JP3245821U

JP3245821U - サウナ用ハット

Info

Publication number: JP3245821U
Application number: JP2023004623U
Authority: JP
Inventors: 成身山内
Original assignee: 鴻鵠株式会社
Priority date: 2023-12-25
Filing date: 2023-12-25
Publication date: 2024-02-27
Anticipated expiration: 2033-12-25

Abstract

【課題】サウナ室内で視界をシャットアウトして集中力を高めることができ、かつ、ロッカーの鍵等の小物類を収容できるポケットを備え、外出先でも着用することのできるサウナ用ハットの提供。【解決手段】サウナ用ハット１０のクラウン部２０は、周方向Ｌへ延びる周壁部２１を有し、左右両側のうちの少なくとも一方側において、周壁部２１の中央部分の外面に収容ポケット４１，４２が配置されている。【選択図】図５

Description

この考案は、サウナ内で着用するサウナ用ハットに関する。

従来、サウナ内で着用するサウナ用ハットは、公知である。例えば、特許文献１には、吸収性のある生地で作った頭から肩上まですっぽりと覆うことのできるサウナ用ハットが開示されている。

特開２００７－１３６１２６号公報

特許文献１に開示のサウナ用ハットであれば、着用者の頭から肩上までをすっぽりと覆う大きさを有するものであるから、他人の視線をシャットアウトすることにより、サウナに集中することができる。

しかしながら、頭から肩上までを完全に覆うものであるから、高温多湿のサウナ内で着用した場合、呼吸がし難く息苦しくなるおそれがある。また、完全に視界がシャットアウトされるような態様を有するものであるから、外出先で着用することができない。さらに、ポケット等がなく、ロッカーの鍵等の小物類を収容することもできない。

本考案の目的は、上記従来の技術的課題を解決するために、サウナ室内で視界をシャットアウトして集中力を高めることができ、かつ、ロッカーの鍵等の小物類を収容できるポケットを備え、外出先でも着用することのできるサウナ用ハットを提供することである。

本考案は、互いに交差する上下方向と周方向とを有し、クラウン部と、前記クラウン部の下方に位置する鍔部とを含むサウナ用ハットに関する。

本考案に係るサウナ用ハットは、前記クラウン部は、前記周方向へ延びる周壁部を有し、左右両側のうちの少なくとも一方側において、前記周壁部の中央部分の外面に収容ポケットが配置されていることを特徴とする。

本考案に係るサウナ用ハットは、いわゆるバケツハット（サファリハット）であるから、サウナ室内で視界をシャットアウトして集中力を高めることができ、かつ、外出先でも着用することのできることからファンション性、有用性に優れる。また、クラウン部の左右両側の少なくとも一方側に、ロッカーの鍵等の小物類を収容できるポケットを備えることから、利便性にも優れる。

図面は、本開示に係るサウナ用ハットの考案の特定の実施の形態を示し、考案の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本考案に係るサウナ用ハットの左側面図。サウナ用ハットの右側面図。サウナ用ハットの平面図。サウナ用ハットの底面図。サウナ用ハットの着用状態を示す図。

添付の図面を参照し、本考案に係るサウナ用ハット１０の詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施形態は、本考案の欠くことのできない要件を含む他に、選択的に採用することのできる要件及び適宜に組み合わせることができる。

図１～図４を参照すると、本考案に係るサウナ用ハットは、バケツを逆さにしたような形態からなる、いわゆるバケツハット（サファリハット）であって、互いに交差する上下方向Ｙと周方向Ｌとを有し、クラウン部２０と、クラウン部の下方に位置する鍔部３０とを含む。

クラウン部２０と鍔部３０とは、本体生地から形成されている。本体生地は、木綿、ウール、麻、植物性の材料、または、ポリエステル等の化学繊維で形成された布地であって、例えば、フェルト生地またはニット生地であってもよい。また、クラウン部２０の内面には、通気性に優れたメッシュ生地からなる内面シートが配置されている。

クラウン部２０は、周方向Ｌに環状に延びる周壁部２１と、周壁部２１の上側縁に囲まれた略円形状の頭頂部２２とを有する。周壁部２１と頭頂部２２とは異なる生地で形成されていて、それらの境界には、環状の縫着ライン２３が位置している。

周壁部２１の左右側には、それぞれ、収容ポケット４１，４２が配置されている。具体的には、収容ポケット４１，４２は、正面側に位置する第１収容ポケット４１と、背面側に位置する第２収容ポケット４２とを有する。本実施形態では、周壁部２１の左右両側に収容ポケット４１，４２が位置しているが、少なくとも一方側に位置していればよい。

第１及び第２収容ポケット４１，４２は、上方へ開口するポケット開口を形成するポケット開口縁部４１ａ，４２ａと、内部空間を有する収容部４１ｂ，４２ｂとをさらに有する。第１及び第２収容ポケット４１，４２を形成するポケット生地は、本体生地と同様の生地又は異なる材質の生地から形成されていて、ポケット開口縁部４１ａ，４２ａを除く部分がクラウン部２０に縫着している。

ポケット開口縁部４１ａ，４２ａは、ポケット生地の一部を折り曲げて縫着することで形成されており、ポケット生地を２枚重ねて形成されていることから、１枚のみで形成されている場合に比べて、高い強度を有するといえる。

第１収容ポケット４１の中央部分の外面には、装飾要素を有する装飾部４５が配置されている。装飾部４５は、本体生地とは別体の生地、薄いポリエチレン製又はポリプロピレン製のプラスチックシートから形成されていて、その表面には、商品のブランド名、ブランドロゴ、キャラクター、装飾デザイン等の装飾要素が印刷されている。

サウナ用ハット１０の本体生地が無地であることから、第１収容ポケット４１の中央部分の外面に装飾部４５が位置することによって、装飾部４５がより目立って、着用者又は／及びサウナの利用者の注意を惹きつけることができ、商品ブランド名等の宣伝効果を期待することができる。また、装飾部４５は、第１収容ポケット４１だけではなく、第２収容ポケット４２の中央部分の外面にも配置されていてもよい。

さらに、第２収容ポケット４２の中央部分の外面に装飾部４５を配置する場合には、第１収容ポケット４１の中央部の外面に配置される装飾部４５と互いにデザイン的又は／及び観念的に関連性のあるものであることが好ましい。また、薄暗いサウナ室内で装飾部４５が目立つように、装飾要素を発光体から形成することが好ましい。

鍔部３０は、上下方向Ｙにおいて互いに間隔を空けて位置し、かつ、周方向Ｌへ延びる複数条の縫着ライン３１を有する。このように、鍔部３０に環状に延びる複数条の縫着ライン３１が位置することによって、鍔部３０全体の剛性が向上し、着用状態において、しっかりと下方へ向いた状態を維持することができる。

図４を参照すると、鍔部３０の上側部分の内面には、環状に延びるすべり部分３３が取り付けられている。すべり部分３３も鍔部３０と同様に、周方向Ｌへ延びる複数条の縫着ライン（図示せず）を有し、縫着ラインがない場合に比べて高い剛性を有する。また、すべり部分３３の内面には、吸水性を有する環状に延びる吸汗テープ３５が配置されている。

鍔部３０の内面にすべり部分３３が設けられていることによって、クラウン部２０を形成する本体生地と鍔部３０を形成する本体生地との縫着された部分が覆われて、着用者の肌に直接触れて刺激を与えることはない。また、すべり部分３３の内面に吸汗テープ３５が設けられていることによって、着用者の汗が下方に滴り落ちるのを抑制することができる。

図１及び図２を参照すると、第１及び第２収容ポケット４１，４２の中央部を縦断するように、クラウン部２０を形成する本体生地の縫着ライン２８と鍔部３０を形成する本体生地の縫着ライン３８とが互いに上下方向Ｙに連なって位置している。

クラウン部２０を形成する本体生地の縫着ライン２８が第１及び第２収容ポケット４１，４２で被覆されていることによって、縫着ライン２８によってツギハギ感が生じてサウナ用ハット１０のデザイン性が損なわれるのを抑制することができるとともに、クラウン部２０を形成する本体生地の縫着ライン２８と鍔部３０を形成する本体生地の縫着ライン３８とが互いに上下方向Ｙに連なって位置していることで、縫着ライン２８，３８が視認されるとしてもデザインとして統一感のある印象を与えることができる。

図５を参照すると、サウナ用ハット１０の着用状態において、鍔部３０が下方へ向いていることから、着用者の視界を完全にシャットアウトすることができ、他人の目を気にすることなく、サウナに集中することができる。

また、サウナ用ハット１０を着用することで、顔面が強く火照るのを抑制することができる。さらに、髪の長い女性は髪が焼けないようにタオルを巻いたりする必要があるが、サウナ用ハット１０を着用することでタオルを巻く手間が省け、また、タオルが解けたときに結び直す手間等も省くことができる。

サウナ用ハット１０は、一般的に外出用としても着用されるバケツハットの形態を有することから、サウナ室内だけでなく、外出先でもファッションの一部として、着用することができる。

クラウン部２０の周壁部２１の外面に第１及び第２収容ポケット４１，４２が位置することによって、収容部４１ｂ，４２ｂにサウナ施設のロッカーの鍵、家の鍵、小銭等の小物類や貴重品の収容物５０を収容することができる。通常、サウナ室内に持ち込めるのはタオル等の限られた備品のみであるから、このように、サウナ用ハット１０は、顔面や髪の焼け（乾燥）を防ぐという本体の機能に加えて、小物類や貴重品等の収容物５０を収容できる機能を備えることで、より機能性、利便性に優れるといえる。

さらに、第１及び第２収容ポケット４１，４２に保冷剤を収容することで、頭部の火照りを抑制することができる。特に、サウナ用ハット１０の左右両側にそれぞれ保冷剤を配置できるので、着用者の両側頭部が冷やされて、頭部の火照りをより効果的に抑制することができる。

図示していないが、第１及び第２収容ポケット４１，４２のポケット開口を被覆するカバーを配置してもよい。カバーは好ましくは、ボタン止めやファスナー等によって開閉可能であって、カバーを設けることで、収容部４１ｂ，４２ｂに収容された貴重品や保冷剤が外部に不意に出てしまうことはない。

また、さらに頭部の火照りを抑制するために、本体生地の内面に複数の孔を有する遮熱性能を有するアルミ箔を配置してもよい。

また、鍔部３０が複数のプリーツ、リボン、デザイン性のある折り目等を有し、趣向性に富んだ形状を有していてもよい。

また、クラウン部２０又は／及び鍔部３０に、サウナ用ハット１０の折り畳まれた状態を維持するためのメカニカルファスナからなる止着手段が設けられていてもよいし、クラウン部２０に外周囲寸法のサイズを調整するためのアジャスター手段が設けられていてもよい。

本考案に係るサウナ用ハット１０の材料には、この種の分野において通常使用される各種公知の材料を制限なく用いることができる。

本考案に係るサウナ用ハット１０は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
（１）前記鍔部は、前記クラウン部から下方向かって延びている。
（２）前記クラウン部を形成する本体生地の縫着ラインが、前記収容ポケットに被覆されている。
（３）前記収容ポケットの外面には、装飾要素を有する装飾部が位置する。

１０サウナ用ハット
２０クラウン部
２１周壁部
２８縫着ライン
３０鍔部
４１第１収容ポケット（収容ポケット）
４２第２収容ポケット（収容ポケット）
４５装飾部

Claims

互いに交差する上下方向と周方向とを有し、クラウン部と、前記クラウン部の下方に位置する鍔部とを含むサウナ用ハットであって、
前記クラウン部は、前記周方向へ延びる周壁部を有し、左右両側のうちの少なくとも一方側において、前記周壁部の中央部分の外面に収容ポケットが配置されていることを特徴とする前記サウナ用ハット。
前記鍔部は、前記クラウン部から下方向かって延びている請求項１に記載のサウナ用ハット。
前記クラウン部を形成する本体生地の縫着ラインが、前記収容ポケットに被覆されている請求項１又は２に記載のサウナ用ハット。
前記収容ポケットの外面には、装飾要素を有する装飾部が位置する請求項１又は２に記載のサウナ用ハット。