JP3243845U - 道路標識ポール用の衝突防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により歩行者や二輪車が道路に設置された道路標識ポールの根元部に衝突するのを防止することができる道路標識ポール用の衝突防止具の提供。【解決手段】衝突防止具10は、道路に接地される矩形状の土台21と、土台21から上方へ延びる筒部22とを有するコーン本体20と、コーン本体20の土台21を被覆する土台カバー30とを有する。筒部22は、中空状であって、内部空間を有し、コーン本体20は、前面側において、土台21から筒部22まで上下方向へ延びる挿通開口50を有する。土台カバー30は、中央開口31と、前面側に位置するスリット32とを有し、スリット32と挿通開口50とは、前後方向において対向して位置する。【選択図】図2

Description

この考案は、歩行者や二輪車が道路に設置された道路標識ポールの根元部に衝突するのを防止するための道路標識ポール用の衝突防止具に関する。
従来、道路の交通整理等に使用されるカラーコーン(登録商標)(交通安全コーン)は、公知である。例えば、特許文献1には、自動車のヘッドライトの照射に対して反射光を発する反射カバーが一体的に取り付けられたカラーコーン(登録商標)が開示されている。
実用新案登録第3037306号公報
特許文献1に開示のカラーコーン(登録商標)によれば、夜間の道路工事現場や建設工事現場において、反射カバーが反射光を発することによって、歩行者、車両及び二輪車を安全に誘導することができる。
一方、図8に示すとおり、道路標識ポール101の根元部103が道路の比較的に内側にあり、その一部が外側へ屈曲していることがある。かかる場合において、夜間に白線に沿って二輪車が走行している際に、道路標識ポール101の標識板104を視認してその位置を把握していたとしても、標識板104から垂直にポール本体102が延びていると誤認識し、屈曲した根元部103に車輪が引っ掛かって衝突してしまい、大怪我を負うことがあった。
かかる不測の事態を避けるために、例えば、特許文献1に開示されたカラーコーン(登録商標)を道路標識ポールの根元部の手前に配置することも考えられるが、カラーコーン(登録商標)が歩行者等に当たって位置ずれしたときに、カラーコーン(登録商標)の背面から根元部が露出して、結局は、根元部に車輪が引っ掛かって衝突しまうおそれがある。
本考案の目的は、簡易な構成により歩行者や二輪車が道路に設置された道路標識ポールの根元部に衝突するのを防止することができる道路標識ポール用の衝突防止具を提供することである。
本考案は、上下方向及び前後方向を有する道路標識ポール用の衝突防止具に関する。
本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具は、道路に接地される矩形状の土台と、前記土台から上方へ延びる筒部とを有するコーン本体と、前記コーン本体の前記土台を被覆する土台カバーとを有し、前記筒部は、中空状であって、内部空間を有し、前記コーン本体は、前面側において、前記土台から前記筒部まで前記上下方向Yへ延びる挿通開口を有し、前記土台カバーは、前記中央開口と、前面側に位置するスリットとを有し、前記スリットと前記挿通開口とは、前記前後方向において対向して位置することを特徴とする。
本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具は、以下の好ましい実施態様を有する。
(1)前記道路標識ポールに固定するための固定ベルトをさらに有する。
(2)前記挿通開口の上端縁は、上方へ凸曲したカーブ状を有している。
本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具の一つ以上の実施態様においては、
コーン本体が土台から筒部まで上下方向へ延びる挿通開口を有し、挿通開口からポール本体の根元部を挿通して、屈曲した根元部のうちの地上から延びる部分を被覆することから、二輪車の運転手や歩行者は、根元部の位置を把握してそれを避けて走行、歩行することができ、根元部に車輪や足が引っ掛かってしまうことはない。
図面は、本開示に係る本考案の特定の実施の形態を示し、考案の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具の使用状態を示す図。 使用状態における衝突防止具を前方から視た斜視図。 使用状態における衝突防止具を後方から視た斜視図。 図3のIV-IV線に沿う断面図。 衝突防止具の分解斜視図。 固定ベルトの一部破断平面図。 衝突防止具の他の使用例の一例を示す図。 従来の道路標識ポールの様子を示す図。
添付の図面を参照し、本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具(以下、衝突防止具)10の詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施形態は、本考案の欠くことのできない要件を含む他に、選択的に採用することのできる要件及び適宜に組み合わせることのできる要件を含んでいる。
図1~図3を参照すると、道路標識ポール1は、道路内から地上に延びる根元部3を有するパイプ状のポール本体2と、ポール本体2の上端に固定された標識板4とを有する。道路標識ポール1の根元部3は、地上において道路の外側へ屈曲した形状を有している。
本考案に係る道路標識ポール用の衝突防止具(カラーコーン(登録商標))10は、上下方向Yと、横方向X及び前後方向Zとを有し、道路に接地される矩形状の土台21と、土台21から上方へ延びる円錐状の筒部22とを有するコーン本体20と、コーン本体20の土台21を被覆する土台カバー(コーンベッド)30とを含む。
衝突防止具10は、衝突防止具10を道路標識ポール1に固定するための固定ベルト(固定手段)40をさらに有る。
衝突防止具10は、市販のカラーコーン(登録商標)と同様の材料、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリエチレン樹脂、エチレン樹脂等の可撓性を有する合成樹脂から形成することができる。
図4及び図5を参照すると、コーン本体20の筒部22は、中空状であって、内部空間Sと、上方に開口した先端部分(ヘッド)24と、土台から延びる基端部分25とを有する。基端部分25は、土台側においてフランジ26を有する。
コーン本体20は、前面側において、土台21から筒部22まで上下方向Yへ延びる挿通開口50を有する。挿通開口50は、筒部22の上下方向Yの寸法の中央部分よりも上方に位置する上端51と、土台21の前端部に位置する下端52とを有する。
コーン本体20の大きさについていえば、例えば、コーン本体20の高さ寸法(上下方向Yの寸法)L1が400~500mm、土台21の1辺の長さ寸法W1が200~300mmの場合、挿通開口50の高さ寸法L2が200~300mm、挿通開口50の幅寸法W2が60~100mmである。
土台カバー30は、中央開口31と、前面側に位置するスリット32とを有する。土台カバー30は、コーン本体20の先端部分24に上方から被せるようにして中央開口31に先端部24を挿通させて下方へ移動させて、中央開口31の内周面とフランジ26とを当接させることによって、コーン本体20に着脱可能に取り付けられる。
土台カバー30のスリット32は、横方向Xにおいて前面のほぼ中央部分に位置していて、コーン本体20に取り付けられた状態において、前後方向Zにおいて挿通開口50と対向して位置している。
図6を参照すると、固定ベルト40は、オプションであって、帯状のベルト本体41と、ベルト本体の一端に取り付けられた雄部材42と、ベルト本体の他端に取り付けられた雌部材43とからなる締結手段(バックル)を有する。また、雄部材42のアジャスター機能によって、ベルト本体41の長さを自由に調整することができる。
かかる構成を有する衝突防止具10を使用する際には、図1に示すような根元部3が屈曲した道路標識ポール1の根元部3に対して、衝突防止具10の前面側を宛がって、土台カバー30の前面にポール本体2を当てることで土台カバー30が変形してスリット32が開き、ポール本体2が挿通開口50に挿通される。
かかる状態において、固定ベルト40を介してポール本体2の根元部3と衝突防止具10とを連結することによって、衝突防止具10がポール本体2に着脱可能に固定される。具体的には、固定ベルト40は、雄部材42のアジャスター機能によってベルト本体41の長さを調整しながらポール本体40と衝突防止具10とを締め付けて連結することができる。図示していないが、固定ベルト40の落下防止のために、コーン本体20の筒部22の外面に位置するベルト挿通孔にベルト本体41を挿通してもよい。
図2~図4に示すように、衝突防止具10の配置された状態において、ポール本体2の根元部3の地上から延びる部分がコーン本体20の内部空間に位置し、衝突防止具10によって完全に被覆される。
このように、衝突防止具10によって、ポール本体2の根元部3が被覆されることによって、道路標識ポール1に向かって走行している二輪車の運転手や歩行者は、遠くから衝突防止具10を視認し、それを避けるように走行、歩行することから、衝突防止具10に衝突することはない。また、ポール本体2の根元部3の地上から延びる部分がコーン本体20の内部空間S内に完全に被覆されていることから、根元部3に引っ掛かって横転等するおそれはない。
仮に、運転手や歩行者が、衝突防止具10の存在を見落としたり、または、運転を誤って衝突防止具10に衝突してしまった場合であっても、衝突防止具10は可撓性のある合成樹脂から形成されていて、一定の衝撃吸収性を有することから、運転手や歩行者が大怪我を負うおそれはない。
また、衝突防止具10のスリット32及び挿通開口50は、道路標識ポール1と対向するように位置し、道路の外側へ向かって位置していることから、運転手や歩行者が衝突防止具10に衝突したとしても、ポール本体2の根元部3から衝突防止具10が外れることはない。
筒部22の挿通開口50の幅寸法W2はポール本体2の直径よりも大きくてもよいし、ほぼ同じ又はそれよりも僅かに小さくてもよい。後者の場合には、筒部22の挿通開口50の開口縁部が根元部3に密接することから、衝突防止具10をより安定して根元部3に取り付けることができるといえる。
挿通開口50の上端縁51aは、上方へ凸曲したカーブ状を有している。かかる形状を有することによって、ポール本体2の根元部3が上端縁に当接されても、上端縁が擦れるのを抑制することができる。図示していないが、挿通開口50の両側縁もポール本体2の根元部3に沿うように僅かに湾曲した形状を有していてもよい。
図7は、本考案に係る衝突防止具10の他の使用例の一例を示す図である。図示するように、駐車場等に設置された車止めポール60の根元部63を被覆するように衝突防止具10を配置することによって、二輪車の運転手や歩行者に注意喚起して根元部63に引っ掛かったり、衝突したりするのを防止することもできる。
各図の図示例においては、コーン本体20の筒部22は、略円錐形であるが、略円柱形、略三角柱形、略四角柱形等であってもよい。また、コーン本体20は、点灯によって夜間でも確実に報知することができるように光源ユニットを有していてもよい。
1 道路標識ポール
2 ポール本体
3 根元部
10 道路標識ポール用の衝突防止具(衝突防止具)
20 コーン本体
21 土台
22 筒部
30 土台カバー
32 スリット
40 固定ベルト
50 挿通開口
51a 挿通開口の上端縁
Y 上下方向
Z 前後方向

Claims (3)

  1. 上下方向及び前後方向を有する道路標識ポール用の衝突防止具であって、
    道路に接地される矩形状の土台と、前記土台から上方へ延びる筒部とを有するコーン本体と、前記コーン本体の前記土台を被覆する土台カバーとを有し、
    前記筒部は、中空状であって、内部空間を有し、
    前記コーン本体は、前面側において、前記土台から前記筒部まで前記上下方向Yへ延びる挿通開口を有し、
    前記土台カバーは、中央開口と、前面側に位置するスリットとを有し、
    前記スリットと前記挿通開口とは、前記前後方向において対向して位置することを特徴とする道路標識ポール用の衝突防止具。
  2. 前記道路標識ポールに固定するための固定ベルトをさらに有る請求項1に記載の道路標識ポール用の衝突防止具。
  3. 前記挿通開口の上端縁は、上方へ凸曲したカーブ状を有している請求項1又は2に記載の道路標識ポール用の衝突防止具。
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