JP3248784B2 - 多値論理回路 - Google Patents

多値論理回路

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JP3248784B2 JP17886693A JP17886693A JP3248784B2 JP 3248784 B2 JP3248784 B2 JP 3248784B2 JP 17886693 A JP17886693 A JP 17886693A JP 17886693 A JP17886693 A JP 17886693A JP 3248784 B2 JP3248784 B2 JP 3248784B2
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泰章 岩瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多値論理回路に関
し、特に論理レベルを電圧で表す電圧モード多値論理回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、実用に供されている半導体集積回
路では2値処理が用いられており、このような半導体集
積回路の高性能化を妨げる問題の一つとして、集積度の
上昇に伴う配線量の増加が挙げられる。そこで、このよ
うな問題を直接的に解決する目的で多値集積回路が期待
されている。また、多値符号化によって、高並列性・高
速性を有する演算アルゴリズムを実現しようとする目的
でも多値集積回路の研究がなされている。
【0003】図7および図9は、夫々NAND論理回路
およびNOR論理回路を従来の電圧モード多値論理回路
で構成した回路図である。また、図8および図10は、
夫々上記NAND論理回路およびNOR論理回路の入出
力信号の論理レベルを表す。
【0004】図7において、1はデプリションNMOS
(N型金属酸化膜半導体)トランジスタ(以下、デプリシ
ョン・トランジスタと略称する)であり、2〜9はエンハ
ンスメントNMOSトランジスタ(以下、エンハンスメ
ント・トランジスタと略称する)である。表現しようとす
る論理レベルは“0,1,2,3"の4種類であり、夫々
“0(V),Vdd/3(V),2Vdd/3(V),Vdd(V)"の
電圧を取るように設定される。
【0005】上記エンハンスメント・トランジスタ3,
4,5の閾値電圧は、論理レベル“0"(=0(V))と論理
レベル“1"(=Vdd/3(V))との間に設定されている。
また、エンハンスメント・トランジスタ2,6,7の閾値
電圧は論理レベル“1"(=Vdd/3(V))と論理レベル
“2"(=2Vdd/3(V))との間に設定されている。ま
た、エンハンスメント・トランジスタ8,9の閾値電圧
は、論理レベル“2"(=2Vdd/3(V))と論理レベル
“3"(=Vdd(V))との間に設定されている。
【0006】その結果、上記エンハンスメント・トラン
ジスタ3は、入力信号Xの論理レベルが“1",“2"又
は“3"の際に導通する。また、エンハンスメント・トラ
ンジスタ6は、入力信号Xの論理レベルが“2"又は
“3"の際に導通する。また、エンハンスメント・トラン
ジスタ8は、入力信号Xの論理レベルが“3"の際に導
通する。同様に、上記エンハンスメント・トランジスタ
4,7,9も、入力信号Yの論理レベルに応じて導通す
る。
【0007】上記構成のNAND論理回路は次のように
動作する。すなわち、上記入力信号Xの論理レベルおよ
び入力信号Yの論理レベルが共に“3"である場合に
は、エンハンスメント・トランジスタ8,9が同時に導通
して出力信号Zの電圧は“0(V)"となるために出力信
号Zの論理レベルは“0"となる。
【0008】上記入力信号Xの論理レベルおよび入力信
号Yの論理レベルが“2"又は“3"の何れか一つであっ
て且つ両論理レベルが同時に“3"を取らない場合に
は、エンハンスメント・トランジスタ6,7は同時に導通
するがエンハンスメント・トランジスタ8,9は同時には
導通しない。したがって、出力信号Zの電圧は、デプリ
ション・トランジスタ1とエンハンスメント・トランジス
タ5との導通抵抗の比によって約“Vdd/3(V)"とな
り、出力信号Zの論理レベルは“1"となる。
【0009】上記入力信号Xの論理レベルおよび入力信
号Yの論理レベルが“1",“2"あるいは“3"の何れか
一つであって且つ両論理レベルが同時に“2"以上を取
らない場合には、エンハンスメント・トランジスタ3,4
は同時に導通するがエンハンスメント・トランジスタ6,
7は同時には導通しない。したがって、出力信号Zの電
圧は、デプリション・トランジスタ1とエンハンスメン
ト・トランジスタ2との導通抵抗の比によって約“2Vd
d/3(V)"となって、出力信号Zの論理レベルは“2"と
なる。
【0010】上記入力信号Xの論理レベルおよび入力信
号Yの論理レベルが同時に“1"以上を取らない場合に
は、エンハンスメント・トランジスタ3,4は同時に導通
しない。したがって、出力信号Zの電圧は“Vdd(V)"
となって出力信号Zの論理レベルは“3"となる。
【0011】以上の動作結果より、入力信号X,Yと出
力信号Zとの関係を論理レベルの表で表すと図8に示す
ようになり、多値NAND論理が実現されていることが
分かる。
【0012】図9において、11はデプリション・トラ
ンジスタであり、12〜19はエンハンスメント・トラ
ンジスタである。図7に示すNAND論理回路の場合と
同じ様に、論理レベルは“0,1,2,3"の4種類で、夫
々“0(V),Vdd/3(V),2Vdd/3(V),Vdd(V)"
の電圧を取るように設定される。
【0013】上記エンハンスメント・トランジスタ13,
14,15の閾値電圧は論理レベル“0"(=0(V))と論
理レベル“1"(=Vdd/3(V))との間に設定されてい
る。また、エンハンスメント・トランジスタ12,16,
17の閾値電圧は、論理レベル“1"(=Vdd/3(V))と
論理レベル“2"(=2Vdd/3(V))との間に設定されて
いる。また、エンハンスメント・トランジスタ18,19
の閾値電圧は論理レベル“2"(=2Vdd/3(V))と論理
レベル“3"(=Vdd(V))との間に設定されている。
【0014】その結果、上記エンハンスメント・トラン
ジスタ13は、入力信号Xの論理レベルが“1",“2"
または“3"の際に導通する。また、エンハンスメント・
トランジスタ16は、入力信号Xの論理レベルが“2"
または“3"の際に導通する。また、エンハンスメント・
トランジスタ18は、入力信号Xの論理レベルが“3"
の際に導通する。同様に、上記エンハンスメント・トラ
ンジスタ14,17,19も、入力信号Yの論理レベルに
応じて導通する。
【0015】上記構成のNOR論理回路は次のように動
作する。すなわち、上記入力信号Xの論理レベルあるい
は入力信号Yの論理レベルの少なくとも一方が“3"で
ある場合には、エンハンスメント・トランジスタ18あ
るいはエンハンスメント・トランジスタ19の少なくと
も一方が導通する。したがって、出力信号Zの電圧が
“0(V)"となって出力信号Zの論理レベルは“0"とな
る。
【0016】上記入力信号Xの論理レベルあるいは入力
信号Yの論理レベルの何れか一方が“2"であって何れ
か他方が“3"以外である場合には、エンハンスメント・
トランジスタ16あるいはエンハンスメント・トランジ
スタ17の少なくとも一方は導通するがエンハンスメン
ト・トランジスタ18,19は何れも導通しない。したが
って、出力信号Zの電圧は、デプリション・トランジス
タ11とエンハンスメント・トランジスタ15との導通
抵抗の比によって約“Vdd/3(V)"となり、出力信号Z
の論理レベルは“1"となる。
【0017】上記入力信号Xの論理レベルあるいは入力
信号Yの論理レベルの何れか一方が“1"であって何れ
か他方が“0"または“1"である場合には、エンハンス
メント・トランジスタ13またはエンハンスメント・トラ
ンジスタ14の少なくとも一方は導通するがエンハンス
メント・トランジスタ16,17は何れも導通しない。し
たがって、出力信号Zの電圧は、デプリション・トラン
ジスタ11とエンハンスメント・トランジスタ12との
導通抵抗の比によって約“2Vdd/3(V)"となり、出力
信号Zの論理レベルは“2"となる。
【0018】上記入力信号Xの論理レベルおよび入力信
号Yの論理レベルが共に“0"である場合には、エンハ
ンスメント・トランジスタ13,14は何れも導通しな
い。したがって、出力信号Zの電圧は“Vdd(V)"とな
って、出力信号Zの論理レベルは“3"となる。
【0019】以上の動作結果より、入力信号X,Yと出
力信号Zとの関係を論理レベルの表で表すと図10に示
すようになり、多値NOR論理が実現されていることが
分かる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電圧モード多値論理回路で構成したNAND論理回
路およびNOR論理回路においては以下のような問題が
ある。
【0021】図7(図9)において、上記エンハンスメン
ト・トランジスタ3,4(13,14)が何れも導通せずに
出力信号Zの電圧が“Vdd(V)"となる場合を除き、デ
プリション・トランジスタ1(11)およびエンハンスメ
ント・トランジスタ2〜9(12〜19)を介して2つの
電源電圧の間で貫通電流が定常的に流れるために、消費
電力が大きくなるという問題がある。
【0022】また、上記デプリーション・トランジスタ
1(11)およびエンハンスメント・トランジスタ2〜9
(12〜19)の導通状態における電流は正確には制御不
可能である。そのために、出力信号Zの電圧は、論理レ
ベル“0,1,2,3"に対応した正確な電圧“0(V),V
dd/3(V),2Vdd/3(V),Vdd(V)"にはならず、動
作状態によって出力信号Zの各論理レベルに対応する電
圧に誤差が生ずる。したがって、上述のようなNAND
論理回路(NOR論理回路)を多数組み合わせて形成した
論理回路の動作余裕が小さくなるという問題がある。
【0023】また、上記エンハンスメント・トランジス
タ2〜9(12〜19)の導通による出力信号Zの電圧変
化は、入力信号Xあるいは入力信号Yの論理レベルの上
昇に対して単調減少である。したがって、より複雑な論
理を実現できないという問題がある。
【0024】また、上記エンハンスメント・トランジス
タ2〜9(12〜19)として3種類の閾値電圧を有する
エンハンスメント・トランジスタが必要であるため、M
OSトランジスタの製造プロセスが増加するという問題
もある。
【0025】そこで、この発明の目的は、消費電力が小
さく、動作余裕が大きく、複雑な多値論理を実現でき、
MOSトランジスタの製造プロセスが増加しない多値論
理回路を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の多値論理回路は、入力信号の
論理レベルに応じた論理レベルを4値の論理レベルの一
つで表現し,当該論理レベルに対応付けられたレベルの
電圧を出力する多値論理回路であって、表現しようとす
る論理レベル数と同数の電源電圧を供給する複数の電源
電圧線と、出力端子と高圧側の電圧供給端子との間にエ
ンハンスメントPMOSトランジスタを接続する一方,
上記出力端子と低圧側の電圧供給端子との間にエンハン
スメントNMOSトランジスタを接続すると共に,上記
両エンハンスメントMOSトランジスタのゲート電極に
は入力端子を接続して成り,上記入力端子に印加される
電圧に応じて上記エンハンスメントPMOSトランジス
タあるいはエンハンスメントNMOSトランジスタの何
れか一方を介して上記両電圧供給端子の何れか一方と上
記出力端子とが導通する複数の処理回路を備えて、一種
類の処理回路の上記入力端子には2つの入力信号が入力
される一方,上記各処理回路の上記高圧側および低圧側
の電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線から供給され
る互いに異なる電源電圧が供給されて、各処理回路から
出力される上記出力信号は複数の電源電圧の何れか一つ
の電圧を呈するように成したことを特徴としている。
【0027】また、請求項2に係る発明は、入力信号の
論理レベルに応じた論理レベルを4値の論理レベルの一
つで表現し,当該論理レベルに対応付けられたレベルの
電圧を出力する多値論理回路であって、表現しようとす
る論理レベル数と同数の電源電圧を供給する複数の電源
電圧線と、出力端子と高圧側の電圧供給端子との間にエ
ンハンスメントPMOSトランジスタを接続する一方,
上記出力端子と低圧側の電圧供給端子との間にエンハン
スメントNMOSトランジスタを接続すると共に,上記
両エンハンスメントMOSトランジスタのゲート電極に
は入力端子を接続して成り,上記入力端子に印加される
電圧に応じて上記エンハンスメントPMOSトランジス
タあるいはエンハンスメントNMOSトランジスタの何
れか一方を介して上記両電圧供給端子の何れか一方と上
記出力端子とが導通する複数の処理回路を備えて、上記
各処理回路は、その一群の処理回路における上記入力端
子には上記入力信号が入力される一方,上記高圧側およ
び低圧側の電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線から
供給される互いに異なる電源電圧が入力され、上記一群
とは異なる他の一群の処理回路における上記入力端子に
は上記一群に属する処理回路からの出力信号が入力され
る一方,上記両電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線
から供給される互いに異なる電源電圧が入力され、上記
二つの群とは異なる他の一群の処理回路における上記入
力端子および両電圧供給端子の夫々には上記二つの群に
属する互いに異なる処理回路からの出力信号が入力され
るようにネットワークを形成して、各処理回路から出力
される上記出力信号は複数の電源電圧の何れか一つの電
圧を呈するように成したことを特徴としている。
【0028】また、請求項3に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明の多値論理回路において、上
記複数の処理回路は、上記エンハンスメントPMOSト
ランジスタおよびエンハンスメントNMOSトランジス
タを夫々一つずつ有する第1の処理回路と、並列に接続
された2つの上記エンハンスメントPMOSトランジス
タおよび直列に接続された2つの上記エンハンスメント
NMOSトランジスタを有する第2の処理回路と、直列
に接続された2つの上記エンハンスメントPMOSトラ
ンジスタおよび並列に接続された2つの上記エンハンス
メントNMOSトランジスタを有する第3の処理回路か
ら、適宜に選択された処理回路であることを特徴として
いる。
【0029】
【作用】請求項1に係る発明では、入力段を構成する
数の処理回路における入力端子に2つの入力信号が入力
される。そうすると、各処理回路においては、上記入力
端子に印加された電圧に応じてエンハンスメントPMO
SトランジスタあるいはエンハンスメントNMOSトラ
ンジスタの何れか一方を介して高圧側の電圧供給端子ま
たは低圧側の電圧供給端子の何れか一方と出力端子とが
導通する。その結果、各処理回路の上記出力端子から
は、この出力端子に導通された電圧供給端子に電源電圧
線を介して供給されている電源電圧を呈する出力信号が
出力される。
【0030】したがって、上記複数の論理回路における
両電圧供給端子に供給される電源電圧を論理レベルに対
応付けられた適当な電圧に設定することによって、所定
の順序で組み合わされた複数の処理回路における最終の
処理回路の出力端子からは、上記2つの入力信号の論理
レベルに応じた論理レベルに対応付けられた電圧が出力
される。その際に、上記各両電圧供給端子には4つのレ
ベル数の電源電圧の中から何れかの電源電圧が選択的に
供給されて、4値の多値論理が表現される。
【0031】請求項2に係る発明では、ネットワークを
形成している複数の処理回路のうちの一群の処理回路に
おける入力端子には入力信号が入力される一方、高圧側
および低圧側の電圧供給端子の夫々には電源電圧線から
の異なる電源電圧が入力される。そうすると、上記一群
の処理回路においては、上記入力端子に印加された電圧
に応じてエンハンスメントPMOSトランジスタあるい
はエンハンスメントNMOSトランジスタの何れか一方
を介して高圧側の電圧供給端子または低圧側の電圧供給
端子の何れか一方と出力端子とが導通する。その結果、
当該処理回路の上記出力端子からは、この出力端子に導
通された電圧供給端子に電源電圧線を介して入力されて
いる電源電圧を呈する出力信号が出力される。
【0032】さらに、上記一群に属する処理回路の出力
端子から出力された出力信号は、上記一群とは異なる他
の一群の処理回路の入力端子に入力される。一方、当該
処理回路の両電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線か
らの互いに異なる電源電圧が入力される。そして、上述
と同様にして、入力端子に印加された電圧に応じた電源
電圧の出力信号が出力される。さらに、上記二つの群に
属する互いに異なる処理回路の出力端子から出力された
上記出力信号は、上記二つの群とは異なる他の一群の処
理回路の入力端子および両電圧供給端子の夫々に入力さ
れる。そして、上述と同様にして、入力端子に印加され
た電圧に応じた電源電圧の出力信号が出力される。
【0033】こうして、最終的に一つの処理回路の上記
出力端子からは、複数の電源電圧の何れか一つの電圧を
呈する出力信号が出力される。その際に、上記各群に属
する処理回路の数や各処理回路の接続順を最適に設定す
ることによって、最終の処理回路からは上記入力信号の
論理レベルに応じた論理レベルに対応付けられたレベル
の電圧が出力される。
【0034】また、請求項3に係る発明では、上記複数
の処理回路として用いられた第1の処理回路において
は、一つの上記入力端子に印加される電圧に応じて、上
記出力端子からの出力信号の電圧が切り替えられる。さ
らに、第2の処理回路および第3の処理回路において
は、エンハンスメントPMOSトランジスタとエンハン
スメントNMOSトランジスタの対別に設けられた2つ
の上記入力端子に印加される電圧の組み合わせに応じ
て、上記出力端子からの出力信号の電圧が切り替えられ
る。こうして、動作の異なる処理回路が組み合わされ
て、より複雑な多値論理が実現される。
【0035】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1はこの発明の多値論理回路における一実
施例としてのAND論理回路のブロック図であり、図2
は図1に示すAND論理回路における各信号の論理レベ
ルを示す。尚、本実施例におけるエンハンスメントPM
OSトランジスタおよびエンハンスメントNMOSトラ
ンジスタの閾値電圧は夫々1種類であるとする。
【0036】図1(a)に示すAND論理回路は、A回路
およびB回路なる2種類の処理回路を3個ずつ組み合わ
せて、上記各B回路には入力信号X,Yを入力し、上記
各A回路には何れかのB回路からの出力信号を入力する
ように構成されている。論理レベルは“0,1,2,3"の
4種類で、夫々電源電圧“V0,V1,V2,V3"で表され
る。尚、上記電源電圧“V0"は0(V)であり、電源電圧
“V2,V3"は夫々電源電圧“V1"の2倍および3倍の電
圧であるとする。
【0037】図1(b)は図1(a)におけるA回路の具体的
な回路構成を示す。VHおよびVLはA回路に対する供
給電圧であり、電源電圧“V0,V1,V2,V3"の何れかの
値に等しい。また、供給電圧VHの方が供給電圧VLよ
り高い電圧になっている。
【0038】上記A回路は次のように動作する。すなわ
ち、入力端子INの電圧が供給電圧VHと供給電圧VL
との間の所定電圧以上になると、エンハンスメントNM
OSトランジスタ28が導通して、出力端子OUTの電
圧は供給電圧VLと同じになる。一方、上記所定電圧よ
り低くなると、エンハンスメントPMOSトランジスタ
27が導通して、出力端子OUTの電圧は供給電圧VH
と同じになる。尚、上記所定電圧は、エンハンスメント
PMOSトランジスタ27およびエンハンスメントNM
OSトランジスタ28の閾値電圧と供給電圧VH,VL
とによって決定される。
【0039】図1(c)は図1(a)におけるB回路の具体的
な回路構成を示す。尚、供給電圧VHおよびVLは、A
回路の場合と同様に電源電圧“V0,V1,V2,V3"の何れ
かの値に等しく、供給電圧VHの方が供給電圧VLより
も高い。
【0040】上記B回路は次のように動作する。すなわ
ち、入力端子IN1の電圧および入力端子IN2の電圧が
共に供給電圧VHと供給電圧VLとの間の所定電圧以上
になると、エンハンスメントNMOSトランジスタ3
1,32が共に導通して、出力端子OUTの電圧は供給
電圧VLと同じになる。一方、入力端子IN1の電圧ま
たは入力端子IN2の電圧の少なくとも一方が上記所定
電圧より低くなると、エンハンスメントPMOSトラン
ジスタ29あるいはエンハンスメントPMOSトランジ
スタ30の何れか一方が導通して、出力端子OUTの電
圧は供給電圧VHと同じになる。尚、上記所定電圧も、
エンハンスメントPMOSトランジスタ29,30およ
びエンハンスメントNMOSトランジスタ31,32の
閾値電圧と供給電圧VH,VLとによって決定される。
【0041】次に、上述のような構成を有するA回路お
よびB回路によって形成されたAND論理回路の動作に
ついて、図1(a)に従って説明する。
【0042】B回路21は、入力端子IN1に入力され
る入力信号Xの電圧および入力端子IN2に入力される
入力信号Yの電圧が、共に供給電圧VH(電源電圧“V
3")と供給電圧VL(電源電圧“V2")との間の上記所定
電圧以上である場合には、供給電圧VL(電源電圧“V
2")と同じ電圧の出力信号S1を出力する。一方、それ以
外の電圧の場合には、供給電圧VH(電源電圧“V3")と
同じ電圧の出力信号S1を出力する。つまり、入力信号
X,Yの論理レベルが共に“3"である場合には出力信号
S1の論理レベルは“2"となる一方、それ以外の場合に
は出力信号S1の論理レベルは“3"となるのである。
【0043】他のB回路22,23もB回路21と同様
に動作して(但し、供給電圧VH,VLの内容は異な
る)、出力信号S2,S3を出力する。
【0044】上記各B回路21,22,23の動作結果を
論理レベルで表すと、図2(a),図2(b)および図2(c)に
示すようになる。
【0045】これに対して、A回路26は、入力端子I
Nに入力される入力信号S3(B回路23の出力信号)の
電圧が、供給電圧VH(A回路24の出力信号S4)と供
給電圧VL(A回路25の出力信号S5)との間の上記所
定電圧以上である場合には、供給電圧VL(A回路25
の出力信号S5)と同じ電圧の出力信号Zを出力する。一
方、上記所定電圧より低い電圧の場合には、供給電圧V
H(A回路24の出力信号S4)と同じ電圧の出力信号Z
を出力する。
【0046】他のA回路24,25もA回路26と同様
に動作して(但し、入力信号の内容および供給電圧VH,
VLの内容は異なる)、出力信号S4,S5を出力する。
【0047】上記各B回路21,22,23の動作結果に
基づく各A回路24,25,26の動作結果を入力信号
X,Yと出力信号との論理レベルで表すと、図2(d),図
2(e)および図2(f)に示すようになる。図2において、
最終の処理回路であるA回路26からの出力信号である
出力信号Zの論理レベルは入力信号Xの論理レベルある
いは入力信号Yの論理レベルの何れか低い方の論理レベ
ルと一致しており、多値論理によるAND論理が実現さ
れていることが分かる。
【0048】図3はこの発明の多値論理回路における他
の実施例としてのOR論理回路のブロック図であり、図
4は図3に示すOR論理回路における各信号の論理レベ
ルを示す。図3(a)に示すOR論理回路は、A回路およ
びC回路なる2種類の処理回路を3個ずつ組み合わせ
て、上記各C回路には入力信号X,Yを入力し、上記各
A回路には何れかのC回路からの出力信号を入力するよ
うに構成されている。論理レベルは、上述したAND論
理回路の場合と同様に“0,1,2,3"の4種類で、夫々
電源電圧“V0,V1,V2,V3"で表される。そして、電源
電圧“V0"は0(V)であり、電源電圧“V2,V3"は夫々
電源電圧“V1"の2倍及び3倍の電圧である。
【0049】図3(b)は図3(a)におけるA回路の具体的
な回路構成を示す。このA回路は、上述したAND論理
回路に使用されるA回路と全く同じ回路構成を有してい
る。
【0050】図3(c)は図3(a)におけるC回路の具体的
な回路構成を示す。尚、供給電圧VH及びVLは、A回
路及びB回路の場合と同様に電源電圧“V0,V1,V2,V
3"の何れかの値に等しく、供給電圧VHの方が供給電圧
VLよりも高い。
【0051】上記C回路は次のように動作する。すなわ
ち、入力端子IN1の電圧および入力端子IN2の電圧が
共に供給電圧VHと供給電圧VLとの間の所定電圧以下
になると、エンハンスメントPMOSトランジスタ4
7,48が共に導通して、出力端子OUTの電圧は供給
電圧VHと同じになる。一方、入力端子IN1の電圧ま
たは入力端子IN2の電圧の少なくとも一方が上記所定
電圧より高くなると、エンハンスメントNMOSトラン
ジスタ49あるいはエンハンスメントNMOSトランジ
スタ50の何れか一方が導通して、出力端子OUTの電
圧は供給電圧VLと同じになる。尚、上記所定電圧は、
エンハンスメントPMOSトランジスタ47,48およ
びエンハンスメントNMOSトランジスタ49,50の
閾値電圧と供給電圧VH,VLとによって決定される。
【0052】次に、上述のような構成を有するA回路お
よびC回路によって形成されたOR論理回路の動作につ
いて、図3(a)に従って説明する。
【0053】C回路41は、入力端子IN1に入力され
る入力信号Xの電圧あるいは入力端子IN2に入力され
る入力信号Yの電圧の少なくとも一方が、供給電圧VH
(電源電圧“V3")と供給電圧VL(電源電圧“V2")との
間の上記所定電圧より高い場合には、供給電圧VL(電
源電圧“V2")と同じ電圧の出力信号S6を出力する。一
方、それ以外の電圧の場合には、供給電圧VH(電源電
圧“V3")と同じ電圧の出力信号S6を出力する。つま
り、入力信号X,Yの論理レベルの少なくとも一方が
“3"である場合には出力信号S6の論理レベルは“2"
となる一方、それ以外の場合には出力信号S6の論理レ
ベルは“3"となるのである。
【0054】他のC回路42,43もC回路41と同様
に動作して(但し、供給電圧VH,VLの内容は異な
る)、出力信号S7,S8を出力する。
【0055】一方、A回路44,45,46は、上述した
AND論理回路におけるA回路24,26,26と同様に
動作して出力信号S9,S10,Zを出力する。
【0056】上記各C回路41,42,43の動作結果お
よびこの各C回路41,42,43の動作結果に基づく各
A回路44,45,46の動作結果を入力信号X,Yと出
力信号との論理レベルで表すと、図4に示すようにな
る。図4において、最終の処理回路であるA回路46か
らの出力信号である出力信号Zの論理レベルは入力信号
Xの論理レベルあるいは入力信号Yの論理レベルの何れ
か高い方の論理レベルと一致しており、多値論理による
OR論理が実現されていることが分かる。
【0057】図5はこの発明の多値論理回路における他
の実施例のブロック図であり、図6は図5に示す多値論
理回路における各信号の論理レベルを示す。図6から分
かるように、本実施例における多値論理回路は、論理レ
ベルが単調変化しないような複雑な多値論理を実現する
論理回路である。図5に示す論理回路は、図1(b)ある
いは図3(b)に示すようなA回路4個を組み合わせて、
3個のA回路には入力信号Xを入力する一方、残りの1
個のA回路には上記3個のA回路からの出力信号を入力
するように構成されている。論理レベルは、上述したA
ND論理回路あるいはOR論理回路の場合と同様に
“0,1,2,3"の4種類で、夫々電源電圧“V0,V1,V
2,V3"で表される。そして、電源電圧“V0"は0(V)で
あり、電源電圧“V2,V3"は夫々電源電圧“V1"の2倍
および3倍の電圧である。
【0058】上記論理回路は次のように動作する。A回
路51は、入力端子INに入力される入力信号Xの電圧
が、供給電圧VH(電源電圧“V3")と供給電圧VL(電
源電圧“V2")との間の上記所定電圧より高い場合に
は、供給電圧VL(電源電圧“V2")と同じ電圧の出力信
号S11を出力する。一方、それ以外の電圧の場合には、
供給電圧VH(電源電圧“V3")と同じ電圧の出力信号S
11を出力する。つまり、入力信号Xの論理レベルが
“3"である場合には出力信号S11の論理レベルは“2"
となる。一方、それ以外の場合には出力信号S11の論理
レベルは“3"となるのである。
【0059】他のA回路52,53,54もA回路51と
同様に動作して(但し、入力信号の内容あるいは供給電
圧VH,VLの内容は異なる)、出力信号S12,S13,Zを
出力する。
【0060】上記各A回路51,52,53,54の動作
結果を入力信号Xと出力信号との論理レベルで表すと、
図6に示すようになる。図6において、出力信号Zの論
理レベルは、入力信号Xの論理レベルの“0"と“1"あ
るいは“2"と“3"を反転させた論理レベルとなってお
り、入力信号Xの論理レベルの上昇に対して単調変化し
ない多値論理による複雑な論理が実現されていることが
分かる。
【0061】図1,図3および図5において、上記A回
路,B回路およびC回路の出力端子OUTは供給電圧V
Hの入力端子あるいは供給電圧VLの入力端子の何れか
一方のみと導通する。したがって、供給電圧VHの入力
端子と供給電圧VLの入力端子との間には貫通電流が定
常的には流れず、消費電力が少なくなる。
【0062】また、上記出力端子OUTから出力される
各出力信号の電圧は供給電圧VHあるいは供給電圧VL
の何れか一方であり、供給電圧VH,VLの分圧となる
ことはない。したがって、各出力信号の電圧は常に電源
電圧“V0,V1,V2,V3"の何れかと同じ電圧となり、各
論理レベルに対応した電圧が正確に出力される。その結
果、上記A回路,B回路あるいはC回路を複数組み合わ
せて多値論理回路を構成しても更に上記多値論理回路を
複数組み合わせても動作余裕が小さくなることがなく、
動作余裕を大きく取ることができる。
【0063】また、図5に示すように、上記A回路,B
回路あるいはC回路からなる処理回路の出力端子OUT
を他の処理回路の入力端子INあるいは供給電圧VH,
VLの入力端子に適当に接続することによって、入力信
号の論理レベルの上昇に対して単調変化しない複雑な多
値論理を実現できる。
【0064】また、上記A回路,B回路およびC回路を
構成する各エンハンスメントPMOSトランジスタある
いはエンハンスメントNMOSトランジスタが導通する
上記所定電圧値は、上記両エンハンスメントMOSトラ
ンジスタの閾値電圧に基づいて供給電圧VHと供給電圧
VLとの間に設定される。そのために、供給電圧VHあ
るいは供給電圧VLが変化することによって上記所定電
圧値も変化する。つまり、上記各多値論理回路に使用さ
れるエンハンスメントMOSトランジスタの閾値電圧
は、上記所定値が供給電圧VHと供給電圧VLとの間の
電圧になるように設定された唯1種類のみでよい。した
がって、上記各実施例における多値論理回路を構築する
に際して、MOSトランジスタの製造プロセスは増加し
ないのである。
【0065】上記各実施例においては、用いる論理レベ
ルを4種類としている。しかしながら、同様にして5種
類以上の論理レベルで動作する多値論理回路も実現可能
である。また、上記各実施例においては、電源電圧“V
2"および“V3"を夫々電源電圧“V1"の2倍および3倍
としたが、V0<V1<V2<V3なる関係を満たしていれ
ば他の倍数であっても構わない。また、この発明の多値
論理回路は、図1に示すAND論理回路,図3に示すO
R論理回路および図5に示す多値論理回路に限定される
ものではない。
【0066】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の多値論理回路は、入力端子に印加される電圧に
応じて高圧側の電圧供給端子または低圧側の電圧供給端
子の何れか一方と出力端子とが導通する処理回路を複数
備えて、入力段を構成する上記各処理回路の上記入力端
子には2つの入力信号を入力する一方、上記両電圧供給
端子の夫々には電源電圧線から供給される互いに異なる
電源電圧を入力して、各処理回路から出力される上記出
力信号は複数の電源電圧の一つの電圧を呈するように成
したので、上記複数の処理回路の組み合わせから最終的
に得られる上記2つの入力信号の電圧に応じた出力信号
も常に上記複数の電源電圧の一つの電圧を呈する。した
がって、上記各電源電圧を表現しようとする夫々の論理
レベルに対応付けることによって各論理レベルを一定の
電圧で表現でき、動作余裕を大きく取ることができる。
【0067】さらに、上記各処理回路における出力端子
は高圧側の電圧供給端子あるいは低圧側の電圧供給端子
の何れか一方のみと導通するので、上記両電圧供給端子
間には貫通電流が流れない。したがって、この発明の多
値論理回路における消費電力は小さい。
【0068】さらに、上記各処理回路を構成するエンハ
ンスメントPMOSトランジスタおよびエンハンスメン
トNMOSトランジスタの閾値電圧が一つであっても、
夫々の処理回路において導通する上記エンハンスメント
MOSトランジスタが切り替わる際の入力電圧は、両電
圧供給端子に印加される電圧に応じて変化できる。した
がって、この発明に用いられるエンハンスメントMOS
トランジスタの閾値電圧は1種類でよく、MOSトラン
ジスタ製造プロセスの増加を防止できる。
【0069】また、請求項2に係る発明の多値論理回路
は、一群の処理回路における上記入力端子には上記入力
信号が入力される一方、上記高圧側および低圧側の電圧
供給端子の夫々には互いに異なる電源電圧が入力され、
上記一群とは異なる他の一群の処理回路における上記入
力端子には他の処理回路からの出力信号が入力される一
方、上記両電圧供給端子の夫々には互いに異なる電源電
圧が入力され、上記二つの群とは異なる他の一群の処理
回路における上記入力端子および両電圧供給端子の夫々
には他の互いに異なる処理回路からの出力信号が入力さ
れるように、上記複数の処理回路によってネットワーク
を形成しているので、上記複数の処理回路における幾つ
かの処理回路の上記入力端子や電圧供給端子には適当な
他の処理回路からの出力信号が入力される。
【0070】したがって、上述の効果に加えて、上記入
力信号の論理レベルの上昇に対して単調変化しないよう
な複雑な多値論理を実現できる。
【0071】また、請求項3に係る発明の多値論理回路
は、上記エンハンスメントPMOSトランジスタおよび
エンハンスメントNMOSトランジスタを夫々一つずつ
有する第1の処理回路と、並列に接続された2つの上記
エンハンスメントPMOSトランジスタおよび直列に接
続された2つの上記エンハンスメントNMOSトランジ
スタを有する第2の処理回路と、直列に接続された2つ
の上記エンハンスメントPMOSトランジスタおよび並
列に接続された2つの上記エンハンスメントNMOSト
ランジスタを有する第3の処理回路から、適宜に選択し
た複数の処理回路を組み合わせて構成するので、入力さ
れる一つの信号の電圧に応じて出力信号の電圧が切り替
わる第1の処理回路と入力される二つの信号の電圧の組
み合わせに応じて出力信号の電圧が切り替わる第2およ
び第3の処理回路とを所定の順序で組み合わせてネット
ワークを形成することによって、複雑な多値論理を実現
できる多値論理回路を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多値論理回路の一実施例としてのA
ND論理回路のブロック図およびこのAND論理回路を
構成する各処理回路の回路図である。
【図2】図1における各信号の論理レベルを示す図であ
る。
【図3】図1とは異なる実施例としてのOR論理回路の
ブロック図およびこのOR論理回路を構成する各処理回
路の回路図である。
【図4】図3における各信号の論理レベルを示す図であ
る。
【図5】図1および図3とは異なる実施例としての論理
回路のブロック図である。
【図6】図5における各信号の論理レベルを示す図であ
る。
【図7】従来の多値論理回路の例としてのNAND論理
回路の回路図である。
【図8】図7における入出力信号の論理レベルを示す図
である。
【図9】従来の多値論理回路の図7とは異なる例として
のNOR論理回路の回路図である。
【図10】図9における入出力信号の論理レベルを示す
図である。
【符号の説明】
21〜23…B回路、 24〜26,44〜46,51〜54…A回路、 27,29,30,47,48…エンハンスメントPMOS
トランジスタ、 28,31,32,49,50…エンハンスメントNMOS
トランジスタ、 41〜43…C回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蟹江 洋二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−208922(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/20 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の論理レベルに応じた論理レベ
    ルを4値の論理レベルの一つで表現し、当該論理レベル
    に対応付けられたレベルの電圧を出力する多値論理回路
    であって、 表現しようとする論理レベル数と同数の電源電圧を供給
    する複数の電源電圧線と、 出力端子と高圧側の電圧供給端子との間にエンハンスメ
    ントPMOSトランジスタを接続する一方、上記出力端
    子と低圧側の電圧供給端子との間にエンハンスメントN
    MOSトランジスタを接続すると共に、上記両エンハン
    スメントMOSトランジスタのゲート電極には入力端子
    を接続して成り、上記入力端子に印加される電圧に応じ
    て上記エンハンスメントPMOSトランジスタあるいは
    エンハンスメントNMOSトランジスタの何れか一方を
    介して上記両電圧供給端子の何れか一方と上記出力端子
    とが導通する複数の処理回路を備えて、一種類の 処理回路の上記入力端子には2つの入力信号が
    入力される一方、上記各処理回路の上記高圧側および低
    圧側の電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線から供給
    される互いに異なる電源電圧が供給されて、各処理回路
    から出力される上記出力信号は複数の電源電圧の何れか
    一つの電圧を呈するように成したことを特徴とする多値
    論理回路。
  2. 【請求項2】 入力信号の論理レベルに応じた論理レベ
    ルを4値の論理レベルの一つで表現し、当該論理レベル
    に対応付けられたレベルの電圧を出力する多値論理回路
    であって、 表現しようとする論理レベル数と同数の電源電圧を供給
    する複数の電源電圧線と、 出力端子と高圧側の電圧供給端子との間にエンハンスメ
    ントPMOSトランジスタを接続する一方、上記出力端
    子と低圧側の電圧供給端子との間にエンハンスメントN
    MOSトランジスタを接続すると共に、上記両エンハン
    スメントMOSトランジスタのゲート電極には入力端子
    を接続して成り、上記入力端子に印加される電圧に応じ
    て上記エンハンスメントPMOSトランジスタあるいは
    エンハンスメントNMOSトランジスタの何れか一方を
    介して上記両電圧供給端子の何れか一方と上記出力端子
    とが導通する複数の処理回路を備えて、 上記各処理回路は、その一群の処理回路における上記入
    力端子には上記入力信号が入力される一方、上記高圧側
    および低圧側の電圧供給端子の夫々には上記電源電圧線
    から供給される互いに異なる電源電圧が入力され、上記
    一群とは異なる他の一群の処理回路における上記入力端
    子には上記一群に属する処理回路からの出力信号が入力
    される一方、上記両電圧供給端子の夫々には上記電源電
    圧線から供給される互いに異なる電源電圧が入力され、
    上記二つの群とは異なる他の一群の処理回路における上
    記入力端子および両電圧供給端子の夫々には上記二つの
    群に属する互いに異なる処理回路からの出力信号が入力
    されるようにネットワークを形成して、各処理回路から
    出力される上記出力信号は複数の電源電圧の何れか一つ
    の電圧を呈するように成したことを特徴とする多値論理
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の多値
    論理回路において、 上記複数の処理回路は、上記エンハンスメントPMOS
    トランジスタおよびエンハンスメントNMOSトランジ
    スタを夫々一つずつ有する第1の処理回路と、並列に接
    続された2つの上記エンハンスメントPMOSトランジ
    スタおよび直列に接続された2つの上記エンハンスメン
    トNMOSトランジスタを有する第2の処理回路と、直
    列に接続された2つの上記エンハンスメントPMOSト
    ランジスタおよび並列に接続された2つの上記エンハン
    スメントNMOSトランジスタを有する第3の処理回路
    から、適宜に選択された処理回路であることを特徴とす
    る多値論理回路。
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