JP3251426B2 - アラミド繊維の撚糸方法 - Google Patents
アラミド繊維の撚糸方法Info
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- JP3251426B2 JP3251426B2 JP12371194A JP12371194A JP3251426B2 JP 3251426 B2 JP3251426 B2 JP 3251426B2 JP 12371194 A JP12371194 A JP 12371194A JP 12371194 A JP12371194 A JP 12371194A JP 3251426 B2 JP3251426 B2 JP 3251426B2
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- JP
- Japan
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- aramid fiber
- twisting
- water
- fibers
- aramid
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撚糸機によるアラミド
繊維の撚糸方法に関するものである。
繊維の撚糸方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アラミド繊維、ポリアミド繊維、
ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルア
ルコール繊維、レーヨン繊維等を撚糸機によって撚糸し
て工業用繊維、例えば、タイヤ、Vベルト、タイミング
ベルト、ホース等のゴム構造物の補強繊維として用いて
いる。しかしながら糸条に撚をかけると、撚数が増加す
るにつれ、引張強さが低下する傾向にある。特に低伸度
のアラミド繊維に撚をかけると、引張強さの低下が著し
い。本発明者は、撚糸後の強力利用率が低下しないアラ
ミド繊維の撚糸方法を見出だすために、アラミド繊維の
撚糸方法について種々検討し、撚糸するに際し、アラミ
ド繊維に液体を付与し、湿潤させた状態で撚糸すること
により、強力利用率低下の少ないアラミド繊維が得られ
ることを見いだし本発明に至った。
ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルア
ルコール繊維、レーヨン繊維等を撚糸機によって撚糸し
て工業用繊維、例えば、タイヤ、Vベルト、タイミング
ベルト、ホース等のゴム構造物の補強繊維として用いて
いる。しかしながら糸条に撚をかけると、撚数が増加す
るにつれ、引張強さが低下する傾向にある。特に低伸度
のアラミド繊維に撚をかけると、引張強さの低下が著し
い。本発明者は、撚糸後の強力利用率が低下しないアラ
ミド繊維の撚糸方法を見出だすために、アラミド繊維の
撚糸方法について種々検討し、撚糸するに際し、アラミ
ド繊維に液体を付与し、湿潤させた状態で撚糸すること
により、強力利用率低下の少ないアラミド繊維が得られ
ることを見いだし本発明に至った。
【0003】
【発明の目的】すなわち、本発明の目的は、強力利用率
を低下せしめることなくアラミド繊維を撚糸機によって
撚糸する方法を提供することにある。
を低下せしめることなくアラミド繊維を撚糸機によって
撚糸する方法を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】本発明は、撚糸機でアラミド繊維を撚糸
する際、アラミド繊維に水を5〜60重量%付着させ、
湿潤させた状態で撚糸することを特徴とするアラミド繊
維の撚糸方法である。
する際、アラミド繊維に水を5〜60重量%付着させ、
湿潤させた状態で撚糸することを特徴とするアラミド繊
維の撚糸方法である。
【0005】撚糸機としては、リング撚糸機、2重撚糸
機、イタリー撚糸機などがあげられるが、特に限定され
ない。
機、イタリー撚糸機などがあげられるが、特に限定され
ない。
【0006】またアラミド繊維としては、パラ型アラミ
ド繊維、メタ型アラミド繊維のいずれでもよく、特に限
定されない。実質的に繰り返し単位の80重量%以上
が、パラ型アラミドで構成されているものが望ましい。
該アラミド繊維に水を付与させ、湿潤させた状態で撚糸
する。
ド繊維、メタ型アラミド繊維のいずれでもよく、特に限
定されない。実質的に繰り返し単位の80重量%以上
が、パラ型アラミドで構成されているものが望ましい。
該アラミド繊維に水を付与させ、湿潤させた状態で撚糸
する。
【0007】水のアラミド繊維への付着量としては、5
〜60重量%である必要がある。5重量%より少ないと
強力利用率低下を防ぐ効果が小さく実用的でない。ま
た、60重量%より多いと、強力利用率低下を防ぐ効果
はあるが水が飛散するため作業環境上、好ましくない。
〜60重量%である必要がある。5重量%より少ないと
強力利用率低下を防ぐ効果が小さく実用的でない。ま
た、60重量%より多いと、強力利用率低下を防ぐ効果
はあるが水が飛散するため作業環境上、好ましくない。
【0008】水をアラミド繊維に付着させる方法として
は、回転するローラーの一部を水中に浸漬させ、このロ
ーラーの表面にアラミド繊維を接触走行させて付着させ
る方法、ポンプで圧送した水をノズルでアラミド繊維に
吹き付けて付着させる方法などを用いることができる。
は、回転するローラーの一部を水中に浸漬させ、このロ
ーラーの表面にアラミド繊維を接触走行させて付着させ
る方法、ポンプで圧送した水をノズルでアラミド繊維に
吹き付けて付着させる方法などを用いることができる。
【0009】
【発明の作用効果】アラミド繊維に水を付着させた状態
で撚をかけると、水の表面張力でアラミド繊維が集束さ
れ、また、単糸間摩擦力が低下すると共に、単糸が十分
引き揃えられ最密充填されながら撚が加えられるため、
強力利用率が向上するものと思われる。本発明の撚糸方
法によれば、強力利用率を向上させることができ、本発
明の撚糸をタイヤ、タイミングベルト、Vベルトに供す
ると優れた耐久性が得られる。
で撚をかけると、水の表面張力でアラミド繊維が集束さ
れ、また、単糸間摩擦力が低下すると共に、単糸が十分
引き揃えられ最密充填されながら撚が加えられるため、
強力利用率が向上するものと思われる。本発明の撚糸方
法によれば、強力利用率を向上させることができ、本発
明の撚糸をタイヤ、タイミングベルト、Vベルトに供す
ると優れた耐久性が得られる。
【0010】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。
する。
【0011】
【実施例1】パラ系アラミド繊維ポリパラフェニレン
3,4’−ジフェニルエーテルテレフタラミド1500
デニール/1000フィラメントをリング撚糸機にか
け、図1に示すように、回転するローラーの一部を水中
に浸漬させ、このローラーの表面に該パラ系アラミド繊
維を接触走行させることにより、水を付着させ、湿潤さ
せた状態で撚糸した。
3,4’−ジフェニルエーテルテレフタラミド1500
デニール/1000フィラメントをリング撚糸機にか
け、図1に示すように、回転するローラーの一部を水中
に浸漬させ、このローラーの表面に該パラ系アラミド繊
維を接触走行させることにより、水を付着させ、湿潤さ
せた状態で撚糸した。
【0012】水の付着量は、ローラーの回転数変更で調
節し、湿潤状態で撚糸し、乾燥後、引張強さを測定し
た。図2にその結果を示す。ここで、イ、ロ、ハは、そ
れぞれ イ.撚数 20ターン/10cm ロ.撚数 30ターン/10cm ハ.撚数 40ターン/10cm である。
節し、湿潤状態で撚糸し、乾燥後、引張強さを測定し
た。図2にその結果を示す。ここで、イ、ロ、ハは、そ
れぞれ イ.撚数 20ターン/10cm ロ.撚数 30ターン/10cm ハ.撚数 40ターン/10cm である。
【0013】図2に示すように水のアラミド繊維への付
着量が5重量%より少ないと、効果が不充分であった。
また、60重量%より多いと、水が飛散し、作業環境上
好ましくなかった。
着量が5重量%より少ないと、効果が不充分であった。
また、60重量%より多いと、水が飛散し、作業環境上
好ましくなかった。
【図1】水をアラミド繊維に付着させる方法の1例を示
す概略図。
す概略図。
【図2】水付着量と撚糸後の引張強さとの関係を示すグ
ラフ。
ラフ。
1 ローラー 2 アラミド繊維 3 水用バス イ 撚数 20ターン/10cm ロ 撚数 30ターン/10cm ハ 撚数 40ターン/10cm
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 3/02
Claims (1)
- 【請求項1】 撚糸機でアラミド繊維を撚糸する際、ア
ラミド繊維に水を5〜60重量%付着させ、湿潤させた
状態で撚糸することを特徴とするアラミド繊維の撚糸方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12371194A JP3251426B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | アラミド繊維の撚糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12371194A JP3251426B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | アラミド繊維の撚糸方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331544A JPH07331544A (ja) | 1995-12-19 |
JP3251426B2 true JP3251426B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=14867471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12371194A Expired - Fee Related JP3251426B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | アラミド繊維の撚糸方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3251426B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6461705B2 (ja) * | 2014-05-29 | 2019-01-30 | Tmtマシナリー株式会社 | 糸切断装置 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP12371194A patent/JP3251426B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07331544A (ja) | 1995-12-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |