JP3248395B2 - 給電線保持装置 - Google Patents

給電線保持装置

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JP3248395B2
JP3248395B2 JP16139695A JP16139695A JP3248395B2 JP 3248395 B2 JP3248395 B2 JP 3248395B2 JP 16139695 A JP16139695 A JP 16139695A JP 16139695 A JP16139695 A JP 16139695A JP 3248395 B2 JP3248395 B2 JP 3248395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触給電設備におけ
る移動体の移動線路に沿って設置されたブラケットにお
いて、その横方向に突設されたハンガーの一端に形成さ
れた凹部によって構成される給電線収容部に前記給電線
を収容する給電線保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給電線保持装置(特開平6−15
3305)は、図10および図11に示すように非接触
給電設備における移動体の移動線路に沿って一定間隔置
きに設置されたブラケットBにおいて、水平突出部によ
って構成される2個のハンガーHの先端中央部にスリッ
トSを形成し、複数のブラケットBを連結する充分な長
さを有するカバーCの軸方向の開口部Oを介して予め給
電線Wを収容した後重ね合わせた爪部Tを前記ハンガー
Hの前記スリットS内に挿入することにより、前記給電
線Wを保持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の給電線保持
装置は、充分な長さを有する前記カバーCの軸方向の開
口部Oを介して予め重い前記給電線Wを収容した後、前
記カバーCの重ね合わせた前記爪部Tを前記ハンガーH
の前記スリットS内に挿入することにより、前記給電線
Wを保持するものであるため、高所での前記給電線Wの
敷設が大変であり、製作が困難であり、施工時間が長く
なるという問題があった。
【0004】そこで本発明者は、非接触給電設備におけ
る移動体の移動線路に沿って設置されたブラケットにお
いて、その横方向に突設されたハンガーの一端に形成さ
れた凹部によって構成される給電線収容部に前記給電線
を収容するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研
究開発を重ねて、高所での前記給電線の敷設が容易であ
り、施工が容易で、施工時間を短縮するという目的を達
成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の給電線保持装置は、非接触給電設備にお
ける移動体の移動線路に沿って張設され、前記移動体の
コイルに高周波電流を非接触で給電する給電線を保持す
る給電線保持装置において、前記移動線路に沿って設置
され、横方向に突設されたハンガーを備えたブラケット
と、前記ハンガーの一端に形成され、上部に開口部が形
成されることにより収容される前記給電線の少なくとも
下部を支持する凹部によって構成される給電線収容部と
から成るものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)の給
電線保持装置は、第1発明において、前記給電線収容部
に形成される開口部を塞ぐカバーを備えているものであ
る。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)の給
電線保持装置は、第2発明において、前記ハンガーの前
記開口部の周囲に溝を形成し、前記カバーの一端を係合
させるようにしたものである。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)の給
電線保持装置は、第3発明において、前記給電線収容部
が、前記ハンガーの先端に形成された略J字状の凹部に
よって構成されるものである。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)の給
電線保持装置は、第4発明において、前記略J字状の凹
部が形成された前記ハンガーの先端の上下の壁部に形成
した溝に爪を係合させることによりカバーを装着したも
のである。
【0010】本発明(請求項6に記載の第6発明)の給
電線保持装置は、第2発明ないし第5発明のいずれか
おいて、前記カバーは、軸方向において前記ハンガーの
長さより長く、両端に抜け止め用の突起を形成したもの
である。
【0011】本発明(請求項7に記載の第7発明)の給
電線保持装置は、第1発明ないし第6発明のいずれか
おいて、前記ブラケットの両端に近い上下に延在する側
壁に対称関係にテーパ部を形成して、傾けることにより
前記ブラケットを移動線路に脱着自在に装着したもので
ある。
【0012】本発明(請求項8に記載の第8発明)の給
電線保持装置は、第4発明において、 前記略J字状の凹
部が形成された前記ハンガーの先端に揺動可能に一体的
に形成され、前記上部の開口部をカバーするカバーを備
えているものである。
【0013】
【作用】上記構成より成る第1発明の給電線保持装置
は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿って
張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触で
給電する給電線を保持する給電線保持装置において、前
記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方向
に突設されたハンガーの一端に形成され、上部に開口部
が形成されることにより収容される前記給電線の少なく
とも下部を支持する前記凹部によって構成される前記給
電線収容部に、前記給電線が収容され保持されるもので
ある。
【0014】上記構成より成る第2発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの一端に形成された前記凹部に
よって構成される前記給電線収容部に、前記給電線が収
容保持されるとともに、前記給電線収容部に形成される
開口部をカバーによって塞がれているものである。
【0015】上記構成より成る第3発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの一端に形成された前記凹部に
よって構成される前記給電線収容部に、前記給電線が収
容保持されるとともに、前記給電線収容部に形成される
前記開口部の周囲に形成された溝に、前記カバーの一端
に係合させることによって塞がれているものである。
【0016】上記構成より成る第4発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状の
凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給電
線が収容保持されるとともに、前記給電線収容部に形成
される前記開口部の周囲に形成された溝に、前記カバー
の一端に係合させることによって塞がれているものであ
る。
【0017】上記構成より成る第5発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状の
凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給電
線が収容保持されるとともに、前記略J字状の凹部が形
成された前記ハンガーの先端の上下の壁部に形成した溝
に爪を係合させることにより前記カバーを装着すること
によって塞がれているものである。
【0018】上記構成より成る第6発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状の
凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給電
線が収容保持されるとともに、前記略J字状の凹部が形
成された前記ハンガーの先端の上下の壁部に形成した溝
に爪を係合させることにより前記カバーを装着すること
によって塞がれているものである。前記ハンガーの長さ
より長い前記カバーは、、両端に突起が形成されている
ので、抜け止め作用があり、常に前記ハンガーに係止さ
れ前記給電線をカバーしているものである。
【0019】上記構成より成る第7発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状の
凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給電
線が収容保持されるとともに、前記略J字状の凹部が形
成された前記ハンガーの先端の上下の壁部に形成した溝
に爪を係合させることにより前記カバーを装着すること
によって塞がれているものである。前記ブラケットは、
その両端に近い上下に延在する側壁に対称関係にテーパ
部が形成され、傾けることにより前記ブラケットを前記
移動線路に脱着自在に装着されるものである。前記ハン
ガーの長さより長い前記カバーは、両端に突起が形成さ
れているので、抜け止め作用があり、常に前記ハンガー
に係止され前記給電線をカバーしているものである。
【0020】上記構成より成る第8発明の給電線保持装
置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿っ
て張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接触
で給電する給電線を保持する給電線保持装置において、
前記移動線路に沿って設置された前記ブラケットの横方
向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状の
凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給電
線が収容保持されるとともに、前記略J字状の凹部が形
成された前記ハンガーの先端に揺動可能に一体的に形成
された前記カバーによって前記上部の開口部をカバーす
るものである。
【0021】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の給電線保持
装置は、前記移動線路に沿って設置された前記ブラケッ
トの横方向に突設されたハンガーの一端に形成され、上
部に開口部が形成されることにより収容される前記給電
線の少なくとも下部を支持する前記凹部によって構成さ
れる前記給電線収容部に、前記給電線が収容され保持さ
れるので、高所での前記給電線の敷設が容易であり、施
工が容易で、施工時間を短縮するという効果を奏する
ともに、前記給電線の下部を支持するので前記給 電線を
確実に保持することが出来るという効果を奏する。
【0022】上記作用を奏する第2発明の給電線保持装
置は、前記第1発明の効果に加え、前記給電線収容部に
形成される開口部をカバーによって塞がれているので、
前記給電線が確実に前記給電線収容部に保持されるとい
う効果を奏する。
【0023】上記作用を奏する第3発明の給電線保持装
置は、前記第2発明の効果に加え、前記給電線収容部に
形成される前記開口部の周囲に形成された溝に、前記カ
バーの一端に係合させることによって塞がれているの
で、前記給電線が一層確実に前記給電線収容部に保持さ
れるという効果を奏する。
【0024】上記作用を奏する第4発明の給電線保持装
置は、前記第3発明の効果に加え、前記ブラケットの横
方向に突設されたハンガーの先端に形成された略J字状
の凹部によって構成される前記給電線収容部に、前記給
電線が収容保持されるものであるため、前記給電線の収
容が容易であり、前記給電線の下部を支持するので確実
に保持することが出来るという効果を奏する。
【0025】上記作用を奏する第5発明の給電線保持装
置は、前記第4発明の効果に加え、前記略J字状の凹部
が形成された前記ハンガーの先端の上下の壁部に形成し
た溝に爪を係合させることにより前記カバーを装着する
ことによって塞がれているので、前記給電線収容部を確
実にカバーし、前記給電線を確実に保持するという効果
を奏する。
【0026】上記作用を奏する第6発明の給電線保持装
置は、前記第2発明ないし前記第5発明のいずれかの
果に加え、前記ハンガーの長さより長い前記カバーが、
両端に突起が形成されているので、抜け止め作用があ
り、常に前記ハンガーに係止され前記給電線を確実にカ
バーし、前記給電線を確実に保持するという効果を奏す
る。
【0027】上記作用を奏する第7発明の給電線保持装
置は、前記第1発明ないし前記第6発明のいずれかの
果に加え、前記ブラケットが、その両端に近い上下に延
在する側壁に対称関係にテーパ部が形成され、傾けるこ
とにより前記ブラケットを前記移動線路に脱着自在に装
着されるので、前記ブラケットの装着および脱着が容易
であるという効果を奏する。
【0028】上記作用を奏する第8発明の給電線保持装
置は、前記第4発明の効果に加え、非接触給電設備にお
ける移動体の移動線路に沿って張設され、前記移動体の
コイルに高周波電流を非接触で給電する給電線を保持す
る給電線保持装置において、前記移動線路に沿って設置
された前記ブラケットの横方向に突設されたハンガーの
先端に形成された略J字状の凹部によって構成される前
記給電線収容部に、前記給電線が収容保持されるととも
に、前記略J字状の凹部が形成された前記ハンガーの先
端に揺動可能に一体的に形成された前記カバーによって
前記上部の開口部をカバーするので、前記給電線収容部
を確実にカバーし、前記給電線を確実に保持するという
効果を奏する。
【0029】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0030】(第1実施例) 第1実施例の給電線保持装置は、図1ないし図6に示す
ように非接触給電設備における移動体の移動線路2に沿
って張設され、前記移動体のコイルに高周波電流を非接
触で給電する給電線5を保持する給電線保持装置におい
て、前記移動線路2に沿って一定間隔置きに設置され、
横方向に突設された複数のハンガー31、32を備えた
ブラケット3と、前記ハンガー31、32の先端に形成
され前記給電線5が収容される略J字状の凹部311、
321によって構成される給電線収容部と、前記給電線
収容部に形成される開口部を塞ぐカバー4と備えている
ものである。
【0031】前記給電線保持装置は、非接触給電設備に
おける移動体の移動線路2を構成する誘導部レール体
と、先端に給電線5を挿置する凹部311、321が形
成され水平に突設した2個のハンガー31、32を備え
た前記ブラケット3と、該ブラケットの先端に装着され
た前記カバー4によって構成される。
【0032】前記移動線路体2は、図1および図2に示
すように水平上壁21と水平下壁22と該水平上壁21
と水平下壁22とを連結する垂直壁20とから成る略H
字状の横断面の部材によって構成され、水平上壁の下面
に前記垂直壁に平行な突起23が長手方向に延在してい
るとともに、水平下壁の上面に前記垂直壁に平行な突起
24が長手方向に延在している。
【0033】前記ブラケット3は、図1および図2に示
すように矩形の板状の基部30と、先端に略J字状の凹
部が形成され前記基部30から水平に突設した2個のハ
ンガー31、32とから成る略π字状の断面の部材によ
って構成される。
【0034】前記ブラケット3の基部30は、上壁30
1および下壁302に近い上下に延在する側壁303、
304に対称関係にテーパ部305、306を形成し
て、傾けることにより前記ブラケット3を一定間隔毎に
前記移動線路体2の前記突起23と前記垂直壁20との
間の隙間に脱着自在に装着される構成より成るものであ
る。
【0035】前記ハンガー31、32は、図1および図
3に示すように前記給電線5が挿置される略4分の3円
状の凹部311、321が先端上部に形成されるととも
に、先端部上下水平壁に前記カバーのツメ部が係合する
溝部312、322が形成され、その他の部分には軽量
化のための長円形の空洞が形成されている。
【0036】前記カバー4は、図5および図6に示すよ
うに円弧部40と該円弧部40の両端に対向間隔が徐々
に狭くなるように配設され先端に前記ハンガー31、3
2の溝部312、322に係合するV字状の爪411、
421を形成した上下の直線部41、42とから成る略
U字状の横断面の軸方向において前記ハンガー31、3
2の長さより長い部材より成る。
【0037】前記V字状の爪411、421は、前記ハ
ンガー31、32の先端の上下の壁部に形成した略台形
状の溝部312、322と嵌め合いロック構造を構成
し、前記給電線5を締め付け固定する構成より成る。
【0038】前記カバー4は、図6に示すように前記上
下の直線部41、42の長手方向の両端片側に対称に直
角方向に突出した突起412および422を形成して、
前記ハンガー31、32に対して該カバー4を位置決め
し、前記ハンガー3から該カバー4が長手方向に脱落す
るのを防止するとともに、前記給電線の長手方向のずれ
を阻止し得る構成より成る。
【0039】上記構成より成る第1実施例の給電線保持
装置は、非接触給電設備における移動体の移動線路に沿
って設置された前記移動線路体2の前記突起23と前記
垂直壁20との間の隙間に一定間隔置きに前記ブラケッ
ト3の前記上壁301および下壁302が装着される。
【0040】前記移動線路体2に対して一定間隔置きに
装着された前記ブラケット3から水平方向であって横方
向に突設された複数のハンガー31、32の先端に形成
された略J字状の凹部311、321によって構成され
る前記給電線収容部に、前記給電線5が収容保持され
る。
【0041】前記略J字状の凹部311、321が形成
された前記ハンガー31、32の先端の上下の壁部に形
成した溝部312、322に前記V字状の爪411、4
21を係合させることにより前記カバー4を装着するこ
とによって、前記略J字状の凹部311、321の上部
の開口部を塞ぐとともに、前記給電線5を締め付け固定
するものである。
【0042】前記ブラケット3は、その両端の上下壁3
01、302に近い上下に延在する側壁303、304
に対称関係にテーパ部305、306が形成され、該ブ
ラケット3を反時計方向に傾けることにより、前記ブラ
ケット3を前記移動線路体2に脱着自在に装着されるの
である。
【0043】前記ハンガー31、32の長さより長い前
記カバー4は、、長手方向に両端に突起412、422
が形成されているので、抜け止め作用があり、該カバー
4は常に前記ハンガー31、32に係止され前記給電線
5をカバーしているのである。
【0044】上記作用を奏する第1実施例の給電線保持
装置は、前記移動線路に沿って前記移動線路体2に対し
て一定間隔置きに設置された前記ブラケット3の横方向
に突設されたハンガー31、32の一端に形成された前
記凹部311、321によって構成される前記給電線収
容部に、前記給電線5が収容され保持されるので、給電
線をカバーとハンガーによって所定間隔毎に支持して垂
れることなく、高所での前記給電線5の敷設作業が容易
であり、施工が容易であり、施工時間を大幅に短縮する
ことが出来るという効果を奏する。
【0045】また第1実施例の給電線保持装置は、前記
給電線収容部311、321に形成される開口部を前記
カバー4によって塞がれているので、前記給電線5が確
実に前記給電線収容部311、321に保持されるとい
う効果を奏する。
【0046】さらに第1実施例の給電線保持装置は、前
記給電線収容部311、321に形成される前記開口部
の周囲に形成された前記溝312、322に、前記カバ
ー4の一端に係合させることによって塞がれているの
で、前記給電線5が一層確実に前記給電線収容部31
1、321に保持されるとともに、施工時の前記給電線
の垂れを防止するという効果を奏する。
【0047】また第1実施例の給電線保持装置は、前記
ブラケット3の水平方向に突設された複数のハンガー3
1、32の先端に形成された略J字状の凹部311、3
21によって構成される受皿状の前記給電線収容部に、
前記給電線5が収容保持して仮置きおよび仮配線出来る
ものであるため、ワンタッチで容易に敷設することがで
き、前記給電線5の収容および施工が容易であり、前記
給電線5の下部を支持するので確実に保持することが出
来るという効果を奏する。
【0048】さらに第1実施例の給電線保持装置は、前
記略J字状の凹部311、321が形成された前記ハン
ガー31、32の先端の上下の壁部に形成した溝31
2、322に爪411、421を係合ロックさせること
により、前記カバー4を装着することによって塞ぐとと
もに前記給電線5を締付け固定するので、前記給電線収
容部311、321を確実にカバーし、前記給電線5を
確実に保持固定するという効果を奏する。
【0049】また第1実施例の給電線保持装置は、前記
ハンガー31、32の長さより長い前記カバー4が、両
端の片側に前記突起412、422が形成されているの
で、該カバー4の成形を容易にするとともに、抜け止め
作用があり、常に前記ハンガー31、32に係止され前
記給電線5を確実にカバーし、前記給電線5を長手方向
に確実に保持固定するという効果を奏する。すなわち、
前記給電線5の施工時に該給電線に張力が作用しても、
カバー4の位置ずれが発生しない。
【0050】さらに第1実施例の給電線保持装置は、前
記ブラケット3が、その両端の上下壁301、302に
近い上下に延在する前記側壁303、304に対称関係
に前記テーパ部305、306が形成され、反時計方向
に傾けることにより前記ブラケット3を前記移動線路体
2に脱着自在に装着されるので、前記ブラケット3の装
着および脱着が容易であるという効果を奏する。
【0051】また第1実施例の給電線保持装置は、前記
カバー4の取外しが容易であるため、前記移動線路2の
レイアウト変更時にも新しい部品を容易したりする必要
が無いという効果を奏する。
【0052】(第2実施例) 第2実施例の給電線保持装置は、図7に示すように上述
の第1実施例におけるハンガー31および32の前記給
電線収容部を構成する略J字状の凹部311、321の
開口部を塞ぐ様に薄肉で可撓性のカバー部313、32
3を付加した点が前記第1実施例との相違点である。
【0053】上記構成より成る第2実施例の給電線保持
装置は、前記可撓性のカバー部313、323を開けて
前記給電線5を前記給電線収容部を構成する略J字状の
凹部311、321に挿置するもので、上記第1実施例
と同様の効果を奏するとともに、カバー部313、32
3を前記ハンガー31、32に一体的に形成したので、
別部品としてのカバー4を不要にするとともに、カバー
4を装着する工数を不要にするので、コストおよび施工
工数を低減するという効果を奏する。
【0054】(第3実施例)第3実施例の給電線保持装
置は、図8に示すように上述の第1実施例におけるハン
ガー31および32の前記給電線収容部を構成する略J
字状の凹部311、321を構成する壁部の先端を延長
して上面に開口部が形成される様に薄肉で可撓性の先端
部314、324を付加した点が前記第1実施例との相
違点である。
【0055】上記構成より成る第3実施例の給電線保持
装置は、前記給電線5を上方から下方に移動させること
により、前記可撓性の先端部314、324を開けて前
記給電線収容部を構成する略J字状の凹部311、32
1に挿置するもので、上記第1実施例と同様の効果を奏
するとともに、前記ハンガー31、32の先端上部に一
体的に形成した先端部314、324によって、前記給
電線5の脱落を防止して前記給電線の保持性を高めると
いう効果を奏する。
【0056】また第3実施例の給電線保持装置は、別部
品としてのカバー4を不要にするとともに、カバー4を
装着する工数を不要にするので、コストおよび施工工数
を低減するという効果を奏する。
【0057】(第4実施例) 第4実施例の給電線保持装置は、図9に示すように上述
の第1実施例におけるハンガー31および32の前記給
電線収容部を構成する略J字状の凹部311、321を
構成する壁部の先端を若干上部に延長して上面に逆V字
状の溝部3111、3211を形成するとともに、上面
に形成される開口部3112、3212を塞ぐように先
端に逆V字状の突起3151、3251を配設するとと
もに、中央部下部に直線平坦面3152、3252を配
設したカバー部315、325を前記ハンガー31、3
2の肩部316、326に揺動可能に一体的に形成した
点が前記第1実施例との相違点である。
【0058】上記構成より成る第4実施例の給電線保持
装置は、前記カバー部315、325を時計方向に揺動
させ、前記給電線5を上方から下方に移動させることに
より、前記給電線収容部を構成する略J字状の凹部31
1、321内に挿置した後、前記カバー部315、32
5を反時計方向に揺動させて先端の逆V字状の突起31
51、3251を前記逆V字状の溝部3111、321
1に係合させるものである。
【0059】上記作用を奏する第4実施例の給電線保持
装置は、上記第1実施例と同様の効果を奏するととも
に、前記カバー部315、325の中央部下部に直線平
坦面3152、3252を形成したので、先端の逆V字
状の突起3151、3251を前記逆V字状の溝部31
11、3211に係合させた時には、直線平坦面315
2、3252が前記給電線を押圧固定し、長手方向のず
れを防止するという効果を奏する。
【0060】また第4実施例の給電線保持装置は、先端
の逆V字状の突起3151、3251を前記逆V字状の
溝部3111、3211に係合させる前記カバー部31
5、325によって、前記給電線5を完全にカバーし、
前記給電線5の脱落を確実に防止して前記給電線の保持
性を一層高めるという効果を奏する。
【0061】さらに第4実施例の給電線保持装置は、別
部品としてのカバー4を不要にするとともに、カバー4
を装着する工数を不要にするので、コストおよび施工工
数を低減するという効果を奏する。
【0062】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す断面図である。
【図2】本第1実施例装置の一部を示す側面図である。
【図3】本第1実施例装置のブラケットおよびハンガー
を示す断面図である。
【図4】本第1実施例装置のブラケットおよびハンガー
を示す側面図である。
【図5】本第1実施例装置のカバーを示す断面図であ
る。
【図6】本第1実施例装置のカバーを示す側面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例装置のハンガーを示す断面
図である。
【図8】本発明の第3実施例装置のハンガーを示す断面
図である。
【図9】本発明の第4実施例装置のハンガーを示す断面
図である。
【図10】従来装置のブラケットおよびハンガーを示す
断面図である。
【図11】従来装置のカバーを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
3 ブラケット 4 カバー 5 給電線 31、32 ハンガー 311、321 略J字状の凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−251704(JP,A) 特開 平8−188070(JP,A) 特開 平8−251703(JP,A) 特開 昭57−172832(JP,A) 実開 平1−94170(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60M 7/00 B60L 5/00 H02J 17/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触給電設備における移動体の移動線
    路に沿って張設され、前記移動体のコイルに高周波電流
    を非接触で給電する給電線を保持する給電線保持装置に
    おいて、 前記移動線路に沿って設置され、横方向に突設されたハ
    ンガーを備えたブラケットと、 前記ハンガーの一端に形成され、上部に開口部が形成さ
    れることにより収容される前記給電線の少なくとも下部
    を支持する凹部によって構成される給電線収容部とから
    成ることを特徴とする給電線保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記給電線収容部に形成される開口部を塞ぐカバーを備
    えていることを特徴とする給電線保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ハンガーの前記開口部の周囲に溝を形成し、前記カ
    バーの一端を係合させるようにしたことを特徴とする給
    電線保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記給電線収容部が、前記ハンガーの先端に形成された
    略J字状の凹部によって構成されることを特徴とする給
    電線保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記略J字状の凹部が形成された前記ハンガーの先端の
    上下の壁部に形成した溝に爪を係合させることによりカ
    バーを装着したことを特徴とする給電線保持装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないしのいずれかにおいて、 前記カバーは、軸方向において前記ハンガーの長さより
    長く、両端に抜け止め用の突起を形成したことを特徴と
    する給電線保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないしのいずれかにおいて、 前記ブラケットの両端に近い上下に延在する側壁に対称
    関係にテーパ部を形成して、傾けることにより前記ブラ
    ケットを移動線路に脱着自在に装着したことを特徴とす
    る給電線保持装置。
  8. 【請求項8】 請求項4において、 前記略J字状の凹部が形成された前記ハンガーの先端に
    揺動可能に一体的に形成され、前記上部の開口部をカバ
    ーするカバーを備えていることを特徴とする給電線保持
    装置。
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