JP3249953B2 - タイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置 - Google Patents

タイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は強化プラスチック
発泡体構成の合成樹脂板本体にタイルを貼着するタイル
張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂板製床板としては、
宅のバルコニー用床板や浴室用壁面板或いは土木用受圧
板などに用いる所謂建材用合成樹脂板が知られている。
この場合主として塩化ビニール材で成形したデッキ材や
所定寸法の板体の構成である。この塩化ビニール製の合
成樹脂板は価格的には安く提供されるが、塩化ビニール
材の使用ではどうしても板面(床面)の仕上がりが悪
く、たちまち汚れ等が目立つようになり清潔感に乏しく
衛生的にも良好でない。このため、該合成樹脂板を即プ
ール用可動床装置の可動床体への転用は難しい。勿論、
近時はこの合成樹脂板の表面をタイル(セラミックタイ
ル)張りに仕上げ綺麗な板面を得ることも試みている
が、現時点では塩化ビニール製品と接着剤(ボンド)の
接合性が悪く、接着剤を用いてタイルを簡単に貼着する
ことができなかった。
【0003】即ち、タイル張り合成樹脂板を、プール施
設において各種の使用目的(スイミングスクール用プー
ル,レジャー用プール,医療用リハビリテーションプー
ル・・等)に応じてプール槽の水深調整をする可動床装
置の可動床体とした場合に問題を残すものである。この
ため、現時点ではこの種の可動床体を、やもおえず塩
ビニール製のデッキ材を昇降用支持フレームに適宜並べ
床体を構築する程度である。
【0004】までのプール用可動床装置の床体は、
塩化ビニール製のデッキ材a(図11のA参照)を、
プール槽底部に備えた昇降機構である支持フレーム上
(図示せず)に簀子状等に取付け可動床体としている
(特開平6−341237号公報や、先に本件出願人が
提示した特許公報第2778545号参照)。
【0005】塩化ビニール製デッキ材の使用では、前記
同様にコスト的には安く済むが床面の仕上がりが悪く、
衛生的で清潔感を重んじるプール使用として最適でな
い。勿論、可動床面をタイル張り仕上げにしようとして
も接着剤との関係上、簡単にタイルの貼着はできない
(塩化ビニール製品では接着剤が効かない)。しかも、
塩ビ製デッキ材で悪い点は、将来にあってプール解体等
の後処理時に、現在問題となるダイオキシンの発生を招
く虞れがあり、塩化ビニール材を極力抑える材料使用に
も馴染まない。
【0006】なお、この可動床装置の昇降用駆動手段と
しては、例えばプール槽底部に配設した支持フレームを
直接昇降する複数基の液圧ジャッキ機構とか,支持フレ
ーム側端を吊るプール槽壁面に縦装着した巻き上げチェ
ーン機構などがあり、この駆動手段の作動にて底床体を
昇降し水深調整をする所謂可動方式とする。
【0007】だが、現在のプール施設の主流は衛生的で
清潔感をもち且つ高級感をも与える構造のものが望ま
れ、プール槽自体も底面に至るまでタイル張りが要求さ
れる。このため、現在用いられるタイルの貼着ができる
可動床としては、モルタル接着が効くコンクリート板を
床体としている。
【0008】即ち、 アスロック板b(図11のB参
照)と呼ばれる擁壁用のコンクリート板を利用し、この
板面にタイルを接着用モルタル(接着剤)にて貼着しタ
イル張りの可動床を形成している。但し、アスロック板
の製品では、その形状が成形工程上どうしても板側端に
中空部cが開口として位置する構造となる。
【0009】また、前記アスロック板に代わり同様にタ
イル張りができるムク状板として、 PC板と呼ばれ
るプレーキャスト板d(図11のC参照)を用いるタイ
プも出現している。この場合も建築用板材であるPC板
にタイルをモルタルで貼着しタイル張り仕上げとし、こ
のPC板を適宜並べ可動床とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイル貼着が
可能なコンクリート板である前記アスロック板の態様で
は、可動床(アスロック板)構成の端面にどうしても中
空部cが開口として臨むため、中空部cにプール水が流
入し溜まるのでプール底板使用には最適でない。即ち、
水中に位置するアスロック板は、その中空部に流入した
プール水の循環がなく所謂死水として残るため、プール
使用として衛生上好ましくない。しかも、アスロック板
にタイルを貼着する欠点としては、アスロック板自体に
可撓性がなく貼着したタイルに割れを招く虞れもある。
【0011】また、PC板を用いる態様では、PC板自
体は内部に配筋がある等の関係上、断面ムク状を呈しプ
ール水の流入をみないが、厚板形成となり可動床全体の
重くなり、これに伴い昇降用駆動手段等も大きく設定せ
ねばならず、装置の大型化につながる。このことは、例
えば既設プールに対する改造などに不向きである。
【0012】本発明は上記実情に鑑み、合成樹脂板本体
を、接着剤との接合性のよいウレタン系樹脂などの熱硬
化性樹脂と板長に見合う長さのガラス繊維を組み合わせ
ガラス長繊維型強化プラスチック発泡体とすることで、
セラミックタイルの貼着が可能な合成樹脂板となり、上
記課題を解決するタイル張り合成樹脂板を有するプール
用可動床装置を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
やウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂と所定長さの
モノフィラメント状ガラス繊維とで形成したムク状発泡
構造のガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹
脂板本体とすると共に、該合成樹脂板本体の表面に多数
枚のセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤をも
って貼着配列して形成のタイル張り合成樹脂板をタイル
張り合成樹脂床単体とし、この適宜枚数のタイル張り合
成樹脂床単体を、多目的プールなどのプール槽底部に設
置した巻き上げチェーン,シリンダー等の昇降用駆動手
段を備える昇降用支持フレーム上に配置し所定面積の可
動床体を構成してなるものである。
【0014】
【0015】この様に、合成樹脂板本体をポリエステル
やウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂と所定長さ(板長
分)のモノフィラメント状ガラス繊維とで形成のガラス
長繊維型強化プラスチック発泡体を本体としたため、こ
の合成樹脂板本体は塩化ビニール製品と異なり接着剤の
効く板面となり、可撓性のエポキシ系接着剤を塗着した
後にセラミックタイルを適宜載置すれば簡単にタイル貼
着が成され、綺麗な床面仕上がりをもつタイル張り合成
樹脂板となる。なお、この多数枚の各セラミックタイル
間の目地部分には公知手段をもって可撓性のあるコーキ
ング材を詰めるものである。
【0016】従って、このタイル張り合成樹脂板をプー
ル用可動床装置におけるタイル張り合成樹脂床単体とす
れば、該合成樹脂床単体をプール槽底部に設置した昇降
用支持フレーム上に適宜配置することで所定面積の可動
床体かでき、その表面(底面)全域がセラミックタイル
張りであるため、衛生的で清潔で高級感のあるプール底
として仕上がる。
【0017】更に、この合成樹脂板本体は基本的にはム
ク状であるが軽量の強化プラスチック発泡体であり、タ
イルを貼着しても板全体として軽くできる。このため、
プール用可動床装置の可動床の態様としても、可動床自
には発泡体に起因し浮力が付く(発泡体構造では、自
明の如くその発泡密度の調整で浮力調整ができる)と共
に、床板内にプール水の流入もなく、且つ軽量のため昇
降用支持フレーム側の駆動手段も小型機構で充分で、装
置全体としてもコンパクトになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のタイル張り合成樹
脂板を有するプール用可動床装置を実施例の図に基づい
て説明すれば、次の通りである。
【0019】図1乃至図3は所定長さのタイル張り合成
樹脂板の実施例を示す。1は所定板長分をもつ一定長さ
のモノフィラメント状ガラス繊維2を長手方向に配設す
ると共に、これにFRP用のポリエステルやウレタン系
樹脂等よりなる熱硬化性樹脂3を用い、且つ公知の発泡
剤(図示せず)を加えて成形したムク状発泡構造を呈す
ガラス長繊維型強化プラスチック発泡体であり、この所
定板厚の強化プラスチック発泡体1で軽量なるタイル張
り用合成樹脂板本体4とする。この合成樹脂板本体4の
表面4aにはボンド使用となる可撓性のエポキシ系接着
剤5を例えば櫛波状(図示せず)に塗布し、該エポキシ
系接着剤5に適宜形状のセラミックタイル6を多数枚、
一定の目地間隙eを隔てる配列の貼着をしてタイル張り
合成樹脂板7を形成する。この場合、セラミックタイル
6間に設けた目地間隔eの部分には公知の充填手段をも
って可撓性のあるコーキング材8を充填し全体として平
坦な板面とする。
【0020】ちなみに、このセラミックタイル配列の寸
法としては、例えば目地間隔の各芯位置寸法を250mm
×125mmに取る配置とし貼着する。また、タイル張り
合成樹脂板の板厚として30〜50mm厚を呈し、このう
ちタイル厚は8.5〜9.0mmであり、可撓性のあるエ
ポキシ系接着剤の塗布層を2.0〜3.0mmに、強化プ
ラスチック発泡体1の板厚部分が20〜30mmである。
【0021】この様に形成したタイル張り合成樹脂板7
自体は、本体がガラス長繊維を樹脂で固めた強度のある
ムク状発泡構造の強化プラスチック発泡体1であるた
め、軽量材にもかかわらず所定の強度をもち、その加工
もよく切削,溝切り,穴明け,釘打ち,塗装等が自由
にできて優れ、現場施工も容易である。
【0022】図4乃至図9は前記タイル張り合成樹脂板
をプール用可動床装置の可動床とする実施例を示す。こ
の可動床となるタイル張り合成樹脂板自体は軽量となる
ガラス長繊維型強化プラスチック発泡体1の表面にエポ
キシ系接着剤5をもってセラミックタイル6を貼着した
ムク状発泡構造であり、このタイル張り合成樹脂板7を
プール用可動床装置のタイル張り合成樹脂床単体9とす
る。
【0023】この後、タイル面9aを上向きにしたタイ
ル張り合成樹脂床単体9を適宜枚数、プール槽10の底
部一端に設けた掘下げ段溝30に配す昇降機構部11で
あるステンレス製の枠型梁部材12と床根太部材13の
組み付けで形成の昇降用支持フレーム14の上面14a
に配置し可動床体16とし、これら前記全体の構成でプ
ール用可動床装置17となる。この場合、所定面積の可
動床体16の構築は、例えば図5,図7の図示にあって
各タイル張り合成樹脂床単体9を、エクスパンションを
兼ねる一定の通水路間隙15を隔てる簀子状配置とし、
昇降時の抵抗緩和や構造材自体の伸縮等に対応させる。
なお、この通水路間隙15の位置は、必要にあってはプ
ール壁面と可動床体16間に設けてもよい。
【0024】また、このプール用可動床装置17の設置
箇所は、例えば図4に示す態様である25m×15mプ
ール槽で8コースをもつタイプにあって、プール槽片側
の2コース分だけの長手方向一杯に設置する。このと
き、合成樹脂板本体4の表面に貼着の多数枚のセラミッ
クタイル6中、各コースラインに対応する箇所に臨むセ
ラミックタイル6を、カラータイル(異色タイル)6a
のものを用いて貼着すれば即コースラインの線仕上がり
となる。勿論、プール槽底面に設ける残るコースライン
29の構成も同様にカラータイルを用いて仕上げる。
【0025】また、複数枚のタイル張り合成樹脂床単体
9で形成の所定面積の可動床体16にあって、該可動床
体16の昇降時にはその長手方向片側縁となる他コース
との堺目部分に着脱自在の転落防止手摺18を取付け、
昇降動にて生ずる底面段差に対応させる。更に、図5に
示すプール用可動床装置17において、プール槽の外側
位置(プールサイド)に車椅子等も進入可能な幅をもつ
徐々に傾斜の案内スロープ19を設ける。
【0026】ここで、前記昇降機構部11の昇降用駆動
手段20としては、昇降用支持フレーム14にあって枠
型梁部材12の少なくとも左右前後の下面に、前記掘下
げ段溝30に縦埋設した4基の昇降用液圧シリンダー2
1を直接臨ませる構成である。また、昇降用支持フレー
ム14に対するタイル張り合成樹脂床単体9の取付け
は、該合成樹脂床単体9の適宜箇所に縦貫通した係止ボ
ルト22を断面コ字状の床根太部材13に挿通しナット
締めで固定する(図7のA参照)。
【0027】いまこの作用を説明すると、先ずプール槽
底部の片側部分(例えば2コース分)にプール用可動床
装置17を配置すれば、残るコース分は普通のプールと
して使用できる。ここでプール用可動床装置17の可動
床体16の表面はタイル張り構成であるため、合成樹脂
製の可動床体16にあっても良好な底面仕上がりを得、
且つ可動床体16自体はタイル張り合成樹脂床単体9が
断面ムク状を呈すガラス長繊維型強化プラスチック発泡
体1の軽量構造であるため、水中使用でも床板内にプー
ル水の流入もなく所謂死水を招くこともない。
【0028】ここにおいて、一定水深をもつ普通プール
の使用(可動床体の非昇降時)の場合、可動床装置17
は昇降用駆動手段20である液圧シリンダー21を別途
配置の液圧発生装置23の操作をもって作動し、例えば
シリンダーロッド21aの繰出し量を零とし、上部に取
付く可動床体16面をプール槽底面10aと同等となる
最下位の設定とする(図8参照)。勿論、この可動床体
16は強化プラスチック発泡体1のムク状発泡構造で板
全体が軽いため、必然的に昇降用駆動手段20も小型化
される。
【0029】次に、水泳教室用プールとかリハビリ用プ
ール等の使用でプール水深を浅く設定したい場合は、前
記昇降用駆動手段20の液圧シリンダー21を作動し同
シリンダーロッド21aを適宜繰出せば、そのロッド繰
出し量に応じ可動床体16が上昇しそれに伴い水深が浅
くなる。この可動床体16の片側縁には上昇に起因し本
来のプール槽底面10aとに段差が生ずるが、このとき
は可動床体16の片側縁部に適宜手段をもって着脱自在
の転落防止手摺18を長手方向に取付けるため、可動床
体16上で動き回って誤って一段低いプール槽底面10
a側へ転落はない。また、上昇に伴う可動床体16とプ
ール槽底面10a間にできる開口位置には、必要にあっ
て適宜の滑込防止板(図示せず)を衝立的に取付ければ
よい。
【0030】また、更に液圧シリンダー21を作動しシ
リンダーロッド21aを最大に繰出せば、可動床体16
はプール槽10の縁部に達する最上位移行となり水深零
に設定される。即ち、可動床体16の床面とプール施設
周囲の床面とが平坦となり、一般的な広いフロアー使用
が可能となる。勿論、シリンダーロッド21aの繰出し
量を前記最大と最小の中間位置に設定すれば、使用に応
じた水深を得る。
【0031】図10は可動床装置における昇降用駆動手
段の他の実施例を示すものである。この場合、昇降用駆
動手段20はプール槽側壁10bに切り欠いた駆動用縦
溝部24に起立配設するタイプである。その構成は縦型
液圧シリンダー21′のシリンダーロッド21aの上端
に動滑車25を設け、該動滑車25に掛ける索条26の
一端を縦型液圧シリンダー21′の基端部側に固定し、
動滑車25で反転した他端(先端)を可動床体側の昇降
用支持フレーム14に横突設の支持腕27に係止し吊り
下げ機構とし、全体としてストローク倍速昇降機構28
を構成する(本件の出願人が提案した特許第27785
45号参照)。勿論、縦型液圧シリンダー21′のシリ
ンダーロッド21aの繰出し量が零のとき可動床体16
面がプール槽10の底面と平坦となる最下位に設定す
る。
【0032】この態様では、昇降用駆動手段20の駆動
で可動床体16を上昇させ水深を変える場合、同様に縦
型液圧シリンダー21′を適宜作動しシリンダーロッド
21aを繰出せば上端の動滑車25も連動上昇する。こ
のとき、動滑車25に掛けた索条26は一端が固定され
ているため、該索条26は動滑車25の上昇回転に伴い
一部反転の巻き上げがなされ、索条26の先端の前記支
持腕27の位置がシリンダーロッド21aの繰出し量と
動滑車25の巻き上げ量が加味され増大ストロークとな
り倍速的な上昇移行となる。このタイプは最小シリンダ
ーの装着でも最大の昇降量を得る効果がある。
【0033】
【発明の効果】上述の様に、本発明のタイル張り合成樹
脂板を有するプール用可動床装置は、合成樹脂板本体を
ポリエステルやウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂と板長
分のガラス繊維とで形成のガラス長繊維型強化プラスチ
ック発泡体にて構成したため、この本体面にはセラミッ
クタイルを可撓性のエポキシ系接着剤で簡単に貼着がで
良好なタイル張り合成樹脂板となる。即ち、合成樹脂
板本体接着剤効かない塩化ビニール材でなく接着剤
との接合性のよいポリエステルやウレタン系樹脂の熱硬
化性樹脂を主体としたため、セラミックタイルの確実な
貼着ができ、汚れを招かない衛生的な板面をもつプール
用可動床体に適するタイル張り合成樹脂床単体となる。
【0034】しかも、このタイル張り合成樹脂板本体は
独立気泡の発泡体構造で断面ムク状を呈し且つ自明の如
く発泡密度調整も自在で、強度的に優れ加工性もよく
量となり、このことはプール用可動床装置の昇降用駆動
手段の小型化にもつながる。また、合成樹脂板本体は独
立気泡で吸水もなく,板内部にプール水の流入を招か
ず、所謂死水が生ずる虞れもなくプール使用の衛生上も
良く、耐薬品性等もある。更に、合成樹脂板自体に可撓
性もあり、且つ可撓性のエポキシ系接着剤でセラミック
タイルを貼着するため、合成樹脂板本体とセラミックタ
イル間の歪みも追従しタイルひび割れを招かず長期使用
に耐え得る
【0035】このタイル張り合成樹脂板を多目的プール
等に装備するプール用可動床装置の可動床体としたた
め、従来の塩化ビニール製板材の可動床体では不可能な
タイル張りができ、このことは昨今主流となるプール槽
全域(可動床体を含む)のタイル張りも確実にでき、特
に可動床付きプール槽で問題となる衛生的で清潔感を有
し且つ高級感を醸し出す可動床体となる。
【0036】更に、可動床体は強化プラスチック発泡体
にセラミックタイルを貼着した軽量床体となるため、該
可動床体を昇降する昇降用支持フレーム側に備えるシリ
ンダー等の昇降用駆動手段も小型機構でよく可動床装置
全体のコンパクト化にもつながる。このことは、既成プ
ールに対する改修設置などにも適する等の効果を奏す
る。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイル張り合成樹脂板の実施例を示す
斜視図である。
【図2】同タイル張り合成樹脂板構成の説明で、(A)
は合成樹脂板本体であるガラス長繊維型強化プラスチッ
ク発泡体を示す一部切り欠き斜視部であり、(B)は同
タイルを示す斜視図である。
【図3】同タイル張り合成樹脂板の要部拡大断面図であ
る。
【図4】タイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床
装置の実施例を示す可動床体の一部切り欠き斜視図であ
る。
【図5】プール槽の一部にプール用可動床装置を組み込
む説明図である。
【図6】同昇降用支持フレーム部を示す平面図である。
【図7】可動床体と支持フレームと関係を示す説明で、
(A)は要部を示す正面図であり、(B)は同平面図で
ある。
【図8】昇降用駆動手段を示す説明図である。
【図9】同駆動手段を作動し可動床体の上昇で水深を変
える説明図である。
【図10】昇降用駆動手段の他の実施例を示す説明図で
ある。
【図11】従来のプール用可動床装置における可動床体
部材を示す説明で、(A)は塩化ビニール製の合成樹脂
板本体の説明図で、(B)はアスロック板の説明図であ
り、(C)はPC板の説明図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルやウレタン系樹脂等よりな
    る熱硬化性樹脂と所定長さのモノフィラメント状ガラス
    繊維とで形成したムク状発泡構造のガラス長繊維型強化
    プラスチック発泡体を合成樹脂板本体とすると共に、該
    合成樹脂板本体の表面に多数枚のセラミックタイルを可
    撓性のエポキシ系接着剤をもって貼着配列して形成のタ
    イル張り合成樹脂板をタイル張り合成樹脂床単体とし、
    この適宜枚数のタイル張り合成樹脂床単体を、多目的プ
    ールなどのプール槽底部に設置した巻き上げチェーン,
    シリンダー等の昇降用駆動手段を備える昇降用支持フレ
    ーム上に配置し所定面積の可動床体を構成することを特
    徴とするタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床
    装置。
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