JP3255549B2 - 図形処理方法 - Google Patents

図形処理方法

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JP3255549B2
JP3255549B2 JP01451295A JP1451295A JP3255549B2 JP 3255549 B2 JP3255549 B2 JP 3255549B2 JP 01451295 A JP01451295 A JP 01451295A JP 1451295 A JP1451295 A JP 1451295A JP 3255549 B2 JP3255549 B2 JP 3255549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチエイリアス処理
された図形や物体等の映像を発生させる図形処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックス(CG)の
分野では、図形や物体は3角形パッチなどのポリゴンで
構成された後、表示装置である2次元画面上に色づけさ
れて表示される。
【0003】CGの分野では、その出力媒体である表示
装置に図形や文字等の映像を表示する際、その表示映像
をより美しくするためにアンチエイリアスという手法が
用いられている。これは、図7に示すような、パッチと
パッチの境界(エッジ)が階段状のギザギザになってし
まうジャギーを、視覚的に目立たなくするための処理で
ある。
【0004】このアンチエイリアス処理としては、画素
に対してそれぞれの図形が占める面積占有率を求め、そ
れぞれの図形の比率でそれぞれの図形の色(画素値)を
混合し、混合後の色を画素の色(画素値)にするという
ものがよく用いられている。
【0005】図8を用いて、この従来のアンチエイリア
ス処理を説明する。図8では、3角形パッチが点(i,j)
においてパッチ1、パッチ2と2個存在している。この
点(i,j) においてパッチ1から算出された画素値、パッ
チ2から算出された画素値をそれぞれを f1(i,j)、f2
(i,j) とする。またパッチ1、パッチ2が点(i,j) に占
める面積占有率をそれぞれ、α1(i,j)、α2(i,j)とす
る。図8の例では、式(1)が成立する。 α1(i,j)+α2(i,j)=1 ・・・(1) このとき混合後のアンチエイリアス処理された画素値fn
ew(i,j) は、式(2)で表わされる。 fnew(i,j) =α1(i,j)× f1(i,j)+α2(i,j)× f2(i,j) ・・・(2) このように、1画素を複数のパッチが横切る場合は、そ
れぞれのパッチから算出された画素値およびそれぞれの
面積占有率を保持しておき、全てのパッチに含まれる全
ての画素の画素値および面積占有率を算出した後、保持
している画素値および面積占有率を用いて式(2)のよ
うなアンチエイリアス処理を行うことで、ジャギーをな
くしている。この際、画素値は、RGBそれぞれ8ビッ
ト、α値8ビットの計32ビットの場合が、CGではよ
く用いられている。
【0006】図8では、1画素内に2個のパッチが存在
している例を示したが、さらに多くのパッチが存在して
いる場合もある。例えば、図9のように頂点が1画素内
に存在する場合である。図9では、3角形パッチが点
(i,j) においてパッチ1、パッチ2、・・・、パッチn
とn個存在している。この点(i,j) においてパッチ1か
ら算出された画素値、パッチ2から算出された画素値、
・・・、パッチnから算出された画素値をそれぞれを f
1(i,j)、f2(i,j) 、・・・、fn(i,j) とする。またパッ
チ1、パッチ2、・・・、パッチnが点(i,j) に占める
面積占有率をそれぞれ、α1(i,j)、α2(i,j)、・・・、
αn(i,j)とする。図9の例では、式(3)が成立する。 α1(i,j)+α2(i,j)+・・・+αn(i,j)=1 ・・・(3) このとき混合後のアンチエイリアス処理された画素値fn
ew(i,j) は、式(4)で表わされる。 fnew(i,j) =α1(i,j)× f1(i,j)+α2(i,j)× f2(i,j)+・・・+αn(i,j) × fn(i,j) ・・・(4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアンチエイリアス処理を行なう図形処理方法では、
1画素を複数のパッチが横切る場合は、それぞれパッチ
から算出された画素値および面積占有率を、全てのパッ
チについて保持しておく必要があり、メモリ量が非常に
膨大になるという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、図形または物体の画素値
画素毎に算出する画素値算出処理ステップと、前記
形または物体が画素に占める面積占有率画素毎に算出
する面積占有率算出処理ステップと、前記画素値算出処
理ステップにおいて最後に算出された画素値および前記
面積占有率算出ステップにおいて最後に算出された面積
占有率を各画素毎の画素値および面積占有率として保持
する保持処理ステップと、前記保持処理ステップにおい
て保持された画素値をもとに対象画素の画素値と最も異
なる画素値を有する周辺の画素の画素値を検出する画素
値検出処理ステップと、前記画素値検出処理ステップに
おいて検出された画素値と前記対象画素の画素値とを前
記対象画素の面積占有率に応じて混合し前記対象画素の
画素値を変更する変更処理ステップとにより、アンチエ
イリアス処理を行なうようにしたものである。
【0009】また請求項2記載の発明は、図形または物
体の画素値を画素毎に算出する画素値算出処理ステップ
と、前記図形または物体が画素に占める面積占有率
素毎に算出する面積占有率算出処理ステップと、前記画
素値算出処理ステップにおいて最後に算出された画素値
および前記面積占有率算出ステップにおいて最後に算出
された面積占有率を各画素毎の画素値および面積占有率
として保持する保持処理ステップと、前記保持処理ステ
ップにおいて保持された面積占有率をもとに対象画素を
またぐ画素ペア毎に合計面積占有率を算出し、前記合計
面積占有率が最も大きくなる画素ペアを検出する面積占
有率検出処理ステップと、前記面積占有率検出処理ステ
ップにおいて検出された画素ペアのうち前記対象画素の
画素値との差が大きい画素値を有する画素を選択する選
択処理ステップと、前記選択処理ステップにおいて選択
された画素の画素値と前記対象画素の画素値とを前記対
象画素の面積占有率に応じて混合し前記対象画素の画素
値を変更する周辺面積占有率使用変更処理ステップとに
より、アンチエイリアス処理を行なうようにしたもので
ある。
【0010】また請求項3記載の発明は、前記保持処理
ステップに代えて、前記画素値算出処理ステップおよび
前記面積占有率算出ステップにより算出された画素値お
よび面積占有率のうち、面積占有率しきい値処理によっ
てしきい値処理されて保持が許可された面積占有率およ
び画素値のみを保持する保持処理ステップを有すること
を特徴とするものである。
【0011】また請求項4記載の発明は、前記保持処理
ステップに代えて、前記画素値算出処理ステップおよび
前記面積占有率算出ステップにより算出された画素値お
よび面積占有率のうち、面積占有率比較処理によって比
較処理されて保持が許可された面積占有率および画素値
のみを保持する保持処理ステップを有することを特徴と
するものである。
【0012】また請求項4記載の発明は、保持処理おい
て、面積占有率比較処理によって比較処理されて保持が
許可された面積占有率および画素値のみを保持してアン
チエイリアス処理を行なうようにしたものである。
【0013】
【作用】従って本発明によれば、いずれの発明の場合
も、1画素につき1つの面積占有率および画素値を保持
していればよく、アンチエイリアス処理時におけるメモ
リ量の削減を図ることができる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例における図形
処理方法の構成を示すものである。図1において、1は
図形や物体の画素値を算出する画素値算出処理、2は図
形または物体が画素に占める面積の割合を算出する面積
占有率算出処理、3は画素値算出処理1および面積占有
率算出処理2がそれぞれ画素値および面積占有率を算出
した順に画素毎の画素値およびその面積占有率を保持す
る保持処理、4は保持処理3から対象画素の画素値およ
びその周辺の画素値および対象画素の面積占有率を読み
出して対象画素の画素値を変更する変更処理、5は変更
処理された映像を出力する出力端である。
【0015】次に、上記第1の実施例の動作について説
明する。画素値算出処理1では、パッチ毎にパッチ内の
全ての画素値を算出する。通常CGでは画素値を算出す
るために、パッチの頂点の画素値を算出した後、パッチ
内部の画素値を算出する公知のGouraud シェーディング
がよく用いられる。あるいは、Gouraud シェーディング
よりも画質の良いPhong シェーディングが使われること
がある。この画素値はパッチが画素に占める割合は考慮
されない。
【0016】面積占有率算出処理2では、パッチが画素
に占める割合を算出する。算出法としては、例えばパッ
チが画素を横切る座標を求め、その座標を基に面積占有
率を算出することができる。
【0017】保持処理3では、処理されたパッチの処理
された画素順に、全ての画素の画素値および面積占有率
を保持する。すなわち、図8のように点(i,j) の1画素
内に2個のパッチが存在している場合に、パッチ1、パ
ッチ2の順に画素値および面積占有率が算出されたとし
たら、パッチ2から算出された画素値f2(i,j) および面
積占有率α2(i,j)を点(i,j) の画素値f(i,j)および面積
占有率α(i,j) として保持することになる。これは、図
9のように点(i,j) の1画素内にn個のパッチが存在し
ていても、最後に処理された画素の画素値および面積保
有率のみを保持することになる。このように保持処理3
は、パッチが画素に複数存在しても、1画素の画素値と
面積占有率を保持しているだけでよく、メモリ量の削減
を図ることができる。
【0018】変更処理4は、対象画素が(i,j) だとする
と、ラスタスキャン順に対象画素の画素値と対象画素の
周辺の画素値を比較して、対象画素の画素値と最も異な
る画素値を検出する。その後、対象画素の面積占有率
と、対象画素の画素値と、対象画素の画素値と最も異な
る画素値を用いて、対象画素の画素値を変更し、出力端
5に送出する。
【0019】この変更処理4をさらに詳細に説明する。
ここでは、説明の簡易化のために、図10に示すように
対象画素の周辺の画素値として、対象画素の最近傍の8
画素の画素値、すなわちf(i-1,j-1)、f(i,j-1)、f(i+1,
j-1)、f(i-1,j)、f(i+1,j)、f(i-1,j+1)、f(i,j+1)、f
(i+1,j+1)に限定して説明する。f(i,j)と前記8画素の
画素値の差分をとりその絶対値が一番大きくなる画素値
fmaxを算出する。これは次式(5)で示される。 fmax=MAX( |f(i,j)-f(i-1,j-1) |, |f(i,j)-f(i,j-1) |, |f(i,j)-f(i +1,j-1) |, |f(i,j)-f(i-1,j) |, |f(i,j)-f(i+1,j) |, |f(i,j)-f(i-1,j +1) |, |f(i,j)-f(i,j+1) |, |f(i,j)-f(i+1,j+1) |) ・・・(5) ここで、MAX (a,b,c )はaとbとcの最大値を算出す
る関数、|a|はaの絶対値である。この時、前記8画
素の画素値において、(5)式のfmaxを満足する画素値
をf(k,l)とする。
【0020】その後、変更処理4は、次式(6)を用い
て対象画素の新しい画素値fnew(i,j) として、出力端5
に送り出す。 fnew(i,j) =α(i,j) ×f(i,j)+(1−α(i,j) )×f(k,l)・・・(6)
【0021】なおこの変更処理においては、保持処理3
の画素値f(i,j)をfnew(i,j) に書き直す必要はない。ま
た保持処理3で保持される画素値および面積占有率は、
あらかじめ0で初期化されているものとする。また、変
更処理4では、対象画素の面積占有率のα(i,j) が1ま
たは0の場合は、スルーの処理、すなわち(6)式の代
わりに(7)式の処理を行なう。
【0022】以上のように、本発明の第1の実施例によ
れば、図形または物体の画素値を算出する画素値算出処
理1と、図形または物体が画素に占める面積の割合を算
出する面積占有率算出処理2と、画素値および面積占有
率が算出された順に画素毎の画素値および面積占有率を
保持する保持処理3と、保持処理3に保持されている対
象画素の画素値と対象画素の周辺の画素値と対象画素の
面積占有率とを用いて対象画素の画素値を変更する変更
処理4とによりアンチエイリアス処理を行なうようにし
たので、メモリ量の削減を図ることができる。 fnew(i,j)= f(i,j) ・・・(7)
【0023】なお本実施例では、周辺画素として前記の
8画素を例に挙げたが、さらに多くの画素用いても良
く、あるいは周辺画素として対象画素の上下左右の4画
素でも良い。また対象画素に2個のパッチが存在する例
を示したが、n個存在しても構わない。
【0024】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
における図形処理方法の構成を示すものである。図2に
おいて、1は図形や物体の画素値を算出する画素値算出
処理、2は図形または物体が画素に占める面積の割合を
算出する面積占有率算出処理、3は画素値算出処理1お
よび面積占有率算出処理2がそれぞれ画素値および面積
占有率を算出した順に画素毎の画素値およびその面積占
有率を保持する保持処理、6は保持処理3から対象画素
の画素値およびその周辺の画素値および対象画素の面積
占有率および対象画素の周辺の面積占有率を読み出して
対象画素の画素値を変更する周辺面積占有率使用変更処
理、5は変更処理された映像を出力する出力端である。
【0025】第2の実施例は、第1の実施例の変更処理
4が周辺面積占有率使用変更処理6になっている。すな
わち第2の実施例における周辺面積占有率使用変更処理
6は、第1の実施例における変更処理4に比べて、対象
画素の周辺の面積占有率を読み出す処理が付加されてい
る。これは、前記式(5)に示す最大値処理の演算を簡
易化するための処理である。その他の処理は第1の実施
例と全く同じである。
【0026】ここでは、説明の簡易化のために、図10
に示すように対象画素の周辺の画素値として、対象画素
の最近傍の8画素の画素値すなわちf(i-1,j-1)、f(i,j-
1)、f(i+1,j-1)、f(i-1,j)、f(i+1,j)、f(i-1,j+1)、f
(i,j+1)、f(i+1,j+1)、およびその画素値に対応する面
積占有率としてそれぞれα(i-1,j-1) 、α(i,j-1) 、α
(i+1,j-1) 、α(i-1,j) 、α(i+1,j) 、α(i-1,j+1) 、
α(i,j+1) 、α(i+1,j+1) に限定して説明する。まず図
11および(8)式のように対象画素(i,j) をまたぐ、
4方向の面積占有率の最大値をとる2画素の面積占有率
を算出する。 MAX (α(i-1,j-1)+α(i+1,j+1),α(i,j-1)+α(i,j+1), α(i+1,j-1)+α(i-1,j+1),α(i-1,j)+α(i+1,j) ) ・・・(8) ここで、(8)式の最大値をとる2画素の面積占有率
が、例えばα(i,j-1) およびα(i,j+1) だとする。次に
前記2画素に対応する画素値f(i,j-1)およびf(i,j+1)を
用いて、(5)式を簡略化した(9)式を計算する。 fmax=MAX( |f(i,j)-f(i,j-1) |, |f(i,j)-f(i,j+1) |)・・・(9) この時、前記2画素の画素値において、(9)式のfmax
を満足する画素値をf(k,l)とする。このあと、(6)式
を用いて、変更処理後の画素値fnew(i,j) を算出し、周
辺面積占有率使用変更処理6は、出力端5に変更処理後
の画素値を送り出す。このように、第2の実施例は、第
1の実施例に比べて変更処理に行われる際の演算回数を
減らしており、またメモリ量は従来の処理に比べて削減
している。
【0027】なおこの周辺面積占有率使用変更処理6に
おいては、保持処理3の画素値f(i,j)をfnew(i,j) に書
き直す必要はない。また保持処理3で保持される画素値
および面積占有率は、あらかじめ0で初期化されている
ものとする。また、周辺面積占有率使用変更処理6で
は、対象画素の面積占有率α(i,j) が1または0の場合
は、スルーの処理、すなわち(6)式の代わりに(7)
式の処理を行なう。
【0028】以上のように、本発明の第2の実施例によ
れば、図形または物体の画素値を算出する画素値算出処
理1と、図形または物体が画素に占める面積の割合を算
出する面積占有率算出処理2と、画素値および面積占有
率が算出された順に画素毎の画素値および面積占有率を
保持する保持処理3と、保持処理3に保持されている対
象画素の画素値と対象画素の周辺の画素値と対象画素の
面積占有率と対象画素の周辺の面積占有率とを用いて対
象画素の画素値を変更する周辺面積占有率使用変更処理
6とによりアンチエイリアス処理を行なうようにしたの
で、メモリ量の削減を図ることができる。
【0029】なお本実施例では、周辺画素として前記の
8画素を例に挙げたが、さらに多くの画素用いても良
く、あるいは周辺画素として対象画素の上下左右の4画
素でも良い。また対象画素に2個のパッチが存在する例
を示したが、n個存在しても構わない。
【0030】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
における図形処理方法の構成を示すものである。図3に
おいて、1は図形や物体の画素値を算出する画素値算出
処理、2は図形または物体が画素に占める面積の割合を
算出する面積占有率算出処理、7は面積占有率算出処理
2が算出する面積占有率をしきい値処理する面積占有率
しきい値処理、3は画素値算出処理1および面積占有率
算出処理2がそれぞれ画素値および面積占有率を算出し
た順に面積占有率しきい値処理7が保持することを許可
した画素毎の画素値およびその面積占有率を保持する保
持処理、4は保持処理3から対象画素の画素値およびそ
の周辺の画素値および対象画素の面積占有率を読み出し
て対象画素の画素値を変更する変更処理、5は変更処理
された映像を出力する出力端である。
【0031】第3の実施例は、第1の実施例に対して保
持処理3の前段に面積占有率しきい値処理7が入ってい
ることが異なる。すなわち図8のように点(i,j) の1画
素内に2個のパッチが存在している場合、0以上1以下
の適切なしきい値αthと比較され、αthより大きいもの
のうち最後に処理された画素値および面積占有率を、点
(i,j) の画素値f(i,j)および面積占有率α(i,j) として
保持することになる。その他の処理は第1の実施例と全
く同じである。このしきい値処理を行う理由は、対象画
素に占める面積占有率の大きいパッチの画素値を保持処
理3に保持することで、変更処理4において対象画素の
新しい画素値fnew(i,j) に対するf(k,l)の影響を小さく
することができ、アンチエイリアス処理時に画質の向上
が図れるからである。
【0032】また本発明の第3の実施例の別の実施態様
としては、図4に示すように変更処理4の代わりに本発
明の第2の実施例で説明した周辺面積占有率使用変更処
理6を用いることができ、同様の効果が得られる。
【0033】なお保持処理3で保持される画素値および
面積占有率は、あらかじめ0で初期化されているものと
する。
【0034】以上のように、本発明の第3の実施例によ
れば、図形または物体の画素値を算出する画素値算出処
理1と、図形または物体が画素に占める面積の割合を算
出する面積占有率算出処理2と、画素値および面積占有
率が算出された順に画素毎の画素値および面積占有率を
保持する保持処理3と、保持処理3に保持されている対
象画素の画素値と対象画素の周辺の画素値と対象画素の
面積占有率とを用いて対象画素の画素値を変更する変更
処理4とを有し、または別の実施態様では、保持処理3
に保持されている対象画素の画素値と対象画素の周辺の
画素値と対象画素の面積占有率と対象画素の周辺の面積
占有率とを用いて対象画素の画素値を変更する周辺面積
占有率使用変更処理6とを有し、保持処理3は、面積占
有率しきい値処理7によってしきい値処理されて保持が
許可された面積占有率および画素値のみを保持するよう
にしてアンチエイリアス処理を行なうようにしたので、
メモリ量の削減を図ることができる。
【0035】なお本実施例でも、周辺画素として前記し
た8画素を例に挙げることができるが、さらに多くの画
素用いても良く、あるいは周辺画素として対象画素の上
下左右の4画素でも良い。また対象画素に2個のパッチ
が存在する例を示したが、n個存在しても構わない。
【0036】(実施例4)図5は本発明の第4の実施例
における図形処理方法の構成を示すものである。図5に
おいて、1は図形や物体の画素値を算出する画素値算出
処理、2は図形または物体が画素に占める面積の割合を
算出する面積占有率算出処理、8は面積占有率算出処理
2が算出する面積占有率を同じ画素に対応する面積占有
率と比較する面積占有率比較処理、3は画素値算出処理
1および面積占有率算出処理2がそれぞれ画素値および
面積占有率を算出した順に面積占有率比較処理8が保持
することを許可した画素毎の画素値およびその面積占有
率を保持する保持処理、4は保持処理3から対象画素の
画素値およびその周辺の画素値および対象画素の面積占
有率を読み出して対象画素の画素値を変更する変更処
理、5は変更処理された映像を出力する出力端である。
【0037】第4の実施例は、第1の実施例に対して保
持処理3の前段に面積占有率比較処理8が入っており、
保持処理3から面積占有率が読み出せることが異なる。
すなわち図8のように点(i,j) の1画素内に2個のパッ
チが存在している場合、処理された面積保有率と対象画
素に対応する以前に保持処理3に保持されている面積保
有率とが比較され、面積保有率が大きい方の画素値およ
び面積占有率を、点(i,j) の画素値f(i,j)および面積占
有率α(i,j) として保持することになる。その他の処理
は第1の実施例と全く同じである。この比較処理を行う
理由は、対象画素に占める面積占有率の最大値のパッチ
の画素値を保持処理3に保持することで、変更処理4に
おいて、対象画素の新しい画素値fnew(i,j) に対するf
(k,l)の影響を小さくすることができ、アンチエイリア
ス処理時に画質の向上が図れるからである。
【0038】また本発明の第4の実施例の別の実施態様
としては、図6に示すように変更処理4の代わりに本発
明の第2の実施例で説明した周辺面積占有率使用変更処
理6を用いることができ、同様の効果が得られる。
【0039】なお保持処理3で保持される画素値および
面積占有率は、あらかじめ0で初期化されているものと
する。
【0040】以上のように、本発明の第4の実施例によ
れば、図形または物体の画素値を算出する画素値算出処
理1と、図形または物体が画素に占める面積の割合を算
出する面積占有率算出処理2と、画素値および面積占有
率が算出された順に画素毎の画素値および面積占有率を
保持する保持処理3と、保持処理3に保持されている対
象画素の画素値と対象画素の周辺の画素値と対象画素の
面積占有率とを用いて対象画素の画素値を変更する変更
処理4とを有し、または別の実施態様では、保持処理3
に保持されている対象画素の画素値と対象画素の周辺の
画素値と対象画素の面積占有率と対象画素の周辺の面積
占有率とを用いて対象画素の画素値を変更する周辺面積
占有率使用変更処理6とを有し、保持処理3は、面積占
有率比較処理8によって比較処理されて保持が許可され
た面積占有率および画素値のみを保持してアンチエイリ
アス処理を行なうようにしたので、メモリ量の削減を図
ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記第1の実施例から明らか
なように、図形または物体の画素値を画素毎に算出する
画素値算出処理ステップと、図形または物体が画素に占
める面積占有率画素毎に算出する面積占有率算出処理
ステップと、画素値算出処理ステップにおいて最後に算
出された画素値および面積占有率算出ステップにおいて
最後に算出された面積占有率を各画素毎の画素値および
面積占有率として保持する保持処理ステップと、保持処
ステップにおいて保持された画素値をもとに対象画素
の画素値と最も異なる画素値を有する周辺の画素の画素
値を検出する画素値検出処理ステップと、画素値検出処
理ステップにおいて検出された画素値と対象画素の画素
値とを対象画素の面積占有率に応じて混合し対象画素の
画素値を変更する変更処理ステップとによりアンチエイ
リアス処理を行なうようにしたので、メモリ量の削減を
図ることができるという効果を有する。
【0042】本発明は、上記第2の実施例から明らかな
ように、図形または物体の画素値を画素毎に算出する画
素値算出処理ステップと、図形または物体が画素に占め
る面積占有率画素毎に算出する面積占有率算出処理
テップと、画素値算出処理ステップにおいて最後に算出
された画素値および面積占有率算出ステップにおいて最
後に算出された面積占有率を各画素毎の画素値および面
積占有率として保持する保持処理ステップと、保持処理
ステップにおいて保持された面積占有率をもとに対象画
素をまたぐ画素ペア毎に合計面積占有率を算出し、合計
面積占有率が最も大きくなる画素ペアを検出する面積占
有率検出処理ステップと、面積占有率検出処理ステップ
において検出された画素ペアのうち対象画素の画素値と
の差が大きい画素値を有する画素を選択する選択処理ス
テップと、選択処理ステップにおいて選択された画素の
画素値と対象画素の画素値とを対象画素の面積占有率に
応じて混合し対象画素の画素値を変更する周辺面積占有
率使用変更処理ステップとによりアンチエイリアス処理
を行なうようにしたので、メモリ量の削減を図ることが
できるという効果を有する。
【0043】また本発明は、上記第3の実施例から明ら
かなように、第1の実施例または第2の実施例における
保持処理ステップに代えて、画素値算出処理ステップお
よび面積占有率算出ステップにより算出された画素値お
よび面積占有率のうち、面積占有率しきい値処理によっ
てしきい値処理されて保持が許可された面積占有率およ
び画素値のみを保持する保持処理ステップを設けてアン
チエイリアス処理を行なうようにしたので、メモリ量の
削減を図ることができるという効果を有する。
【0044】また本発明は、上記第4の実施例から明ら
かなように、第1の実施例または第2の実施例における
保持処理ステップに代えて、画素値算出処理ステップお
よび面積占有率算出ステップにより算出された画素値お
よび面積占有率のうち、面積占有率比較処理によって比
較処理されて保持が許可された面積占有率および画素値
のみを保持する保持処理ステップを設けてアンチエイリ
アス処理を行なうようにしたので、メモリ量の削減を図
ることができるという効果を有する。
【0045】また本発明は、上記第4の実施例から明ら
かなように、保持処理において、面積占有率比較処理に
よって比較処理されて保持が許可された面積占有率およ
び画素値のみを保持してアンチエイリアス処理を行なう
ようにしたので、メモリ量の削減を図ることができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における図形処理方法の
構成を示す概略ブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における図形処理方法の
構成を示す概略ブロック図
【図3】本発明の第3の実施例における図形処理方法の
構成を示す概略ブロック図
【図4】本発明の第3の実施例における図形処理方法の
別の構成を示す概略ブロック図
【図5】本発明の第4の実施例における図形処理方法の
構成を示す概略ブロック図
【図6】本発明の第4の実施例における別の構成を示す
概略ブロック図
【図7】ジャギーについて説明するための模式図
【図8】1画素上に存在する複数のパッチについて説明
するための模式図
【図9】1画素上に存在する複数のパッチについて説明
するための模式図
【図10】本発明の第1の実施例における変更処理を説
明するための模式図
【図11】本発明の第2の実施例における周辺面積占有
率使用変更処理を説明するための模式図
【符号の説明】
1 画素値算出処理 2 面積占有率算出処理 3 保持処理 4 変更処理 5 出力端 6 周辺面積占有率使用変更処理 7 面積占有率しきい値処理 8 面積占有率比較処理

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチエイリアス処理を行なう図形処理
    方法において、図形または物体の画素値を画素毎に算出
    する画素値算出処理ステップと、前記図形または物体が
    画素に占める面積占有率画素毎に算出する面積占有率
    算出処理ステップと、前記画素値算出処理ステップにお
    いて最後に算出された画素値および前記面積占有率算出
    ステップにおいて最後に算出された面積占有率を各画素
    毎の画素値および面積占有率として保持する保持処理
    テップと、前記保持処理ステップにおいて保持された画
    素値をもとに対象画素の画素値と最も異なる画素値を有
    する周辺の画素の画素値を検出する画素値検出処理ステ
    ップと、前記画素値検出処理ステップにおいて検出され
    た画素値と前記対象画素の画素値とを前記対象画素の面
    積占有率に応じて混合し前記対象画素の画素値を変更す
    る変更処理ステップとを有する図形処理方法。
  2. 【請求項2】 アンチエイリアス処理を行なう図形処理
    方法において、図形または物体の画素値を画素毎に算出
    する画素値算出処理ステップと、前記図形または物体が
    画素に占める面積占有率画素毎に算出する面積占有率
    算出処理ステップと、前記画素値算出処理ステップにお
    いて最後に算出された画素値および前記面積占有率算出
    ステップにおいて最後に算出された面積占有率を各画素
    毎の画素値および面積占有率として保持する保持処理
    テップと、前記保持処理ステップにおいて保持された面
    積占有率をもとに対象画素をまたぐ画素ペア毎に合計面
    積占有率を算出し、前記合計面積占有率が最も大きくな
    る画素ペアを検出する面積占有率検出処理ステップと、
    前記面積占有率検出処理ステップにおいて検出された画
    素ペアのうち前記対象画素の画素値との差が大きい画素
    値を有する画素を選択する選択処理ステップと、前記選
    択処理ステップにおいて選択された画素の画素値と前記
    対象画素の画素値とを前記対象画素の面積占有率に応じ
    て混合し前記対象画素の画素値を変更する周辺面積占有
    率使用変更処理ステップとを有する図形処理方法。
  3. 【請求項3】 前記保持処理ステップに代えて、前記画
    素値算出処理ステップおよび前記面積占有率算出ステッ
    プにより算出された画素値および面積占有率のうち、面
    積占有率しきい値処理によってしきい値処理されて保持
    が許可された面積占有率および画素値のみを保持する
    持処理ステップを有することを特徴とする請求項1また
    は2記載の図形処理方法。
  4. 【請求項4】 前記保持処理ステップに代えて、前記画
    素値算出処理ステップおよび前記面積占有率算出ステッ
    プにより算出された画素値および面積占有率のうち、面
    積占有率比較処理によって比較処理されて保持が許可さ
    れた面積占有率および画素値のみを保持する保持処理ス
    テップを有することを特徴とする請求項1または2記載
    の図形処理方法。
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