JP2608852B2 - 角膜撮影装置 - Google Patents
角膜撮影装置Info
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Description
内皮細胞を拡大観察乃至拡大写真撮影するための角膜撮
影装置に関する。
大観察乃至拡大写真撮影のため、被検者の眼球面に対し
顕微鏡の対物レンズを非接触型又は接触型として、スリ
ット照明光を眼軸に対し斜方向から被観察部に向け照射
し、角膜表面からの反射光と内皮細胞の像光線とを分離
して被検部の角膜内皮細胞をテレビカメラ等により撮影
するようにした装置が用いられている。一方、被検眼部
にテレビカメラのピント合わせを行う場合に、装置の中
心軸と眼軸とを合わせる所謂アライメント装置を備えた
装置(例えば特開平2−283352号公報,特公平3
−60487号公報に記載された眼科装置)がある。
来の装置では、テレビカメラを付設した顕微鏡架台を、
コントロールレバー等を用いて手動で上下・左右方向に
移動せしめて、モニタ画面上で瞳の中心にアライメント
指標光を位置せしめて被検者の眼軸と顕微鏡光軸のアラ
イメントを行った状態で、同じく手動で本体である上記
架台を前後方向に移動せしめて角膜内皮の合焦を行って
いたので、被検部の角膜内皮細胞に合焦せしめるまで相
当の手間と習熟を必要とした。本発明は上記の点に鑑み
てなされたものであって、手間や習熟を必要とせず、被
検者頭部をアゴ台に固定した後、被検者に被検眼で固視
標を固視せしめて機械を作動させるだけで、自動的に被
検部の角膜内皮細胞の拡大観察乃至拡大写真撮影を行う
ことのできる角膜の撮影装置を提供することを目的と
し、さらに該拡大観察乃至拡大写真撮影と同時に被検眼
の角膜厚を測定することのできる装置を提供することを
他の目的としている。
に、本発明の角膜の撮影装置においては、前眼部観察光
学系と、該観察光学系と同軸で被検眼に向けアライメン
ト用指標光を投影する手段と、該観察光学系の光軸上に
受光面を有するテレビカメラと、該観察光学系と異なる
方向から眼球面をスリット照射する照明系と、眼球面を
照射したスリット照明光に基づき上記テレビカメラに被
検部の拡大像を結像させるための拡大撮影光学系と、上
記テレビカメラとは別光路を介して上記拡大撮影光学系
による角膜内皮合焦を検知するごとく配設された合焦検
知用受光素子と、上記アライメント用指標光の角膜反射
光によるテレビカメラの撮像素子からの信号に基づき撮
像画面上の角膜反射光による光点を該画面の所定位置に
くるように、上記前眼部観察光学系と上記テレビカメラ
と上記アライメント用指標光の投影手段と上記拡大撮影
光学系と上記合焦検知用受光素子とからなる撮影系全体
を上記観察光学系の光軸と直交するX・Y方向に移動せ
しめる手段と、該撮影系を被検眼方向に移動せしめる手
段と、上記光点が上記撮像画面の予め設定した所定領域
に入ってくるとき、該撮影系全体を被検眼方向に上記光
点を追尾させつつ前進を開始せしめ、該撮影系の被検眼
方向への前進中に上記合焦検知用受光素子により角膜内
皮合焦を検知した信号に基づき撮影信号を発生させる手
段とからなることを特徴とする。
被検部の角膜内皮の拡大撮影を行った後、上記撮影系
を、上記観察光学系の光軸に直交する方向への移動のう
ち、Y方向の移動量は保持してX方向の移動量を解消す
るとともに、上記角膜内皮合焦検知位置より所定の小距
離だけ初期設定側に自動復帰するようにするのが効果的
である。
は、少くとも、被検眼の眼球面をスリット照明する照明
系と、眼球面を照射したスリット照明光に基づき被検部
の拡大像を結像させるための拡大撮影光学系と、上記拡
大撮影光学系による上記拡大像の結像面とは別光路を介
して上記拡大撮影光学系による角膜上皮合焦位置と角膜
内皮合焦位置を検知するごとく配設された合焦検知用受
光素子と、上記照明系と上記拡大撮影光学系と上記合焦
検知用受光素子とを有する撮影系全体を上記拡大像の結
像面における受光素子からの信号により角膜内皮合焦位
置に来るように被検眼方向に移動せしめる手段と、上記
合焦検知用受光素子により角膜内皮合焦を検知した信号
に基づき撮影信号を発生させる手段と、上記合焦検知用
受光素子によりそれぞれ検知された上記角膜上皮合焦位
置から上記角膜内皮合焦位置までの上記撮影系の移動量
を検出する手段とを備え、角膜内皮撮影とともに角膜厚
を測定可能にしたものである。
リット照明光に基づく合焦検知用像の長手方向に長い受
光面を有する受光素子とするのが望ましい。
けアライメント用指標光を前眼部観察光学系の光軸と同
軸で投影することにより、被検眼の眼球面から反射光に
よる撮像画面上の光点の位置を該画面の中心等所定位置
にくるように自動的に撮影系を動かして被検者の眼軸を
上記光軸と合致させることができるが、この場合、眼球
が始終動いていて該光点の位置が変っても、撮影系全体
を上記観察光学系の光軸と直交する方向すなわちX・Y
方向に自動的に移動させながら、該光点が該画面の所定
領域すなわち所定位置を中心とした狭められた領域にく
るとき該光点を追尾させつつ前進を開始せしめ先に撮影
系のXY方向を合わせ次に前進させるという制御手段を
採用することにより、撮影系のアライメントを効果的に
行うことができる。そして、該撮影系を被検眼に近づ
け、被検部の拡大像を結像させる拡大撮影光学系の光軸
上のテレビカメラと別光路を介した位置に受光面を有す
るアライメント用とは別個の受光素子により、正確に上
記拡大撮影光学系の角膜内皮合焦を検知して、上記拡大
撮影光学系により被検部の角膜内皮を自動的に且つ良好
に拡大撮影することができる。
影系を、上記観察光学系の光軸に直交する方向への移動
のうち、Y方向の移動量は保持してX方向の移動量を解
消するようにすると、被検者が片方の目の撮影を終って
反対側の目を撮影する場合には、撮影系のX・Y方向の
移動即ち撮影系を搭載した架台の該移動はX方向の移動
だけですみ、また、上記撮影系を上記角膜内皮合焦検知
位置より所定の小距離だけ初期設定側に自動復帰するよ
うにすることにより、自動復帰した待機位置よりの被検
眼撮影位置までの撮影系即ち上記撮影系を搭載した架台
の移動量を少くすることができ、これにより、被検者の
片方の眼の撮影を終って反対側の目を撮影する場合、機
械の操作性を良くして撮影を早く行うことができる。
少くとも、照明系によりスリット照明された眼球面から
の反射光に基づき、拡大撮影光学系により被検部の拡大
像が結像されるが、テレビカメラの受光面等被検部拡大
像の結像面における受光素子からの信号により自動的に
撮影系を被検眼方向に前進せしめ、上記拡大撮影光学系
により被検部の拡大像の結像面とは別光路を介した位置
に受光面を有する合焦検知用受光素子により、正確に上
記拡大撮影光学系の角膜内皮合焦を検知して、撮影信号
発生手段により、トリガーなどの撮影信号を発生して、
ストロボ光源などにより被検部の角膜内皮を良好に拡大
撮影することができる一方、上記合焦検知用受光素子に
よりそれぞれ検知された角膜上皮合焦位置から角膜内皮
合焦位置までの移動量に基づき、角膜内皮撮影と同時に
角膜厚を測定することができる。
被検部の拡大像の結像面とは別光路介した位置におい
て、受光面をスリット照明光に基づく合焦検知用像の長
手方向に長い形状に形成することにより、合焦検出に最
適な赤外感度を有するセンサを、効率よく用いて検知を
行うことができる。
る。図1は、上記実施例の光路図で、図2は、上記実施
例の電気回路のブロック図である。
ット照射する照明系と、被検眼に向け撮影光軸位置合わ
せのためのアライメント用指標光を投影してその角膜反
射光をテレビカメラ8で撮像するようにした前眼部観察
光学系と、該観察光学系と異なる方向から眼球面2に対
面して眼球面を照射したスリット照明光に基づき上記テ
レビカメラ8により被検部の拡大観察乃至拡大写真撮影
を行えるようにした拡大撮影光学系とからなる撮影系3
が示されており、該撮影系3は、前眼部観察光学系の光
軸4に直交する紙面に垂直なX方向及び紙面の上下方向
であるY方向と、観察光学系光軸4の方向であるZ方向
の3方向に、それぞれ後述する駆動機構によって移動さ
せられる。
撮影光学系によるフォーカシング時に用いる照明ランプ
11と、角膜内皮細胞の拡大写真撮影時におけるストロ
ボ放電管13とが、照明ランプ11の発する光の集光レ
ンズ12による集束位置とストロボ放電管13の発する
光の集光レンズ14による集束位置とが同一位置になる
ように、照明ランプ11の光はハーフミラー(可視光透
過・赤外光反射)15によりその赤外光が反射される一
方、ストロボ放電管13の光(可視光)は、該ハーフミ
ラー15を通過してそれぞれスリット16の位置に集束
するように配置されている。この場合、必要に応じ照明
ランプ11と該ハーフミラー15との間の光路に可視光
カットフィルターを挿入し、ストロボ放電管13と集光
レンズ14との間に赤外光カットフィルターを挿入す
る。スリット16を通過した光は投影レンズ17を通し
て被検者の眼球1の被観察面である角膜2を斜方向か
ら、フォーカシング時には照明ランプ11による照明光
により、また撮影時にはストロボ光により、眼軸に対し
所定角度で照射するようになっている。
上に位置すべき前眼部観察光学系光軸4上に、前方より
順次所定位置にビームスプリッター5、前眼部撮影レン
ズ6、及び該光軸4と45°交叉したハーフミラー(赤
外光透過、可視光反射)7が配設されて、前眼部撮影レ
ンズ6により後方のテレビカメラ8前面のCCD受光面
9に前眼部像が結像するとともに、後述する光軸合わせ
のための近赤外光が投影結像するようになっている。
眼部観察光学系光軸4を挾んで反対側には、眼球面に対
する照明ランプ11又はストロボ放電管13による斜め
のスリット状照明光線の反射光を受けて被観察部の角膜
内皮細胞を拡大観察乃至拡大写真撮影する一方、フォー
カシングをするための拡大撮影光学系が設けられ、拡大
撮影像が上記テレビカメラ8前面のCCD受光面9及び
後述する合焦検知用受光素子30上に結像するようにな
っている。すなわち、前眼部撮影用の前眼部観察光学系
の光軸4を挾んで照明系の照明光軸10と対称位置にあ
る光軸18上の所定位置に、眼球面側に対物レンズ19
が、また対物レンズ19と所定距離をおいてミラー20
が該光軸18と所定角度交叉して眼球面からの前記照明
光の反射光による像光線を、上記前眼部観察光学系光軸
4上の所定位置に直交するように折曲げるべく配置さ
れ、ミラー20により反射した像光線は視野絞り21及
び結像レンズ22を通って上記観察光学系光軸4と45
°交叉したハーフミラー7により拡大像光線のうちスト
ロボ光による可視光は全反射して、テレビカメラ8のC
CD受光面9上に被観察面の角膜内皮細胞の拡大撮影像
として結像するとともに拡大像光線のうち赤外光は該ハ
ーフミラーを通過して後述する合焦検知用受光素子30
上に結像する。
ームスプリッター5に対し該光軸4と直角方向の側方か
ら、被検者に対して固指標を提示するための固指標光
と、眼軸と上記光軸4とを合致せしめるためのアライメ
ント光である近赤外光とを入射して、これら光線を該前
眼部観察光学系光軸4上を進行せしめて眼球面2に入射
せしめるようになっている。すなわち、前眼部観察光学
系の側方の所定位置に、アライメント光である近赤外光
の発光ダイオード23と固視標光である明滅可視光の発
光ダイオード24とが、それぞれの光線の光軸が上記観
察光学系の光軸4と平行になるように配設され、近赤外
発光ダイオード23からの近赤外光は集光レンズ25、
ミラー26、近赤外光反射可視光透過ミラー27、ミラ
ー28、集光レンズ29を通ってビームスプリッター5
内の反射面で反射されて前眼部観察光学系光軸4上を眼
球面に入射するようになっているとともに、明滅可視光
の発光ダイオード24からの明滅可視光は上記近赤外光
反射可視光透過ミラー27を通過し、上記近赤外光と同
じくミラー28、集光レンズ29、ビームスフリッター
5を経て前眼部観察光学系光軸4上を進行し眼球面2に
入射するようになっている。
ラー20で折曲げられて上記前眼部観察光学系光軸4と
直交する光軸上で、上記テレビカメラ8のCCD受光面
9と、上記前眼部観察光学系光軸4に45°交叉して配
設された上記ハーフミラー7の反射面に関して共役位置
に、上記スリット照明光に基づく合焦検知用像の長手方
向に長い受光面を有する合焦検知用受光素子30が配設
されて、上記前眼部観察光学系と上記照明系と、上記拡
大撮影光学系とからなる撮影系3が被検眼方向に移動す
るとき上記拡大撮影光学系による角膜上皮合焦位置と角
膜内皮合焦位置とを検知するようになっている。
CD受光面9で結像した画像により得られた受像信号
は、図2に示す画像入出力制御回路31に入力する。次
に該制御回路31からの映像信号を受けたモニタ表示器
33の画面に、光軸位置合わせ時には、眼球面2からの
アライメント用の近赤外光の反射光による光点が表示さ
れ、機械作動の前期段階におけるアライメント状況を確
認できるようになっている。
号を受けたX・Y方向位置検出回路34では、撮影画面
上の近赤外光による光点の位置すなわちX・Y方向にお
ける光点40(図3参照)の位置を検出し、この位置検
出信号をX・Y方向位置制御回路36に入力する。そし
て、該位置制御回路36からの制御信号により図3に示
す撮像画面上の光点40が、該画面をX方向にX1,X
2に2分割する一方、Y方向にY1,Y2に2分割した
各分割線(点線で表示)の交点である画面中心に位置す
るように、X軸駆動機構38とY軸駆動機構39とを駆
動するようになっている。
て、上記光点40が上記撮像画面上で、全画面より上下
左右の寸法(X1, X2, Y1, Y2)を縮小した上記画面の画面
中心を囲んだ所定領域に入ったことを検出すると、電気
信号をZ方向位置制御回路37に入力し、該Z方向位置
制御回路37からの駆動信号でZ軸駆動機構44を作動
せしめ、撮影系3、具体的には撮影系3を搭載した架台
を当初の待機位置より被検眼の眼球面2に向け前進を開
始せしめる。この前進開始と同時に照明ランプ11を点
灯して眼球面2を赤外スリット光で照明し、拡大撮影光
学系によるフォーカシングを開始せしめる。上記撮影系
3の被検眼1方向への前進移動の間、アライメント用の
近赤外発光ダイオード23の点灯と可視光発光ダイオー
ド24の明滅点灯が行われ、始終動いている被検眼の眼
球面2からの反射光による撮像画面上のアライメント用
の光点40が該画面の中心に来るように、撮影系3を搭
載した架台はX・Y方向に駆動され、該撮影系3は該画
面上で該光点を追尾する。
伴い、被検眼の眼球面2からの反射光による拡大像光線
(赤外線)が拡大撮影光学系から上記合焦検知用受光素
子30に入光し、該受光素子30からの受光信号がスリ
ット光反射検出回路41に入力して角膜上皮合焦検出と
角膜内皮合焦検出とが順次行われる。この角膜内皮合焦
が検出されると、該スリット光反射検出回路41からの
信号がZ方向位置制御回路37に入力し、該制御回路3
7からの信号でZ軸駆動機構44が撮影系3の移動を停
止せしめる。また同時に、スリット光反射検出回路41
からの信号でストロボ発光制御回路42が作動してスト
ロボ放電管13が発光し(このとき近赤外発光ダイオー
ド23はアライメントを終り消灯している)、眼球面2
からの反射光が拡大撮影光学系の光路を経て被検部の拡
大像がテレビカメラ8の受光面9に結像し、テレビカメ
ラ8からの被検部の角膜内皮細胞の拡大像の映像信号
は、画像入出力制御回路31よりフレームメモリ32に
書き込まれる一方モニタ表示器33に該拡大像が表示さ
れる。また、この角膜内皮細胞拡大像は、フレームメモ
リ32から必要に応じ画像入出力制御回路31で読みだ
して、ビデオプリンタ35から打ち出すことができ、被
検眼の画像プリントをカルテにつけることができる。
移動量は、Z軸に連結されたロータリーエンコーダ等の
回転量検出器を含むZ方向移動量検出器43で逐次検出
される。また、上記スリット光反射検出回路41からZ
方向移動量検出器43に順次入力した角膜上皮合焦検出
信号と角膜内皮合焦検出信号とから、角膜上皮合焦位置
から角膜内皮合焦位置までの撮影系3の移動量が、該検
出器43内で演算検出され、算出された移動量すなわち
角膜厚の信号は、画像入出力制御回路31を介してモニ
タ表示器33に、角膜内皮細胞拡大像とともに角膜厚と
して表示される。
に待機位置へ戻される。すなわち、撮影終了時、画像入
出力回路31からXY方向位置検出回路34を介してX
Y方向位置制御回路36とZ方向位置制御回路37から
の制御信号により、Y軸駆動機構39は作動させずX軸
駆動機構38とZ軸駆動機構44のみを作動せしめ、撮
影系3を、X方向は当初のニュートラル位置へ、またZ
方向は、Z軸を逆駆動して、角膜内皮合焦検知位置より
所定の小距離すなわち平均角膜厚の0.5 ミリ以上の距離
を、Z方向移動量検出器43からの撮影系の戻り中の移
動量の検出信号により検出してZ方向位置制御回路37
を介して該駆動を制御して初期設定側へ復帰させ、撮影
系3を待機状態とする。これにより、被検者が片方の眼
の検眼を終って他の側の眼の検眼を行うとき、Y方向は
前の検眼時の位置をそのまま用い、Z方向は、僅かの前
進移動だけですむため、機械の操作量を少くして検査時
間を短縮することができる。
順を図4,図5に示すフローチャートに基いて説明す
る。先ず角膜撮影装置の電源を入れ、撮影系3である光
学系を、停電その他の理由で不定位置にあるのを定位置
のニュートラル位置へ移動せしめスタンバイ状態とす
る。被検者が同一人でなく他人に代ったときはIDカー
ドのナンバーを装置に入力して、該光学系即ち撮影系3
のニュートラル位置への移動を確認して、被検者頭部を
図示しないアゴ台に固定する。この場合、被検者が同一
人で片方の眼の撮影を終り反対側の眼を撮影する場合
は、IDカードの装置への入力は不要であり、被検者頭
部はアゴ台に固定された状態にある。
イオード23,可視光発光ダイオード24を点灯せし
め、固指標である可視光発光ダイオード24からの明滅
可視光の固視を被検者に指示し固視せしめスタート釦を
押す。(この場合近赤外線発光ダイオード23からのア
ライメント用指標光は被検者には見えない。)そしてモ
ニタ表示器33(以下、モニタ33と称す)にテレビカ
メラ8からの前眼部像を出さしめる。モニタ33には正
常状態ではアライメント用指標光の角膜反射像である光
点が写っているが、該モニタ33上に光点が入っていな
いようであればアゴ台を操作して高さを調整し上記光点
をモニタ33上に出す。これにより、前記X・Y方向位
置検出回路34で位置検出された光点の位置に応じて自
動的にX軸・Y軸が駆動されて被検眼に対して撮影系3
は移動させられ、撮像画面上の所定位置(中央)へ光点
が移動する。
にくると、撮像画面上でのアライメント指標反射光の検
出範囲が狭められて、引続くアライメント時のノイズ光
の混入が防止される。そして狭まった領域内でアライメ
ントを行いつつZ軸を駆動して撮影系3を前進せしめ
る。この撮影系3の前進途中でスリット光反射検出回路
41で角膜上皮からのスリット光反射を検出する。上皮
反射が検出されたときは、Z軸方向の移動量(a) がZ方
向移動量検出器43に記憶される。この場合、上皮反射
が検出されないときは、上記光点が上記撮像画面上の所
定位置に入ったときから該反射検出が所定時間内であれ
ば上皮反射検出が続けられるが、所定時間を過ぎたと
き、即ち何時までも信号が入らないときは、誤作動を起
しているので、撮影をすることなく撮影系3を後述する
待機位置に戻し再びやりなおすようになる。この場合、
Z軸運動量に対して設けられた図示しないリミットスイ
ッチからの信号で当初のニュートラル位置へ戻すように
する。
前進して同じくスリット光反射検出回路41で角膜内皮
からのスリット光反射を検出し、内皮反射が検出された
ときは、そのときのZ軸移動量(b) をZ方向移動量検出
器43に記憶し、該内皮反射検出の信号で、Z軸の駆動
を止め撮影系3の前進を停止させると同時に、ストロボ
を発光せしめてテレビカメラ8で撮影を行いフレームメ
モリ32へ画像を書込み、上皮検出時のZ軸移動量(a)
と内皮検出時のZ軸移動量(b) とから、Z方向移動量検
出器43で角膜厚を算出し、このときのY値(高さ)を
XY方向位置検出回路34で記憶し、撮影された角膜内
皮細胞拡大像と角膜厚とをモニタ33に表示して撮影が
終了する。一方、スリット光による内皮反射が検出され
ないときは、上記光点が上記撮像画面上の所定位置に入
ったたときから該反射検出が所定時間内であれば内皮反
射検出が続けられるが、所定時間を過ぎたときは誤動作
を起しているので撮影をすることなく撮影系3を後述す
る待機状態に戻して再びやりなおすようになるのは上記
上皮反射の場合と同様である。
・Z各方向に待機位置へ戻してスタンバイ状態とする。
このとき、上記光軸4に対する左右であるX方向の移動
は、動作中央であるニュートラル位置へ戻し、上記光軸
4に対する上下方向であるY方向の移動は内皮からのス
リット光反射を検出したときのY値である高さをそのま
ま用い、前後方向であるZ方向の移動については、上皮
からのスリット光反射を検出した(a) 位置より少し初期
設定位置側へ戻すようにする。これにより、被検者が同
一人ならば左右眼のY値・Z値は似ているので、眼を換
えて撮影するときに撮影系の移動量は少くなり、撮影を
早く行うことができる。なお、被検者が変ったときは、
被検者の頭部をアゴ台等に固定する前に、IDカードの
ナンバーを装置に入力し撮影系3のY方向・Z方向をニ
ュートラルに移動せしめるようにする。
ート釦を押して撮像をスタートさせ、モニタにテレビカ
メラからの像を映し出すのは、被検者の頭部をアゴ台等
に固定する前でもよい。また、本撮影装置の実施例にお
いては、被検者の角膜厚を測定するに当って撮影系3の
スリット光反射検出までの移動を電気的に自動で行って
いるが、手動で撮影系3を移動せしめて、スリット光上
皮反射検出から内皮反射検出までの撮影系の移動量の検
出により角膜厚みを測定できることを可能である。
よれば、被検者の眼球の角膜内皮細胞の拡大像を観察し
撮影する場合、テレビカメラを備えた撮影系を用いて自
動的に光軸合わせを行うとともに自動的に合焦させるこ
とができ、撮影の際の手動による手間を省いて、診断の
ための角膜内皮撮影を良好且つ迅速に行わせることがで
きる。
一人で左右の眼を換えて撮影する場合、前の角膜撮影の
際の撮影系の位置データを利用することにより、機械の
移動量を少くして撮影を早く行うことができる。
れば、被検者の眼球の角膜内皮細胞の合焦を自動的に行
うことができるとともに、角膜内皮撮影と同時に角膜厚
を測定することができ、角膜厚測定のための別の装置や
其の操作を不要ならしめ、眼科での診断の効率化に寄与
することができる。
置における合焦検知用受光素子として、合焦検出に最適
な赤外感度を有するセンサを、効率よく用いて合焦検知
を行わせることができる。
光による光点との位置関係を示す説明図、
ャートである。
…前眼部観察光学系光軸、 5…ビームスプリッター、
6…前眼部撮影レンズ、 7…赤外光透過可視光反射
ミラー、 8…テレビカメラ、 9…CCD受光面、
10…照明光軸、 11…照明ランプ、 13…ストロ
ボ放電管、 16…スリット、 18…拡大撮影光学系
光軸、 19…対物レンズ、 22…結像レンズ、 2
3…近赤外線発光ダイオード、 24…可視光発光ダイ
オード、 30…合焦検知用受光素子、 32…フレー
ムメモリ、 33…モニタ表示器、34…XY方向位置
検出回路、 38…X軸駆動機構、 39…Y軸駆動機
構、 41…スリット光反射検出回路、 42…ストロ
ボ発光制御回路、 43…Z方向移動量検出器、44…
Z軸駆動機構。
Claims (4)
- 【請求項1】前眼部観察光学系と、該観察光学系と同軸
で被検眼に向けアライメント用指標光を投影する手段
と、該観察光学系の光軸上に受光面を有するテレビカメ
ラと、該観察光学系と異なる方向から眼球面をスリット
照射する照明系と、眼球面を照射したスリット照明光に
基づき上記テレビカメラに被検部の拡大像を結像させる
ための拡大撮影光学系と、上記テレビカメラとは別光路
を介して上記拡大撮影光学系による角膜内皮合焦を検知
するごとく配設された合焦検知用受光素子と、上記アラ
イメント用指標光の角膜反射光によるテレビカメラの撮
像素子からの信号に基づき撮像画面上の角膜反射光によ
る光点を該画面の所定位置にくるように、上記前眼部観
察光学系と上記テレビカメラと上記アライメント用指標
光の投影手段と上記拡大撮影光学系と上記合焦検知用受
光素子とからなる撮影系全体を上記観察光学系の光軸と
直交するX・Y方向に移動せしめる手段と、該撮影系を
被検眼方向に移動せしめる手段と、上記光点が上記撮像
画面の所定領域にくるとき、該撮影系を被検眼方向に上
記光点を追尾させつつ前進を開始せしめ、該撮影系の被
検眼方向への移動中上記合焦検知用受光素子により角膜
内皮合焦を検知した信号に基づき撮影信号を発生させる
手段とからなることを特徴とする角膜撮影装置。 - 【請求項2】上記撮影系が被検部の角膜内皮の拡大撮影
を行った後、上記撮影系を、上記観察光学系の光軸に直
交する方向への移動のうち、Y方向の移動量は保持して
X方向の移動量を解消するとともに、上記角膜内皮合焦
検知位置より所定の小距離初期設定側に自動復帰するよ
うにしたことを特徴とする請求項1記載の角膜撮影装
置。 - 【請求項3】少くとも、被検眼の眼球面をスリット照明
する照明系と、眼球面を照射したスリット照明光に基づ
き被検部の拡大像を結像させるための拡大撮影光学系
と、上記拡大撮影光学系による上記拡大像の結像面とは
別光路を介して上記拡大撮影光学系による角膜上皮合焦
位置と角膜内皮合焦位置を検知するごとく配設された合
焦検知用受光素子と、上記照明系と上記拡大撮影光学系
と上記合焦検知用受光素子とを有する撮影系全体を上記
拡大像の結像面における受光素子からの信号により角膜
内皮合焦位置に来るように被検眼方向に移動せしめる手
段と、上記合焦検知用受光素子により角膜内皮合焦を検
知した信号に基づき撮影信号を発生させる手段と、上記
合焦検知用受光素子によりそれぞれ検知された上記角膜
上皮合焦位置から上記角膜内皮合焦位置までの上記撮影
系の移動量を検出する手段とを備え、角膜内皮撮影とと
もに角膜厚を測定可能にしたことを特徴とする角膜撮影
装置。 - 【請求項4】上記合焦検知用受光素子が、上記スリット
照明光に基づく合焦検知用像の長手方向に長い受光面を
有する素子である請求項3記載の角膜撮影装置。
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DE69414913T DE69414913T2 (de) | 1993-06-10 | 1994-06-09 | Verfahren und Vorrichtung zur Gewinnung von Bildern der Hornhaut |
EP94108886A EP0628281B1 (en) | 1993-06-10 | 1994-06-09 | Method for obtaining images of a cornea and apparatus for same |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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-
1993
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JPH07362A (ja) | 1995-01-06 |
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