JP3244796B2 - 電気集じん装置 - Google Patents
電気集じん装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス電源装置直結型
の電気集じん装置に関する。
の電気集じん装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のパルス電源装置直結型の電気集じ
ん装置においては、図３に示すように交流電源１にサイ
リスタあるいはトランジスタ等の低圧交流電力制御器２
を介して接続された高圧変圧器３と、該高圧変圧器３の
高圧側に接続された整流器４と、該整流器４の直流側出
力に直流リアクトル５を介して接続されたコンデンサ６
と、該コンデンサ６の高圧端子と電気集じん器（以下Ｅ
Ｐとする）９の放電電極８ａとの間に接続された高電圧
スイッチ７と、該高圧変圧器３の低圧側交流電流ｉを検
出する交流器１１と、該コンデンサ６に印加される電圧
ＶC を検出する電圧検出器１２と、ＥＰ９の放電電極８
ａと集じん電極８ｂ間に印加される電圧Ｖ EPを検出する
電圧検出器１３と、電流ｉ，電圧ＶC ，ＶEPを信号入力
しそれらの処理及び数値表示を行いあるいはそれらの電
流ｉ，電圧ＶC の数値を所定の電流値あるいは電圧値に
自動的に制御するために該低圧交流電力制御器２を調節
する信号αを出力する制御装置２０から構成されてい
た。なお、この制御装置２０は該信号αを手動にて任意
に設定し、出力する機能も持っていた。
ん装置においては、図３に示すように交流電源１にサイ
リスタあるいはトランジスタ等の低圧交流電力制御器２
を介して接続された高圧変圧器３と、該高圧変圧器３の
高圧側に接続された整流器４と、該整流器４の直流側出
力に直流リアクトル５を介して接続されたコンデンサ６
と、該コンデンサ６の高圧端子と電気集じん器（以下Ｅ
Ｐとする）９の放電電極８ａとの間に接続された高電圧
スイッチ７と、該高圧変圧器３の低圧側交流電流ｉを検
出する交流器１１と、該コンデンサ６に印加される電圧
ＶC を検出する電圧検出器１２と、ＥＰ９の放電電極８
ａと集じん電極８ｂ間に印加される電圧Ｖ EPを検出する
電圧検出器１３と、電流ｉ，電圧ＶC ，ＶEPを信号入力
しそれらの処理及び数値表示を行いあるいはそれらの電
流ｉ，電圧ＶC の数値を所定の電流値あるいは電圧値に
自動的に制御するために該低圧交流電力制御器２を調節
する信号αを出力する制御装置２０から構成されてい
た。なお、この制御装置２０は該信号αを手動にて任意
に設定し、出力する機能も持っていた。
【０００３】上記の従来の電気集じん装置は、ＥＰの電
極８，９間で発生する集じん機能にとって好ましくない
火花放電現象に対し、通常の直流高電圧を発生してＥＰ
に印加する一般の直流高圧電源においても用いられる公
知の火花頻度制御を行っていた。以下にその内容を図４
を用いて説明する。
極８，９間で発生する集じん機能にとって好ましくない
火花放電現象に対し、通常の直流高電圧を発生してＥＰ
に印加する一般の直流高圧電源においても用いられる公
知の火花頻度制御を行っていた。以下にその内容を図４
を用いて説明する。
【０００４】電圧検出器１３が図４（ａ）に示す火花放
電の発生を検出すると、直ちに制御装置２０が図４
（ｄ）に示すように信号αをゼロとし、火花放電による
短絡が継続しないように低圧交流電力制御器２の出力を
しゃ断する。
電の発生を検出すると、直ちに制御装置２０が図４
（ｄ）に示すように信号αをゼロとし、火花放電による
短絡が継続しないように低圧交流電力制御器２の出力を
しゃ断する。
【０００５】制御装置２０は、図４（ｄ）に示すように
信号αをゼロとしてから設定時間ｔの経過後に、火花放
電発生直前の値から△αだけ絞った値まで急速に信号α
を増加させる。
信号αをゼロとしてから設定時間ｔの経過後に、火花放
電発生直前の値から△αだけ絞った値まで急速に信号α
を増加させる。
【０００６】その後、設定された上昇スピードＳで（傾
きθで）信号αを増加させる。
きθで）信号αを増加させる。
【０００７】この上昇スピードＳは次式で示される。
【０００８】 Ｓ＝ｔａｎθ＝△α・Ｎ／６０（ｄｅｇ／ｓｅｃ） こゝで、Ｎは設定する火花頻度（回／分）である。
【０００９】なお、上記は信号αをサイリスタ位相制御
信号とした場合であり、αの物理単位をｄｅｇ・とし
た。また、コンデンサ６に印加される電圧（以下、コン
デンサ電圧という）ＶC は、図４（ｂ），（ｃ）に示す
ように手動設定値ＶCPを制御目標値とし、上記上昇スピ
ードＳによる信号αの増加に伴い、コンデンサ６が充電
されてコンデンサ電圧ＶC が上昇し、設定値ＶCPに到達
したところで降下し、信号αを△αだけ絞って再び上昇
を繰返すというリミッタ制御により制御されていた。
信号とした場合であり、αの物理単位をｄｅｇ・とし
た。また、コンデンサ６に印加される電圧（以下、コン
デンサ電圧という）ＶC は、図４（ｂ），（ｃ）に示す
ように手動設定値ＶCPを制御目標値とし、上記上昇スピ
ードＳによる信号αの増加に伴い、コンデンサ６が充電
されてコンデンサ電圧ＶC が上昇し、設定値ＶCPに到達
したところで降下し、信号αを△αだけ絞って再び上昇
を繰返すというリミッタ制御により制御されていた。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気集じん装置
においては、一般の直流高圧電源と同様の火花頻度制御
を用いているため、パルス電源装置特有の構成に起因す
る下記の課題があった。
においては、一般の直流高圧電源と同様の火花頻度制御
を用いているため、パルス電源装置特有の構成に起因す
る下記の課題があった。
【００１１】（１）従来の一般の直流高圧電源では、低
圧交流電力制御器の調整により、ＥＰの印加電圧と電流
が制御されていたが、パルス電源装置では直接的にはコ
ンデンサの充電電圧と電流が制御されることになる。従
来の火花頻度制御を用いたパルス電源装置の場合、特に
パルス高電圧を発生する頻度（以下、パルス頻度とい
う）が小さいときには、パルスとパルスの間隔が時間的
に長くなるため、火花放電発生後、次のパルスタイミン
グまでの間にコンデンサ電圧ＶC が火花放電発生直前の
レベルまで達することがある。
圧交流電力制御器の調整により、ＥＰの印加電圧と電流
が制御されていたが、パルス電源装置では直接的にはコ
ンデンサの充電電圧と電流が制御されることになる。従
来の火花頻度制御を用いたパルス電源装置の場合、特に
パルス高電圧を発生する頻度（以下、パルス頻度とい
う）が小さいときには、パルスとパルスの間隔が時間的
に長くなるため、火花放電発生後、次のパルスタイミン
グまでの間にコンデンサ電圧ＶC が火花放電発生直前の
レベルまで達することがある。
【００１２】この場合、火花放電が連続して発生してし
まうという問題があり、極端な場合には、パルス発生毎
に火花放電が発生し、ＥＰにほとんどパルス高電圧が印
加されなくなり、集じんのための電界強度が弱められ、
集じん効果が著しく低下する。
まうという問題があり、極端な場合には、パルス発生毎
に火花放電が発生し、ＥＰにほとんどパルス高電圧が印
加されなくなり、集じんのための電界強度が弱められ、
集じん効果が著しく低下する。
【００１３】（２）このため、前記信号αの上昇スピー
ドＳを小さく抑えたり、手動設定値ＶCPを火花放電の発
生しないレベルまで下げる必要があるが、火花放電の発
生する条件が刻々変化するＥＰでは最大の電圧を印加す
ることが維持できなくなり、また、最大電圧の印加を維
持しょうとすると、パルス頻度を変更する毎に上記の上
昇スピードＳや設定値ＶCPを最適に調整し直す必要があ
り、多大の労力を要する。
ドＳを小さく抑えたり、手動設定値ＶCPを火花放電の発
生しないレベルまで下げる必要があるが、火花放電の発
生する条件が刻々変化するＥＰでは最大の電圧を印加す
ることが維持できなくなり、また、最大電圧の印加を維
持しょうとすると、パルス頻度を変更する毎に上記の上
昇スピードＳや設定値ＶCPを最適に調整し直す必要があ
り、多大の労力を要する。
【００１４】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のである。
のである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本発明の電気集じん装置
は、交流電源に接続された低圧交流電力制御器と、この
低圧交流電力制御器の出力側に接続された高圧変圧器
と、この高圧変圧器の高圧側に接続された整流器と、こ
の整流器の直流側に接続されたコンデンサと、このコン
デンサの出力端子に接続された高電圧スイッチと、この
高電圧スイッチの出力端子に放電電極が接続されたＥＰ
と、前記コンデンサに印加される電圧を検出する一方の
電圧検出器と、ＥＰに印加される電圧を検出する他方の
電圧検出器とを具備する電気集じん装置において、前記
他方の電圧検出器よりＥＰに印加される電圧を入力して
火花発生信号を出力する火花発生検出手段、同検出手段
より火花発生信号を入力し予め設定された回数の火花発
生信号を連続して入力すると火花連発信号を出力する火
花連発検出手段、同検出手段より火花連発信号を入力す
ると一定の抑制値分低下しそれから予め設定された一定
時間の間上昇を続けて火花連続発生時の値に戻るリミッ
タ動作値を出力するコンデンサ電圧リミッタ調整手段、
同リミッタ調整手段よりリミッタ動作値を入力し前記一
方の電圧検出器よりコンデンサに印加されるコンデンサ
電圧を入力してこのコンデンサ電圧が前記リミッタ動作
値に達するとリミッタ信号を出力するコンデンサ電圧比
較手段、および前記火花発生検出手段より火花発生信号
を入力すると、所定時間だけ「０」となり、その後前記
火花発生信号入力時の値の途中まで復旧し、続いて傾き
θで上昇する信号αを前記低圧交流電力制御器へ出力し
前記コンデンサ電圧を上昇させると共に、リミッタ信号
を入力した場合に前記コンデンサ電圧の上昇を停止させ
る制御信号調整手段を備えたことを特徴としている。
は、交流電源に接続された低圧交流電力制御器と、この
低圧交流電力制御器の出力側に接続された高圧変圧器
と、この高圧変圧器の高圧側に接続された整流器と、こ
の整流器の直流側に接続されたコンデンサと、このコン
デンサの出力端子に接続された高電圧スイッチと、この
高電圧スイッチの出力端子に放電電極が接続されたＥＰ
と、前記コンデンサに印加される電圧を検出する一方の
電圧検出器と、ＥＰに印加される電圧を検出する他方の
電圧検出器とを具備する電気集じん装置において、前記
他方の電圧検出器よりＥＰに印加される電圧を入力して
火花発生信号を出力する火花発生検出手段、同検出手段
より火花発生信号を入力し予め設定された回数の火花発
生信号を連続して入力すると火花連発信号を出力する火
花連発検出手段、同検出手段より火花連発信号を入力す
ると一定の抑制値分低下しそれから予め設定された一定
時間の間上昇を続けて火花連続発生時の値に戻るリミッ
タ動作値を出力するコンデンサ電圧リミッタ調整手段、
同リミッタ調整手段よりリミッタ動作値を入力し前記一
方の電圧検出器よりコンデンサに印加されるコンデンサ
電圧を入力してこのコンデンサ電圧が前記リミッタ動作
値に達するとリミッタ信号を出力するコンデンサ電圧比
較手段、および前記火花発生検出手段より火花発生信号
を入力すると、所定時間だけ「０」となり、その後前記
火花発生信号入力時の値の途中まで復旧し、続いて傾き
θで上昇する信号αを前記低圧交流電力制御器へ出力し
前記コンデンサ電圧を上昇させると共に、リミッタ信号
を入力した場合に前記コンデンサ電圧の上昇を停止させ
る制御信号調整手段を備えたことを特徴としている。
【００１６】
【作用】上記において、高電圧スイッチが閉となり、コ
ンデンサよりＥＰに電圧が印加されるパルスタイミング
時にＥＰに火花放電が発生すると、他方の電圧検出器に
より検出されたＥＰの印加電圧を入力した火花発生検出
手段が火花発生を検出して火花発生信号を出力し、火花
連発検出手段に入力する。
ンデンサよりＥＰに電圧が印加されるパルスタイミング
時にＥＰに火花放電が発生すると、他方の電圧検出器に
より検出されたＥＰの印加電圧を入力した火花発生検出
手段が火花発生を検出して火花発生信号を出力し、火花
連発検出手段に入力する。
【００１７】上記火花連発検出手段は、予め火花放電の
許容される連続発生回数が入力されて記憶しており、上
記火花発生検出手段より火花発生信号を所定の回数連続
して入力すると、火花連発信号を出力してコンデンサ電
圧リミッタ調整手段に入力する。
許容される連続発生回数が入力されて記憶しており、上
記火花発生検出手段より火花発生信号を所定の回数連続
して入力すると、火花連発信号を出力してコンデンサ電
圧リミッタ調整手段に入力する。
【００１８】上記火花連発信号を入力するコンデンサ電
圧リミッタ調整手段は、コンデンサ充電のためのコンデ
ンサ電圧を制限するリミッタ動作値を出力するものであ
り、上記リミッタ調整手段には予め抑制値と一定時間が
入力されて記憶している。上記火花連発検出手段より火
花連発信号を入力すると、上記リミッタ調整手段は出力
するリミッタ動作値を上記抑制値分低下させた後、上記
一定時間の間上昇させ、一定時間経過後は火花信号入力
時の値に戻す。
圧リミッタ調整手段は、コンデンサ充電のためのコンデ
ンサ電圧を制限するリミッタ動作値を出力するものであ
り、上記リミッタ調整手段には予め抑制値と一定時間が
入力されて記憶している。上記火花連発検出手段より火
花連発信号を入力すると、上記リミッタ調整手段は出力
するリミッタ動作値を上記抑制値分低下させた後、上記
一定時間の間上昇させ、一定時間経過後は火花信号入力
時の値に戻す。
【００１９】上記リミッタ調整手段が出力するリミッタ
動作値は、一方の電圧検出器が出力するコンデンサ電圧
とともにコンデンサ電圧比較手段に入力され、この比較
手段はコンデンサ電圧が上記リミッタ動作値に達する
と、リミッタ信号を出力して制御信号調整手段に入力す
る。
動作値は、一方の電圧検出器が出力するコンデンサ電圧
とともにコンデンサ電圧比較手段に入力され、この比較
手段はコンデンサ電圧が上記リミッタ動作値に達する
と、リミッタ信号を出力して制御信号調整手段に入力す
る。
【００２０】上記制御信号調整手段については、従来の
装置におけると同様に、火花発生検出手段より火花発生
信号を入力すると、低圧交流電力制御器へ出力する制御
信号をゼロとした後、直ちに一定の値だけ低下した値ま
で復旧させ、その後は一定の傾きで上昇させるものであ
る。
装置におけると同様に、火花発生検出手段より火花発生
信号を入力すると、低圧交流電力制御器へ出力する制御
信号をゼロとした後、直ちに一定の値だけ低下した値ま
で復旧させ、その後は一定の傾きで上昇させるものであ
る。
【００２１】この上昇過程で上記コンデンサ電圧比較手
段よりリミッタ信号を入力すると、制御信号調整手段は
制御信号の上昇を停止させ、コンデンサ電圧をリミッタ
動作値以下に保ち、火花放電の連続発生を防止する。
段よりリミッタ信号を入力すると、制御信号調整手段は
制御信号の上昇を停止させ、コンデンサ電圧をリミッタ
動作値以下に保ち、火花放電の連続発生を防止する。
【００２２】上記により、火花放電が所定回数連続発生
した場合に低下しその後漸増させるリミッタ作動値を用
いてコンデンサ充電電圧を制御するため、特にパルス頻
度が小さい場合に火花放電の連続発生を防止することが
でき、ＥＰにおける火花放電の発生条件が変化した場合
にも火花頻度等の設定値等の再調整の必要がなく、常に
最大電圧のＥＰへの印加を可能とする。
した場合に低下しその後漸増させるリミッタ作動値を用
いてコンデンサ充電電圧を制御するため、特にパルス頻
度が小さい場合に火花放電の連続発生を防止することが
でき、ＥＰにおける火花放電の発生条件が変化した場合
にも火花頻度等の設定値等の再調整の必要がなく、常に
最大電圧のＥＰへの印加を可能とする。
【００２３】
【実施例】本発明の一実施例を図１に示す。図１に示す
本実施例は、交流電源１に接続された低圧交流電力制御
器２と、この低圧交流電力制御器２の出力側に接続され
た高圧変圧器３と、この高圧変圧器３の高圧側に接続さ
れた整流器４と、この整流器４の直流側に直流リアクト
ル５を介して接続されたコンデンサ６と、このコンデン
サ６の出力端子に接続された高電圧スイッチ７と、この
高電圧スイッチ７を介して前記コンデンサ６に接続され
集じん電極８ｂとともにＥＰ９を形成する放電電極８ａ
と、前記コンデンサ６に印加される電圧及びＥＰ９に印
加される電圧をそれぞれ検出する電圧検出器１２，１３
とを具備する電気集じん装置において、火花放電１８の
連続発生の許容回数が設定される火花連発回数設定手段
１４、コンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作値ＶCLの抑制
値△ＶCLが設定されるＶC リミッタ抑制値設定手段１
５、コンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作値をＶCL−△Ｖ
CLからＶCLまで上昇させる時間Ｔが設定されるＶC リミ
ッタ上昇時間設定手段１６、上記電圧検出器１３よりＥ
Ｐ電圧ＶEPを入力し火花放電１８の発生を検出する火花
発生検出手段、同火花発生検出手段より火花発生信号を
入力し上記火花連発回数設定手段１４より火花連発設定
値を入力して火花連発信号を出力する火花連発検出手
段、同検出手段より火花連発信号を入力し上記ＶC リミ
ッタ抑制値設定手段より抑制値△ＶCLを入力し上記ＶC
リミッタ上昇時間設定手段１６より上昇時間Ｔを入力し
てＶC リミッタ動作値を出力するＶC リミッタ調整手
段、同ＶCリミッタ調整手段よりＶC リミッタ動作値を
入力し上記電圧検出器１２よりコンデンサ電圧ＶC を入
力してリミッタ信号を出力するＶC 比較手段、同ＶC 比
較手段よりリミッタ信号を入力し上記火花発生検出手段
より火花発生信号を入力して信号αを上記低圧交流電力
制御器２へ出力してコンデンサ電圧ＶC を制御するα信
号調整手段が設けられた制御装置１０を備えている。
本実施例は、交流電源１に接続された低圧交流電力制御
器２と、この低圧交流電力制御器２の出力側に接続され
た高圧変圧器３と、この高圧変圧器３の高圧側に接続さ
れた整流器４と、この整流器４の直流側に直流リアクト
ル５を介して接続されたコンデンサ６と、このコンデン
サ６の出力端子に接続された高電圧スイッチ７と、この
高電圧スイッチ７を介して前記コンデンサ６に接続され
集じん電極８ｂとともにＥＰ９を形成する放電電極８ａ
と、前記コンデンサ６に印加される電圧及びＥＰ９に印
加される電圧をそれぞれ検出する電圧検出器１２，１３
とを具備する電気集じん装置において、火花放電１８の
連続発生の許容回数が設定される火花連発回数設定手段
１４、コンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作値ＶCLの抑制
値△ＶCLが設定されるＶC リミッタ抑制値設定手段１
５、コンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作値をＶCL−△Ｖ
CLからＶCLまで上昇させる時間Ｔが設定されるＶC リミ
ッタ上昇時間設定手段１６、上記電圧検出器１３よりＥ
Ｐ電圧ＶEPを入力し火花放電１８の発生を検出する火花
発生検出手段、同火花発生検出手段より火花発生信号を
入力し上記火花連発回数設定手段１４より火花連発設定
値を入力して火花連発信号を出力する火花連発検出手
段、同検出手段より火花連発信号を入力し上記ＶC リミ
ッタ抑制値設定手段より抑制値△ＶCLを入力し上記ＶC
リミッタ上昇時間設定手段１６より上昇時間Ｔを入力し
てＶC リミッタ動作値を出力するＶC リミッタ調整手
段、同ＶCリミッタ調整手段よりＶC リミッタ動作値を
入力し上記電圧検出器１２よりコンデンサ電圧ＶC を入
力してリミッタ信号を出力するＶC 比較手段、同ＶC 比
較手段よりリミッタ信号を入力し上記火花発生検出手段
より火花発生信号を入力して信号αを上記低圧交流電力
制御器２へ出力してコンデンサ電圧ＶC を制御するα信
号調整手段が設けられた制御装置１０を備えている。
【００２４】上記において、高電圧スイッチ７が導通
し、ＥＰ９にパルス高電圧が印加されて、図２（ａ）に
示すように火花放電１８が発生すると、従来の装置と同
様に電圧検出器１３が検出したＥＰ電圧ＶEPを入力した
火花発生検出手段が火花発生信号を出力し、これを火花
連発検出手段に入力する。
し、ＥＰ９にパルス高電圧が印加されて、図２（ａ）に
示すように火花放電１８が発生すると、従来の装置と同
様に電圧検出器１３が検出したＥＰ電圧ＶEPを入力した
火花発生検出手段が火花発生信号を出力し、これを火花
連発検出手段に入力する。
【００２５】上記火花連発検出手段は火花発生信号を入
力するとともに、火花連発回数設定手段１４より火花放
電１８の連続発生の許容回数を入力し、この許容回数だ
け火花放電１８が連続発生すると、火花連発信号をＶC
リミッタ制御手段へ入力する。
力するとともに、火花連発回数設定手段１４より火花放
電１８の連続発生の許容回数を入力し、この許容回数だ
け火花放電１８が連続発生すると、火花連発信号をＶC
リミッタ制御手段へ入力する。
【００２６】上記火花連発信号を入力するＶC リミッタ
制御手段は、ＶC リミッタ抑制値設定手段１５より抑制
値△ＶCLを入力し、火花連発信号の入力と同時に図２
（ｃ）に示すようにコンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作
値ＶCLを抑制値△ＶCLだけ低下させる。また、上記ＶC
リミッタ制御手段はＶC リミッタ上昇時間設定手段１６
よりＶC リミッタ上昇時間Ｔを入力し、火花連発時にＶ
CL−△ＶCLとしたリミッタ動作値を時間Ｔ経過後に低下
前のレベルＶCLに復旧するように上昇させる。
制御手段は、ＶC リミッタ抑制値設定手段１５より抑制
値△ＶCLを入力し、火花連発信号の入力と同時に図２
（ｃ）に示すようにコンデンサ電圧ＶC のリミッタ動作
値ＶCLを抑制値△ＶCLだけ低下させる。また、上記ＶC
リミッタ制御手段はＶC リミッタ上昇時間設定手段１６
よりＶC リミッタ上昇時間Ｔを入力し、火花連発時にＶ
CL−△ＶCLとしたリミッタ動作値を時間Ｔ経過後に低下
前のレベルＶCLに復旧するように上昇させる。
【００２７】上記ＶC リミッタ制御手段が出力するリミ
ッタ動作値は、電圧検出器１２が出力するコンデンサ電
圧ＶC とともにＶC 比較手段に入力され、ＶC 比較手段
はコンデンサ電圧ＶC がリミッタ動作値に達するとリミ
ッタ信号を出力する。
ッタ動作値は、電圧検出器１２が出力するコンデンサ電
圧ＶC とともにＶC 比較手段に入力され、ＶC 比較手段
はコンデンサ電圧ＶC がリミッタ動作値に達するとリミ
ッタ信号を出力する。
【００２８】上記火花発生検出手段が出力する火花発生
信号は、α信号調整手段にも入力され、同α信号調整手
段は従来の装置と同様、図２（ｄ）に示すように火花発
生と同時に信号αを０とした後、α−△αまで復旧さ
せ、その後は傾きθで増加させるが、上記α信号調整手
段には上記ＶC 比較手段よりリミッタ信号が入力されて
おり、コンデンサ電圧ＶC がリミッタ動作値に達する
と、図２（ｄ）のＶCL動作１９に示すように信号αの増
加を停止し、コンデンサ電圧ＶC の上昇を抑制し、火花
放電の発生を防止している。
信号は、α信号調整手段にも入力され、同α信号調整手
段は従来の装置と同様、図２（ｄ）に示すように火花発
生と同時に信号αを０とした後、α−△αまで復旧さ
せ、その後は傾きθで増加させるが、上記α信号調整手
段には上記ＶC 比較手段よりリミッタ信号が入力されて
おり、コンデンサ電圧ＶC がリミッタ動作値に達する
と、図２（ｄ）のＶCL動作１９に示すように信号αの増
加を停止し、コンデンサ電圧ＶC の上昇を抑制し、火花
放電の発生を防止している。
【００２９】なお、上記リミッタ動作値の上限値Ｖ
CLMAX はパルスコンデンサ６の定格値であり、これ以上
は上昇できないものとしている。また、リミッタ動作値
低下時から低下前の値まで上昇させるのに要する上昇時
間Ｔは、パルス頻度の最小値ｆPM INに対し、 Ｔ≫１／ｆPMIN の条件を満たすように設定される。
CLMAX はパルスコンデンサ６の定格値であり、これ以上
は上昇できないものとしている。また、リミッタ動作値
低下時から低下前の値まで上昇させるのに要する上昇時
間Ｔは、パルス頻度の最小値ｆPM INに対し、 Ｔ≫１／ｆPMIN の条件を満たすように設定される。
【００３０】上記により、火花放電が連続発生した後、
次のパルスタイミング時に、火花放電連続発生時より低
いコンデンサ電圧とするため、パルスタイミング毎の火
花放電の連続発生を抑制することができる。また、火花
放電が連続発生した場合のみこの抑制が行なわれるた
め、散発的な火花放電のたびにリミッタ動作値が低下す
ることによる不要な荷電抑制を防止し集じん性能の低下
を防止する。
次のパルスタイミング時に、火花放電連続発生時より低
いコンデンサ電圧とするため、パルスタイミング毎の火
花放電の連続発生を抑制することができる。また、火花
放電が連続発生した場合のみこの抑制が行なわれるた
め、散発的な火花放電のたびにリミッタ動作値が低下す
ることによる不要な荷電抑制を防止し集じん性能の低下
を防止する。
【００３１】
【発明の効果】本発明の電気集じん装置は、ＥＰに火花
放電が所定回数連続発生した場合に、一定の抑制値分低
下しその後上昇して一定時間経過後にもとの値となるリ
ミッタ動作値を出力するＶC リミッタ調整手段を制御装
置に設け、低圧交流電力制御器を介してコンデンサ充電
のためのコンデンサ電圧を制御することによって、特に
パルス頻度が小さい場合に火花放電の連続発生を防止す
ることができ、ＥＰにおける火花放電の発生条件が変化
した場合にも火花頻度の設定値等の再調整の必要がな
く、常に最大電圧のＥＰへの印加が可能となり、散発的
な火花放電の際の不要な荷電抑制を防止して集じん性能
の低下を抑制する。
放電が所定回数連続発生した場合に、一定の抑制値分低
下しその後上昇して一定時間経過後にもとの値となるリ
ミッタ動作値を出力するＶC リミッタ調整手段を制御装
置に設け、低圧交流電力制御器を介してコンデンサ充電
のためのコンデンサ電圧を制御することによって、特に
パルス頻度が小さい場合に火花放電の連続発生を防止す
ることができ、ＥＰにおける火花放電の発生条件が変化
した場合にも火花頻度の設定値等の再調整の必要がな
く、常に最大電圧のＥＰへの印加が可能となり、散発的
な火花放電の際の不要な荷電抑制を防止して集じん性能
の低下を抑制する。
【図１】本発明の一実施例の説明図である。
【図２】上記一実施例の作用説明図である。
【図３】従来の装置の説明図である。
【図４】上記従来の装置の作用説明図である。
１ 交流電源 ２ 低圧交流電力制御器 ３ 高圧変圧器 ４ 整流器 ５ 直流リアクトル ６ コンデンサ ７ 高電圧スイッチ ８ａ 放電電極 ８ｂ 集じん電極 ９ ＥＰ １０ 制御装置 １２，１３ 電圧検出器 １４ 火花連発回数設定手段 １５ ＶC リアクトル抑制値設定手段 １６ ＶC リアクトル上昇時間設定手段
Claims (1)
- 【請求項１】 交流電源に接続された低圧交流電力制御
器と、この低圧交流電力制御器の出力側に接続された高
圧変圧器と、この高圧変圧器の高圧側に接続された整流
器と、この整流器の直流側に接続されたコンデンサと、
このコンデンサの出力端子に接続された高電圧スイッチ
と、この高電圧スイッチの出力端子に放電電極が接続さ
れた電気集じん器と、前記コンデンサに印加される電圧
を検出する一方の電圧検出器と、電気集じん器に印加さ
れる電圧を検出する他方の電圧検出器とを具備する電気
集じん装置において、前記他方の電圧検出器より電気集
じん器に印加される電圧を入力して火花発生信号を出力
する火花発生検出手段、同検出手段より火花発生信号を
入力し予め設定された回数の火花発生信号を連続して入
力すると火花連発信号を出力する火花連発検出手段、同
検出手段より火花連発信号を入力すると一定の抑制値分
低下しそれから予め設定された一定時間の間上昇を続け
て火花連続発生時の値に戻るリミッタ動作値を出力する
コンデンサ電圧リミッタ調整手段、同リミッタ調整手段
よりリミッタ動作値を入力し前記一方の電圧検出器より
コンデンサに印加されるコンデンサ電圧を入力してこの
コンデンサ電圧が前記リミッタ動作値に達するとリミッ
タ信号を出力するコンデンサ電圧比較手段、および前記
火花発生検出手段より火花発生信号を入力すると、所定
時間だけ「０」となり、その後前記火花発生信号入力時
の値の途中まで復旧し、続いて傾きθで上昇する信号α
を前記低圧交流電力制御器へ出力し前記コンデンサ電圧
を上昇させると共に、リミッタ信号を入力した場合に前
記コンデンサ電圧の上昇を停止させる制御信号調整手段
を備えたことを特徴とする電気集じん装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22840192A JP3244796B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 電気集じん装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22840192A JP3244796B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 電気集じん装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0671197A JPH0671197A (ja) | 1994-03-15 |
| JP3244796B2 true JP3244796B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=16875893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22840192A Expired - Lifetime JP3244796B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 電気集じん装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3244796B2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP22840192A patent/JP3244796B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0671197A (ja) | 1994-03-15 |
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Legal Events
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