JP3243826U - 広告装置 - Google Patents

Abstract

【課題】部品点数の減少、構造の簡単化、組立の容易化を図ることができる広告装置を提供する。【解決手段】単一の紙部材を折り曲げることで構成される第１の部材１０と、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第２の部材２０と、を有し、第１の部材は、載置部１４と、載置部から高さ方向に延びる一対の長手壁部１５と２つの一対の短手壁部１３、１６を含む平面視矩形の第１嵌合部と、を有し、第２の部材は、高さ方向に延びる一対の長手壁部２１と一対の短手壁部２２を含む平面視矩形を有し、平面視矩形の上端部が閉塞され、平面視矩形の下端部が開放されるとともに第１嵌合部に嵌合される第２嵌合部２５を形成し、第２の部材のうち、一対の長手壁部と一対の短手壁部の少なくとも一方に広告情報が表示される。【選択図】図３

Description

本考案は、広告装置に関する。

特許文献１には、立体広告部と、第１保持部と、脚部とを有する自立式広告装置が記載されている。立体広告部は、紙基材を折り曲げ、接合することで長手方向の両端に開口部を設けた長尺な袋体として形成され、袋体内部に空間を設けて筒形状の立体形状に変形、或いは平坦形状に変形可能である。第１保持部は、立体形状に変形した立体広告部の長手方向の一端側を保持する紙基材からなる。脚部は、床に設置される基台、及び基台から立ち上がって設けられて立体形状に変形した立体広告部の長手方向の他端側を保持する第２保持部を備えた紙基材からなる。そして、立体広告部を立設して上部とした長手方向の一端側の開口部に第１保持部を配置し、下部とした長手方向の他端側の開口部に脚部の第２保持部を配置して立体形状を保持し、脚部の基台を床に設置して立体広告部を自立させる。

実用新案登録第３２１９３７６号公報

しかしながら、特許文献１の自立式広告装置は、部品点数の増加、構造の複雑化、組立の困難化を招くという点で、改良の余地がある。

本考案は、上記の問題意識に基づいて完成されたものであり、部品点数の減少、構造の簡単化、組立の容易化を図ることができる広告装置を提供することを目的とする。

本考案の広告装置は、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第１の部材と、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第２の部材と、を有し、前記第１の部材は、載置部と、前記載置部から高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形の第１嵌合部と、を有し、前記第２の部材は、高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形を有し、前記平面視矩形の上端部が閉塞され、前記平面視矩形の下端部が開放されるとともに前記第１嵌合部に嵌合される第２嵌合部を形成し、前記第２の部材のうち、前記一対の長手壁部と前記一対の短手壁部の少なくとも一方に広告情報が表示される、ことを特徴とする。

前記第１の部材は、平面視矩形の基礎面部と、前記基礎面部の中央部に設けられた長孔と、前記長孔の長手方向の両端部から折り返された一対の第１折り返し片と、前記基礎面部から前記長孔の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第２折り返し片と、前記一対の第２折り返し片から前記長孔の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第３折り返し片と、前記一対の第３折り返し片のそれぞれから前記一対の第１折り返し片と平行に折り返された各一対の第４折り返し片と、を有し、前記基礎面部と重なるようにして前記一対の第２折り返し片を折り返すことで、前記基礎面部と前記一対の第２折り返し片が協働して前記載置部を構成し、前記一対の第３折り返し片を折り返して前記長孔に挿通することで、前記一対の第３折り返し片が前記第１嵌合部の前記一対の長手壁部を構成し、前記各一対の第４折り返し片を前記長孔に挿通して前記一対の第１折り返し片の内側に位置させることで、前記一対の第１折り返し片と前記各一対の第４折り返し片が協働して前記第１嵌合部の前記一対の短手壁部を構成することができる。

前記第２の部材は、前記一対の長手壁部の一方の長手方向の一端部に形成された係合部と、前記一対の長手壁部の他方の長手方向の一端部に形成された被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部を係合させることで、前記平面視矩形の上端部が閉塞されることができる。

本考案によれば、部品点数の減少、構造の簡単化、組立の容易化を図ることができる広告装置を提供することができる。

広告装置における第１、第２の部材の展開状態を描いた図である。 広告装置における第１の部材の組立工程を描いた図である。 広告装置における第２の部材の組立工程及び第１、第２の部材の結合工程を示す図である。

図１～図３を参照して、本実施形態の広告装置について説明する。図１Ａ、図１Ｂは、広告装置における第１の部材１０と第２の部材２０の展開状態を描いた図である。図２Ａ～図２Ｄは、広告装置における第１の部材１０の組立工程を描いた図である。図３Ａ～図３Ｄは、広告装置における第２の部材２０の組立工程及び第１の部材１０と第２の部材２０の結合工程を示す図である。

広告装置は、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第１の部材１０と、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第２の部材２０とを有している。第１の部材１０と第２の部材２０は、同一の紙材料から構成されていてもよいし、別々の紙材料から構成されていてもよい。第１の部材１０と第２の部材２０を別々の紙材料から構成する場合、第１の部材１０を段ボールから構成し、第２の部材２０を厚紙から構成してもよい。

第１の部材１０は、平面視矩形の基礎面部１１と、基礎面部１１の中央部に設けられた長孔１２と、長孔１２の長手方向の両端部から折り返された一対の第１折り返し片１３と、基礎面部１１から長孔１２の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第２折り返し片１４と、一対の第２折り返し片１４から長孔１２の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第３折り返し片１５と、一対の第３折り返し片１５のそれぞれから一対の第１折り返し片１３と平行に折り返された各一対の第４折り返し片１６とを有している。

図１Ａ、図２Ａの展開状態から第１の部材１０を組み立てる際には、まず、図２Ｂに示すように、一対の第１折り返し片１３を基礎面部１１から垂直（略垂直）に折り返し、各一対の第４折り返し片１６を一対の第３折り返し片１５から垂直（略垂直）に折り返す。

次いで、図２Ｃに示すように、一対の第２折り返し片１４を基礎面部１１から垂直（略垂直）に折り返し、一対の第３折り返し片１５を一対の第２折り返し片１４から垂直（略垂直）に折り返す。

さらに、図２Ｄに示すように、一対の第２折り返し片１４が基礎面部１１に沿うように（重なるように）折り返し、一対の第３折り返し片１５と各一対の第４折り返し片１６を長孔１２に挿通する。すると、一対の第１折り返し片１３の内側に各一対の第４折り返し片１６が位置する。

基礎面部１１と重なるようにして一対の第２折り返し片１４を折り返すことで、基礎面部１１と一対の第２折り返し片１４が協働して、載置面（例えば店舗の床）に載置される「載置部」を構成する。

一対の第３折り返し片１５を折り返して長孔１２に挿通することで、一対の第３折り返し片１５が「一対の長手壁部」を構成する。

各一対の第４折り返し片１６を長孔１２に挿通して一対の第１折り返し片１３の内側に位置させることで、一対の第１折り返し片１３と各一対の第４折り返し片１６が協働して「一対の短手壁部」を構成する。

そして、一対の第３折り返し片１５が構成する「一対の長手壁部」、及び、一対の第１折り返し片１３と各一対の第４折り返し片１６が協働して構成する「一対の短手壁部」は、基礎面部１１と一対の第２折り返し片１４が協働して構成する「載置部」から高さ方向に延びる平面視矩形の「第１嵌合部」を構成する。

第２の部材２０は、組立状態において、高さ方向（所定方向、長手方向）に延びる一対の長手壁部２１と一対の短手壁部２２を含む平面視矩形を有している。図１Ｂに示すように、展開状態では、一対の長手壁部２１を繋いだ内側に１つの短手壁部２２が形成されており、一対の長手壁部２１の外側に２つの短手壁部２２が形成されている。第２の部材２０を組み立てる際には、一対の長手壁部２１と一対の短手壁部２２の境界部を折曲線として、各折曲線を直角（略直角）に折り返すとともに、一対の長手壁部２１の外側に形成された２つの短手壁部２２を重ね合わせて接着（接合）する。

一対の長手壁部２１の一方の高さ方向（所定方向、長手方向）の一端部には係合部（係合爪）２３が形成されており、一対の長手壁部２１の他方の高さ方向（所定方向、長手方向）の一端部には被係合部（被係合爪）２４が形成されている。係合部（係合爪）２３と被係合部（被係合爪）２４を係合させることで、第２の部材２０の平面視矩形の高さ方向の上端部（長手方向の一端部）が閉塞される。

一方、第２の部材２０の平面視矩形の高さ方向の下端部（長手方向の他端部）は開放部２５となっており、開放部２５の形状は、第１の部材１０の第１嵌合部（一対の第３折り返し片１５が構成する「一対の長手壁部」及び一対の第１折り返し片１３と各一対の第４折り返し片１６が協働して構成する「一対の短手壁部」）の平面視矩形に対応する形状、例えば、第１嵌合部の平面視矩形と同一寸法かそれよりも若干量だけ大きい形状となっている。そして、第２の部材２０の平面視矩形の高さ方向の下端部（長手方向の他端部）に形成された開放部２５は、第１の部材１０の第１嵌合部に嵌合（圧入）される「第２嵌合部」を形成する。

第２の部材２０のうち、一対の長手壁部２１と一対の短手壁部２２の少なくとも一方には広告情報が表示される。この広告情報は、例えば、店舗に陳列された商品の販売促進にかかる内容であってもよいし、店舗において開催されるキャンペーンの告知にかかる内容であってもよい（広告情報の内容に何らの制限はなく何らかのコンテンツであればよい）。図１Ａ、図１Ｂ、図３Ａ～図３Ｄでは、簡易的・例示的に、一対の長手壁部２１の一方に「ＡＢＣ」という広告情報が表示され、一対の長手壁部２１の他方に「ＸＹＺ」という広告情報が表示された場合を描いている。しかし、例えば、一対の長手壁部２１と一対の短手壁部２２に跨るようにして一連の広告情報を表示する等の態様も可能である。

以上のように構成された広告装置は、次のようにして設置する。まず、第１の部材１０を組み立てて載置面（例えば店舗の床）に載置する。また、第２の部材２０を組み立てて、第２の部材２０の開放部（第２嵌合部）２５を第１の部材１０の第１嵌合部（一対の第３折り返し片１５が構成する「一対の長手壁部」及び一対の第１折り返し片１３と各一対の第４折り返し片１６が協働して構成する「一対の短手壁部」）に嵌合（圧入）する。広告装置は、商品陳列の脇や通路に省スペースで自立するサイン（スリム自立スタンドサイン）として機能するため、利便性が高い。例えば、印刷された紙の筒状本体に段ボールの底板を差し込むだけで、天地のある構造体を簡単に設置することができる。

このように、本実施形態の広告装置は、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第１の部材と、単一の紙部材を折り曲げることで構成される第２の部材と、を有する。また、第１の部材は、載置部と、載置部から高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形の第１嵌合部と、を有する。また、第２の部材は、高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形を有し、平面視矩形の上端部が閉塞され、平面視矩形の下端部が開放されるとともに第１嵌合部に嵌合される第２嵌合部を形成する。また、第２の部材のうち、一対の長手壁部と一対の短手壁部の少なくとも一方に広告情報が表示される。これにより、部品点数の減少、構造の簡単化、組立の容易化を図ることができる。

以上、本開示に係る考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る考案が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る考案は、実用新案登録請求の範囲の記載に基づいて定まる考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る考案に対して何ら制限的な意味をもたらさない。

１０ 第１の部材
１１ 基礎面部（載置部）
１２ 長孔
１３ 第１折り返し片（一対の短手壁部、第１嵌合部）
１４ 第２折り返し片（載置部）
１５ 第３折り返し片（一対の長手壁部、第１嵌合部）
１６ 第４折り返し片（一対の短手壁部、第１嵌合部）
２０ 第２の部材
２１ 長手壁部
２２ 短手壁部
２３ 係合部（係合爪）
２４ 被係合部（被係合爪）
２５ 開放部（第２嵌合部）

Claims (3)

1. 単一の紙部材を折り曲げることで構成される第１の部材と、
   単一の紙部材を折り曲げることで構成される第２の部材と、
   を有し、
   前記第１の部材は、載置部と、前記載置部から高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形の第１嵌合部と、を有し、
   前記第２の部材は、高さ方向に延びる一対の長手壁部と一対の短手壁部を含む平面視矩形を有し、前記平面視矩形の上端部が閉塞され、前記平面視矩形の下端部が開放されるとともに前記第１嵌合部に嵌合される第２嵌合部を形成し、
   前記第２の部材のうち、前記一対の長手壁部と前記一対の短手壁部の少なくとも一方に広告情報が表示される、
   ことを特徴とする広告装置。
2. 前記第１の部材は、
   平面視矩形の基礎面部と、
   前記基礎面部の中央部に設けられた長孔と、
   前記長孔の長手方向の両端部から折り返された一対の第１折り返し片と、
   前記基礎面部から前記長孔の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第２折り返し片と、
   前記一対の第２折り返し片から前記長孔の短手方向の両端部を挟んだ反対側に延びる一対の第３折り返し片と、
   前記一対の第３折り返し片のそれぞれから前記一対の第１折り返し片と平行に折り返された各一対の第４折り返し片と、
   を有し、
   前記基礎面部と重なるようにして前記一対の第２折り返し片を折り返すことで、前記基礎面部と前記一対の第２折り返し片が協働して前記載置部を構成し、
   前記一対の第３折り返し片を折り返して前記長孔に挿通することで、前記一対の第３折り返し片が前記第１嵌合部の前記一対の長手壁部を構成し、
   前記各一対の第４折り返し片を前記長孔に挿通して前記一対の第１折り返し片の内側に位置させることで、前記一対の第１折り返し片と前記各一対の第４折り返し片が協働して前記第１嵌合部の前記一対の短手壁部を構成する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の広告装置。
3. 前記第２の部材は、前記一対の長手壁部の一方の長手方向の一端部に形成された係合部と、前記一対の長手壁部の他方の長手方向の一端部に形成された被係合部とを有し、前記係合部と前記被係合部を係合させることで、前記平面視矩形の上端部が閉塞される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の広告装置。

Images