JP3255240B2 - 眼科装置 - Google Patents
眼科装置Info
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- JP3255240B2 JP3255240B2 JP19208192A JP19208192A JP3255240B2 JP 3255240 B2 JP3255240 B2 JP 3255240B2 JP 19208192 A JP19208192 A JP 19208192A JP 19208192 A JP19208192 A JP 19208192A JP 3255240 B2 JP3255240 B2 JP 3255240B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検眼に対するアライ
メント用光源を有するアライメント光学系が設けられた
眼科装置の改良に関する。
メント用光源を有するアライメント光学系が設けられた
眼科装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被検者に装置光学系の光軸に
対する眼の位置合わせを行わせる眼科装置が知られてい
る。この種の眼科装置では、複数個の指標を眼底に投影
し、被検眼の視軸と装置光学系の光軸との関係で位置が
ずれていると、瞳孔の周縁によりその複数個の指標のい
ずれかがけられることを利用して、装置光学系の上下左
右方向及び前後方向に対する被検眼の位置合わせが適正
であるかを被検者に判断させるようにしている。
対する眼の位置合わせを行わせる眼科装置が知られてい
る。この種の眼科装置では、複数個の指標を眼底に投影
し、被検眼の視軸と装置光学系の光軸との関係で位置が
ずれていると、瞳孔の周縁によりその複数個の指標のい
ずれかがけられることを利用して、装置光学系の上下左
右方向及び前後方向に対する被検眼の位置合わせが適正
であるかを被検者に判断させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被検者
の瞳孔は一定であるとは限らず、瞳孔径が小さい場合に
は装置光学系の光軸に対して被検眼の視軸が多少でも上
下左右方向にずれるとその複数個の指標がほぼ同時に消
滅し、瞳孔径が大きい場合には装置光学系の光軸に対し
て被検眼の視軸が大幅にずれてもその複数個の指標のい
ずれもけられない場合があり、被検眼の瞳孔径のばらつ
きによって被検者自身による装置光学系の光軸に対する
眼の位置合わせ精度が異なるという不都合がある。
の瞳孔は一定であるとは限らず、瞳孔径が小さい場合に
は装置光学系の光軸に対して被検眼の視軸が多少でも上
下左右方向にずれるとその複数個の指標がほぼ同時に消
滅し、瞳孔径が大きい場合には装置光学系の光軸に対し
て被検眼の視軸が大幅にずれてもその複数個の指標のい
ずれもけられない場合があり、被検眼の瞳孔径のばらつ
きによって被検者自身による装置光学系の光軸に対する
眼の位置合わせ精度が異なるという不都合がある。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、被検眼の瞳孔径にばら
つきがある場合であっても、被検者自身による装置光学
系の光軸に対する眼の位置合わせ精度を一定に保つこと
のできる眼科装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、被検眼の瞳孔径にばら
つきがある場合であっても、被検者自身による装置光学
系の光軸に対する眼の位置合わせ精度を一定に保つこと
のできる眼科装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる眼科装置
は、上記の課題を解決するため、被検眼に対するアライ
メント用光源を有するアライメント光学系が設けられ、
該アライメント光学系は前記アライメント用光源の前方
に指標板を有し、該指標板には前記アライメント用光源
から出射された出射光束を通過させる複数個の通過窓が
形成され、該複数個の通過窓は該通過窓を通過した光束
が瞳周辺部を通って眼内に入射するように形成され、前
記複数個の通過窓の相互間隔を瞳孔径の大きさに応じて
変更可能な変更手段が設けられていることを特徴とす
る。
は、上記の課題を解決するため、被検眼に対するアライ
メント用光源を有するアライメント光学系が設けられ、
該アライメント光学系は前記アライメント用光源の前方
に指標板を有し、該指標板には前記アライメント用光源
から出射された出射光束を通過させる複数個の通過窓が
形成され、該複数個の通過窓は該通過窓を通過した光束
が瞳周辺部を通って眼内に入射するように形成され、前
記複数個の通過窓の相互間隔を瞳孔径の大きさに応じて
変更可能な変更手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明に係わる眼科装置によれば、被検眼の瞳
孔径を測定し、この瞳孔径に基づいて、通過窓相互の間
隔を設定するので、瞳孔径の大小によらず、通過窓を通
過した通過光束は瞳孔の縁のぎりぎりのところを通って
眼内に入射することになる。
孔径を測定し、この瞳孔径に基づいて、通過窓相互の間
隔を設定するので、瞳孔径の大小によらず、通過窓を通
過した通過光束は瞳孔の縁のぎりぎりのところを通って
眼内に入射することになる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係わる眼科装置の実施例を
説明する。
説明する。
【0008】図1は本発明に係わる眼科装置の実施例を
示す光学図であって、この図1の光学系は眼底カメラに
用いられるものである。この図1において、1は照明光
学系、2は撮影光学系、3は瞳孔径測定光学系、O1は
照明光学系1の光軸、O2は撮影光学系の光軸である。
示す光学図であって、この図1の光学系は眼底カメラに
用いられるものである。この図1において、1は照明光
学系、2は撮影光学系、3は瞳孔径測定光学系、O1は
照明光学系1の光軸、O2は撮影光学系の光軸である。
【0009】照明光学系1は集光用の凹面鏡4、観察用
照明光源としてのハロゲンランプ5、コンデンサレンズ
6、赤外フィルター5´、撮影用照明光源としてのキセ
ノンランプ7、コンデンサレンズ8、小径遮光板9、リ
ング状絞り10、小径遮光板11、リレーレンズ12、
可動赤外透過可視反射ミラー13、黒点板14、リレー
レンズ15を有する。
照明光源としてのハロゲンランプ5、コンデンサレンズ
6、赤外フィルター5´、撮影用照明光源としてのキセ
ノンランプ7、コンデンサレンズ8、小径遮光板9、リ
ング状絞り10、小径遮光板11、リレーレンズ12、
可動赤外透過可視反射ミラー13、黒点板14、リレー
レンズ15を有する。
【0010】撮影光学系2は対物レンズ16、孔空きミ
ラー18、その撮影光学系2の光路に進退可能の前眼部
レンズ18´、合焦レンズ19、結像レンズ20、クイ
ックリターンミラー21、フィールドレンズ22、反射
ミラー24、リレーレンズ25、CCDカメラ26を有
する。前眼部レンズ18´は前眼部観察時に撮影光学系
2の光路に挿入され、眼底観察時には撮影光学系2の光
路から退避される。
ラー18、その撮影光学系2の光路に進退可能の前眼部
レンズ18´、合焦レンズ19、結像レンズ20、クイ
ックリターンミラー21、フィールドレンズ22、反射
ミラー24、リレーレンズ25、CCDカメラ26を有
する。前眼部レンズ18´は前眼部観察時に撮影光学系
2の光路に挿入され、眼底観察時には撮影光学系2の光
路から退避される。
【0011】対物レンズ16は被検眼29に臨んでい
る。その被検眼29の前方には、前眼部照明光学系が設
けられ、前眼部照明光学系は光源30と赤外透過フィル
ター31とから構成され、被検眼29の前眼部は赤外光
によって照明される。
る。その被検眼29の前方には、前眼部照明光学系が設
けられ、前眼部照明光学系は光源30と赤外透過フィル
ター31とから構成され、被検眼29の前眼部は赤外光
によって照明される。
【0012】小径遮光板9は角膜32と共役、リング状
絞り10は瞳孔33と共役、小径遮光板11は水晶体3
4の後面34aとほぼ共役である。黒点板14は有害反
射光を除去するためのものである。また、撮影光学系2
のフィールドレンズ22と眼底35とは共役である。
絞り10は瞳孔33と共役、小径遮光板11は水晶体3
4の後面34aとほぼ共役である。黒点板14は有害反
射光を除去するためのものである。また、撮影光学系2
のフィールドレンズ22と眼底35とは共役である。
【0013】ハロゲンランプ5による観察用照明光とし
ての赤外光は、コンデンサレンズ6から対物レンズ16
までの光学部品を介して被検眼29に導かれ、被検眼2
9の眼底35に投影される。キセノンランプ7による撮
影用の照明光はコンデンサレンズ8から対物レンズ16
までの光学部品を介して被検眼29の眼底35に照射さ
れる。なお、可動赤外透過可視反射ミラー13はキセノ
ンランプ7による撮影の際には照明光学系1の光路から
退避されるものである。
ての赤外光は、コンデンサレンズ6から対物レンズ16
までの光学部品を介して被検眼29に導かれ、被検眼2
9の眼底35に投影される。キセノンランプ7による撮
影用の照明光はコンデンサレンズ8から対物レンズ16
までの光学部品を介して被検眼29の眼底35に照射さ
れる。なお、可動赤外透過可視反射ミラー13はキセノ
ンランプ7による撮影の際には照明光学系1の光路から
退避されるものである。
【0014】眼底観察時には、眼底35からの観察用の
反射光が、対物レンズ16、孔空きミラー18の孔部1
8a、合焦レンズ19、結像レンズ20、クイックリタ
ーンミラー21を介してフィールドレンズ22に導か
れ、眼底35の空中像がフィールドレンズ22の眼底と
共役位置に形成される。この空中像は反射ミラー24、
リレーレンズ25によりCCDカメラ26にリレーさ
れ、そのCCDカメラ26の受像面26aに眼底像が形
成される。そのCCDカメラ26は信号処理回路36に
接続され、その信号処理回路36はテレビモニター37
に接続されている。このテレビモニター37にはそのC
CDカメラ26からの映像出力により眼底像38が映し
出される。
反射光が、対物レンズ16、孔空きミラー18の孔部1
8a、合焦レンズ19、結像レンズ20、クイックリタ
ーンミラー21を介してフィールドレンズ22に導か
れ、眼底35の空中像がフィールドレンズ22の眼底と
共役位置に形成される。この空中像は反射ミラー24、
リレーレンズ25によりCCDカメラ26にリレーさ
れ、そのCCDカメラ26の受像面26aに眼底像が形
成される。そのCCDカメラ26は信号処理回路36に
接続され、その信号処理回路36はテレビモニター37
に接続されている。このテレビモニター37にはそのC
CDカメラ26からの映像出力により眼底像38が映し
出される。
【0015】撮影時には、クイックリターンミラー21
が撮影光学系2の光路から退避され、眼底からの反射光
は対物レンズ16、孔空きミラー18の孔部18a、合
焦レンズ19、結像レンズ20を介してフィルム39に
導かれ、写真撮影が行われる。
が撮影光学系2の光路から退避され、眼底からの反射光
は対物レンズ16、孔空きミラー18の孔部18a、合
焦レンズ19、結像レンズ20を介してフィルム39に
導かれ、写真撮影が行われる。
【0016】この眼底カメラの光学系はアライメント用
光学系40を有する。O3はそのアライメント用光学系
40の光軸である。このアライメント用光学系40は、
アライメント用光源41、コンデンサレンズ42、ピン
ホール板43、コリメートレンズ44、指標板45、可
動遮光板46を有する。ピンホール板43は図3に示す
ように1個のピンホール43aをその中心に有する。こ
のピンホール板43は被検眼29の角膜頂点Mに対する
対物レンズ16までの距離が適正位置にあるときに、眼
底35と共役位置にある。指標板45は被検眼29の角
膜頂点Mに対する対物レンズ16までの距離が適正位置
にあるときに、被検眼29の瞳と共役位置にある。この
指標板45は図4、図5に示すように二枚の可動板5
9、60から構成されている。可動板59には円形の通
過窓61が形成され、可動板60には円形の通過窓62
が形成されている。この通過窓61、62は中心Cに対
して互いに等距離の関係にある。
光学系40を有する。O3はそのアライメント用光学系
40の光軸である。このアライメント用光学系40は、
アライメント用光源41、コンデンサレンズ42、ピン
ホール板43、コリメートレンズ44、指標板45、可
動遮光板46を有する。ピンホール板43は図3に示す
ように1個のピンホール43aをその中心に有する。こ
のピンホール板43は被検眼29の角膜頂点Mに対する
対物レンズ16までの距離が適正位置にあるときに、眼
底35と共役位置にある。指標板45は被検眼29の角
膜頂点Mに対する対物レンズ16までの距離が適正位置
にあるときに、被検眼29の瞳と共役位置にある。この
指標板45は図4、図5に示すように二枚の可動板5
9、60から構成されている。可動板59には円形の通
過窓61が形成され、可動板60には円形の通過窓62
が形成されている。この通過窓61、62は中心Cに対
して互いに等距離の関係にある。
【0017】この可動板59、60はステッピングモー
ター63の出力軸に連結されたボールネジ64に一側が
支持され、他側がガイド棒65に支持されている。その
ボールネジ64はその中央部分において互いに逆方向に
ネジが切られており、ステッピングモーター63の一方
向の回転により互いに逆方向にガイド棒65に沿って可
動されるものとなっている。そのステッピングモーター
63は通過窓相互間隔変更回路51によって駆動され、
その通過窓61、62の相互間隔K´が瞳孔径に応じて
変更される。すなわち、被検眼29の瞳孔径が小さい場
合には、通過窓61、62が接近され、被検眼29の瞳
孔径が大きい場合には、通過窓61、62が離間され
る。
ター63の出力軸に連結されたボールネジ64に一側が
支持され、他側がガイド棒65に支持されている。その
ボールネジ64はその中央部分において互いに逆方向に
ネジが切られており、ステッピングモーター63の一方
向の回転により互いに逆方向にガイド棒65に沿って可
動されるものとなっている。そのステッピングモーター
63は通過窓相互間隔変更回路51によって駆動され、
その通過窓61、62の相互間隔K´が瞳孔径に応じて
変更される。すなわち、被検眼29の瞳孔径が小さい場
合には、通過窓61、62が接近され、被検眼29の瞳
孔径が大きい場合には、通過窓61、62が離間され
る。
【0018】アライメント動作を説明すると、アライメ
ント用光源41を点灯し、撮影光学系2の光路に前眼部
観察レンズ18´を挿入する。投影する指標の間隔を瞳
径の小さい人でも見れるように3mm程度にして被検眼
に投影し、概略の上下左右のアライメントを被検者に合
わせさせる。架台(図示を略す)は光軸方向にモーター
で駆動されて移動できるようになっている。被検眼の前
方には距離センサー17、17が撮影光学系2の光軸O
2の回りに等角度毎に4箇所光軸O2に関して対称的に
設けられて、角膜頂点Mまでの光軸O2方向の角膜頂点
Mから対物レンズ16までの作動距離が測定される。こ
の距離センサー17、17の出力値により架台を光軸方
向に移動させて光軸方向の位置合わせを行う。なお、対
物レンズ16と孔空きミラー18との間に破線で示すよ
うに撮影光学系2の光路に挿脱可能の反射ミラー17´
を設けて、その反射方向前方に破線で示すように距離セ
ンサー17を設けることもできる。この反射ミラー17
´は作動距離測定後その光路から退避される。
ント用光源41を点灯し、撮影光学系2の光路に前眼部
観察レンズ18´を挿入する。投影する指標の間隔を瞳
径の小さい人でも見れるように3mm程度にして被検眼
に投影し、概略の上下左右のアライメントを被検者に合
わせさせる。架台(図示を略す)は光軸方向にモーター
で駆動されて移動できるようになっている。被検眼の前
方には距離センサー17、17が撮影光学系2の光軸O
2の回りに等角度毎に4箇所光軸O2に関して対称的に
設けられて、角膜頂点Mまでの光軸O2方向の角膜頂点
Mから対物レンズ16までの作動距離が測定される。こ
の距離センサー17、17の出力値により架台を光軸方
向に移動させて光軸方向の位置合わせを行う。なお、対
物レンズ16と孔空きミラー18との間に破線で示すよ
うに撮影光学系2の光路に挿脱可能の反射ミラー17´
を設けて、その反射方向前方に破線で示すように距離セ
ンサー17を設けることもできる。この反射ミラー17
´は作動距離測定後その光路から退避される。
【0019】瞳孔径測定は、CCDカメラ26により受
像された瞳孔像に基づいて行われる。CCDカメラ26
は画像取り込み回路47に接続されている。画像取り込
み回路47は制御回路48によって制御される。制御回
路48は、光源30、ミラー駆動回路49、遮光板駆動
回路50、通過窓相互間隔変更回路51、メモリ回路5
2を制御する役割を果たす。距離センサー17が対物レ
ンズ16から角膜頂点Mまでの適正距離を検出すると、
光源30をオンする。被検眼29の前眼部は光源30の
オンと共に赤外光により照明され、その前眼部からの反
射赤外光は対物レンズ16、孔空きミラー18、合焦レ
ンズ19、結像レンズ20、クイックリターンミラー2
1、フィールドレンズ22、反射ミラー24、リレーレ
ンズ25を経由してCCDカメラ26の受像面26aに
導かれ、図2に示す前眼部像54が受像面26aに結像
される。この図2おいて、55は瞳の像を示し、56は
瞳孔33の縁の像を示している。
像された瞳孔像に基づいて行われる。CCDカメラ26
は画像取り込み回路47に接続されている。画像取り込
み回路47は制御回路48によって制御される。制御回
路48は、光源30、ミラー駆動回路49、遮光板駆動
回路50、通過窓相互間隔変更回路51、メモリ回路5
2を制御する役割を果たす。距離センサー17が対物レ
ンズ16から角膜頂点Mまでの適正距離を検出すると、
光源30をオンする。被検眼29の前眼部は光源30の
オンと共に赤外光により照明され、その前眼部からの反
射赤外光は対物レンズ16、孔空きミラー18、合焦レ
ンズ19、結像レンズ20、クイックリターンミラー2
1、フィールドレンズ22、反射ミラー24、リレーレ
ンズ25を経由してCCDカメラ26の受像面26aに
導かれ、図2に示す前眼部像54が受像面26aに結像
される。この図2おいて、55は瞳の像を示し、56は
瞳孔33の縁の像を示している。
【0020】画像取り込み回路47はその前眼部像54
に基づく映像出力を取り込み、その映像出力はA/D変
換回路57を介してメモリ回路52に入力される。その
メモリ回路52の出力は瞳孔径演算回路58に入力され
る。前眼部からの反射光の輝度は、瞳孔33に対応する
部分からの反射光の光量が最も少なく、瞳以外の瞼等か
らの反射光の光量が最も多く、瞳からの反射光の光量は
瞳孔33から反射光の光量と瞳以外からの反射光の光量
との間にあり、瞳孔33の縁、瞳の外縁において前眼部
からの反射光量が不連続的に変化し、前眼部からの反射
光量に対応する輝度信号のレベルLは、図2に示すよう
になる。
に基づく映像出力を取り込み、その映像出力はA/D変
換回路57を介してメモリ回路52に入力される。その
メモリ回路52の出力は瞳孔径演算回路58に入力され
る。前眼部からの反射光の輝度は、瞳孔33に対応する
部分からの反射光の光量が最も少なく、瞳以外の瞼等か
らの反射光の光量が最も多く、瞳からの反射光の光量は
瞳孔33から反射光の光量と瞳以外からの反射光の光量
との間にあり、瞳孔33の縁、瞳の外縁において前眼部
からの反射光量が不連続的に変化し、前眼部からの反射
光量に対応する輝度信号のレベルLは、図2に示すよう
になる。
【0021】従って、前眼部像を数本の走査線S1〜S
nで走査することにより、輝度信号のレベルLの変化を
追跡し、輝度信号の立ち下がりが二段になっている走査
線を特定し、この走査線のうち輝度信号の二段目の立ち
下がりL´から二段目までの立ち上がりL´までの間隔
Kが最も大きいものを特定すれば、その間隔Kが瞳孔径
に対応することになり、この間隔Kから瞳孔径を測定で
きることになる。このような瞳孔径の測定方法は既に公
知であるので、その詳細な説明は省略する。
nで走査することにより、輝度信号のレベルLの変化を
追跡し、輝度信号の立ち下がりが二段になっている走査
線を特定し、この走査線のうち輝度信号の二段目の立ち
下がりL´から二段目までの立ち上がりL´までの間隔
Kが最も大きいものを特定すれば、その間隔Kが瞳孔径
に対応することになり、この間隔Kから瞳孔径を測定で
きることになる。このような瞳孔径の測定方法は既に公
知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0022】その瞳孔径の測定結果は、制御回路48に
入力される。この瞳孔径の測定値により通過窓61、6
2の間隔を合わせる。
入力される。この瞳孔径の測定値により通過窓61、6
2の間隔を合わせる。
【0023】その指標板45の像は瞳近傍に形成され、
通過窓61、62の相互間隔は瞳近傍において瞳孔の縁
のぎりぎりに沿って(瞳孔33の周辺部を通って)通過
光束が眼内に入射するように選定される。図6、図7は
この瞳近傍においての通過光束の状態を示しており、6
6は通過窓61を通過して瞳に入射する通過光束、67
は通過窓62を通過して瞳に入射する通過光束、68は
瞳孔33の縁を示している。被検眼29の視軸O4が撮
影光学系2の光軸O2と合致しているとき(装置光学系
に対する被検眼の上下左右方向のアライメントが適正で
あるとき)には、図6に示すように、通過光束66、6
7が瞳孔の縁68のぎりぎりを通って入射することが可
能であるが、撮影光学系2の光軸O2に対して被検眼2
9の上下左右方向のアライメントが少しでもずれると、
図7に示すように、瞳によって一方の通過光束がけられ
ることになる。この図7には、通過光束66が瞳によっ
てけられた例が示されている。
通過窓61、62の相互間隔は瞳近傍において瞳孔の縁
のぎりぎりに沿って(瞳孔33の周辺部を通って)通過
光束が眼内に入射するように選定される。図6、図7は
この瞳近傍においての通過光束の状態を示しており、6
6は通過窓61を通過して瞳に入射する通過光束、67
は通過窓62を通過して瞳に入射する通過光束、68は
瞳孔33の縁を示している。被検眼29の視軸O4が撮
影光学系2の光軸O2と合致しているとき(装置光学系
に対する被検眼の上下左右方向のアライメントが適正で
あるとき)には、図6に示すように、通過光束66、6
7が瞳孔の縁68のぎりぎりを通って入射することが可
能であるが、撮影光学系2の光軸O2に対して被検眼2
9の上下左右方向のアライメントが少しでもずれると、
図7に示すように、瞳によって一方の通過光束がけられ
ることになる。この図7には、通過光束66が瞳によっ
てけられた例が示されている。
【0024】遮光板46は遮光板駆動回路50によって
通過窓61と通過窓62との間で交互に駆動され、これ
によって、通過光束66、67は交互に被検眼29に導
かれることになる。被検眼29の角膜頂点Mから対物レ
ンズ16までの距離が適正状態にあるときには、眼底3
5とピンホール板43とが共役であるので、図6に示す
通過光束66、67は眼底35において一点に集束す
る。従って、図6に示すように、装置光学系に対する被
検眼29の上下左右方向の位置が適正状態にあるときに
は、通過光束66、67を交互に遮光しても、いずれか
の通過光束が眼底35に照射されているので、被検者は
指標の点滅を意識しないが、図7に示すように、装置光
学系に対する被検眼29の上下左右方向の位置が不適正
であると、通過光束66が眼内に入射せず、通過光束6
7が一定時間間隔をもって入射することになるため、被
検者には指標が点滅して見えることになる。
通過窓61と通過窓62との間で交互に駆動され、これ
によって、通過光束66、67は交互に被検眼29に導
かれることになる。被検眼29の角膜頂点Mから対物レ
ンズ16までの距離が適正状態にあるときには、眼底3
5とピンホール板43とが共役であるので、図6に示す
通過光束66、67は眼底35において一点に集束す
る。従って、図6に示すように、装置光学系に対する被
検眼29の上下左右方向の位置が適正状態にあるときに
は、通過光束66、67を交互に遮光しても、いずれか
の通過光束が眼底35に照射されているので、被検者は
指標の点滅を意識しないが、図7に示すように、装置光
学系に対する被検眼29の上下左右方向の位置が不適正
であると、通過光束66が眼内に入射せず、通過光束6
7が一定時間間隔をもって入射することになるため、被
検者には指標が点滅して見えることになる。
【0025】よって、この指標の点滅を確認することに
よって被検者自ら装置光学系に対する被検眼の位置合わ
せを行うことができる。
よって被検者自ら装置光学系に対する被検眼の位置合わ
せを行うことができる。
【0026】図9はこの第1実施例の指標板45の変形
例を示すもので、指標板45を液晶板により構成したも
のである。すなわち、通過窓61、62を電気的に形成
し、その相互間隔も電気的に形成する。また、交互に、
その通過窓61、62を消滅させれば、通過光束66、
67を遮断できることになり、遮光板46も不要とな
る。従って、液晶板により指標板45を構成すれば、可
動機構を用いなくとも通過窓61、62の相互間隔K´
を変更できるので構造的に簡便なものとなる。
例を示すもので、指標板45を液晶板により構成したも
のである。すなわち、通過窓61、62を電気的に形成
し、その相互間隔も電気的に形成する。また、交互に、
その通過窓61、62を消滅させれば、通過光束66、
67を遮断できることになり、遮光板46も不要とな
る。従って、液晶板により指標板45を構成すれば、可
動機構を用いなくとも通過窓61、62の相互間隔K´
を変更できるので構造的に簡便なものとなる。
【0027】図10はアライメント用光学系40の他の
実施例を示すもので、前記実施例と同一構成要素につい
ては同一符号を付して説明することとする。
実施例を示すもので、前記実施例と同一構成要素につい
ては同一符号を付して説明することとする。
【0028】ピンホール板43は図11に示すように4
個の円形のピンホール69〜72を有する。このピンホ
ール69〜72は中心Cから等距離の位置にかつ中心C
の回りに等角度毎に設けられている。指標板45は図1
2に示す液晶板から構成され、4個の通過窓73〜76
が形成されている。この指標板45の通過窓73〜76
も指標板45と同様に中心C´から等距離の位置にかつ
中心C´の回りに等角度毎に設けられている。その通過
窓73〜76の相互間隔は前記実施例と同様に瞳孔径に
応じて変更可能であり、図13に示すように、通過窓7
3〜76を通過した通過光束は瞳孔の縁68のぎりぎり
を通って眼内に入射する。
個の円形のピンホール69〜72を有する。このピンホ
ール69〜72は中心Cから等距離の位置にかつ中心C
の回りに等角度毎に設けられている。指標板45は図1
2に示す液晶板から構成され、4個の通過窓73〜76
が形成されている。この指標板45の通過窓73〜76
も指標板45と同様に中心C´から等距離の位置にかつ
中心C´の回りに等角度毎に設けられている。その通過
窓73〜76の相互間隔は前記実施例と同様に瞳孔径に
応じて変更可能であり、図13に示すように、通過窓7
3〜76を通過した通過光束は瞳孔の縁68のぎりぎり
を通って眼内に入射する。
【0029】眼底35には被検眼29の上下左右方向の
位置が装置光学系に対して適正状態のときには4個の通
過光束77〜80が瞳孔の縁68のぎりぎりのところを
通って眼内に入射するため四個の指標が視認されるが、
被検眼29の上下左右方向の位置が装置光学系に対して
ずれていると、通過光束77〜80の少なくとも一つが
瞳によってけられるため、四個の指標の少なくとも一つ
が欠落して視認される。
位置が装置光学系に対して適正状態のときには4個の通
過光束77〜80が瞳孔の縁68のぎりぎりのところを
通って眼内に入射するため四個の指標が視認されるが、
被検眼29の上下左右方向の位置が装置光学系に対して
ずれていると、通過光束77〜80の少なくとも一つが
瞳によってけられるため、四個の指標の少なくとも一つ
が欠落して視認される。
【0030】従って、被検者は指標の欠落の有無により
装置光学系に対して被検眼が適正であるか否かを知るこ
とができる。
装置光学系に対して被検眼が適正であるか否かを知るこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わる眼科装置は、以上説明し
たように構成したので、被検眼の瞳孔径にばらつきがあ
る場合であっても、被検者自身による装置光学系の光軸
に対する眼の位置合わせ精度を一定に保つことができる
という効果を奏する。
たように構成したので、被検眼の瞳孔径にばらつきがあ
る場合であっても、被検者自身による装置光学系の光軸
に対する眼の位置合わせ精度を一定に保つことができる
という効果を奏する。
【図1】本発明に係わる眼科装置の光学系の実施例を示
す光学図である。
す光学図である。
【図2】前眼部像と輝度信号のレベルとの関係を示す図
である。
である。
【図3】図1に示すピンホール板の平面図である。
【図4】図1に示す指標板の駆動機構を示す平面図であ
る。
る。
【図5】図4に示す駆動機構の側面図である。
【図6】装置光学系に対して被検眼が適正状態に位置す
るときの通過光束の入射状態を示す図である。
るときの通過光束の入射状態を示す図である。
【図7】装置光学系に対して被検眼が適正状態にないと
きの通過光束の入射状態を示す光学図である。
きの通過光束の入射状態を示す光学図である。
【図8】被検眼が装置光学系に対して適正状態にあると
きに眼底に形成された通過光束を示す図である。
きに眼底に形成された通過光束を示す図である。
【図9】指標板の変形例を示す平面図である。
【図10】アライメント用光学系の他の実施例を示す図
である。
である。
【図11】図10に示すピンホール板の平面図である。
【図12】図10に示す指標板の平面図である。
【図13】図10に示すアライメント用光学系の瞳孔へ
の入射状態を示す説明図である。
の入射状態を示す説明図である。
29 被検眼 40 アライメント用光学系 41 アライメント用光源 45 指標板 48 制御回路 51 通過窓相互間隔変更回路 58 瞳孔径演算手段 61、62 通過窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−71526(JP,A) 実開 平3−80705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/16
Claims (1)
- 【請求項1】 被検眼に対するアライメント用光源を有
するアライメント光学系が設けられ、該アライメント光
学系は前記アライメント用光源の前方に指標板を有し、
該指標板には前記アライメント用光源から出射された出
射光束を通過させる複数個の通過窓が形成され、該複数
個の通過窓は該通過窓を通過した光束が瞳周辺部を通っ
て眼内に入射するように形成され、前記複数個の通過窓
の相互間隔を瞳孔径の大きさに応じて変更する変更手段
が設けられていることを特徴とする眼科装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19208192A JP3255240B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 眼科装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19208192A JP3255240B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 眼科装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0630902A JPH0630902A (ja) | 1994-02-08 |
| JP3255240B2 true JP3255240B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16285330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19208192A Expired - Fee Related JP3255240B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 眼科装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3255240B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5986491B2 (ja) * | 2012-11-26 | 2016-09-06 | 株式会社クリュートメディカルシステムズ | 視覚機能計測装置 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP19208192A patent/JP3255240B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0630902A (ja) | 1994-02-08 |
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