JP3247549U - Acパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム - Google Patents

Acパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】マスター機とスレーブ機間の各相信号の通信伝送速度及び信頼性を高め、ACパワーサプライの出力品質を向上させる、ACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムを提供する。【解決手段】ACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムは、マスター機20と数台のスレーブ機30がパラレル接続して成り、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給できる。マスター機20に設置されるマスター通信コントロールボード21とフェーズ通信コントロールボード22は通信するように連結する。マスター機20と隣り合うスレーブ機30及び隣り合うスレーブ機30とスレーブ機30は相互に同相のフェーズ通信コントロールボード22、32の間でそれぞれ1個のネットワーク伝送線により相互に通信するように連結する。【選択図】図1

Description

本考案は、パワーサプライに関し、特にシングルフェーズからマルチフェーズまでのACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムに関する。
シングルフェーズ或いはマルチフェーズのACパワーサプライなどの一般的なACパワーサプライは、各種産業領域ですでに広く使用されている。
しかし、ACパワーサプライが、単一機によって構成されている場合に、一旦故障が発生すると、ACパワーサプライ全体が作用を失ってしまう。
さらに単一機のACパワーサプライが出力するパワーは、しばしば拡充ができない。
そのため、業者は冗長電源システム(Redundant Power System)の方式を採用し、多数のACパワーサプライをパラレル接続し、内一台をマスター機、その他をスレーブ機として設定し、各スレーブ機とマスター機にパラレル接続出力させることで、多数をパラレル接続し拡充できる他、多数の内の一台が故障しても、他が作動を継続できるため、高い信頼性を備える。
しかし、従来のACパワーサプライパラレル接続時の通信伝送方式は、通常はRS-232或いはRS-485等のシリアルデータ通信インターフェースによりマスター機とスレーブ機を連結し、マスター・スレーブの通信制御を行うものである。
さらには、近年では、コントローラー・エリア・ネットワーク(controller area network,CANbus)を通して、マスター機とスレーブ機を連結し、ACパワーサプライのマスター・スレーブ通信制御を行うものもある。
しかし、従来のパラレル接続システムは、RS-232或いはRS-485等シリアルデータ通信インターフェースによりマスター機とスレーブ機を連結するものであろうと、コントローラー・エリア・ネットワークを通してマスター機とスレーブ機を連結するものであろうと、マスター・スレーブの制御を行う時には、制御信号伝送の速度は共に非常に遅く、信号の伝送速度はいずれも1Mbitに満たない。
このため、マスター機とスレーブ機間のマスター・スレーブ通信制御は即時に反応できず、しかもマスター機と各スレーブ機は、RS-232或いはRS-485等シリアルデータ通信インターフェースの接続を提供するため、或いはコントローラー・エリア・ネットワークの接続を提供するため、各式シリアルバスを配置する必要があり、他の信号伝送ジャックを配置する必要もある。
これにより、マスター機と各スレーブ機の各式連結構造が数多くなり、配線が複雑になってしまう。
さらに、各スレーブ機とマスター機をパラレル接続した後、マスター機とスレーブ機の間のパラレル接続方式は、通常は各スレーブ機をマスター機に直接それぞれ連結するものであるため、配線の程度が複雑になるばかりか、通信伝送線の長さも過度に長くなり、伝送過程で通信信号伝送の信頼性が低下してしまい、パワーサプライの出力品質低下を招いてしまう。
よって、本考案者は上記の欠点を観察し、従来のACパワーサプライのパラレル接続システムには改良の必要があると考え、本考案を生み出した。
先行技術は、マスター機と各スレーブ機との連結構造数が多く配線が複雑で、さらに配線の程度が複雑で通信伝送線の長さも過度に長いため、伝送過程で通信信号伝送の信頼性が低下し、パワーサプライの出力品質低下を招いてしまうという欠点がある。
本考案は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号伝送速度を大幅に向上させることで、マスター機とスレーブ機がマスター・スレーブの通信制御を行う時、即時に反応でき、パワーサプライの出力品質を高めることができるシングルフェーズからマルチフェーズまでのACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムを提供することにある。
本考案によるシングルフェーズからマルチフェーズまでのACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムは、マスター機及び複数台のスレーブ機を有する。
前記マスター機は、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、前記マスター機内には、マスター通信コントロールボードを設置し、前記マスター機は、出力交流電源の相数に応じて、少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボードを対応して設置し、前記マスター通信コントロールボードと前記フェーズ通信コントロールボードは、通信するように連結し、前記マスター機の前記フェーズ通信コントロールボード上には、ネットワークポートを設置する。
複数台の前記スレーブ機は、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、前記マスター機とパラレル接続を形成し、各前記スレーブ機は、前記マスター機に対応し少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボードを設置し、各前記スレーブ機の前記フェーズ通信コントロールボード上には、ネットワークポートを設置する。
前記マスター機と隣り合うスレーブ機及び隣り合うスレーブ機とスレーブ機は、相互に同相のネットワークポート間でのみ、それぞれ1個のネットワーク伝送線により、相互に通信するように連結する。
前記マスター機と各前記スレーブ機がパラレル接続する時、マスター・スレーブの通信伝送を行う。
マスター機と各スレーブ機各相の間でそれぞれ連結されて形成されるネットワーク通信インターフェースにより、信号伝送時にはさらにスムーズとなり、これによりマスター機とスレーブ機がマスター・スレーブの通信伝送を行う時には、即時に反応でき、スレーブ機とマスター機とはシンクロ作動し、パワーサプライの出力品質を高めることができる。マスター機とスレーブ機間の各相信号の通信伝送速度及び信頼性を高め、ACパワーサプライの出力品質を向上させる。
本考案による実施形態のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムを三相ACパワーサプライに応用するときのマスター機とスレーブ機のパラレル接続の構成図である。 本考案による別の実施形態のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムをシングルフェーズACパワーサプライに応用するときのマスター機とスレーブ機のパラレル接続の構成図である。
(一実施形態)
本考案による実施形態のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムを応用するときのマスター機とスレーブ機のパラレル接続の構成図である図1に示す通り、本考案による実施形態はマスター機20及びスレーブ機30を有する。
マスター機20は、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、マスター機20内には、マスター通信コントロールボード21を設置する。
また、マスター機20内には、出力交流電源の相数に応じて、少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボード22を対応して設置し、各相パワーモジュールの通信制御用とする。
本実施形態において、マスター機20は、三相交流電源を出力するため、3個のフェーズ通信コントロールボード22を設置する。
各フェーズ通信コントロールボード22は、それぞれマスター通信コントロールボード21と通信するように連結する。
また、各フェーズ通信コントロールボード22には、ネットワークポート221を設置し、ネットワークポート221は、光ファイバー或いはインターネットケーブルが使用する内の一種のポートを選択可能であるが、上述のポートの種類に限定されない。
マスター機20のマスター通信コントロールボード21上には、外部ポート211を設置する。
外部ポート211は同様にローカルエリアネットワーク用のポートで、LXI(LAN eXtensions for Instrumentation)標準に適合する。
これにより、マスター機20のマスター通信コントロールボード21は、外部ポート211により、コントロールユニット200を連結され、コントロールユニット200により、マスター機20を制御する。
コントロールユニット200は、コンピューター(PC)或いはプログラマブルコントローラー(PLC)の内の一種である。
各スレーブ機30も、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、マスター機20と順番に隣り合ってパラレル接続設置される。
各スレーブ機30内には、マスター通信コントロールボード31を設置する。
さらに、各スレーブ機30は、マスター機20に対応し、少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボード32を設置する。
本実施形態において、各スレーブ機30とマスター機20は同じで、三相交流電源を出力できるため、3個のフェーズ通信コントロールボード32を設置する。
各フェーズ通信コントロールボード32上には、ネットワークポート321を設置し、ネットワークポート321は、マスター機20のネットワークポート221に対応する。
同様に光ファイバー或いはインターネットケーブルが使用する内の一種のポートを選択できるが、上述のポートの種類に限定されない。
マスター機20と隣り合うスレーブ機30及び隣り合うスレーブ機30とスレーブ機30は、相互に同相のネットワークポート221、321間で、それぞれ1個のネットワーク伝送線33により、相互に通信するように連結し、ネットワーク伝送線33は、ネットワークポート221、321に対応し、光ファイバー或いはインターネットケーブルを選択できるが、上述のネットワーク伝送線の種類に限定されない。
本考案の構成の特徴、運用技術手段及び達成が予期される効果をさらに説明するため、本考案が運用する技術手段及び達成可能な効果について、詳細に記述する。
1.マスター機20と各スレーブ機30の各相信号を、コントロールユニット200へと伝送する時、マスター機20と各スレーブ機30の各相のフェーズ通信コントロールボード22、32は、相互にネットワーク伝送線33により相互に通信するように連結されるため、機械と機械の間にネットワークを形成し、これによりコントロールユニット200とマスター機20、スレーブ機30の各相間の通信コマンド及びフィードバック信号は、個別に各相の間のネットワーク伝送線33を通して通信伝送を行い、さらに共にマスター機20のマスター通信コントロールボード21に集約され、最後に再びマスター機20のマスター通信コントロールボード21によりコントロールユニット200に連結して伝送され、逆もまた然りであるため、マスター機20とスレーブ機30の間のネットワーク伝送線の長さを短くできるだけでなく、マスター機20とスレーブ機30の各相の間でそれぞれ連結して形成されるネットワーク通信インターフェースにより信号伝送時にはさらにスムーズとなる。
2.本考案のマスター・スレーブパラレル接続方式は、ネットワーク或いは光ファイバー化ネットワークを採用し、ローカルエリアネットワーク(LAN,Local Area Network)を構成するため、信号伝送速度は、10/100/1000Mbpsに達し、よって各相の間の伝送速度を加速し、制御信号を迅速に伝送でき、これによりマスター機20と各スレーブ機30がマスター・スレーブの通信伝送を行う時には、各スレーブ機30は即時に反応でき、マスター機20とシンクロ作動し、ACパワーサプライの出力品質を確保できる。
3.マスター機20と各スレーブ機30の各相は、各自独立した伝送であるため、その内の1個に問題が発生した時にも、コントロールユニット200は相の異常を簡単に検知でき、使用者は故障の排除を迅速に行うことができる。
4.マスター機20と各スレーブ機30の各相のフェーズ通信コントロールボード22、32は相互がネットワーク伝送線33により直接相互に通信するように連結され、さらに共にマスター機20のマスター通信コントロールボード21に集約され、再びコントロールユニット200と通信伝送を行うため、各スレーブ機30のマスター通信コントロールボード31を経由する必要がないため、各スレーブ機30のマスター通信コントロールボード31の設置を省くことができ、コストを削減できる。
5.本考案は、多数のACパワーサプライが、マスター・スレーブパラレル接続方式により、負荷が必要とする電源を出力するため、負荷が必要とする電力の大きさに応じて、パラレル接続する機械の台数を調整し、任意に拡充できるという長所を備える。この他、その内の一台の機械が故障した時にも、他の機械で作動を継続して執行でき、冗長電源システム(Redundant Power System)の長所を備え、電源出力が中断せず、機械が止まることもなく、高い信頼性を備える。
本考案の別の実施形態である図2に示す通り、本実施形態において、マスター機40及び各スレーブ機50は、シングルフェーズの交流電源を出力するため、マスター機40と各スレーブ機50には、マスター通信コントロールボード41、51及びフェーズ通信コントロールボード42、52を設置する。
マスター機40のマスター通信コントロールボード41とフェーズ通信コントロールボード42は通信するように連結し、マスター機40と隣り合うスレーブ機50、及び隣り合うスレーブ機50とスレーブ機50は相互のフェーズ通信コントロールボード42、52の間で、それぞれ1個のネットワーク伝送線53により相互に通信するように連結され、これによりマスター機40と各スレーブ機50は、マスター・スレーブの通信伝送を行うことができる。
本考案は同タイプの製品中において極めて優れた進歩実用性を備え、同時にこのタイプの方法に関する内外の技術資料を検索しても、同様の技術の存在は発見されない。
以上、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
20 マスター機、
21 マスター通信コントロールボード、
211 外部ポート、
22 フェーズ通信コントロールボード、
221 ネットワークポート、
30 スレーブ機、
31 マスター通信コントロールボード、
32 フェーズ通信コントロールボード、
321 ネットワークポート、
33 ネットワーク伝送線、
40 マスター機、
41 マスター通信コントロールボード、
42 フェーズ通信コントロールボード、
50 スレーブ機、
51 マスター通信コントロールボード、
52 フェーズ通信コントロールボード、
53 ネットワーク伝送線、
200 コントロールユニット。

Claims (5)

  1. シングルフェーズからマルチフェーズまでのACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システムであって、
    マスター機及び複数台のスレーブ機を有し、
    前記マスター機は、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、前記マスター機には、マスター通信コントロールボードを設置し、また前記マスター機は、出力交流電源の相数に応じて、少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボードを対応して設置し、前記マスター通信コントロールボードと前記フェーズ通信コントロールボードは、通信するように連結し、前記マスター機の前記フェーズ通信コントロールボード上には、ネットワークポートを設置し、
    複数台の前記スレーブ機は、シングルフェーズからマルチフェーズまでの交流電源を供給でき、前記マスター機とパラレル接続を形成し、各前記スレーブ機は、前記マスター機に対応し、少なくとも1個のフェーズ通信コントロールボードを設置し、各前記スレーブ機の前記フェーズ通信コントロールボード上には、ネットワークポートを設置し、
    前記マスター機と隣り合うスレーブ機及び隣り合うスレーブ機とスレーブ機は、相互に同相のネットワークポート間でのみ、それぞれ1個のネットワーク伝送線により、相互に通信するように連結し、
    前記マスター機と各前記スレーブ機がパラレル接続する時、マスター・スレーブの通信伝送を行うことを特徴とする、ACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム。
  2. 前記マスター機及び前記スレーブ機は、三相の交流電源を出力し、対応してそれぞれ3個のフェーズ通信コントロールボードを有することを特徴とする、請求項1に記載のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム。
  3. 前記マスター機の前記マスター通信コントロールボード上には、外部ポートを設置し、前記マスター機は、前記外部ポートにより、コントロールユニットを連結され、通信伝送を行うことを特徴とする、請求項1に記載のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム。
  4. 前記コントロールユニットは、コンピューター或いはプログラマブルコントローラーの内の一種であることを特徴とする、請求項3に記載のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム。
  5. 前記ネットワーク伝送線は、光ファイバーであることを特徴とする、請求項1に記載のACパワーサプライのマスター・スレーブパラレル接続通信システム。
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