンが露出される。次にベース層202はエッチ
ングプロセスによって除去され、フィルム200上には
蓄積された銅の所望のパターン206が残される。次に
銅バンド208をパターン206から取り除き(すなわ
ち切り離し)、フィルム200上に露出されたパターン
206を残す。
【0131】図14は、複数の類似のパターン216が
ウェブWの中央に配置され、パターン216の連続バン
ドを形成するように互いに導通している、ウェブWの変
形実施態様を示す。各パターン216は中央部216a
を有し、ここから複数のレッグまたは分岐216bが伸
びている。パターン216はほぼ対称であり、隣接する
パターン216は、隣接するパターン216の各レッグ
216bが互いに導通するように配置されている。図1
4では、「P」で示される分離ラインが個々のパターン
216を示し、またこれらを区別する。パターン216
のこの配置により、ウェブWに沿って露出金属202よ
りなる連続経路が形成される。この連続した露出金属
は、上述の方法で、ウェブWに流される電流の増加を促
進するために利用される。詳しくは、最初のアノード6
0グループによってパターン216に堆積される金属に
より、ウェブWにさらに電流伝導容量が付加され、後に
続くアノード60グループがより高い活性化レベルを有
するのを可能にする。これまでの記述から理解され得る
ように、連続した露出金属がウェブWに沿って形成さ
れ、これによってアノード60によって流される電流が
ウェブWを通ってカソード取り出しローラ114に伝導
されることが必要である。
【0132】パターン216が本発明によって形成され
た後、マスク材料204およびベース金属層202は従
来の方法により取り除かれ、堆積された金属によって形
成された銅パターンが露出される。次にパターン216
はライン「P」に沿って互いに切り離され、個別の独立
した回路を形成する。
【0133】従って、本発明は、柔軟な非導電性ポリマ
ーストリップ上に回路パターンを形成する方法を提供す
る。この方法により、形成時間が短縮されることに加え
て、伸張性および柔軟性が向上した回路が提供される。
【0134】以上、本発明を好適な実施態様に関連して
述べた。当業者であれば、本明細書を読み理解すること
により他の改変および変更が可能である。上述の請求項
またはこれらの同等物の範囲内に属する限り、すべての
改変および変更は本発明に包含される。
【0135】
【発明の効果】本発明の金属を電着させる装置によれ
ば、活性アノード表面と移動する基板との間のギャップ
を小さく、かつ均一にすることができ、その結果、電圧
を減らすことで熱電力損失を減少させることができる。
また、堆積した金属の電流伝導容量を利用することによ
って、基板へのより大きな電流の流れを促進させること
ができ、電着時間を飛躍的に短縮できる効果がある。ま
た、本発明の金属を電着させる装置によって製造された
金属被覆基板は、伸張性および柔軟性が増し、優れた物
理特性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施態様である、移動するウェ
ブ上に金属を電着させる装置の一部断面図である。
【図2】本発明の好適な実施態様である、移動するウェ
ブ上に金属を電着させる装置の一部断面図である。
【図3】本発明の代表的なアノードの取り付けを示す、
図1の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図4】図3に示したアノードの第1端部の端面図であ
る。
【図5】図3に示したアノードの立面図である。
【図6】図3に示したアノードの立面平面図である。
【図7】図3に示したアノードの第2端部の端面図であ
る。
【図8】図3に示したアノードの一方の端部の拡大図で
あって、この端部に取り付けられた電気コネクタを示
す。
【図9】図6の8−8線に沿った断面図である。
【図10】本発明によって電着された銅箔の側面の光学
顕微鏡写真である。
【図11】ポリマー基板上に実用的に電着された銅箔の
側面の光学顕微鏡写真であって、従来の実用的なプロセ
スにより堆積した数層からなる銅を示す。
【図12】本発明の別の面を示す、回路パターンを規定
するようにマスクされた金属層を有するウェブの平面図
である。
【図13】(a)は、本発明の金属堆積プロセス前のウ
ェブの概略拡大断面図である。(b)は、本発明により
蓄積された金属を示す、図13(a)に示したウェブの
拡大断面図である。
【図14】ウェブの長さ方向に延びるように接続された
複数の類似の回路パターンを規定するようにマスクされ
た金属層を有するウェブの平面図である。
【符号の説明】
10 電着装置 12 基板 20 タンク 22 底壁 24、26 端壁 28 弓状補強プレート 32 供給導管 34 オーバーフロー管 36 ポート 44 ウェブ 46 支柱 50 ドラム 52 外表面 54 シャフト 60 アノード 62 本体 64 コア 66 ケーシング(ジャケット) 68 プレート 72 ピン 74 カラー 76 穴 78 ラグ 80a、80b アノード表面 82 電気コネクタ 84 プレート 92 穴 94 プラグ 96 開口部 96a 第1円筒部 96b 第2円筒部 102 シールアレンジメント 104 環状シール 106 圧縮リング 108 穴 112 ガイドローラ 114 カソード取り出しローラ 200 ストリップ 202 ベース金属層 204 メッキレジストマスク材料 206 パターン 206a 分岐 206b 分離領域 208 バンド 214 蓄積された金属 216 パターン 216a 中央部 216b レッグ(分岐)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 594064150 35129 Curtis Bouleva rd,Eastlake,Ohio 44095,United States of America (72)発明者 ロバート ディー. デヴィット アメリカ合衆国 オハイオ 44134,ハ イランド ハイツ,メドウェイ ロード 464 (72)発明者 ロナルド ケイ. ハイネス アメリカ合衆国 オハイオ 44060, メンター エヌ. ウェザービー ドラ イブ 6699 (72)発明者 アダム ジー. ベイ アメリカ合衆国 オハイオ 44026, チェスターランド, ウッドクレスト レーン 13005 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 5/56 C25D 7/06 C25D 1/04 C25D 17/12 (54)【発明の名称】 非金属の電気絶縁性基板上に金属を電着させる方法およびこの方法によって製造される金属コー トされたポリマーフィルム、非導電性材料のストリップ上にプリント配線回路を形成する方法お よびこの方法によって製造されたプリント配線回路基板

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解溶液内に配置された複数のアノード
    (60)と前記電解溶液の外側に配置されたカソード部
    材(114)を用いて非金属の電気絶縁性基板(12)
    上に金属を電着させる方法であって、 金属のフラッシュが、前記基板(12)の表面上に形成
    されており、 前記複数のアノードは、ほぼ連続した表面(58)を形
    成するように整列して配置されており、前記ほぼ連続し
    た表面は、非導電性表面(52)から間隔をあけられ、
    かつ、前記非導電性表面に沿っており、前記非導電性表
    面は、ほぼ円筒状であり、 前記複数のアノードは、複数のグループに分類されてお
    り、前記複数のグループのそれぞれは、1以上の隣接す
    るアノードを含み、前記複数のアノードのそれぞれは、
    前記非導電性表面に平行に延びた細長い棒であり、 前記方法は、 前記基板上の前記金属のフラッシュが前記複数のアノー
    ドに面した状態で、前記非導電性表面によって定義され
    た経路に沿った所望の方向に前記基板を移動させるステ
    ップと、 前記基板が前記電解溶液を通過するにつれて前記複数の
    グループのそれぞれにおいて測定された電流密度が高く
    なるように、前記複数のグループのそれぞれに含まれる
    1以上の隣接するアノードに電流を供給するステップ
    と、 前記基板に前記カソード部材の上を通過させるステップ
    であって、前記基板上の前記金属のフラッシュが前記カ
    ソード部材に電気的に接触するステップとを包含する、
    方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のアノードによって形成された
    前記ほぼ連続した表面と前記非導電性表面との間の間隔
    は、1インチより小さい、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記基板上に金属を堆積することによ
    り、前記基板上の前記金属の電流伝導容量を増大させる
    ステップと、 前記基板上の前記金属の前記増大された電流伝導容量に
    基づいて、前記基板上の前記金属をさらに堆積させるス
    テップとをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法によって製造され
    る金属コートされたポリマーフィルム。
  5. 【請求項5】 前記ポリマーフィルムがポリイミドであ
    る、請求項に記載の金属コートされたポリマーフィル
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ポリマーフィルムがポリエステルで
    ある、請求項に記載の金属コートされたポリマーフィ
    ルム。
  7. 【請求項7】 前記金属が銅である、請求項に記載の
    金属コートされたポリマーフィルム。
  8. 【請求項8】 前記銅が1オンスの箔であり、前記ポリ
    マーフィルムが15%以上の伸び率を有する、請求項
    に記載の金属コートされたポリマーフィルム。
  9. 【請求項9】 電解溶液内に配置された複数のアノード
    (60)と前記電解溶液の外側に配置されたカソード部
    材(114)を用いて非導電性材料のストリップ上にプ
    リント配線回路を形成する方法であって、 導電性材料の層が、前記ストリップの表面上に形成され
    ており、 前記複数のアノードは、ほぼ連続した表面(58)を形
    成するように整列して配置されており、前記ほぼ連続し
    た表面は、非導電性表面(52)から間隔をあけられ、
    かつ、前記非導電性表面に沿っており、前記非導電性表
    面は、ほぼ円筒状であり、 前記複数のアノードは、複数のグループに分類されてお
    り、前記複数のグループのそれぞれは、1以上の隣接す
    るアノードを含み、前記複数のアノードのそれぞれは、
    前記非導電性表面に平行に延びた細長い棒であり、 前記方法は、 メッキレジストを前記導電性材料の層上にプリントする
    ことにより、導電性の連続バンドと1以上の回路パター
    ンとを前記ストリップ上に形成するステップであって、
    前記連続バンドは前記ストリップの長手方向に沿って延
    びており、前記1以上の回路パターンは前記連続バンド
    に接続されているステップと、 前記ストリップ上の前記導電性材料の層が前記複数のア
    ノードに面した状態で、前記非導電性表面によって定義
    された経路に沿った所望の方向に前記ストリップを移動
    させるステップと、 前記ストリップが前記電解溶液を通過するにつれて前記
    複数のグループのそれぞれにおいて測定された電流密度
    が高くなるように、前記複数のグループのそれぞれに含
    まれる1以上の隣接するアノードに電流を供給するステ
    ップと、 前記ストリップに、前記カソード部材の上を通過させる
    ステップであって、前記ストリップ上の前記連続バンド
    が前記カソード部材に電気的に接触するステップとを包
    含する、方法。
  10. 【請求項10】 前記メッキレジストを取り除くステッ
    プと、 前記1以上の回路パターンが形成されていない前記スト
    リップの領域から前記導電性材料の層をエッチングする
    ステップとをさらに包含する、請求項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記1以上の回路パターンのそれぞれ
    を前記連続バンドから分離するステップをさらに包含す
    る、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ストリップ上の導電性材料を堆積
    することにより、前記ストリップ上の前記導電性材料の
    電流伝導容量を増大させるステップと、 前記ストリップ上の前記導電性材料の前記増大された電
    流伝導容量に基づいて、前記ストリップ上に前記導電性
    材料をさらに堆積させるステップとをさらに包含する、
    請求項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記連続バンドは、1以上の回路パタ
    ーンを含む、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項に記載の方法によって製造さ
    れたプリント配線回路基板
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