JP3244646U - 埋設管取り付け用の固定部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート床での埋設管の施工のためにより合理的な固定方式を提供し、埋設管をコンクリートスラブの中間位置に固定でき、埋設管を整然と美しく取り付け、施工中の踏み付けにより埋設管が底部に沈んだり表面に浮いたりしてコンクリートスラブに亀裂が生じることを回避でき、現場打ちコンクリートスラブの施工品質を大幅に改善する埋設管取り付け用の固定部材を提供する。【解決手段】埋設管取り付け用の固定部材は、支持ブロック1と、前記支持ブロックの周囲に設けられる接続部品2とを含み、前記支持ブロックの中部には埋設管を貫通するための貫通孔3が設けられ、前記接続部品は鉄筋かごの主筋に接続することに用いられ、埋設管は支持ブロックの中部貫通孔に貫通されることで、支持ブロックは埋設管本体を保護する役割を果たし、接続部品は支持ブロックを鉄筋かごの主筋に固定することで、支持ブロックの揺れを回避し、それによって埋設管の移動を回避する。【選択図】図1

Description

本考案は、建築施工の技術分野に関し、具体的には、埋設管取り付け用の固定部材に関する。
現場打ちコンクリート床施工中、多数の電力埋設管を床スラブ構造の内部に配置する必要があり、通常の方法は、パイプを固定せずに床スラブの下筋上にそのまま配置するか下筋又は上筋と簡単に結束して固定することである。コンクリート施工では、踏み付けやコンクリートの重圧のため埋設管が底板に密着し、さらに底板には管路方向に亀裂が生じてしまう。
従って、本考案は、従来技術における埋設管の取り付けが不良で、亀裂が生じやすいという欠陥を克服するために、埋設管取り付け用の固定部材を提供する。
上記技術的課題を解決するために、本考案の技術的解決手段は以下の通りである。
埋設管取り付け用の固定部材であって、支持ブロックと、前記支持ブロックの周囲に設けられる接続部品とを含み、前記支持ブロックの中部には埋設管を貫通するための貫通孔が設けられ、前記接続部品は鉄筋かごの主筋に接続することに用いられ、前記支持ブロックは高強度セメントモルタルブロック材料からなる。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記貫通孔の孔径は前記埋設管の外径よりも2~5mm大きい。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記支持ブロックは第1支持ブロック及び第2支持ブロックを含み、前記第1支持ブロックと前記第2支持ブロックはほぞ継ぎ構造によって固定して接続される。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記第1支持ブロックの一方側には接続係合溝が設けられ、前記第2支持ブロックの前記接続係合溝と対向する側には前記接続係合溝と嵌合するためのタングが設けられる。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記接続係合溝及び前記タングはいずれもアリ形状であり、前記接続係合溝の溝口開度は前記溝底開度よりも小さい。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記支持ブロックは第3支持ブロックをさらに含み、前記第3支持ブロックの両側には第1支持ブロックに接続するための前記接続係合溝及び第2支持ブロックに接続するための前記タングがそれぞれ設けられる。
本考案のいくつかの実施例によれば、前記第1支持ブロック、前記第2支持ブロック及び前記第3支持ブロックはいずれも立方体形状であり、前記第1支持ブロック、前記第2支持ブロック及び前記第3支持ブロックの4つの頂点に前記接続部品がそれぞれ設けられ、前記接続部品は金属結束線である。
本考案のいくつかの実施例によれば、1つの第1支持ブロック、1つの第2支持ブロック、及び複数の第3支持ブロックを少なくとも含み、前記第1支持ブロックと前記第2支持ブロックは複数の前記第3支持ブロックの両端にそれぞれ設けられ、前記接続係合溝と前記タングは順に嵌合して接続される。
本考案の技術的解決手段は、以下の利点を有する。
1.本考案に係る埋設管取り付け用の固定部材によれば、埋設管は支持ブロックの中部貫通孔に貫通されることで、支持ブロックは埋設管本体を保護する役割を果たし、コンクリート施工中の踏み付けやコンクリートの重圧による埋設管の破裂を回避し、接続部品は支持ブロックを鉄筋かごの主筋に固定することで、支持ブロックの揺れを回避し、それによって埋設管の移動を回避する。該埋設管取り付け用の固定部材は、コンクリート床での埋設管の施工のためにより合理的な固定方式を提供し、埋設管をコンクリートスラブの中間位置に固定でき、埋設管を整然と美しく取り付ける効果を奏するだけでなく、施工中の踏み付けにより埋設管が底部に沈んだり表面に浮いたりしてコンクリートスラブに亀裂が生じることを回避することができる。現場打ちコンクリートスラブの施工品質を大幅に改善することができる。
本考案の具体的な実施形態又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は本考案のいくつかの実施形態であり、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることができる。
本考案のいくつかの実施例に係る1つの固定部材の構造図である。 本考案のいくつかの実施例に係る第1支持ブロック及び第2支持ブロックの部材分解図である。 本考案のいくつかの実施例に係る第1支持ブロックと第2支持ブロックの接続模式図である。 本考案のいくつかの実施例に係る複数の部材の分解模式図である。 本考案のいくつかの実施例に係る複数の部材を組み合わせて取り付ける模式図である。
以下、図面を参照しながら本考案の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本考案の一部の実施例であるが、すべての実施例ではない。本考案の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得るほかの実施例はすべて本考案の保護範囲に属する。
なお、本考案の説明では、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などで指示される方位又は位置関係は図示に基づく方位又は位置関係であり、単に本考案の説明を容易にしたり簡略化したりするためのものであり、係る装置又は素子が特定の方位を有したり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本考案を限定するものではないと理解すべきである。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は単に説明の目的に使用されるものであり、相対的な重要性を指示又は暗示しないと理解すべきである。
なお、本考案の説明では、特に明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能接続、又は一体的接続であってもよく、機械的接続、又は電気的接続であってもよく、直接連結、又は中間媒体を介する間接的連結であってもよく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本考案における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
また、以下説明される本考案の様々な実施形態に係る技術的特徴について、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
図1に示すように、本考案は埋設管取り付け用の固定部材を提供し、支持ブロック1、及び支持ブロック1の周囲に設けられる4つの接続部品2を含み、支持ブロック1の中部には埋設管を貫通するための貫通孔3が設けられ、4つの接続部品2は鉄筋かごの4本の主筋に接続することに用いられ、支持ブロック1は高強度セメントモルタルブロック材料からなる。
具体的には、埋設管は支持ブロック1の中部貫通孔3に貫通されることで、支持ブロック1は埋設管本体を保護する役割を果たし、コンクリート施工中の踏み付けやコンクリートの重圧による埋設管の破裂を回避し、接続部品2は支持ブロック1を鉄筋かごの主筋に固定することで、支持ブロック1の揺れを回避し、それによって埋設管の移動を回避する。該埋設管取り付け用の固定部材は、コンクリート床での埋設管の施工のためにより合理的な固定方式を提供し、埋設管をコンクリートスラブの中間位置に固定でき、埋設管を整然と美しく取り付ける効果を奏するだけでなく、施工中の踏み付けにより埋設管が底部に沈んだり表面に浮いたりしてコンクリートスラブに亀裂が生じることを回避することができる。現場打ちコンクリートスラブの施工品質を大幅に改善することができる。
本考案のいくつかの実施例では、貫通孔3の孔径は埋設管の外径よりも2~5mm大きい。
具体的には、埋設管を支持ブロック1にスムーズに貫通できることを確保するために、支持ブロック1の中部における貫通孔3の孔径を埋設管の外径よりも2~5mm大きく設定し、それにより埋設管が該貫通孔3に貫通される時に埋設管の外部管壁が圧迫されないとともに、埋設管を貫通孔3に安定的に貫通することができる。
本考案のいくつかの実施例では、支持ブロック1は第1支持ブロック11及び第2支持ブロック12を含み、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12はほぞ継ぎ構造によって固定して接続される。
具体的には、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12はほぞ継ぎ構造によって固定して接続されることで、使用された締め具が多すぎることを回避し、取り付けステップを簡略化する。また、ほぞ継ぎ構造による接続方式によって、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12の着脱を容易にし、着脱効率を向上させる。第1支持ブロック11と第2支持ブロック12の中部には埋設管を貫通して固定するための貫通孔3がそれぞれ設けられ、複数の埋設管の取り付けを実現することができる。
本考案のいくつかの実施例では、第1支持ブロック11の一方側には接続係合溝が設けられ、第2支持ブロック12の接続係合溝と対向する側には接続係合溝と嵌合するためのタングが設けられる。
本考案のいくつかの実施例では、接続係合溝及びタングはいずれもアリ形状であり、接続係合溝の溝口開度は接続係合溝の溝底開度よりも小さい。
具体的には、複数の埋設管は床スラブ構造の内部に配置され、コンクリート施工では、踏み付けやコンクリートの重圧のため埋設管が移動してしまい、複数の埋設管は第1支持ブロック11又は第2支持ブロック12にそれぞれ固定して取り付けられ、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12は適合する接続係合溝とタングを介して接続され、接続係合溝とタングはいずれもアリ形状であり、即ち、接続係合溝の溝底の開度は接続係合溝の溝口の開度よりも大きいため、タングが接続係合溝内に係合すると、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12は相対的に固定され、このとき、埋設管の変位が回避されるとともに、複数の埋設管同士が移動のためずれて分布して後続の正常な運用やメンテナンスを妨げることが回避される。
本考案のいくつかの実施例では、支持ブロック1は第3支持ブロック13をさらに含み、第3支持ブロック13の両側には第1支持ブロック11に接続するための接続係合溝及び第2支持ブロック12に接続するためのタングがそれぞれ設けられる。
具体的には、埋設管の数が3本以上である場合、第3支持ブロック13は第1支持ブロック11と第2支持ブロック12とを一体的に接続することに用いられ、3本以上の埋設管を固定することに適する。
本考案のいくつかの実施例では、第1支持ブロック11、第2支持ブロック12及び第3支持ブロック13はいずれも立方体形状であり、第1支持ブロック11、第2支持ブロック12及び第3支持ブロック13の4つの頂点に接続部品2がそれぞれ設けられ、接続部品2は金属結束線である。
具体的には、第1支持ブロック11、第2支持ブロック12及び第3支持ブロック13の4つの頂点に接続部品2がそれぞれ設けられ、接続部品2は鉄筋かごの主筋に接続され、接続部品2は4つの頂点に均一に分布して設けられることで、第1支持ブロック11、第2支持ブロック12及び第3支持ブロック13の受ける力のバランスを確保する。本考案のいくつかの実施例では、第1支持ブロック11、第2支持ブロック12及び第3支持ブロック13の長さはいずれも100mmであり、幅はコンクリートスラブの打設厚さに応じて調整され、厚さは25mmである。本考案のいくつかの実施例では、接続部品2は一般に22番線の鉄線を採用する。
本考案のいくつかの実施例では、1つの第1支持ブロック11、1つの第2支持ブロック12、及び複数の第3支持ブロック13を少なくとも含み、第1支持ブロック11と第2支持ブロック12は複数の第3支持ブロック13の両端にそれぞれ設けられ、接続係合溝とタングは順に嵌合して接続される。
具体的には、第3支持ブロック13は複数設けられてもよく、具体的な数はn-2であり、nは埋設管の総数である。第3支持ブロック13は第1支持ブロック11と第2支持ブロック12との間に取り付けられ、従って、第3支持ブロック13の両側には第1支持ブロック11に接続するための接続係合溝及び第2支持ブロック12に接続するためのタングがそれぞれ設けられる。
本考案は、埋設管を備えたコンクリート床スラブの施工方法をさらに提供し、
コンクリート床スラブの型枠内に鉄筋かごを設けるステップと、
埋設管を中間部に貫通孔3を有する固定部材内に差し込むステップと、
埋設管と固定部材とで形成された全体を鉄筋かご内に置き、固定部材の外周にある接続部品2を鉄筋かごの長さ方向に延在する主筋に結束するステップと、
コンクリート床スラブの型枠内にコンクリートを打設するステップと、を含む。
本考案は、別の埋設管を備えたコンクリート床スラブの施工方法をさらに提供し、
コンクリート床スラブの型枠内に鉄筋かごを設けるステップと、
複数の埋設管を中間部に貫通孔3を有する複数の固定部材内にそれぞれ差し込むステップと、
複数の埋設管と複数の固定部材とで形成された全体を鉄筋かご内に置き、複数の固定部材を並列に配置し、複数の固定部材の外周にある接続部品2を鉄筋かごに結束するステップと、
複数の固定部材の側縁にある接続係合溝とタングにセメントバインダーを塗布し、タングを接続係合溝に合わせて圧迫して固定することで、複数の固定部材を順に接続して一体化するステップと、
コンクリート床スラブの型枠内にコンクリートを打設するステップと、を含む。
本考案に係る埋設管を備えたコンクリート床スラブの施工方法によれば、複数の固定部材がほぞ継ぎ固定構造によって接続されることで、複数組の埋設管を同時に取り付けることができる。該施工方法は操作が簡単であり、施工が容易であり、施工効率を向上させることができる。
明らかなように、上記実施例は単に明確に説明するための例であるが、実施形態を限定しない。当業者であれば、上記説明に基づいてほかの種々の形態の変化や変更を行うことができる。ここですべての実施形態を網羅する必要はなく、網羅する可能性もない。これに基づいて派生される明らかな変化や変更も本考案の保護範囲に属する。
1 支持ブロック
2 接続部品
3 貫通孔
11 第1支持ブロック
12 第2支持ブロック
13 第3支持ブロック

Claims (8)

  1. 埋設管取り付け用の固定部材であって、支持ブロック(1)と、前記支持ブロック(1)の周囲に設けられる接続部品(2)とを含み、前記支持ブロック(1)の中部には埋設管を貫通するための貫通孔(3)が設けられ、前記接続部品(2)は鉄筋かごの主筋に接続することに用いられ、前記支持ブロック(1)は高強度セメントモルタルブロック材料からなることを特徴とする埋設管取り付け用の固定部材。
  2. 前記貫通孔(3)の孔径は前記埋設管の外径よりも2~5mm大きいことを特徴とする請求項1に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  3. 前記支持ブロック(1)は第1支持ブロック(11)及び第2支持ブロック(12)を含み、前記第1支持ブロック(11)と前記第2支持ブロック(12)はほぞ継ぎ構造によって固定して接続されることを特徴とする請求項1に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  4. 前記第1支持ブロック(11)の一方側には接続係合溝が設けられ、前記第2支持ブロック(12)の前記接続係合溝と対向する側には前記接続係合溝と嵌合するタングが設けられる請求項3に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  5. 前記接続係合溝及び前記タングはいずれもアリ形状であり、前記接続係合溝の溝口開度は前記接続係合溝の溝底開度よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  6. 前記支持ブロック(1)は第3支持ブロック(13)をさらに含み、前記第3支持ブロック(13)の両側には第1支持ブロック(11)に接続するための前記接続係合溝及び第2支持ブロック(12)に接続するための前記タングがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項4に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  7. 前記第1支持ブロック(11)、前記第2支持ブロック(12)及び前記第3支持ブロック(13)はいずれも立方体形状であり、前記第1支持ブロック(11)、前記第2支持ブロック(12)及び前記第3支持ブロック(13)の4つの頂点に前記接続部品(2)がそれぞれ設けられ、前記接続部品(2)は金属結束線であることを特徴とする請求項6に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
  8. 1つの第1支持ブロック(11)、1つの第2支持ブロック(12)、及び複数の第3支持ブロック(13)を少なくとも含み、前記第1支持ブロック(11)と前記第2支持ブロック(12)は複数の前記第3支持ブロック(13)の両端にそれぞれ設けられ、前記接続係合溝と前記タングは順に嵌合して接続されることを特徴とする請求項7に記載の埋設管取り付け用の固定部材。
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