JP3248550B2 - 反響消去装置 - Google Patents

反響消去装置

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JP3248550B2
JP3248550B2 JP01740994A JP1740994A JP3248550B2 JP 3248550 B2 JP3248550 B2 JP 3248550B2 JP 01740994 A JP01740994 A JP 01740994A JP 1740994 A JP1740994 A JP 1740994A JP 3248550 B2 JP3248550 B2 JP 3248550B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2線4線変換系およ
び拡声通話系などにおいてハウリングの原因および聴覚
上の障害となる反響信号を消去あるいは抑圧する反響制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5Aは、拡声通話系の模式図である。
送話者10の発声した送話音声は、送話用マイクロホン
11、送話信号増幅器12、伝送路13a、受話信号増
幅器14を順次経て受話スピーカ15に供給され、スピ
ーカ15からの再生音声が受話者16に伝わる。一方受
話者16が発声した音声は送話マイクロホン17、送話
信号増幅器18、伝送路13b、受話信号増幅器19、
受話スピーカ21を順次経て送話者10へ伝わる。この
拡声通話系は、従来の電話通話系のように送受話器を手
に持つ必要がないため、作業をしながらの通話が可能で
あったり、また自然な対面通話が実現できるという長所
を持ち、通信会議やテレビ電話、拡声電話機などに広く
利用が進められている。
【0003】一方、この拡声通話系の欠点としては、反
響の存在が問題となっている。即ち、図5Aにおいてス
ピーカ15から受話側に伝わった音声が、矢印22で示
すようにマイクロホン17で受音され、増幅器18、伝
送路13b、増幅器19、スピーカ21を経て送話側に
再生される。送話者10にとってこの現象は、自分の発
声した音声がスピーカ21から再生されるという反響現
象であり、音響エコーなどと呼ばれている。この反響現
象は拡声通話系において通話の障害や不快感などの悪影
響を生じる。さらに、スピーカ21から再生された音は
マイクロホン11で受音されて信号の閉ループを形成す
る。そして20ループの利得が1より大きい場合にはハ
ウリング現象が発生して通話は不能となる。
【0004】このような拡声通話系の問題点を克服する
ために、損失制御装置や反響消去装置などが利用されて
いる。図5Bは損失制御装置の一例を示した模式図で、
図5Aと共通な部分には同一の番号を付与した。また、
簡単のため増幅器は省略し、かつ図5Aにおける受話者
16側のみを示した。損失制御回路23に伝送路13a
からの受話信号x(n) 、およびマイクロホン17の出
力信号z(n)(nは時間を表すパラメータ)が入力さ
れ、それらの大きさに基づいて送受話状態の判定が行わ
れる。送受話状態の判定方法としては、例えば、受話信
号x(n)と出力信号z(n)との各短時間パワーPx
(n),Pz(n)を計算してその大きさを比較する。
ここで矢印22を通った、つまり反響路を通った反響信
号y(n)は受話信号x(n)より小さいと仮定する
と、受話者16が発声した送話信号s(n)が無い時に
は、Px(n)>Pz(n)が成立し、この時には受話
状態と判定する。一方、あるレベル以上の送話信号s
(n)が存在すると、Px(n)<Pz(n)となり、
この時には送話状態と判定する。そして受話状態と判定
されれば、マイクロホン17の出力側に挿入した送話側
損失器24に損失を挿入する。その結果、スピーカ15
から回り込んでマイクロホン17で受音された反響信号
y(n)は、損失器24によって減衰されて反響現象が
軽減される。一方、送話状態であると判定されれば、送
話側の損失器24の損失は0(dB)として、スピーカ
15の前段に挿入された受話側損失器25に損失を挿入
する。その結果、マイクロホン17で受音された送話信
号は減衰する事なく伝送される。また、損失を受話側に
挿入したことによって閉ループ利得を1以下に保ち、ハ
ウリング現象を防止することができる。
【0005】以上説明したようにその損失制御装置26
を用いれば反響現象を軽減させることが可能であるが、
構成を簡単に保つために挿入損失量は固定とする場合が
ある。この場合にはあらゆる状況を想定して挿入損失量
の値としては、大きな値(例えば20dB)が与えられ
ている。しかしながら、挿入される損失量が10dBを
越えると、送受話判定の時間遅れなどによって、音声の
語頭や語尾の切断が生じて、通話品質が低下するという
問題が生じる。
【0006】そこで、実際に使用される状況での音響結
合量に応じて適応的に損失量を制御する適応型損失制御
装置が提案されている。図6Aは、適応型損失制御装置
の模式図である。図5Bと共通な部分には同一の番号を
付与した。挿入損失量決定回路27に損失器25を通過
した後の信号L R x(n)、及びマイクロホン17から
の出力信号z(n)が入力され、これらのレベルに基づ
いてスピーカ15からマイクロホン17までの間の音響
結合量Gを推定し、その推定量に応じて挿入損失量を決
定する。例えば、音響結合量の予測値G′はLR
(n)とz(n)の各短時間パワーPLR x(n)とP
z(n)を用いて、以下のように計算できる。
【0007】G′=Pz(n)/PLR x(n) この予測結合量G′が1(0dB)よりも大きければ、
x(n)とLT z(n)との間の利得が1以下になるよ
うな損失量を挿入損失量決定回路27で計算する。例え
ば、G′が4(6dB)である場合には、入力信号x
(n)と送信信号LT z(n)との間の開ループ利得を
1(0dB)以下に保つために、挿入損失量は0.5
(パワーで6dB)以下にする。また、音響結合量Gが
変化し、G′が2(3dB)になった場合には、挿入損
失量は0.7(パワーで3dB)以下にする。このよう
に決定された挿入損失量は損失制御回路23に転送され
る。損失制御回路23は前述した判断により、損失器2
4,25に挿入損失量を与える。
【0008】以上説明したように、適応型損失制御装置
においては、反響路の音響結合量Gの大きさに応じて挿
入損失量を決定し、損失を挿入することにより通話品質
の低下を最小限に押さえることが可能となる。しかしな
がら、音響結合量Gの推定は短時間パワで計算するた
め、正確な値を知ることは困難である。
【0009】以上説明したように、適応型損失制御装置
を用いれば反響現象を軽減させることが可能であるが、
音響結合量Gの大きい条件下では、依然として通話品質
が低下するという問題が残されている。次に説明する反
響消去装置は、このような問題が生じない新しい技術と
して、近年導入が進められている。図6Bは従来の反響
消去装置31の一例を示す。反響消去装置31では、ま
ず反響路推定回路32において反響路22のインパルス
応答(反響路伝送特性)を推定し、その推定値h
(n)′を疑似反響路33に転送する。次に疑似反響路
33において、推定インパルス応答h(n)′と受話信
号x(n)との畳み込み演算を実行して疑似反響信号y
(n)′を合成する。そして減算器34において、マイ
クロホン17の出力信号z(n)から疑似反響信号y
(n)′を差し引く。反響路22のインパルス応答の推
定が良好に行われていれば、反響信号y(n)と疑似反
響信号y(n)′はほぼ等しいものとなっており、減算
器34での減算の結果、マイクロホン出力z(n)に含
まれる反響信号y(n)は消去される。なおマイクロホ
ン17の出力z(n)のみを見れば反響信号y(n)と
信号s(n)とを区別できない、よってz(n)を反響
信号と云うこともある。
【0010】ここで疑似反響路33は反響路22の特性
h(n)の経時変動に追従する必要がある。そのため反
響路推定回路32では、適応アルゴリズムを用いて、反
響路22のインパルス応答の推定を行う。この推定動作
は受話状態、即ちs(n)≒0であって、z(n)≒y
(n)とみなせる時に実行される。受話状態において、
減算器34の出力、つまり誤差信号e(n)は反響信号
y(n)の消去残差y(n)−y(n)′と見なすこと
ができる。以下の説明では、この受話状態を仮定する。
適応アルゴリズムとは、受話信号x(n)と誤差信号e
(n)を用いて、e(n)のパワーが最小になるように
インパルス応答の推定値h(n)′を定めるアルゴリズ
ムであって、LMS法、学習同定法、ES法などが知ら
れている。
【0011】次に代表的な適応アルゴリズムについて説
明する。疑似反響路33としてディジタルFIRフィル
タを利用する場合には、フィルタのインパルス応答とフ
ィルタ係数は一致するので、以下、反響路インパルス応
答の推定値h(n)′をフィルタ係数と呼ぶことにす
る。適応アルゴリズムにおいて、h(n)′の推定は逐
次式の形で行われる。即ち、時刻n+1のフィルタ係数
h(n+1)′は、時刻nのフィルタ係数h(n)′を
修正して得られるという次式によって計算される。
【0012】 h(n+1)′=h(n)′+αΔ(n) (1) ただし、 h(n)′=(h1(n)′,h2(n)′,…,hL
(n)′)T : フィルタ係数(時刻nにおける疑似反響路33のインパ
ルス応答を表すベクトル) Δ(n):係数の修正方向を表すベクトル α:ステップサイズ(係数の修正の大きさを表すパラメ
ータ:スカラ量) L:タップ数(フィルタ係数の数)T :ベクトルの転置 n:離散化時間 Δ(n)はアルゴリズムに応じて異なっており、例え
ば、LMS法では Δ(n)=e(n)x(n) (2) 学習同定法では Δ(n)=e(n)X(n)/(X(n)T X(n))(3) となる。ただし、 e(n):誤差信号(=y(n)−y(n)′) y(n)′=h(n)′T X(n) X(n)=(x(n),x(n-1) ,…,x(n-L+1))T :受
話信号ベクトル ここで、疑似反響路32の特性が真の反響路22の特性
に近く、疑似反響信号y(n)′が反響信号y(n)に
ほぼ等しくなった状態を収束したと呼ぶ。
【0013】各種の適応アルゴリズムでは、ステップサ
イズパラメータαは、通常1に設定される。ステップサ
イズパラメータαは、収束の様子に影響を与える量であ
り、その値が1の場合には収束速度が最大となり、1よ
りも小さい値に設定すると収束速度は遅くなるが、最終
の誤差値が1の場合より小さくなる。このため初期状態
ではステップサイズパラメータαを1に設定し、ある程
度収束した場合には、ステップサイズパラメータαを小
さくするという可変ステップサイズパラメータ型の適応
アルゴリズムも提案されている。このようなアルゴリズ
ムにおいては、収束の状態を正しく判断する必要があ
る。
【0014】さらに、反響路22の特性を推定するアル
ゴリズムは、近端話者の送話信号が存在する場合には、
それを誤差と見なし誤った方向に疑似反響路32を設定
してしまう。そこで受話信号x(n)と近端話者の送話
信号s(n)の混在(ダブルトーク)の有無を検出して
ダブルトーク状態では反響路の推定を停止する必要が生
じる。
【0015】ダブルトーク時の適応推定の停止の問題を
解決する一方法として、陽にタブルトークを検出するこ
となく、良好に反響路の推定を行なうFG/BG(フォ
アグラウンド/バックグラウンド)方式が提案されてい
る。図7AはFG/BG方式を用いて構成された反響消
去装置36を示し、図6Bと共通な部分には同一の番号
を付与した。FG/BG方式反響消去装置36では、ま
ず反響路推定回路32において反響路22のインパルス
応答を推定し、その推定値hb(n)′をBG側の疑似
反響路33に転送する。次にBG側の疑似反響路33に
おいて、hb(n)′と受話信号x(n)との畳み込み
演算を実行して疑似反響信号yb(n)′を合成する。
そして減算器34において、マイクロホン17の出力信
号z(n)から疑似反響信号yb(n)′を差し引く。
反響路インパルス応答の推定が良好に行われていれば、
反響信号y(n)と疑似反響信号yb(n)′はほぼ等
しいものとなる。BG側の疑似反響路33の特性が真の
反響路22の特性に近ければ、BG側の疑似反響路33
の係数をFG側の疑似反響路37の係数に転送する。一
般的にはBG側の疑似反響路33が真の反響路22の特
性に近づいたことは、マイクロホン出力信号z(n)と
疑似反響信号yb(n)′の差eb(n)とz(n)と
のパワーを比較することで行なわれる。ここでパワーと
は信号の時間積分値であり、離散化された信号を扱う場
合には、例えばPx(n)=Σx2 (n−i)(Σはi
=0からk−1まで)のように計算される。ここでは積
分時間を表す。前記係数の転送は次のように行われる。
即ち、入力判定回路38で入力信号x(n)が設定さ
れたしきい値以上の時に、パワー比較回路39で誤差
信号eb(n)のパワーがz(n)のパワーよりある程
度以上小さいと判断され、かつ誤差比較回路41でB
G側の誤差信号eb(n)のパワーがFG側の誤差信号
ef(n)(FG側疑似反響路37の出力とz(n)と
の差)のパワーよりも小さいと判断された時に、推定さ
れた係数hb(n)′は、FG側疑似反響路係数hf
(n)′と比べて、実際の反響路22のインパルス応答
をより良く模擬していると考えられるので、BG側疑似
反響路33の係数hb(n)′をFG側疑似反響路37
に転送する。FG側疑似反響路37の係数hf(n)′
は、上記の条件が満たされた時のみ更新されるので、ダ
ブルトーク時にBG側の反響路推定回路32が誤推定を
した場合には上記条件が満たされないため、BG側係数
がFG側に転送されず、ダブルトーク前の良好なエコー
消去が保持される。FG側疑似反響路37から疑似反響
信号yf(n)′を減算器42でz(n)から減算し、
その減算出力ef(n)を伝送路13bへ出力する。
【0016】しかしながら、FG/BG方式において
は、バックグラウンド側の疑似反響路33の特性が真の
反響路22と異なっていても転送判定回路43が上記
の条件を満たし、誤ったBG側疑似反響路33の係
数をFG側疑似反響路37に転送してしまう場合があ
る。これは、特に入力信号x(n)が正弦波的である母
音などの時に、疑似反響路の係数が誤っていても誤差信
号e(n)のパワーが小さくなってしまうために起こ
る。
【0017】また、以上説明してきた反響消去装置31
及びFG/BG方式反響消去装置36は、初期の段階や
使用中での反響路22の変化に対し、十分な反響消去量
が得られず、ハウリングを起こすという問題がある。こ
の問題を解決する方法としては、初期学習を行なうか、
あるいは反響消去装置が収束していない場合には、ハウ
リングが起こらない程度の損失を損失制御装置28によ
り挿入しておくことなどが考えられる。以下では、反響
消去装置と前述した適応型損失制御装置を組み合わせた
事例を図7B、図8に示す。図7Bでは反響消去装置3
1と伝送路13a,13bとの間に適応型損失制御装置
26が挿入されている。図8ではFG/BG方式を用い
た反響消去装置36と伝送路13a,13bとの間を適
応型損失制御装置26が挿入された例である。これら図
において、図6A,6B,7Aと共通な部分には同一の
番号を付与した。これら装置において、適応型損失制御
装置26は、反響消去装置31又は36を含めたスピー
カ15とマイクロホン17との間での音響結合量に対応
した損失を挿入する。このため初期の段階において反響
消去装置31又は36の反響消去量が少ない場合には、
適応型損失制御装置26の挿入損失量を大きくして反響
を抑圧し、反響消去装置31又は36によりある程度反
響信号が取り除かれた場合には、適応型損失制御装置2
6の挿入損失量を小さくすることができる。
【0018】以上説明したように、反響消去装置で問題
であった反響消去量が少ない場合のハウリング抑圧を反
響消去装置と適応型損失制御装置を組み合わせることに
より解決できることが分かる。しかしながら反響消去装
置側でどの程度反響が取り除かれたかを正しく判断しな
いと、例えば、ハウリングの防止に必要な挿入損失量以
下に挿入損失量を変化させてしまう可能性がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の反響消去装置においては、誤差信号が反響信号に比
べ小さくなった場合においても疑似反響路が真の反響路
を模擬していない場合がある。このような場合には、可
変ステップサイズパラメータ型の適応アルゴリズムにお
いては、収束していなくても収束していると判断するた
め、ステップサイズパラメータを小さくしてしまい、収
束が遅くなるといった問題が生じる。またFG/BG方
式反響消去装置においては、収束していないBG側の係
数をFG側の係数に転送するといった誤転送が発生す
る。更に、反響消去装置と適応型損失制御装置とを組み
合わせた装置においては、ハウリングの防止に必要な挿
入損失量以下に挿入損失量を変化させてしまう可能性が
ある。このような問題を解決するために、この発明は疑
似反響路が真の反響路を正しく模擬する反響消去装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、反響信号z(n)のパワーと誤差信号e(n)のパ
ワーとの比が演算され、逆ピークホールド手段でその演
算された比の所定時間内での最も小さい値を、移動逆ピ
ーク値として連続的に求め、その移動逆ピーク値を次の
移動逆ピーク値が得られるまで、疑似反響路の反響路と
の一致性を示す信号として出力される。請求項2の発明
によれば請求項1の発明適応型損失制御部が設けら
れ、その損失量の制御が上記逆ピークホールド手段の出
力により行われる。
【0021】請求項3の発明によれば請求項1又は2の
発明において、反響消去はBG/FG方式とされ、その
BG/FG方式におけるBG側の疑似反響路が反響路と
よく一致した状態の判定に上記逆ピークホールド手段の
出力が用いられる。請求項4の発明によれば請求項1乃
至3の何れかの発明において、反響路推定の適応アルゴ
リズムにおける収束度を決めるステップサイズパラメー
タが上記逆ピークホールド手段の出力に応じて制御され
る。
【0022】
【実施例】図1にこの発明を反響消去装置31と適応型
損失制御装置26とを組み合せた装置に適用した実施例
を示し、図7Bと共通な部分には同一番号を付与した。
この発明においてはパワー比演算部51でマイクロホン
出力(反響信号)z(n)のパワーPz(n)と、誤差
信号e(n)のパワーPe(n)とのパワー比ER
(n)=z(n)/Pe(n)が演算される。逆ピー
クホールド回路52においてこのパワー比ERのある時
間内での最も小さい値、つまり逆ピーク値を連続的に検
出する、つまり移動逆ピーク値が検出される。即ち逆ピ
ークホールド回路52では次式の演算がなされる。
【0023】ipk(n)=min〔ER(n),β・
ipk(n−1)〕 ここでipk(n)は逆ピーク値、βは逆減衰定数で1
以上で1に非常に近い値、使用しているアルゴリズムの
収束速度や使用している適応フィルタのタップ数に依存
するが、アルゴリズムの収束速度になるべく近づくよう
な値にする。通常使用される学習同定法では1.000
1±0.00005程度がよい。min〔a,b〕はa
とbとを比較して小さい方の値を出力する関数である。
この逆ピークホールド回路52の出力を、疑似反響路3
3の収束性の判断にする。つまりこの逆ピークホールド
回路52の出力が大きい程収束状態が良いと判定する。
【0024】図2はこの発明の効果を示すグラフであ
り、収束の様子を示したものである。横軸は時間、縦軸
は疑似反響路33と真の反響路22との間の近さを表す
収束の様子を示す値であり、大きい値ほど近いことを示
す。これは計算機シミュレーションの結果であり、点線
54はマイクロホン出力信号z(n)と誤差信号e
(n)との各パワーPy(n)、Pe(n)の比(10
log(Pz(n)/Pe(n)))を表したもので、
従来から収束の判定に用いられてきた値である。但しパ
ワーを計算する際の積分時間は、積分時間が長い場合に
は収束の判定と実際の収束の状態との間に時間的なずれ
が生じるため、ここでは短い値を用いている。実線55
は逆ピークホールド回路52にて計算された逆ピークホ
ールド値ipeka(n)である。但し、逆減算定数β
を1.0001とし、ipeka(n)の最小値は5d
Bとしている。また、一点鎖線56は、反響路22と疑
似反響路33との間の真の収束の様子を示す。つまりシ
ミュレーションであるから反響路22のインパルス応答
h(n)がわかっているから、これに対する疑似反響路
33のインパルス応答の近似度を示し、例えばΣ10l
og10i (n)2 /((hi (n)−h
i (n)′))2 (Σはi=1からLまで)により求め
る。
【0025】矢印57は、その時刻で反響路22が変化
した時刻を示す。図2から、従来のパワー比較の場合
(曲線54)は疑似反響路33が真の反響路22に近く
ない場合でも、収束状態を表す値が大きくなっている場
合があることが分かる。例えば10dB以上で収束と判
定すると誤った判定をすることがある。一方逆ピークホ
ールド値(曲線55)を用いた場合にはばらつきが少な
くなり、疑似反響路33の反響路22との実際に一致性
(曲線56)に近い。例えば矢印57以後は実際には収
束してなく、曲線55も10dB以下であるが、曲線5
4は10dBを越える部分があり、収束と誤判定するお
それがある。従って、従来のパワー比較により収束の様
子を評価するよりも、逆ピークホールド値を用いて収束
の様子を評価したほうが、より反響路22と疑似反響路
33との真の収束の様子を的確に示していることが分か
る。
【0026】この発明では逆ピークホールド値を収束状
態の判定に使用しているため、逆ピークホールド回路5
2は初期の段階の収束状態の悪い状態を保持し、予想さ
れる収束速度程度でその最小値を持ち上げるため、それ
以上に早い収束については誤りであるとして切り捨てる
ことになる。このため、非常に早く収束したという誤っ
た計算が減り、バラツキが少なくなる。また母音等で
は、収束していないにもかかわらず見かけ上早い収束を
示す場合があるが、これも母音の始まりにおいて収束し
ていなければ、それを保持するため、正確な値に近い値
として計算することになり、誤判定をしない。
【0027】逆ピークホールド回路52で例えば10l
ogipk(n)を計算して、例えば、10dB以上で
あればこれだけ反響信号が消去されていると判断して、
適応型挿入制御装置26において、初期値より損失量を
10dB分だけ下げるように、逆ピークホールド回路5
2の出力に応じて挿入損失量決定回路27で挿入損失量
を決定する。
【0028】この発明を反響消去装置31と適応型損失
制御装置26とを組み合わせた装置に適用したこの第1
の実施例では、図2から明らかなように実際に収束した
値に近い値を計算できる。適応型損失制御装置26は、
反響消去装置31にて得られた反響消去量に応じてこれ
が大きくなるに従って挿入損失量を小さくすることがで
きるが、従来のz(n)とe(n)のパワー比較では、
実際には反響消去されていなくても計算上反響消去が得
られていると判断し、必要以上に挿入損失量を小さくし
てしまうことがある。一方この発明では逆ピークホール
ド回路52で計算した値(曲線55)が実際に収束した
値(曲線56)に近いことから、この結果を挿入損失量
決定回路27に送ることにより、的確な挿入損失量を決
定することができる。
【0029】この実施例ではこの発明による収束判定
を、適応型損失制御装置26と反響消去装置31とを組
み合わせた装置に適用しているが、組み合わせ方として
は、適応型損失制御装置26とFG/BG型の反響消去
装置36とを組み合わせた装置にも同様に適用できる。
次にこの発明を第2の実施例として、反響消去装置の反
響路推定適応アルゴリズムに適用した例を図3に示す。
図において、図6Bと共通な部分には同一の番号を付与
した。LMS、学習同定法、射影アルゴリズム、RLS
等の各種の適応アルゴリズムでは、収束していない段階
では、収束速度を早めるためにステップサイズパラメー
タを1に設定し、ある程度収束した場合には、最終の定
常消去量を小さくするためにステップサイズパラメータ
を小さくするという可変ステップサイズパラメータ型の
適応アルゴリズムが提案されている。この可変ステップ
サイズパラメータ型のアルゴリズムに於ては、どの程度
収束しているかにより、ステップサイズパラメータを可
変にするため、収束状態を的確に計算しなければならな
い。図2に示したように、この発明によれば、現在何d
B収束したかが、実際の値に近く計算できる。このため
この実施例では逆ピークホールド回路52の出力をステ
ップサイズパラメータ可変回路58に入力し、例えば図
2では、逆ピークホールド回路52の出力、つまり収束
値が10dB以下ではステップサイズパラメータは1、
収束値が10から15dBまでの間では0.5、15d
B以上では0.1にする。このように制御されるステッ
プサイズパラメータを、推定回路32における適応アル
ゴリズムのステップサイズに用いる。曲線55から解る
ようにこの発明では、時間によるばらつきが少ない状態
でステップサイズの変更を行なえる。一方、従来の収束
度の判定では、時間による収束値が実際の収束の状態
(曲線56)に比べてばらばらであるため、実際収束し
ていなくてもステップサイズパラメータを0.1などに
小さくしてしまうことがある。
【0030】次にこの発明の第3の実施例として、FG
/BG方式を用いた反響消去装置に適用した場合につい
て説明する。図4はその実施例であり、図7A、図1と
共通な部分には同一の番号を付与した。従来のFG/B
G方式では、先に説明したように、BG側の疑似反響路
が真の反響路に近いという転送条件を誤差信号eb
(n)のパワーが反響信号z(n)のパワーよりある程
度以上小さくなったかどうかで判断している。一方、こ
の発明をFG/BG方式に適用した場合には、図7Aに
ついて述べたように入力信号x(n)がしきい値以上
で、BG側の誤差信号eb(n)のパワーがFG側の
誤差信号ef(n)のパワーより小さい他に、BG側
の疑似反響路33が真の反響路22に近いという転送条
件を逆ピークホールド回路52の出力が所定値以上にな
ったかどうかで判断することになり、図2で説明したよ
うに、パワー比較より逆ピークホールド値の方が、反響
路と疑似反響路との差を的確に表すことが出来る。従っ
て、従来のパワー比較時に起こるBG側の疑似反響路3
3が真の反響路22と異なっている時にBG側疑似反響
路33の係数をFG側疑似反響路37に転送してしまう
といった問題は、逆ピークホールド値を用いた比較によ
り解決される。
【0031】図1、図4の推定回路32に対しても図3
について述べたステップサイズパラメータ可変回路58
をそれぞれ設けて逆ピークホールド回路52の出力によ
りステップサイズを変化させてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は疑似反
響路が真の反響路にどれだけ近いかの評価を、反響信号
と誤差信号とのパワー比の逆ピークホールド値を用いる
ことにより、従来の単純なパワーでの比較よりも、実際
の値に近い値として行なうことができる。
【0033】これを反響消去装置と適応型損失制御装置
とを組み合わせた装置に適用した場合には、反響消去装
置でどの程度反響が消去されているかを実際の値に近い
値で計算でき、挿入損失量を的確に変化させることがで
きるようになり、通話品質の改善につながる。また反響
消去の状態に合わせてステップサイズパラメータを可変
とする反響路推定適応アルゴリズムにおいて、反響消去
装置の判定に逆ピークホールド値を用いることにより的
確にステップサイズパラメータを変化させることがで
き、可変ステップサイズパラメータ型の適応アルゴリズ
ムの目的である収束していない段階では、収束速度を早
めるためにステップサイズパラメータを1に設定し、あ
る程度収束した場合には、最終の定常消去量を小さくす
るためにステップサイズパラメータを小さくするという
効果を最大限に引き出すことが可能となる。
【0034】さらに、これまで正しく計算することが困
難であったFG/BG方式を用いた反響消去装置に適用
した場合には、従来のパワー比較で起きていた誤ったB
G側の係数をFG側に転送することがなくなり通話品質
が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適応型損失制御装置と反響消去装置
とを組み合わせた装置に適用した第1の実施例を示すブ
ロック図。
【図2】この発明の効果を説明するための各種収束を示
す量の変化状態を示す図。
【図3】この発明を可変ステップサイズパラメータ型の
アルゴリズムに適用した第2の実施例を示すブロック
図。
【図4】この発明をFG/BG方式の反響消去装置に適
用した第3の実施例を示すブロック図。
【図5】Aは拡声通話系の模式図、Bは従来の損失挿入
装置を示すブロック図である。
【図6】Aは従来の適応型損失制御装置を示すブロック
図、Bは従来の反響消去装置を示すブロック図である。
【図7】Aは従来のFG/BG方式反響消去装置を示す
ブロック図、Bは従来の適応型損失制御装置と反響消去
装置とを組み合わせた装置を示すブロック図である。
【図8】従来の適応型損失制御装置とFG/BG方式反
響消去装置とを組み合わせた装置を示すブロック図。
フロントページの続き (72)発明者 田中 雅史 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−154824(JP,A) 特開 昭64−7821(JP,A) 特開 昭64−7822(JP,A) 特開 平2−25194(JP,A) 特開 平2−134030(JP,A) 特開 昭61−187425(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/00 - 3/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反響路への送出信号と、誤差信号とから
    推定手段で、上記反響路の伝達特性を推定し、その推定
    伝達特性を疑似反響路に設定し、その疑似反響路に上記
    送出信号を通して疑似反響信号を生成し、その疑似反響
    信号を減算手段で上記送出信号が上記反響路を経由した
    反響信号から差引くと共にその残りを上記誤差信号とす
    る反響消去装置において、 上記反響信号のパワーと上記誤差信号のパワーとの比を
    演算する手段と、 その演算された比の所定時間内での最も小さい値を、
    動逆ピーク値として連続的に求め、その移動逆ピーク値
    を、次の移動逆ピーク値が得られるまで上記疑似反響路
    の上記反響路との一致性を示す信号として出力する逆ピ
    ークホールド手段と、 を設けたことを特徴とする反響消去装置。
  2. 【請求項2】 上記送出信号と上記反響信号とに応じて
    上記送出信号に与える損失と、上記誤差信号に与える損
    失とを逆に制御し、かつその制御量を、上記疑似反響路
    の上記反響路との一致性に応じて適応的に制御する適応
    型損失制御手段が設けられ、上記制御量の適応的制御が
    上記逆ピークホールド手段の出力にもとづき行われるも
    のであることを特徴とする請求項1記載の反響消去装
    置。
  3. 【請求項3】 上記送出信号を第2疑似反響路に通して
    第2疑似反響信号を得、その第2疑似反響信号を上記反
    響信号から減算して第2誤差信号を出力信号とし、その
    第2誤差信号が上記誤差信号より大で、上記疑似反響路
    が上記反響路によく一致した状態を検出して上記疑似反
    響路の特性を上記第2疑似反響路に転送するBG/FG
    方式とされ、そのBG/FG方式における上記一致した
    状態の判定に、上記逆ピークホールド手段の出力が用い
    られていることを特徴とする請求項1又は2記載の反響
    消去装置。
  4. 【請求項4】 上記推定手段における反響路推定の適応
    アルゴリズムにおける収束度を決めるステップサイズパ
    ラメータが上記逆ピークホールド手段の出力に応じて制
    御されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の反響消去装置。
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