JP3245667U - ポリプロピレン製雨衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽く防水性の高い雨衣を提供する。【解決手段】ポリプロピレン製雨具1であって、目貼りテープが目貼り可能な裏生地9と、裏生地9に裏張りされるポリプロピレン製生地7と、ポリプロピレン製生地7の表面側をコートする水分侵入防止層6と、衣服の形状に形成する場合の繋ぎ部に設けられ、目貼りテープを用いて水分の内部への侵入を防止する目貼りテープ加工部と、を有し、ポリプロピレン製生地7を構成する糸の太さが、40デニール以上1300デニール以下である。【選択図】図2
Description
本考案は軽さと防水性を高めた雨衣に関する。
従来、レインコートなどの雨衣の生地素材は、ナイロンやポリエステルが使用されることが多い。
特許文献1には、撥水性ポリエステル繊維を含み、レインコート生地などに好適に用いられる撥水性高密度織物が開示されている。
特許文献1には、撥水性ポリエステル繊維を含み、レインコート生地などに好適に用いられる撥水性高密度織物が開示されている。
しかしながら、ナイロンやポリエステルの生地ではアウトドア、各種作業に使用する雨衣において、軽さの点において十分ではなかった。
現在、雨衣(レインウェア)は「軽く薄く着心地良く」という観点から開発されているが、一層の軽さと防水性を有する雨衣が要望される利用分野はあり、従来の雨衣はそのような要望に答えていないのが現状であった。
現在、雨衣(レインウェア)は「軽く薄く着心地良く」という観点から開発されているが、一層の軽さと防水性を有する雨衣が要望される利用分野はあり、従来の雨衣はそのような要望に答えていないのが現状であった。
本考案は上記従来技術の課題を解決するためになされたものである。
本考案の目的は、軽くかつ防水性の高い雨衣を提供することにある。
本考案の他の課題とその解決手段は明細書及び図面内において説明する。
本考案の目的は、軽くかつ防水性の高い雨衣を提供することにある。
本考案の他の課題とその解決手段は明細書及び図面内において説明する。
本考案の第1態様に係るポリプロピレン製雨衣は、
目貼りテープが目貼り可能な裏生地と、
前記裏生地に裏張りされるポリプロピレン製生地と、
前記ポリプロピレン製生地の表面側をコートする水分侵入防止層と、
衣服の形状に形成する場合の繋ぎ部に設けられ、前記目貼りテープを用いて水分の内部への侵入を防止する目貼りテープ加工部と、を有し、
前記ポリプロピレン製生地を構成する糸の太さが、40デニール以上1300デニール以下である、ことを特徴とする。
目貼りテープが目貼り可能な裏生地と、
前記裏生地に裏張りされるポリプロピレン製生地と、
前記ポリプロピレン製生地の表面側をコートする水分侵入防止層と、
衣服の形状に形成する場合の繋ぎ部に設けられ、前記目貼りテープを用いて水分の内部への侵入を防止する目貼りテープ加工部と、を有し、
前記ポリプロピレン製生地を構成する糸の太さが、40デニール以上1300デニール以下である、ことを特徴とする。
本考案の第2態様は、前記第1態様に記載のポリプロピレン製雨衣であって、前記ポリプロピレン製生地の生地厚さが、0.01mm以上1.2mm以下である、ことを特徴とする。
本考案の第3態様は、前記第1態様又は第2態様に記載のポリプロピレン製雨衣であって、前記目貼りテープが塩化ビニール、ポリウレタンの少なくとも一方を含んで構成されている、ことを特徴とする。
本考案の第4態様は、前記第1態様又は第2態様に記載のポリプロピレン製雨衣であって、前記衣服の形状が、上雨衣と下雨衣を備えたレインスーツ、レインコート、ヤッケ、カッパ、略ボンチョ形体のいずれか1つの形状に構成されている、ことを特徴とする。
本考案の第4態様は、前記第1態様又は第2態様に記載のポリプロピレン製雨衣であって、前記衣服の形状が、上雨衣と下雨衣を備えたレインスーツ、レインコート、ヤッケ、カッパ、略ボンチョ形体のいずれか1つの形状に構成されている、ことを特徴とする。
本考案であれば、軽くかつ防水性の高い雨衣を提供できる。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態に係るポリプロピレン製雨衣について詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣としてのレインコートの正面図、図2は本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣の布地部分の縦断面図である。図3及び図4はそれぞれポリプロピレン製雨衣の繋ぎ部に設けられた目貼り加工部の一例を示す斜視図である。図5(a)は本実施形態に係る上雨衣の一例を示す図、図5(b)は本実施形態に係る下雨衣の一例を示す図である。
図1は本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣としてのレインコートの正面図、図2は本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣の布地部分の縦断面図である。図3及び図4はそれぞれポリプロピレン製雨衣の繋ぎ部に設けられた目貼り加工部の一例を示す斜視図である。図5(a)は本実施形態に係る上雨衣の一例を示す図、図5(b)は本実施形態に係る下雨衣の一例を示す図である。
図1~図5におけるポリプロピレン製雨衣1の説明において、ポリプロピレン製雨衣1の表面側とは外気に触れる側を意味し、ポリプロピレン製雨衣1の内側とは肌側を意味する。
図1において断面線E-E及び断面線F-Fは、ポリプロピレン製雨衣1の表面方向の交差する縦断面線を示している。
図1において断面線E-E及び断面線F-Fは、ポリプロピレン製雨衣1の表面方向の交差する縦断面線を示している。
図1に示す、断面線E-Eはポリプロピレン製雨衣1を着た場合に上下方向に延びる線に対して直角に切る場合であり、断面線F-Fは水平方向に延びる線に対して直角に切る場合が示してある。布部5は各断面線のそれぞれにおいて図2に示すような断面構成を有しており、雨衣のほぼ全面がポリプロピレン製生地7を含んで形成されている。
図2に示すように、ポリプロピレン製雨衣1の布部5は、内側から外側に向けて順に、裏生地9、ポリプロピレン製生地7、水分侵入防止層6を積層した構成になっている。
この構成では、ポリプロピレン製生地7は裏生地9に裏張りされることになる。
本考案の一特徴としてポリプロピレン製の糸を使用して雨衣を構成したことがある。
ポリプロピレンの比重は0.9であって、ポリエステルより約35%軽く、ナイロンより約20%軽い。また、強度はポリエステルと同程度の強さを確保できる。また、ポリプロピレンは保水率0%なので本来、乾きやすく、水分侵入防止層が劣化した場合でも防水性を維持できる利点がある。さらに、完全燃焼すれば出てくるのはほぼ炭酸ガスと水蒸気だけなので、環境にも優しい素材である利点がある。
雨衣にポリプロピレン製生地7を採用する場合には、ポリプロピレンの糸の太さは、40デニール以上1300デニール以下であることが好ましい。ポリプロピレン製生地7の生地厚さは、0.01mm以上1.2mm以下であることが好ましい。
この構成では、ポリプロピレン製生地7は裏生地9に裏張りされることになる。
本考案の一特徴としてポリプロピレン製の糸を使用して雨衣を構成したことがある。
ポリプロピレンの比重は0.9であって、ポリエステルより約35%軽く、ナイロンより約20%軽い。また、強度はポリエステルと同程度の強さを確保できる。また、ポリプロピレンは保水率0%なので本来、乾きやすく、水分侵入防止層が劣化した場合でも防水性を維持できる利点がある。さらに、完全燃焼すれば出てくるのはほぼ炭酸ガスと水蒸気だけなので、環境にも優しい素材である利点がある。
雨衣にポリプロピレン製生地7を採用する場合には、ポリプロピレンの糸の太さは、40デニール以上1300デニール以下であることが好ましい。ポリプロピレン製生地7の生地厚さは、0.01mm以上1.2mm以下であることが好ましい。
また、図示はしていないが、必要に応じて裏生地9の肌側の面に肌触りを良くする素材、静電気を防止する素材、保温機能を備えた素材等の各種の機能を備えた機能シート体(層)を設けることもできる。この機能シート体(層)は、後述する目貼り加工部32以外の領域に設けられることが多い。
図2~図4に示すように、本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣1は、衣服の形状に形成するための繋ぎ部19に設けられた目貼りテープ加工部33を有している。目貼りテープ加工部33は、裏生地9の内面側から目貼りテープ20を用いて繋ぎ部19を目貼りした部分である。
図2に示す水分侵入防止層6は、衣服表面を保護するシート又は層である。水分侵入防止層6はシート部材を積層する構成や、表面を保護する液体又は塗料等を表面に塗布する、スプレーするなどの構成が採用できる。水分侵入防止層6の一例には撥水シート又は撥水加工を表面に施す方法がある。
図3及び図4は目貼り方法の一例を説明するための図であり、所謂、シームテープのような目貼りテープ20を用いて繋ぎ部19を目貼りした構成である。
図3に示す構成では、雨衣1の繋ぎ部19において、一方側布部5aの端部を所定幅、折り返して折り返し部15を作るととともに、その折り返し部15に他方側布部5bの重ね部16を重ねて、折り返し部15と重ね部16を縫い糸18によって固定状態にする。そしてその繋ぎ部19全体を内側から覆うように目貼りテープ20によって固定して水分が内側に侵入しないように構成している。
図3に示す構成では、雨衣1の繋ぎ部19において、一方側布部5aの端部を所定幅、折り返して折り返し部15を作るととともに、その折り返し部15に他方側布部5bの重ね部16を重ねて、折り返し部15と重ね部16を縫い糸18によって固定状態にする。そしてその繋ぎ部19全体を内側から覆うように目貼りテープ20によって固定して水分が内側に侵入しないように構成している。
通常、目貼りテープ20は加熱するとテープの接着剤が活性化され、その状態で繋ぎ部19を加圧状態とすることで縫い目等を含んでしっかりと溶着固定するものが採用される。そのような目貼りテープ20はシームテープと呼ばれる。但し、目貼りテープ20は繋ぎ部19を良好に目貼りできるテープなら、その種類は特に限定されるものではない。なお、縫い糸18でなく接着剤等で折り返し部15と重ね部16を固定した後に、目貼りテープ20で固定する形態も採用可能である。
この目貼り加工部32を形成する場合に、目貼りテープ20が塩化ビニール、ポリウレタンの少なくとも一方を含んで構成されることで目貼り工程が良好に行えることを本考案者は確認している。また、裏生地9の素材に対応して最適な素材の目貼りテープ20が採用される。
図4は目貼りテープ加工部33の別の構成を示す図である。この構成では一方側布部5aと他方側布部5bによって内方に向けて互いに向き合って接するような手合せ部21が形成され、その手合せ部21が縫い糸18によって固定された後、目貼りテープ20によって目貼り加工されている。この構成はポリプロピレン製雨衣1に折り返し部15を形成する横幅等がない場合などに採用されることが多い。なお、縫い糸18を接着剤に換えることができることは図3に示す構成と同様である。また、目貼りテープ20によって目貼りする構成は図3及び図4に示す構成のみならず、各種の目貼り構成において採用できる。
図5は本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣1が、フード部25を有する上雨衣26と下雨衣27を備えた雨衣(例えばレインスーツ28など)として構成されている一例を示す図である。
本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣1は、図1及び図5に示す形状だけでなく、多種多様な雨衣に適用できる。例えば、カッパ、ヤッケ、略ボンチョ形体(略ボンチョ形体とはフード部のあるボンチョ形体を意味する)などである。
本実施形態に係るポリプロピレン製雨衣1は、図1及び図5に示す形状だけでなく、多種多様な雨衣に適用できる。例えば、カッパ、ヤッケ、略ボンチョ形体(略ボンチョ形体とはフード部のあるボンチョ形体を意味する)などである。
[本実施形態の作用]
本考案であれば、上記のような構成にすることで、軽量の雨衣を提供できる。また、ポリプロピレンの糸の太さとポリプロピレン製生地の生地厚さを上記範囲に構成することで、軽さを保ちつつ、雨衣としての強度、快適性、又は機能性を確保することができる。
本考案であれば、上記のような構成にすることで、軽量の雨衣を提供できる。また、ポリプロピレンの糸の太さとポリプロピレン製生地の生地厚さを上記範囲に構成することで、軽さを保ちつつ、雨衣としての強度、快適性、又は機能性を確保することができる。
以上、実施形態を例示して本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の構成には限定されない。本考案の技術的範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきであり、その範囲内であれば、多様な変形や構成の追加、又は改良が行えることは言うまでもない。
1:ポリプロピレン製雨衣
6:水分侵入防止層
7:ポリプロピレン製生地
9:裏生地
20:目貼りテープ
23:レインコート
26:上雨衣
27:下雨衣
28:レインスーツ(上雨衣と下雨衣を備えた雨衣の一例)
32:目貼り加工部
33:目貼りテープ加工部
6:水分侵入防止層
7:ポリプロピレン製生地
9:裏生地
20:目貼りテープ
23:レインコート
26:上雨衣
27:下雨衣
28:レインスーツ(上雨衣と下雨衣を備えた雨衣の一例)
32:目貼り加工部
33:目貼りテープ加工部
Claims (4)
- 目貼りテープが目貼り可能な裏生地と、
前記裏生地に裏張りされるポリプロピレン製生地と、
前記ポリプロピレン製生地の表面側をコートする水分侵入防止層と、
衣服の形状に形成する場合の繋ぎ部に設けられ、前記目貼りテープを用いて水分の内部への侵入を防止する目貼りテープ加工部と、を有し、
前記ポリプロピレン製生地を構成する糸の太さが、40デニール以上1300デニール以下である、ことを特徴とするポリプロピレン製雨衣。 - 前記ポリプロピレン製生地の生地厚さが、0.01mm以上1.2mm以下である、請求項1に記載のポリプロピレン製雨衣。
- 前記目貼りテープが塩化ビニール、ポリウレタンの少なくとも一方を含んで構成されている、請求項1又は請求項2に記載のポリプロピレン製雨衣。
- 前記衣服の形状が、上雨衣と下雨衣を備えたレインスーツ、レインコート、ヤッケ、カッパ、略ボンチョ形体のいずれか1つの形状に構成されている、請求項1又は請求項2に記載のポリプロピレン製雨衣。
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JP2023004512U JP3245667U (ja) | 2023-12-18 | 2023-12-18 | ポリプロピレン製雨衣 |
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2023
- 2023-12-18 JP JP2023004512U patent/JP3245667U/ja active Active
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