JP3244930U - 置き配口付き玄関ドア - Google Patents

Abstract

【課題】留守置き配達において、置き配ボックス（ポスト）方式に替わるもう一つの方式、精神的、金銭的負担がはるかに軽く、且つ直接屋内への置き配を実現する置き配口付き玄関ドアを提供する。【解決手段】扉面の下部域２を、上部域１と一体的に同調開閉し、且つ下部域が分離独立的に開閉もできて、下部域を置き配荷物の搬入口３として利用できることを特徴とする置き配口付き玄関ドア。【選択図】図１

Description

置き配荷物を直接玄関土間に入れ置ける玄関ドアに関する。

従来、宅配ボックスや宅配ポスト等が種々普及してきた。それらは、玄関脇や門柱替わりとして家屋の外側に設置され、一般に施工設置サービス付きで販売されるものが多いようである。最近では、それらの多くが、ボックス（ポスト）とサーバー装置と電子端末とを主要素として組み合わせたシステムの便利さを基調に開発・販売を競争し、置き配荷物の盗難防止、ボックス内の覗き見防止等の工夫もセールスポイントになっている。
置き配荷物を屋外でなく屋内に受け入れるボックス型も知られている（特許文献１参照）。

特開２０１９－１２７６９７号公報

物流業界における人手不足は深刻の極みを呈し、宅配サービスでは留守宅配の問題が追い打ち的な困難を生じており、「置き配」化への流れは止め難い。サービスの受け手側の不安を最小化しつつ、留守置き配達の流れに順応していかねばならない。
スーパーの敷地内の入り口近くの場所に基礎コンクリートに固く設置された金融機関のＡＴＭボックスでさえ、重機で根こそぎ盗難される事件が連続したこともある訳なので、置き配ボックス（ポスト）が屋外に設置されている限り、いかに防止策が施されてあったとしても、毒物投入や強引な破壊・盗難等の心配は消えない。又、荷重や嵩張りが大きい荷物の場合は、高齢者がボックスから取り出して屋内へ運び入れるまでの労力負担は相当なもので、ケガの心配もある。置き配と雖も玄関の内側まで入れ置きしてもらいたい人も多い。
置き配ボックス（ポスト）型の多くは施工設置工事サービス込みで便利ではあっても、その分２０万円から５０万円の負担もかかる。
又、特許文献１に示される受け入れボックスの屋内設置型の場合は、玄関ドア脇等の壁をくり貫く施工工事を伴うので、外からの投入口と屋内とを連絡するためとは謂え、せっかく立派に出来上がっている家屋の重要な一部の破壊を前提し、且つ大なる費用負担をも余儀なくされるのである。
本考案は、家屋の新築時に、あるいは玄関ドアだけの取り換え時に、玄関ドア商品として選択採用してもらえば済む。ここに、留守中の置き配を気に病む必要から解放してくれる玄関ドアの考案を提供する

玄関ドアにおいて、扉全面を上部域と下部域に分離させ、相互に同調開閉するだけでなく、下部域だけ独立的に開閉可能にも形成されて成る。
下部域は、
扉全面の下端から凡そ数十センチ（即ち宅配荷物段ボールケースの大半を占める型の高さサイズに適応する高さ幅相当）の高さ領域全一体として、配達荷物用の搬入口部を成し、
前端即ち開閉側端域の適所にダイヤル式開口装置部と自動ロック錠部を設けて開閉装置部を成し、
開閉装置部の隣接域上端部において、対向する上部域下端に設置されたストッパー部から降り来て差し込まれるストッパーを受けるストッパー差し込み口を備えている。
上部域と下部域を分離する境界線に沿って、微かな隙間空間線ができるので、特に冬場は冷たい外気が流入すること、又、予期せぬ防犯上の問題も併せ考慮して、一片が数センチ幅で成る３片が階段状を成して隙間の長さ一杯に形成されて隙間空間線を塞ぐアルミ板で成る閉塞板を付随的に差し込み設置してある。
宅配人は、受取人から知らされたダイヤル番号を回してロック解除し、搬入口部を開け、荷物を押し込み入れて、搬入口部の扉を占めると即自動ロックされる。
以上を特徴とする置き配口付き玄関ドアである。

置き配ボックス（ポスト）の利用に付きまとう大なる出費、盗難、破損、毒物投入等の心配、あるいは置き配ボックスからの取り出しを屋内から可能にしようとすれば、苦労して手に入れた我が家に巳む無く外科手術的施工を要して多額の追加的出費を強いられる、等々の煩いから解放される。新築、改築あるいは玄関ドアの付け替え等の際に本考案に係るドアを選択採用してもらえば、宅配に因む心配事が生じない。

本考案において、下部域の扉を開いた状態を示す正面図 本考案の一部である開閉装置部を、ドア全体を閉めた状態時において示した一部正面図 本考案の一部である閉塞板を示した一部イメージ斜視図

以下、本考案の実施の形態と使用方法を説明する。
扉全面を上部域（１）と下部域（２）に分離させ、相互に同調開閉するだけでなく、下部域（２）だけ独立的に開閉出来る様にも形成されて成る玄関ドアである。
下部域（２）は、
全面の下端から凡そ数十センチ（即ち宅配荷物段ボールケースの大半を占める型の高さサイズに適応する高さ幅相当）の高さ領域全一体として、配達荷物用の搬入口部（３）を成し、前端即ち開閉側端域の適所にダイヤル式開口装置部（５）と自動ロック錠部（６）を設けて開閉装置部（４）を成し、開閉装置部（４）の隣接域上端部において、対向する上部域（１）下端に設置されたストッパー部（７）から降り来て差し込まれるストッパー（９）を受けるストッパー差し込み口（８）を備えている。
上部域（１）と下部域（２）を分離する境界線に沿って、微かな隙間空間線（１０）ができるので、特に冬場は冷たい外気が流入すること、又、予期せぬ防犯上の問題も併せ考慮して、一片が数センチ幅で成る３片が階段状を成して隙間の長さ一杯に形成されて隙間空間線（１０）を塞ぐアルミ板で成る閉塞板（１１）を付随的に差し込み設置してある。
宅配人は、受取人から知らされたダイヤル番号を回してロック解除し、搬入口部（３）を開け、荷物を押し込み入れて、搬入口部（３）の扉を占めると即自動ロックされる。その場合、受取人側は、配送側の会社・配達人との連絡に際し、どこからの・誰からの・何の荷なのか等をしっかり確認した上で、ダイヤル番号を通知するのである。留守置き配サービスを利用する側・消費者としての基本的義務とすべき時代に生きていることを心得たい。
本考案に係る商品を扱う者は、同時にそうした社会的相互教育活動をも率先する。

１ 上部域， ２ 下部域， ３ 搬入口部， ４ 開閉装置部，
５ ダイヤル式開口装置部， ６ 自動ロック錠部，
７ ストッパー部， ８ ストッパー差込口， ９ ストッパー，
１０ 隙間空間線， １１ 閉塞板
Ｒ ドア錠部

Claims (2)

1. 玄関ドアにおいて、扉全面を上部域と下部域に分離させ、相互に同調開閉するだけでなく、下部域だけ独立的に開閉可能にも形成されて成り、
   下部域は、扉全面の下端から一定の高さ領域全一体として、配達荷物用の搬入口部を成し、
   前端即ち開閉側端域の適所にダイヤル式開口装置部と自動ロック錠部を設けて開閉装置部を成し、
   開閉装置部の隣接域上端部にストッパー差し込み口を備え、
   上部域下端辺において、
   ストッパー差し込み口と上下対向の位置にストッパー部を備えており、
   以上を特徴とする置き配口付き玄関ドア。
2. 上部域と下部域を分離する境界にできた微かな隙間空間線に、閉塞板を付随的に差し込み設置されている事を特徴とする、請求項１に記載の置き配口付き玄関ドア。

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