JP3248128B2 - 非線形パルス伝送用光中継器および非線形パルス伝送システム - Google Patents

非線形パルス伝送用光中継器および非線形パルス伝送システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形パルス伝送
において、線形波であるOTDR信号(Optical
Time Domain Reflectometo
ry;破断点測定)や監視信号が使用できる光中継器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すような光増幅器を用いた多中
継光伝送系では、伝送路である光ファイバで生じる非線
形効果と波長分散により送信パルス波形が劣化するた
め、伝送速度の高速化や伝送距離の長距離化を達成する
上で問題となっていた。
【0003】上記送信パルス波形の劣化を防ぐ手段とし
て提案された伝送系(F.Fontana et a
l.,“Self−starting sliding
−frequency fiber soliton
laser”,Electron.Lett.,30,
pp.321−322(1994))が、図2に示した
ものであり、図1の光フィルタに比べ狭帯域な光フィル
タと光周波数シフタを用いている。この伝送路の平均零
分散波長より長波長側に送信パルスの中心周波数とこの
中心周波数に光フィルタのそれが一致するように設定す
るとともに、送信パルス幅と伝送路の波長分散で決まる
光パワーに送信出力を設定すると、上記光フィルタと光
周波数シフタの働きにより、波長分散と光非線形効果に
よる自己位相変調とがバランスする光ソリトン効果が強
調されるため、送信パルス波形の劣化を低減することが
可能となる。
【0004】光周波数シフタを用いず、上記光フィルタ
の中心周波数をスライドさせることでも、同様の伝送が
可能である(L.F.Mollenauer et a
l.,“The sliding−frequency
guiding filter: an impro
ved form of soliton jitte
r control”,Opt.Lett.,17,p
p.1575−1577(1992))。
【0005】しかしながら、システム運用上必須である
OTDRや監視(SV)用の信号は、通常非線形効果を
用いない線形波であるため、上記伝送系では使用ができ
ない。
【0006】非線形パルス信号は光周波数シフタにより
周波数シフトを受けても、光ファイバの非線形効果と光
フィルタにより、非線形パルス信号の中心波長は光フィ
ルタのそれに一致して伝搬する。一方、システム運用上
必須であるOTDRや監視(SV)用の信号は、通常光
ファイバの非線形効果が作用しないように、伝送路への
入力光パワーを設定しているため、光周波数シフタによ
る周波数シフトで、その中心周波数が伝搬するにつれ徐
々にずれてくる。光フィルタの中心周波数は伝搬方向に
対して同一の値に固定されているため、周波数シフトを
受けたOTDRや監視(SV)用の信号は、伝搬するに
つれ減衰してしまい、このような伝送系では使用ができ
ず、システム構成上の大きな問題となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非線
形パルス伝送において、OTDRやSV用の線形波信号
が使用可能となる光中継器及び光伝送システムを構成す
ることを目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した非線形パルス伝
送系において、OTDRや監視用の線形波信号を伝送で
きる光中継器は従来皆無であった。図3に本発明におけ
る光中継器の構成を示す。狭帯域光フィルタと光周波数
シフタを用いて送信パルス波形の劣化を防止する際の光
中継器である。光フィルタの透過特性に対して、非線形
パルス信号、OTDR及びSV信号の中心波長を図に示
すように配置する。即ち、非線形パルス信号波長は伝送
路の平均零分散波長より長波長側(異常分散領域)に、
OTDR及びSV信号波長は平均零分散波長より短波長
側の正常分散領域に配置する。光増幅器を通過した非線
形パルス信号は、光サーキュレータ、光フィルタ及び光
周波数シフタを通過後、全反射ミラーで反射され、再び
光周波数シフタ、光フィルタ及び光サーキュレータを通
過し伝送路に出射される。
【0009】一方、OTDR及びSV信号は、光サーキ
ュレータを通過後光フィルタで反射されて光サーキュレ
ータに戻り、伝送路に出射されるため、光周波数シフタ
による周波数シフトを受けない。従って、線形波である
OTDR及びSV信号は、非線形パルス信号と同様にこ
の光中継器を用いて伝送することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の実施例であり、
4−1は光増幅器、4−2は光サーキュレータ、4−3
は光フィルタ、4−4は光周波数シフタ、4−5は全反
射ミラーである。上述したように、光フィルタ4−3の
透過特性に対して、非線形パルス信号、OTDR及びS
V信号の中心波長を図に示すように配置する。即ち、非
線形パルス信号波長は伝送路の平均零分散波長λ0 より
長波長側に、OTDR及びSV信号波長はλ0 より短波
長側に配置する。光増幅器4−1を通過した非線形パル
ス信号は、光サーキュレータ4−2、光フィルタ4−3
及び光周波数シフタ4−4を通過後、全反射ミラー4−
5で反射され、再び光周波数シフタ4−4、光フィルタ
4−3及び光サーキュレータ4−2を通過し伝送路に出
射される。
【0011】一方、OTDR及びSV信号は、光サーキ
ュレータ4−2を通過後光フィルタ4−3で反射されて
光サーキュレータ4−2に戻り、伝送路に出射されるた
め、光周波数シフタ4−4による周波数シフトを受けな
い。従って、線形波であるOTDR及びSV信号は、非
線形パルス信号と同様にこの光中継器を用いて伝送する
ことが可能となる。
【0012】図5は、本発明の実施例であり、5−1は
光増幅器、5−2は光サーキュレータ、5−3は光フィ
ルタ、5−4は光周波数シフタ、5−5は全反射ミラ
ー、5−6は光フィルタ、5−7は光増幅器出力用制御
回路、5−8は光分岐器である。この実施例の特徴は、
伝送路に出射した光出力の一部を光分岐器5−8で分岐
後、光フィルタ5−3と同様の透過特性を持つ光フィル
タ5−6と光増幅器出力用制御回路5−7を用いて、光
増幅器の出力を制御することで、非線形波信号の出力が
所望の値(図1の送信器の出力とほぼ同じレベル)にな
るようにすることである。
【0013】光増幅器の出力の制御は、励起光源の注入
電流を制御して増幅率を制御することにより行なう。
【0014】図6は、本発明の実施例であり、6−1は
光増幅器、6−2は光サーキュレータ、6−3は光フィ
ルタ、6−4は偏波ビームスプリッタ、6−5は光周波
数シフタ、6−6は偏波保持光ファイバである。この実
施例の特徴は、光周波数シフタが偏光依存性を有する場
合、偏波ビームスプリッタ6−4と偏波保持光ファイバ
6−6を用いて、光周波数シフタ6−5の偏光依存性を
補償していることである。偏波保持光ファイバ6−6は
90度ねじりp、sそれぞれの偏光に対して同一の主軸
が対応するように配置する。このように光学系を配置す
ると、偏波ビームスプリッタ6−4でp偏光とs偏光に
分離され、偏波保持光ファイバ6−6を左右両回りに伝
搬する非線形波信号は、光周波数シフタ6−5に対して
は同一直線偏波で通過することができるため、光周波数
シフタ6−5の偏光依存性が補償される。偏波保持光フ
ァイバ6−6を伝搬した非線形波信号は、再び、偏波ビ
ームスプリッタで合波されて、光フィルタ6−3に戻
る。
【0015】図7は、本発明の実施例であり、7−1は
光増幅器、7−2は光サーキュレータ、7−3は光フィ
ルタ、7−4は偏波ビームスプリッタ、7−5は光周波
数シフタ、7−6は偏波保持光ファイバ、7−7は光フ
ィルタ、7−8は光増幅器出力用制御回路、7−9は光
分岐器である。実施例3との差異は、伝送路に出射した
光出力の一部を光分岐器7−9で分岐後、光フィルタ7
−3と同様の透過特性を持つ光フィルタ7−7と光増幅
器出力用制御回路7−8を用いて、光増幅器出力を制御
することで、非線形波信号の出力が所望の値になるよう
にすることである。
【0016】図8は、本発明の実施例であり、8−1は
光増幅器、8−2は光サーキュレータ、8−3は光フィ
ルタ(2)、8−4は光フィルタ(1)、8−5は光周
波数シフタ、8−6は全反射ミラーである。実施例1と
の差異は、図中に示した透過特性を有する2種類の光フ
ィルタを用いたことである。光フィルタ(2)8−3
に、周期性を有する透過特性を与えることで、波長多重
伝送が可能となる。
【0017】図9は、本発明の実施例であり、9−1は
光増幅器、9−2は光サーキュレータ、9−3は光フィ
ルタ(2)、9−4は光フィルタ(1)、9−5は光周
波数シフタ、9−6は全反射ミラー、9−7は光フィル
タ(3)、9−8は光増幅器出力用制御回路、9−9は
光分岐器である。実施例5との差異は、伝送路に出射し
た光出力の一部を光分岐器9−9で分岐後、図中に示し
た透過特性を有する光フィルタ(3)9−7と光増幅器
出力用制御回路9−8を用いて、光増幅器出力を制御す
ることで、非線形波信号の出力が所望の値になるように
することである。
【0018】図10は、本発明の実施例であり、10−
1は光増幅器、10−2は光サーキュレータ、10−3
は光フィルタ(2)、10−4は光フィルタ(1)、1
0−5は偏波ビームスプリッタ、10−6は光周波数シ
フタ、10−7は偏波保持光ファイバである。この実施
例の特徴は、光周波数シフタが偏光依存性を有する場合
に、偏波ビームスプリッタ10−5と偏波保持光ファイ
バ10−7を用いて、光周波数シフタ10−6の偏光依
存性を補償していることである。
【0019】図11は、本発明の実施例であり、11−
1は光増幅器、11−2は光サーキュレータ、11−3
は光フィルタ(2)、11−4は光フィルタ(1)、1
1−5は偏波ビームスプリッタ、11−6は光周波数シ
フタ、11−7は偏波保持光ファイバ、11−8は光フ
ィルタ(3)、11−9は光増幅器出力用制御回路、1
1−10は光分岐器である。実施例7との差異は、伝送
路に出射した光出力の一部を光分岐器11−10で分岐
後、実施例6の光フィルタ(3)と同様の透過特性を有
する光フィルタ(3)11−8と光増幅器出力用制御回
路11−9を用いて、光増幅器出力を制御することで、
非線形波信号の出力が所望の値になるようにすることで
ある。
【0020】なお、上記各実施例において、光サーキュ
レータ(及びこれに結合する光フィルタ、光周波数シフ
タ、全反射ミラー)が光増幅器の出力側に結合されてい
るが、これを光増幅器の入力側に結合することが可能で
ある。又、光周波数シフタを用いず、代りに、光フィル
タの通過帯域の中心周波数を中継器毎に所定値だけずら
して構成しても同様の伝送が可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、非線形波は光周波数シ
フタと光フィルタの作用により送信パルス波形の劣化を
低減することができ、一方、線形波は光周波数シフタと
光フィルタの作用をうけないので、上記非線形波の伝送
系で使用することができる。
【0022】以上説明したように、本発明を用いれば、
OTDRやSV用の線形波信号を非線形パルス信号と同
様に伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の多中継光伝送系を示す。
【図2】従来の別の多中継光伝送系を示す。
【図3】本発明による光中継器の原理を示す図である。
【図4】本発明の実施例1を示す図である。
【図5】本発明の実施例2を示す図である。
【図6】本発明の実施例3を示す図である。
【図7】本発明の実施例4を示す図である。
【図8】本発明の実施例5を示す図である。
【図9】本発明の実施例6を示す図である。
【図10】本発明の実施例7を示す図である。
【図11】本発明の実施例8を示す図である。
【符号の説明】
4−1 光増幅器 4−2 光サーキュレータ 4−3 光フィルタ 4−4 光周波数シフタ 4−5 全反射ミラー 5−1 光増幅器 5−2 光サーキュレータ 5−3 光フィルタ 5−4 光周波数シフタ 5−5 全反射ミラー 5−6 光フィルタ 5−7 光増幅器出力用制御回路 5−8 光分岐器 6−1 光増幅器 6−2 光サーキュレータ 6−3 光フィルタ 6−4 偏波ビームスプリッタ 6−5 光周波数シフタ 6−6 偏波保持光ファイバ 7−1 光増幅器 7−2 光サーキュレータ 7−3 光フィルタ 7−4 偏波ビームスプリッタ 7−5 光周波数シフタ 7−6 偏波保持光ファイバ 7−7 光フィルタ 7−8 光増幅器出力用制御回路 7−9 光分岐器 8−1 光増幅器 8−2 光サーキュレータ 8−3 光フィルタ(2) 8−4 光フィルタ(1) 8−5 光周波数シフタ 8−6 全反射ミラー 9−1 光増幅器 9−2 光サーキュレータ 9−3 光フィルタ(2) 9−4 光フィルタ(1) 9−5 光周波数シフタ 9−6 全反射ミラー 9−7 光フィルタ(3) 9−8 光増幅器出力用制御回路 9−9 光分岐器 10−1 光増幅器 10−2 光サーキュレータ 10−3 光フィルタ(2) 10−4 光フィルタ(1) 10−5 偏波ビームスプリッタ 10−6 光周波数シフタ 10−7 偏波保持光ファイバ 11−1 光増幅器 11−2 光サーキュレータ 11−3 光フィルタ(2) 11−4 光フィルタ(1) 11−5 偏波ビームスプリッタ 11−6 光周波数シフタ 11−7 偏波保持光ファイバ 11−8 光フィルタ(3) 11−9 光増幅器出力用制御回路 11−10 光分岐器
フロントページの続き (56)参考文献 河合伸悟、他“周波数スライディング を用いた10Gb/s光ソリトン周回伝送 実験”1995年電子情報通信学会総合大 会、B−1149、P.595 河合伸悟、他“周波数スライディング を用いた10Gb/s−30,000km光ソ リトン周回伝送実験”1995年電子情報通 信学会ソサイエティ大会、B−732、P. 399 鈴木謙一、他“零分散波長近傍の自己 スライディング効果を用いた非線形光パ ルス無中継伝送”1996年電子情報通信学 会総合大会、B−1110、P.542 河合伸悟、他“狭帯域スライディング フィルタを用いた断熱圧縮光ソリトン伝 送”1996年電子情報通信学会総合大会、 B−1167、P.599 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 G02B 6/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介して非線形光信号を伝送する
    システムで使われる非線形パルス伝送用光中継器におい
    て、 入力光信号を増幅するための光増幅器と、 少なくとも3つの入出力端子を有し、光増幅器の出力光
    が第1の端子に入力され、第1の端子からの入力光は第
    2の端子から出力され、第2の端子からの入力光は光中
    継器の出力光を与える第3の端子から出力される光結合
    手段と、 該光結合手段の第2の端子と光学的に結合され、伝送路
    の零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持ち、通過帯
    域以外の波長の光は反射して前記光結合手段の第2の端
    子に入力する第1の光フィルタと、第1の 光フィルタを通過した光に周波数シフトを与える
    光周波数シフタと、 該光周波数シフタの出力光を反射して光周波数シフタに
    戻す全反射ミラーとを有する非線形パルス伝送用光中継
    器。
  2. 【請求項2】 伝送路を介して非線形光信号を伝送する
    システムで使われる非線形パルス伝送用光中継器におい
    て、 入力光信号を増幅するための光増幅器と、 少なくとも3つの入出力端子を有し、光増幅器の出力光
    が第1の端子に入力され、第1の端子からの入力光は第
    2の端子から出力され、第2の端子からの入力光は光中
    継器の出力光を与える第3の端子から出力される光結合
    手段と、 該光結合手段の第2の端子と光学的に結合され、伝送路
    の零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持ち、通過帯
    域以外の波長の光は反射して前記光結合手段の第2の端
    子に入力する第1の光フィルタと、 第1の光フィルタを通過した光を2つの偏光に分離する
    偏波ビームスプリッタと、 偏波ビームスプリッタの第1の出力に偏波保持光ファイ
    バで結合され、当該偏波ビームスプリッタの第2の出力
    90度のねじりを加えた偏波保持光ファイバで結合
    れ、前記光フィルタを通過した光に周波数シフトを与え
    る光周波数シフタとを有することを特徴とする非線形パ
    ルス伝送用光中継器。
  3. 【請求項3】 前記光結合手段の第3の端子の出力を分
    岐して入力する前記フィルタと同様の中心波長に通過帯
    域を持つ第2の光フィルタと、当該第2の光フィルタの
    出力を所定の値に調整する電子回路を持つことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の非線形パルス伝送用光中継
    器。
  4. 【請求項4】 前記第1及び/又は第2の光フィルタ
    が、波長に対して周期的な透過特性を有する光フィルタ
    伝送路の零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持
    つ光フィルタから構成されることを特徴とする請求項
    1から3のいずれか1項に記載の非線形パルス伝送用光
    中継器。
  5. 【請求項5】 伝送路と光中継器を介して、非線形光信
    号と、障害点探索やシステムの監視のための監視光信号
    を伝送する非線形パルス伝送システムにおいて、 光中継器は、 入力光信号を増幅するための光増幅器と、 少なくとも3つの入出力端子を有し、光増幅器の出力光
    が第1の端子に入力され、第1の端子からの入力光は第
    2の端子から出力され、第2の端子からの入力光は第3
    の端子から出力される光結合手段と、 光結合手段の第2の端子と光学的に結合され、伝送路の
    零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持ち、通過帯域
    以外の波長の光は反射して前記光結合手段の第2の端子
    に入力する光フィルタと、 該光フィルタを通過した光に周波数シフトを与える光周
    波数シフタと、 光周波数シフタの出力光を反射して光周波数シフタに戻
    す全反射ミラーとを有し、 光結合手段の第3の端子を光中継器の出力端子とし、 非線形光信号の波長は伝送路の零分散波長よりも長波長
    側に設定され、 監視光信号の波長は伝送路の零分散波長よりも短波長側
    に設定されることを特徴とする非線形パルス伝送システ
    ム。
  6. 【請求項6】 伝送路を介して非線形光信号を伝送する
    システムで使われる非線形パルス伝送用光中継器におい
    て、 入力光信号を増幅するための光増幅器と、 少なくとも3つの入出力端子を有し、光増幅器の入力光
    が第1の端子に入力され、第1の端子からの入力光は第
    2の端子から出力され、第2の端子からの入力光は第3
    の端子から出力されて前記光増幅器に入力される光結合
    手段と、 該光結合手段の第2の端子と光学的に結合され、伝送路
    の零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持ち、通過帯
    域以外の波長の光は反射して前記光結合手段の第2の端
    子に入力する光フィルタと、 光フィルタを通過した光に周波数シフトを与える光周波
    数シフタと、 該光周波数シフタの出力光を反射して光周波数シフタに
    戻す全反射ミラーとを有する非線形パルス伝送用光中継
    器。
  7. 【請求項7】 伝送路を介して非線形光信号を伝送する
    システムで使われる非線形パルス伝送用光中継器におい
    て、 入力光信号を増幅するための光増幅器と、 少なくとも3つの入出力端子を有し、光増幅器の出力光
    が第1の端子に入力され、第1の端子からの入力光は第
    2の端子から出力され、第2の端子からの入力光は光中
    継器の出力光を与える第3の端子から出力される光結合
    手段と、 該光結合手段の第2の端子と光学的に結合され、伝送路
    の零分散波長よりも長波長側に通過帯域を持ち、通過帯
    域以外の波長の光は反射して前記光結合手段の第2の端
    子に入力する光フィルタと、 該光フィルタの出力光を反射して光フィルタに戻す全反
    射ミラーとを有し、前記光フィルタの通過帯域の中心波
    長が各光中継器ごとに所定値だけずれていることを特徴
    とする、非線形パルス伝送用光中継器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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河合伸悟、他"周波数スライディングを用いた10Gb/s−30,000km光ソリトン周回伝送実験"1995年電子情報通信学会ソサイエティ大会、B−732、P.399
河合伸悟、他"周波数スライディングを用いた10Gb/s光ソリトン周回伝送実験"1995年電子情報通信学会総合大会、B−1149、P.595
河合伸悟、他"狭帯域スライディングフィルタを用いた断熱圧縮光ソリトン伝送"1996年電子情報通信学会総合大会、B−1167、P.599
鈴木謙一、他"零分散波長近傍の自己スライディング効果を用いた非線形光パルス無中継伝送"1996年電子情報通信学会総合大会、B−1110、P.542

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JPH09284234A (ja) 1997-10-31

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