JP3245741B2 - 簡易地殻変位検知装置 - Google Patents
簡易地殻変位検知装置Info
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- JP3245741B2 JP3245741B2 JP5635099A JP5635099A JP3245741B2 JP 3245741 B2 JP3245741 B2 JP 3245741B2 JP 5635099 A JP5635099 A JP 5635099A JP 5635099 A JP5635099 A JP 5635099A JP 3245741 B2 JP3245741 B2 JP 3245741B2
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- linear scale
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- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地殻変位検知装
置、特に広範囲にわたる地殻の変位を検知する簡易地殻
変位検知装置に関するものである。
置、特に広範囲にわたる地殻の変位を検知する簡易地殻
変位検知装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】地殻の変位を検知する装置としては、例
えば特開昭６２−２１７１１１号公報所載の発明が知ら
れている。この発明の地すべり移動計は、一方の端が地
表に固定され、他方の端が錘に連結されたインパール線
を、前記地表とは異なった地表に固定された回転軸を有
する回転体に懸回し、該回転体の回転変位を測定する地
すべり移動計において、該回転体に設けられた光学マー
クを光電センサで読み取って得た回転変位信号を通信手
段により送受信し、遠隔位置で地すべり変位を測定する
ことを特徴としている。
えば特開昭６２−２１７１１１号公報所載の発明が知ら
れている。この発明の地すべり移動計は、一方の端が地
表に固定され、他方の端が錘に連結されたインパール線
を、前記地表とは異なった地表に固定された回転軸を有
する回転体に懸回し、該回転体の回転変位を測定する地
すべり移動計において、該回転体に設けられた光学マー
クを光電センサで読み取って得た回転変位信号を通信手
段により送受信し、遠隔位置で地すべり変位を測定する
ことを特徴としている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記発
明は通信手段による遠隔位置からの地すべり測定装置
で、機構が複雑で高価であった。またこの発明の地すべ
り計では、地中の異なった位置に設置された杭間のイン
パール線張設方向の変位は検知可能であるが、この張設
方向に直交するような左右方向の変位は、必ずしも十分
に検知できない欠点があった。実際には作業員が定期的
に踏査するので、杭設置間の広域方向における地殻の変
位を、もっと簡易な保守不要の装置で確実に確認できる
ことが現場では望まれていた。
明は通信手段による遠隔位置からの地すべり測定装置
で、機構が複雑で高価であった。またこの発明の地すべ
り計では、地中の異なった位置に設置された杭間のイン
パール線張設方向の変位は検知可能であるが、この張設
方向に直交するような左右方向の変位は、必ずしも十分
に検知できない欠点があった。実際には作業員が定期的
に踏査するので、杭設置間の広域方向における地殻の変
位を、もっと簡易な保守不要の装置で確実に確認できる
ことが現場では望まれていた。
【０００４】本発明は、前記のごとき課題を解消したも
ので、地殻の広域にわたる変位の確認が可能な簡易な地
殻変位検知装置を提供することを目的としている。
ので、地殻の広域にわたる変位の確認が可能な簡易な地
殻変位検知装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成した本発
明の簡易地殻変位検知装置は、離れた二地点の地中に固
定可能な少なくとも一対の杭を備え、一方の杭に線条の
一端を固定し、線条の自由端に錘を連結し、他方の杭に
は変位検知手段を所望の角度に調整可能に懸吊し、線条
を検知手段に掛けて線条の移動で地中の変位を検知する
変位検知装置であって、変位検知手段が直線目盛尺と角
度目盛尺とを備え、直線目盛尺を線条の張設方向に設
け、直線目盛尺の少なくとも両端近傍に線条のガイドを
設け、角度目盛尺を直線目盛尺の線条固定杭側端下部に
設け、線条の張設方向の変位を直線目盛尺で検知し、線
状の左右方向の変位を角度目盛尺で検知することを特徴
としている。
明の簡易地殻変位検知装置は、離れた二地点の地中に固
定可能な少なくとも一対の杭を備え、一方の杭に線条の
一端を固定し、線条の自由端に錘を連結し、他方の杭に
は変位検知手段を所望の角度に調整可能に懸吊し、線条
を検知手段に掛けて線条の移動で地中の変位を検知する
変位検知装置であって、変位検知手段が直線目盛尺と角
度目盛尺とを備え、直線目盛尺を線条の張設方向に設
け、直線目盛尺の少なくとも両端近傍に線条のガイドを
設け、角度目盛尺を直線目盛尺の線条固定杭側端下部に
設け、線条の張設方向の変位を直線目盛尺で検知し、線
状の左右方向の変位を角度目盛尺で検知することを特徴
としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施の形態を図
面に示す実施例に基づいて説明する。図１は、本発明の
簡易地殻変位検知装置の基本的な実施形態を示す。同図
において、一対の杭１及び２は、長さ１〜１．５ｍ程度
の棒で、地中に打ち込みむことができるように先端を尖
らせてある。杭１の上端部にはワイヤーのごとき線条３
が締結されている。一方、線条３の開放端には錘４が締
結されている。杭２の上端部にはフランジ５が嵌装固定
されており、このフランジ５に変位検知手段６を回動自
在に取り付けてある。設置に際しては、後述するよう
に、この検知手段６に線条３を掛けて、錘４が重心に対
して垂直に位置するように垂らす。
面に示す実施例に基づいて説明する。図１は、本発明の
簡易地殻変位検知装置の基本的な実施形態を示す。同図
において、一対の杭１及び２は、長さ１〜１．５ｍ程度
の棒で、地中に打ち込みむことができるように先端を尖
らせてある。杭１の上端部にはワイヤーのごとき線条３
が締結されている。一方、線条３の開放端には錘４が締
結されている。杭２の上端部にはフランジ５が嵌装固定
されており、このフランジ５に変位検知手段６を回動自
在に取り付けてある。設置に際しては、後述するよう
に、この検知手段６に線条３を掛けて、錘４が重心に対
して垂直に位置するように垂らす。
【０００７】図２は、本発明の検知手段６の一例を示
す。図２において、検知手段６は、直線目盛尺７を備え
ている。直線目盛尺７は細長い板状の部材で、表面に目
盛を付してある。この目盛は、物差しのような長尺目盛
が望ましいが、７ａのような基点のみを設け、線条３に
印３ａを付して、設置時線条３の印３ａを直線目盛尺７
の基点７ａに合わせておくだけでも、線条３の移動は確
認できる。直線目盛尺７の両端には環状ガイド８ａ、８
ｂを設け、線条３が直線目盛尺７から外れないように案
内する。ガイドとしては、本実施例のような摩擦抵抗が
少ない環状のものが望ましいが、例えば板状直線目盛尺
７の長手方向中央に案内溝を穿設し、両端にガイドロー
ラを設けることもできる（図示せず）。
す。図２において、検知手段６は、直線目盛尺７を備え
ている。直線目盛尺７は細長い板状の部材で、表面に目
盛を付してある。この目盛は、物差しのような長尺目盛
が望ましいが、７ａのような基点のみを設け、線条３に
印３ａを付して、設置時線条３の印３ａを直線目盛尺７
の基点７ａに合わせておくだけでも、線条３の移動は確
認できる。直線目盛尺７の両端には環状ガイド８ａ、８
ｂを設け、線条３が直線目盛尺７から外れないように案
内する。ガイドとしては、本実施例のような摩擦抵抗が
少ない環状のものが望ましいが、例えば板状直線目盛尺
７の長手方向中央に案内溝を穿設し、両端にガイドロー
ラを設けることもできる（図示せず）。
【０００８】直線目盛尺７の線条３の固定杭１側下部に
は、分度器のような角度目盛尺９を設ける。角度目盛尺
９も、初期設定位置を示す基点９ａがあるだけでもよ
い。また既存の方位計測コンパス（図示せず）などを転
用することもできる。１０は、線条３の錘４側にのみ設
けられた案内ローラである。
は、分度器のような角度目盛尺９を設ける。角度目盛尺
９も、初期設定位置を示す基点９ａがあるだけでもよ
い。また既存の方位計測コンパス（図示せず）などを転
用することもできる。１０は、線条３の錘４側にのみ設
けられた案内ローラである。
【０００９】本発明の簡易地殻変位検知装置は、図１に
示すように、亀裂１２を挟む地面１１ａ及び１１ｂに、
杭１及び杭２をそれぞれ打ち込んで設置され、杭１の上
端に固定された線状３を、杭２の上端にフランジ５を介
して回動自在に懸吊された変位検知手段６に掛けて、線
条３の錘４で垂下させておく。このとき線条３は、図３
に示すように、変位検知手段６の直線目盛尺７条に環状
ガイド８ａ、８ｂで案内され、その印３ａは目盛の基点
７ａにセットされている。一方、線状３の固定杭側で
は、同様に角度目盛尺９の基点９ａに線条３の角度をセ
ットしておく。定期的踏査の際、作業員は、線条３の長
手方向のずれを直線目盛尺７で確認、併せて図４
（ａ）、（ｂ）に示すように、線条左右方向のずれを角
度目盛尺９で簡単に確認することができる。両目盛の付
け方により、定性的あるいは定量的なずれも目視により
簡単に把握できる。
示すように、亀裂１２を挟む地面１１ａ及び１１ｂに、
杭１及び杭２をそれぞれ打ち込んで設置され、杭１の上
端に固定された線状３を、杭２の上端にフランジ５を介
して回動自在に懸吊された変位検知手段６に掛けて、線
条３の錘４で垂下させておく。このとき線条３は、図３
に示すように、変位検知手段６の直線目盛尺７条に環状
ガイド８ａ、８ｂで案内され、その印３ａは目盛の基点
７ａにセットされている。一方、線状３の固定杭側で
は、同様に角度目盛尺９の基点９ａに線条３の角度をセ
ットしておく。定期的踏査の際、作業員は、線条３の長
手方向のずれを直線目盛尺７で確認、併せて図４
（ａ）、（ｂ）に示すように、線条左右方向のずれを角
度目盛尺９で簡単に確認することができる。両目盛の付
け方により、定性的あるいは定量的なずれも目視により
簡単に把握できる。
【００１０】
【発明の効果】以上のように構成した本発明の簡易地殻
変位検知装置は、下記の優れた効果を有する。 （１）直線目盛尺と角度目盛尺の併用により、張設線状
長手方向の変位のみならず左右方向の変位も、目視で簡
単に検知できる。 （２）電源等を要しないので、如何なる場所、地形にも
対応できる。 （３）構造が簡単で、設置、保守、取り扱い等が簡便
で、万一、落雷、風雨などで破損しても経済的負担が軽
くて済む。
変位検知装置は、下記の優れた効果を有する。 （１）直線目盛尺と角度目盛尺の併用により、張設線状
長手方向の変位のみならず左右方向の変位も、目視で簡
単に検知できる。 （２）電源等を要しないので、如何なる場所、地形にも
対応できる。 （３）構造が簡単で、設置、保守、取り扱い等が簡便
で、万一、落雷、風雨などで破損しても経済的負担が軽
くて済む。
【図１】本発明の簡易地殻変動検知装置の一例を示す側
面図である。
面図である。
【図２】検知手段の一例を示す斜視図である。
【図３】検知手段の一部断面側面図である。
【図４】検知手段の要部断面平面図である。
１ 杭 ２ 杭 ３ 線条 ３ａ 印 ４ 錘 ５ フランジ ６ 変位検知手段 ７ 直線目盛尺 ７ａ 基点 ８ａ 環状ガイド ８ｂ 環状ガイド ９ 角度目盛尺 ９ａ 基点 １０ 案内ローラ １１ａ地面 １１ｂ地面 １２ 亀裂
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｇ０１Ｖ 1/00 Ｇ０１Ｖ 1/00 Ｚ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01V 1/00 G01C 7/02 G01B 3/04 E02D 17/20 106 E02D 1/00 G01D 21/00
Claims (1)
- 【請求項１】 離れた二地点の地中に固定可能な少なく
とも一対の杭を備え、一方の杭に線条の一端を固定し、
線条の自由端に錘を連結し、他方の杭には変位検知手段
を所望の角度に調整可能に懸吊し、線条を検知手段に掛
けて線条の移動で地中の変位を検知する変位検知装置で
あって、変位検知手段が直線目盛尺と角度目盛尺とを備
え、直線目盛尺を線条の張設方向に設け、直線目盛尺の
少なくとも両端近傍に線条のガイドを設け、角度目盛尺
を直線目盛尺の線条固定杭側端下部に設け、線条の張設
方向の変位を直線目盛尺で検知し、線状の左右方向の変
位を角度目盛尺で検知することを特徴とする簡易地殻変
位検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5635099A JP3245741B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 簡易地殻変位検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5635099A JP3245741B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 簡易地殻変位検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000258192A JP2000258192A (ja) | 2000-09-22 |
| JP3245741B2 true JP3245741B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=13024793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5635099A Expired - Fee Related JP3245741B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 簡易地殻変位検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3245741B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104863110A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-08-26 | 洛阳理工学院 | 一种基坑水平位移监测装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100520481B1 (ko) * | 2005-02-18 | 2005-10-11 | 사단법인 대한산업안전협회 | 비탈면 토사 슬라이딩 안전진단 계측 방법 |
| KR100566670B1 (ko) | 2005-11-15 | 2006-04-07 | 비앤티엔지니어링(주) | 연약지반 도로 경사면의 안전진단 계측장치 |
| KR100572571B1 (ko) | 2006-01-03 | 2006-04-24 | 안영기 | 교량 우물통의 내구력 안전진단장치 |
| KR100715276B1 (ko) | 2006-11-18 | 2007-05-08 | (주) 장맥엔지니어링 | 사면 안전진단 계측장치 |
| KR101229717B1 (ko) * | 2011-06-30 | 2013-02-04 | 주식회사백상 | 삼차원 변위 측정기 |
| KR101116563B1 (ko) | 2011-08-08 | 2012-03-07 | 주식회사백상 | 로프형 삼차원 변위 측정기 |
| JP5389197B2 (ja) * | 2012-01-27 | 2014-01-15 | 中国電力株式会社 | 地盤変位簡易測定装置 |
| CN103290826B (zh) * | 2013-05-29 | 2014-12-10 | 铁道第三勘察设计院集团有限公司 | 一种适用于临时边坡稳定性监测的装置 |
| JP6390969B2 (ja) * | 2015-05-28 | 2018-09-19 | 日新興業株式会社 | 河川護岸等の構造物下の空洞量調査機器及び据付け台 |
| JP7007124B2 (ja) * | 2017-07-20 | 2022-01-24 | 東急建設株式会社 | 変状検知装置 |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP5635099A patent/JP3245741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104863110A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-08-26 | 洛阳理工学院 | 一种基坑水平位移监测装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000258192A (ja) | 2000-09-22 |
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