JP3252471B2 - 光配向制御素子、面照明装置及び液晶表示器 - Google Patents
光配向制御素子、面照明装置及び液晶表示器Info
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- JP3252471B2 JP3252471B2 JP23020292A JP23020292A JP3252471B2 JP 3252471 B2 JP3252471 B2 JP 3252471B2 JP 23020292 A JP23020292 A JP 23020292A JP 23020292 A JP23020292 A JP 23020292A JP 3252471 B2 JP3252471 B2 JP 3252471B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面照明装置、その面照
明装置を備える液晶表示器及び光配向制御素子に関す
る。
明装置を備える液晶表示器及び光配向制御素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ノートブック型コンピュータやワ
ードプロセッサあるいはテレビ等に用いられている液晶
表示器のバックライトには図10のような構成の面照明
装置が多用されている。ここで拡散板12には梨地面や
エンボス面を有するフィルム、あるいは透明な基材に微
小な透明球体を塗布ないしは印刷したフィルムが用いら
れてきた。
ードプロセッサあるいはテレビ等に用いられている液晶
表示器のバックライトには図10のような構成の面照明
装置が多用されている。ここで拡散板12には梨地面や
エンボス面を有するフィルム、あるいは透明な基材に微
小な透明球体を塗布ないしは印刷したフィルムが用いら
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
拡散板やこれを用いた面照明装置には以下のような問題
点があった。
拡散板やこれを用いた面照明装置には以下のような問題
点があった。
【0004】そもそも液晶表示器はその構造や材料、さ
らには駆動方法によりそれぞれ固有の視野角を有するも
のであり、換言すれば表示に必要な背面照明光はある限
られた入射角以内のエネルギー分布を持てば充分にその
目的を達することができることになる。
らには駆動方法によりそれぞれ固有の視野角を有するも
のであり、換言すれば表示に必要な背面照明光はある限
られた入射角以内のエネルギー分布を持てば充分にその
目的を達することができることになる。
【0005】ところが従来の面照明装置はやみくもに面
輝度を高くしようとしたので光の利用効率が低く、つま
りは光源の点灯に要する電力を無駄に浪費する結果を招
いていた。又、有効に利用されない光は熱のエネルギー
に変換されるため液晶表示器のパネル面温度上昇をも招
くことになり、甚だ効率の悪いものになると同時にその
発熱により場合によっては表示品質をも低下させるとい
う悪循環を引き起こしていた。
輝度を高くしようとしたので光の利用効率が低く、つま
りは光源の点灯に要する電力を無駄に浪費する結果を招
いていた。又、有効に利用されない光は熱のエネルギー
に変換されるため液晶表示器のパネル面温度上昇をも招
くことになり、甚だ効率の悪いものになると同時にその
発熱により場合によっては表示品質をも低下させるとい
う悪循環を引き起こしていた。
【0006】そこで本発明は従来のこの様な問題点を解
決するため、液晶表示器の視野角に合わせた光放射パタ
ーンを持った背面照明系を実現するための光配向制御素
子を提供し、更にこれを装着した面照明装置をも提供す
ることを目的とする。
決するため、液晶表示器の視野角に合わせた光放射パタ
ーンを持った背面照明系を実現するための光配向制御素
子を提供し、更にこれを装着した面照明装置をも提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明の光配向制御素子は、入射光を集光して出
射させる光配向制御素子において、前記光配向制御素子
にはレンズ状の曲面が設けられており、前記レンズ状の
曲面が楕円体であり、前記楕円体は、所定の方向におい
て第1の曲率の断面形状、および前記所定の方向に直交
する方向において第2の曲率の断面形状を有し、前記第
1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴とす
る。また、本発明の光配向制御素子は、入射光を集光し
て出射させる光配向制御素子において、前記光配向制御
素子の光出射面側にはレンズ状の曲面が複数設けられて
おり、各前記レンズ状の曲面は楕円体であり、且つ同一
方向に向けて並べられてなり、前記楕円体は、所定の方
向において第1の曲率の断面形状、および前記所定の方
向に直交する方向において第2の曲率の断面形状を有
し、前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを
特徴とする。また、前記複数のレンズ状の曲面はジグザ
グに並べられてなることを特徴とする。また、前記光配
向制御素子は、前記所定の方向、及びその方向に直交す
る前記方向の両方において光を集光することを特徴とす
る。また、前記所定の方向とその所定の方向に直交する
方向とでは出光パターンが異なることを特徴とする。
めに、本発明の光配向制御素子は、入射光を集光して出
射させる光配向制御素子において、前記光配向制御素子
にはレンズ状の曲面が設けられており、前記レンズ状の
曲面が楕円体であり、前記楕円体は、所定の方向におい
て第1の曲率の断面形状、および前記所定の方向に直交
する方向において第2の曲率の断面形状を有し、前記第
1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴とす
る。また、本発明の光配向制御素子は、入射光を集光し
て出射させる光配向制御素子において、前記光配向制御
素子の光出射面側にはレンズ状の曲面が複数設けられて
おり、各前記レンズ状の曲面は楕円体であり、且つ同一
方向に向けて並べられてなり、前記楕円体は、所定の方
向において第1の曲率の断面形状、および前記所定の方
向に直交する方向において第2の曲率の断面形状を有
し、前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを
特徴とする。また、前記複数のレンズ状の曲面はジグザ
グに並べられてなることを特徴とする。また、前記光配
向制御素子は、前記所定の方向、及びその方向に直交す
る前記方向の両方において光を集光することを特徴とす
る。また、前記所定の方向とその所定の方向に直交する
方向とでは出光パターンが異なることを特徴とする。
【0008】また、本発明の面照明装置は、光源と導光
板とを有する面照明装置において、前記導光板の光出射
面側には光配向制御素子が設けられており、前記光配向
制御素子には楕円体のレンズ状の曲面が設けられてお
り、前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断
面形状、および前記所定の方向に直交する方向において
第2の曲率の断面形状を有し、前記第1の曲率と前記第
2の曲率とは異なることを特徴とする。また、前記光配
向制御素子は、前記所定の方向、及びその所定の方向に
直交する前記方向において光を集光することを特徴とす
る。また、前記所定の方向とその方向に直交する方向と
では出光パターンが異なることを特徴とする。また、本
発明の液晶表示器は、面照明装置と、その面状照明装置
の光出射面側に配置した液晶表示体と、を具備する液晶
表示器において、前記面照明装置は、光源、導光板及び
前記導光板と前記液晶表示体との間に配置した光配向制
御素子を有し、前記光配向制御素子にはレンズ状の曲面
が設けられており、前記レンズ状の曲面が楕円体であ
り、前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断
面形状、および前記所定の方向に直交する方向において
第2の曲率の断面形状を有し、前記第1の曲率と前記第
2の曲率とは異なることを特徴とする。また、前記面照
明装置からの光は、前記所定の方向、及びその方向に直
交する前記方向の両方において集光されて前記液晶表示
体に出光されることを特徴とする。また、前記所定の方
向とその方向に直交する方向とでは出光パターンが異な
ることを特徴とする。
板とを有する面照明装置において、前記導光板の光出射
面側には光配向制御素子が設けられており、前記光配向
制御素子には楕円体のレンズ状の曲面が設けられてお
り、前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断
面形状、および前記所定の方向に直交する方向において
第2の曲率の断面形状を有し、前記第1の曲率と前記第
2の曲率とは異なることを特徴とする。また、前記光配
向制御素子は、前記所定の方向、及びその所定の方向に
直交する前記方向において光を集光することを特徴とす
る。また、前記所定の方向とその方向に直交する方向と
では出光パターンが異なることを特徴とする。また、本
発明の液晶表示器は、面照明装置と、その面状照明装置
の光出射面側に配置した液晶表示体と、を具備する液晶
表示器において、前記面照明装置は、光源、導光板及び
前記導光板と前記液晶表示体との間に配置した光配向制
御素子を有し、前記光配向制御素子にはレンズ状の曲面
が設けられており、前記レンズ状の曲面が楕円体であ
り、前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断
面形状、および前記所定の方向に直交する方向において
第2の曲率の断面形状を有し、前記第1の曲率と前記第
2の曲率とは異なることを特徴とする。また、前記面照
明装置からの光は、前記所定の方向、及びその方向に直
交する前記方向の両方において集光されて前記液晶表示
体に出光されることを特徴とする。また、前記所定の方
向とその方向に直交する方向とでは出光パターンが異な
ることを特徴とする。
【0009】
【実施例】(参考例1)以下に参考例に係わる光配向制御素子 を図面に基づいて
詳細に説明する。図1(a)は参考例の光配向制御素子
を示すもので、透明なフィルム1に微小な円柱レンズ状
曲面2が多数形成されており、この場合前記円柱レンズ
状曲面2はフィルム1の面内のX方向に向けて並べられ
ている。フィルム1はポリカーボネート、PMMA、P
ETなどの樹脂フィルムが適するが、ガラスでも使用可
能である。円柱レンズ状曲面2はフィルムの押しだし加
工あるいはコンプレッション加工時に形成するが、PE
Tなどはこの様な加工が難しいためフィルム上に細径の
樹脂ファイバーを並行に並べ、透明なレジンで接着した
ところほぼ同様な光学特性が得られた。図1(b)は図
1(a)のX−X断面を示したものである。この面内で
は裏側から入射した光線は単純なフィルムに入射した場
合と同様の挙動を示す。図1(c)は図1(a)のY−
Y断面を示したものである。ここでは断面は連続した半
円形状となり、入射した光線はそのレンズ効果により曲
げられるためフィルムから出光する光線は図2(b)の
ようにフィルム面に垂直な方向に集光された出射パター
ンをもつ。尚、図2(a)はX−X断面内における光の
出射パターンを示すものである。
詳細に説明する。図1(a)は参考例の光配向制御素子
を示すもので、透明なフィルム1に微小な円柱レンズ状
曲面2が多数形成されており、この場合前記円柱レンズ
状曲面2はフィルム1の面内のX方向に向けて並べられ
ている。フィルム1はポリカーボネート、PMMA、P
ETなどの樹脂フィルムが適するが、ガラスでも使用可
能である。円柱レンズ状曲面2はフィルムの押しだし加
工あるいはコンプレッション加工時に形成するが、PE
Tなどはこの様な加工が難しいためフィルム上に細径の
樹脂ファイバーを並行に並べ、透明なレジンで接着した
ところほぼ同様な光学特性が得られた。図1(b)は図
1(a)のX−X断面を示したものである。この面内で
は裏側から入射した光線は単純なフィルムに入射した場
合と同様の挙動を示す。図1(c)は図1(a)のY−
Y断面を示したものである。ここでは断面は連続した半
円形状となり、入射した光線はそのレンズ効果により曲
げられるためフィルムから出光する光線は図2(b)の
ようにフィルム面に垂直な方向に集光された出射パター
ンをもつ。尚、図2(a)はX−X断面内における光の
出射パターンを示すものである。
【0010】(実施例1) 図3(a)は実施例1に係わる光配向制御素子を示した
ものであり、フィルム1には楕円体レンズ状曲面3が多
数設けられており、この場合前記楕円体レンズ状曲面3
はフィルム面内のX方向に向けて並べられている。フィ
ルム1には透明なポリカーボネート、PMMA等の樹脂
が好適である。又、楕円体レンズ状曲面3は押しだし加
工あるいはコンプレッション加工などで成形される際に
形状付与されるが、エッチングなどの方法でも加工可能
である。図3(b)は図3(a)のX−X断面を示した
ものである。この面内では裏側から入射した光線は表面
形状のレンズ効果により集光されるが、その曲率が大き
いため出光パターンは図4(a)のように比較的ブロー
ドなものとなる。それに対し図3(a)におけるY−Y
断面は図3(c)のようなもので、出光面は図3(b)
と比較すると小さな曲率の形状であるため出光パターン
は図4(b)のようにフィルム面に対して垂直な方向に
より一層集光されたものとなっている。
ものであり、フィルム1には楕円体レンズ状曲面3が多
数設けられており、この場合前記楕円体レンズ状曲面3
はフィルム面内のX方向に向けて並べられている。フィ
ルム1には透明なポリカーボネート、PMMA等の樹脂
が好適である。又、楕円体レンズ状曲面3は押しだし加
工あるいはコンプレッション加工などで成形される際に
形状付与されるが、エッチングなどの方法でも加工可能
である。図3(b)は図3(a)のX−X断面を示した
ものである。この面内では裏側から入射した光線は表面
形状のレンズ効果により集光されるが、その曲率が大き
いため出光パターンは図4(a)のように比較的ブロー
ドなものとなる。それに対し図3(a)におけるY−Y
断面は図3(c)のようなもので、出光面は図3(b)
と比較すると小さな曲率の形状であるため出光パターン
は図4(b)のようにフィルム面に対して垂直な方向に
より一層集光されたものとなっている。
【0011】(実施例2) 図5は実施例2に係わる光配向制御素子を示したもので
あり、前述した図3(a)と同じくフィルム1には楕円
体レンズ状曲面3が多数設けられているが楕円体レンズ
状曲面3はジグザグに配列されている。この場合も図3
(a)と同様の光学的効果を有していることが確認でき
た。
あり、前述した図3(a)と同じくフィルム1には楕円
体レンズ状曲面3が多数設けられているが楕円体レンズ
状曲面3はジグザグに配列されている。この場合も図3
(a)と同様の光学的効果を有していることが確認でき
た。
【0012】(実施例3) 図6は上述の光配向制御素子を出光面側に装着した実施
例3に係わる面照明装置であり、導光板13に隣接配置
された光源15の周りにはリフレクター16が設けられ
ている。前記導光板13の一面には入射光を全面にわた
り散乱させて一様な輝度分布を得られるよう散乱パター
ン20が設けられている。この散乱パターン20は乳白
色系のインクを印刷したり、あるいは規則的に導光板1
3の表面に微小な凹凸又は粗面加工を施すことにより形
成されている。更に導光板13の裏側には反射板14が
設けられ、白色のフィルムや金属フィルムがこれに適当
である。導光板13の表側には拡散板12と上述の光配
向制御素子11が配置されているが、前記の光配向制御
素子11にはそもそも光の拡散効果が備わっているた
め、場合により前記拡散板12を省くことも可能であ
る。図6に於てX−X、Y−Yは図1(a)及び図3
(a)並びに図5のX方向、Y方向とそれぞれ対応して
おり、従って出光面上の点AからZ方向へ放射される光
の放射パターンはそれぞれの面内に於て異なったものに
なる。図7(a)はX−Z面内に於ける放射パターンで
あり、図7(b)はY−Z面内に於けるそれである。
例3に係わる面照明装置であり、導光板13に隣接配置
された光源15の周りにはリフレクター16が設けられ
ている。前記導光板13の一面には入射光を全面にわた
り散乱させて一様な輝度分布を得られるよう散乱パター
ン20が設けられている。この散乱パターン20は乳白
色系のインクを印刷したり、あるいは規則的に導光板1
3の表面に微小な凹凸又は粗面加工を施すことにより形
成されている。更に導光板13の裏側には反射板14が
設けられ、白色のフィルムや金属フィルムがこれに適当
である。導光板13の表側には拡散板12と上述の光配
向制御素子11が配置されているが、前記の光配向制御
素子11にはそもそも光の拡散効果が備わっているた
め、場合により前記拡散板12を省くことも可能であ
る。図6に於てX−X、Y−Yは図1(a)及び図3
(a)並びに図5のX方向、Y方向とそれぞれ対応して
おり、従って出光面上の点AからZ方向へ放射される光
の放射パターンはそれぞれの面内に於て異なったものに
なる。図7(a)はX−Z面内に於ける放射パターンで
あり、図7(b)はY−Z面内に於けるそれである。
【0013】(実施例4) 図8は実施例4に係わる液晶表示器の構成例を示す説明
図である。 面照明装置100の出光面側にはテレビセッ
ト用のカラー液晶表示体101が組み合わされている。
図8に於てX−X、Y−Yは図6のX方向、Y方向と対
応しており、又、面照明装置100から出光する光の放
射パターンはそれぞれの面内で図7(a)、図7(b)
に示したものと同様である。ここに用いた液晶表示体1
01は図8のX−Z面、Y−Z面でそれぞれA、Bとい
う異なった視野角を持つがA>Bであり、従ってX−Z
面内の方が広範囲な視認性を有するものである。図9
(a)は図8の面照明装置100を点灯した場合に液晶
表示体101を透過する光のX−Z面内の放射パターン
を示したものである。又、図9(b)は同様にY−Z面
内の放射パターンを示すものである。この図中の破線は
面照明装置100から本発明による光配光制御素子を取
り除いた場合の放射パターンであり、この光配向制御素
子の光学機能により液晶表示体の実際の表示輝度が向上
していることが解る。これを換言すれば光エネルギーの
利用効率が上がったということであり、光源に要する電
力も低減できるわけである。尚、MIM型のカラー液晶
表示器での実験では表示輝度を同一とした場合、約20
〜30%の光源消費電力を削減することができた。又、
表示器の表面温度上昇も従来の約1/2に抑えることが
できたため表示の色むらが大幅に改善され、品位の高い
カラー液晶表示器を得ることができた。
図である。 面照明装置100の出光面側にはテレビセッ
ト用のカラー液晶表示体101が組み合わされている。
図8に於てX−X、Y−Yは図6のX方向、Y方向と対
応しており、又、面照明装置100から出光する光の放
射パターンはそれぞれの面内で図7(a)、図7(b)
に示したものと同様である。ここに用いた液晶表示体1
01は図8のX−Z面、Y−Z面でそれぞれA、Bとい
う異なった視野角を持つがA>Bであり、従ってX−Z
面内の方が広範囲な視認性を有するものである。図9
(a)は図8の面照明装置100を点灯した場合に液晶
表示体101を透過する光のX−Z面内の放射パターン
を示したものである。又、図9(b)は同様にY−Z面
内の放射パターンを示すものである。この図中の破線は
面照明装置100から本発明による光配光制御素子を取
り除いた場合の放射パターンであり、この光配向制御素
子の光学機能により液晶表示体の実際の表示輝度が向上
していることが解る。これを換言すれば光エネルギーの
利用効率が上がったということであり、光源に要する電
力も低減できるわけである。尚、MIM型のカラー液晶
表示器での実験では表示輝度を同一とした場合、約20
〜30%の光源消費電力を削減することができた。又、
表示器の表面温度上昇も従来の約1/2に抑えることが
できたため表示の色むらが大幅に改善され、品位の高い
カラー液晶表示器を得ることができた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光配向制
御素子、面状照明装置及び液晶表示器はレンズ状の曲面
が設けられており、前記レンズ状の曲面が楕円体である
ので、液晶表示器の持つ視野角に合わせた背面照明光が
実現できるため、実際の表示輝度を向上させることがで
きる。又、一定の輝度を出す為に必要な光源のエネルギ
ー、つまり消費電力を大幅に削減することが可能とな
る。更に表示器の温度上昇を抑えることができるように
なり、液晶表示器の表示品位を向上させることができる
という大きな効果を有するものである。
御素子、面状照明装置及び液晶表示器はレンズ状の曲面
が設けられており、前記レンズ状の曲面が楕円体である
ので、液晶表示器の持つ視野角に合わせた背面照明光が
実現できるため、実際の表示輝度を向上させることがで
きる。又、一定の輝度を出す為に必要な光源のエネルギ
ー、つまり消費電力を大幅に削減することが可能とな
る。更に表示器の温度上昇を抑えることができるように
なり、液晶表示器の表示品位を向上させることができる
という大きな効果を有するものである。
【図1】(a) 参考例に係る光配向制御素子の上面
図。 (b) 参考例に係る光配向制御素子の断面図。 (c) 参考例に係る光配向制御素子断面図。
図。 (b) 参考例に係る光配向制御素子の断面図。 (c) 参考例に係る光配向制御素子断面図。
【図2】(a) 図1(b)の面内に於ける光放射パタ
ーンを説明する図。 (b) 図1(c)の面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
ーンを説明する図。 (b) 図1(c)の面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
【図3】(a) 実施例1に係る光配向制御素子の上面
図。 (b) 実施例1に係る光配向制御素子のX−X断面
図。 (c) 実施例1に係る光配向制御素子のY-Y断面
図。
図。 (b) 実施例1に係る光配向制御素子のX−X断面
図。 (c) 実施例1に係る光配向制御素子のY-Y断面
図。
【図4】(a) 図3(b)の面内に於ける光放射パタ
ーンを説明する図。 (b) 図3(c)の面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
ーンを説明する図。 (b) 図3(c)の面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
【図5】実施例2に係る光配向制御素子を示す上面図。
【図6】実施例3に係る面照明装置の斜視図。
【図7】(a) 図6のX−Z面内に於ける光放射パタ
ーンを説明する図。 (b) 図6のY−Z面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
ーンを説明する図。 (b) 図6のY−Z面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
【図8】実施例4に係る液晶表示器を示す図。
【図9】(a) 図8のX−Z面内に於ける光放射パタ
ーンを説明する図。 (b) 図8のY−Z面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
ーンを説明する図。 (b) 図8のY−Z面内に於ける光放射パターンを説
明する図。
【図10】従来の技術による面照明装置の断面図。
1 透明フィルム 2 円柱レンズ状曲面 3 楕円体レンズ状曲面 11 光配向制御素子 12 拡散板 13 導光板 14 反射板 15 光源 16 リフレクター 20 散乱パターン 100 面照明装置 101 液晶表示体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−244490(JP,A) 特開 平2−214287(JP,A) 特開 平4−81719(JP,A) 特開 平4−166914(JP,A) 特開 平4−214529(JP,A) 特開 平5−173130(JP,A) 実開 平2−45525(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13357 G02F 1/1335
Claims (11)
- 【請求項1】入射光を集光して出射させる光配向制御素
子において、 前記光配向制御素子にはレンズ状の曲面が設けられてお
り、 前記レンズ状の曲面が楕円体であり、 前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断面形
状、および前記所定の方向に直交する方向において第2
の曲率の断面形状を有し、 前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴
とする光配向制御素子。 - 【請求項2】入射光を集光して出射させる光配向制御素
子において、 前記光配向制御素子の光出射面側にはレンズ状の曲面が
複数設けられており、 各前記レンズ状の曲面は楕円体であり、且つ同一方向に
向けて並べられてなり、 前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断面形
状、および前記所定の方向に直交する方向において第2
の曲率の断面形状を有し、 前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴
とする光配向制御素子。 - 【請求項3】請求項2に記載の光配向制御素子におい
て、 前記複数のレンズ状の曲面はジグザグに並べられてなる
ことを特徴とする光配向制御素子。 - 【請求項4】請求項1に記載の光配向制御素子におい
て、 前記光配向制御素子は、前記所定の方向、及びその方向
に直交する前記方向の両方において光を集光することを
特徴とする光配向制御素子。 - 【請求項5】請求項4に記載の光配向制御素子におい
て、 前記所定の方向とその所定の方向に直交する前記方向と
では出光パターンが異なることを特徴とする光配向制御
素子。 - 【請求項6】光源と導光板とを有する面照明装置におい
て、 前記導光板の光出射面側には光配向制御素子が設けられ
ており、 前記光配向制御素子には楕円体のレンズ状の曲面が設け
られており、 前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断面形
状、および前記所定の方向に直交する方向において第2
の曲率の断面形状を有し、 前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴
とする面照明装置。 - 【請求項7】請求項6に記載の面照明装置において、 前記光配向制御素子は、前記所定の方向、及びその所定
の方向に直交する前記方向において光を集光することを
特徴とする面照明装置。 - 【請求項8】請求項7に記載の面照明装置において、 前記所定の方向とその方向に直交する前記方向とでは出
光パターンが異なることを特徴とする面照明装置。 - 【請求項9】面照明装置と、その面状照明装置の光出射
面側に配置した液晶表示体と、を具備する液晶表示器に
おいて、 前記面照明装置は、光源、導光板及び前記導光板と前記
液晶表示体との間に配置した光配向制御素子を有し、 前記光配向制御素子にはレンズ状の曲面が設けられてお
り、 前記レンズ状の曲面が楕円体であり、 前記楕円体は、所定の方向において第1の曲率の断面形
状、および前記所定の方向に直交する方向において第2
の曲率の断面形状を有し、 前記第1の曲率と前記第2の曲率とは異なることを特徴
とする液晶表示器。 - 【請求項10】請求項9に記載の液晶表示器において、 前記面照明装置からの光は、前記所定の方向、及びその
方向に直交する前記方向の両方において集光されて前記
液晶表示体に出光されることを特徴とする液晶表示器。 - 【請求項11】請求項10に記載の液晶表示器におい
て、 前記所定の方向とその方向に直交する前記方向とでは出
光パターンが異なることを特徴とする液晶表示器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23020292A JP3252471B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 光配向制御素子、面照明装置及び液晶表示器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23020292A JP3252471B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 光配向制御素子、面照明装置及び液晶表示器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675220A JPH0675220A (ja) | 1994-03-18 |
JP3252471B2 true JP3252471B2 (ja) | 2002-02-04 |
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ID=16904181
Family Applications (1)
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WO2009075194A1 (ja) * | 2007-12-11 | 2009-06-18 | Hitachi Maxell, Ltd. | レンズシート、レンズシートを用いたバックライト及び液晶表示装置 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23020292A patent/JP3252471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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