JP3250239B2 - Rtm成形法 - Google Patents
Rtm成形法Info
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- JP3250239B2 JP3250239B2 JP25918691A JP25918691A JP3250239B2 JP 3250239 B2 JP3250239 B2 JP 3250239B2 JP 25918691 A JP25918691 A JP 25918691A JP 25918691 A JP25918691 A JP 25918691A JP 3250239 B2 JP3250239 B2 JP 3250239B2
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- Japan
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- foam
- styrene
- mold
- glass mat
- polyester resin
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンフードのよう
な製品の裏側に形状がある成形体をRTM成形する方法
に関するものである。
な製品の裏側に形状がある成形体をRTM成形する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来エンジンフードなど製品の裏側に形
状のある部品を樹脂成形する場合は、図3(a)に示す
ようにアウターパネルaとインナーパネルbを各々別々
に成形した後、図3(b)に示すようにアウターパネル
aとインナーパネルbを合せて接着して成形品としてい
る。
状のある部品を樹脂成形する場合は、図3(a)に示す
ようにアウターパネルaとインナーパネルbを各々別々
に成形した後、図3(b)に示すようにアウターパネル
aとインナーパネルbを合せて接着して成形品としてい
る。
【0003】しかしながら、アウターパネルaとインナ
ーパネルbを各々別々に成形し、かつ接着するため、製
作工数がかかり、また製品外表面の品質上の問題も避け
難い。
ーパネルbを各々別々に成形し、かつ接着するため、製
作工数がかかり、また製品外表面の品質上の問題も避け
難い。
【0004】そこで最近のRTM(Resin Transfer Mol
ding)成形工法による一体成形が考えられる。
ding)成形工法による一体成形が考えられる。
【0005】このRTM工法では、肉厚が不均一な形状
体を成形する時は、中に予め軽量の発泡体(発泡ウレタ
ンなど)を準備しておいて、RTM成形時に中に同時成
形で鋳包むことにより、図4に示すようにアウターパネ
ルaとインナーパネルbが一体で、しかもその中に発泡
体cを鋳包んだ成形品を一体成形することが可能とな
る。
体を成形する時は、中に予め軽量の発泡体(発泡ウレタ
ンなど)を準備しておいて、RTM成形時に中に同時成
形で鋳包むことにより、図4に示すようにアウターパネ
ルaとインナーパネルbが一体で、しかもその中に発泡
体cを鋳包んだ成形品を一体成形することが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このR
TM工法は、発泡体cを鋳包むため、図5(a)に示す
ようアウターパネルaの外表面に、インナーパネルbの
接合によるヒケdを生じることが避けられない。
TM工法は、発泡体cを鋳包むため、図5(a)に示す
ようアウターパネルaの外表面に、インナーパネルbの
接合によるヒケdを生じることが避けられない。
【0007】そこで現実には、図5(b)に示すように
発泡体cの両端に極めて薄いバリeを意図的に残すこと
で、ヒケdを防止するようにしているが、発泡体cの成
形において、バリを理想的にコントロールすることが難
しいため、ヒケ防止の効果が十分とはいい難い問題があ
る。また発泡体の耐熱温度は低いため、製品全体の耐熱
性がネックとなりやすい(発泡ポリウレタンでは焼付塗
装温度は120℃が限界)問題があると共に製品重量も
増加する問題がある。
発泡体cの両端に極めて薄いバリeを意図的に残すこと
で、ヒケdを防止するようにしているが、発泡体cの成
形において、バリを理想的にコントロールすることが難
しいため、ヒケ防止の効果が十分とはいい難い問題があ
る。また発泡体の耐熱温度は低いため、製品全体の耐熱
性がネックとなりやすい(発泡ポリウレタンでは焼付塗
装温度は120℃が限界)問題があると共に製品重量も
増加する問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、RTM成形するにおいてヒケなどの問題が生じるこ
とがないRTM成形法を提供することにある。
し、RTM成形するにおいてヒケなどの問題が生じるこ
とがないRTM成形法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、金型内に、補強材としてガラスマットを装
填すると共に、そのガラスマット間に、スチレンで溶解
される熱可塑性樹脂である発泡ポリスチレンからなる発
泡体を挿入し、その金型内に、スチレンを含む不飽和ポ
リエステル樹脂を注入し、不飽和ポリエステル樹脂をガ
ラスマットに含浸させると共に、不飽和ポリエステル樹
脂中のスチレンで発泡体を溶解させ、溶解により発生し
たスチレンガスを金型から放出して、発泡体の箇所を中
空部に成形するRTM成形法である。
に本発明は、金型内に、補強材としてガラスマットを装
填すると共に、そのガラスマット間に、スチレンで溶解
される熱可塑性樹脂である発泡ポリスチレンからなる発
泡体を挿入し、その金型内に、スチレンを含む不飽和ポ
リエステル樹脂を注入し、不飽和ポリエステル樹脂をガ
ラスマットに含浸させると共に、不飽和ポリエステル樹
脂中のスチレンで発泡体を溶解させ、溶解により発生し
たスチレンガスを金型から放出して、発泡体の箇所を中
空部に成形するRTM成形法である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、RTM成形するに際して、
金型内に補強材として装填したガラスマット間にスチレ
ンで溶解してガス化する発泡ポリスチレンからなる発泡
体を挿入し、成形時に、この発泡体を不飽和ポリエステ
ル樹脂中のスチレンで溶解・ガス化して金型から放出す
ることで、発泡体の箇所を中空部に成形することがで
き、ヒケの問題が生じない中空の成形品が一度に成形で
きる。
金型内に補強材として装填したガラスマット間にスチレ
ンで溶解してガス化する発泡ポリスチレンからなる発泡
体を挿入し、成形時に、この発泡体を不飽和ポリエステ
ル樹脂中のスチレンで溶解・ガス化して金型から放出す
ることで、発泡体の箇所を中空部に成形することがで
き、ヒケの問題が生じない中空の成形品が一度に成形で
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0012】先ず図1に示すよう成形品の形状に合わせ
たキャビティ12を有する上型10と下型11を準備す
る。この上型10には樹脂の注入口13が設けられる。
この上下型10,11の表面は清掃された後、離型剤
(図示せず)が塗布される。次に上型10のシール用溝
14にシールパッキン15を嵌め込み、図には示してい
ないが塗布機にて上型10と下型11にゲルコート塗布
を行う。
たキャビティ12を有する上型10と下型11を準備す
る。この上型10には樹脂の注入口13が設けられる。
この上下型10,11の表面は清掃された後、離型剤
(図示せず)が塗布される。次に上型10のシール用溝
14にシールパッキン15を嵌め込み、図には示してい
ないが塗布機にて上型10と下型11にゲルコート塗布
を行う。
【0013】その後、下型11のキャビティ12にガラ
スマット16を装填し、その上部に、スチレンで溶解さ
れる熱可塑性樹脂である発泡ポリスチレンからなる発泡
体17を装填し、さらにその上部にガラスマット16を
装填した後、上型10を重ねて型締めを行う。この後、
上型10の注入口13に注入ノズル(図示せず)を差し
込み、注入ノズルより注入圧力5〜10kg/cm2
で、スチレンを含む不飽和ポリエステル樹脂(不飽和ポ
リエステルとスチレンの混合液)を注入する。この場
合、樹脂注入後、発泡体17は、樹脂がガラスマット1
6を伝って全体に含浸するようにその形状を保持し、ま
た樹脂中のスチレンと接触すると発泡体17が溶解・ガ
ス化し、溶解・ガス化により発生したスチレンガスが上
下型10,11間から逃げ(放出され)、発泡体17の
箇所(発泡体17を挿入した部分)が中空となる。従っ
て成形体18は、図2に示すように発泡体17の箇所に
中空部19を有する中空体に成形できる。
スマット16を装填し、その上部に、スチレンで溶解さ
れる熱可塑性樹脂である発泡ポリスチレンからなる発泡
体17を装填し、さらにその上部にガラスマット16を
装填した後、上型10を重ねて型締めを行う。この後、
上型10の注入口13に注入ノズル(図示せず)を差し
込み、注入ノズルより注入圧力5〜10kg/cm2
で、スチレンを含む不飽和ポリエステル樹脂(不飽和ポ
リエステルとスチレンの混合液)を注入する。この場
合、樹脂注入後、発泡体17は、樹脂がガラスマット1
6を伝って全体に含浸するようにその形状を保持し、ま
た樹脂中のスチレンと接触すると発泡体17が溶解・ガ
ス化し、溶解・ガス化により発生したスチレンガスが上
下型10,11間から逃げ(放出され)、発泡体17の
箇所(発泡体17を挿入した部分)が中空となる。従っ
て成形体18は、図2に示すように発泡体17の箇所に
中空部19を有する中空体に成形できる。
【0014】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、RTM成
形するに際して、金型内に装填したガラスマット間にス
チレンで溶解してガス化する発泡体を挿入し、成形時
に、この発泡体を不飽和ポリエステル樹脂中のスチレン
で溶解・ガス化して金型から放出することで、発泡体の
箇所を中空部に成形することができ、ヒケの問題が生じ
ない中空の成形品が一度に成形できる。
形するに際して、金型内に装填したガラスマット間にス
チレンで溶解してガス化する発泡体を挿入し、成形時
に、この発泡体を不飽和ポリエステル樹脂中のスチレン
で溶解・ガス化して金型から放出することで、発泡体の
箇所を中空部に成形することができ、ヒケの問題が生じ
ない中空の成形品が一度に成形できる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1において、成型後の状態を示す断面図であ
る。
る。
【図3】従来の成型状態を示す図である。
【図4】従来の他の成型状態を示す図である。
【図5】図4の部分を拡大した断面図である。
10 上型 11 下型 16 ガラスマット 17 発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 25:00 B29K 105:04 105:04 105:08 105:08 B29C 67/12 (72)発明者 沼崎 郁男 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 越沢 俊文 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 益子 達夫 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−282912(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/14 - 45/37 B29C 67/00 - 67/24 B29K 25:00 B29K 105:00 - 105:34
Claims (1)
- 【請求項1】 金型内に、補強材としてガラスマットを
装填すると共に、そのガラスマット間に、スチレンで溶
解される熱可塑性樹脂である発泡ポリスチレンからなる
発泡体を挿入し、その金型内に、スチレンを含む不飽和
ポリエステル樹脂を注入し、不飽和ポリエステル樹脂を
ガラスマットを伝って全体に含浸させると共に、不飽和
ポリエステル樹脂中のスチレンで発泡体を溶解させ、発
生したスチレンガスを金型から放出しながら発泡体の箇
所に中空部を成形することを特徴とするRTM成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25918691A JP3250239B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | Rtm成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25918691A JP3250239B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | Rtm成形法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596567A JPH0596567A (ja) | 1993-04-20 |
JP3250239B2 true JP3250239B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=17330569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25918691A Expired - Fee Related JP3250239B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | Rtm成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250239B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25918691A patent/JP3250239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596567A (ja) | 1993-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |