JP3250583B2 - 光起電力素子及び発電システム - Google Patents

光起電力素子及び発電システム

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JP3250583B2
JP3250583B2 JP28696093A JP28696093A JP3250583B2 JP 3250583 B2 JP3250583 B2 JP 3250583B2 JP 28696093 A JP28696093 A JP 28696093A JP 28696093 A JP28696093 A JP 28696093A JP 3250583 B2 JP3250583 B2 JP 3250583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光起電力素子及び発電シ
ステムに係わり、特にシリコン系非単結晶半導体材料か
らなるpin構造と、微結晶シリコン、または多結晶シ
リコン、または単結晶シリコンのpn構造との積層から
なる光起電力素子及びそれを用いた発電システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン系非単結晶半導体材料か
らなるpin構造の光起電力素子において、i層がシリ
コン原子とゲルマニウム原子または炭素原子を含有し、
バンドギャップが変化している光起電力素子については
いろいろな提案がなされている。例えば、(1)“Opti
mum deposition conditions for a-(Si,Ge):H using a
triode-configurated rf glow discharge system", J.
A.Bragagnolo,P.Littlefield、A.Mastrovito and G.Stor
ti.Conf.Rec.19th IEEE Photovoltaic Specialists Con
ference-1987 pp.878,(2)“Efficiency improvement
in amorphous-SiGe:H solar cells and itsapplicatio
n to tandem type solar cells",S.Yoshida,S.Yamanak
a,M.Konagai and K.Takahashi, Conf.Rec.19th IEEE Ph
otovoltaic Specialists Conference-1987 pp.1101,
(3)“Stability and terrestrial application of a
-Si tandem type solar cells" A.Hiroe,H.Yamagishi,
H.Nishio,M.Kondo and Y.Tawada ,Conf.Rec.19th IEEE
Photovoltaic Specialists Conference-1987 pp.1111,
(4)“Preparation of high quality a-SiGe:H Films
and its applicationto the high efficiency triple-
junction amorphous solar cells" K.Sato、K.Kawabata,
S.Terazono,H.Sasaki,M.Deguchi,T.Itagaki,H.Morikaw
a,M.Aiga and K.Fujikawa, Conf.Rec.20th IEEE Photov
oltaic Specialists Conference-1988 pp.73,(5) USP
4,816,082等が報告されている。
【0003】また、バンドギャップが変化している光起
電力素子の特性の理論的な研究は、例えば、(6)“A
novel design for amorphous silicon alloy solar cel
ls" S.Guha,J.Yang,A.Pawlikiewicz,T.Glatfelter,R.Ro
ss,and S.R.Ovshinsky,Conf.Rec.20th IEEE Photovolta
ic Specialists Conference-1988 pp.79,(7)“Numer
ial modeling of multijunction amorphous silicon ba
sed P-I-N solar cells" A.H.Pawlikiewicz and S.Guh
a,Conf.Rec.20th IEEE Photovoltaic Specialists Conf
erence-1988 pp.251,等が報告されている。
【0004】このような従来技術の光起電力素子ではp
/i、n/i界面近傍での光励起キャリアーの再結合を
防止する目的、開放電圧を上げる目的、及び正孔のキャ
リアーレンジを向上させる目的で前記界面にバンドギャ
ップが変化している層を挿入している。
【0005】また多結晶シリコン基板上に形成されたp
n接合と、非晶質シリコンから構成されたpin接合を
積層した光起電力素子が報告されている。 例えば、
(8)“Amorphous Si/Polycrystalline Si Stacked So
lar Cell Having MoreThan 12% Conversion Efficienc
y" Koji.Okuda,Hiroaki.Okamoto and Yoshihiro.Hamaka
wa, Japanese Journal of Physics Vol.22 No.9 Sep. 1
983 pp.L605,(9)“Device Physics and Optimum De
sign of a-Si/poly Si Tandem SolarCells" H.Takakur
a,K.Miyagi,H.Okamato,Y.Hamakawa, Proceedings of 4t
h Intenatinal Photovoltaic Science and Engineering
Conference 1989 pp.403等がある。
【0006】また、ドーピング層に周期律表第III族
元素を主構成元素とする層と、シリコンと炭素を主構成
元素とする層を積層した光起電力素子が報告されてい
る。例えば、(10)”Characterization of δ-dope
d a-SiC p-Layer Prepared by Trimetylboron and Tri
ethylboron and its application to Solar Cells", K.
Higuchi,K.Tabuchi,S.yamanaka,M.Konagai and K.Takah
ashi, Proceedings of 5thInternational Photovoltai
c Science and Engineering Conference 1990、pp529,
(11)”High Efficiency Amouphous Silicone Solar
Cells with Delta-Doped p-Layer"、Y.Kazama,K.Seki,
W.Y.Kim.S.Yamanaka、M.Konagai and K.Takahashi, Japa
nese Journal of Applied Physics Vol.28,No.7 July 1
989 pp.1160-1164,(12)”High Efficiency Delta-D
oped Amouphous Silicone Solar Cells Prepared by ph
otochemical Vapor Deposition"、K.Higuchi,K.Tabuchi,
K.S.Lim,M.Konagai and K.Takahashi, Japanese Journa
l of Applied Physics Vol.30,No.8 August 1991 pp.16
35-1640,(13)”High Efficiency Amouphous Silico
ne Solar Cells with Delta-Doped p-Layer"、A.Shibat
a,Y.Kazama,K.Seki,W.Y.Kim.S.Yamanaka、M.Konagai and
K.Takahashi,Conf.Rec.20th IEEE Photovoltaic Specia
lists Conference-1988pp.317.等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリコン原子と
炭素原子を含有しバンドギャップが変化している光起電
力素子は、光励起キャリアーの再結合、開放電圧、及び
正孔のキャリアーレンジについて更なる向上が望まれて
いる。また、800nm以上の長波長感度が悪く、更な
る向上が望まれている。
【0008】また以上の光起電力素子は、光起電力素子
に光を照射した場合、光電変換効率が低下するという問
題点がある。更にi型層中に歪があり、振動等があると
ころでアニーリングされると光電変換効率が低下すると
いう問題点がある。
【0009】一方、従来のpin/pn積層型の光起電
力素子では、開放電圧が小さいという問題、光起電力素
子に光を照射した場合変換効率が低下するという問題、
また振動等があるところでアニーリングされると光電変
換効率が低下するという問題点がある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決する光起
電力素子を提供することを目的とする。即ち、本発明
は、光励起キャリアーの再結合を防止し、開放電圧及び
正孔のキャリアーレンジを向上した光起電力素子を提供
することを目的とする。
【0011】また、本発明は、光起電力素子に光を照射
した場合に変換効率が低下しにくい光起電力素子を提供
することを目的とする。
【0012】更に本発明は、長期間振動下でアニーリン
グした場合に光電変換効率が低下しにくい光起電力素子
を提供することを目的とする。
【0013】更に本発明は、短波長感度、長波長感度を
向上させ、短絡電流の向上させた光起電力素子を提供す
ることを目的とする。
【0014】また更に加えて、本発明は上記目的を達成
した光起電力素子を利用したシステムを提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決し、本
発明の目的を達成するために、本発明者らが鋭意検討し
た結果、見いだされた本発明の光起電力素子は、多結晶
シリコンまたは単結晶シリコンから構成されたn型基板
上に、微結晶シリコンまたは多結晶シリコンまたは単結
晶シリコンから構成された第1のp型層、非単結晶半導
体材料からなるn型層、非単結晶半導体材料からなるi
型層、非単結晶シリコン系材料からなるSi層、非単結
晶半導体材料からなる第2のp型層が順次積層された光
起電力素子に於いて、該i型層はシリコン原子と炭素原
子を含有し、該i型層のバンドギャップが層厚方向にな
めらかに変化し、バンドギャップの極小値は層厚の中央
の位置より前記第2のp型層の方向に片寄っており、該
i型層は酸素原子または/及び窒素原子を含有する
ともに、、水素原子または/及びハロゲン原子を、シリ
コン原子の多いところでは少なく、シリコン原子が少な
いところでは多く含有していることを特徴としている。
【0016】または、多結晶シリコンまたは単結晶シリ
コンから構成されたp型基板上に、微結晶シリコンまた
は多結晶シリコンまたは単結晶シリコンから構成された
第1のn型層、非単結晶半導体材料からなるp型層、非
単結晶シリコン系材料からなるSi層、非単結晶半導体
材料からなるi型層、非単結晶半導体材料からなる第2
のn型層が順次積層された光起電力素子に於いて、該i
型層はシリコン原子と炭素原子を含有し、該i型層のバ
ンドギャップが層厚方向になめらかに変化し、バンドギ
ャップの極小値は層厚の中央の位置より前記p型層の方
向に片寄っており、該i型層は酸素原子または/及び窒
素原子を含有するとともに、、水素原子または/及びハ
ロゲン原子を、シリコン原子の多いところでは少なく、
シリコン原子が少ないところでは多く含有していること
を特徴としている。
【0017】また本発明の光起電力素子の望ましい形態
としては、前記i型層のSi層との界面、またはn型層
(または第2のn型層)との界面の少なくとも一方に、
前記i型層のバンドギャップの最大値があって、該バン
ドギャップ最大値の領域が1から30nm以内にある光
起電力素子である。
【0018】本発明の光起電力素子の他の望ましい形態
は、前記第2のp型層、前記n型層、前記第1のp型層
(または前記第2のn型層、前記p型層、前記第1のn
型層)の内少なくともひとつの層は、主構成元素がシリ
コンと炭素、酸素、窒素の中から選ばれた少なくともひ
とつの元素とからなり、価電子制御剤として周期律表第
III族元素または第V族元素または第VI族元素を含
有する層(A層)と、周期律表第III族元素または第
V族元素または第VI族元素を主構成元素とする層(B
層)との積層構造である光起電力素子である。
【0019】本発明の光起電力素子の望ましい形態とし
ては、前記i型層が、ドナーとなる価電子制御剤とアク
セプターとなる価電子制御剤を共に含有することであ
る。さらに、前記ドナーとなる価電子制御剤は、周期律
表第V族元素または/第VI族元素であり、アクセプタ
ーとなる価電子制御剤は周期律表第III族元素であ
り、i型層内部で層厚方向に分布していることがより望
ましい。
【0020】また本発明の光起電力素子の望ましい形態
としては、前記Si層に周期律表第V族元素及び/また
は第VI族元素を含有させた光起電力素子である。
【0021】また本発明の光起電力素子の望ましい形態
としては、前記Si層に周期律表第III族元素と、周
期律表第V族元素及び/または第VI族元素をともに含
有させた光起電力素子である。
【0022】
【0023】また加えて本発明の光起電力素子の望まし
い形態としては、前記i型層に含有される水素含有量が
シリコン原子の含有量に対応して変化している光起電力
素子である。
【0024】更に加えて本発明の光起電力素子の望まし
い形態は、i型層が内圧50mTorr以下の真空度
で、堆積膜堆積用の原料ガスを100%分解するに必要
なマイクロ波エネルギーより低いマイクロ波エネルギー
を前記原料ガスに作用させ、且つ同時に該マイクロ波エ
ネルギーより高いRFエネルギーを前記原料ガスに作用
させて形成された光起電力素子であり、Si層が、堆積
速度が2nm/sec以下でRFプラズマCVD法によ
って形成され、層厚が30nm以下である光起電力素子
である。
【0025】本発明の光起電力素子を利用したシステム
は、前記の光起電力素子と、該光起電力素子の電圧及び
/または電流をモニターし蓄電池及び/または外部負荷
への前記光起電力素子からの電力の供給を制御する制御
システムと、前記光起電力素子からの電力の蓄積及び/
または外部負荷への電力の供給を行う蓄電池とから構成
されていることを特徴としている。
【0026】
【作用】以下、図面を参照しながら本発明の作用及び構
成を詳細に説明する。
【0027】図1−a、および図1−bは本発明の光起
電力素子の模式的説明図である。
【0028】図1−aにおいて、本発明の光起電力素子
は裏面電極101、n型シリコン基板102、第1のp
型層103、n型層104、i層105、Si層10
6、第2のp型層107、透明電極108、及び集電電
極109等から構成されている。また、n型シリコン基
板と第1のp型層の界面を「p/基板界面」、第1のp
型層とn型層の界面を「n/p界面」、n型層とi層の
界面を「i/n界面」、i層とSi層の界面を「Si/
i界面」、Si層と第2のp型層の界面を「p/Si界
面」と呼ぶことにする。
【0029】同様に、図1−bにおいて、本発明の光起
電力素子は裏面電極121、p型シリコン基板122、
第1のn型層123、p型層124、Si層125、i
層126、第2のn型層127、透明電極128、及び
集電電極129等から構成されている。また、p型シリ
コン基板と第1のn型層の界面を「n/基板界面」、第
1のn型層とp型層の界面を「p/n界面」、p型層と
Si層の界面を「Si/p界面」、Si層とi層の界面
を「i/Si界面」、i層と第2のn型層の界面を「n
/i界面」と呼ぶことにする。
【0030】本発明において、i型層のバンドギャップ
極小値の位置が第2のp型層(p型層)側に片寄ってい
るために、i型層のSi/i界面(i/Si界面)近傍
で伝導帯の電界が大きく、従って電子と正孔の分離が効
率よく行われ、電子と正孔の再結合を減少させることが
できる。さらには伝導電子が第2のp型層(p型層)に
逆拡散することを抑制している。またi型層において、
i/n界面(n/i界面)に向かって価電子帯の電界が
大きくなっていることによって、i/n界面(n/i界
面)近傍で光励起された電子と正孔の再結合を減少させ
ることができ、光電変換効率を向上させ、さらには長時
間、光起電力素子に光を照射することによる光電変換効
率の低下(光劣化)を抑制することができる。
【0031】更に、i型層中にドナーとなる価電子制御
剤とアクセプターとなる価電子制御剤をともに添加する
ことによって電子と正孔のキャリアーレンジを長くする
ことができる。特にバンドギャップが大きいところで価
電子制御剤を比較的多く含有させることによって電子と
正孔のキャリアーレンジを効果的に長くすることができ
る。その結果、前記Si/i界面(i/Si界面)近傍
の高電界及びi/n界面(n/i界面)近傍の高電界を
更に有効に利用することができてi型層中で光励起され
た電子と正孔の収集効率を格段に向上させることができ
る。またSi/i界面(i/Si界面)近傍及びi/n
界面(n/i界面)近傍において欠陥準位(いわゆるD
-、D+)が価電子制御剤で補償されることによって欠陥
準位を介したホッピング伝導による暗電流(逆バイアス
時)が減少する。特に界面近傍においては、価電子制御
剤をi型層の内部よりも多く含有させることによって、
界面近傍特有の構成元素が急激に変化することによる歪
等の内部応力を減少させることができる等により界面近
傍の欠陥準位を減少させることができる。
【0032】このことによって光起電力素子の開放電圧
及びフィルファクターを向上させることができる。
【0033】加えてi型層内部にドナーとなる価電子制
御剤とアクセプターとなる価電子制御剤をともに含有さ
せることによって光劣化に対する耐久性が増加する。そ
のメカニズムの詳細は不明であるが、一般に光照射によ
って生成した未結合手がキャリアーの再結合中心になり
光起電力素子の特性が劣化するものと考えられている。
そして本発明の場合、i型層内にドナーとなる価電子制
御剤とアクセプターとなる価電子制御剤の両方が含有さ
れ、それらは100%活性化していない。その結果光照
射によって未結合手が生成したとしても、それらが活性
化していない価電子制御剤と反応して未結合手を補償す
るものと考えられる。
【0034】また特に光起電力素子に照射される光強度
が弱い場合にも、欠陥準位が価電子制御剤によって補償
されているため光励起された電子と正孔がトラップされ
る確率が減少する、また前記したように逆バイアス時の
暗電流が少ないために十分な起電力を生じることができ
る。その結果、光記電力素子への照射光強度が弱い場合
においても優れた光電変換効率を示すものである。
【0035】加えて本発明の光起電力素子は、長期間振
動下でアニーリングした場合においても光電変換効率が
低下しにくいものである。この詳細なメカニズムは不明
であるが、バンドギャップを連続的に変える為に構成元
素も変化させて光起電力素子を形成する。そのため光起
電力素子内部に歪が蓄積される。即ち光起電力素子内部
に弱い結合が多く存在することになる。そして振動によ
ってi型層中の弱い結合が切れて未結合手が形成され
る。このことがドナーとなる価電子制御剤とアクセプタ
ーとなる価電子制御剤とを共に添加することで、局所的
な柔軟性が増し、長期間の振動によるアニーリングにお
いても光起電力素子の光電変換効率の低下を抑制するこ
とができるものと考えられる。
【0036】またSi層に於いて欠陥準位(いわゆるD
-、D+)がSi層に添加された価電子制御剤で補償され
ることによって、欠陥準位を介したホッピング伝導によ
る暗電流(逆バイアス時)が減少する。特に、Si/i
界面(i/Si界面)近傍、あるいはp/Si界面(S
i/p界面)近傍のSi層に於いては、価電子制御剤を
Si層の中心領域よりも多く含有させることによって、
該界面近傍特有の構成元素が急激に変化していること、
あるいはプラズマを停止したことによる内部応力を減少
させることができる等により界面近傍の欠陥準位を減少
させることができる。このことによって光起電力素子の
開放電圧及びフィルファクターを向上させることができ
る。
【0037】また更に微結晶または多結晶または単結晶
シリコン半導体層からなるpn構造の上に、非単結晶シ
リコン系半導体材料からなるpin構造とを積層するこ
とによって、短波長光、長波長光に対する感度が向上
し、短絡電流が向上し、さらに開放電圧が向上するもの
である。
【0038】更に該pn接合上に形成される非単結晶材
料からなるn(p)型層は下地の層が微結晶シリコンま
たは多結晶シリコンまたは単結晶シリコン半導体材料か
ら構成されているために、容易に微結晶化できるため、
開放電圧を向上させることができる。
【0039】また上記、微結晶化されたn(p)型層の
上に、i型層(またはSi層)を積層することによって
Si層(またはi型層)のパッキング・デンシティーが
上がり、特に光を長時間照射したときの光電変換効率の
低下(光劣化)を減少させることができ、さらに長時間
の振動によるアニーリングにおいても光電変換効率の低
下を抑制することができる。
【0040】更に基板上に前記p(n)型層の形成する
前に、基板を300℃〜900℃で水素アニール処理、
または水素プラズマ処理することによって結晶粒界の欠
陥に水素原子を結合して欠陥を補償することや、結晶粒
界近傍の原子の緩和が進み欠陥準位を減少させることが
でき、光起電力素子の光電変換効率が向上するものであ
る。加えて該pn積層構造の金属電極の接触面及びpi
n構造の接触面は、縮退した半導体層を設けることによ
ってより多くの電流と起電力をえることができるもので
ある。
【0041】本発明の光起電力素子において、Si層
は、RFプラズマCVD法を用いて、堆積速度2nm/
sec以下で形成され、層厚が30nm以下とすること
が好ましい。これにより、更に光起電力素子の光電変換
効率を向上できるものである。特に本発明の光起電力素
子は、温度変化の大きい環境で使用した場合に光電変換
効率が変化しにくいものである。
【0042】RFプラズマCVD法で堆積したSi層
は、堆積速度が2nm/sec以下で、気相反応が起こ
りにくい低パワーで堆積する。その結果、堆積膜のパッ
キング・デンシティーが高く、Si/i界面(i/Si
界面)での界面準位が少なくなり、このために、光起電
力素子の開放電圧、フィルファクターを向上できる。こ
のことはi型層をマイクロ波プラズマCVD法によって
堆積した場合に特に顕著に現れるものである。
【0043】図1−aの層構成の光起電力素子におい
て、堆積終了直後のi型層の表面近傍は充分に緩和して
いないために表面準位が非常に多くなっていると考えら
れる。
【0044】このようなi型層の表面にRFプラズマC
VD法によって堆積速度の遅い堆積膜を形成することに
よってi型層の表面準位を、RFプラズマCVDによる
堆積膜の形成と同時に起こる水素原子の拡散によるアニ
ーリングによって減少させることができ、光起電力素子
の開放電圧、フィルファクターを向上できる。このこと
はi型層をマイクロ波プラズマCVD法で形成した場合
に顕著に現れる。
【0045】また、Si層にアクセプターとなる価電子
制御剤(周期律表第III族元素)を含有させることに
よって、第2のp型層(p型層)とi型層との間の構成
元素が急激に変化することによる歪等の内部応力を減少
させることができるために、p/Si界面(Si/p界
面)、あるいはSi/i界面(i/Si界面)近傍にお
けるSi層の欠陥準位を減少させることができる。この
ことによって光起電力素子の開放電圧及びフィルファク
ターを向上させることができる。
【0046】加えて、Si層にアクセプターとなる価電
子制御剤(周期律表第III族元素)とドナーとなる価
電子制御剤(周期律表第V族元素及び/またはVI族元
素)をともに含有させることによって光劣化に対する耐
久性が増加する。そのメカニズムの詳細は不明である
が、一般に光照射によって生成した未結合手がキャリア
ーの再結合中心になり光起電力素子の特性が劣化するも
のと考えられている。そして本発明の場合、Si層内に
ドナーとなる価電子制御剤とアクセプターとなる価電子
制御剤の両方が含有され、それらは100%活性化して
いない。その結果光照射によって未結合手が生成したと
しても、それらが活性化していない価電子制御剤と反応
して未結合手を補償するものと考えられる。
【0047】また特に光起電力素子に照射される光強度
が弱い場合にも、欠陥準位が価電子制御剤によって補償
されているため光励起された電子と正孔がトラップされ
る確率が減少する、また前記したように逆バイアス時の
暗電流が少ないために十分な起電力を生じることができ
る。その結果光起電力素子にへの照射光強度が弱い場合
に於いても優れた光電変換効率を示すものである。
【0048】加えて本発明の光起電力素子は、長時間振
動下でアニーリングした場合においても光電変換効率が
低下しにくいものである。この詳細なメカニズムは不明
であるが、構成元素比が非常に異なるSi/i界面(i
/Si界面)近傍において、ドナーとなる価電子制御剤
とアクセプターとなる価電子制御剤とをともに添加する
ことによって局所的な柔軟性が増し、長期間の振動によ
るアニーリングにおいても光起電力素子の光電変換効率
の低下を抑制することができるものと考えられる。
【0049】図2−1、図2−2は本発明の光起電力素
子のi型層およびSi層のバンドギャップの変化を示し
たものであり、バンドギャップの1/2(Eg/2)を
基準にしたものである。図2−1はRFプラズマCVD
法によって形成したSi層212を有し、i型層211
のバンドギャップの極小の位置が中央の位置よりSi/
i界面(i/Si界面)の近くにあり、且つバンドギャ
ップの最大の位置がSi/i界面(i/Si界面)とi
/n界面(n/i界面)に接してあるように構成されて
いるものである。図2−2においては図2−1と同じよ
うに、RFプラズマCVD法によって形成されたSi層
222を有し、i型層221のバンドギャップの極小の
位置は中央の位置よりSi/i界面(i/Si界面)の
近くにあり、バンドギャップの最大値はSi/i界面
(i/Si界面)に接してあるように構成されたもので
ある。図2−2のようなバンドギャップ構成にすること
によって、特に開放電圧を上げることができるものであ
る。
【0050】図3−1から図3−7まではSi/i界面
(i/Si界面)近傍、及び/またはi/n界面(n/
i界面)近傍のi型層内にバンドギャップが一定の領域
がある光起電力素子のバンドギャップの変化の模式的説
明図である。各図はEg/2を基準にバンドギャップの
変化を描いたものであり、バンド図の左側がi/n界面
(n/i界面)、及び右側がp/Si界面(Si/p界
面)である。
【0051】図3−1は313がSi層であり、Si/
i界面(i/Si界面)近傍のi型層中にバンドギャッ
プの一定な領域312があり、さらにバンドギャップが
i/n界面(n/i界面)側からSi/i界面(i/S
i界面)に向かって減少している領域311を有する例
である。そしてバンドギャップの極小値が領域312と
領域311の界面にあるものである。また領域311と
領域312の間のバンドの接合は、バンドが不連続に接
続されているものである。このようにバンドギャップが
一定な領域を設けることによって光起電力素子の逆バイ
アス時の欠陥準位を介したホッピング伝導による暗電流
を極力抑えることができるものである。その結果光起電
力素子の開放電圧が増加するものである。またバンドギ
ャップが一定の領域312の層厚は非常に重要な因子で
あって好ましい層厚の範囲は1から30nmである。バ
ンドギャップが一定の領域の層厚が1nmより薄い場
合、欠陥準位を介したホッピング伝導による暗電流を抑
えることができず、光起電力素子の開放電圧の向上が望
めなくなるものである。一方バンドギャップが一定の領
域312の層厚が、30nmより厚い場合では、バンド
ギャップ一定の領域312とバンドギャップが変化して
いる領域311の界面近傍に光励起された正孔が蓄積さ
れ易くなるため、光励起されたキャリアーの収集効率が
減少する。即ち短絡光電流が減少するものである。
【0052】図3−2はi型層のSi/i界面(i/S
i界面)近傍のi型層にバンドギャップ一定の領域32
2を設け、またバンドギャップが変化している領域32
1のi/n界面(n/i界面)でのバンドギャップが領
域322のバンドギャップと等しくなっている例であ
る。
【0053】図3−3はSi/i界面(i/Si界面)
近傍、及びi/n界面(n/i界面)近傍のi型層にバ
ンドギャップ一定の領域332、333を設けたもので
ある。これにより、光起電力素子に逆バイアスを印加し
た場合に、より一層暗電流が減少し光起電力素子の開放
電圧が大きくなるものである。
【0054】図3−4から図3−7まではSi/i界面
(i/Si界面)近傍、または/及びi/n界面(n/
i界面)近傍のi型層にバンドギャップ一定の領域を有
し、且つSi/i界面(i/Si界面)及び/またはi
/n界面(n/i界面)方向にバンドギャップが急激に
変化している領域を有する本発明の光起電力素子の例で
ある。
【0055】図3−4はSi/i界面(i/Si界面)
近傍、及びi/n界面(n/i界面)近傍のi型層にバ
ンドギャップ一定の領域342、343を有し、またバ
ンドギャップが変化している領域341があって、領域
341はバンドギャップ最小の位置がSi/i界面側に
片寄っていて、領域341のバンドギャップと領域34
2、343のバンドギャップが連続されている例であ
る。バンドギャップを連続することによってi型層のバ
ンドギャップが変化している領域で光励起された電子と
正孔を効率よくn型層(第2のn型層)及び第2のp型
層(p型層)にそれぞれ収集することができる。また特
にバンドギャップ一定の領域342、343が5nm以
下の薄い場合にi型層のバンドギャップが急激に変化し
ている領域は、光起電力素子に逆バイアスを印加した場
合の暗電流を減少させることができ、従って光起電力素
子の開放電圧を大きくすることができるものである。
【0056】図3−5は、バンドギャップが変化してい
る領域351がバンドギャップ一定の領域352、35
3と不連続で比較的緩やかに接続されている例である。
しかしバンドギャップ一定の領域とバンドギャップが変
化している領域でバンドギャップが広がる方向で緩やか
に接続しているので、バンドギャップが変化している領
域で光励起されたキャリアーは効率よくバンドギャップ
一定の領域に注入される。その結果光励起キャリアーの
収集効率は大きくなるものである。バンドギャップが一
定の領域とバンドギャップが変化している領域とを連続
に接続するか不連続に接続するかは、バンドギャップ一
定の領域及びバンドギャップが急激に変化している領域
との層厚に依存するものである。バンドギャップ一定の
領域が5nm以下で薄く、かつバンドギャップが急激に
変化している領域の層厚が10nm以下の場合にはバン
ドギャップ一定の領域とバンドギャップが変化している
領域とが連続して接続されている方が、光起電力素子の
光電変換効率は大きくなり、一方バンドギャップ一定の
領域の層厚が5nm以上に厚く、且つバンドギャップが
急激に変化している領域の層厚が10から30nmの場
合にはバンドギャップが一定の領域とバンドギャップが
変化している領域とが不連続に接続している方が光起電
力素子の変換効率は向上するものである。
【0057】図3−6は、バンドギャップが一定の領域
とバンドギャップが変化している領域とが2段階で接続
している例である。またバンドギャップが極小の位置が
i型層の中央の位置よりSi/i界面(i/Si界面)
寄りにある例である。バンドギャップが極小の位置から
緩やかにバンドギャップを広げる段階と急激に広げる段
階とを経てバンドギャップの広い一定の領域362に接
続することによって、バンドギャップが変化している領
域361で光励起されたキャリアーを効率よく収集でき
るものである。また図3−6に於いてはi/n界面(n
/i界面)近傍のi型層に、i/n界面(n/i界面)
に向かってバンドギャップが急激に変化している領域を
有するものである。
【0058】図3−7は、Si/i界面(i/Si界
面)近傍、及びi/n界面(n/i界面)近傍のi型層
にバンドギャップ一定の領域を有し、且つSi/i界面
(i/Si界面)近傍のバンドギャップ一定の領域37
2にはバンドギャップ変化領域371から2段階のバン
ドギャップの変化を経て接続され、i/n界面(n/i
界面)のバンドギャップ一定の領域373には急激なバ
ンドギャップの変化で接続されている例である。
【0059】上記のようにバンドギャップ一定の領域と
バンドギャップの変化している領域とが構成元素の類似
した状態で接続することによって内部歪を減少させるこ
とができる。その結果長期間振動下でアニーリングして
もi層内の弱い結合が切断されて欠陥準位が増加して光
電気の変換効率が低下するという現象が生じ難くなり、
高い光電変換効率を維持することができるものである。
【0060】本発明に於いてシリコン原子と炭素原子を
含有するi型層のバンドギャップ極小値の好ましい範囲
は、照射光のスペクトルにより種々選択されるものでは
あるが、1.7〜2.0eVが望ましいものである。
【0061】また本発明のバンドギャップが連続的に変
化している光起電力素子に於いて、価電子帯のテイルス
テイトの傾きは、光起電力素子の特性を左右する重要な
因子であってバンドギャップの極小値のところのテイル
ステイトの傾きからバンドギャップ最大のところのテイ
ルステイトの傾きまでなめらかに連続していることが好
ましいものである。
【0062】以上、pin/pn(nip/np)構造
の光起電力素子について説明したが、pinpin/p
n(nipnip/np)構造やpinpinpin/
pn(nipnipnip/np)構造等のpin構造
を積層した光起電力素子についても適用できるものであ
る。
【0063】図4は本発明の光起電力素子の堆積膜形成
を行うのに適した製造装置の模式的説明図である。該製
造装置は、堆積室401、真空計402、RF電源40
3、基板404、加熱ヒーター405、コンダクタンス
バルブ407、補助バルブ408、リークバルブ40
9、RF電極410、ガス導入管411、マイクロ波導
波部412、誘電体窓413、シャッター415、原料
ガス供給装置2000、マスフローコントローラー20
11〜2017、バルブ2001〜2007、2021
〜2027、圧力調整器2031〜2037、原料ガス
ボンベ2041〜2047等から構成されている。
【0064】本発明の光起電力素子の形成に用いられる
マイクロ波プラズマCVD法の堆積メカニズムの詳細は
不明であるが、次のように考えられる。
【0065】原料ガスを100%分解するに必要なマイ
クロ波エネルギー(「MPw」と略記する)より低いマ
イクロ波エネルギーを前記原料ガスに作用させることに
よって原料ガスを分解し、MPwより高いRFエネルギ
ーをマイクロ波エネルギーと同時に前記原料ガスに作用
させて堆積膜を形成するに適した活性種を選択できるも
のと考えられる。更に原料ガスを分解するときの堆積室
内の内圧が50mTorr以下の状態では良質な堆積膜
を形成するに適した活性種の平均自由工程が充分に長い
ために気相反応が極力抑えられると考えられる。そして
また堆積室内の内圧が50mTorr以下の状態ではR
Fエネルギーは、原料ガスの分解にほとんど影響を与え
ず、堆積室内のプラズマと基板の間の電位を制御してい
るものと考えられる。即ちマイクロ波プラズマCVD法
の場合、プラズマと基板の間の電位差は小さいが、RF
エネルギーをマイクロ波エネルギーと同時に導入するこ
とによってプラズマと基板の間の電位差(プラズマ側が
+で、基板側が−)を大きくすることができる。このよ
うにプラズマ電位が基板に対してプラスで高いことによ
って、マイクロ波エネルギーで分解した活性種が基板上
に堆積し、同時にプラズマ電位で加速された+イオンが
基板上に衝突し基板表面での緩和反応が促進され良質な
堆積膜が得られるものと考えられる。特にこの効果は堆
積速度が数nm/sec以上のときに効果が顕著になる
ものである。
【0066】更にRFはDCと違って周波数が高いため
電離したイオンと電子の分布によってプラズマの電位と
基板の電位の差が決まってくる。すなわちイオンと電子
のシナジティクによって基板とプラズマの電位差が決ま
ってくるものである。従って堆積室内でスパークが起こ
りにくいという効果がある。その結果安定したグロー放
電を10時間以上に及ぶ長時間維持することができるも
のである。
【0067】また加えて、バンドギャップを変化させた
層を堆積させる場合、原料ガスの流量及び流量比が経時
的または空間的に変化するため、DCの場合、DC電圧
を経時的または空間的に適宜変化させる必要がある。一
方前述した堆積膜形成方法に於いては、原料ガスの流量
及び流量比の経時的または空間的な変化によってイオン
の割合が変化する。それに対応してRFのセルフバイア
スが自動的に変化する。その結果RFをRF電極に印加
して原料ガス流量及び原料ガス流量比を変えた場合、D
Cバイアスの場合と比較して放電が非常に安定するもの
である。
【0068】更に加えて本発明の堆積膜形成方法に於い
て、i型層内でバンドギャップを変化させるためには、
層形成中にシリコン原子含有ガスと炭素含有ガスとの流
量比を時間的に変化させることが有効であり、その際、
堆積室から5m以下の距離のところで上記のガスを混合
することが好ましいものである。5mより離れて前記原
料ガスを混合すると、所望のバンドギャップ変化に対応
してマスフローコントロラーを制御しても原料ガスの混
合位置が離れているために原料ガスの変化に遅れや原料
ガスの相互拡散が起こり、所望のバンドギャップに対し
てズレが生じる。即ち原料ガスの混合位置が離れすぎて
いるとバンドギャップの制御性が低下するものである。
【0069】また、i型層中に含有される水素含有量を
層厚方向に変化させるには、水素含有量を多くしたいと
ころでRF電極に印加するRFエネルギーを大きくし、
水素含有量を少なくしたいところでRF電極に印加する
RFエネルギーを小さくすれば良い。詳細なメカニズム
に関しては依然、不明であるが、RF電極に印加するR
Fエネルギーを増やすと、ブラズマ電位が上昇し、水素
イオンが基板に向かって、より加速されるためにi型層
中により多くの水素原子が含有されるものと考えられ
る。
【0070】更に、RFエネルギーと同時にDCエネル
ギーを印加する場合においては、水素原子の含有量を多
くしたいところでRF電極に印加するDC電圧を+極性
で大きな電圧を印加すれば良く、水素含有量を少なくし
たいときには、RF電極に印加するDC電圧を+極性で
小さな電圧を印加すれば良い。詳細なメカニズムに関し
ては依然、不明であるが、RF電極に印加するDCエネ
ルギーを増やすと、プラズマ電位が上昇し、水素イオン
が基板に向かって、より加速されるためにi型層中によ
り多くの水素原子が含有されるものと考えられる。
【0071】また更に、i型層中に含有される水素含有
量を層厚方向に変化させる別な方法としては、シリコン
原子、およびハロゲン原子(X)含有のガス(例えば、
SiX4、Si26、SiHN4-N、Si3N6-N
等)と、ハロゲン原子は含有しないが、シリコン原子は
含有するガス(例えば、SiH4 、Si2 2 、Si3
2、SiD4、SiHD5、SiH22、SiH3D、S
iD3H、Si233等)とを混合してi型層を形成す
る方法もある。水素含有量を少なくしたいところでは全
シリコン原子含有のガスに対するハロゲン原子、および
シリコン原子を両方含有するガスの割合(Y)を多く
し、水素含有量を少なくしたいところでは割合(Y)を
小さくすれば良い。詳細なメカニズムに関しては依然、
不明であるが、ハロゲン原子を含有する上記のガスを堆
積室に、より多く導入すると、プラズマ中にマイクロ波
によって励起されたハロゲン原子を含有するラジカルの
量が増え、該ハロゲン原子を含有するラジカルのハロゲ
ン原子とi型層中に存在している水素原子が置換反応を
起こし、i型層内の水素含有量が減少すると考えられ
る。
【0072】また更に、i型層中に含有される水素含有
量を層厚方向に変化させる別な方法としては、堆積室内
にハロゲンランプ、あるいはキセノンランプを設け、i
型層形成中にこれらのランプをフラッシュさせ、基板温
度を一時的に上昇させるのである。その際、水素含有量
を少なくしたいところでは、単位時間当たりのフラシュ
回数を増し、基板温度を一時的に上昇させ、水素含有量
を多くしたいところでは、単位時間当たりのフラッシュ
回数を少なくすることによって、基板温度を一時的に下
げれば良い。基板温度を一時的に上げることによって、
i型層表面からの水素の脱離反応が活性化されるものと
考えられる。
【0073】本発明の光起電力素子の作製に用いられる
堆積膜形成方法は、例えば以下のようにして行われる。
【0074】まず図4の堆積室401内に堆積膜形成用
の基板404を取り付け、堆積室内を10-4Torr以
下に充分に排気する。この排気にはターボ分子ポンプ、
あるいは、油拡散ポンプが適している。油拡散ポンプの
場合はオイルが堆積室に逆拡散しないように堆積室40
1の内圧が10-4Torr以下になったらH2、He、
Ar、Ne、Kr、Xe等のガスを堆積室内へ導入する
のがよい。堆積室内の排気を充分に行った後、H2、H
e、Ar、Ne、Kr、Xe等のガスを、堆積膜形成用
の原料ガスを流したときとほぼ同等の堆積室内圧になる
ように堆積室内に導入する。堆積室内の圧力としては、
0.5〜50mTorrが最適な範囲である。堆積室内
の内圧が安定したら、加熱ヒーター405のスイッチを
入れ基板を100〜500℃に加熱する。基板の温度が
所定の温度で安定したらH2、He、Ar、Ne、K
r、Xe等のガスを止め堆積膜形成用の原料ガスをガス
ボンベからマスフローコントローラーを介して所定の量
を堆積室に導入する。
【0075】堆積室内へ導入される堆積膜形成用の原料
ガスの供給量は、堆積室の体積によって適宜決定される
ものである。一方堆積膜形成用の原料ガスを堆積室に導
入した場合の堆積室内の内圧は、堆積膜形成方法に於い
て非常に重要な因子であり、最適な堆積室内の内圧は、
マイクロ波プラズマCVD法の場合、0.5〜50mT
orrが好適である。
【0076】また堆積膜形成方法に於いて、堆積膜形成
用に堆積室内に導入されるマイクロ波エネルギーは、重
要な因子である。該マイクロ波エネルギーは堆積室内に
導入される原料ガスの流量によって適宜決定されるもの
であるが、前記原料ガスを100%分解するに必要なマ
イクロ波エネルギー(MPw)よりも小さいエネルギー
であって、好ましい範囲としては、0.005〜1W/
cm3である。マイクロ波エネルギーの好ましい周波数
の範囲としては0.5〜10GHzが挙げられる。特に
2.45GHz付近の周波数が適している。また堆積膜
形成方法によって再現性のある堆積膜を形成するため、
及び数時間から数十時間にわたって堆積膜を形成するた
めにはマイクロ波エネルギーの周波数の安定性が非常に
重要である。周波数の変動が±2%以下の範囲であるこ
とが好ましいものである。さらにマイクロ波のリップル
も±2%以下が好ましい範囲である。
【0077】更に堆積膜形成方法に於いて、堆積室内に
前記マイクロ波エネルギーと同時に導入されるRFエネ
ルギーは、前記マイクロ波エネルギーとの組み合わせに
於いて非常に重要な因子でありRFエネルギーの好まし
い範囲としては、0.01〜2W/cm3である。RF
エネルギーの好ましい周波数の範囲としては1〜100
MHzが挙げられる。特に13.56MHzが最適であ
る。またRFの周波数の変動は±2%以内で波形はなめ
らかな波形が好ましいものである。RFエネルギーを供
給する場合、RFエネルギー供給用のRF電極の面積と
アースの面積との面積比によって適宜選択されるもので
はあるが、特にRFエネルギー供給用のRF電極の面積
がアースの面積よりも狭い場合、RFエネルギー供給用
の電源側のセルフバイアス(DC成分)をアースした方
が良いものである。更にRFエネルギー供給用の電源側
のセルフバイアス(DC成分)をアースしない場合は、
RFエネルギー供給用のRF電極の面積をプラズマが接
するアースの面積よりも大きくするのが好ましいもので
ある。
【0078】このようにマイクロ波エネルギーを導波部
412から誘電体窓413を介して堆積室に導入し、同
時にRFエネルギーをRF電源403からRF電極41
0を介して堆積室に導入する。このような状態で所望の
時間原料ガスを分解し前記基板上に所望の層厚の堆積膜
を形成する。その後マイクロ波エネルギーおよびRFエ
ネルギーの導入を止め、堆積室内を排気し、H2、H
e、Ar、Ne、Kr、Xe等のガスで充分パージした
後、堆積した非単結晶半導体膜を堆積室から取り出す。
【0079】また前記RFエネルギーに加えて、前記R
F電極410にDC電圧を印加しても良い。DC電圧の
極性としては前記RF電極がプラスになるように電圧を
印加するのが好ましい方向である。そしてDC電圧の好
ましい範囲としては、10から300V程度である。
【0080】以上のような堆積膜形成方法に於いて、シ
リコン堆積用の原料ガスとして挙げられる化合物として
は次のものが適している。
【0081】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としてはSiH4、Si26、SiX4(X:
ハロゲン原子)、SiXH2、SiX22、SiX3H、
Si 26、Si23、SiD4、SiHD3、SiH
23、SiH2D、SiFD2、SiX22、SiD
3H、Si233等(総称して「化合物(Si)」と略
記する)が挙げられる。
【0082】炭素原子を含有するガス化し得る化合物と
してはCH4、CD4、C22n+2(nは整数)、Cn2n
(nは整数)、Cn2n+2に(nは整数、X:ハロゲン
原子)、Cn2n(nは整数)、C22、C65、C
2、CO等(総称して「化合物(C)」と略記する)
が挙げられる。
【0083】本発明に於いて非単結晶半導体層の価電子
制御するために非単結晶半導体層に導入される価電子制
御剤としては周期律表第III族原子及び第V族原子及
び第VI属原子が挙げられる。
【0084】本発明に於いて第III族原子導入用の出
発物資(総称して「化合物(III)」と略記する)と
して有効に使用されるものとしては、具体的にはホウ素
原子導入用としては、B26、B410、B59、B5
11、B610、B612、B614等の水素化ホウ素、B
3、BCl3、BBr3等のハロゲン化ホウ素等を挙げ
ることができる。このほかにAlCl3、Al(CH3
3、GaCl3 、InCl3 、TlCl3 等も挙げるこ
とができる。
【0085】本発明に於いて、第V族原子導入用の出発
物資(総称して「化合物(V)」と略記する)として有
効に使用されるのは、具体的には燐原子導入用としては
PH 3、P24等の水素化燐、PH4I、PF3、PF5
PCl3、PCl5、PBr3、PBr5、Pl3等のハロ
ゲン化燐、P25、POCl3等の酸素化合物が挙げら
れる。このほかAsH3、AsF3、AsCl3、AsB
3、AsF5、SbH3、SbF3、SbF5、SbC
3、SbCl5、BiCl5、BiBr3等も挙げること
ができる。
【0086】本発明に於いて、第VI族原子導入用の出
発物資(総称して「化合物(VI)」と略記する)とし
て有効に使用されるのは、H2S、SF4、SF5、S
2、SO22、COS、CS2、H2Se、SeF6、T
eH2、TeF6、(CH52Te、(C232Te等
が挙げられる。
【0087】非単結晶半導体材料から構成されるi型層
に導入される周期律表第III族原子、第V族原子、第
VI族原子の導入量は1000ppm以下が好ましい範
囲として挙げられる。また本発明の目的を達成するため
に、i型層中には周期律表第III族原子と第V族原
子、あるいは第III族原子と第VI族原子、あるいは
第III族原子と第V族原子と第VI族原子を、ともに
補償するように添加するのが好ましいものである。
【0088】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。特に前記ガス化し得る化合物
を希釈するのに最適なガスとしてはH2、D2、He、A
rが挙げられる。
【0089】非単結晶半導体層のi型層に窒素を含有さ
せるために導入される窒素含有ガスとしてはN2、N
3、ND3、NO、NO2、N2O(総称して「化合物
(N)」と略記する)が挙げられる。
【0090】非単結晶半導体層のi型層に酸素を含有さ
せるために導入される酸素含有ガスとしてはO2、C
O、CO2、NO、NO2、N2O、CH3CH2OH、C
3OH等(総称して「化合物(O)」と略記する)が
挙げられる。
【0091】本発明の光起電力素子においては、第2の
p型層、n型層、第1のp型層の内、または第2のn型
層、p型層、第1のn型層の内少なくとも1層は積層構
造とする事が好ましい。本発明の光起電力素子における
積層構造は、主構成元素がシリコンと炭素、酸素、窒素
の中から選ばれた少なくともひとつの元素とからなり、
価電子制御材として周期律表第III族元素または第V
族元素または第VI族元素を含有する層(A層)と、周
期律表第III族元素または第V族元素または第VI族
元素を主構成元素とする層(B層)から構成される。
【0092】ドーピング層に本発明の積層構造を用いる
ことにより、ドーピング層のドナ−濃度、あるいはアク
セプター濃度を従来のものより向上させ、光起電力素子
の開放電圧を上げることができる。さらにはA層に高濃
度にはドーピングしていない(ライトドープ)材料で、
かつ光の吸収係数の小さい材料を用いることによって、
i型層またはpn接合部により多くの光を入射すること
ができるため、光起電力素子の短絡光電流を向上させる
ことができる。
【0093】さらに本発明の積層構造を有する光起電力
素子は振動等の長時間のアニーリングに対しても光電変
換効率の低下をかなり抑制できるものである。その詳細
なるメカニズムは依然、不明であるが以下のように考え
られる。従来の積層構造内部では構成元素が急激に変化
しているためにかなりの歪や応力が発生している。
【0094】しかし本発明のA層には炭素または/及び
酸素または/及び窒素が含有されているために、発生し
た歪、応力をA層内部で緩和し、従って振動等の長時間
のアニーリングに対しても光電変換効率の低下を抑制で
きる考えられる。
【0095】さらに本発明の積層構造を有する光起電力
素子は長時間光を照射した場合にも光電変換効率の低下
をかなり抑制できるものである。その詳細なるメカニズ
ムは依然、不明であるが以下のように考えられる。長時
間光を照射した場合にA層内部でダングリングボンドが
発生するが、A層に含有されている価電子制御剤の一部
は不活性で、発生したダングリングボンドを補償するた
めに、光劣化を抑制できると考えられる。
【0096】A層は非晶質材料(a−と表示する)また
は微結晶材料(μc−と表示する)または多結晶材料
(poly−と表示する)または単結晶材料(c−と表
示する)から構成される。
【0097】非晶質材料としては、例えば、a−Si:
H、a−Si:HX、a−SiC:H、a−SiC:H
X、a−SiO:H、a−SiO:HX、a−SiN:
H、a−SiN:HX、a−SiON:H、a−SiO
N:HX、a−SiOCN:H、a−SiOCN:H
X、(X:ハロゲン原子)等が挙げられる。
【0098】微結晶材料としては、例えば、μc−S
i:H、μc−SiC:H、μc−Si:HX、μc−
SiC:HX、μc−SiO:H、μc−SiN:H、
μc−SiON:HX、μc−SiOCN:HX、等が
挙げられる。
【0099】多結晶材料としては、例えばpoly−S
i:H、pоly−Si:HX、pоly−SiC:
H、pоly−SiC:HX、pоly−Si、pol
y−SiC、等が挙げられる。
【0100】単結晶材料としては、例えば、c−Si、
c−SiC等が挙げられる。
【0101】n(p)型層、第2のp(n)型層を積層
構造にする場合にはA層として、短波長光の吸収係数の
小さい、微結晶材料、多結晶材料、単結晶材料が好適に
使用される。
【0102】p型のA層を形成するには、以上の材料に
p型の価電子制御剤(周期律表第III族原子B、A
l、Ga、In、Tl)を添加させ、n型のA層を形成
するには、n型の価電子制御剤(周期律表第V族原子
P、As、Sb、Biまたは/及び周期律表第VI族原
子S、Se、Te)を添加させる。
【0103】p型のA層への周期律表第III族原子の
添加量、あるいはn型のA層への周期律表第V属原子、
第VI族原子の添加量は10〜10000ppmが最適
量として挙げられる。
【0104】また、A型層が微結晶材料、あるいは多結
晶材料で構成されている場合、A層に含有される水素原
子(H、D)またはハロゲン原子はA層の未結合手を補
償する働きをし、ドーピング効率を向上させるものであ
る。A層へ添加される水素原子またはハロゲン原子は0
〜10at%が最適量として挙げられる。A層の界面近
傍では水素原子または/及びハロゲン原子の含有量が多
く分布しているものが好ましい分布形態として挙げら
れ、該界面近傍での水素原子または/及びハロゲン原子
の含有量はバルク内の含有量の1.1〜2.5倍の範囲
が好ましい範囲として挙げられる。このように界面近傍
で水素原子またはハロゲン原子の含有量を多くすること
によって該界面近傍の欠陥準位や層内応力を減少させ、
さらには機械的歪を緩和することができ本発明の光起電
力素子の光起電力や光電流を増加させることができる。
A層の層厚は5〜30Åが好ましい。
【0105】A層の形成方法としてはプラズマCVD
法、光CVD法などがあり、特にプラズマCVD法が好
適に使用される。
【0106】これらの方法でA層を形成する場合、以下
のガス化し得る化合物、および該化合物の混合ガスを挙
げることができる。
【0107】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としては、前述した化合物(Si)が挙げら
れる。
【0108】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(C)が挙げられる。
【0109】窒素含有ガスとしては、前述した化合物
(N)が挙げられる。
【0110】酸素含有ガスとしては、前述した化合物
(Ο)が挙げられる。
【0111】p型のA層に導入される物質としては周期
律表第III族原子、n型のA層に導入される原子とし
ては第V族原子及び第VI族原子が挙げられる。
【0112】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができ、特にB26、BF3が適して
おり、これらの化合物は通常、H2、He、Ar等のガ
スで所望の濃度に希釈して高圧ボンベに保管する。
【0113】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
でき、特にPH3、PF3が適しており、これらの化合物
は通常、H2、He、Ar等のガスで所望の濃度に希釈
して高圧ボンベに保管する。
【0114】第VI族原子導入用の出発物質として有効
に使用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げら
れ、特にH2Sが適しており、これらの化合物は通常、
2、He、Ar等のガスで所望の濃度に希釈して高圧
ボンベに保管する。
【0115】A層をプラズマCVD法で形成する場合に
は、RFプラズマCVD法とマイクロ波プラズマCVD
法が好適である。RFプラズマCVD法で堆積する場
合、容量結合型のRFプラズマCVD法が適している。
【0116】該RFプラズマCVD法で堆積する場合、
堆積室内の基板温度は、100〜600℃、内圧は、
0.1〜10Torr、RFパワーは、0.01〜1W
/cm 2、堆積速度は、0.1〜1Å/secが最適条
件として挙げられる。
【0117】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0118】特に微結晶、または多結晶、または単結晶
材料からなるのA層を堆積する場合は水素ガスで2〜1
00倍に原料ガスを希釈し、RFパワーは比較的高いパ
ワーを導入するのが好ましいものである。RFの周波数
としては1MHz〜100MHzが適した範囲であり、
特に13.56MHz近傍の周波数が最適である。
【0119】マイクロ波プラズマCVD法で堆積する場
合、マイクロ波プラズマCVD装置は、堆積室に誘電体
窓(アルミナセラミックス、石英、窒化硼素等)413
を介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適してい
る。前述したi型層の形成に適した堆積膜形成方法も適
した堆積方法であるが、更に広い堆積条件で光起電力素
子に適用可能な堆積膜を形成することができる。即ち、
堆積室内の基板温度は100〜600℃、内圧は0.5
〜30mTorr、マイクロ波パワーは0.005〜1
W/cm3、マイクロ波の周波数は0.5〜10GHz
が好ましい範囲として挙げられる。
【0120】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0121】特に微結晶、または多結晶、または単結晶
材料からなるのA層を堆積する場合は水素ガスで2〜1
00倍に原料ガスを希釈し、マイクロ波パワーは比較的
高いパワーを導入するのが好ましいものである。
【0122】A層を光CVD法で堆積する場合、光源と
しては低圧水銀ランプを用い、基板温度は100〜60
0℃、内圧は0.1〜10Torr、堆積速度は0.0
1〜1Å/sec、が最適条件として挙げられ、前記ガ
ス化し得る化合物を導入するとともに水銀を1〜100
ppm程度導入しても良い。
【0123】前記化合物(Si)としては、Si26
Si2N6-N(X:ハロゲン原子)などの高次シラン
が好適に使用される。
【0124】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0125】特に微結晶、または多結晶、または単結晶
材料からなるのA層を堆積する場合は水素ガスで2〜1
00倍に原料ガスを希釈して導入するのが好ましいもの
である。
【0126】B層の主構成原子は、p型のA層と積層す
る場合、周期律表第III族原子(例えば、B、Al、
Ga、In、Tlからなり、n型のA層と積層する場
合、周期律表第V族原子(例えば、P、As、Sb、B
i)、または/及び周期律表第VI族原子(例えばS、
Se、Te)からなる。B層の層厚は5〜30Åが好ま
しい。
【0127】B層の形成方法としてはプラズマCVD
法、光CVD法などが好適に使用される。これらの方法
でB層を形成する場合、以下のガス化し得る化合物、お
よび該化合物の混合ガスを挙げることができる。
【0128】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができ、特にB26、B(CH33
適している。
【0129】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
できる。第VI族原子導入用の出発物質として有効に使
用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げられる。
【0130】B層をプラズマCVD法で形成する場合に
は、RFプラズマCVD法とマイクロ波プラズマCVD
法が好適である。RFプラズマCVD法で堆積する場
合、容量結合型のRFプラズマCVD法が適している。
【0131】該RFプラズマCVD法で堆積する場合、
堆積室内の基板温度は、100〜600℃、内圧は、
0.1〜10Tоrr、RFパワ−は、0.1〜2W/
cm2、堆積速度は、0.1〜2Å/secが最適条件
として挙げられる。
【0132】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0133】マイクロ波プラズマCVD法で堆積する場
合、マイクロ波プラズマCVD装置は、堆積室に誘電体
窓(アルミナセラミツクス、石英、窒化硼素、等)41
3を介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適して
いる。i型層形成に最適な堆積膜形成方法も適した堆積
方法であるが、更に広い堆積条件で光起電力素子に適用
可能な堆積膜を形成することができる。即ち、堆積室内
の基板温度は100〜600℃、内圧は0.5〜30m
Tоrr、マイクロ波パワーは0.01〜1W/c
3、マイクロ波の周波数は0.5〜10GHzが好ま
しい範囲として挙げられる。
【0134】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0135】B層を光CVD法で堆積する場合、光源と
しては低圧水銀ランプを用い、基板温度は100〜60
0℃、内圧は0.1〜10Tоrr、堆積速度は0.0
1〜2Å/sec、が最適条件として挙げられ、前記ガ
ス化し得る化合物を導入するとともに水銀を1〜100
ppm程度導入しても良い。
【0136】また前記ガス化し得る化合物をH2、D2
He、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して
堆積室に導入しても良い。
【0137】本発明の光起電力素子に用いる積層構造の
積層形態は、A層から始まってA層で終わることが望ま
く、例えば、ABA、ABABA、ABABABA等
(AB)nAの積層形態、あるいはA112、A11
223等、(Ann)An+1の積層形態が挙げられる。
しかし第2のp型層に積層構造を用いる場合には、A層
から始まってB層で終わってもよく、例えば、AB、A
BAB、ABABAB等(AB)nの積層形態、あるい
はA11、A1122等、(Ann)の積層形態が挙
げられる。
【0138】次に、本発明の光起電力素子の構成要素を
詳細に説明する。
【0139】基板(102、122) 基板は、多結晶シリコン基板、あるいは単結晶シリコン
基板であってもよく、さらには絶縁性材料、または導電
性材料からなる支持体上に多結晶シリコン層、あるいは
単結晶シリコン層を積層したものであっても良い。
【0140】基板として多結晶シリコンを用いる場合、
キャスティング法(最新太陽光発電技術、浜川圭弘編
著、槙書店)によって作製したインゴットを100〜5
00μm程度の厚さにスライスして使用するか、あるい
はシリコン融液に炭素繊維の網を通過させて作製したリ
ボン状のシリコン多結晶を使用するか、あるいはシリコ
ン融液から直接、多結晶シリコンを引き出しながら徐冷
したものを使用しても良い。いずれの場合においても、
グレインバウンダリーに存在する多くのトラップレベル
を減少させるために、基板温度500〜900℃で、水
素雰囲気中でアニーリングしたり、あるいは基板温度3
00〜900℃で、水素プラズマ処理を施したり、ある
いは基板にレーザービームを照射し、アニーリングする
ことが望ましい。
【0141】基板として単結晶シリコンを用いる場合、
CZ(チョコラルスキー)法によって作製されたインゴ
ットを100〜500μm程度の厚さにスライスして使
用するか、あるいはシリコン融液に炭素繊維の網を通過
させて作製したリボン状のシリコン単結晶を使用する
か、あるいはシリコン融液から直接、単結晶シリコンを
引き出しながら徐冷したものを使用しても良い。
【0142】支持体上に多結晶シリコン層、あるいは単
結晶シリコン層を積層する際に用いる、導電性支持体と
しては、例えば、NiCr、ステンレス、Al、Cr、
Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb、Sn
等の金属または、これらの合金が挙げられる。
【0143】同様に電気絶縁性支持体としては、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリカーボネートナー、セルロ
ースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、等の合
成樹脂のフィルム、またはシート、ガラス、セラミック
ス、紙などが挙げられる。これらの絶縁性支持体は、好
適には少なくともその一方の表面を導電処理し、該導電
処理された表面側に多結晶シリコン層、あるいは単結晶
シリコン層を設けるのが望ましい。
【0144】たとえばガラスであれば、その表面に、N
iCr、Al、Cr、Mo、Ir、Nb、Ta、V、T
i、Pt、Pb、In23、ITO(In23+SnO
2)等から成る薄膜を設けることによって導電性を付与
し、或いはポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルム
であれば、NiCr、Al、Ag、Pb、Zn、Ni、
Au、Cr、Mo、Ir、Nb、Ta、V、Tl、Pt
等の金属薄膜を真空蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリ
ング等でその表面に設け、または前記金属でその表面を
ラミネート処理して、その表面に導電性を付与する。支
持体の形状は平滑表面あるいは凹凸表面のシート状であ
ることができる。その厚さは所望通りの光起電力素子を
形成し得るように適宜決定するが、光起電力素子として
の柔軟性が要求される場合には、支持体としての機能が
十分発揮される範囲で可能な限り薄くすることができ
る。しかしながら、支持体の製造上および取扱い上、機
械的強度等の点から、通常は10μm以上とされる。
【0145】これらの支持体の表面上に多結晶シリコン
層を形成するには、プラズマCVD法、熱CVD法、光
CVD法などを用いて非単結晶シリコン層を支持体上に
形成し、そのあと、ヒーター、あるいはレーザー、ある
いは電子ビームなどで融解して再結晶化する方法があ
る。(SOI構造形成技術、古川静二郎 編著、産業図
書)また支持体上に微細な孔、あるいは突起を設け、こ
れを成長核とし、プラズマCVD法、熱CVD法、光C
VD法で多結晶シリコン層を横方向に成長させる方法も
ある。さらにこれらの方法を併用しても良い。
【0146】入射した光の収集効率を上げるために、基
板の表面をピラミッド状の凹凸(テクスチャー)化する
ことが望ましい。テクスチャー処理を行うためには、1
10℃、60%のヒドラジン水溶液に10分程度浸す
か、あるいは100℃、1%のNaOH水溶液に5分程
度浸せばよい。
【0147】第1のp(n)型層(103、123) 第1のp(n)型層は、光起電力素子の特性を左右する
重要な層である。第1のp(n)層が積層構造の場合の
詳細は前述の通りであるが、第1のp(n)型層が単層
より構成される場合を以下に述べる。
【0148】第1のp(n)型層は微結晶材料(μc
−)、または多結晶材料(poly−)、または単結晶
材料(c−)から構成される。
【0149】微結晶材料としては、例えば、μc−S
i:H、μc−SiC:H、μc−Si:HX、μc−
SiC:HX、μc−SiGe:H、μc−SiO:
H、μc−SiGeC:H、μc−SiN:H、μc−
SiON:HX、μc−SiOCN:HX、等(X:ハ
ロゲン原子)が挙げられる。
【0150】多結晶材料としては、例えばpoly−S
i:H、poly−Si:HX、poly−SiC:
H、poly−SiC:HX、poly−SiGe:
H、poly−Si、poly−SiC、poly−S
iGe等が挙げられる。
【0151】結晶材料としては、例えばc−Si、c−
SiC、c−SiGe等が挙げられる。
【0152】導電型をp型にするにはp型の価電子制御
剤(周期律表第III族原子 B、Al、Ga、In、
Tl)を高濃度に添加させる。導電型をn型にするに
は、n型の価電子制御剤(周期律表第V族原子 P、A
s、Sb、Bi 及び/または周期律表第VI族原子
S、Se、Te)を高濃度に添加させる。
【0153】第1のp型層への周期律表第III族原子
の添加量、あるいは第1のn型層への周期律表第V、V
I族原子の添加量は0.1〜10at%が最適量として
挙げられる。
【0154】また、第1のp(n)型層が微結晶材料、
あるいは多結晶材料で構成されている場合、第1のp
(n)型層に含有される水素原子(H、D)またはハロ
ゲン原子はp型層またはn型層の未結合手を補償する働
きをし、ドーピング効率を向上させるものである。第1
のp(n)型層へ添加される水素原子またはハロゲン原
子は0〜10at%が最適量として挙げられる。p/基
板界面(n/基板界面)近傍、n/p界面(p/n界
面)近傍で水素原子または/及びハロゲン原子の含有量
が多く分布しているものが好ましい分布形態として挙げ
られ、該界面近傍での水素原子または/及びハロゲン原
子の含有量はバルク内の含有量の1.3〜2.5倍の範
囲が好ましい範囲として挙げられる。このようにp/基
板界面(n/基板界面)近傍、n/p界面(p/n界
面)近傍で水素原子またはハロゲン原子の含有量を多く
することによって該界面近傍の欠陥準位や層内応力を減
少させ、さらには機械的歪を緩和することができ本発明
の光起電力素子の光起電力や光電流を増加させることが
できる。
【0155】光起電力素子の第1のp(n)型層の電気
特性としては活性化エネルギーが0.2eV以下のもの
が好ましく、0.1eV以下のものが最適である。また
比抵抗としては100Ωcm以下が好ましく、1Ωcm
以下が最適である。さらにp型層及びn型層の層厚は5
0〜2000Åが好ましい。
【0156】第1のp(n)型層の形成方法としては基
板上に薄膜層を堆積する方法と、基板の表面から内部に
不純物を混入させる方法がある。
【0157】基板上に薄膜層を形成する方法としてはプ
ラズマCVD法、熱CVD法、光CVD法などがあり、
基板内部に不純物を混入させる方法としては、ガス拡散
法、固相拡散法、イオン注入法などが用いられ、特にガ
ス拡散法、プラズマCVD法が好適に使用される。
【0158】プラズマCVD法で第1のp(n)型層を
形成する場合、原料ガスとしては、シリコン原子を含有
したガス化し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し
得る化合物等、及び該化合物の混合ガス等を挙げること
ができる。
【0159】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としては、前述した化合物(Si)が挙げら
れる。
【0160】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(C)が挙げられる。
【0161】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、GeH4、Ge2 6、GeHN
4-N(X:ハロゲン)などの化合物(総称して「化合物
(Ge)」と略記する)が挙げられる。
【0162】窒素含有ガスとしては、前述した化合物
(N)が挙げられる。
【0163】酸素含有ガスとしては、前述した化合物
(O)が挙げられる。
【0164】第III族原子導入用の出発物資として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができ、特にB26、BF3が適して
おり、これらの化合物は通常、H2、He、Ar等のガ
スで所望の濃度に希釈して使用するのがよい。
【0165】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
でき、特にPH3、PF5が適しており、これらの化合物
は通常、H2、He、Ar等のガスで所望の濃度に希釈
して使用する。
【0166】第VI族原子導入用の出発物質として有効
に使用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げら
れ、特にH2Sが適しており、これらの化合物は通常、
2、He、Ar等のガスで所望の濃度に希釈して使用
する。
【0167】第1のp(n)型層をプラズマCVD法で
形成する場合には、RFプラズマCVD法とマイクロ波
ブラズマCVD法が好適である。
【0168】RFプラズマCVD法で堆積する場合、容
量結合型のRFプラズマCVD法が適している。
【0169】該RFプラズマCVD法で堆積する場合、
堆積室内の基板温度は、100〜600℃、内圧は、
0.1〜10Torr、RFパワーは、0.01〜5.
0W/cm2 、堆積速度は、0.1〜30Å/secが
最適条件として挙げられる。
【0170】また前記ガス化し得る化合物はH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。特にμc−Si:H、μc−S
iC:H、μc−Si:HX、μc−SiC:HX、μ
c−SiO:H、μc−SiN:H、μc−SiON:
HX、μc−SiOCN:HX、poly−Si:H、
poly−Si:HX、poly−SiC:H、pol
y−SiC:HX、poly−Si、poly−SiC
等の短波長における光吸収の少ない層を堆積する場合は
水素ガスで2〜100倍の原料ガスを希釈し、RFパワ
ーは比較的高いパワーを導入するのが好ましいものであ
る。RFの周波数としては1MHz〜100MHzが適
した範囲であり、特に13.56MHz近傍の周波数が
最適である。
【0171】マイクロ波プラズマCVD法で堆積する場
合、マイクロ波プラズマCVD装置は、堆積室に誘電体
窓(アルミナセラミックス、石英、窒化硼素等)413
を介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適してい
る。前述したi型層の形成に最適な堆積膜形成方法も適
した堆積方法であるが、更に広い堆積条件で光起電力素
子に適用可能な堆積膜を形成することができる。即ち、
堆積室内の基板温度は100〜600℃、内圧は0.5
〜30mTorr、マイクロ波パワーは0.005〜1
W/cm3 、マイクロ波の周波数は0.5〜10GHz
が好ましい範囲として挙げられる。
【0172】また前記ガス化し得る化合物はH2 、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。特にμc−Si:H、μc−S
iC:H、μc−Si:HX、μc−SiC:HX、μ
c−SiO:H、μc−SiN:H、μc−SiON:
HX、μc−SiOCN:HX、poly−Si:H、
poly−Si:HX、poly−SiC:H、pol
y−SiC:HX、poly−Si、poly−SiC
等の短波長における光吸収の少ない層を堆積する場合は
水素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、マイクロ
波パワーは比較的高いパワーを導入するのが好ましいも
のである。
【0173】ガス拡散法で第1のp型層を形成する場
合、n型基板の温度を800〜950℃に設定し、堆積
室内に拡散用ガスを導入し、周期律表第III族原子を
基板表面近傍に拡散させる。拡散用ガスとしては前述し
た化合物(III)が挙げられ、特にBCl3、BBr3
が適している。これらの化合物はH2、He、Ar等の
ガスで所望の濃度に希釈して導入してもよい。
【0174】ガス拡散法で第1のn型層を形成する場
合、p型基板の温度を800〜950℃に設定し、堆積
室内に拡散用ガスを導入し、周期律表第V族原子、ある
いは第VI族原子を基板表面近傍に拡散させる。拡散用
ガスとしては前述した化合物(V)、あるいは化合物
(VI)が挙げられ、特にPOCl3、P25が適して
いる。これらの化合物をH2、He、Ar等のガスで所
望の濃度に希釈して導入してもよい。
【0175】イオン注入法で第1のp型層を形成する場
合、周期律表第III族原子を高い電界のもとで加速
し、n型基板表面に照射し、第III族原子を基板内部
に注入する。例えば、ホウ素を注入させる場合、1〜1
0×1015(個/cm2)の11+を5〜50keV程度
の加速電圧で行なうと良い。
【0176】イオン注入法で第1のn型層を形成する場
合、周期律表第V族原子、あるいは第VI族原子を高い
電界のもとで加速し、n型基板表面に照射し、第V族原
子、あるいは第VI族原子を基板内部に注入する。例え
ば、リンを注入させる場合、0.5〜10×1015(個
/cm2)の31+を1〜10keV程度の加速電圧で行
なうと良い。
【0177】n(p)型層(104、124)及び第2
のp(n)型層(107、127) n(p)型層、第2のp(n)型層は、光起電力素子の
特性を左右する重要な層である。n(p)型層、第2の
p(n)型層が積層構造の場合の詳細は前述の通りであ
るが、n(p)型層、第2のp(n)型層が単層より構
成される場合を以下に述べる。
【0178】非単結晶材料からなるn(p)型層、第2
のp(n)型層としては、非晶質材料、微結晶材料及び
多結晶材料が挙げられる。
【0179】非晶質材料としては、例えばa−Si:
H、a−Si:HX、a−SiC:H、a−SiC:H
X、a−SiGe:H、a−SiGeC:HX、a−S
iO:H、a−SiN:H、a−SiON:HX、a−
SiOCN:HX等が挙げられる。
【0180】微結晶材料としてはμc−Si:H、μc
−SiC:H、μc−Si:HX、μc−SiC:H
X、μc−SiGe:H、μc−SiO:H、μc−S
iGeC:H、μc−SiN:H、μc−SiON:H
X、μc−SiOCN:HX等が挙げられる。
【0181】多結晶材料としては、例えばpoly−S
i:H、poly−Si:HX、poly−SiC:
H、poly−SiC:HX、poly−SiGe:
H、poly−Si、poly−SiC、poly−S
iGe等が挙げられる。
【0182】導電型をp型にするにはp型の価電子制御
剤(周期律表第III族原子B、Al、Ga、In、T
l)を上記材料中に高濃度に添加する。
【0183】導電型をn型にするにはn型の価電子制御
剤(周期律表第V族原子P、As、Sb、Bi、周期律
表第VI族原子S、Se、Te)を上記材料中に高濃度
に添加する。
【0184】特に、第2のp(n)型層には、光吸収の
少ない微結晶性材料、あるいはバンドギャップの広い非
単結晶質材料、例えば、μc−Si:H、μc−Si
C:H、μc−Si:HX、μc−SiC:HX、μc
−SiO:H、μc−SiN:H、μc−SiON:H
X、μc−SiOCN:HX、poly−Si:H、p
oly−Si:HX、poly−SiC:H、poly
−SiC:HX、poly−Si、poly−SiC、
a−SiC:H、a−SiC:HX、a−SiO:H、
a−SiN:H、a−SiON:HX、a−SiOC
N:HX等が適している。
【0185】p型層、及び第2のp型層の周期律表第I
II族原子の添加量およびn型層、及び第2のn型層へ
の周期律表第V族原子及び第VI族の添加量は0.1〜
50at%が最適量として挙げられる。
【0186】またn(p)型層、第2のp(n)型層に
含有される水素原子(H、D)またはハロゲン原子は未
結合手を補償する働きをし、ドーピング効率を向上させ
るもので、0.1〜40at%が最適量として挙げられ
る。特にn(p)型層、第2のp(n)型層が微結晶材
料、多結晶材料からなる場合、水素原子またはハロゲン
原子は0.1〜10at%が最適量として挙げられる。
更に各界面近傍で水素原子または/及びハロゲン原子の
含有量が多く分布しているものが好ましい分布形態とし
て挙げられ、該界面近傍での水素原子または/及びハロ
ゲン原子の含有量はバルク内の含有量の1.1〜2倍の
範囲が好ましい範囲として挙げられる。このように各界
面近傍で水素原子またはハロゲン原子の含有量を多くす
ることによって該界面近傍の欠陥準位、膜内応力を減少
させ、機械的歪を緩和させることができ、本発明の光起
電力素子の光起電力や光電流を増加させることができ
る。
【0187】n(p)型層、第2のp(n)型層の電気
特性としては活性化エネルギーが0.2eV以下のもの
が好ましく、0.1eV以下のものが最適である。また
比抵抗としては100Ωcm以下が好ましく、1Ωcm
以下が最適である。さらにn(p)型層の層厚は10〜
1000Åが好ましく、30〜300Åが最適であり、
第2のp(n)型層の層厚は10〜500Åが好まし
く、30〜200Åが最適である。
【0188】n(p)型層、第2のp(n)型層の形成
方法としては、プラズマCVD法、熱CVD法、光CV
D法などが用いられ、特にプラズマCVD法が好適に使
用される。
【0189】プラズマCVD法でn(p)型層、第2の
p(n)型層を形成する場合、原料ガスとしては、シリ
コン原子を含有したガス化し得る化合物、炭素原子を含
有したガス化し得る化合物等、及び該化合物の混合ガス
を挙げることができる。
【0190】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としては、前述した化合物(Si)が挙げら
れる。
【0191】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(C)が挙げられる。
【0192】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(Ge)が挙げられ
る。
【0193】窒素含有ガスとしては、前述した化合物
(N)が挙げられる。
【0194】酸素含有ガスとしては、前述した化合物
(O)が挙げられる。
【0195】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができる。特にB26、BF3が適し
ている。
【0196】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
できる。特にPH3、PF5が適している。
【0197】第VI族原子導入用の出発物質として有効
に使用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げられ
る。
【0198】プラズマCVD法として好適に用いられる
堆積方法は、RFプラズマCVD法とマイクロ波プラズ
マCVD法である。RFプラズマCVD法で堆積する場
合、容量結合型のRFプラズマCVD法が適している。
【0199】該RFプラズマCVD法で堆積する場合、
堆積室内の基板温度は、100〜450℃、内圧は、
0.1〜10TorrRFパワーは0.01〜5.0W
/cm 2、堆積速度は0.1〜30Å/secが最適条
件として挙げられる。
【0200】RFの周波数としては1MHz〜100M
Hzが適した範囲であり、特に13.56MHz近傍の
周波数が最適である。
【0201】また前記ガス化し得る化合物をH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0202】特に、μc−Si:H、μc−SiC:
H、μc−Si:HX、μc−SiC:HX、μc−S
iO:H、μc−SiN:H、μc−SiON:HX、
μc−SiOCN:HX、poly−Si:H、pol
y−Si:HX、poly−SiC:H、poly−S
iC:HX、poly−Si、poly−SiC:H、
a−SiC:H、a−SiC:HX、a−SiO:H、
a−SiN:H、a−SiON:HX、a−SiOC
N:HX等の光吸収の少ない微結晶層、多結晶層、ある
いはバンドギャップの広い非晶質層を堆積する場合は水
素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、RFパワー
は比較的高いパワーを導入するのが好ましいものであ
る。
【0203】マイクロ波プラズマCVD法で堆積する場
合、マイクロ波プラズマCVD装置は、堆積室に誘電体
窓を介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適して
いる。i型層の形成に最適な堆積膜形成方法も適した堆
積方法であるが、更に広い堆積条件で光起電力素子に適
用可能な堆積膜を形成することができる。即ち、堆積室
内の基板温度は100〜400℃、内圧は0.5〜30
mTorr、マイクロ波パワーは0.005〜1W/c
3、マイクロ波の周波数は0.5〜10GHzが好ま
しい範囲として挙げられる。
【0204】また前記ガス化し得る化合物をH2 、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0205】特に、μc−Si:H、μc−SiC:
H、μc−Si:HX、μc−SiC:HX、μc−S
iO:H、μc−SiN:H、μc−SiON:HX、
μc−SiOCN:HX、poly−Si:H、pol
y−Si:HX、poly−SiC:H、poly−S
iC:HX、poly−Si、poly−SiC:H、
a−SiC:H、a−SiC:HX、a−SiO:H、
a−SiN:H、a−SiON:HX、a−SiOC
N:HX等の光吸収の少ない微結晶層、多結晶層、ある
いはバンドギャップの広い非晶質層を堆積する場合は水
素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、マイクロ波
パワーは比較的高いパワーを導入するのが好ましいもの
である。
【0206】i型層 (105、126) 本発明の光起電力素子に於いて、i型層は照射光に対し
てキャリアを発生し、輸送する、最も重要な層である。
【0207】i型層としては、僅かにp型、僅かにn型
の層も使用できるものである。
【0208】本発明の光起電力素子のi型層としては、
シリコン原子と炭素原子とを含有してi型層の層厚方向
にバンドギャップがなめらかに変化し、バンドギャップ
の極小値の位置がi型層の中央よりもSi/i界面(i
/Si界面)方向に片寄っているものである。更にドナ
ーとなる価電子制御剤とアクセプターとなる価電子制御
剤が共にドープされたものが好ましい。
【0209】i型層に含有される水素原子(H、D)ま
たはハロゲン原子(X)は、i型層の未結合手を補償す
る働きをし、i型層でのキャリアの移動度と寿命の積を
向上させるものである。またSi/i界面(i/Si界
面)、i/n界面(n/i界面)の界面準位を補償する
働きをし、光起電力素子の光起電力、光電流そして光応
答性を向上させる効果のあるものである。i型層に含有
される水素原子または/及びハロゲン原子は1〜30a
t%が最適な含有量として挙げられる。
【0210】特に、Si/i界面(i/Si界面)、i
/n界面(n/i界面)近傍で水素原子または/及びハ
ロゲン原子の含有量が多く分布しているものが好ましい
分布形態として挙げられ、該界面近傍での水素原子また
は/及びハロゲン原子の含有量はバルク内の含有量の
1.1〜2倍の範囲が好ましい範囲として挙げられる。
【0211】更にシリコン原子の含有量の増減とは反対
に水素原子または/及びハロゲン原子の含有量が変化し
ていることが好ましいものである。シリコン原子の含有
量が最大のところでの水素原子または/ハロゲン原子の
含有量は1〜10at%が好ましい範囲で、水素原子ま
たは/及びハロゲン原子の含有量の最大の領域の0.3
〜0.8倍が好ましい範囲である。
【0212】本発明の光起電力素子のi型層において
は、水素原子または/及びハロゲン原子の含有量をシリ
コン原子の多いところは少なく、シリコン原子が少ない
ところでは多く含有させる。即ちバンドギャップに対応
して、バンドギャップの狭いところでは、水素原子また
は/及びハロゲン原子の含有量が少なく、バンドギャッ
プの広いところでは水素原子または/及びハロゲン原子
の含有量が多くなっている。メカニズムの詳細について
は不明ではあるが、本発明の堆積膜形成方法によればシ
リコン原子と炭素原子を含有する合金系半導体の堆積に
於いて、シリコン原子と炭素原子のイオン化率の違いに
よってそれぞれの原子が獲得するRFエネルギーに差が
生じ、その結果合金系半導体において水素含有量または
/ハロゲン含有量が少なくても十分に緩和が進み良質な
合金系半導体が堆積できるものと考えられる。
【0213】加えてシリコン原子と炭素原子とを含有す
るi型層に酸素及び/または窒素を100ppm以下の
微量添加することによって、光起電力素子の長期にわた
る振動によるアニーリングに対して耐久性が良くなるも
のである。その原因については詳細は不明であるが、シ
リコン原子と炭素原子との構成比が層厚方向に連続的に
変化しているためシリコン原子と炭素原子とが一定の割
合で混合されている場合よりも残留歪が多くなる傾向に
なるものと考えられる。このような系に酸素原子または
/及び窒素原子を添加することによって構造的な歪を減
少させることができ、その結果、光起電力素子の長期に
わたる振動によるアニーリングに対して耐久性が良くな
るものと考えられる。酸素原子または/及び窒素原子の
層厚方向での分布としてはシリコン原子の含有量に対応
して増減している分布が好ましいものである。この分布
は水素原子または/及びハロゲン原子の分布とは反対の
分布であるが、構造的な歪みを取り除く効果と末結合手
を減少させる効果とのかねあいでこのような分布が好ま
しいものと考えられる。
【0214】更にこのような水素原子(または/及びハ
ロゲン原子)及び酸素原子(または/及び窒素原子)を
分布させることによって価電子帯及び伝導帯のテイルス
テイトがなめらかに連続的に接続されるものである。
【0215】i型層の層厚は、光起電力素子の構造(た
とえばシングルセル、タンデムセル、トリプルセル)及
びi型層のバンドギャップに大きく依存するが0.05
〜1.0μmが最適な層厚として挙げられる。
【0216】前述した堆積膜形成方法によるシリコン原
子と炭素原子を含有するi型層は、堆積速度を2.5m
n/sec以上に上げても価電子帯側のテイルステイト
が少ないものであって、テイルステイトの傾きは60m
eV以下であり、且つ電子スピン共鳴(ESR)による
末結合手の密度は1017/cm3以下である。
【0217】またi型層のバンドギャップはバルクから
Si/i界面(i/Si界面)に向かって、及び/また
はi/n界面(n/i界面)に向かって広くなるように
設計することが好ましいものである。このように設計す
ることによって、光起電力素子の光起電力、光電流を大
きくすることができ、更に光に長時間照射した場合の光
電変換効率の低下(光劣化)等を制御することができ
る。
【0218】Si層(106,125) 本発明の光起電力素子に於いて、Si層は発生したキャ
リアを効率よく輸送する重要な層である。Si層の導電
型としては、i型層、僅かにp型、僅かにn型が使用で
きる。
【0219】本発明の光起電力素子のSi層としては、
シリコン原子を含有したもので、a−Si:H、a−S
i:HX、a−SiGe:H、a−SiGe:HX、a
−SiO:H、a−SiN:H、a−SiON:HX等
が挙げられ、a−Si:H、a−Si:HXが最適であ
る。
【0220】Si層に含有される水素原子(H、D)又
はハロゲン原子(X)は、Si層の末結合手を補償する
働きをし、Si層でのキャリアの移動度と寿命の積を向
上させるものである。またp/Si界面(Si/p界
面)、Si/i界面(i/Si界面)の各界面の界面順
位を補償する働きをし、光起電力素子の光起電力、光電
流そして光応答性を向上させる効果のあるものである。
Si層に含有される水素原子または/及びハロゲン原子
は1〜30at%が最適な含有量として挙げられる。
【0221】特に、p/Si界面(Si/p界面)近
傍、Si/i界面(i/Si界面)近傍のSi層で水素
原子または/及びハロゲン原子の含有量が多く分布して
いるものが好ましい分布形態として挙げられ、該界面近
傍での水素原子または/及びハロゲン原子の含有量はバ
ルク手の含有量の1.1〜2倍の範囲が好ましい範囲と
して挙げられる。更にシリコン原子の含有量の増減とは
反対に水素原子または/及びハロゲン原子の含有量が変
化していることが好ましいものであある。シリコン原子
の含有量が最大のところでの水素原子または/及びハロ
ゲン原子の含有量は1〜10at%が好ましい範囲で、
水素原子または/及びハロゲン原子の含有量の最大の領
域の0.3〜0.8倍が好ましい範囲である。
【0222】加えてSi層に酸素及び/または窒素を1
00ppm以下、添加することによって、光起電力素子
の長期にわたる振動によるアニーリングに対して耐久性
が良くなるものである。その原因については詳細は不明
であるが、シリコン原子と炭素原子とを含有するi型層
と第2のp型層(p型層)の構成比が急激に異なってい
るため、該Si層に残留歪が多くなる傾向になるものと
考えられる。このような系に酸素原子または/及び窒素
原子を添加することによって構造的な歪を減少させるこ
とができ、その結果、光起電力素子の長期にわたる振動
によるアニーリングに対して耐久性が良くなるものと考
えられる。酸素原子または/及び窒素原子の層厚方向で
の分布としては、Si/i界面(i/Si界面)からp
/Si界面(Si/p界面)に向かって減少している分
布が好ましいものである。
【0223】更にこのような水素原子(または/及びハ
ロゲン原子)及び酸素原子(または/及び窒素原子)を
分布させることによって価電子帯及び伝導帯のテイルス
テイトがなめらかに連続的に接続されるものである。
【0224】Si層の層厚は、本発明の光起電力素子に
おける需要な因子であり、30nm以下が最適な厚層で
ある。
【0225】Si層の堆積速度は、本発明の光起電力素
子における重要な因子であり、2nm/sec以下が最
適な堆積速度である。
【0226】さらにSi層の堆積方法としては、RFプ
ラズマCVD法が最適であるが、光CVD法も用いるこ
とができる。Si層をRFプラズマCVD法を用いて堆
積する場合、容量結合型のRFプラズマCVD法が適し
ている。
【0227】該RFプラズマCVD法で堆積する場合、
堆積室内の基板温度は、100〜450℃、内圧は、
0.1〜10Torr、RFパワーは、0.005〜
0.1W/cm2が最適条件として挙げられる。
【0228】RFの周波数としては1MHz〜100M
Hzが適した範囲であり、特に13.56MHz近傍の
周波数が最適である。
【0229】原料ガスとしては、具体的にシリコン原子
を含有するガス化し得る化合物としては、前述した化合
物(Si)が挙げられる。
【0230】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(Ge)が挙げられ
る。
【0231】窒素含有ガスとしては、前述した化合物
(N)が挙げられる。
【0232】酸素含有ガスとしては、前述した化合物
(O)が挙げられる。
【0233】導電型を僅かにp型にするために導入され
る物質としては周期律表第III族元素が挙げられ、導
電型を僅かにn型にするために導入される物質としては
周期律表第V族原子まはた/及び第VI族原子が挙げら
れる。
【0234】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができる。特にB26、BF3が適し
ている。
【0235】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
できる。特にPH3、PF6が適している。
【0236】第VI族原子導入用の出発物質として有効
に使用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げられ
る。
【0237】また、前記ガス化し得る化合物をH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0238】Si層を光CVD法を用いて堆積する場
合、堆積室内の基板温度は、100〜450℃、内圧
は、0.1〜10Torr、光源は低圧水銀ランプ、あ
るいはArFエキシマレーザーなどが挙げられ、さらに
水銀(Hg)を極微量、堆積室に導入することによって
堆積速度を上げてもよい。
【0239】原料ガスとしては、具体的にシリコン原子
を含有するガス化し得る化合物としては、前述した化合
物(Si)が挙げられる。この場合、低圧水銀ランプを
光源とした場合には、高次シラン、たとえばSi26
Si2n6-n(X:ハロゲン)などが適している。
【0240】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、前述した化合物(Ge)が挙げられ
る。この場合、低圧水銀ランプを光源とした場合には、
高次ゲルマンたとえばGe26等が適している。
【0241】窒素含有ガスとしては、前述した化合物
(N)が挙げられる。
【0242】酸素含有ガスとしては、前述した化合物
(O)が挙げられる。
【0243】導電型を僅かにp型にするために導入され
る物質としては周期律表第III族元素原子が挙げら
れ、導電型を僅かにn型にするために導入される物質と
して周期律表第V族原子または/及び第VI族原子が挙
げられる。
【0244】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、前述した化合物(II
I)を挙げることができる。特にB26、BF3が適し
ている。
【0245】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、前述した化合物(V)を挙げることが
できる。特にPH3、PF5が適している。
【0246】第VI族原子導入用の出発物質として有効
に使用されるのは、前述した化合物(VI)が挙げられ
る。
【0247】また、前記ガス化し得る化合物をH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0248】本発明のSi層は価電子帯側のテイルステ
イトが少ないものであって、テイルステイトの傾きは5
5meV以下であり、且つ電子スピン共鳴(ESR)に
よる末結合手の密度は1017/cm3以下である。
【0249】本発明のSi層のシリコン原子に水素原子
が1個結合した状態を表す2000cm-1のピークの半
値幅は小さいものがよい。
【0250】透明電極(108,128) 透明電極はインジウム酸化物、インジウム−スズ酸化物
の透明電極が適したものである。
【0251】透明電極の堆積にはスパッタリング法と真
空蒸着法が最適な堆積方法である。透明電極は以下のよ
うにして堆積される。
【0252】スパッタリング装置において、インジウム
酸化物から成る透明電極を基板上に堆積する場合、ター
ゲットは金属インジウム(In)やインジウム酸化物
(In 23)等のターゲットが用いられる。
【0253】更にインジウム−スズ酸化物から成る透明
電極を基板上に堆積する場合ターゲットは金属スズ、金
属インジウムまたは金属スズと金属インジウムの合金、
スズ酸化物、インジウム酸化物、インジウム−スズ酸化
物等のターゲットを適宜組み合わせて用いられる。
【0254】スパッタリング法で堆積する場合、基板温
度は重要な因子であって、25℃〜600℃が好ましい
範囲として挙げられる。また透明電極をスパッタリング
法で堆積する場合の、スパッタリング用のガスとして、
アルゴンガス(Ar)、ネオンガス(Ne)、キセノン
ガス(Xe)、ヘリウムガス(He)等の不活性ガスが
挙げられ、特にArガスが最適なものである。また前記
不活性ガスに酸素ガス(O2)を必要に応じて添加する
ことが好ましいものである。特に金属をターゲットにし
ている場合、酸素ガス(O2)は必須のものである。
【0255】更に前記不活性ガス等によってターゲット
をスパッタリングする場合、放電空間の圧力は効果的に
スパッタリングを行うために、0.1〜50mTorr
が好ましい範囲として挙げられる。
【0256】加えてスパッタリング法の場合の電源とし
てはDC電源やRF電源が適したものとして挙げられ
る。スパッタリング時の電力としては10〜1000W
が適した範囲である。
【0257】透明電極の堆積速度は、放電空間内の圧力
や放電電力に依存し、最適な堆積速度としては、0.0
1〜10nm/secの範囲である。
【0258】透明電極の層厚は、反射防止膜の条件を満
たすような条件に堆積するのが好ましいものである。具
体的な該透明電極の層厚としては50〜300nmが好
ましい範囲として挙げられる。
【0259】真空蒸着法において透明電極を堆積するに
適した蒸着源としては、金属スズ、金属インジウム、イ
ンジウム−スズ合金が挙げられる。
【0260】また透明電極を堆積するときの基板温度と
しては25℃〜600℃の範囲が適した範囲である。
【0261】更に、透明電極を堆積するとき、堆積室を
10-6Torr以下に減圧した後に酸素ガス(O2)を
5×10-5Torr〜9×10-4Torrの範囲で堆積
室に導入することが必要である。
【0262】この範囲で酸素を導入することによって蒸
着源から気化した前記金属が気相中の酸素と反応して良
好な透明電極が堆積される。
【0263】また、前記真空度でRF電力を導入してプ
ラズマを発生させて、該プラズマを介して蒸着を行って
も良い。
【0264】上記条件による透明電極の好ましい堆積速
度の範囲としては0.01〜10nm/secである。
堆積速度が0.01nm/sec未満であると生産性が
低下し10nm/secより大きくなると粗な膜となり
透過率、導電率や密着性が低下する。
【0265】裏面電極(101,121) 裏面電極としては、Ni、Au、Ti、Pd、Ag、A
l、Cu、AlSi等の可視光から近赤外で反射率が高
く、シリコンと良いオーミックコンタクトが形成できる
金属、あるいはこれらの合金が適している。これらの金
属は、真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ法、印刷
法等で形成するのが望ましい。
【0266】例えば、真空蒸着法で形成する場合にはn
型シリコン基板には、Ti−Ag、あるいはTi−Pd
−Ag、あるいはTi−Ni−Cuが適しており、p型
シリコン基板には、Alが適している。
【0267】メッキ法で形成する場合には、Ni、ある
いはAl、あるいはCrが適しており、さらにメッキ処
理後、300℃〜800℃でシンター処理を行うことに
よって、さらに良好なオーミックコンタクトが得られ、
基板との界面に存在する界面準位を低減できるものであ
る。また電極のシリーズ抵抗を下げるために、最後にC
uをメッキしてもよい。
【0268】印刷法で形成する場合には、n型シリコン
基板に対してはAgペーストを、p型シリコン基板に対
してはAlペーストをスクリーン印刷機で印刷し、その
後、シンターすることにより良好なコンタクトを得る。
【0269】これらの金属の層厚としては10nmから
5000nmが適した層厚として挙げられる。裏面電極
の表面を凹凸(テクスチャー化)にするためには、真空
蒸着法の場合には堆積するときの基板の温度を200℃
以上にし、メッキ法、あるいは印刷法の場合には裏面電
極堆積後に基板温度を200℃以上にして熱アニーリン
グとすれば良い。
【0270】集電電極(109,129) 集電電極の材質、および形成方法は、基本的には裏面電
極と同様なものを用いる。しかし、光起電力層であるi
型層に効率よく光を入射させ、発生したキャリアを効率
よく電極に集めるためには、集電電極の形(光の入射方
向から見た形)、及び材質は重要である。
【0271】通常、集電電極の形は櫛形が使用され、そ
の線幅、線数などは、光起電力素子の光入射方向から見
た形、及び大きさ、集電電極の材質などによって決定さ
れる。線幅は通常、0.1mm〜5mm程度である。材
質は通常比抵抗の小さい、Ag、Cu、Al、Crなど
が用いられる。
【0272】次に、本発明の発電システムについて図を
参照して説明する。
【0273】本発明の光起電力素子を利用したシステム
は、本発明の光起電力素子と、該光起電力素子の電圧及
び/または電流をモニターし蓄電池及び/または外部負
荷への前記光起電力素子からの電力の供給を制御する制
御システムと、前記光起電力素子からの電力の蓄積及び
/または外部負荷への電力の供給を行う蓄電池とから構
成されている。
【0274】図18は本発明の電力供給システムの1例
であって光起電力素子を利用した充電、および電力供給
用基本回路である。該回路は本発明の光起電力素子を太
陽電池モジュールとし、逆流防止用ダイオード(C
D)、電圧をモニターし電圧を制御する電圧制御回路
(定電圧回路)、蓄電池、負荷等から構成されている。
【0275】逆流防止用ダイオードとしてはゲルマニム
ダイオードやシリコンダイオードやショットキーダイオ
ード等が適している。蓄電池としては、ニッケルカドミ
ニウム電池、充電式酸化銀電池、鉛蓄電池、フライホイ
ールエネルギー貯蔵ユニット等が挙げられる。
【0276】電圧制御回路は、電池が満充電になるまで
は太陽電池の出力とほぼ等しいが、満充填になると、充
電制御ICにより充電電流はストップされる。
【0277】このような光起電力を利用した太陽電池シ
ステムは、自動車用のバッテリー充電システム、船用バ
ッテリー充電システム、街灯点灯システム、排気システ
ム等の電源として使用可能である。
【0278】以上のように本発明の光起電力素子を太陽
電池として使用した電源システムは、長期間安定して使
用でき、且つ太陽電池に対照される照射光が変動する場
合に於いても光起電力素子として充分に機能することか
ら、優れた安定性を示すものである。
【0279】
【実施例】以下、太陽電池の作製によって本発明の起電
力素子を詳細に説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0280】(実施例1)まず、キャスティング法によ
って作製したn型の多結晶シリコン基板を用いて図1−
aの太陽電池を作製した。
【0281】50×50m2、厚さ500μmの基板を
HFとHNO3(H2Oで10%に希釈した)水溶液に数
秒間浸し、純水で洗浄した。次にアセトンとイソプロパ
ノールで超音波洗浄し、さら純水で洗浄し、温風乾燥さ
せた。
【0282】次に、図4に示す原料ガス供給装置200
0と堆積装置400からなるグロー放電分解法を用いた
製造装置により、基板上に半導体層を作製した。以下
に、その作製手順を記す。
【0283】図中の2041〜2047のガスボンベに
は、本発明の光起電力素子を作製するための原料ガスが
密封されており、2041はSiH4ガス(純度99.
999%)ボンべ、2042はCH4ガス(純度99.
9999%)ボンベ、2043はH2ガス(純度99.
9999%)ボンベ、2044はH2ガスで100pp
mに希釈されたPH3ガス(純度99.99%、以下
「PH3/H2」と略記する)ボンベ、2045はH2
スで100ppmに希釈されたB26ガス(純度99.
99%、以下「B26/H2」と略記する)ボンベ、2
046はH2ガスで1%に希釈されたNH3ガス(純度9
9.9999%、以下「NH3/H2」と略記する)ボン
ベ、2047はHeガスで1%に希釈されたO2ガス
(純度99.9999%、以下「O2/He」と略記す
る)ボンベである。予め、ガスボンベ2041〜204
7を取り付ける際に、各々のガスを、バルブ2021〜
2027までのガス配管内に導入し、圧力調整器203
1〜2037により各ガス圧力を2kg/cm2に調整
した。
【0284】次に、基板404の裏面を加熱ヒーター4
05に密着させ、堆積室401のリークバルブ409を
閉じ、コンダクタンスバルブ407を全開にして、不図
示の真空ポンプにより堆積室401内を真空排気し、真
空計402の読みが約1×10-4Torrになった時点
でバルブ2001〜2007、補助バルブ408を開け
て、ガス配管内部を真空排気し、再び真空計402の読
みが約1×10-4Torrになった時点でバルブ200
1〜2007を閉じ、2031〜2037を徐々に開け
て、各々のガスをマスフローコントローラー2011〜
2071内に導入した。
【0285】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、基板に水素プラズマ処理を施し、続いて基板404
上に、第1のp型層、n型層、i型層、Si層、第2の
p型層を形成した。
【0286】まず、水素プラズマ処理を施すには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が500sccmになるように
マスフローコントローラー2013で調節した。堆積室
内の圧力が2.0Torrになるように真空計402を
見ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の
温度が550℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでシャッター415が閉
じられていることを確認し、マイクロ波(μW)電源を
0.20W/cm3に設定し、μW電力を導入し、グロ
ー放電を生起させ、シャッター415を開け、基板の水
素プラズマ処理を開始した。10分間経過したところで
シャッターを閉じ、μW電源を切り、グロー放電を止
め、水素プラズマ処理を終えた。5分間、堆積室401
内へH2ガスを流し続けたのち、バルブ2003を閉
じ、堆積室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0287】次に、第1のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401室
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるように真空計402を見
ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の温
度が350℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでさらにバルブ200
1、2005を徐々に開いて、SiH4ガス、B26
2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、Si
4ガス流量が5sccm、H2ガス流量が100scc
m、B26/H2ガスが500sccmとなるように各
々のマスフローコントローラーで調整した。堆積室40
1内の圧力は、2.0Torrとなるように真空計40
2を見ながらコンダクタンスバルブ407の開口を調整
した。シャッター415が閉じられていることを確認
し、RF電源を0.20W/cm3に設定し、RF電力
を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415を
開け、基板上に第1のp型層の形成を開始した。層厚1
00nmの第1のp型層を作製したところでシャッター
を閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止め、第1のp
型層の形成を終えた。バルブ2001、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、B26/H2ガス
の流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流
し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内
およびガス配管内を真空排気した。
【0288】n型層を形成するには、補助バルブ40
8、バルブ2003を徐々に開けて、H2ガスをガス導
入管411を通じて堆積室401内に導入し、H2ガス
流量が50sccmになるようにマスフローコントロー
ラー2013を設定し、堆積室内の圧力が1.0Tor
rになるようにコンダクタンスバルブで調整し、基板4
04の温度が350℃になるように加熱ヒーター405
を設定した。基板温度が安定したところで、さらにバル
ブ2001、2004を徐々に開いてSiH4ガス、P
3/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が100s
ccm、PH3/H2ガス流量が200sccmとなるよ
うに各々のマスフローコントローラーで調整した。堆積
室401内の圧力は、1.0Torrとなるようにコン
ダクタンスバルブ407の開口を調整した。RF電源の
電力を0.01W/cm3に設定し、RF電極410に
RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
を開け、第1のp型層上にn型層の作製を開始し、層厚
30nmのn型層を作製したところでシャッターを閉
じ、RF電源を切って、グロー放電を止め、n型層の形
成を終えた。バルブ2001、2004を閉じて、堆積
室401内へのSiH4ガス、PH3/H2ガスの流入を
止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けた
のち、流出バルブ2003を閉じ、堆積室401内およ
びガス配管内を真空排気した。
【0289】次に、i型層を作製するには、バルブ20
03を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内に導入
し、H2ガス流量が300sccmになるようにマスフ
ローコントローラー2013で調節した。堆積室の圧力
0.01Torrになるようにコンダクタンスバルブで
調整し、基板404の温度が350℃になるように加熱
ヒーター405を設定し、基板温度が安定したところで
さらにバルブ2001、2002を徐々に開いて、Si
4ガス、CH4ガスを堆積室401内に流入させた。こ
の時、SiH4ガス流量が100sccm、CH4ガス流
量30sccm、H2ガス流量が300sccmとなる
ように各々のマスフローコントローラーで調整した。堆
積室401内の圧力は0.01Torrとなるようにコ
ンダクタンスバルブ407の開口を調整した。次にRF
電源403の電力を0.40W/cm3に設定し、RF
電極403に印加した。その後、不図示のμW電源の電
力を0.20W/cm3に設定し誘電体窓413を通し
て堆積401内にμW電力を導入し、グロー放電を生起
させ、シャッターを開け、n型層上にi型層の作製を開
始した。マスフローコントローラーに接続させたコンピ
ューターを用い、図5に示した流量変化パターンに従っ
てSiH4ガス、CH4ガスの流量を変化させ、層厚30
0nmのi型層を作製したところで、シャッターを閉
じ、μW電源を切ってグロー放電を止め、RF電源40
3を切り、i型層の作製を終えた。バルブ2001、2
002を閉じて、堆積室401内へのSiH4ガス、C
4ガスの流入を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室4
01内及びガス配管内を真空排気した。
【0290】Si層を形成するには、バルブ2003を
徐々に開けて、H2ガスを導入管411を通じて堆積室
401内に導入し、H2ガス流量が50sccmになる
ようにマスフローコントローラー2013を設定し、堆
積室内の圧力が1.5Torrになるようにコンダクタ
ンスバルブで調整し、基板404の温度が270℃にな
るように加熱ヒーター405を設定した。基板温度が安
定したところで、さらにバルブ2001を徐々に開い
て、SiH4ガスを堆積室401内に流入させた。この
時、SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が10
0sccmとなるように各々のマスフローコントローラ
ーで調整した。堆積室401内の圧力は、1.5Tor
rとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口を調
整した。RF電源の電力を0.01W/cm3に設定
し、RF電極410にRF電力を導入し、グロー放電を
生起させ、シャッターを開け、i型層上にSi層の作製
を開始、堆積速度0.15nm/sec、層厚10nm
のSi層を作製したところでシャッターを閉じ、RF電
源を切って、グロー放電を止め、Si層の形成を終え
た。バルブ2001を閉じて、堆積室401内へのSi
4ガスの流量を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、流出バルブ2003を閉じ、堆積
室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0291】次に、第2のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるようにコンダクタンスバ
ルブで調整し、基板404の温度が200℃になるよう
に加熱ヒーター405を設定し、基板温度が安定したと
ころでさらにバルブ2001、2002、2005を徐
々に開いて、SiH4ガス、CH4ガス、B26/H2
スを堆積室401内に流入させた。この時、SiH4
ス流量が1sccm、CH4ガス流量が0.5scc
m、H2ガス流量が100sccm、B26/H2ガス流
量が100sccmとなるように各々のマスフローコン
トローラーで調整した。堆積室401内の圧力は、2.
0Torrとなるようにコンダクタンスバルブ407の
開口を調整した。RF電源を0.20W/cm3に設定
し、RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッ
ター415を開け、Si層上に第2のp型層の形成を開
始した。層厚10nmの第2のp型層を作製したところ
でシャッターを閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止
め、第2のp型層の形成を終えた。バルブ2001、2
002、2005を閉じて、堆積室401内へのSiH
4ガス、CH4ガス、B26/H2ガスの流入を止め、5
分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けたのち、バ
ルブ2003を閉じ、堆積室401内およびガス配管内
を真空排気し、補助バルブ408を閉じ、リークバルブ
409を開けて、堆積室401をリークした。
【0292】次に、第2のp型層上に、透明電極とし
て、層厚70nmのITO(In22+SnO2)を通
常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0293】次に透明電極上に銀(Ag)からなる層厚
5μm集電電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0294】次に基板の裏面にAg−Ti合金からなる
層厚3μmの裏面電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着し
た。
【0295】以上でこの太陽電池の作製を終えた。この
太陽電池を(SC実1)と呼ぶことにし、第1のp型
層,n型層,i型層,Si層、第2のp型層の作製条件
を表1に示す。
【0296】(比較例1)i型層を形成する際に、Si
4ガス流量及びCH4ガス流量を、図6に示す流量パタ
ーンに従って各々のマスフローコントローラーで調整し
た以外は、実施例1と同じ条件、同じ手順で太陽電池を
作製した。この太陽電池を(SC比1)と呼ぶことにす
る。
【0297】(実施例例1−1)i型層を形成する際
に、μW電力を0.5W/cm3にする以外は、実施例
1と同じ条件、同じ手順で太陽電池を作製した。この太
陽電池を(SC実1−1)と呼ぶことにする。
【0298】(実施例1−2)i型層を形成する際に、
RF電力を0.15W/cm3にする以外は、実施例1
と同じ条件、同じ手順で太陽電池を作製した。この太陽
電池を(SC実1−2)と呼ぶことにする。
【0299】(実施例1−3)i型層を形成する際に、
μW電力を0.5W/cm3、RF電力を0.55W/
cm3にする以外は、実施例1と同じ条件、同じ手順で
太陽電池を作製した。この太陽電池を(SC実1−3)
と呼ぶことにする。
【0300】(実施例1−4)i型層を形成する際に、
堆積室内の圧力を0.08Torrにする以外は、実施
例1と同じ条件、同じ手順で太陽電池を作製した。この
太陽電池を(SC実1−4)と呼ぶことにする。
【0301】(実施例1−5)Si層を形成する際に、
堆積速度を3nm/secにする以外は、実施例1と同
じ条件、同じ手順で太陽電池を作製した。この太陽電池
を(SC実1−5)と呼ぶことにする。
【0302】(実施例1−6)Si層を形成する際に、
層厚を40nmにする以外は、実施例1と同じ条件、同
じ手順で太陽電池を作製した。この太陽電池を(SC実
1−6)と呼ぶことにする。
【0303】作製した太陽電池(SC実1)および(S
C比1)、(SC実1−1)〜(SC実1−6)の初期
光変換効率(光起電力/入射光電力)及び耐久特性の測
定を行なった。
【0304】初期光電変換効率の測定は、作製した太陽
電池を、AM−1.5(100mW/cm2)光照射下
に設置して、V−1特性を測定することにより得られ
る。測定の結果、(SC実1)の太陽電池に対して、
(SC比1)、(SC実1−1)〜(SC実1−6)の
初期光電変換効率以下のようになった。
【0305】 (SC比1) 0.43倍 (SC実1−1) 0.63倍 (SC実1−2) 0.80倍 (SC実1−3) 0.65倍 (SC実1−4) 0.69倍 (SC実1−5) 0.74倍 (SC実1−6) 0.80倍 耐久特性の測定は、作製した太陽電池を、湿度70%、
温度60℃の暗所に設置し、3600rpmで振幅0.
1mmの振動を24時間加えた後の、AM−1.5(1
00mW/cm2)照射下での光電変換効率の変化(耐
久試験後の光電変換効率/初期光電変換効率)を求めて
行った。測定の結果、(SC実1)の太陽電池に対し
て、(SC比1)、(SC実1−1)〜(SC実1−
6)の耐久特性は以下のようになった。
【0306】 (SC比1) 0.72倍 (SC実1−1) 0.92倍 (SC実1−2) 0.95倍 (SC実1−3) 0.97倍 (SC実1−4) 0.86倍 (SC実1−5) 0.87倍 (SC実1−6) 0.92倍 次に、ステンレス基板と、バリウム硼珪酸ガラス(コー
ニング(株)製7059)基板を用い、SiH4ガス流
量及びCH4ガス流量を、表2に示す値とした以外は、
実施例1のi型層と同じ作製条件で、基板上にi型層を
1μm形成して物性測定用サンプルを作製した。こられ
のサンプルを(SP1−1)〜(SP1−7)と呼ぶこ
とにする。作製した物性測定用サンプルのバンドギャッ
プ(Eg)と組成の分析を行い、Si(シリコン)原子
とC(炭素)原子の組成比と、バンドギャップの関係を
求めた。バンドギャップの測定は、i型層を作製したガ
ラス基板を、分光光度計(日立製作所製 330型)に
設置し、i型層の吸収係数の波長依存性を測定し、アモ
ルファス太陽電池(高橋消 小長井誠 共著(株)昭晃
堂)のp109に記載の方法により、i型層のバンドギ
ャップを求めた。
【0307】組成分析は、i型層を作製したステンレス
基板を、オージェ電子分光分析装置(日本電子製JAM
P−3)に設置して、Si原子とC原子の組成比を測定
した。バンドギャップと組成分析の結果を表2と図7に
示す。
【0308】次に、作製した太陽電池(SC実1)、
(SC比1)、(SC実1−1)〜(SC実1−6)の
i型層におけるSi原子とC原子の層厚方向の組成分析
を、前記組成分析と同様な方法で行った。
【0309】次に、層厚1μmのSi層のサンプルを作
製し、バンドギャップを上記の方法で求めたところ、
1.75(eV)であった。このサンプルを(SP1−
8)と呼ぶことにする。
【0310】(SP1−1)〜(SP1−7)、(SP
1−8)により求めたSi原子とC原子の組成比とバン
ドギャップの関係よりi型層とSi層の層厚方向のバン
ドギャップの変化を求めた。その結果を図8に示す。図
8から分かる通り、(SC実1)、(SC実1−1)〜
(SC実1−6)の太陽電池では、バンドギャップの極
小値の位置がi型層の中央の位置よりp/i界面方向に
片寄っており、(SC比1)の太陽電池では、バンドギ
ャップの極小値の位置がi型層の中央の位置よりSi/
i界面方向に片寄っていることが分かった。
【0311】以上、(SC実1)、(SC比1)、(S
C実1−1)〜(SC実1−6)の層厚方向に対するバ
ンドギャップの変化は、堆積室内に流入される、Siを
含む原料ガス(この場合にはSiH4ガス)とCを含む
原料ガス(この場合にはCH4ガス)の流量比に依存す
ることが分かった。
【0312】(実施例1−7)i型層を形成する際に導
入するμW電力とRF電力をいろいろと変え、他の条件
は実施例1と同じにして、太陽電池を幾つか作製した。
図9はμW電力と堆積速度の関係で、堆積速度はRF電
力に依存せず、μW電力が0.32W/cm3以上では
一定で、この電力で原料ガスであるSiH4ガスとCH4
ガスが100%分解されていることが分かった。AM−
1.5(100mW/cm2 )光を照射したときの太陽
電池の初期光電変換効率を測定したところ、図10に示
すような結果となった。この図中の曲線は実施例1の初
期光電変換効率を1とした場合の各太陽電池の初期光電
変換効率の割合を示すための包絡線である。図から分か
るように、μW電力がSiH4ガスおよびCH4ガスを1
00%分解するμW電力(0.32W/cm3)以下
で、かつRF電力がμW電力より大きいとき初期光電変
換効率は大幅に向上することが分かった。
【0313】(実施例1−8)実施例1でi型層を形成
する際、堆積室401に導入するガスの流量をSiH 4
ガス50sccm、CH4ガス10sccmに変更し、
2ガスは導入せず、μW電力とRF電力をいろいろと
変えて太陽電池を幾つか作製した。他の条件は実施例1
と同じにした。堆積速度とμW電力、RF電力の関係を
調べたところ、実施例1−7と同様に堆積速度はRF電
力に依存せず、μW電力が0.18W/cm3以上では
一定で、このμW電力で、原料ガスであるSiH4ガス
およびCH4ガスが100%分解されていることが分か
った。AM−1.5光を照射したときの太陽電池の初期
光電変換効率を測定したところ、図10と同様な傾向を
示す結果となった。すなわち、μW電力がSiH4ガス
およびCH4ガスを100%分解するμW電力(0.1
8W/cm3)以下で、かつRF電力がμW電力より大
きいとき初期光電変換効率は大幅に向上していることが
分かった。
【0314】(実施例1−9)実施例1でi型層を形成
する際、堆積室401に導入するガスの流量をSiH 4
ガス200sccm、CH4ガス50sccm、H2ガス
500sccmに変更し、さらに基板温度が300℃に
なるように加熱ヒーターの設定を変更してμW電力とR
F電力をいろいろ変えて太陽電池を幾つか作製した。他
の条件は実施例1と同じにした。
【0315】堆積速度とμW電力、RF電力との関係を
調べたところ、実施例1−7と同様に堆積速度はRF電
力には依存せず、μW電力が0.65W/cm3以上で
一定で、この電力で原料ガスであるSiH4ガスおびC
4ガスが100%分解されていることが分かった。A
M−1.5光を照射したときの太陽電池の初期光電変換
効率を測定したところ、図10と同様な傾向を示す結果
となった。すなわち、μW電力がSiH4ガスを100
%分解するμW電力(0.65W/cm3)以下で、か
つRF電力がμW電力より大きいとき初期光電変換効率
は大幅に向上していることが分かった。
【0316】(実施例1−10)実施例1でi型層を形
成する際、堆積室内の圧力を3mTorrから200m
Torrまでいろいろ変え、他の条件は実施例1と同じ
にして、太陽電池を幾つか作製した。AM−1.5光を
照射したときの太陽電池の初期光電変換効率を測定した
ところ、図11のような結果となり、圧力が50mTo
rr以上では大幅に初期光電変換効率が減少しているこ
とが分かった。
【0317】(実施例1−11)実施例1でSi層を形
成する際、SiH4ガス流量、RF電力を変えることに
よって、堆積速度をいろいろ変え、他の条件は実施例1
と同じにして、太陽電池を幾つか作製した。AM−1.
5光を照射したときの太陽電池の初期光電変換効率を測
定したところ、Si層の堆積速度が2nm/sec以上
では大幅に初期光電変換効率が減少していることがわか
った。
【0318】(実施例1−12)実施例1でSi層を形
成する際、層厚をいろいろ変え、他の条件は実施例1と
同じにして、太陽電池幾つか作製した。AM−1.5光
を照射したときの太陽電池の初期光電変換効率を測定し
たところ、層厚が30nm以上では大幅に初期光電変換
効率が減少していることが分かった。
【0319】以上に見られるように本実施例の太陽電池
(SC実1)が、従来の太陽電池(SC比1)よりもさ
らに優れた特性を有することが実証された。
【0320】(実施例2)実施例1においてバンドギャ
ップ(Eg)の極小値の層厚方向に対する位置、極小値
の大きさ、およびパターンを変えて太陽電池を幾つか作
製し、その初期光電変換効率および耐久特性を実施例1
と同様な方法で調べた。このときi型層のSiH4ガス
流量とCH4ガス流量の変化パターン以外は実施例1と
同じにした。図12にSiH4ガス流量とCH4ガス流量
の変化パターンを変えたときの太陽電池の層厚方向に対
するバンド図を示す。(SC実2−1)〜(SC実2−
5)はバンドギャップの極小値の層厚方向に対する位置
を変えたもので、(SC実2−1)〜(SC実2−5)
に従ってp/i界面からi/Si界面に向かって変化さ
せたものである。(SC実2−6)、(SC実2−7)
は(SC実2−1)のバンドギャップの極小値を変化さ
せたものである。(SC実2−8)〜(SC実2−1
0)はバンドのパターンを変えたものである。作製した
これらの太陽電池の初期光電変換効率および耐久特性を
調べた結果を表3に示す(表の値はSC実(2−1)を
基準とした)。これらの結果から分かるように、バンド
ギャップの極小値の大きさ、変化パターンによらず、i
型層のバンドギャップが層厚方向になめらかに変化し、
バンドギャップの極小値の位置がi型層の中央の位置よ
りp/i界面方向に片寄っている本発明の太陽電池のほ
うが優れていることがわかった。
【0321】(実施例3)Si層に価電子制御剤を含有
する太陽電池を作製した。
【0322】(実施例3−1)Si層を形成する際、B
26/H2ガスを1sccm堆積室に流入させる以外は
実施例1と同じにした。作製した太陽電池(SC実3−
1)は(SC実1)と同様、従来の太陽電池(SC比
1)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特
性を有することが分かった。
【0323】(実施例3−2)Si層を形成する際、B
26/H2ガスを10sccm、PH3/H2ガスを1s
ccm、堆積室に流入させる以外は実施例1と同じにし
た。
【0324】作製した太陽電池(SC実3−2)は(S
C実1)と同様、従来の太陽電池(SC比1)よりもさ
らに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有するこ
とが分かった。
【0325】(実施例4)p型の多結晶シリコン基板を
用いて、図1−bの太陽電池を作製した。水素プラズマ
処理した基板上に第1のn型層、p型層、Si層、i型
層、第2のn型層を順次形成した。表4に形成条件を記
す。i型層を形成する際、SiH4ガス流量とCH4ガス
流量は図6のパターンのように変化させ、i/Si界面
よりにバンドギャップの極小値がくるようにし、Si層
の堆積速度は0.15nm/secにした。基板、およ
び半導体層以外の層は実施例1と同じ条件、同じ方法を
用いて作製した。
【0326】作製した太陽電池(SC実4)は(SC実
1)と同様、従来の太陽電池(SC比1)よりもさらに
良好な初期光電変換効率および耐久特性を有することが
分かった。
【0327】(実施例5)Si/i界面近傍にi型層の
バンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが20
nmである太陽電池を作製した。図13−aにi型層の
流量変化パターンを示す。
【0328】i型層の流量変化パターンを変える以外は
実施例1と同じ条件、同じ方法を用いて作製した。次
に、太陽電池の組成分析を実施例1と同様な方法で行
い、図7をもとにi型層の層厚方向のバンドギャップの
変化を調べたところ、図13−bのような結果となっ
た。作製した縦(SC実5)は(SC実1)と同様、従
来の太陽電池(SC比1)よりもさらに良好な初期光電
変換効率および耐久性を有することが分かった。
【0329】(比較例5)i型層のp/i界面近傍にバ
ンドギャップの最大値を有する領域があり、その領域の
厚さをいろいろと変えた太陽電池をいくつか作製した。
領域の厚さ以外は実施例5と同じ条件、同じ方法を用い
て作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効率およ
び耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm以上、
30nm以下では、実施例1の太陽電池(SC実1)よ
りもさらに良好な初期光電変換効率および耐久性が得ら
れた。
【0330】(実施例6)i/n界面近傍にi型層のバ
ンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが15n
mである太陽電池を作製した。図13−cにi型層の流
量変化パターンを示す。i型層の流量変化パターンを変
える以外は実施例1と同じ条件、同じ方法を用いて作製
した。次に太陽電池の組成分析を実施例1と同様な方法
で行い、図7をもとにi型層の層厚方向のバンドギャッ
プの変化を調べたところ、第13−d図のような結果と
なった。作製した太陽電池(SC実6)は(SC実1)
と同様、従来の太陽電池(SC比1)よりもさらに良好
な初期光電変換効率および耐久性を有することが分かっ
た。
【0331】(比較例6)i型層のi/n界面近傍にバ
ンドギャップの最大値を有する領域があり、その領域の
厚さをいろいろ変えた太陽電池をいくつか作製した。領
域の厚さ以外は実施例6と同じ条件、同じ方法を用いて
作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効率および
耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm以上、3
0nm以下では実施例1の太陽電池(SC実1)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久性が得られ
た。
【0332】(実施例7)i型層を形成する際、μW電
力を変化させた太陽電池を作製した。i型層を形成する
際図14のようにμW電力を変化させる以外は実施例1
と同じ作製条件、方法、手順を用いた。作製した太陽電
池(SC実7)は(SC実1)と同様、従来の太陽電池
(SC比1)よりもさらに良好な初期光電変換効率およ
び耐久特性を有することが分かった。
【0333】(実施例8)i型層に酸素原子が含有され
ている太陽電池を作製した。i型層を形成する際、実施
例1で流すガスの他に、O2/Heガスを10scc
m、堆積室401内に導入する以外は実施例1と同じ条
件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池
(SC実8)は(SC実1)と同様、従来の太陽電池
(SC比1)よりもさらに良好な初期光電変換効率およ
び耐久特性を有することが分かった。
【0334】また、i型層中の酸素原子の含有量をSI
MSで調べたところ、ほぼ均一に含有され、2×1019
(個/cm2)であることが分かった。
【0335】(実施例9)i型層に窒素原子が含有され
ているシリコン太陽電池を作製した。i型層を形成する
際、実施例1で流すガスの他に、NH3/H2ガスを5s
ccm、堆積室401内に導入する以外は実施例1と同
じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電
池(SC実9)は(SC実1)と同様、従来の太陽電池
(SC比1)よりもさらに良好な初期光電変換効率およ
び耐久特性を有することが分かった。また、i型層中の
窒素原子の含有量をSIMSで調べたところ、ほぼ均一
に含有され、3×1017(個/cm2)であることが分
かった。
【0336】(実施例10)i型層に酸素原子および窒
素原子が含有されている太陽電池を作製した。i型層を
形成する際、実施例1で流すガスの他に、O2/Heガ
スを5sccm、NH2/H2ガスを5sccm、堆積室
401内に導入する以外は実施例1と同じ条件、同じ方
法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実1
0)は(SC実1)と同様、従来の太陽電池(SC比
1)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特
性を有することが分かった。また、i型層中の酸素原子
と窒素原子の含有量をSIMSで調べたところ、ほぼ均
一に含有され、それぞれ、1×10 19(個/cm2)、
3×1017(個/cm2)であることが分かった。
【0337】(実施例11)i型層の水素含有量がシリ
コン含有量に対応して変化している太陽電池を作製し
た。O2/HeガスボンベをSiF4ガス(純度99.9
99%)ボンベに交換し、i型層を形成する際、図15
−aの流量パターンに従って、SiH4ガス、CH4
ス、SiF4ガスの流量を変化させた。実施例1と同様
な方法によってこの太陽電池(SC実11)の層厚方向
のバンドギャップの変化を求めた。それを図15−bに
示す。
【0338】さらに2次イオン質量分析装置を用いて水
素原子とシリコン原子の含有量の層厚方向分析を行っ
た。その結果、図15−cに示すように、水素原子の含
有量はシリコン原子の含有量に対応した層厚方向分布を
なしていることが分かった。この太陽電池(SC実1
1)の初期光電変換効率と耐久特性を求めたところ、実
施例1の太陽電池と同様、従来の太陽電池(SC比1)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0339】(実施例12)図4に示すマイクロ波プラ
ズマCVD法を用いた製造装置により、図1の太陽電池
の半導体層を形成する際、シリコン原子含有ガス(Si
4ガス)と炭素原子含有ガス(CH4ガス)を堆積室か
ら1mの距離のところで混合させる以外は実施例1と同
じ方法、同じ手順で太陽電池(SC実12)を作製し
た。作製した太陽電池(SC実12)は(SC実1)よ
りもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有
することが分かった。
【0340】(実施例13)第1のp型層をガス拡散法
で形成し、i型層を形成する際、RF電極に正のDCバ
イアスを印加し、RF電力、DCバイアス、μW電力を
変化させた太陽電池を作製した。まず、O2/Heガス
ボンベを水素で1%に希釈したBBr3 (純度99.9
99%、以下「BBr3/H2ガス」と呼ぶ)ボンベに交
換した。
【0341】第1のp型層を形成する際、基板温度を8
00℃にし、BBr3/H2ガスを500sccm堆積室
に導入し、内圧10Torrで、Bをn型基板に拡散さ
せた。接合深さ300nmになったところで、BBr3
/H2ガスの導入を止め、H2ガスを5分間流し続けた。
さらにi型層を形成する際、図16のようにRF電力、
DCバイアス、μW電力を変化させた。第1のp型層と
i型層以外は実施例1と同じ条件、同じ方法、同じ手順
を用いた。作製した太陽電池(SC実13)は(SC実
1)と同様、従来の太陽電池(SC比1)よりもさらに
良好な初期光電変換効率および耐久性を有することが分
かった。
【0342】(実施例14)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、図17
のトリプル型太陽電池を作製した。
【0343】図17の太陽電池は図1の太陽電池に1組
のnip構造を加えたものであり、本発明で言う第1の
p型層、n型層、i型層、第2のp型層は、図17にお
いてそれぞれ、第1のp型層、第2のn型層、第2のi
型層、第3のp型層に対応する。
【0344】基板は、キャスティング法によって製造さ
れたn型の多結晶シリコン基板を用いた。
【0345】50×50mm2の基板の片面を温度10
0℃の1%NaOH水溶液に5分間浸し、純水で洗浄し
た。NaOHに浸された面を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、表面にはピラミッド構造を有す
る凹凸が形成されており、基板がテクスチャー化(Text
ured)されていることが分かった。次にアセトンとイソ
プロパノールで超音波洗浄し、さらに純水で洗浄し、温
風乾燥させた。
【0346】実施例1と同様な手順、同様な方法で水素
プラズマ処理を施し、基板のテクスチャー面上に第1の
p型層を形成し、さらに第1のn型層、第1のi型層、
第2のp型層、第2のn型層、第2のi型層、Si層、
第3のp型層を順次形成した。第2のi型層を形成する
際、図5のような流量変化パターンに従ってSiH4
ス流量、CH4ガス流量を変化させ、Si層の堆積速度
は0.15nm/secにした。
【0347】次に、実施例1と同様に第2のp型層上
に、透明電極として、層厚70nmのITO(In23
+SnO2)を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0348】次に、実施例1と同様に透明電極上に銀
(Ag)からなる層厚5μmの集電電極を通常の真空蒸
着法で真空蒸着した。
【0349】次に、実施例1と同様に基板の裏面にAg
−Ti合金からなる層厚3μmの裏面電極を通常の真空
蒸着法で真空蒸着した。
【0350】以上でマイクロ波プラズマCVD法を用い
たトリプル型太陽電池の作製を終えた。
【0351】この太陽電池を(SC実14)と呼ぶこと
にし、各半導体層の作製条件を表5に記す。
【0352】(比較例14)図17の第2のi型層を形
成する際、図6の流量変化パターンに従って、SiH4
ガス流量、CH4ガス流量を変化させる以外は実施例1
4と同様な方法、同様な手順でトリプル型太陽電池を作
製した。この太陽電池を(SC比14)と呼ぶことにす
る。
【0353】作製したこれらのトリプル型太陽電池の初
期光電変換効率と耐久特性を実施例1と同様な方法で測
定したところ、(SC実14)は従来のトリプル型太陽
電池(SC比14)よりもさらに良好な初期光電変換効
率および耐久特性を有することが分かった。
【0354】(実施例15)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、実施例
1の太陽電池を作製し、モジュール化し、発電システム
に応用した。
【0355】実施例1と同じ条件、同じ方法、同じ手順
で50×50mm2の太陽電池(SC実1)を65個作
製した。厚さ5.0mmのアルミニウム板上にEVA
(エチレン ビニル アセテート)からなる接着材シー
トを乗せ、その上にナイロンシートを乗せ、さらにその
上に作製した太陽電池を配列し、直列化および並列化を
行った。その上にEVAの接着材シートを乗せ、さらに
その上にフッ素樹脂シートを乗せて、真空ラミネート
し、モジュール化した。作製したモジュールの初期光電
変換効率を実施例1と同様な方法で測定しておいた。モ
ジュールを図18の発電システムを示す回路に接続し、
負荷には夜間点灯する外灯を使用した。システム全体は
蓄電池、及びモジュールの電力によって稼働し、モジュ
ールは最も太陽光を集光できる角度に設置した。1年経
過後の光電変換効率を測定し、光劣化率(1年後の光電
変換効率/初期光電変換効率)を求めた。このモジュー
ルを(MJ実15)と呼ぶことにする。
【0356】(比較例15)従来の太陽電池(SC比
1)を比較例1と同じ条件、同じ方法、同じ手順で65
個作製し、実施例15と同様にモジュール化した。この
モジュールを(MJ比15)と呼ぶことにする。実施例
15と同じ条件、同じ方法、同じ手順で初期光電変換効
率と1年経過後の光電変換効率を測定し、光劣化率を求
めた。
【0357】その結果、(MJ比15)の光劣化率は
(MJ実15)に対して次のような結果となった。
【0358】 モジュール 光劣化率の比 ───────────────────────── MJ実15 1.00 MJ比15 0.88 以上の結果より本発明の太陽電池モジュールのほうが従
来の太陽電池モジュールよりもさらに優れた光劣化特性
を有していることが分かった。
【0359】(実施例16)本実施例では、i型層にB
とP原子を含有させた光起電力素子を作製した。
【0360】まず、キャスティング法によって作製した
n型の多結晶シリコン基板を用いて図1−aの太陽電池
を作製した。
【0361】50×50m2、厚さ500μmの基板を
HFとHNO3(H2Oで10%に希釈した)水溶液に数
秒間浸し、純水で洗浄した。次にアセトンとイソプロパ
ノールで超音波洗浄し、さら純水で洗浄し、温風乾燥さ
せた。
【0362】次に、図4に示す原料ガス供給装置200
0と堆積装置400からなるグロー放電分解法を用いた
製造装置により、基板上に半導体層を作製した。以下
に、その作製手順を記す。
【0363】図中の2041〜2047のガスボンベに
は、実施例1と同様の原料ガスが密封されている。
【0364】実施例1と同様にして成膜の準備が完了し
た後、基板に水素プラズマ処理を施し、続いて基板40
4上に、第1のp型層、n型層、i型層、Si層、第2
のp型層を形成した。
【0365】まず、水素プラズマ処理を施すには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が500sccmになるように
マスフローコントローラー2013で調節した。堆積室
内の圧力が2.0Torrになるように真空計402を
見ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の
温度が550℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでシャッター415が閉
じられていることを確認し、マイクロ波(μW)電源を
0.20W/cm3に設定し、μW電力を導入し、グロ
ー放電を生起させ、シャッター415を開け、基板の水
素プラズマ処理を開始した。10分間経過したところで
シャッターを閉じ、μW電源を切り、グロー放電を止
め、水素プラズマ処理を終えた。5分間、堆積室401
内へH2ガスを流し続けたのち、バルブ2003を閉
じ、堆積室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0366】次に、第1のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401室
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるように真空計402を見
ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の温
度が350℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでさらにバルブ200
1、2005を徐々に開いて、SiH4ガス、B2 6
2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、Si
4ガス流量が5sccm、H2ガス流量が100scc
m、B26/H2ガスが500sccmとなるように各
々のマスフローコントローラーで調整した。堆積室40
1内の圧力は、2.0Torrとなるように真空計40
2を見ながらコンダクタンスバルブ407の開口を調整
した。シャッター415が閉じられていることを確認
し、RF電源を0.20W/cm3に設定し、RF電力
を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415を
開け、基板上に第1のp型層の形成を開始した。層厚1
00nmの第1のp型層を作製したところでシャッター
を閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止め、第1のp
型層の形成を終えた。バルブ2001、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、B26/H2ガス
の流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流
し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内
およびガス配管内を真空排気した。
【0367】n型層を形成するには、補助バルブ40
8、バルブ2003を徐々に開けて、H2ガスをガス導
入管411を通じて堆積室401内に導入し、H2ガス
流量が50sccmになるようにマスフローコントロー
ラー2013を設定し、堆積室内の圧力が1.0Tor
rになるようにコンダクタンスバルブで調整し、基板4
04の温度が350℃になるように加熱ヒーター405
を設定した。基板温度が安定したところで、さらにバル
ブ2001、2004を徐々に開いてSiH4ガス、P
3/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が100s
ccm、PH3/H2ガス流量が200sccmとなるよ
うに各々のマスフローコントローラーで調整した。堆積
室401内の圧力は、1.0Torrとなるようにコン
ダクタンスバルブ407の開口を調整した。RF電源の
電力を0.01W/cm3 に設定し、RF電極410に
RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
を開け、第1のp型層上にn型層の作製を開始し、層厚
30nmのn型層を作製したところでシャッターを閉
じ、RF電源を切って、グロー放電を止め、n型層の形
成を終えた。バルブ2001、2004を閉じて、堆積
室401内へのSiH4ガス、PH3/H2ガスの流入を
止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けた
のち、流出バルブ2003を閉じ、堆積室401内およ
びガス配管内を真空排気した。
【0368】次に、i型層を作製するには、バルブ20
03を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内に導入
し、H2ガス流量が300sccmになるようにマスフ
ローコントローラー2013で調節した。堆積室の圧力
0.01Torrになるようにコンダクタンスバルブで
調整し、基板404の温度が350℃になるように加熱
ヒーター405を設定し、基板温度が安定したところで
さらにバルブ2001、2002、2004、2005
を徐々に開いて、SiH4ガス、CH4ガス、PH3/H2
ガス、B26/H2ガスを堆積室401内に流入させ
た。この時、SiH4ガス流量が100sccm、CH4
ガス流量30sccm、H2ガス流量が300scc
m、PH3/H2ガス流量2sccm、B26/H2ガス
流量5sccmとなるように各々のマスフローコントロ
ーラーで調整した。堆積室401内の圧力は0.01T
orrとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口
を調整した。次にRF電源403の電力を0.40W/
cm3に設定し、RF電極403に印加した。その後、
不図示のμW電源の電力を0.20W/cm3に設定し
誘電体窓413を通して堆積401内にμW電力を導入
し、グロー放電を生起させ、シャッターを開け、n型層
上にi型層の作製を開始した。マスフローコントローラ
ーに接続させたコンピューターを用い、図5に示した流
量変化パターンに従ってSiH4ガス、CH4ガスの流量
を変化させ、層厚300nmのi型層を作製したところ
で、シャッターを閉じ、μW電源を切ってグロー放電を
止め、RF電源403を切り、i型層の作製を終えた。
バルブ2001、2002、2004、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、CH4ガス、PH
3/H2ガス、B26/H2ガスの流入を止め、5分間、
堆積室401内へH2ガスを流し続けたのち、バルブ2
003を閉じ、堆積室401内及びガス配管内を真空排
気した。
【0369】Si層を形成するには、バルブ2003を
徐々に開けて、H2ガスを導入管411を通じて堆積室
401内に導入し、H2ガス流量が50sccmになる
ようにマスフローコントローラー2013を設定し、堆
積室内の圧力が1.5Torrになるようにコンダクタ
ンスバルブで調整し、基板404の温度が270℃にな
るように加熱ヒーター405を設定した。基板温度が安
定したところで、さらにバルブ2001を徐々に開い
て、SiH4ガスを堆積室401内に流入させた。この
時、SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が10
0sccmとなるように各々のマスフローコントローラ
ーで調整した。堆積室401内の圧力は、1.5Tor
rとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口を調
整した。RF電源の電力を0.01W/cm3に設定
し、RF電極410にRF電力を導入し、グロー放電を
生起させ、シャッターを開け、i型層上にSi層の作製
を開始、堆積速度0.15nm/sec、層厚10nm
のSi層を作製したところでシャッターを閉じ、RF電
源を切って、グロー放電を止め、Si層の形成を終え
た。バルブ2001を閉じて、堆積室401内へのSi
4ガスの流量を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、流出バルブ2003を閉じ、堆積
室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0370】次に、第2のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるようにコンダクタンスバ
ルブで調整し、基板404の温度が200℃になるよう
に加熱ヒーター405を設定し、基板温度が安定したと
ころでさらにバルブ2001、2002、2005を徐
々に開いて、SiH4ガス、CHガス、B26/H2ガス
を堆積室401内に流入させた。この時、SiH4ガス
流量が1sccm、CH4ガス流量が0.5sccm、
2ガス流量が100sccm、B26/H2ガス流量が
100sccmとなるように各々のマスフローコントロ
ーラーで調整した。堆積室401内の圧力は、2.0T
orrとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口
を調整した。RF電源を0.20W/cm3に設定し、
RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
415を開け、Si層上に第2のp型層の形成を開始し
た。層厚10nmの第2のp型層を作製したところでシ
ャッターを閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止め、
第2のp型層の形成を終えた。バルブ2001、200
2、2005を閉じて、堆積室401内へのSiH4
ス、CH4ガス、B26/H2ガスの流入を止め、5分
間、堆積室401内へH2 ガスを流し続けたのち、バル
ブ2003を閉じ、堆積室401内およびガス配管内を
真空排気し、補助バルブ408を閉じ、リークバルブ4
09を開けて、堆積室401をリークした。
【0371】次に、第2のp型層上に、透明電極とし
て、層厚70nmのITO(In22+SnO2)を通
常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0372】次に透明電極上に銀(Ag)からなる層厚
5μm集電電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0373】次に基板の裏面にAg−Ti合金からなる
層厚3μmの裏面電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着し
た。
【0374】以上でこの太陽電池の作製を終えた。この
太陽電池を(SC実16)と呼ぶことにし、第1のp型
層、n型層、i型層、Si層、第2のp型層の作製条件
を表6に示す。
【0375】(比較例16)i型層を形成する際に、S
iH4ガス流量及びCH4ガス流量を、図6に示す流量パ
ターンに従って各々のマスフローコントローラーで調整
した以外は、実施例16と同じ条件、同じ手順で太陽電
池を作製した。この太陽電池を(SC比16)と呼ぶこ
とにする。
【0376】(実施例16−1)i型層を形成する際
に、PH3/H2ガスを流さない以外は実施例16と同様
な方法、手順で基板上に太陽電池を作製した。この太陽
電池を(SC実16−1)と呼ぶことにする。
【0377】(実施例16−2)i型層を形成する際
に、B26/H2ガスを流さない以外は実施例16と同
様な方法、手順で基板上に太陽電池を作製した。この太
陽電池を(SC実16−2)と呼ぶことにする。
【0378】作製した太陽電池(SC実16)および
(SC比16)、(SC実16−1)〜(SC実16−
2)の初期光変換効率(光起電力/入射光電力)及び耐
久特性の測定を実施例1と同様にして行った。
【0379】測定の結果、(SC実16)の太陽電池に
対して、(SC比16)、(SC実16−1)〜(SC
実16−2)の初期光電変換効率以下のようになった。
【0380】 (SC比16) 0.62倍 (SC実16−1) 0.95倍 (SC実16−2) 0.94倍 実施例1と同様にして耐久特性を測定した。測定の結
果、(SC実16)の太陽電池に対して、(SC比1
6)、(SC実16−1)〜(SC実16−2)の耐久
特性は以下のようになった。
【0381】 (SC比16) 0.65倍 (SC実16−1) 0.94倍 (SC実16−2) 0.93倍 次に、実施例1と同様にしてi型層のバンドギャップと
C/Si組成の関係を調べたところ図7と同じ結果とな
った。
【0382】次に(SC実16)、(SC比16)、
(SC実16−1)、(SC実16−2)のi型層にお
けるP原子とB原子の層厚方向の組成分析を2次イオン
質量分析装置(CAMECA製IMS−3F)で行っ
た。測定の結果、P原子、B原子は層厚方向に対して均
一に分布しており、組成比は以下のようになった。 P/(Si+C) B/(Si+C) (SC実16) 〜3ppm 〜10ppm (SC比16) 〜3ppm 〜10ppm (SC実16−1) N.D. 〜10ppm (SC実16−2) 〜3ppm N.D. N.D. 検出限界以下
【0383】以上に見られるように本発明の太陽電池
(SC実16)が、従来の太陽電池(SC比16)より
もさらに優れた特性を有することが実証された。
【0384】(実施例17)実施例16においてバンド
ギャップ(Eg)の極小値の層厚方向に対する位置、極
小値の大きさ、およびパターンを変えて太陽電池を幾つ
か作製し、その初期光電変換効率および耐久特性を実施
例16と同様な方法で調べた。このときi型層のSiH
4ガス流量とCH4ガス流量の変化パターン以外は実施例
16と同じにし、図12に示すバンドギャップを有す太
陽電池を作製した。
【0385】作製したこれらの太陽電池の初期光電変換
効率および耐久特性を調べた結果を表7に示す(表の値
は(SC実17−1)を基準とした)。これらの結果か
ら分かるように、バンドギャップの極小値の大きさ、変
化パターンによらず、i型層のバンドギャップが層厚方
向になめらかに変化し、バンドギャップの極小値の位置
がi型層の中央の位置よりSi/i界面方向に片寄って
いる本発明の太陽電池のほうが優れていることがわかっ
た。
【0386】(実施例18)実施例16において、i型
層の価電子制御剤の濃度及び種類を変えた太陽電池を作
製し、その初期光電変換特性及び耐久性を実施例1と同
様な方法で調べた。この時i型層の価電子制御剤の濃度
及び種類を変えた以外は実施例16と同じにした。
【0387】(実施例18−1)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガス(B26/H2ガス)流量を
1/5倍にし、トータルのH2流量は実施例16と同じ
とした太陽電池(SC実18−1)を作製したところ、
(SC実18−1)は(SC実16)と同様、従来の太
陽電池(SC比16)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0388】(実施例18−2)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガス(B26/H2ガス)流量を
5倍にし、トータルのH2流量は実施例16と同じとし
た太陽電池(SC実18−2)を作製したところ、(S
C実18−2)は(SC実16)と同様、従来の太陽電
池(SC比16)よりもさらに良好な初期光電変換効率
および耐久特性を有することが分かった。
【0389】(実施例18−3)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガス(PH3/H2ガス)流量を1/5倍
にし、トータルのH2流量は実施例16と同じとした太
陽電池(SC実18−3)を作製したところ、(SC実
18−3)は(SC実16)と同様、従来の太陽電池
(SC比16)よりもさらに良好な初期光電変換効率お
よび耐久特性を有することが分かった。
【0390】(実施例18−4)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガス(PH3/H2ガス)流量を5倍に
し、トータルのH2流量は実施例16と同じとした太陽
電池(SC実18−3)を作製したところ、(SC実1
8−4)は(SC実16)と同様、従来の太陽電池(S
C比16)よりもさらに良好な初期光電変換効率および
耐久特性を有することが分かった。
【0391】(実施例18−5)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガスとしてB26/H2ガスの代
わりにトリメチルアルミニウム(Al(CH33,TM
Aと略記する)を用いた太陽電池を作製した。この際液
体ボンベに密封されたTMA(純度99.99%)を水
素ガスでバブリングしてガス化し、堆積室401内に導
入した以外は実施例16と同様な方法、手順で太陽電池
(SC実18−5)を作製した。この時、TMA/H2
ガスの流量は10sccmとした。作製した太陽電池
(SC実18−5)は(SC実16)と同様、従来の太
陽電池(SC比16)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0392】(実施例18−6)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガスとしてPH3/H2ガスの代わりに硫
化水素(H2S)を用いた太陽電池を作製した。実施例
16のNH3/H2ガスボンベを水素で100ppmに希
釈したH2Sガス(純度99.999%、以下「H2S/
2]と略記)ボンベに交換し、実施例16と同様な方
法、手順で太陽電池(SC実18−6)を作製した。
【0393】この時、H2S/H2ガスの流量は1scc
mとした。作製した太陽電池(SC実18−6)は(S
C実16)と同様、従来の太陽電池(SC比16)より
もさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有す
ることが分かった。
【0394】(実施例19)p型の多結晶シリコン基板
を用いて、図1−bの太陽電池を作製した。基板にプラ
ズマ処理を施し、続いて基板上に第1のn型層、p型
層、Si層、i型層、第2のn型層を順次形成した。表
8に形成条件を記す。i型層を形成する際、SiH4
ス流量とCH4ガス流量は図6のパターンのように変化
させ、i/Si界面よりにバンドギャップの極小値がく
るようにし、Si層の堆積速度は0.15nm/sec
にした。基板、および半導体層以外の層は実施例16と
同じ条件、同じ方法を用いて作製した。
【0395】作製した太陽電池(SC実19)は(SC
実16)と同様、従来の太陽電池(SC比16)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有する
ことが分かった。
【0396】(実施例20)Si/i界面近傍にi型層
のバンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが2
0nmである太陽電池を、図13−aに示すi型層の流
量変化パターンを用いて作製した。
【0397】i型層の流量変化パターンを変える以外は
実施例16と同じ条件、同じ方法を用いて作製した。次
に、太陽電池の組成分析を実施例16と同様な方法で行
い、図7をもとにi型層の層厚方向のバンドギャップの
変化を調べたところ、図13−bのような結果となっ
た。作製した縦(SC実20)は(SC実16)と同
様、従来の太陽電池(SC比16)よりもさらに良好な
初期光電変換効率および耐久性を有することが分かっ
た。
【0398】(比較例20)i型層のSi/i界面近傍
にバンドギャップの最大値を有する領域があり、その領
域の厚さをいろいろと変えた太陽電池をいくつか作製し
た。領域の厚さ以外は実施例20と同じ条件、同じ方法
を用いて作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効
率および耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm
以上、30nm以下では、実施例16の太陽電池(SC
実16)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久性が得られた。
【0399】(実施例21)i/n界面近傍にi型層の
バンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが15
nmである太陽電池を、図13−cに示すi型層の流量
変化パターンを用いて製した。i型層の流量変化パター
ンを変える以外は実施例16と同じ条件、同じ方法を用
いて作製した。次に太陽電池の組成分析を実施例16と
同様な方法で行い、i型層の層厚方向のバンドギャップ
の変化を調べたところ、図13−dのような結果となっ
た。作製した太陽電池(SC実21)は(SC実16)
と同様、従来の太陽電池(SC比16)よりもさらに良
好な初期光電変換効率および耐久性を有することが分か
った。
【0400】(比較例21)i型層のi/n界面近傍に
バンドギャップの最大値を有する領域があり、その領域
の厚さをいろいろ変えた太陽電池をいくつか作製した。
領域の厚さ以外は実施例21と同じ条件、同じ方法を用
いて作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効率お
よび耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm以
上、30nm以下では実施例16の太陽電池(SC実1
6)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久性
が得られた。
【0401】(実施例22)価電子制御剤がi型層内で
分布している太陽電池を作製した。図19−aにPH3
/H2ガスとB26/H2ガス流量の変化パターンを示
す。作製の際、PH3/H2ガスとB26/H2ガスの流
量を変化させる以外は実施例16と同じ条件、同じ方
法、手順を用いた。
【0402】作製した太陽電池(SC実22)は(SC
実16)と同様、従来の太陽電池(SC比16)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久性を有するこ
とが分かった。また、i型層中に含有されるP原子とB
原子の層厚方向の変化を2次イオン質量分析装置(SI
MS)を用いて調べたところ、図19−bに示すように
バンドギャップ最小の位置でPとB原子の含有量が最小
となっていることが分かった。
【0403】(実施例23)i型層に酸素原子が含有さ
れている太陽電池を作製した。i型層を形成する際、実
施例16で流すガスの他に、O2/Heガスを10sc
cm、堆積室401内に導入する以外は実施例16と同
じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電
池(SC実23)は(SC実16)と同様、従来の太陽
電池(SC比16)よりもさらに良好な初期光電変換効
率および耐久特性を有することが分かった。
【0404】また、i型層中の酸素原子の含有量をSI
MSで調べたところ、ほぼ均一に含有され、2×1019
(個/cm2)であることが分かった。
【0405】(実施例24)i型層に窒素原子が含有さ
れているシリコン太陽電池を作製した。i型層を形成す
る際、実施例16で流すガスの他に、NH3/H2ガスを
5sccm、堆積室401内に導入する以外は実施例1
6と同じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した
太陽電池(SC実24)は(SC実16)と同様、従来
の太陽電池(SC比16)よりもさらに良好な初期光電
変換効率および耐久特性を有することが分かった。ま
た、i型層中の窒素原子の含有量をSIMSで調べたと
ころ、ほぼ均一に含有され、3×1017(個/cm2
であることが分かった。
【0406】(実施例25)i型層に酸素原子および窒
素原子が含有されている太陽電池を作製した。i型層を
形成する際、実施例16で流すガスの他に、O2/He
ガスを5sccm、NH2/H2ガスを5sccm、堆積
室401内に導入する以外は実施例16と同じ条件、同
じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実
25)は(SC実16)と同様、従来の太陽電池(SC
比16)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久特性を有することが分かった。また、i型層中の酸素
原子と窒素原子の含有量をSIMSで調べたところ、ほ
ぼ均一に含有され、それぞれ、1×1019(個/c
2)、3×1017(個/cm2)であることが分かっ
た。
【0407】(実施例26)i型層の水素含有量がシリ
コン含有量に対応して変化している太陽電池を作製し
た。O2/HeガスボンベをSiF4ガス(純度99.9
99%)ボンベに交換し、i型層を形成する際、図15
−aの流量パターンに従って、SiH4ガス、CH4
ス、SiF4ガスの流量を変化させた。実施例16と同
様な方法によってこの太陽電池(SC実26)の層厚方
向のバンドギャップの変化を求めたところ図15−bと
同様な結果となった。
【0408】さらに2次イオン質量分析装置を用いて水
素原子とシリコン原子の含有量の層厚方向分析を行っ
た。その結果は図15−cと同様な傾向を示し、水素原
子の含有量はシリコン原子の含有量に対応した層厚方向
分布をなしていることが分かった。この太陽電池(SC
実26)の初期光電変換効率と耐久特性を求めたとこ
ろ、実施例16の太陽電池と同様、従来の太陽電池(S
C比16)よりもさらに良好な初期光電変換効率および
耐久特性を有することが分かった。
【0409】(実施例27)図4に示すマイクロ波プラ
ズマCVD法を用いた製造装置により、図1の太陽電池
の半導体層を形成する際、シリコン原子含有ガス(Si
4ガス)と炭素原子含有ガス(CH4ガス)を堆積室か
ら1mの距離のところで混合させる以外は実施例16と
同じ方法、同じ手順で太陽電池(SC実27)を作製し
た。作製した太陽電池(SC実27)は(SC実16)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0410】(実施例28)第1のp型層をガス拡散法
で形成し、i型層を形成する際、C22ガスを用い、R
F電極に正のDCバイアスを印加し、RF電力、DCバ
イアス、μW電力を変化させた太陽電池を作製した。ま
ず、O2/Heガスボンベを水素で10%に希釈したB
Br3(BBr3/H2ガス)ボンベに交換し、さらにC
4ガスボンベをC22ガスに交換した。
【0411】第1のp型層を形成する際、基板温度90
0℃、BBr3/H2ガス流量500sccm、内圧30
Torrの拡散条件で、接合深さが300nmになった
ところで、BBr3/H2ガスの導入を止め。H2ガスを
5分間流し続けた。
【0412】またi型層を形成する際、CH4ガスの代
わりC22ガスを導入し、図20−aのような流量パタ
ーンに従って変化させた。さらに図20−bのようにR
F電力、DCバイアス、μW電力を変化させた。第1の
p型層とi型層以外は実施例16と同じ条件、同じ方
法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実2
8)は(SC実16)と同様、従来の太陽電池(SC比
16)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久
性を有することが分かった。
【0413】(実施例29)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、図17
のトリプル型太陽電池を作製した。
【0414】基板は、実施例16と同様にキャスティン
グ法によって製造されたn型の多結晶シリコン基板を用
いた。
【0415】50×50mm2の基板の片面を温度10
0℃の1%NaOH水溶液に5分間浸し、純水で洗浄し
た。NaOHに浸された面を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、表面にはピラミッド構造を有す
る凹凸が形成されており、基板がテクスチャー化(Text
ured)されていることが分かった。次にアセトンとイソ
プロパノールで超音波洗浄し、さらに純水で洗浄し、温
風乾燥させた。
【0416】実施例16と同様な手順、同様な方法で水
素プラズマ処理を施し、基板のテクスチャー面上に第1
のp型層を形成し、さらに第1のn型層、第1のi型
層、第2のp型層、第2のn型層、第2のi型層、Si
層、第3のp型層を順次形成した。第2のi型層を形成
する際、図5のような流量変化パターンに従ってSiH
4ガス流量、CH4ガス流量を変化させ、Si層の堆積速
度は0.15nm/secにした。
【0417】次に、実施例16と同様に第3のp型層上
に、透明電極として、層厚70nmのITO(In23
+SnO2)を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0418】次に、実施例16と同様に透明電極上に銀
(Ag)からなる層厚5μmの集電電極を通常の真空蒸
着法で真空蒸着した。
【0419】次に、実施例16と同様に基板の裏面にA
g−Ti合金からなる層厚3μmの裏面電極を通常の真
空蒸着法で真空蒸着した。
【0420】以上でマイクロ波プラズマCVD法を用い
たトリプル型太陽電池の作製を終えた。
【0421】この太陽電池を(SC実29)と呼ぶこと
にし、各半導体層の作製条件を表9に記す。
【0422】(比較例29)図17の第2のi型層を形
成する際、図6の流量変化パターンに従って、SiH4
ガス流量、CH4ガス流量を変化させる以外は実施例2
9と同様な方法、同様な手順でトリプル型太陽電池を作
製した。この太陽電池を(SC比29)と呼ぶことにす
る。
【0423】作製したこれらのトリプル型太陽電池の初
期光電変換効率と耐久特性を実施例16と同様な方法で
測定したところ、(SC実29)は従来のトリプル型太
陽電池(SC比29)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0424】(実施例30)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、実施例
16の太陽電池を作製し、モジュール化し、発電システ
ムに応用した。
【0425】実施例16と同じ条件、同じ方法、同じ手
順で50×50mm2の太陽電池(SC実16)を65
個作製した。厚さ5.0mmのアルミニウム板上にEV
A(エチレンビニルアセテート)からなる接着材シート
を乗せ、その上にナイロンシートを乗せ、さらにその上
に作製した太陽電池を配列し、直列化および並列化を行
った。その上にEVAの接着材シートを乗せ、さらにそ
の上にフッ素樹脂シートを乗せて、真空ラミネートし、
モジュール化した。作製したモジュールの初期光電変換
効率を実施例16と同様な方法で測定しておいた。モジ
ュールを図18の発電システムを示す回路に接続し、負
荷には夜間点灯する外灯を使用した。システム全体は蓄
電池、及びモジュールの電力によって稼働し、モジュー
ルは最も太陽光を集光できる角度に設置した。1年経過
後の光電変換効率を測定し、光劣化率(1年後の光電変
換効率/初期光電変換効率)を求めた。このモジュール
を(MJ実30)と呼ぶことにする。
【0426】(比較例30)従来の太陽電池(SC比1
6)を比較例16と同じ条件、同じ方法、同じ手順で6
5個作製し、実施例30と同様にモジュール化した。こ
のモジュールを(MJ比30)と呼ぶことにする。実施
例30と同じ条件、同じ方法、同じ手順で初期光電変換
効率と1年経過後の光電変換効率を測定し、光劣化率を
求めた。
【0427】その結果、(MJ比30)の光劣化率は
(MJ実30)に対して次のような結果となった。
【0428】 モジュール 光劣化率の比 ───────────────────────── MJ実30 1.00 MJ比30 0.82 以上の結果より本発明の太陽電池モジュールのほうが従
来の太陽電池モジュールよりもさらに優れた光劣化特性
を有していることが分かった。
【0429】(実施例31)キャスティング法によって
作製したn型の多結晶シリコン基板を用いて、図1−a
に示す構成で第2のp型層を積層構造とした太陽電池を
作製した。
【0430】50×50m2、厚さ500μmの基板を
HFとHNO3(H2Oで10%に希釈した)水溶液に数
秒間浸し、純水で洗浄した。次にアセトンとイソプロパ
ノールで超音波洗浄し、さら純水で洗浄し、温風乾燥さ
せた。
【0431】次に、図4に示す原料ガス供給装置200
0と堆積装置400からなるグロー放電分解法を用いた
製造装置により、基板上に半導体層を作製した。以下
に、その作製手順を記す。
【0432】図中の2041〜2047のガスボンベに
は、実施例1と同様の原料ガスが密封されている。
【0433】実施例1と同様にして成膜の準備が完了し
た後、基板に水素プラズマ処理を施し、続いて基板40
4上に、第1のp型層、n型層、i型層、Si層、第2
のp型層を形成した。
【0434】まず、水素プラズマ処理を行うには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が500sccmになるように
マスフローコントローラー2013で調節した。堆積室
内の圧力が2.0Torrになるように真空計402を
見ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の
温度が550℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでシャッター415が閉
じられていることを確認し、マイクロ波(μW)電源を
0.20W/cm3に設定し、μW電力を導入し、グロ
ー放電を生起させ、シャッター415を開け、基板の水
素プラズマ処理を開始した。10分間経過したところで
シャッターを閉じ、μW電源を切り、グロー放電を止
め、水素プラズマ処理を終えた。5分間、堆積室401
内へH2ガスを流し続けたのち、バルブ2003を閉
じ、堆積室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0435】次に、第1のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401室
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるように真空計402を見
ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の温
度が350℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでさらにバルブ200
1、2005を徐々に開いて、SiH4ガス、B2 6
2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、Si
4ガス流量が5sccm、H2ガス流量が100scc
m、B26/H2ガスが500sccmとなるように各
々のマスフローコントローラーで調整した。堆積室40
1内の圧力は、2.0Torrとなるように真空計40
2を見ながらコンダクタンスバルブ407の開口を調整
した。シャッター415が閉じられていることを確認
し、RF電源を0.20W/cm3に設定し、RF電力
を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415を
開け、基板上に第1のp型層の形成を開始した。層厚1
00nmの第1のp型層を作製したところでシャッター
を閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止め、第1のp
型層の形成を終えた。バルブ2001、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、B26/H2ガス
の流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流
し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内
およびガス配管内を真空排気した。
【0436】n型層を形成するには、補助バルブ40
8、バルブ2003を徐々に開けて、H2ガスをガス導
入管411を通じて堆積室401内に導入し、H2ガス
流量が50sccmになるようにマスフローコントロー
ラー2013を設定し、堆積室内の圧力が1.0Tor
rになるようにコンダクタンスバルブで調整し、基板4
04の温度が350℃になるように加熱ヒーター405
を設定した。基板温度が安定したところで、さらにバル
ブ2001、2004を徐々に開いてSiH4ガス、P
3/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が100s
ccm、PH3/H2ガス流量が200sccmとなるよ
うに各々のマスフローコントローラーで調整した。堆積
室401内の圧力は、1.0Torrとなるようにコン
ダクタンスバルブ407の開口を調整した。RF電源の
電力を0.01W/cm3に設定し、RF電極410に
RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
を開け、第1のp型層上にn型層の作製を開始し、層厚
30nmのn型層を作製したところでシャッターを閉
じ、RF電源を切って、グロー放電を止め、n型層の形
成を終えた。バルブ2001、2004を閉じて、堆積
室401内へのSiH4ガス、PH3/H2ガスの流入を
止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けた
のち、流出バルブ2003を閉じ、堆積室401内およ
びガス配管内を真空排気した。
【0437】次に、i型層を作製するには、バルブ20
03を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内に導入
し、H2ガス流量が300sccmになるようにマスフ
ローコントローラー2013で調節した。堆積室の圧力
0.01Torrになるようにコンダクタンスバルブで
調整し、基板404の温度が350℃になるように加熱
ヒーター405を設定し、基板温度が安定したところで
さらにバルブ2001、2002を徐々に開いて、Si
4ガス、CH4ガスを堆積室401内に流入させた。こ
の時、SiH4ガス流量が100sccm、CH4ガス流
量30sccm、H2ガス流量が300sccmとなる
ように各々のマスフローコントローラーで調整した。堆
積室401内の圧力は0.01Torrとなるようにコ
ンダクタンスバルブ407の開口を調整した。次にRF
電源403の電力を0.40W/cm3に設定し、RF
電極403に印加した。その後、不図示のμW電源の電
力を0.20W/cm3に設定し誘電体窓413を通し
て堆積401内にμW電力を導入し、グロー放電を生起
させ、シャッターを開け、n型層上にi型層の作製を開
始した。マスフローコントローラーに接続させたコンピ
ューターを用い、図5に示した流量変化パターンに従っ
てSiH4ガス、CH4ガスの流量を変化させ、層厚30
0nmのi型層を作製したところで、シャッターを閉
じ、μW電源を切ってグロー放電を止め、RF電源40
3を切り、i型層の作製を終えた。バルブ2001、2
002を閉じて、堆積室401内へのSiH4 ガス、C
4ガスの流入を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室4
01内及びガス配管内を真空排気した。
【0438】Si層を形成するには、バルブ2003を
徐々に開けて、H2ガスを導入管411を通じて堆積室
401内に導入し、H2ガス流量が50sccmになる
ようにマスフローコントローラー2013を設定し、堆
積室内の圧力が1.5Torrになるようにコンダクタ
ンスバルブで調整し、基板404の温度が270℃にな
るように加熱ヒーター405を設定した。基板温度が安
定したところで、さらにバルブ2001を徐々に開い
て、SiH4ガスを堆積室401内に流入させた。この
時、SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が10
0sccmとなるように各々のマスフローコントローラ
ーで調整した。堆積室401内の圧力は、1.5Tor
rとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口を調
整した。RF電源の電力を0.01W/cm3に設定
し、RF電極410にRF電力を導入し、グロー放電を
生起させ、シャッターを開け、i型層上にSi層の作製
を開始、堆積速度0.15nm/sec、層厚10nm
のSi層を作製したところでシャッターを閉じ、RF電
源を切って、グロー放電を止め、Si層の形成を終え
た。バルブ2001を閉じて、堆積室401内へのSi
4ガスの流量を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、流出バルブ2003を閉じ、堆積
室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0439】次に、第2のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が300sccmになるように
マスフローコントローラー2013で調節した。堆積室
内の圧力が0.02Torrになるようにコンダクタン
スバルブで調整し、基板404の温度が200℃になる
ように加熱ヒーター405を設定し、基板温度が安定し
たところでさらにバルブ2001、2002、2005
を徐々に開いて、SiH4ガス、CH4ガス、H 2、B2
6/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、S
iH4ガス流量が10sccm、CH4ガス流量が5sc
cm、H2ガス流量が300sccm、B26/H2ガス
流量が10sccmとなるように各々のマスフローコン
トローラーで調整した。堆積室401内の圧力は、0.
02Torrとなるようにコンダクタンスバルブ407
の開口を調整した。μW電源の電力を0.30W/cm
3に設定し、誘電体窓413を通して堆積室401内に
μW電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
415を開け、Si層上にライトドープ層(A層)の形
成を開始した。層厚3nmのA層を作製したところでシ
ャッターを閉じ、μW電源を切り、グロー放電を止め
た。バルブ2001、2002、2005を閉じて、堆
積室401内へのSiH4ガス、CH4ガス、B26/H
2ガスの流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガス
を流し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室40
1内およびガス配管内を真空排気した。
【0440】次に、バルブ2005を徐々に開けて、堆
積室401内にB26/H2ガスを流入させ、流量が1
000sccmとなるように各々のマスフローコントロ
ーラーで調整した。堆積室401内の圧力は、0.02
Torrとなるようにコンダクタンスバルブ407の開
口を調整し、μW電源の電力を0.20W/cm3に設
定し、誘電体窓413を通して堆積室401内にμW電
力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415
を開け、A層上にほう素(B層)の原子層の形成を開始
した。6秒経過したところでシャッターを閉じ、μW電
源を切り、グロー放電を止めた。バルブ2005を閉じ
て、堆積室401内へのB26/H2ガスの流入を止
め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けたの
ち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内およびガス
配管内を真空排気した。
【0441】次に上記した方法と同じ方法、条件、手順
でB層上にA層を形成し、更にB層、A層を積層して、
層厚約10nmの第2のp型層の形成を終えた。
【0442】次に、第2のp型層上に、透明電極とし
て、層厚70nmのITO(In22+nO2)を通常
の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0443】次に透明電極上に銀(Ag)からなる層厚
5μm集電電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0444】次に基板の裏面にAg−Tiからなる層厚
3μmの裏面電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0445】以上でこの太陽電池の作製を終えた。この
太陽電池を(SC実31)と呼ぶことにし、第1のp型
層、n型層、i型層、Si層、第2のp型層の作製条件
を表10に示す。
【0446】(比較例31)i型層を形成する際に、S
iH4ガス流量及びCH4ガス流量を、図6に示す流量パ
ターンに従って各々のマスフローコントローラーで調整
した以外は、実施例31と同じ条件、同じ手順で太陽電
池を作製した。この太陽電池を(SC比31)と呼ぶこ
とにする。
【0447】作製した太陽電池(SC実31)および
(SC比31)の初期光変換効率(光起電力/入射光電
力)及び耐久特性の測定を行なった。測定の結果、(S
C実31)の太陽電池に対して、(SC比31)の初期
光電変換効率以下のようになった。 (SC比31) 0.80倍
【0448】耐久特性の測定を行ったところ、(SC実
31)の太陽電池に対して、(SC比31)の耐久特性
は以下のようになった。 (SC比31) 0.81倍
【0449】次に多結晶シリコン基板上に、積層構造を
有する第2のp型層を形成し、そのTEM(透過型電子
顕微鏡)像を観察した。B層の堆積時間を12秒とした
以外は実施例31と同様な方法、手順で基板上に第2の
p型層を作製した。作製した試料を断面方向に切断し、
第2のp型層中のA層とB層の積層の様子を観察したと
ころ、図21に示すように層厚約1nmのB層と層厚約
3nmのA層が交互に積層されていることが分かった。
【0450】以上に見られるように本発明の太陽電池
(SC実31)が、従来の太陽電池(SC比31)より
もさらに優れた特性を有することが実証された。
【0451】(実施例32)実施例31においてバンド
ギャップ(Eg)の極小値の層厚方向に対する位置、極
小値の大きさ、およびパターンを変えて太陽電池を幾つ
か作製し、その初期光電変換効率および耐久特性を実施
例31と同様な方法で調べた。このときi型層のSiH
4ガス流量とCH4ガス流量の変化パターン以外は実施例
31と同じにし、図12に示すバンドギャップを有する
太陽電池を作製した。
【0452】作製したこれらの太陽電池の初期光電変換
効率および耐久特性を調べた結果を表11に示す(表の
値は(SC実32−1)を基準とした)。これらの結果
から分かるように、バンドギャップの極小値の大きさ、
変化パターンによらず、i型層のバンドギャップが層厚
方向になめらかに変化し、バンドギャップの極小値の位
置がi型層の中央の位置よりSi/i界面方向に片寄っ
ている本発明の太陽電池のほうが優れていることがわか
った。
【0453】(実施例33)B層を水銀増感光CVD法
で形成した太陽電池を作製した。図4の堆積室にφ10
0mm、厚さ10mmの石英ガラス窓と低圧水銀ランプ
を取り付け、石英ガラス窓を通して低圧水銀ランプの光
が堆積室内に入射するようにした。また、石英ガラス窓
には堆積物が付着しないように、窓を覆うシャッター
(窓シャッター)を堆積室内部に取り付けておいた。更
に入り口、出口にバルブのついた液体ボンベ2048に
水銀(純度99.999%)を詰めた。ボンベをバルブ
2005とマスフローコントローラー2015の間に取
り付け、B26/H2ガスでバブリングすることによ
り、堆積室内にB26/H2ガスと共に気化した水銀を
導入できるようにした。
【0454】B層を形成する際、B26/H2ガスの流
量を1000sccm、圧力を1.0Torrとし、予
めシャッター415は開けておき、低圧水銀ランプを点
灯して60秒間窓シャッターを開けてA層上にB層を形
成する以外は実施例31と同じ条件、方法、手順で図1
の太陽電池を作製した。
【0455】作製した太陽電池(SC実33)は(SC
実31)と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有する
ことが分かった。
【0456】(実施例34)p型の多結晶シリコン基板
を用いて、図1−bの太陽電池を作製した。基板上に第
1のn型層、p型層、Si層、i型層、第2のn型層を
順次形成した。表12に形成条件を記す。i型層を形成
する際、SiH4ガス流量とCH4ガス流量は図6のパタ
ーンのように変化させ、i/Si界面よりにバンドギャ
ップの極小値がくるようにし、Si層の堆積速度は0.
15nm/secにした。基板、および半導体層以外の
層は実施例31と同じ条件、同じ方法を用いて作製し
た。
【0457】作製した太陽電池(SC実34)は(SC
実31)と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有する
ことが分かった。
【0458】(実施例35)Si/i界面近傍にi型層
のバンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが2
0nmである太陽電池を、図13−aに示すi型層の流
量変化パターンを用い作製した。
【0459】i型層の流量変化パターンを変える以外は
実施例31と同じ条件、同じ方法を用いて作製した。次
に、太陽電池の組成分析を実施例1と同様な方法で行
い、バンドギャップと組成の関係からi型層の層厚方向
のバンドギャップの変化を調べたところ、図13−bの
ような結果となった。作製した(SC実35)は(SC
実31)と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久性を有するこ
とが分かった。
【0460】(比較例35)i型層のSi/i界面近傍
にバンドギャップの最大値を有する領域があり、その領
域の厚さをいろいろと変えた太陽電池をいくつか作製し
た。領域の厚さ以外は実施例35と同じ条件、同じ方法
を用いて作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効
率および耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm
以上、30nm以下では、実施例31の太陽電池(SC
実31)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久性が得られた。
【0461】(実施例36)i/n界面近傍にi型層の
バンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが15
nmである太陽電池を、図13−cに示すi型層の流量
変化パターンを用い作製した。i型層の流量変化パター
ンを変える以外は実施例31と同じ条件、同じ方法を用
いて作製した。次に太陽電池の組成分析を実施例31と
同様な方法で行い、i型層の層厚方向のバンドギャップ
の変化を調べたところ、図13−dと同様な結果となっ
た。作製した太陽電池(SC実36)は(SC実31)
と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりもさらに良
好な初期光電変換効率および耐久性を有することが分か
った。
【0462】(比較例36)i型層のi/n界面近傍に
バンドギャップの最大値を有する領域があり、その領域
の厚さをいろいろ変えた太陽電池をいくつか作製した。
領域の厚さ以外は実施例36と同じ条件、同じ方法を用
いて作製した。
【0463】作製した太陽電池の初期光電変換効率およ
び耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm以上、
30nm以下では実施例31の太陽電池(SC実31)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久性が得
られた。
【0464】(実施例37)第2のp型層を形成する
際、B26/H2ガスの代わりに、トリエチルボロン
(B(C253、TEBと略記する)を用いた太陽電
池を作製した。
【0465】常温、常厚で液体のTEB(純度99.9
9%)を入り口、出口にバルブのついた液体ボンベ20
48に詰めた。ボンベを原料ガス供給装置に取り付けH
2ガスでバブリングすることにより、堆積室内にH2ガス
と共に気化したTEBを導入できるようにした。
【0466】A層を形成する際、TEB/H2ガスを1
0sccm、堆積室内に流入させる以外は実施例31と
同じ条件、手順でi型層の上にA層を形成し、5分間H
2ガスを堆積室内に流入させた後に真空排気した。
【0467】B層を形成する際、TEB/H2ガスを1
000sccm、堆積室内に流入させる以外は実施例3
1と同じ条件、手順でi型層の上にB層を形成し、5分
間H 2ガスを堆積室内に流入させた後に真空排気した。
【0468】次にB層の上にA層を形成し、5分間H2
ガスを堆積室内に流入させた後に真空排気した。
【0469】次にA層の上にB層を形成し、5分間H2
ガスを堆積室内に流入させた後に真空排気した。
【0470】次にB層の上にA層を形成し、5分間H2
ガスを堆積室内に流入させた後に真空排気した。
【0471】第2のp型層以外は実施例31と同じ条
件、方法、手順で作製した。
【0472】作製した(SC実37)は(SC実31)
と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりもさらに良
好な初期光電変換効率および耐久性を有することが分か
った。
【0473】(実施例38)i型層に酸素原子が含有さ
れている太陽電池を作製した。i型層を形成する際、実
施例31で流すガスの他に、O2/Heガスを10sc
cm、堆積室401内に導入する以外は実施例31と同
じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電
池(SC実38)は(SC実31)と同様、従来の太陽
電池(SC比31)よりもさらに良好な初期光電変換効
率および耐久特性を有することが分かった。
【0474】また、i型層中の酸素原子の含有量をSI
MSで調べたところ、ほぼ均一に含有され、2×1019
(個/cm2)であることが分かった。
【0475】(実施例39)i型層に窒素原子が含有さ
れているシリコン太陽電池を作製した。i型層を形成す
る際、実施例31で流すガスの他に、NH3/H2ガスを
5sccm、堆積室401内に導入する以外は実施例3
1と同じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した
太陽電池(SC実39)は(SC実31)と同様、従来
の太陽電池(SC比31)よりもさらに良好な初期光電
変換効率および耐久特性を有することが分かった。ま
た、i型層中の窒素原子の含有量をSIMSで調べたと
ころ、ほぼ均一に含有され、3×1017(個/cm2
であることが分かった。
【0476】(実施例40)i型層に酸素原子および窒
素原子が含有されている太陽電池を作製した。i型層を
形成する際、実施例31で流すガスの他に、O2/He
ガスを5sccm、NH3/H2ガスを5sccm、堆積
室401内に導入する以外は実施例31と同じ条件、同
じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実
40)は(SC実31)と同様、従来の太陽電池(SC
比31)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久特性を有することが分かった。また、i型層中の酸素
原子と窒素原子の含有量をSIMSで調べたところ、ほ
ぼ均一に含有され、それぞれ、1×1019(個/c
2)、3×1017(個/cm2)であることが分かっ
た。
【0477】(実施例41)i型層の水素含有量がシリ
コン含有量に対応して変化している太陽電池を作製し
た。O2/HeガスボンベをSiF4ガス(純度99.9
99%)ボンベに交換し、i型層を形成する際、図15
−aの流量パターンに従って、SiH4ガス、CH4
ス、SiF4ガスの流量を変化させた。実施例31と同
様な方法によってこの太陽電池(SC実41)の層厚方
向のバンドギャップの変化を求めたところ、図15−b
と同様な結果となった。
【0478】さらに2次イオン質量分析装置を用いて水
素原子とシリコン原子の含有量の層厚方向分析を行っ
た。図15−cと同様な結果が得られ、水素原子の含有
量はシリコン原子の含有量に対応した層厚方向分布をな
していることが分かった。この太陽電池(SC実41)
の初期光電変換効率と耐久特性を求めたところ、実施例
31の太陽電池と同様、従来の太陽電池(SC比31)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0479】(実施例42)図4に示すマイクロ波プラ
ズマCVD法を用いた製造装置により、図1の太陽電池
の半導体層を形成する際、シリコン原子含有ガス(Si
4ガス)と炭素原子含有ガス(CH4ガス)を堆積室か
ら1mの距離のところで混合させる以外は実施例31と
同じ方法、同じ手順で太陽電池(SC実42)を作製し
た。作製した太陽電池(SC実42)は(SC実31)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0480】(実施例43)第1のp型層をガス拡散法
で作製し、i型層を形成する際、CH4ガスの代わりに
22ガスを用い、更にRF電極に正のDCバイアスを
印加し、RF電力、DCバイアス、μW電力を変化させ
た太陽電池を作製した。まず、O2/Heガスボンベを
水素で10%に希釈したBBr3(BBr3/H2ガス)
ボンベに交換し、さらにCH4ガスボンベをC22ガス
に交換した。第1のp型層を形成する際、基板温度90
0℃、BBr3/H2ガス流量500sccm、内圧30
Torrの拡散条件で、Bを拡散させた。接合深さ30
0nmになったところで、BBr3/H2ガスの導入を止
めた。一方i型層を形成する際、CH4ガスの代わりC2
2ガスを導入し、図20−aのような流量パターンに
従って変化させた。さらに図20−bのように、RF電
力、DCバイアス、μW電力を変化させた。第1のp型
層とi型層以外は実施例31と同じ条件、同じ方法、同
じ手順を用いた。
【0481】作製した太陽電池(SC実43)は(SC
実31)と同様、従来の太陽電池(SC比31)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久性を有するこ
とが分かった。
【0482】(実施例44)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、図17
のトリプル型太陽電池を作製した。
【0483】基板は、キャスティング法によって製造さ
れたn型の多結晶シリコン基板を用いた。50×50m
2の基板の片面を温度100℃の1%NaOH水溶液
に5分間浸し、純水で洗浄した。NaOHに浸された面
を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、表面
にはピラミッド構造を有する凹凸が形成されており、基
板がテクスチャー化(Textured)されていることが分か
った。次にアセトンとイソプロパノールで超音波洗浄
し、さらに純水で洗浄し、温風乾燥させた。
【0484】実施例31と同様な手順、同様な方法で水
素プラズマ処理を施し、基板のテクスチャー面上に第1
のp型層を形成し、さらに第1のn型層、第1のi型
層、第2のp型層、第2のn型層、第2のi型層、Si
層、第3のp型層を順次形成した。第2のi型層を形成
する際、図5のような流量変化パターンに従ってSiH
4ガス流量、CH4ガス流量を変化させ、Si層の堆積速
度は0.15nm/secにした。第3のp型層は実施
例31と同様に積層構造とした。
【0485】次に、実施例31と同様に第3のp型層上
に、透明電極として、層厚70nmのITO(In23
+SnO2)を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0486】次に、実施例31と同様に透明電極上に銀
(Ag)からなる層厚5μmの集電電極を通常の真空蒸
着法で真空蒸着した。
【0487】次に、実施例31と同様に基板の裏面にA
g−Ti合金からなる層厚3μmの裏面電極を通常の真
空蒸着法で真空蒸着した。
【0488】以上でマイクロ波プラズマCVD法を用い
たトリプル型太陽電池の作製を終えた。
【0489】この太陽電池を(SC実44)と呼ぶこと
にし、各半導体層の作製条件を表13に記す。
【0490】(比較例44)図17の第2のi型層を形
成する際、図6の流量変化パターンに従って、SiH4
ガス流量、CH4ガス流量を変化させる以外は実施例4
4と同様な方法、同様な手順でトリプル型太陽電池を作
製した。この太陽電池を(SC比44)と呼ぶことにす
る。
【0491】作製したこれらのトリプル型太陽電池の初
期光電変換効率と耐久特性を実施例31と同様な方法で
測定したところ、(SC実44)は従来のトリプル型太
陽電池(SC比44)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0492】(実施例45)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、実施例
31の太陽電池を作製し、モジュール化し、発電システ
ムに応用した。
【0493】実施例31と同じ条件、同じ方法、同じ手
順で50×50nm2の太陽電池(SC実31)を65
個作製した。厚さ5.0mmのアルミニウム板上にEV
A(エチレンビニルアセテート)からなる接着材シート
を乗せ、その上にナイロンシートを乗せ、さらにその上
に作製した太陽電池を配列し、直列化および並列化を行
った。その上にEVAの接着材シートを乗せ、さらにそ
の上にフッ素樹脂シートを乗せて、真空ラミネートし、
モジュール化した。作製したモジュールの初期光電変換
効率を実施例31と同様な方法で測定しておいた。モジ
ュールを図18の発電システムを示す回路に接続し、負
荷には夜間点灯する外灯を使用した。システム全体は蓄
電池、及びモジュールの電力によって稼働し、モジュー
ルは最も太陽光を集光できる角度に設置した。1年経過
後の光電変換効率を測定し、光劣化率(1年後の光電変
換効率/初期光電変換効率)を求めた。このモジュール
を(MJ実45)と呼ぶことにする。
【0494】(比較例45)従来の太陽電池(SC比3
1)を比較例31と同じ条件、同じ方法、同じ手順で6
5個作製し、実施例45と同様にモジュール化した。こ
のモジュールを(MJ比45)と呼ぶことにする。実施
例45と同じ条件、同じ方法、同じ手順で初期光電変換
効率と1年経過後の光電変換効率を測定し、光劣化率を
求めた。
【0495】その結果、(MJ比45)の光劣化率は
(MJ実45)に対して次のような結果となった。
【0496】 モジュール 光劣化率の比 ───────────────────────── MJ実45 1.00 MJ比45 0.78 以上の結果より本発明の太陽電池モジュールのほうが従
来の太陽電池モジュールよりもさらに優れた光劣化特性
を有していることが分かった。
【0497】(実施例46)本実施例では、i型層にB
とP原子を含有させ、第2のp型層を積層構造とした光
起電力素子を作製した。
【0498】まず、キャスティング法によって作製した
n型の多結晶シリコン基板を用いて図1−aの太陽電池
を作製した。
【0499】50×50m2、厚さ500μmの基板を
HFとHNO3(H2Oで10%に希釈した)水溶液に数
秒間浸し、純水で洗浄した。次にアセトンとイソプロパ
ノールで超音波洗浄し、さら純水で洗浄し、温風乾燥さ
せた。
【0500】次に、図4に示す原料ガス供給装置200
0と堆積装置400からなるグロー放電分解法を用いた
製造装置により、基板上に半導体層を作製した。以下
に、その作製手順を記す。
【0501】図中の2041〜2047のガスボンベに
は、実施例1と同様の原料ガスが密封されている。
【0502】実施例1と同様にして成膜の準備が完了し
た後、基板に水素プラズマ処理を施し、続いて基板40
4上に、第1のp型層、n型層、i型層、Si層、第2
のp型層を形成した。
【0503】まず、基板の水素プラズマ処理を施すに
は、バルブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室
401内に導入し、H2ガス流量が500sccmにな
るようにマスフローコントローラー2013で調節し
た。堆積室内の圧力が2.0Torrになるように真空
計402を見ながらコンダクタンスバルブで調整し、基
板404の温度が550℃になるように加熱ヒーター4
05を設定し、基板温度が安定したところでシャッター
415が閉じられていることを確認し、マイクロ波(μ
W)電源を0.20W/cm3に設定し、μW電力を導
入し、グロー放電を生起させ、シャッター415を開
け、基板の水素プラズマ処理を開始した。10分間経過
したところでシャッターを閉じ、μW電源を切り、グロ
ー放電を止め、水素プラズマ処理を終えた。5分間、堆
積室401内へH2ガスを流し続けたのち、バルブ20
03を閉じ、堆積室401内およびガス配管内を真空排
気した。
【0504】次に、第1のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401室
に導入し、H2ガス流量が50sccmになるようにマ
スフローコントローラー2013で調節した。堆積室内
の圧力が2.0Torrになるように真空計402を見
ながらコンダクタンスバルブで調整し、基板404の温
度が350℃になるように加熱ヒーター405を設定
し、基板温度が安定したところでさらにバルブ200
1、2005を徐々に開いて、SiH4ガス、B2 6
2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、Si
4ガス流量が5sccm、H2 ガス流量が100sc
cm、B26/H2ガスが500sccmとなるように
各々のマスフローコントローラーで調整した。堆積室4
01内の圧力は、2.0Torrとなるように真空計4
02を見ながらコンダクタンスバルブ407の開口を調
整した。シャッター415が閉じられていることを確認
し、RF電源を0.20W/cm3に設定し、RF電力
を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415を
開け、基板上に第1のp型層の形成を開始した。層厚1
00nmの第1のp型層を作製したところでシャッター
を閉じ、RF電源を切り、グロー放電を止め、第1のp
型層の形成を終えた。バルブ2001、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、B26/H2ガス
の流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流
し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内
およびガス配管内を真空排気した。
【0505】n型層を形成するには、補助バルブ40
8、バルブ2003を徐々に開けて、H ガスをガス導
入管411を通じて堆積室401内に導入し、H2ガス
流量が50sccmになるようにマスフローコントロー
ラー2013を設定し、堆積室内の圧力が1.0Tor
rになるようにコンダクタンスバルブで調整し、基板4
04の温度が350℃になるように加熱ヒーター405
を設定した。基板温度が安定したところで、さらにバル
ブ2001、2004を徐々に開いてSiH4ガス、P
3/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が100s
ccm、PH3/H2ガス流量が200sccmとなるよ
うに各々のマスフローコントローラーで調整した。堆積
室401内の圧力は、1.0Torrとなるようにコン
ダクタンスバルブ407の開口を調整した。RF電源の
電力を0.01W/cm3に設定し、RF電極410に
RF電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
を開け、第1のp型層上にn型層の作製を開始し、層厚
30nmのn型層を作製したところでシャッターを閉
じ、RF電源を切って、グロー放電を止め、n型層の形
成を終えた。バルブ2001、2004を閉じて、堆積
室401内へのSiH4ガス、PH3/H2ガスの流入を
止め、5分間、堆積室401内へH2ガスを流し続けた
のち、流出バルブ2003を閉じ、堆積室401内およ
びガス配管内を真空排気した。
【0506】次に、i型層を作製するには、バルブ20
03を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内に導入
し、H2ガス流量が300sccmになるようにマスフ
ローコントローラー2013で調節した。堆積室の圧力
0.01Torrになるようにコンダクタンスバルブで
調整し、基板404の温度が350℃になるように加熱
ヒーター405を設定し、基板温度が安定したところで
さらにバルブ2001、2002、2004、2005
を徐々に開いて、SiH4ガス、CH4ガス、PH3/H2
ガス、B26/H2ガスを堆積室401内に流入させ
た。この時、SiH4ガス流量が100sccm、CH4
ガス流量30sccm、H2ガス流量が300scc
m、PH3/H2ガス流量2sccm、B26/H2ガス
流量5sccmとなるように各々のマスフローコントロ
ーラーで調整した。堆積室401内の圧力は0.01T
orrとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口
を調整した。次にRF電源403の電力を0.40W/
cm3に設定し、RF電極403に印加した。その後、
不図示のμW電源の電力を0.20W/cm3に設定し
誘電体窓413を通して堆積401内にμW電力を導入
し、グロー放電を生起させ、シャッターを開け、n型層
上にi型層の作製を開始した。マスフローコントローラ
ーに接続させたコンピューターを用い、図5に示した流
量変化パターンに従ってSiH4ガス、CH4ガスの流量
を変化させ、層厚300nmのi型層を作製したところ
で、シャッターを閉じ、μW電源を切ってグロー放電を
止め、RF電源403を切り、i型層の作製を終えた。
バルブ2001、2002、2004、2005を閉じ
て、堆積室401内へのSiH4ガス、CH4ガス、PH
3/H2ガス、B26/H2ガスの流入を止め、5分間、
堆積室401内へH2 ガスを流し続けたのち、バルブ2
003を閉じ、堆積室401内及びガス配管内を真空排
気した。
【0507】Si層を形成するには、バルブ2003を
徐々に開けて、H2ガスを導入管411を通じて堆積室
401内に導入し、H2ガス流量が50sccmになる
ようにマスフローコントローラー2013を設定し、堆
積室内の圧力が1.5Torrになるようにコンダクタ
ンスバルブで調整し、基板404の温度が270℃にな
るように加熱ヒーター405を設定した。基板温度が安
定したところで、さらにバルブ2001を徐々に開い
て、SiH4ガスを堆積室401内に流入させた。この
時、SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が10
0sccmとなるように各々のマスフローコントローラ
ーで調整した。堆積室401内の圧力は、1.5Tor
rとなるようにコンダクタンスバルブ407の開口を調
整した。RF電源の電力を0.01W/cm3に設定
し、RF電極410にRF電力を導入し、グロー放電を
生起させ、シャッターを開け、i型層上にSi層の作製
を開始、堆積速度0.15nm/sec、層厚10nm
のSi層を作製したところでシャッターを閉じ、RF電
源を切って、グロー放電を止め、Si層の形成を終え
た。バルブ2001を閉じて、堆積室401内へのSi
4ガスの流量を止め、5分間、堆積室401内へH2
スを流し続けたのち、流出バルブ2003を閉じ、堆積
室401内およびガス配管内を真空排気した。
【0508】次に、第2のp型層を形成するには、バル
ブ2003を徐々に開けて、H2ガスを堆積室401内
に導入し、H2ガス流量が300sccmになるように
マスフローコントローラー2013で調節した。堆積室
内の圧力が0.02Torrになるようにコンダクタン
スバルブで調整し、基板404の温度が200℃になる
ように加熱ヒーター405を設定し、基板温度が安定し
たところでさらにバルブ2001、2002、2005
を徐々に開いて、SiH4ガス、CH4ガス、H 2、B2
6/H2ガスを堆積室401内に流入させた。この時、S
iH4ガス流量が10sccm、CH4ガス流量が5sc
cm、H2ガス流量が300sccm、B26/H2ガス
流量が10sccmとなるように各々のマスフローコン
トローラーで調整した。堆積室401内の圧力は、0.
02Torrとなるようにコンダクタンスバルブ407
の開口を調整した。μW電源の電力を0.30W/cm
3に設定し、誘電体窓413を通して堆積室401内に
μW電力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター
415を開け、Si層上にライトドープ層(A層)の形
成を開始した。層厚3nmのA層を作製したところでシ
ャッターを閉じ、μW電源を切り、グロー放電を止め
た。バルブ2001、2002、2005を閉じて、堆
積室401内へのSiH4ガス、CH4ガス、B26/H
2ガスの流入を止め、5分間、堆積室401内へH2ガス
を流し続けたのち、バルブ2003を閉じ、堆積室40
1内およびガス配管内を真空排気した。
【0509】次に、バルブ2005を徐々に開けて、堆
積室401内にB26/H2ガスを流入させ、流量が1
000sccmとなるように各々のマスフローコントロ
ーラーで調整した。堆積室401内の圧力は、0.02
Torrとなるようにコンダクタンスバルブ407の開
口を調整し、μW電源の電力を0.20W/cm3に設
定し、誘電体窓413を通して堆積室401内にμW電
力を導入し、グロー放電を生起させ、シャッター415
を開け、A層上にほう素(B層)の形成を開始した。6
秒経過したところでシャッターを閉じ、μW電源を切
り、グロー放電を止めた。バルブ2005を閉じて、堆
積室401内へのB26/H2ガスの流入を止め、5分
間、堆積室401内へH2ガスを流し続けたのち、バル
ブ2003を閉じ、堆積室401内およびガス配管内を
真空排気した。
【0510】次に上記した方法と同じ方法、条件、手順
でB層上にA層を形成し、更にB層、A層を積層して、
層厚約10nmの第2のp型層の形成を終えた。
【0511】堆積室401内へH2ガスを流し続けたの
ち、バルブ2003を閉じ、堆積室401内およびガス
配管内を真空排気し、補助バルブ408を閉じ、リーク
バルブ409を開けて、堆積室401をリークした。
【0512】次に、第2のp型層上に、透明電極とし
て、層厚70nmのITO(In22+nO2)を通常
の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0513】次に透明電極上に銀(Ag)からなる層厚
5μm集電電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0514】次に基板の裏面にAg−Ti合金からなる
層厚3μmの裏面電極を通常の真空蒸着法で真空蒸着し
た。
【0515】以上でこの太陽電池の作製を終えた。この
太陽電池を(SC実46)と呼ぶことにし、第1のp型
層、n型層、i型層、Si層、第2のp型層の作製条件
を表14に示す。
【0516】(比較例46)i型層を形成する際に、S
iH4ガス流量及びCH4ガス流量を、図6に示す流量パ
ターンに従って各々のマスフローコントローラーで調整
した以外は、実施例46と同じ条件、同じ手順で太陽電
池を作製した。この太陽電池を(SC比46)と呼ぶこ
とにする。
【0517】(実施例46−1)i型層を形成する際
に、PH3/H2ガスを流さない以外は実施例46と同様
な方法、手順で基板上に太陽電池を作製した。この太陽
電池を(SC実46−1)と呼ぶことにする。
【0518】(実施例46−2)i型層を形成する際
に、B26/H2ガスを流さない以外は実施例46と同
様な方法、手順で基板上に太陽電池を作製した。この太
陽電池を(SC実46−2)と呼ぶことにする。
【0519】作製した太陽電池(SC実46)および
(SC比46)、(SC実46−1)、(SC実46−
2)の初期光変換効率(光起電力/入射光電力)及び耐
久特性の測定を実施例1と同様にして行った。
【0520】測定の結果、(SC実46)の太陽電池に
対して、(SC比46)、(SC実46−1)、(SC
実46−2)の初期光電変換効率以下のようになった。
【0521】 (SC比46) 0.41倍 (SC実46−1) 0.74倍 (SC実46−2) 0.73倍 実施例1と同様にして耐久特性を測定した。測定の結
果、(SC実46)の太陽電池に対して、(SC比4
6)、(SC実46−1)、(SC実46−2)の耐久
特性は以下のようになった。
【0522】 (SC比46) 0.65倍 (SC実46−1) 0.94倍 (SC実46−2) 0.93倍 次に(SC実46)、(SC比46)、(SC実46−
1)、(SC実46−2)のi型層におけるP原子とB
原子の層厚方向の組成分析を2次イオン質量分析装置
(CAMECA製IMS−3F)で行った。測定の結
果、P原子、B原子は層厚方向に対して均一に分布して
いることが確認された。
【0523】また、実施例31と同様にして多結晶シリ
コン基板上に、積層構造を有する第2のp型層を形成
し、そのTEM(透過型電子顕微鏡)像を観察した。
【0524】第2のp型層は層厚約1nmのB層と層厚
約3nmのA層が交互に積層されていることが確認され
た。
【0525】以上に見られるように本発明の太陽電池
(SC実46)が、従来の太陽電池(SC比46)より
もさらに優れた特性を有することが実証された。
【0526】(実施例47)実施例46においてバンド
ギャップ(Eg)の極小値の層厚方向に対する位置、極
小値の大きさ、およびパターンを変えて太陽電池を幾つ
か作製し、その初期光電変換効率および耐久特性を実施
例46と同様な方法で調べた。このときi型層のSiH
4ガス流量とCH4ガス流量の変化パターン以外は実施例
46と同じにし、図12に示すバンドギャップを有す太
陽電池を作製した。
【0527】作製したこれらの太陽電池の初期光電変換
効率および耐久特性を調べた結果を表15に示す(表の
値は(SC実47−1)を基準とした)。これらの結果
から分かるように、バンドギャップの極小値の大きさ、
変化パターンによらず、i型層のバンドギャップが層厚
方向になめらかに変化し、バンドギャップの極小値の位
置がi型層の中央の位置よりSi/i界面方向に片寄っ
ている本発明の太陽電池のほうが優れていることがわか
った。
【0528】(実施例48)実施例46において、i型
層の価電子制御剤の濃度及び種類を変えた太陽電池を作
製し、その初期光電変換特性及び耐久性を実施例1と同
様な方法で調べた。この時i型層の価電子制御剤の濃度
及び種類を変えた以外は実施例46と同じにした。
【0529】(実施例48−1)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガス(B26/H2ガス)流量を
1/5倍にし、トータルのH2流量は実施例46と同じ
とした太陽電池(SC実48−1)を作製したところ、
(SC実48−1)は(SC実46)と同様、従来の太
陽電池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0530】(実施例48−2)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガス(B26/H2ガス)流量を
5倍にし、トータルのH2流量は実施例46と同じとし
た太陽電池(SC実48−2)を作製したところ、(S
C実48−2)は(SC実46)と同様、従来の太陽電
池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変換効率
および耐久特性を有することが分かった。
【0531】(実施例48−3)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガス(PH3/H2ガス)流量を1/5倍
にし、トータルのH2流量は実施例46と同じとした太
陽電池(SC実48−3)を作製したところ、(SC実
48−3)は(SC実46)と同様、従来の太陽電池
(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変換効率お
よび耐久特性を有することが分かった。
【0532】(実施例48−4)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガス(PH3/H2ガス)流量を5倍に
し、トータルのH2流量は実施例46と同じとした太陽
電池(SC実48−3)を作製したところ、(SC実4
8−4)は(SC実46)と同様、従来の太陽電池(S
C比46)よりもさらに良好な初期光電変換効率および
耐久特性を有することが分かった。
【0533】(実施例48−5)i型層のアクセプター
となる価電子制御剤のガスとしてB26/H2ガスの代
わりにトリメチルアルミニウム(Al(CH33、TM
A)を用いた太陽電池を作製した。この際液体ボンベに
密封されたTMA(純度99.99%)を水素ガスでバ
ブリングしてガス化し、堆積室401内に導入した以外
は実施例46と同様な方法、手順で太陽電池(SC実4
8−5)を作製した。
【0534】この時、TMA/H2ガスの流量は10s
ccmとした。作製した太陽電池(SC実48−5)は
(SC実46)と同様、従来の太陽電池(SC比46)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0535】(実施例48−6)i型層のドナーとなる
価電子制御剤のガスとしてPH3/H2ガスの代わりに硫
化水素(H2S)を用いた太陽電池を作製した。実施例
46のNH3/H2ガスボンベを水素で100ppmに希
釈したH2Sガス(H2S/H2)ボンベに交換し、実施
例46と同様な方法、手順で太陽電池(SC実48−
6)を作製した。
【0536】この時、H2S/H2ガスの流量は1scc
mとした。作製した太陽電池(SC実48−6)は(S
C実46)と同様、従来の太陽電池(SC比46)より
もさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有す
ることが分かった。
【0537】(実施例49)p型の多結晶シリコン基板
を用いて、図1−bの太陽電池を作製した。基板にプラ
ズマ処理を施し、続いて基板上に第1のn型層、p型
層、Si層、i型層、第2のn型層を順次形成した。表
16に形成条件を記す。i型層を形成する際、SiH4
ガス流量とCH4ガス流量は図6のパターンのように変
化させ、i/Si界面よりにバンドギャップの極小値が
くるようにした。第2のn型層は実施例46と同様に積
層構造とし、またSi層の堆積速度は0.15nm/s
ecにした。基板、および半導体層以外の層は実施例4
6と同じ条件、同じ方法を用いて作製した。
【0538】作製した太陽電池(SC実49)は(SC
実46)と同様、従来の太陽電池(SC比46)よりも
さらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を有する
ことが分かった。
【0539】(実施例50)Si/i界面近傍にi型層
のバンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが2
0nmである太陽電池を、図13−aに示すi型層の流
量変化パターンを用いて作製した。
【0540】i型層の流量変化パターンを変える以外は
実施例46と同じ条件、同じ方法を用いて作製した。次
に、太陽電池の組成分析を実施例46と同様な方法で行
い、i型層の層厚方向のバンドギャップの変化を調べた
ところ、図13−bと同様な結果となった。作製した太
陽電池(SC実50)は(SC実46)と同様、従来の
太陽電池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変
換効率および耐久性を有することが分かった。
【0541】(比較例50)i型層のSi/i界面近傍
にバンドギャップの最大値を有する領域があり、その領
域の厚さをいろいろと変えた太陽電池をいくつか作製し
た。領域の厚さ以外は実施例50と同じ条件、同じ方法
を用いて作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効
率および耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm
以上、30nm以下では、実施例46の太陽電池(SC
実46)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久性が得られた。
【0542】(実施例51)i/n界面近傍にi型層の
バンドギャップの最大値があり、その領域の厚さが15
nmである太陽電池を、図13−cに示すi型層の流量
変化パターンを用いて作製した。i型層の流量変化パタ
ーンを変える以外は実施例46と同じ条件、同じ方法を
用いて作製した。次に太陽電池の組成分析を実施例46
と同様な方法で行い、i型層の層厚方向のバンドギャッ
プの変化を調べたところ、図13−dと同様な結果とな
った。作製した太陽電池(SC実51)は(SC実4
6)と同様、従来の太陽電池(SC比46)よりもさら
に良好な初期光電変換効率および耐久性を有することが
分かった。
【0543】(比較例51)i型層のi/n界面近傍に
バンドギャップの最大値を有する領域があり、その領域
の厚さをいろいろ変えた太陽電池をいくつか作製した。
領域の厚さ以外は実施例51と同じ条件、同じ方法を用
いて作製した。作製した太陽電池の初期光電変換効率お
よび耐久性を測定したところ、領域の厚さが1nm以
上、30nm以下では実施例46の太陽電池(SC実4
6)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久性
が得られた。
【0544】(実施例52)価電子制御剤がi型層内で
分布している太陽電池を、図19−aに示すPH3/H2
ガスとB26/H2ガス流量の変化パターンを用いて作
製した。作製の際、PH3/H2ガスとB26/H2ガス
の流量を変化させる以外は実施例46と同じ条件、同じ
方法、手順を用いた。作製した太陽電池(SC実23)
は(SC実46)と同様、従来の太陽電池(SC比4
6)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久性
を有することが分かった。また、i型層中に含有される
P原子とB原子の層厚方向の変化を2次イオン質量分析
装置(SIMS)を用いて調べたところ、図19−bと
同様な結果となり、バンドギャップ最小の位置でPとB
原子の含有量が最小となっていることが分かった。
【0545】(実施例53)i型層に酸素原子が含有さ
れている太陽電池を作製した。i型層を形成する際、実
施例46で流すガスの他に、O2/Heガスを10sc
cm、堆積室401内に導入する以外は実施例46と同
じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電
池(SC実53)は(SC実46)と同様、従来の太陽
電池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変換効
率および耐久特性を有することが分かった。
【0546】また、i型層中の酸素原子の含有量をSI
MSで調べたところ、ほぼ均一に含有され、2×1019
(個/cm2)であることが分かった。
【0547】(実施例54)i型層に窒素原子が含有さ
れているシリコン太陽電池を作製した。i型層を形成す
る際、実施例46で流すガスの他に、NH3/H2ガスを
5sccm、堆積室401内に導入する以外は実施例4
6と同じ条件、同じ方法、同じ手順を用いた。作製した
太陽電池(SC実54)は(SC実46)と同様、従来
の太陽電池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電
変換効率および耐久特性を有することが分かった。ま
た、i型層中の窒素原子の含有量をSIMSで調べたと
ころ、ほぼ均一に含有され、3×1017(個/cm2
であることが分かった。
【0548】(実施例55)i型層に酸素原子および窒
素原子が含有されている太陽電池を作製した。i型層を
形成する際、実施例46で流すガスの他に、O2/He
ガスを5sccm、NH2/H2ガスを5sccm、堆積
室401内に導入する以外は実施例46と同じ条件、同
じ方法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実
55)は(SC実46)と同様、従来の太陽電池(SC
比46)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐
久特性を有することが分かった。また、i型層中の酸素
原子と窒素原子の含有量をSIMSで調べたところ、ほ
ぼ均一に含有され、それぞれ、1×1019(個/c
2)、3×1017(個/cm2)であることが分かっ
た。
【0549】(実施例56)i型層の水素含有量がシリ
コン含有量に対応して変化している太陽電池を作製し
た。O2/HeガスボンベをSiF4ガス(純度99.9
99%)ボンベに交換し、i型層を形成する際、図15
−aの流量パターンに従って、SiH4ガス、CH4
ス、SiF4ガスの流量を変化させた。実施例46と同
様な方法によってこの太陽電池(SC実56)の層厚方
向のバンドギャップの変化を求めたところ図15−bと
同様な結果が得られた。
【0550】さらに2次イオン質量分析装置を用いて水
素原子とシリコン原子の含有量の層厚方向分析を行っ
た。水素原子の含有量はシリコン原子の含有量に対応し
た層厚方向分布をなしていることが分かった。この太陽
電池(SC実56)の初期光電変換効率と耐久特性を求
めたところ、実施例46の太陽電池と同様、従来の太陽
電池(SC比46)よりもさらに良好な初期光電変換効
率および耐久特性を有することが分かった。
【0551】(実施例57)図4に示すマイクロ波プラ
ズマCVD法を用いた製造装置により、図1の太陽電池
の半導体層を形成する際、シリコン原子含有ガス(Si
4ガス)と炭素原子含有ガス(CH4ガス)を堆積室か
ら1mの距離のところで混合させる以外は実施例46と
同じ方法、同じ手順で太陽電池(SC実57)を作製し
た。作製した太陽電池(SC実57)は(SC実46)
よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久特性を
有することが分かった。
【0552】(実施例58)第1のp型層をガス拡散法
で形成し、i型層を形成する際、CH4ガスの代わりに
22ガスを用い、RF電極に正のDCバイアスを印加
し、RF電力、DCバイアス、μW電力を変化させた太
陽電池を作製した。まず、O2/Heガスボンベを水素
で10%に希釈したBBr3(BBr3/H2ガス)ボン
ベに交換し、さらにCH4ガスボンベをC22ガスに交
換した。
【0553】第1のp型層を形成する際、基板温度90
0℃、BBr3/H2ガス流量500sccm、内圧30
Torrの条件とし、Bをn型基板に拡散させた。接合
深さ300nmになったところで、BBr3/H2ガスの
導入を止め。H2ガスを5分間流し続けた。
【0554】またi型層を形成する際、CH4ガスの代
わりC22ガスを導入し、図20−aのような流量パタ
ーンに従って変化させた。さらに図20−bのようにR
F電力、DCバイアス、μW電力を変化させた。第1の
p型層とi型層以外は実施例46と同じ条件、同じ方
法、同じ手順を用いた。作製した太陽電池(SC実5
8)は(SC実46)と同様、従来の太陽電池(SC比
46)よりもさらに良好な初期光電変換効率および耐久
性を有することが分かった。
【0555】(実施例59)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、図17
のトリプル型太陽電池を作製した。
【0556】基板は、実施例46と同様にキャスティン
グ法によって製造されたn型の多結晶シリコン基板を用
いた。
【0557】50×50mm2の基板の片面を温度10
0℃の1%NaOH水溶液に5分間浸し、純水で洗浄し
た。NaOHに浸された面を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、表面にはピラミッド構造を有す
る凹凸が形成されており、基板がテクスチャー化(Text
ured)されていることが分かった。次にアセトンとイソ
プロパノールで超音波洗浄し、さらに純水で洗浄し、温
風乾燥させた。
【0558】実施例46と同様な手順、同様な方法で水
素プラズマ処理を施し、基板のテクスチャー面上に第1
のp型層を形成し、さらに第1のn型層、第1のi型
層、第2のp型層、第2のn型層、第2のi型層、Si
層、第3のp型層を順次形成した。第2のi型層を形成
する際、図5のような流量変化パターンに従ってSiH
4ガス流量、CH4ガス流量を変化させ、Si層の堆積速
度は0.15nm/secにした。更に、第3のp型層
は実施例46と同様に積層構造とした。
【0559】次に、実施例46と同様に第3のp型層上
に、透明電極として、層厚70nmのITO(In23
+SnO2)を通常の真空蒸着法で真空蒸着した。
【0560】次に、実施例46と同様に透明電極上に銀
(Ag)からなる層厚5μmの集電電極を通常の真空蒸
着法で真空蒸着した。
【0561】次に、実施例46と同様に基板の裏面にA
g−Ti合金からなる層厚3μmの裏面電極を通常の真
空蒸着法で真空蒸着した。
【0562】以上でマイクロ波プラズマCVD法を用い
たトリプル型太陽電池の作製を終えた。
【0563】この太陽電池を(SC実59)と呼ぶこと
にし、各半導体層の作製条件を表17に記す。
【0564】(比較例59)図17の第2のi型層を形
成する際、図6の流量変化パターンに従って、SiH4
ガス流量、CH4ガス流量を変化させる以外は実施例5
9と同様な方法、同様な手順でトリプル型太陽電池を作
製した。この太陽電池を(SC比59)と呼ぶことにす
る。
【0565】作製したこれらのトリプル型太陽電池の初
期光電変換効率と耐久特性を実施例46と同様な方法で
測定したところ、(SC実59)は従来のトリプル型太
陽電池(SC比59)よりもさらに良好な初期光電変換
効率および耐久特性を有することが分かった。
【0566】(実施例60)本発明のマイクロ波プラズ
マCVD法を用いた図4の製造装置を使用して、実施例
46の太陽電池を作製し、モジュール化し、発電システ
ムに応用した。
【0567】実施例46と同じ条件、同じ方法、同じ手
順で50×50mm2の太陽電池(SC実46)を65
個作製した。厚さ5.0mmのアルミニウム板上にEV
A(エチレンビニルアセテート)からなる接着材シート
を乗せ、その上にナイロンシートを乗せ、さらにその上
に作製した太陽電池を配列し、直列化および並列化を行
った。その上にEVAの接着材シートを乗せ、さらにそ
の上にフッ素樹脂シートを乗せて、真空ラミネートし、
モジュール化した。作製したモジュールの初期光電変換
効率を実施例46と同様な方法で測定しておいた。モジ
ュールを図18の発電システムを示す回路に接続し、負
荷には夜間点灯する外灯を使用した。システム全体は蓄
電池、及びモジュールの電力によって稼働し、モジュー
ルは最も太陽光を集光できる角度に設置した。1年経過
後の光電変換効率を測定し、光劣化率(1年後の光電変
換効率/初期光電変換効率)を求めた。このモジュール
を(MJ実60)と呼ぶことにする。
【0568】(比較例60)従来の太陽電池(SC比4
6)を比較例46と同じ条件、同じ方法、同じ手順で6
5個作製し、実施例60と同様にモジュール化した。こ
のモジュールを(MJ比60)と呼ぶことにする。実施
例60と同じ条件、同じ方法、同じ手順で初期光電変換
効率と1年経過後の光電変換効率を測定し、光劣化率を
求めた。
【0569】その結果、(MJ比60)の光劣化率は
(MJ実60)に対して次のような結果となった。
【0570】 モジュール 光劣化率の比 ───────────────────────── MJ実60 1.00 MJ比60 0.74 以上の結果より本発明の太陽電池モジュールのほうが従
来の太陽電池モジュールよりもさらに優れた光劣化特性
を有していることが分かった。
【0571】以上のように、本発明の光起電力素子の効
果は、素子構成、素子材料、素子の作製条件に無関係に
発揮されることが実証された。
【0572】
【表1】
【0573】
【表2】
【0574】
【表3】
【0575】
【表4】
【0576】
【表5】
【0577】
【表6】
【0578】
【表7】
【0579】
【表8】
【0580】
【表9】
【0581】
【表10】
【0582】
【表11】
【0583】
【表12】
【0584】
【表13】
【0585】
【表14】
【0586】
【表15】
【0587】
【表16】
【0588】
【表17】
【0589】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光起電力素
子は、光励起キャリアーの再結合を防止し、開放電圧及
び正孔のキャリアーレンジを向上し、短波長光、長波長
光の感度を向上させ、光電変換効率が向上した光起電力
を提供することができる。また本発明の光起電力素子は
長時間、光を照射した場合に起こる光電変換効率の低下
を抑制できる。そして本発明の光起電力素子は、長時間
振動下でアニーリングした場合に光電変換効率が低下し
にくいものである。
【0590】更に、本発明の光起電力素子を利用した電
源システムは、照射光の弱い場合に於いても優れた電気
供給能力を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力素子の層構成を示す概念図。
【図2】本発明の光起電力素子のバンドギャップを示す
図。
【図3】本発明の光起電力素子のバンドギャップを示す
図。
【図4】本発明の光起電力素子の製造装置の一例を示す
概念図。
【図5】SiH4及びCH4ガス流量パターンを示すグラ
フ。
【図6】SiH4及びCH4ガス流量パターンを示すグラ
フ。
【図7】Si原子及びC原子の組成比とバンドギャップ
の関係を示すグラフ。
【図8】バンドギャップの層厚方向の変化を示すグラ
フ。
【図9】μW電力と堆積速度の関係を示すグラフ。
【図10】初期光電変換効率のμW電力、RF電力依存
性を示すグラフ。
【図11】初期光電変換効率の圧力依存性を示すグラ
フ。
【図12】バンドギャップの層厚方向の変化を示す図。
【図13】流量パターンとバンドギャップの層厚方向変
化を示すグラフ。
【図14】μW電力の変化パターンを示すグラフ。
【図15】水素原子を分布させたi型層のバンドギャッ
プ及び水素含有量、とi型層形成時のガス流量パターン
を示すグラフ。
【図16】DCバイアス、RF電力及びμW電力の変化
パターンを示すグラフ。
【図17】トリプル型太陽電池の層構成を示す概念図。
【図18】本発明の発電システムを示すブロック図。
【図19】i型層形成時のB26/H2及びPH3/H2
ガスの流量パターンとi型層中のB及びP原子含有量の
層厚方向の分布を示すグラフ。
【図20】C22流量パターンとDCバイアス、RF電
力及びμW電力の変化パターンを示すグラフ。
【図21】積層構造のp層のTEMを示す図。
【符号の説明】
101 裏面電極、 102 n型シリコン基板、 103 第1のp型層、 104 n型層、 105 i層、 106 Si層、 107 第2のp型層、 108 透明電極、 109 集電電極、 121 裏面電極、 122 p型シリコン基板、 123 第1のn型層、 124 p型層、 125 i型層、 126 Si層、 127 第2のn型層、 128 透明電極、 129 集電電極、 211,221 i型層、 212,222 Si層、 311,321,331,341,351,361,3
71 バンドギャップが変化する領域、 312,322,332,333,342,343,3
52,353,362,372,373 バンドギャッ
プ一定の領域、 313,323,334,344,354,364,3
74 Si層、 401 堆積室、 402 真空計、 403 RF電源、 404 基板、 405 加熱ヒーター、 407 コンダクタンスバルブ、 408 補助バルブ、 409 リークバルブ、 410 RF電極、 411 ガス導入管、 412 マイクロ波導波部、 413 誘電体窓、 415 シャッター、 2000 原料ガス供給装置、 2001〜2007、2021〜2027 バルブ、 2011〜2017 マスフローコントローラー、 2031〜2037 圧力調整器、 2041〜2047 原料ガスボンベ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−255273(JP,A) 特開 平3−191578(JP,A) 特開 昭61−8979(JP,A) 特開 平3−208376(JP,A) 特開 平3−175681(JP,A) 特開 昭63−224371(JP,A) 特開 平4−266017(JP,A) 特開 昭63−129822(JP,A) 特開 平4−199684(JP,A) 特開 昭60−72226(JP,A) 特開 昭57−152173(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 H01L 21/205

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶シリコンまたは単結晶シリコンか
    ら構成されたn型基板上に、微結晶シリコンまたは多結
    晶シリコンまたは単結晶シリコンから構成された第1の
    p型層、非単結晶半導体材料からなるn型層、非単結晶
    半導体材料からなるi型層、非単結晶シリコン系材料か
    らなるSi層、非単結晶半導体材料からなる第2のp型
    層が順次積層された光起電力素子に於いて、 該i型層は、シリコン原子と炭素原子を含有し、該i型
    層のバンドギャップが層厚方向になめらかに変化し、バ
    ンドギャップの極小値は層厚の中央の位置より前記第2
    のp型層の方向に片寄っており、該i型層は酸素原子
    または/及び窒素原子を含有するとともに、、水素原子
    または/及びハロゲン原子を、シリコン原子の多いとこ
    ろでは少なく、シリコン原子が少ないところでは多く含
    有していることを特徴とする光起電力素子。
  2. 【請求項2】 前記i型層と前記Si層との界面、また
    は前記i型層と前記n型層との界面の少なくとも一方
    に、前記i型層のバンドギャップの最大値を有する領域
    があって、該バンドギャップ最大値の領域が1〜30n
    mであることを特徴とする請求項1に記載の光起電力素
    子。
  3. 【請求項3】 前記第2のp型層、前記n型層、前記第
    1のp型層の内少なくともひとつの層は、主構成元素が
    シリコンと炭素、酸素、窒素の中から選ばれた少なくと
    もひとつの元素とからなり、価電子制御剤として周期律
    表第III族元素または第V族元素または第VI族元素
    を含有する層(A層)と、周期律表第III族元素また
    は第V族元素または第VI族元素を主構成元素とする層
    (B層)との積層構造であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の光起電力素子。
  4. 【請求項4】 多結晶シリコンまたは単結晶シリコンか
    ら構成されたp型基板上に、微結晶シリコンまたは多結
    晶シリコンまたは単結晶シリコンから構成された第1の
    n型層、非単結晶半導体材料からなるp型層、非単結晶
    シリコン系材料からなるSi層、非単結晶半導体材料か
    らなるi型層、非単結晶半導体材料からなる第2のn型
    層が順次積層された光起電力素子に於いて、 該i型層はシリコン原子と炭素原子を含有し、該i型層
    のバンドギャップが層厚方向になめらかに変化し、バン
    ドギャップの極小値は層厚の中央の位置より前記p型層
    の方向に片寄っており、該i型層は酸素原子または/及
    び窒素原子を含有するとともに、、水素原子または/及
    びハロゲン原子を、シリコン原子の多いところでは少な
    く、シリコン原子が少ないところでは多く含有している
    ことを特徴とする光起電力素子。
  5. 【請求項5】 前記i型層と前記Si層との界面、また
    は前記i型層と前記第2のn型層との界面の少なくとも
    一方に、前記i型層のバンドギャップの最大値を有する
    領域があって、該バンドギャップ最大値の領域が1〜3
    0nmであることを特徴とする請求項4に記載の光起電
    力素子。
  6. 【請求項6】 前記第2のn型層、前記p型層、前記第
    1のn型層の内少なくともひとつの層が、主構成元素が
    シリコンと炭素、酸素、窒素の中から選ばれた少なくと
    もひとつの元素とからなり、価電子制御剤として周期律
    表第III族元素または第V族元素または第VI族元素
    を含有する層(A層)と、周期律表第III族元素また
    は第V族元素または第VI族元素を主構成元素とする層
    (B層)との積層構造であることを特徴とする請求項4
    または5に記載の光起電力素子。
  7. 【請求項7】 前記i型層は、ドナーとなる価電子制御
    剤とアクセプターとなる価電子制御剤を共に含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光
    起電力素子。
  8. 【請求項8】 前記ドナーとなる価電子制御剤は、周期
    律表第V族元素及び/または第VI族元素であり、アク
    セプターとなる価電子制御剤は周期律表第III族元素
    であることを特徴とする請求項6記載の光起電力素子。
  9. 【請求項9】 前記価電子制御剤はi型層内部で層厚方
    向に分布していることを特徴とする請求項7または8に
    記載の光起電力素子。
  10. 【請求項10】 前記酸素原子または/及び窒素原子の
    分布は、前記水素原子または/及びハロゲン原子の分布
    とは反対であることを特徴とする請求項1に記載の光起
    電力素子。
  11. 【請求項11】 前記i型層は、内圧50mTorr以
    下の真空度で、堆積膜堆積用の原料ガスを100%分解
    するに必要なマイクロ波エネルギーより低いマイクロ波
    エネルギーを前記原料ガスに作用させ、且つ同時に該マ
    イクロ波エネルギーより高いRFエネルギーを前記原料
    ガスに作用させて形成されたことを特徴とする請求項1
    〜10のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  12. 【請求項12】 前記Si層は、周期律表第III族元
    素を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の光起電力素子。
  13. 【請求項13】 前記Si層は、周期律表第III族元
    素と、周期律表第V族元素及び/または第VI族元素と
    を、共に含有することを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか1項に記載の光起電力素子。
  14. 【請求項14】 前記Si層は、堆積速度が2nm/s
    ec以下でRFプラズマCVD法によって形成され、層
    厚が30nm以下であることを特徴とする請求項1〜1
    3のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の光起電力素子と、該光起電力素子の電圧及び/または
    電流をモニターし蓄電池及び/または外部負荷への前記
    光起電力素子からの電力の供給を制御する制御システム
    と、前記光起電力素子からの電力の蓄積及び/または外
    部負荷への電力の供給を行う蓄電池とから構成されてい
    ることを特徴とする発電シテスム。
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