JP3256573B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3256573B2 JP12907992A JP12907992A JP3256573B2 JP 3256573 B2 JP3256573 B2 JP 3256573B2 JP 12907992 A JP12907992 A JP 12907992A JP 12907992 A JP12907992 A JP 12907992A JP 3256573 B2 JP3256573 B2 JP 3256573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関するものであり、特に固体撮像装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の半導体装置およびその
製造方法について、インターライン方式のCCD(Char
ge Coupled Device )エリアセンサの場合を例に採って
説明する。
【0003】図11は、インターライン方式のCCDエ
リアセンサの構成例を概略的に示す平面図である。同図
に示したように、半導体基板30上にマトリクス状に配
設された複数の画素31の、各画素列間には、それぞれ
垂直CCDシフトレジスタ32が設けられている。ま
た、各垂直CCDシフトレジスタ32の最下部には、水
平CCDシフトレジスタ33が設けられている。さら
に、この水平CCDシフトレジスタ33には出力回路3
4が接続されている。
【0004】このような構成によれば、各画素31から
出力された光信号は、まず垂直CCDシフトレジスタ3
2に取り込まれ、順次垂直方向に転送されて水平CCD
シフトレジスタ33に送られ、さらに、水平方向に転送
されて出力回路34から出力される。
【0005】また、図12において、(a)は図11に
示したCCDエリアセンサの1画素分のセル構造を概略
的に示す平面図であり、(b)は(a)のA−A′断面
図、(c)は(a)のB−B′断面図である。
【0006】図12(b)に示したように、半導体基板
30内には、n型領域35aとp+型領域35bとによ
って構成されたフォトダイオード35が形成されてい
る。また、各フォトダイオード35のp+型領域35b
と接して、転送チャネル36が形成されている。
【0007】この半導体基板30の表面には、透光性の
絶縁膜37が形成されている。そして、この絶縁膜37
のうち、n型領域35a上の領域37′は、他の領域よ
りも表面が低くなるように形成されている。
【0008】また、この領域37′の回りは、透光性の
絶縁膜37内に設けられた第1転送電極38と第2転送
電極39とによって囲まれている。第1転送電極38
は、第1配線部38aおよび転送チャネル36上の一部
を覆う第1ゲート部38bを有している。同様に、第2
転送電極39は、第2配線部39aおよび転送チャネル
36上の他の部分を覆う第2ゲート部39bを有してい
る。ここで、第2配線部39aは、第1配線部38a上
に積層させて形成されている。また、第2ゲート部39
bは、その一部を第1ゲート部38上に積層させて形成
されている。
【0009】さらに、透光性の絶縁膜37の表面は、n
型領域35a上の薄く形成された領域37′を除いて、
光遮蔽膜40で覆われている。これにより、n型領域3
5a上に窓部41が形成され、この窓部41以外に照射
された光は遮蔽される。
【0010】このようなCCDエリアセンサにおいて、
上述した各構成部分は、以下のようにして形成してい
た。
【0011】フォトダイオード35および転送チャネ
ル36を形成した半導体基板30上に、透光性の絶縁材
料を堆積させる。
【0012】この上にポリシリコン等の導電性材料を
堆積させ、これをパターニングすることにより、第1転
送電極38を形成する。
【0013】全面に、再度透光性の絶縁材料を堆積さ
せる。
【0014】この上にポリシリコン等の導電性材料を
堆積させ、これをパターニングすることにより、第2転
送電極39を形成する。
【0015】さらに、全面に透光性の絶縁材料を堆積
させ、透光性の絶縁膜37を完成する。
【0016】この絶縁膜37の表面に光遮蔽性の材料
を堆積させ、パターニングすることにより、光遮蔽膜4
0を形成する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のCC
Dエリアセンサの製造方法では、上述のように、第1転
送電極38および第2転送電極39を全く別の工程で形
成している(上述の工程および)。このため、第1
転送電極38の端部と第2転送電極39の端部との位置
関係を図12(a)に示したように正確に形成すること
は実質的に不可能であり、現実には図13(a)に示し
たように左右前後の方向に一定の位置ずれが生じてしま
う。このため、従来のCCDエリアセンサおよびその製
造方法には、以下のような欠点があった。
【0018】図13(a)に示したような第1転送電
極38および第2転送電極39の位置ずれにより、この
画素31のA−A′断面は、図13(b)に示したよう
になる。すなわち、窓部41の付近で、第1ゲート部3
8bの内側にまで第2ゲート部39bが形成されてしま
ったり、第1ゲート部38bの端部の位置が第2ゲート
部39bの端部の位置よりも外側になってしまったりす
る。このため、窓部41の側面を形成する絶縁膜37の
形状にばらつきが生じてしまう。
【0019】この形状にばらつきが生じると、窓部41
の側面を形成する絶縁膜37の表面を漏れなく覆うよう
に光遮蔽膜40を形成することが困難になる。すなわ
ち、図13(b)に示したように、窓部41の側面の下
部が光遮蔽膜40で覆われていないといった場合が生じ
やすくなり、このため光遮蔽膜40による光遮蔽効果が
不十分となってしまう。例えば、画素31に対して斜め
方向の入射光があった場合、この光が転送チャネル36
にまで漏れ込んでしまい、不要なキャリアの発生によ
り、スミア特性が悪化してしまう。
【0020】このCCDエリアセンサにおいては、転
送チャネル36上を隙間なく覆うように、第1ゲート部
38bおよび第2ゲート部39bを形成しなければなら
ない。転送チャネル36上の第1ゲート部38bと第2
ゲート部39bとの間に隙間が生じると、電荷の転送損
失が生じてしまうからである。従来は、上述のような位
置ずれがあっても隙間が生じないように、第2ゲート部
39bの一部を第1ゲート部38bに積層させて形成し
ていた(図12(b)参照)。
【0021】しかしながら、このように第1ゲート部3
8bと第2ゲート部39bとを積層させると、この部分
で窓部41の高さが高くなるため、その分だけ窓部41
の傾斜部分の幅L(図12(a)参照)を長くとる必要
が生じる。その一方で、上述したようなスミア特性の悪
化を防止するためには、窓部41の側面を形成する絶縁
膜37の表面を漏れなく覆うように光遮蔽膜40を形成
する必要がある。このため、窓部41の高さが高い分だ
け、この窓部41の開口面積が小さくなってしまい、各
画素31の光感度が低下してしまう。
【0022】また、窓部41の開口面積は、図13
(a),(b)からわかるように、第1転送電極38と
第2転送電極39との水平方向の位置ずれによって第2
転送電極39が第1転送電極38の側面にはみだすこと
により、このずれ量に比例して小さくなる。
【0023】このため、位置ずれが起こった場合を想定
して開口面積を設計しなければならず、セルの微細化を
図る上で非常に大きい障害となっていた。
【0024】また、第1ゲート部38bと第2ゲート
部39bとを積層させた部分では、透光性の絶縁膜37
を介して、静電容量が生じる。特に、転送の高速化やセ
ルの微細化に伴って転送電極38,39の電気抵抗が大
きくなった場合には、この静電容量の影響は大きくな
り、信号のパルス波形のなまりや、転送マージンの劣
化、消費電力の増大などの原因となる。
【0025】かかる欠点は、水平CCDシフトレジスタ
33の転送電極において、いっそう顕著となる。これ
は、水平CCDシフトレジスタ33の方が転送速度が速
く、したがって周波数が高いからである。
【0026】上述の製造工程において、第1転送電極
38を形成する際に前後方向(図13(a)における縦
方向)の位置ずれが生じると、第2転送電極39を形成
するための導電膜を堆積させる際に、図13(c)に示
すように、この導電膜が第1転送電極38の内側にまで
形成されてしまう。なお、図13(c)は、画素31の
B−B′断面に相当する。
【0027】このため、かかる導電膜上にマスキングパ
ターンを形成する工程で、ホトレジストを塗布する際に
レジストストリエーション(ホトレジストの膜厚のむ
ら)が生じやすくなる。このため、このホトレジストで
形成するマスキングパターンの形状のばらつきが大きく
なるので、第2転送電極39の形状のばらつきも大きく
なる。したがって、各画素31で集光率のばらつきが生
じ、ストリエーション状の感度むらが生じてしまう。
【0028】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、スミヤ特性に優れ、光感度が
高く且つ均一で、信号のパルス波形のなまりや転送マー
ジンの劣化が無く、消費電力が小さい半導体装置および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板内にライン状またはマトリクス状
に形成された複数の素子と、同一列の前記素子で得られ
た電荷を一方向に転送する、前記半導体基板内に設けら
れた転送チャネルと、この転送チャネル上の領域の一部
を覆う第1ゲート部と、この第1ゲート部に電圧を供給
する第1配線部とを有する第1転送電極と、一の前記第
1転送電極の前記第1ゲート部と一側面が前記一方向に
おいて対向するように形成された、前記転送チャネル上
の他の領域を覆う第2ゲート部と、他の前記第1転送電
極の前記第1配線部に積層させて形成された、前記第2
ゲート部に電圧を供給する第2配線部と、を有する第2
転送電極と、を具備する半導体装置の製造方法であっ
て、前記素子および前記転送チャネルが形成された前記
半導体基板上を第1絶縁膜で覆う工程と、前記第1絶縁
膜上に導電性材料を堆積させた後、これをストライプ状
にパターニングして第1導電層を形成する工程と、前記
第1導電層の表面を第2絶縁膜で覆う工程と、前記第2
絶縁膜上に導電性材料を堆積させることにより、前記第
1導電層の間隙部上に凹部を有する第2導電層を形成す
る工程と、前記第2導電層に第1マスキング膜を堆積さ
せた後これをパターニングすることにより、この第2導
電層の平面上に第1マスキングパターンを形成する工程
と、表面が平坦な第2マスキング膜を全面に堆積させた
後この第2マスキング膜を均等にエッチングすることに
よりを前記凹部に堆積された前記第2マスキング膜のみ
を残存させる工程と、前記第1マスキングパターンおよ
び前記第2マスキングパターンを用いてエッチングを行
うことにより、これらのマスキングパターンの直下およ
び前記凹部内以外の領域の前記第2導電層を除去する工
程と、前記第2マスキングパターンを除去した後、前記
転送チャネル上の領域を覆う第3マスキングパターンを
形成する工程と、前記第1マスキングパターンおよび前
記第3マスキングパターンを用いてエッチングを行うこ
とにより、前記第1転送電極および前記第2転送電極を
形成する工程とを備える。
【0030】
【作用】本発明による製造方法では、第1転送電極と第
2転送電極とを同じマスクを用いて形成することを可能
にしたので、両転送電極の位置ずれが生じない。また、
このことより、第2ゲート部の一部を第1ゲート部上に
形成する必要もない。
【0031】したがって、本発明による製造方法によれ
ば、上述したような転送電極間の位置ずれに伴う問題は
生じないので、スミヤ特性に優れ、光感度が高く且つ均
一で、信号のパルス波形のなまりや転送マージンの劣化
が無く、消費電力が小さい半導体装置を製造することが
可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。
【0033】図1は、本発明の一実施例により製造され
る半導体装置の構成を示す概略図であり、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−A′断面図、(c)は(a)
のB−B′断面図である。
【0034】同図に示したように、半導体基板10内に
は、n型領域15aとp+型領域15bとによって構成
されたフォトダイオード15が形成されている。また、
各フォトダイオード15のp+型領域15bと接して、
転送チャネル16が形成されている。ここで、n型領域
15aは、後述する窓部21の直下に形成されている。
【0035】この半導体基板10の表面には、透光性の
絶縁膜17が形成されている。そして、この絶縁膜17
のうち、n型領域15a上の領域17′の表面は、他の
領域の表面よりも低くなるように形成されている。
【0036】また、この領域17′の周囲は、透光性の
絶縁膜17内に設けられた第1転送電極18と第2転送
電極19とによって囲まれている。第1転送電極18
は、第1配線部18aおよび第1ゲート部18bを有し
ている。ここで、第1ゲート部18bは転送チャネル1
6上の一部を覆うように配置されている。また、第1配
線部18aは、各第1ゲート部18bに電圧を供給する
ために使用される。同様に、第2転送電極19は、第2
配線部19aと、転送チャネル16上の他の部分を覆う
第2ゲート部19bを有している。第2配線部19a
は、第1配線部18a上に積層させて形成されている。
また、第2ゲート部19bは、第1ゲート部18bと一
側面で対向するように形成されているので、転送チャネ
ル16の上面をもれなく覆うことができる。
【0037】さらに、透光性の絶縁膜17の表面は、n
型領域15a上の薄く形成された領域17′を除いて、
光遮蔽膜20で覆われている。これにより、n型領域1
5a上に窓部21が形成され、この窓部21以外に照射
された光は遮蔽される。
【0038】次に、このようなCCDエリアセンサの製
造方法について、図2〜図9を用いて説明する。
【0039】ここで、図2および図3は、かかる製造方
法を説明するための平面図である。また、図4〜図10
において、それぞれ(a)は図2および図3のA−A′
断面図、(b)はB−B′断面図である。 (1) フォトダイオード15および転送チャネル16(図
2ないし図10では省略する)を形成した半導体基板1
0上に透光性の絶縁材料(例えばシリコン酸化膜)を堆
積させて、第1絶縁膜17aを形成する。 (2) この上にポリシリコン等の導電性材料を堆積させ、
これをストライプ状にパターニングすることにより、第
1導電層18′を形成する(図2参照)。 (3) この第1導電層18′を覆う透光性の第2絶縁膜1
7b(例えばシリコン酸化膜)を形成する。 (4) この第2絶縁膜17b上にポリシリコン等の導電性
材料を堆積させことにより、第2導電層19′を形成す
る。このとき、第1導電層18′間の間隙部上には、凹
部22が形成される(図4参照)。 (5) 第2導電層19′の表面に、第2導電層19′とエ
ッチング速度の異なる材料(例えばシリコン窒化膜等)
を用いて第1マスキング膜を堆積させる。その後、これ
をパターニングすることにより、この第2導電層19′
の平面上に第1マスキングパターン23を形成する。 (6) さらに、全面にレジスト(第2マスキング膜)24
を堆積させる(図2、図4参照)。ここで、このレジス
ト24は、上述の凹部22上を埋めて、表面が平坦とな
るように、その粘度を選択する。 (7) このレジスト24を、例えばO2 プラズマ等によっ
てほぼ均一に除去していき、凹部22内に堆積されたも
のを残して除去することにより、この凹部内に第2マス
キングパターン25を形成する(図5参照)。 (8) 第1マスキングパターン23および第2マスキング
パターン25をマスクとして、第2導電層19′に対す
るエッチングを行う。このとき、図6に示したように、
第2導電層19′のうち、第1導電層18′上に形成さ
れた部分は第1マスキングパターン23の直下を除いて
このエッチングにより除去し、第1導電層18′の間隙
部内に形成された部分は残存させる。その後、第2マス
キングパターン25を除去する。 (9) 次に、レジストを塗布し、これを転送チャネル16
上の領域を覆うようにパターニングすることにより、第
3マスキングパターン26を形成する(図3、図6参
照)。 (10)第1導電層18′の上面の第2絶縁膜17bを除去
した後、第1マスキングパターン23および第3マスキ
ングパターン26を用いてエッチングを行い、第1導電
層18′の露出部分および第2導電層19′のうち第1
導電層18′の間隙部内の部分を除去する(図7参
照)。これにより、第1転送電極18および第2転送電
極19が形成される。 (11)その後、第1マスキングパターン23、第3マスキ
ングパターン26および第1導電層18′の側面に形成
されていた第2絶縁膜17b(図7(a)参照)を除去
する(図8参照)。 (12)半導体基板10の表面と、第1転送電極18および
第2転送電極19の上面、側面とを酸化膜(例えばシリ
コン酸化膜)で覆う(図9参照)。 (13)そして、全面に透光性の絶縁材料(例えばシリコン
酸化膜)を堆積させて透光性の絶縁膜17を形成し、さ
らに、絶縁膜17の表面に光遮蔽性の材料を堆積させて
パターニングすることにより光遮蔽膜20を形成し、半
導体装置を完成する(図10参照)。
【0040】なお、上述の工程(7) で、第1配線部19
aの間隔が広い場合には凹部22にレジスト24が残存
せず、第2マスキングパターン25が形成されない場合
も生じ得る。しかし、通常は、このような理由により第
2マスキングパターン25が形成されないのは、周辺回
路の配線パターンのみであり、第1転送電極19を形成
する際にこのような問題が生じることはない。ここで、
工程(8) において、かかる配線パターンを形成する領域
に第2導電層19′が残存した場合は、必要な部分をホ
トレジストで覆った後、この第2導電層19′の残存部
分をエッチングで除去することとしてもよい。
【0041】以上説明したような本実施例の半導体装置
の製造方法およびこれにより製造された半導体装置は、
以下のような長所を有している。
【0042】本実施例では、上述のように、第1転送
電極18および第2転送電極19を自己整合法によって
形成するので、両転送電極18,19の間で位置ずれが
生じない。
【0043】すなわち、転送チャネル16上に形成され
るゲート部18b,19bは、ともに第3マスキングパ
ターン26を用いたエッチングによって形成されるの
で、位置ずれを生じない。
【0044】また、配線部18a,19aは、ともに第
1マスキングパターン23を用いたエッチングによって
形成されるので、これも位置ずれを生じることはない。
【0045】このように両転送電極18,19の間で水
平方向の位置ずれが生じないので、光遮蔽膜28を形成
する際のパターニングのずれが生じ難くなり、このた
め、安定したスミア特性を得ることができる。
【0046】本実施例により製造された半導体装置
は、図1に示したように、第2ゲート部39bを第1ゲ
ート部38bに積層させていないので、窓部の傾斜部分
の幅L′(図1(b)参照)を従来の半導体装置におけ
る窓部の傾斜部分の幅L(図12(b)参照)よりも短
くすることができ、したがって、窓部21の開口面積を
十分に大きくすることができる。このため、CCDエリ
アセンサの光感度を向上させることができる。
【0047】また、上述のように、本実施例により製造
された半導体装置は、両転送電極18,19の間で水平
方向の位置ずれが生じないので、このことからも窓部2
1の開口面積を大きくでき、CCDエリアセンサの光感
度を向上させることができる。
【0048】また、第1ゲート部18bと第2ゲート
部19bとの重なりが無いことより、その分、両ゲート
部18b,19b間の静電容量を軽減させることができ
る。
【0049】さらに、本実施例では、図9に示したよう
に第2配線部19aが第1配線部18a上に完全に乗り
上げた状態となっており、図13(c)に示したように
第2配線部39aが第1配線部38aの側面に形成され
てしまうことはない。したがって、本実施例において
は、両配線部18a,19a間では、上下方向について
のみ静電容量が発生し、横方向に生じることはない。
【0050】このため、転送の高速化やセルの微細化に
伴って転送電極18,19の電気抵抗を大きくした場合
にも、この静電容量の影響が小さいので、信号のパルス
波形のなまりや転送マージンの劣化が生じ難く、消費電
力を小さく抑えることができる。
【0051】さらに、水平CCDシフトレジスタ13の
転送電極においても、ゲート部間の重なりがなくなるの
で、その分静電容量を低下させることができる。このこ
とは、水平CCDシフトレジスタ13が転送速度が速い
ことより(通常、10MHz以上)、消費電力を低減さ
せる上で特に有効である。
【0052】上述のように、本実施例では、配線部1
8a,19aを、ともに第1マスキングパターン23を
用いたエッチングによって順次形成する。したがって、
従来のように第1配線部38aの段差部で第2配線部3
9aのパターニングを行う必要はない。
【0053】また、第1マスキングパターン23のパタ
ーニングにおいても、図2にwで示したように第1配線
部18aの端部と第1マスキングパターン23の端部と
を交互にずらすことにより、第1配線部18aの端部で
パターニングを行わないようにすることができる。
【0054】したがって、本実施例では、第2配線部1
9aの形状ばらつきを小さく抑えることができ、ストリ
エーション状の感度むらの発生を防止することができ
る。
【0055】なお、本発明は、以上説明した実施例に限
定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で
適宜変更して実施できることはもちろんである。
【0056】例えば、本実施例では第3のマスキングパ
ターン26をレジストで形成することとしたが、例えば
シリコン酸化膜等を使用することも可能である。
【0057】また、この第3のマスキングパターン26
と転送電極18,19とがエッチングの選択性を有さな
いようにしてもよい。例えば、第3のマスキングパター
ン26と転送電極18,19とを同じ材料(例えばポリ
シリコン等)で形成してもよい。すなわち、これらの形
成材料は、上述の工程(8) のエッチング工程において、
図6に示したように、第1マスキングパターン23の直
下の第1導電層18′および第2導電層19′と、間隙
部内に形成された第1導電層18′とを残存させること
ができるように選択すればよい。
【0058】さらに、本実施例ではCCDエリアセンサ
を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。すなわち、CCDの転送機構を用いたもの
であればいかなるものにも適用することが可能である。
例えば、CCDリニアセンサやCCDアナログシフトレ
ジスタにも適用することができ、さらには半導体メモリ
にも適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、スミヤ特性に優れ、光感度が高く且つ均一で、信
号のパルス波形のなまりや転送マージンの劣化が無く、
消費電力が小さい半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される半導体装置の一例の構
成を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A′断面図、(c)は(a)のB−B′断
面図である。
【図2】図1に示した半導体装置の本発明に係わる製造
方法を説明するための平面図である。
【図3】図1に示した半導体装置の本発明に係わる製造
方法を説明するための平面図である。
【図4】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図5】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図6】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図7】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図8】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図9】図1に示した半導体装置の製造方法を説明する
ための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図10】図1に示した半導体装置の製造方法を説明す
るための工程図であり、(a)は図2および図3のA−
A′断面図、(b)はB−B′断面図である。
【図11】従来の半導体装置の一構成例を概略的に示す
平面図である。
【図12】(a)は図11に示した半導体装置の1画素
分のセル構造を概略的に示す平面図であり、(b)は
(a)のA−A′断面図、(c)は(a)のB−B′断
面図である。
【図13】図11に示した半導体装置の欠点を説明する
ための図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A′断面図、(c)は(a)のB−B′断面図であ
る。
【符号の説明】
10 半導体基板 16 転送チャネル 17 絶縁膜 18 第1転送電極 19 第2転送電極 20 光遮蔽膜 21 窓部 22 凹部 23 第1マスキングパターン 24 レジスト 25 第2マスキングパターン 26 第3マスキングパターン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板内にライン状またはマトリクス
    状に形成された複数の素子と、 同一列の前記素子で得られた電荷を一方向に転送する、
    前記半導体基板内に設けられた転送チャネルと、 この転送チャネル上の領域の一部を覆う第1ゲート部
    と、この第1ゲート部に電圧を供給する第1配線部とを
    有する第1転送電極と、 一の前記第1転送電極の前記第1ゲート部と一側面が前
    記一方向において対向するように形成された、前記転送
    チャネル上の他の領域を覆う第2ゲート部と、他の前記
    第1転送電極の前記第1配線部に積層させて形成され
    た、前記第2ゲート部に電圧を供給する第2配線部と、
    を有する第2転送電極と、を具備する半導体装置の製造
    方法であって、 前記素子および前記転送チャネルが形成された前記半導
    体基板上を第1絶縁膜で覆う工程と、 前記第1絶縁膜上に導電性材料を堆積させた後、これを
    概略ストライプ状にパターニングして第1導電層を形成
    する工程と、 前記第1導電層の表面を第2絶縁膜で覆う工程と、 前記第2絶縁膜上に導電性材料を堆積させることによ
    り、前記第1導電層の間隙部上に凹部を有する第2導電
    層を形成する工程と、 前記第2導電層に第1マスキング膜を堆積させた後これ
    をパターニングすることにより、この第2導電層の平面
    上に第1マスキングパターンを形成する工程と、 表面が平坦な第2マスキング膜を全面に堆積させた後こ
    の第2マスキング膜を均等にエッチングすることにより
    を前記凹部に堆積された前記第2マスキング膜のみを残
    存させる工程と、 前記第1マスキングパターンおよび前記第2マスキング
    パターンを用いてエッチングを行うことにより、これら
    のマスキングパターンの直下および前記凹部内以外の領
    域の前記第2導電層を除去する工程と、 前記第2マスキングパターンを除去した後、前記転送チ
    ャネル上の領域を覆う第3マスキングパターンを形成す
    る工程と、 前記第1マスキングパターンおよび前記第3マスキング
    パターンを用いてエッチングを行うことにより、前記第
    1転送電極および前記第2転送電極を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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