JP3246800B2 - プラズマ装置 - Google Patents

プラズマ装置

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JP3246800B2
JP3246800B2 JP12900293A JP12900293A JP3246800B2 JP 3246800 B2 JP3246800 B2 JP 3246800B2 JP 12900293 A JP12900293 A JP 12900293A JP 12900293 A JP12900293 A JP 12900293A JP 3246800 B2 JP3246800 B2 JP 3246800B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理室内に導入した電
子ビームを反応性ガスに照射してプラズマを生成し、こ
のプラズマによって被処理体に対する所望の処理を行
う、プラズマ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ装置の一構成例につい
て、図5を用いて説明する。
【0003】同図に示した装置において、Lab6 製の
陰極503には、電源504によって正の印加電圧Vd
が印加される。この状態でスイッチ507を閉じると、
陰極503と電極505との間にグロー放電が発生す
る。これにより、ガス導入管502から電子源室501
内に導入されたArガス中に、プラズマが発生する。こ
のプラズマ内のイオンが陰極503に衝突すると陰極5
03が加熱され、これにより、この陰極503から熱電
子が放出される。この熱電子により、プラズマはさらに
高密度化する。
【0004】陰極503が加熱されると、スイッチ50
7を開く。その後は、二次電子の放出によって、陰極5
03と電極508との間で、プラズマが維持される。こ
のプラズマの透過率は、電極505,506,508の
背後に設けられた電磁石509,510,511によっ
て、向上させることができる。
【0005】電極508と電極512とは、電源513
によって、正の電位差Vaに維持されている。これによ
り、電極508と電極512と間の空間すなわち加速部
514には電界が形成され、この電界によってプラズマ
中の電子が加速部514内に引き出されて加速されて、
電子ビームとなる。この電子ビームは、電極512の内
側を通過して、処理室515内に導入される。ここで、
電極512の背後には、処理室515内に導入された電
子ビームが空間電荷効果によって発散することを抑制す
るための円筒状電磁石516が設けられている。
【0006】処理室515には、ガス導入口517と排
気口518とが備えられており、反応性ガスが一定流量
で導入される。そして、この反応性ガスに上述の電子ビ
ームが照射されることにより、処理室515内にプラズ
マ522が発生する。
【0007】処理室515内には、試料台519が設け
られている。この試料台519上には、上述の電子ビー
ムの入射方向と平行に、ウエハ521を載置することが
できる。そして、この試料台519に電源520によっ
てバイアス電圧Vtを印加することにより、処理室51
5内のプラズマ522を用いてウエハ521に対する所
望の処理(エッチング、膜の堆積等)を行うことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなプラズマ装
置においては、ウエハ521の上方に形成されるプラズ
マ522の密度が均一でないため、このウエハ521に
対して均一な処理を施すことができないという欠点があ
った。
【0009】ここで、プラズマ522の密度が不均一と
なるのは、処理室515内に導入される電子ビームの密
度の不均一性に起因するものである。すなわち、この電
子ビームは、ビームの中央部で密度が高く、周辺部で密
度が低くなる。この電子ビームの密度の不均一性は、反
応性ガスとの衝突や空間電荷効果による電子の発散によ
って多少は低減されるものの、ウエハ521に対して均
一な処理を施すことはできない。
【0010】特に、近年、ウエハの大口径化が顕著であ
るため、この不均一性の影響は増大している。
【0011】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、密度が均一なプラズマを発生
させることによって被処理物に対する均一な処理を行う
ことができるプラズマ装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。即ち、本発明の第1の態様
によれば、反応性ガスが充満された処理室内に電子ビー
ムを導入し、この電子ビームを前記反応性ガスに照射し
てプラズマを生成し、このプラズマにより被処理体であ
る基板に所望の処理を行うプラズマ装置において、前記
処理室内に導入される前記電子ビームの進行方向に対し
て前記基板の被処理面が垂直を除く角度をなすように、
前記基板を載置する試料台と、前記処理室内において前
記電子ビームが導入される導入口の近傍に設けられ、前
記電子ビームの発散を抑制する少なくとも1個の第1の
磁石と、互いに所定の距離だけ離隔し、前記基板に関し
て前記第1の磁石と対向するように配設され、前記プラ
ズマに含まれるイオンの電流密度分布が前記基板上で均
一となるように、発散が抑制された前記電子ビームの電
流密度分布を制御する、少なくとも第2および第3の磁
石と、を備え、前記電子ビームの導入口は、前記基板の
被処理面を含む平面に対して上方に配置され、前記第2
および第3の磁石は、前記基板の被処理面を含む平面の
上方であってこの平面に対してほぼ平行な面内において
前記基板に対して前記電子ビームの導入口に対向する位
置に配置されて前記第1の磁石からの磁力線を複数に分
岐させることを特徴とするプラズマ装置が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、反応性ガスが充満
された処理室内に電子ビームを導入し、この電子ビーム
を前記反応性ガスに照射してプラズマを生成し、このプ
ラズマにより被処理体である基板に所望の処理を行うプ
ラズマ装置において、前記処理室内に導入される前記電
子ビームの進行方向に対して前記基板の被処理面が垂直
を除く角度をなすように前記基板を載置する試料台と、
前記処理室内に導入される前記電子ビームの発散を抑制
する少なくとも1個の第1の磁石と、互いに所定の距離
だけ離隔して設けられ前記プラズマに含まれるイオンの
電流分布が前記基板上で均一となるように発散が抑制さ
れた前記電子ビームの電流密度分布を制御する少なくと
も第1および第2の電磁石と、前記第1の磁石からの磁
力線の出射方向と前記第1の電磁石からの磁力線の出射
方向とが同一であるときは、前記第1および第2の電磁
石の極性を互いに反転させることにより、発散が抑制さ
れた前記電子ビームを前記第1の電磁石の方向へ偏向さ
せ、前記第1の磁石からの磁力線の出射方向と前記第2
の電磁石からの磁力線の出射方向とが同一であるとき
は、前記第1および第2の電磁石の極性を互いに反転さ
せることにより、発散が抑制された前記電子ビームを前
記第2の電磁石の方向へ偏向させる偏向手段と、を備え
るプラズマ装置が提供される。
【0013】
【作用】(1) 本発明の第1の態様によれば、少なくとも
1個の第1の磁石を電子導入口の近傍に設け、また、少
なくとも第2および第3の磁石を互いに所定の距離だけ
離隔し、基板に関して前記第1の磁石と対向するように
設け、さらに、第1の磁石からの磁力線の出射方向が第
2および第3の磁石からの磁力線の出射方向と同方向と
なるように配設するので、第1の磁石による磁力線が第
2および第3の磁石で分岐される。これにより、基板の
上方に均一な密度のプラズマを発生させることが可能と
なる。 (2) 本発明の第2の態様によれば、第1の磁石を電子導
入口の近傍に設け、第1の電磁石と第2の電磁石とを互
いに所定の距離だけ離隔して配設し、さらに、第1の電
磁石と第2の電磁石とが互いに逆極性となるように第1
の電磁石の極性および第2の電磁石の極性を反転させる
偏向手段を設けることにより、第1の電磁石および第2
の電磁石と第1の磁石との間に発生する磁力線を上記電
子ビームの導入方向と直角な方向に走査することができ
る。これにより、基板の上方に、均一な密度のプラズマ
を発生させることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0015】以下、本発明の実施例のいくつかについて
図面を参照しながら詳述する。 (実施例1) まず、本発明の第1の実施例について、図1および図2
を用いて説明する。本実施例は、前述した本発明の第1
の態様を具体的に実施した一例である。
【0016】図1は本実施例に係わるプラズマ装置の主
要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は
側面図である。なお、同図においては、処理室101の
内部以外の機構は、図5に示した従来のプラズマ装置と
同様であるので、省略してある。
【0017】図1に示したように、処理室101の一方
の側面には、この処理室101内に電子ビームを導入す
るための電子導入口102が設けられている。そして、
この電子導入口102の内側には、電子ビームを加速す
るための電極103(上述の図5の電極512と同様)
が設けられている。さらに、この電極103に背後に
は、処理室101内に導入された電子ビームが空間電荷
効果によって発散することを抑制するための円筒状電磁
石104(第1の磁石に該当する)が設けられている。
【0018】この処理室101には、ガス導入口106
と排気口107が備えられており、反応性ガスが一定流
量で導入される。
【0019】また、処理室101内には、試料台108
が設けられている。この試料台108上には、上述の電
子ビームの入射方向と平行にウエハ109を載置するこ
とができる。そして、この試料台108には、図示しな
い電源によって、バイアス電圧が印加される。
【0020】さらに、処理室101内には、電子導入口
102に対向する側面側に、表面磁束密度が10キロガ
ウス以上の希土類磁石110,111(第1の発明の第
2の磁石に該当する)が設けられている。これらの希土
類磁石110,111は、ウエハ109の被処理面と平
行で、且つ、電子ビームの導入方向と直角となるよう
に、配設されている。なお、図1中、M1 ,M2 は、希
土類磁石110,111の磁極を示している。
【0021】このような構成によれば、円筒状電磁石1
04が発した磁力線は、この円筒状電磁石104の順方
向の極性をもった希土類磁石110,111の影響によ
り2つに分岐して、各希土類磁石110,111に達す
る。そして、このような磁界の分岐によって電子導入口
102から導入された電子ビームの電流密度分布も分岐
され、分岐されたプラズマ112を得る。これにより、
このプラズマから僅かに離れた位置にウエハ109を配
置すると、ウエハ109上でのイオン電流密度の分布は
プラズマからの拡散によって均一となり、ウエハ109
に対する均一な処理が可能となる。
【0022】ここで、磁力線の分岐の幅は、希土類磁石
110,111の間隔Lを変化させることで制御するこ
とができる。
【0023】図2は、このようなプラズマ装置を用いて
スパッタ・エッチングを行った場合のエッチング速度の
分布を示すグラフである。同図において、横軸は、ウエ
ハ109上の、電子ビームの導入方向と直角な方向の位
置を示す。ここで、「0」は中心点である。また、縦軸
は、ウエハ109上のポリシリコンをスパッタエッチン
グしたときのエッチング速度を示す。
【0024】同図からわかるように、従来のプラズマ装
置(希土類磁石110,111を備えていない装置)を
用いた場合は、ウエハ109の中央部付近ではプラズマ
密度が大きいのでエッチング速度が速く、外周部付近で
プラズマ密度が小さいのでエッチング速度も遅い。その
結果、中央から100mm離れた部分と中央部とでは、
エッチング速度の差が40%以上となった。
【0025】これに対して、本実施例のプラズマ装置で
は、プラズマの密度が均一化されるのでエッチング速度
のムラを5%程度に抑えることができた。
【0026】さらに、本実施例によれば、エッチング速
度を全体的に向上させることができた。これは、磁界に
よって電子ビームを拘束することにより、プラズマ密度
が向上するためであると思われる。
【0027】なお、本実施例では、第1の発明の第2の
磁石として2個の磁石(希土類磁石110,111)を
用いたが、3個以上の磁石を用いてもよいことはもちろ
んである。また、磁石の面内で磁場勾配をもたせること
ができるような磁石を1個用いて同様の効果を得ること
も可能である。さらに、電磁石も使用することも可能で
ある。
【0028】さらに、本実施例では希土類磁石110,
111を処理室101内に設置したが、処理室101の
外に設置することとしてもよい。この場合には、希土類
磁石110,111がプラズマによって晒されることが
ないので磁気特性の劣化を防止することができ、また、
装置の構造の簡略化が達成できる。
【0029】(実施例2) 次に、本発明の第2の実施例について、図3を用いて説
明する。本実施例は、本発明の第2の態様を具体的に実
施した一例である。
【0030】図3は本実施例に係わるプラズマ装置の主
要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は
側面図である。なお、同図においても、処理室101の
内部以外の機構は、図5に示した従来のプラズマ装置と
同様であるので、省略してある。
【0031】図3に示したように、処理室301の一方
の側面には、電子導入口302が設けられ、この電子導
入口302の内側には電子ビームを加速するための電極
303が設けられている。
【0032】さらに、この電極303に背後には空間電
荷効果による電子ビームの発散を抑制するための円筒状
電磁石304(第1の磁石に該当する)が設けられてい
る。
【0033】また、処理室301には、ガス導入口30
6と排気口307が備えられており、反応性ガスが一定
流量で導入される。さらに、処理室301内には、電子
ビームの入射方向と平行にウエハ309を載置するため
の試料台308が設けられている。そして、この試料台
308には、図示しない電源によってバイアス電圧が印
加される。
【0034】処理室301の外側には、電子導入口30
2に対抗する側面側に、2個の電磁石310,311
(第2の電磁石および第3の電磁石に該当する)が設け
られている。これらの電磁石310,311は、ウエハ
309の被処理面と平行で且つ電子ビームの導入方向と
直角となるように、配設されている。
【0035】各電磁石310,311のコイルは、両者
の極性が常に逆となるような巻き方で巻かれている。そ
して、これらの電磁石310,311は、交流の定電流
電源312が接続され、第2の発明の制御手段を構成し
ている。
【0036】本実施例のプラズマ装置では、電源312
の位相により、電磁石310,311の極性が周期的に
反転する。例えば、電磁石310の極性(円筒状電磁石
304に対向する側の極性)がN極であるときは電磁石
311の極性はS極となり、逆に、電磁石310がS極
であるときは電磁石311はN極となる。
【0037】そして、電磁石310の極性が円筒状電磁
石304の極性と順方向であるときは、円筒状電磁石3
04が発した磁力線は電磁石310に達する。これによ
り、処理室301内に導入された電子ビームは電磁石3
10側に偏向され、プラズマの分布313を得る。ま
た、電磁石310,311の極性がそれぞれ反転して、
電磁石311の極性が円筒状電磁石304の極性と順方
向となると、円筒状電磁石304が発した磁力線が変化
して磁石311に達するようになるので、電子ビームも
電磁石311側に偏向され、プラズマの分布314を得
る。このように、電子ビームの経路を走査することによ
りプラズマの分布も変化するので、均一なプラズマの分
布を得ることができ、したがって、ウエハ309に対す
る均一な処理が可能となる。
【0038】ここで、磁力線の偏向の幅は、電磁石31
0,311の間隔Lを変化させることで制御することが
できる。
【0039】本実施例のプラズマ装置によっても、上述
の実施例1の場合と同様、均一なエッチングを行うこと
ができるとともに、エッチング速度を向上させることが
できた(図2参照)。
【0040】なお、本実施例では、磁力線を偏向させる
ための電磁石(第2の発明の第2の磁石および第3の磁
石に該当する磁石)をそれぞれ1個ずつとしたが(電磁
石310,311)、それぞれについて2個以上の電磁
石を用いてもよいことはもちろんである。
【0041】また、本実施例では電磁石310,311
を処理室101の外部に設置したが、処理室101内に
設置することとしてもよい。
【0042】さらに、本実施例では、電磁石310,3
11の極性を周期的に反転させる手段(第2の発明の制
御手段)として交流の定電流312を用いたが、この手
段は、複数の電磁石の励磁を時間的に切り換えることが
できるものであれば、特に限定されるものではない。
【0043】(実施例3) 次に、本発明の第3の実施例について、図4を用いて説
明する。本実施例は、本発明の第2の態様を具体的に実
施した他の例である。
【0044】図4は本実施例に係わるプラズマ装置の主
要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は
側面図である。なお、同図においても、処理室101の
内部以外の機構は、図5に示した従来のプラズマ装置と
同様であるので、省略してある。
【0045】図4に示したように、処理室401の一方
の側面には、電子導入口402が設けられ、この電子導
入口402の内側には電子ビームを加速するための電極
403が設けられている。
【0046】さらに、この電極403に背後には空間電
荷効果による電子ビームの発散を抑制するための円筒状
電磁石404(第1の磁石に該当する)が設けられてい
る。
【0047】また、処理室401には、ガス導入口40
6と排気口407が備えられており、反応性ガスが一定
流量で導入される。さらに、処理室401内には、電子
ビームの入射方向と平行にウエハ409を載置するため
の試料台408が設けられている。そして、この試料台
408には、図示しない電源によってバイアス電圧が印
加される。
【0048】処理室401の側壁と円筒状電磁石404
との間には、2個の電磁石410,411(第2の電磁
石および第3の電磁石に該当する)が設けられている。
これらの電磁石410,411は、その磁石方向がウエ
ハ409の被処理面と平行になるように、配設されてい
る。また、各電磁石410,411のコイルは、両者の
極性が常に逆となるような巻き方で巻かれている。そし
て、これらの電磁石410,411は、交流の定電流電
源412が接続されて偏向手段を構成している。
【0049】本実施例のプラズマ装置でも、上述の実施
例2の場合と同様、電源412の位相により、電磁石4
10,411の極性が周期的に反転する。例えば、電磁
石410の極性(電子導入口402側の極性)がN極で
あるときは電磁石411の極性はS極となり、逆に、電
磁石410がS極であるときは電磁石411はN極とな
る。
【0050】そして、電磁石410の極性がS極で電磁
石411の極性がN極であるときは、円筒状電磁石40
4が発する軸対称の磁界が2個の電磁石410,411
で歪められ、処理室401内に導入された電子ビームは
電磁石410側に偏向され、プラズマの分布412を得
る。また、電磁石410,411の極性がそれぞれ反転
して、電磁石410の極性がN極で電磁石411の極性
がS極となると、処理室401内に導入された電子ビー
ムは電磁石411側に偏向され、プラズマの分布413
を得る。このようにして電子ビームの経路が変化するこ
とによりプラズマの分布も変化するので、均一なプラズ
マの分布を得ることができ、したがって、ウエハ409
に対する均一な処理が可能となる。
【0051】本実施例のプラズマ装置によっても、上述
の実施例1や実施例2の場合と同様、均一なエッチング
を行うことができるとともに、エッチング速度を向上さ
せることができた(図2参照)。
【0052】なお、本実施例においては、電子ビームの
偏向の幅の制御は、電磁石410と電磁石411との間
の磁界強度を変化させることによって行う。すなわち、
電磁石410,411に流れる励磁電流の振幅によって
偏向幅の制御を行うことができるので、制御が容易とな
る。
【0053】また、本実施例では、円筒状電磁石404
が発する軸対称の磁界を2個の電磁石410,411で
歪めるだけなので、上述の実施例1や実施例2と比較し
て電磁石410,411の磁界強度が小さくてすみ、装
置の構成を簡単化することができる。
【0054】本実施例のプラズマ装置でも、磁力線を偏
向させるための電磁石(第2の電磁石および第3の電磁
石に該当する)をそれぞれ1個ずつとしたが(電磁石4
10,411)、それぞれについて、2個以上の電磁石
を用いてもよいことはもちろんである。
【0055】以上説明した各実施例においては、本発明
をスパッタエッチングに適用した場合を例にとって説明
したが、他のプラズマ装置に適用した場合も同様の効果
を得られることはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わるプラズマ装置によれば、被処理物に対する均一な処
理を行うことができ、且つ、処理速度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるプラズマ装置の
主要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)
は側面図である。
【図2】図1に示したプラズマ装置を用いたエッチング
の処理速度の均一性を説明するためのグラフである。
【図3】本発明の第2の実施例に係わるプラズマ装置の
主要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)
は側面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係わるプラズマ装置の
主要部の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)
は側面図である。
【図5】従来のプラズマ装置の一構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
101,201,301 処理室 102,202,302 電子導入口 103,203,303 電極 104,204,304 円筒形電磁石 106,206,306 ガス導入口 107,207,307 排気口 108,208,308 試料台 109,209,309 ウエハ 110,111 希土類磁石 210,211,310,311 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−179325(JP,A) 特開 平2−257625(JP,A) 特開 平4−181727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H05H 1/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応性ガスが充満された処理室内に電子ビ
    ームを導入し、この電子ビームを前記反応性ガスに照射
    してプラズマを生成し、このプラズマにより被処理体で
    ある基板に所望の処理を行うプラズマ装置において、 前記処理室内に導入される前記電子ビームの進行方向に
    対して前記基板の被処理面が垂直を除く角度をなすよう
    に、前記基板を載置する試料台と、 前記処理室内において前記電子ビームが導入される導入
    口の近傍に設けられ、前記電子ビームの発散を抑制する
    少なくとも1個の第1の磁石と、 互いに所定の距離だけ離隔し、前記基板に関して前記第
    1の磁石と対向するように配設され、前記プラズマに含
    まれるイオンの電流密度分布が前記基板上で均一となる
    ように、発散が抑制された前記電子ビームの電流密度分
    布を制御する、少なくとも第2および第3の磁石と、を
    備え、前記電子ビームの導入口は、前記基板の被処理面を含む
    平面に対して上方に配置され、 前記第2および第3の磁石は、前記基板の被処理面を含
    む平面の上方であってこの平面に対してほぼ平行な面内
    において前記基板に対して前記電子ビームの導入口に対
    向する位置に配置されて前記第1の磁石からの磁力線を
    複数に分岐させる ことを特徴とするプラズマ装置。
  2. 【請求項2】反応性ガスが充満された処理室内に電子ビ
    ームを導入し、この電子ビームを前記反応性ガスに照射
    してプラズマを生成し、このプラズマにより被処理体で
    ある基板に所望の処理を行うプラズマ装置において、 前記処理室内に導入される前記電子ビームの進行方向に
    対して前記基板の被処理面が垂直を除く角度をなすよう
    に、前記基板を載置する試料台と、 前記処理室内に導入される前記電子ビームの発散を抑制
    する少なくとも1個の第1の磁石と、 互いに所定の距離だけ離隔して設けられ、前記プラズマ
    に含まれるイオンの電流分布が前記基板上で均一となる
    ように、発散が抑制された前記電子ビームの電流密度分
    布を制御する、少なくとも第1および第2の電磁石と、 前記第1の磁石からの磁力線の出射方向と前記第1の電
    磁石からの磁力線の出射方向とが同一であるときは、前
    記第1および第2の電磁石の極性を互いに反転させるこ
    とにより、発散が抑制された前記電子ビームを前記第1
    の電磁石の方向へ偏向させ、前記第1の磁石からの磁力
    線の出射方向と前記第2の電磁石からの磁力線の出射方
    向とが同一であるときは、前記第1および第2の電磁石
    の極性を互いに反転させることにより、発散が抑制され
    た前記電子ビームを前記第2の電磁石の方向へ偏向させ
    る偏向手段と、を備えるプラズマ装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の電磁石は、前記基板
    に関して前記第1の磁石と対向するように配設されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のプラズマ装置。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の電磁石は、前記基板
    に関して前記第1の磁石と同じ側に配設されることを特
    徴とする請求項3に記載のプラズマ装置。
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