JP3247750U - フローティングコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】静電放電保護能力を有するフローティングコネクタを提供する。【解決手段】第1ハウジング20と、第2ハウジング30と、導電性のシェル32と、接地部材70と、複数のコンタクトと、を備えるフローティングコネクタ12であって、第2ハウジングは、相手コネクタに第1方向に嵌合する嵌合部を有する。第2ハウジングは、第1方向に垂直な平面内で移動可能に第1ハウジングに取り付けられる。導電性のシェルは、第2ハウジングの外周を覆うように第2ハウジングに取り付けられる。導電性のシェルは、側接触部を有する。接地部材は、第1ハウジングに取り付けられる。接地部材は、本体部を有する。接地部材の本体部は側接触部と平行であり、本体部には側接触部に接触する接触アームが形成されている。【選択図】図3
Description
本考案は、フローティングコネクタに関し、特に、静電放電保護能力を有するフローティングコネクタに関する。
2つのコネクタが互いに接続されると、一方のコネクタに蓄積された電荷が他方に移動し、静電放電(ESD)が発生する可能性がある。
ユーザーがコネクタを操作するためにコネクタに触れると、ユーザーからコネクタの金属部分に電荷が移動する可能性がある。これも静電放電の原因の一つである。
静電放電によって発生する電圧は、プリント基板に実装された半導体デバイスなどの電子部品を損傷させるのに十分なほど高い場合がある。静電放電の問題を軽減するために、コネクタには静電放電保護の能力が必要である。
本考案の目的は、接続対象物の取り付け位置の誤差を吸収できるフローティングコネクタを提供することにある。
本考案の他の目的は、高周波特性に優れたフローティングコネクタを提供することにある。
本考案の他の目的は、静電放電保護能力を有するフローティングコネクタを提供することにある。
本考案の実施形態によれば、第1ハウジングと、第2ハウジングと、導電性のシェルと、接地部材と、複数のコンタクトと、を備えるフローティングコネクタが提供される。第2ハウジングは、相手コネクタに第1方向に嵌合する嵌合部を有する。第2ハウジングは、第1方向に垂直な平面内で移動可能に第1ハウジングに取り付けられる。前記コンタクトは、導電性材料からなり、前記第1方向に垂直な第2方向に所定の間隔で配置されている。前記コンタクトは、被固定部、第1被保持部、バネ部、第2被保持部、及び接触部を有する。前記第1被保持部は、前記第1ハウジングに保持される。前記第2被保持部は、前記第2ハウジングに保持される。前記第1被保持部は、前記被固定部から連続している。前記バネ部は、前記第1被保持部と前記第2被保持部とを接続する。前記接触部は、前記第2被保持部から連続している。前記導電性のシェルは、前記第2ハウジングの外周を覆うように前記第2ハウジングに取り付けられる。前記導電性のシェルは、側接触部を有する。前記側接触部は、前記第1方向に垂直な平面に平行である。前記接地部材は、前記第1ハウジングに取り付けられる。前記接地部材は、本体部を有する。前記接地部材の前記本体部は側接触部と平行であり、前記本体部には前記側接触部に接触する接触アームが形成されている。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記接地部材は前記本体部の両端に形成された2つの固定脚を有し、前記接地部材の前記固定脚は被保持部と被固定部を有し、前記被保持部は前記第1ハウジングに干渉して挿入され、前記接地部材は前記被固定部によって接地される。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記接地部材は接地脚と2つの固定脚を有し、前記固定脚は前記本体部の両端に形成され、前記接地部材の前記固定脚は係合部を有し、前記第1ハウジングには前記係合部に係合する突起部が形成され、前記接地部材は前記接地脚によって接地される。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記接地脚は被保持部と被固定部を有し、前記接地脚は、前記接地脚の前記被保持部が前記接地部材の前記本体部と平行になるように、かつ前記接地脚の前記被固定部が前記第1方向に延びるように、略Z字状に曲げられており、前記接地脚の前記被保持部は前記第1ハウジングに干渉して挿入される。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記導電性のシェルはESDシェルである。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記第2ハウジングは、前記接地部材により、前記第1ハウジングに対して前記第1方向に垂直な平面内において移動可能に規制される。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記接触アームと前記側接触部との接触を確保するために、前記接触アームの先端付近には、前記側接触部側に膨出する丸凸部が形成されている。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記接触アームと前記側接触部との接触を確保するために、前記接触アームの先端には、前記側接触部に曲がった撓み部が形成されている。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記撓み部のエッジは、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して移動する際に、前記側接触部上の酸化物、塵、または異物を掻き落とす手段として機能する。
本考案のフローティングコネクタによれば、前記導電性のシェルは、前記相手コネクタの導電性のシェルに接触する弾性接触部をさらに有する。
本考案が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本考案の明細書および添付図面を参照することにより、本考案の技術的特徴、その他の目的および利点をよく理解できるであろう。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施例に係るコネクタアセンブリを説明する。各図面において、同様の構成要素または同じ機能を持つ構成要素には同じ符号が付けられている。図面は実際の寸法関係で描かれたものではない。以下において、「コンタクト」という用語は、特に断りのない限り、通常、信号コンタクトを指すことに留意されたい。
[第1実施例]
図1は、嵌合状態にある本考案の第1実施例に係るコネクタアセンブリを示す斜視図である。コネクタアセンブリ全体には、符号10が付されている。コネクタアセンブリ10は、フローティングコネクタ12と相手コネクタ14を備える。図2は、非嵌合状態にあるコネクタアセンブリ10を示す斜視図である。
フローティングコネクタ12は、ソケットコネクタとして具体化される。相手コネクタ14は、プラグコネクタとして具体化される。
図3は、本考案の第1実施例に係るフローティングコネクタ12を示す分解斜視図である。図4は、本考案の第1実施例に係るフローティングコネクタ12の断面を示す側面図である。図3及び図4を参照して、本考案の第1実施例に係るフローティングコネクタ12の構成要素を説明する。
図3及び図4に示すように、フローティングコネクタ12は、固定ハウジングとしての第1ハウジング20と、可動ハウジングとしての第2ハウジング30と、2つのコンタクト組立体CAと、複数の電源コンタクト60と、導電性のシェル32と、2つの接地部材70と、を備える。
第2ハウジング30は、相手コネクタ14に第1方向(Z軸方向)に嵌合する嵌合部34を有する。第2ハウジング30は、第1方向に垂直な平面(XY平面)内で移動可能に第1ハウジング20に取り付けられる。導電性のシェル32は、第2ハウジング30の外周を覆うように第2ハウジング30に取り付けられる。
この実施例では、1つのコンタクト組立体CAは、120個のコンタクト40を有する。2つのコンタクト組立体CAを備えるフローティングコネクタ12は、合計240個のコンタクト40を備える。フローティングコネクタ12は、16個の電源コンタクト60を備える。コンタクト40と電源コンタクト60は、導電性材料(例えば、銅または銅合金)からなる。ただし、本考案はこれに限定されるものではなく、必要に応じてコンタクトや電源コンタクトの数を増減することができる。
図5、図6、及び図7を参照して、コンタクト組立体CAおよびその変形例について詳しく説明する。
図5は、本考案の第1実施例に係るコンタクト組立体CAを示す斜視図である。図6は、本考案の第1実施例に係るコンタクト組立体CAを示す正面図である。コンタクト組立体CAは、樹脂製の絶縁体部材50と複数のコンタクト40を有する。コンタクト40は、第1方向に垂直な第2方向(Y軸方向)に所定の間隔で配置されている。絶縁体部材50は、第2方向に延びている。絶縁体部材50とそれらのコンタクト40は、インサート成形(insert molding)により一体的に形成されている。絶縁体部材50は、コンタクト40を所定の間隔で保持し、各コンタクト40の一部、特にコンタクト40のバネ部(後述する)の一部を覆う。
図7は、本考案の変形例に係るコンタクト組立体CA’を示す正面図である。コンタクト組立体CAとの違いは、変形例のコンタクト組立体CA’が絶縁体部材50’と40個のコンタクトを有することである。第2方向(Y軸方向)におけるコンタクト組立体CA’の大きさは、コンタクト組立体CAの大きさの約1/3である。コンタクト組立体の絶縁体部材の収縮、変形、または反りにより、コンタクト組立体のコンタクトの間隔と、フローティングコネクタに指定されたコンタクトの間隔との間に不一致が生じることがある。前記の問題を軽減するために、コンタクト組立体CAは3つのコンタクト組立体CA’に分割される。コンタクト組立体CAを分割することにより、複数のコンタクト組立体CA’が得られる。コンタクト組立体CA’をインサート成形で直接形成することも可能である。
図8は、コンタクト40を示す斜視図である。コンタクト40は、被固定部41、第1被保持部42、バネ部43、第2被保持部44、及び接触部45を有する。第1被保持部42は、被固定部41から連続している。バネ部43は、第1被保持部42と第2被保持部44とを接続する。接触部45は、第2被保持部44から連続している。被固定部41は、はんだ付けによりプリント基板に固定される。第1被保持部42は、第1ハウジング20に圧入されて取り付けられることで、第1ハウジング20に保持される。第2被保持部44は、第2ハウジング30に圧入されて取り付けられることで、第2ハウジング30に保持される。
バネ部43は、第1湾曲部431、第1延伸部432、第2湾曲部433、及び第2延伸部434を有する。第1延伸部432は、第1湾曲部431を介して第1被保持部42に接続される。第2延伸部434は、第2湾曲部433を介して第1延伸部432に接続される。第1湾曲部431の湾曲方向は、第2湾曲部433の湾曲方向と異なる。
コンタクト40における信号の反射や抵抗の変化を抑制するために、第1延伸部432と第1被保持部42の仮想延長線L1とのなす角度θ1は45度以下に設定され、第2延伸部434と第1延伸部432の仮想延長線L2とのなす角度θ2は45度以下に設定されている。第2延伸部434は、第2被保持部44と一直線上にある。
コンタクト40の絶縁体部材50に覆われる部分は、第2延伸部434の一部である。その一部は、第2被保持部44に隣接している。絶縁体部材50とコンタクト40との密着性を高めるために、コンタクト40の絶縁体部材50に覆われる部分にはくびれ部が形成されている。
コンタクト40を第2ハウジング30に圧入して取り付ける場合、絶縁体部材50は取り付け時に取付治具が力を加える箇所となる。従来のフローティングコネクタに比べ、取付治具がコンタクトの第2被保持部に直接接触する必要がないため、第2被保持部に対して第2延伸部を曲げる必要がない。その結果、コンタクトを曲げる回数を減らすことができ、コンタクトの形状をよりシンプルにすることができる。これは、コンタクトの抵抗特性に非常に有利である。
一方、コンタクトの抵抗特性は、周囲の誘電体の誘電率にも影響される。従って、絶縁体部材50でコンタクト40を覆うことにより、コンタクト40の抵抗特性を調整することも可能である。
図9は、電源コンタクト60を示す斜視図である。大電流を伝送するために、電源コンタクト60はコンタクト40よりも幅が広く作られている。電源コンタクト60は、被固定部61、第1被保持部62、バネ部63、第2被保持部64、及び接触部65を有する。
第1被保持部62は、被固定部61から連続している。バネ部63は、第1被保持部62と第2被保持部64とを接続する。接触部65は、第2被保持部64から連続している。被固定部61は、はんだ付けによりプリント基板に固定される。第1被保持部62は、第1ハウジング20に圧入されて取り付けられることで、第1ハウジング20に保持される。第2被保持部64は、第2ハウジング30に圧入されて取り付けられることで、第2ハウジング30に保持される。電源コンタクト60が容易に弾性変形するように、バネ部63と接触部65には、それぞれ長尺のスリット631と長尺のスリット651が形成されている。
図10は、導電性のシェル32が取り付けられた第2ハウジング30を示す斜視図である。図11は、導電性のシェル32と第2ハウジング30のみを示す分解斜視図である。
第2ハウジング30は、相手コネクタに嵌合する嵌合部34を有する。コンタクト40の接触部45及び電源コンタクト60の接触部65は、嵌合部34内に配置されている。第2ハウジング30は、複数の第1保持孔301と複数の第2保持孔302を有する。導電性のシェル32は、本体部320と、本体部320の下縁に形成された複数の第1被保持部321と、2つの側接触部323と、これらの側接触部323に形成された第2被保持部322と、を有する。これらの側接触部323は、本体部320の両端に位置し、第1方向に垂直な平面(XY平面)に平行である。第1被保持部321が第1保持孔301に干渉して挿入され、第2被保持部322が第2保持孔302に干渉して挿入されることによって、導電性のシェル32は第2ハウジング30に取り付けられる。
図12は、本考案の第1実施例に係るフローティングコネクタ12を示す部分拡大斜視図である。
接地部材70は、第1ハウジング20の端部に取り付けられ、第2ハウジング30の第1方向での移動を制限し、第2ハウジング30が第1ハウジング20から離脱するのを防止する。このようにして、第2ハウジング30は、第1ハウジング20に対して第1方向(Z軸方向)に垂直な平面(XY平面)内においてのみ移動可能に規制される。
図13は、接地部材70を示す斜視図である。接地部材70は、本体部72と、本体部72の両端に形成された2つの固定脚74と、を有する。本体部72には、導電性のシェル32の側接触部323に接触する接触アーム721が形成されている。具体的には、接触アーム721と側接触部323との接触を確保するために、接触アーム721の先端には、側接触部323に曲がった撓み部722が形成されている。接触アーム721の端部がパンチングによって引き裂かれることで、接触アーム721の端部の一部が他の部分に対して側接触部323に曲がたり撓んだりする。撓み部722のエッジ723は、第2ハウジング30が第1ハウジング20に対して移動する際に、側接触部323に形成された酸化物、または側接触部323に付着した異物や塵などを掻き落とす手段として使用することができる。この掻き落とす手段により、接地部材と導電性のシェルとの接触不良を防止することが可能である。
各固定脚74は、被保持部741および被固定部742を有する。被保持部741が第1ハウジング20に干渉して挿入されることで、接地部材70は、第1ハウジング20に取り付けられる。被固定部742は、はんだ付けによりプリント基板に固定される。このようにして、接地部材70は、2つの固定脚74によって接地される。それにより、図12に示すように、導電性のシェル32は、接地部材70によって接地され、導電性のシェル32の静電放電経路P1が確立される。
導電性のシェル32の側接触部323は、第2ハウジング30が各方向の限界位置まで移動したときにも、接地部材70の接触アーム721が導電性のシェル32の側接触部323に接触するのに十分な面積を有するように構成されている。このようにして、第2ハウジング30が第1ハウジング20に対して移動する場合、導電性のシェル32と接地部材70との間の電気的接続が維持される。
[第2実施例]
図14は、嵌合状態にある本考案の第2実施例に係るコネクタアセンブリを示す斜視図である。コネクタアセンブリ全体には、符号10が付されている。コネクタアセンブリ10は、フローティングコネクタ12と相手コネクタ14を備える。図15は、非嵌合状態にあるコネクタアセンブリ10を示す斜視図である。
フローティングコネクタ12は、ソケットコネクタとして具体化される。相手コネクタ14は、プラグコネクタとして具体化される。
図16は、本考案の第2実施例に係るフローティングコネクタ12を示す斜視図である。図17は、本考案の第2実施例に係るフローティングコネクタ12を示す分解斜視図である。図18は、本考案の第2実施例に係るフローティングコネクタ12の断面を示す側面図である。図16から図18を参照して、本考案の第2実施例に係るフローティングコネクタ12の構成要素を説明する。
図17及び図18に示すように、フローティングコネクタ12は、固定ハウジングとしての第1ハウジング20と、可動ハウジングとしての第2ハウジング30と、複数のコンタクト40と、複数の電源コンタクト60と、導電性のシェル32と、2つの接地部材70と、を備える。
第2ハウジング30は、相手コネクタ14に第1方向(Z軸方向)に嵌合する嵌合部34を有する。第2ハウジング30は、第1方向に垂直な平面(XY平面)内で移動可能に第1ハウジング20に取り付けられる。導電性のシェル32は、第2ハウジング30の外周を覆うように第2ハウジング30に取り付けられる。
フローティングコネクタ12は、240個のコンタクト40と、16個の電源コンタクト60とを備える。コンタクト40と電源コンタクト60は、導電性材料(例えば、銅または銅合金)からなる。コンタクト40は、第1方向に垂直な第2方向(Y軸方向)に所定の間隔で配置されている。ただし、本考案はこれに限定されるものではなく、必要に応じてコンタクトや電源コンタクトの数を増減することができる。
図19は、コンタクト40を示す斜視図である。コンタクト40は、被固定部41、第1被保持部42、バネ部43、第2被保持部44、及び接触部45を有する。第1被保持部42は、第1ハウジング20に保持される。第2被保持部44は、第2ハウジング30に保持される。第1被保持部42は、被固定部41から連続している。バネ部43は、第1被保持部42と第2被保持部44とを接続する。接触部45は、第2被保持部44から連続している。
バネ部43は、第1湾曲部431、第1延伸部432、第2湾曲部433、第2延伸部434、第3湾曲部435、第3延伸部436、及び第4湾曲部437を有する。第1延伸部432は、第1湾曲部431を介して第1被保持部42に接続される。第2延伸部434は、第2湾曲部433を介して第1延伸部432に接続される。第3延伸部436は、第3湾曲部435を介して第2延伸部434に接続される。第2被保持部44は、第4湾曲部437を介して第3延伸部436に接続される。第1湾曲部431の湾曲方向は、第2湾曲部433の湾曲方向と異なる。第2湾曲部433の湾曲方向は、第3湾曲部435の湾曲方向と異なる。第3湾曲部435の湾曲方向は、第4湾曲部437の湾曲方向と異なる。
コンタクト40における信号の反射や抵抗の変化を抑制するために、第1延伸部432と第1被保持部42の仮想延長線L1とのなす角度θ1は45度以下に設定され、第2延伸部434と第1延伸部432の仮想延長線L2とのなす角度θ2は45度以下に設定され、第3延伸部436と第2延伸部434の仮想延長線L3とのなす角度θ3は45度以下に設定され、第2被保持部44と第3延伸部436の仮想延長線L4とのなす角度θ4は45度以下に設定されている。それにより、コンタクトが大きな角度で複数回曲げられるのを防ぐことができる。
図20は、電源コンタクトを示す斜視図である。電源コンタクト60は、被固定部61、第1被保持部62、バネ部63、第2被保持部64、及び接触部65を有する。
第1被保持部62は、被固定部61から連続している。バネ部63は、第1被保持部62と第2被保持部64とを接続する。接触部65は、第2被保持部64から連続している。被固定部61は、はんだ付けによりプリント基板に固定される。第1被保持部62は、第1ハウジング20に圧入されて取り付けられることで、第1ハウジング20に保持される。第2被保持部64は、第2ハウジング30に圧入されて取り付けられることで、第2ハウジング30に保持される。電源コンタクト60が容易に弾性変形するように、バネ部63には、複数の長尺のスリット631が形成されている。
図21は、導電性のシェルが取り付けられた第2ハウジングを示す斜視図である。図22は、導電性のシェルと第2ハウジングのみを示す分解斜視図である。
第2ハウジング30は、相手コネクタに嵌合する嵌合部34を有する。コンタクト40の接触部45及び電源コンタクト60の接触部65は、嵌合部34内に配置されている。第2ハウジング30は、複数の位置決め孔303、複数の第1凸部304、及び複数の第2凸部305(図21、22には一つの第2凸部305のみが示されている)を有する。
導電性のシェル32は、本体部320と、複数の突起片324と、複数の第1係合部325と、複数の第2係合部326と、2つの側接触部323と、を有する。突起片324と第1係合部325は、本体部320の下縁に形成されている。第2係合部326は、2つの側接触部323に形成されている。導電性のシェル32の本体部320の上縁部には、相手コネクタの導電性のシェルに接触するための弾性接触部としての複数の上接触部328が形成されている。これらの側接触部323は、本体部320の両端に位置し、第1方向に垂直な平面(XY平面)に平行である。第1係合部325と第1凸部304との係合、及び第2係合部326と第2凸部305との係合により、導電性のシェル32は、第2ハウジング30に取り付けられる。この場合、突起片324は第2ハウジング30の位置決め孔303に挿入される。導電性のシェル32を第2ハウジング30に取り付ける場合、突起片324は案内手段として機能する。導電性のシェル32を第2ハウジング30に取り付けた後、突起片324は、第2ハウジング30に対する導電性のシェル32の横方向の変位を防止することができる。
図23は、接地部材70が取り付けられた第1ハウジング20を示す斜視図である。図24は、接地部材70と第1ハウジング20のみを示す分解斜視図である。図25は、本考案の第2実施例に係るフローティングコネクタを示す部分拡大斜視図である。図23及び図24では、接地部材70と第1ハウジング20との接続関係を明確に示すため、フローティングコネクタ12の他の構成要素は図示していない。図23及び図24は、コネクタの特定の組み立て順序を暗示または示唆することを意図していない。
図24に示すように、第1ハウジング20の端部には、接地部材70を取り付けるための突起部22が形成されている。図25に示すように、接地部材70は、第1ハウジング20の端部に取り付けられ、第2ハウジング30の第1方向での移動を制限し、第2ハウジング30が第1ハウジング20から離脱するのを防止する。このようにして、第2ハウジング30は、第1ハウジング20に対して第1方向に垂直な平面内においてのみ移動可能に規制される。
接地部材70の詳細を図26及び図27に示す。図26は、接地部材70を示す斜視図である。図27は、接地部材70を示す別の斜視図である。
図26及び図27に示すように、接地部材70は、本体部72、2つの固定脚74、及び1つの接地脚76を有する。接地部材70の本体部72は、側接触部323と平行である。接地部材70の本体部72には、導電性のシェル32の側接触部323に接触する接触アーム721が形成されている。接触アーム721と側接触部323との接触を確保するために、接触アーム721の先端には、側接触部323側に膨出する丸凸部724がプレス加工により形成されている。
2つの固定脚74は、本体部72の両端に接続されている。各固定脚74は、略L字状に曲げられている。固定脚74には、第1ハウジング20に形成された突起部22に対応して係合する係合部743が形成されている。接地脚76は、本体部72の中央に接続されている。接地脚76には、被保持部762と被固定部764が形成されている。接地脚76は、被保持部762が本体部72と平行になるように、かつ被固定部764が第1方向に延びるように、略Z字状に曲げられている。
被保持部762が第1ハウジング20に干渉して挿入され、係合部734が第1ハウジング20の突起部22に対応して係合することで、接地部材70は、第1ハウジング20に取り付けられる。被固定部764は、はんだ付けによりプリント基板に固定される。このようにして、接地部材70は、接地脚76によって接地される。それにより、図25に示すように、導電性のシェル32は、接地部材70によって接地され、導電性のシェル32の静電放電経路P2が確立される。
本考案の第1実施例と同様に、導電性のシェル32の側接触部323は、第2ハウジング30が各方向の限界位置まで移動したときにも、接地部材70の接触アーム721が導電性のシェル32の側接触部323に接触するのに十分な面積を有するように構成されている。このようにして、第2ハウジング30が第1ハウジング20に対して移動する場合、導電性のシェル32と接地部材70との間の電気的接続が維持される。
本明細書では、第1実施例及び第2実施例により本考案の好ましい実施形態を説明したが、第1実施例の特徴を第2実施例に適用することもでき、第2実施例の特徴を第1実施例に適用することもできることを理解されたい。
本考案は、好ましい実施例を参照して説明されているが、本考案が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。したがって、本考案は、前記の実施例に限定されるものではなく、登録請求の範囲に従うものである。すなわち、本考案の請求の範囲から逸脱しない均等な変更および修正は、本考案の範囲内にとどまるものとする。
10 コネクタアセンブリ
12 フローティングコネクタ
14 相手コネクタ
20 第1ハウジング
22 突起部
30 第2ハウジング
32 導電性のシェル
34 嵌合部
40 コンタクト
41 被固定部
42 第1被保持部
43 バネ部
44 第2被保持部
45 接触部
50 絶縁体部材
50’ 絶縁体部材
60 電源コンタクト
61 被固定部
62 第1被保持部
63 バネ部
64 第2被保持部
65 接触部
70 接地部材
72 本体部
74 固定脚
76 接地脚
301 第1保持孔
302 第2保持孔
303 位置決め孔
304 第1凸部
305 第2凸部
320 本体部
321 第1被保持部
322 第2被保持部
323 側接触部
324 突起片
325 第1係合部
326 第2係合部
328 上接触部
431 第1湾曲部
432 第1延伸部
433 第2湾曲部
434 第2延伸部
435 第3湾曲部
436 第3延伸部
437 第4湾曲部
631 長尺のスリット
651 長尺のスリット
721 接触アーム
722 撓み部
723 エッジ
724 丸凸部
741 被保持部
742 被固定部
743 係合部
762 被保持部
764 被固定部
CA コンタクト組立体
CA’ コンタクト組立体
L1 仮想延長線
L2 仮想延長線
L3 仮想延長線
L4 仮想延長線
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度
θ4 角度
12 フローティングコネクタ
14 相手コネクタ
20 第1ハウジング
22 突起部
30 第2ハウジング
32 導電性のシェル
34 嵌合部
40 コンタクト
41 被固定部
42 第1被保持部
43 バネ部
44 第2被保持部
45 接触部
50 絶縁体部材
50’ 絶縁体部材
60 電源コンタクト
61 被固定部
62 第1被保持部
63 バネ部
64 第2被保持部
65 接触部
70 接地部材
72 本体部
74 固定脚
76 接地脚
301 第1保持孔
302 第2保持孔
303 位置決め孔
304 第1凸部
305 第2凸部
320 本体部
321 第1被保持部
322 第2被保持部
323 側接触部
324 突起片
325 第1係合部
326 第2係合部
328 上接触部
431 第1湾曲部
432 第1延伸部
433 第2湾曲部
434 第2延伸部
435 第3湾曲部
436 第3延伸部
437 第4湾曲部
631 長尺のスリット
651 長尺のスリット
721 接触アーム
722 撓み部
723 エッジ
724 丸凸部
741 被保持部
742 被固定部
743 係合部
762 被保持部
764 被固定部
CA コンタクト組立体
CA’ コンタクト組立体
L1 仮想延長線
L2 仮想延長線
L3 仮想延長線
L4 仮想延長線
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度
θ4 角度
Claims (5)
- 第1ハウジングと、第2ハウジングと、導電性のシェルと、接地部材と、複数のコンタクトと、を備えるフローティングコネクタであって、
前記第2ハウジングは、相手コネクタに第1方向に嵌合する嵌合部を有し、前記第2ハウジングは、前記第1方向に垂直な平面内で移動可能に前記第1ハウジングに取り付けられ、
前記コンタクトは、導電性材料からなり、前記第1方向に垂直な第2方向に所定の間隔で配置され、前記コンタクトは、被固定部、第1被保持部、バネ部、第2被保持部、及び接触部を有し、
前記第1被保持部は、前記第1ハウジングに保持され、前記第2被保持部は、前記第2ハウジングに保持され、前記第1被保持部は、前記被固定部から連続しており、前記バネ部は、前記第1被保持部と前記第2被保持部とを接続し、前記接触部は、前記第2被保持部から連続しており、
前記導電性のシェルは、前記第2ハウジングの外周を覆うように前記第2ハウジングに取り付けられ、前記導電性のシェルは側接触部を有し、前記側接触部は、前記第1方向に垂直な平面に平行であり、
前記接地部材は、前記第1ハウジングに取り付けられ、前記接地部材は本体部を有し、前記接地部材の前記本体部は前記側接触部と平行であり、前記本体部には前記側接触部に接触する接触アームが形成されている、フローティングコネクタ。 - 前記第2ハウジングは、前記接地部材により、前記第1ハウジングに対して前記第1方向に垂直な平面内において移動可能に規制されることを特徴とする請求項1に記載のフローティングコネクタ。
- 前記接触アームと前記側接触部との接触を確保するために、前記接触アームの先端付近には、前記側接触部側に膨出する丸凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフローティングコネクタ。
- 前記接触アームと前記側接触部との接触を確保するために、前記接触アームの先端には、前記側接触部に曲がった撓み部が形成されており、
前記撓み部は、エッジを有し、前記エッジは、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに対して移動する際に、前記側接触部上の酸化物、塵、または異物を掻き落とす手段として機能することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。 - 前記導電性のシェルは、前記相手コネクタの導電性のシェルに接触する弾性接触部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフローティングコネクタ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW112210121 | 2023-09-19 | ||
TW112210121U TWM651889U (zh) | 2023-09-19 | 2023-09-19 | 浮動連接器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3247750U true JP3247750U (ja) | 2024-08-01 |
Family
ID=90824058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024001826U Active JP3247750U (ja) | 2023-09-19 | 2024-06-05 | フローティングコネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247750U (ja) |
CN (1) | CN221176799U (ja) |
TW (1) | TWM651889U (ja) |
-
2023
- 2023-09-19 TW TW112210121U patent/TWM651889U/zh unknown
- 2023-11-16 CN CN202323091573.3U patent/CN221176799U/zh active Active
-
2024
- 2024-06-05 JP JP2024001826U patent/JP3247750U/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN221176799U (zh) | 2024-06-18 |
TWM651889U (zh) | 2024-02-21 |
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