JP3247198B2 - 停止計画調整支援装置 - Google Patents

停止計画調整支援装置

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JP3247198B2
JP3247198B2 JP12107293A JP12107293A JP3247198B2 JP 3247198 B2 JP3247198 B2 JP 3247198B2 JP 12107293 A JP12107293 A JP 12107293A JP 12107293 A JP12107293 A JP 12107293A JP 3247198 B2 JP3247198 B2 JP 3247198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統を停止して作
業を行なうための停止計画の立案・調整を支援する停止
計画調整支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統を一時的に停止させて作業を行
うためには、電力系統の運用上の効率・安定性を十分に
検討し、かつ効率的に行わなければならない。現在、停
止計画調整業務は、熟練した停止計画担当者の手作業で
行われるか、または、停止計画調整に必要な知識をもと
に、知的推論を行う作業停止計画支援装置によって、停
止計画調整案を作成している(「作業停電計画システム
の開発」89年電気学会電力技術研究会 PE−89−2
0)。
【0003】図10は、従来の停止計画支援装置の概念を
示している。図10において、1は電子計算機、2は停止
要求データファイル、3は停止可否判定手段、4は日程
調整手段、5は調整結果出力手段、6は出力装置であ
る。次に図11を用いて図10で示した装置の調整処理過程
を説明する。図10の停止可否判定手段3に対応するステ
ップS3で要求された停止要求日に停止可能か否かの判
定を行う。このステップS3で停止不可能(N)と判定
された停止要求については、日程調整手段4に対応する
ステップS4で停止要求日の日程調整を行い、再びステ
ップ3で停止可能か否かの判定を行う。全ての停止要求
が、ステップS3で停止可能(Y)と判定されると、図
10の調整結果出力手段5に対応するステップS5によ
り、出力装置6に出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来装置による停止計
画支援装置では、最終的な調整結果のみが出力されるた
め、初期要求日から移動されている停止要求について
は、その移動の理由を運用者が明確に把握することがで
きない欠点があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、停止要求通りに実施することが不可能と判
定された場合、その判定理由を運用者が参照できるよう
にすることによって、より運用者の希望に沿った調整を
可能とした停止計画調整・支援装置を得ることを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明を以下に説明する。請求項1に対応する発明の
構成は図1に示す通りである。1は電子計算機であっ
て、以下の機能手段により構成されている。即ち、停止
要求データファイル2、このデータファイル2の停止要
求が要求日に停止可能か否かを判定する停止可否判定手
段3、この停止可否判定手段3で停止不可と判定された
理由を格納する判定理由格納手段4と、判定理由データ
ファイル5、停止不可と判定された場合停止要求の日程
調整を行う日程調整手段6、日程調整された結果を出力
する調整結果出力手段7、判定理由データファイル5に
格納された判定理由データを出力する判定理由出力手段
8で構成されている。又9は出力装置である。
【0007】請求項2に対応する発明の構成は、図3に
示す。電子計算機1、停止要求データ2、このデータ2
の停止要求が要求日に停止可能か否かを判定する停止可
否判定手段3、この判定手段3で停止不可と判定された
理由を格納する判定理由格納手段4、判定理由データ
5、停止不可と判定された場合停止要求の日程調整を行
う日程調整手段6、日程調整された結果を出力する調整
結果出力手段7、要求された停止要求の判定理由を出力
する判定理由出力手段8、指定した停止要求についての
み判定理由出力を要求する判定理由出力要求手段10、出
力装置9より構成した。
【0008】請求項3に対応する発明の構成は図5に示
す。図5の電子計算機1、停止要求データ2、データ2
の停止要求が要求日に停止可能か否かを判定する停止可
否判定手段3、判定手段3で停止不可と判定された理由
を格納する判定理由格納手段4、判定理由データファイ
ル5、停止不可と判定された場合停止要求の日程調整を
行う日程調整手段6、日程調整された結果を出力する調
整結果出力手段7、指定した停止要求についてのみ判定
理由概略出力を要求する判定理由出力要求手段10、手段
10で要求された停止要求の判定理由を出力する判定理由
出力手段8、判定理由の詳細情報を出力する要求を行う
判定理由詳細出力要求手段11、判定理由の詳細情報を出
力する判定理由詳細出力手段12、出力装置9より構成し
た。
【0009】
【作用】本発明の請求項1では電子計算機1に入力され
た停止要求データは、停止する設備の接続関係、停止要
求日の系統の需給状態等を考慮して停止作業可能か否か
を停止可否判定手段により判定し、停止可能であれば調
整結果出力手段により出力装置9に調整結果が出力され
る。一方、停止可否判定手段により要求日に停止不可能
と判定された場合は、その判定理由は判定理由格納手段
を介して判定理由データファイルに格納され、その後判
定理由出力手段を介して出力装置に出力される。
【0010】請求項2では電子計算機1に入力された停
止要求データ2は、停止する設備の接続関係、停止要求
日の系統の需給状態等を考慮し、停止作業可能か否かを
停止可否判定手段3により判定する。停止可能であれば
調整結果出力手段7により出力装置9に調整結果が出力
される。3の手段により要求日に停止不可能と判定され
た場合は、判定理由格納手段4により判定された理由を
5に格納する。10の判定理由出力要求手段により、判定
理由を出力したい停止要求を指定することにより、8の
判定理由出力手段8により9で指定された停止要求につ
いての判定理由のみを出力装置9に出力される。
【0011】請求項3では電子計算機1に入力された停
止要求データ2は、停止する設備の接続関係、停止要求
日の系統の需給状態等を考慮し、停止作業可能か否かを
停止可否判定手段3により判定する。停止可能であれば
調整結果出力手段7により出力装置9に調整結果が出力
される。3の手段により要求日に停止不可能と判定され
た場合は、4の判定理由格納手段により判定された理由
を5に格納する。10の判定理由概略出力要求手段によ
り、判定理由の概略情報を出力したい停止要求を指定す
ることにより、8の判定理由出力手段により、10で指定
された停止要求についての判定理由のみ出力装置9に出
力する。また11の判定理由詳細出力要求手段により、判
定理由の詳細出力が要求されると、12の判定理由詳細出
力手段により出力装置9に出力される。
【0012】
【実施例】第1の実施例の構成を図1により説明する。
1は電子計算機であり、次のような装置、手段から構成
されている。即ち、2は停止要求データを格納するファ
イルであり、データの一例を図7で示す。3は停止不可
否判定手段、4は判定理由格納手段、5は判定理由デー
タを格納するファイル、6は日程調整手段、7は調整結
果出力手段、8は判定結果出力手段である。9は調整結
果や判定理由を出力する出力装置である。この出力装置
はCRTディスプレー、タイプライター、音声出力装置
のいずれかでも又それらの組み合わせでもよい。前述し
たファイル2に格納された停止要求データは、例えば図
7に示したような形をしている。〈作業停止要求1〉を
例にとってみれば作業番号(S0001)、停止要求を
している機関名称(A(変))、停止する設備範囲(B
幹線1号)、停止する期間(92’4.6〜92’4.
8)、作業内容(定期点検)、要求された設備と同時に
停止すると系統運用上支障をきたす設備の名称(C幹線
1〜2号、D幹線1〜2号)等が記述されている〈作業
停止要求2〉、…〈作業停止要求4〉についても内容は
同様のものとする。以後、これら作業停止要求1…4を
単に作業停止要求データと記述する。
【0013】次に本実施例の作用について図1、図2、
図7および図8を用いて説明する。図2は本発明の作用
を処理フローの形式で表現したものである。図2の流れ
に沿って作用を説明する。図7で示す作業停止要求デー
タは、先ず図1の電子計算機1に入力される。この入力
された停止要求は、停止可否判定手段3に対応するステ
ップS3において要求日での作業可能か否かの判定が行
われる。例えば図7の〈作業停止要求3〉、〈作業停止
要求4〉の停止範囲;C幹線及びD幹線は、B幹線と同
時に停止すると系統運用上支障をきたす設備であること
が予め図7の作業停止要求データに定義されている(以
後同時停止禁止設備と記述する)。このためB幹線と日
程が重なっている〈作業停止要求3〉、〈作業停止要求
4〉は、B幹線の停止を要求している〈作業停止作業
1〉、〈作業停止要求2〉と同時に停止させることがで
きない。よって〈作業停止要求3〉、〈作業停止要求
4〉は、停止可否判定手段3に対応するステップS3で
初期の要求日に停止不可(N)と判定され、判定理由格
納手段4に対応するステップS4において図8に示した
フォーマットのデータ(以後判定理由データと記述す
る)にその判定不可の理由が格納される。日程調整手段
6に対応するステップS6において他の日に日程調整が
行われ、その移動された日で再び停止可否判定手段3に
対応するステップS3で判定が行われる。このようにし
て全ての停止要求について、ステップS3の判定結果が
良好と判定された場合は、調整結果出力手段7に対応す
るステップS7に進み、調整結果が出力装置9に出力さ
れ、CRTディスプレー、タイプライター等で運用者に
知らされる。また、判定理由格納手段4に対応するステ
ップS4において格納されたデータは、判定理由出力手
段8に対応するステップS8において調整終了後自動的
に出力装置9に出力される。
【0014】請求項2に対応する実施例の構成を図3に
より説明する。本実施例は、1の電子計算機、2の停止
要求データ、3の停止可否判定手段、4の判定理由格納
手段、5の判定理由データ、6の日程調整手段、7の調
整結果出力手段、8の判定理由出力手段、10の判定理由
出力要求手段、9の出力装置により構成した。
【0015】本実施例の作用を図3、図4、図7、図8
を用いて説明する。図4は本発明の作用を処理フローの
形式で表現したものである。以下図4の流れに沿って作
業を説明する。図7で示したような作業停止要求データ
は、図3の電子計算機1に入力される。入力された停止
要求は、停止可否判定手段3に対応する図4のステップ
S3により要求日に作業可能か否かの判定が行われる。
例えば図7の停止要求3、4の停止範囲C幹線及びD幹
線は、B幹線と同時停止禁止設備である。このためB幹
線と日程が重なっている停止要求3、4は、B幹線の停
止を要求している停止要求1、2と同時に停止させるこ
とができない。よって停止要求3、4は、停止可否判定
手段3のステップS3で初期の要求日に停止不可と判定
され、判定理由格納手段4のステップS4において図8
に示したフォーマットのデータに判定不可の理由が格納
される。さらに日程調整手段6に相当するステップS6
において他の日程に移動が行われ、再び停止可否判定手
段3のステップS3で判定が行われる。全ての停止要求
について、ステップS3の判定結果が良好と判定された
場合は、調整結果出力手段7のステップS7に進み調整
結果が出力装置9に出力される。判定理由出力要求手段
10のステップS10で判定理由を参照したい停止要求番号
を入力すると、判定理由出力手段8のステップS8にお
いて判定理由格納手段4のステップS4で保存されてい
るデータから、判定理由出力要求手段10のステップS10
で指定された番号の停止要求についてのみ、判定理由を
出力装置に出力する。
【0016】請求項3に対応する実施例の構成を図5に
より説明する。本実施例は、1の電子計算機、2の停止
要求データ、3の停止可否判定手段、4の判定理由格納
手段、5の判定理由データ、6の日程調整手段、7の調
整結果出力手段、8の判定理由出力手段、10の判定理由
概略出力要求手段、11の判定理由詳細出力要求手段、12
の判定理由詳細出力手段、9の出力装置からなる。
【0017】本実施例の作用を図5、図6、図7、図
8、図9を用いて説明する。図6は本発明の作用を、処
理フローの形式で表現したものである。以下図6の流れ
に沿って作業を説明する。図7で示したような作業停止
要求データは、図5の電子計算機1に入力される。入力
された停止要求は、停止可否判定手段3、図6のステッ
プS3により要求日に作業可能か否かの判定が行われ
る。例えば図7の停止要求3、4の停止範囲C模線及び
D幹線は、B幹線と同時停止禁止設備である。このため
B幹線と日程が重なっている停止要求3、4は、B幹線
の停止を要求している停止要求1、2と同時に停止させ
ることができない。よって停止要求3、4は、停止可否
判定手段3に対応するステップS3で初期の要求日に停
止不可と判定され、判定理由格納手段4に対応するS4
において図9に示したフォーマットのデータに判定不可
の理由が格納される。さらに日程調整手段6のステップ
S6において他の日程に移動が行われ、再び停止可否判
定手段3のステップS3で判定が行われる。全ての停止
要求について、ステップS3の判定結果が良好と判定さ
れた場合は、調整結果出力手段7のステップS7に進み
調整結果が出力装置9に出力される。判定理由概略出力
要求手段10のS10において判定理由を出力したい停止要
求番号を入力すると判定理由出力手段8のステップS8
において図8で示したフォーマットに判定理由が出力さ
れる。なお、ここで判定理由概略出力と称したのは、詳
細出力との比較であって、請求項1、2の判定理由出力
と同じ内容である。なお判定理由詳細出力要求手段11が
ステップS11でもっと詳細に判定理由参照を要求する
と、判定理由詳細出力手段12のS12で図9に示したよう
なフォーマットに判定理由の詳細として同時停止禁止設
備の名称、系統上の過負荷の有無と過負荷量、過負荷率
が出力される。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本実施例によれば判
定理由を出力することにより各停止要求が、日程移動等
の調整された理由を運用者が容易に参照できるようにな
る。このことにより計算機で停止不可と判定された停止
要求についても、運用者が調整された理由(概略又は詳
細)を見た上で、停止不可能の理由が軽微であると判断
できる停止要求については、その停止要求については初
期要求日で決定とし、その上でその他の件名を再調整を
するなどの対策をたてることができ、より運用者の要求
に即した調整結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の作業停止計画支援システム構成図。
【図2】請求項1の停止計画支援システムの処理フロ
ー。
【図3】請求項2の作業停止計画支援システム構成図。
【図4】請求項2の停止計画支援システムの処理フロ
ー。
【図5】請求項3の作業停止計画支援システム構成図。
【図6】請求項3の停止計画支援システムの処理フロ
ー。
【図7】停止要求データの一例。
【図8】判定理由の出力例図。
【図9】判定理由の詳細出力例図。
【図10】従来の作業停止計画支援システム構成図。
【図11】従来の作業停止計画支援システムの処理フロ
ー。
【符号の説明】
2…停止要求データファイル 3…停止可否判定手段 4…判定理由格納手段 5…判定理由データファイル 6…日程調整手段 7…調整結果出力手段 8…判定理由出力手段 9…出力装置 10…判定理由概略出力要求手段 11…判定理由詳細出力要求手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の停止計画を作成する停止計画
    支援装置において、電力系統の停止要求データを格納す
    る手段と、この格納手段により格納された停止要求が、
    要求日に停止可能か否かを判定する手段と、この判定手
    段により要求日に停止不能と判定された場合、その判定
    理由のデータを格納する格納手段と、要求日に停止不可
    能と判定された停止要求に対して日程調整を行う手段
    と、調整結果を出力するための調整結果出力手段と、前
    記判定理由データ格納手段に保存されている判定理由を
    調整終了後出力するための判定理由出力手段と、これら
    出力手段からの指令にもとずいて判定理由、調整結果を
    出力する出力装置とを有することを特徴とする作業停止
    計画支援装置。
  2. 【請求項2】 判定理由格納手段へ格納された判定理由
    のデータのうち、出力装置から出力させたい停止要求に
    関するデータのみを選択するための判定理由出力要求手
    段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業停止
    計画支援装置。
  3. 【請求項3】 判定理由格納手段により格納された判定
    理由のデータのうち、概略情報のみを出力を要求するた
    めの判定理由概略出力要求手段と、前記判定理由格納手
    段へ格納された判定理由のデータのうち、詳細情報の出
    力を要求するための判定理由詳細出力要求手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業停止計画支援装
    置。
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