JP3243784U - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡素化し消費エネルギーを低減できる、空調システムを提供する。【解決手段】互いに連結された圧縮機11、蒸発器及び凝縮器13を備える空調装置と、蒸発器の一側に配置され、蒸発器から凝縮した結露水を受けるドレンパンと、配水ハウジング及び配水部材を含み、配水部材が配水ハウジングに組み込まれて水流通路を形成し、結露水が配水部材に入り、水流通路を通って均一に流出する配水モジュールと、配水ハウジングの一側に配置され、配水ハウジングから流出する結露水を吸着するプリーツ状吸水体40と、プリーツ状吸水体の底側に配置され、プリーツ状吸水体から流出する結露水を受ける水槽50と、プリーツ状吸水体の一側に配置された少なくとも1つのファン60であって、凝縮器が少なくとも1つのファンとプリーツ状吸水体との間に位置している少なくとも1つのファンを含む。【選択図】図2

Description

本考案は空調装置に関し、特に空調システムに関する。
空気調和設備(Air conditioning)は、領域内の温度、湿度や空気清浄度を調整可能な装置である。空気調和設備により、周囲環境の温度や湿度を変化させることができる。なお、空気調和設備を使用している場合、蒸発器の熱交換により結露水が発生することがある。一般的に空気調和設備は、導管により結露水を管路や外部に排出したり、結露水をドレンパンに集めて電熱素子により加熱して気化させたりするように処理する。また、結露水をスポンジで吸収し、ファンの気流で蒸発させる方法もある。
しかし、前述の結露水の処理方式では、結露水を電熱素子で加熱気化させるには加熱回路を設ける必要があり、消費エネルギーが増大するとともに過熱の危険性があるため、保護回路を追加する必要がある。また、結露水の水量が多い場合、スポンジが結露水を吸収して蒸発させるのが間に合わず、結露水が溢れ出ることがある。
これに鑑み、本考案者は、上記の従来技術の欠陥に対し、鋭意研究を重ねると共に学理の運用を組み合わせ、上記問題点を解決することに努めた結果、本考案者の改良の目標となった。
本考案の目的は、配水モジュール及びプリーツ状吸水体の配置によって結露水を蒸発させる空調システムを提供することである。
本考案の別の目的は、蒸発効率を向上させて構造を簡素化するとともに、消費エネルギーを低減できる空調システムを提供することである。
上記の目的を達成するために、本考案に係る空調システムは、互いに連結された圧縮機、蒸発器及び凝縮器を備える空調装置と、前記蒸発器の一側に配置され、前記蒸発器から凝縮した結露水を受けるドレンパンと、配水ハウジング及び配水部材を含み、前記配水部材が前記配水ハウジングに組み込まれて水流通路を形成し、結露水が前記配水部材に入り、前記水流通路を通って前記配水ハウジングから流出する配水モジュールと、前記配水ハウジングの一側に配置され、前記配水ハウジングから流出する結露水を吸着するプリーツ状吸水体と、前記プリーツ状吸水体の底側に配置され、前記プリーツ状吸水体から流出する結露水を受ける水槽と、前記プリーツ状吸水体の一側に配置された少なくとも1つのファンであって、前記凝縮器が前記少なくとも1つのファンと前記プリーツ状吸水体との間に位置している少なくとも1つのファンと、を含む。
従来技術に比べ、本考案に係る空調システムは、配水モジュールとプリーツ状吸水体とを含み、配水モジュールにより結露水がプリーツ状吸水体に均一に流入し、プリーツ状吸水体は、連結された複数の吸水片からなり、同一面積で山折りと谷折りを繰り返して何重にも折りたたまれた状態で、配水モジュールの一側に配置されている。これにより、結露水は、ドレン管から配水モジュールに入り、配水モジュールによってプリーツ状吸水体に均一に流入し、このプリーツ状吸水体に吸収された結露水は、ファンの気流に吹き飛ばされて急速に蒸発することができる。また、蒸発しきれなかった結露水は、プリーツ状吸水体から流出して集まり、ヒートパイプで加熱されて気化するので、蒸発効率が上がる。その結果、構造の簡素化とエネルギー消費の低減を図り、本考案に係る空調システムの実用性を高めることができる。
本考案に係る空調システムの配置を示す概略図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の外観斜視図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の上部の組合せ断面図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の下部の組合せ断面図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の概略分解斜視図である。 本考案に係るプリーツ状吸水体の上面図である。 本考案に係る配水ハウジング及び配水部材の概略分解斜視図である。 本考案に係る配水ハウジング及び背板の概略分解斜視図である。 本考案に係る配水カバー及び配水ハウジングの概略分解斜視図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の一側方向の組合せ断面図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体が他側方向の組み合わせ断面図である。 本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体が他側方向の組み合わせ断面図である。
以下、本考案の詳細な説明及び技術内容は、図面を参照しつつ説明するが、添付の図面は、説明のみの目的で提供されており、本考案を限定することを意図するものではない。
図1は、本考案に係る空調システムの配置を示す概略図である。図1を参照すると、本考案に係る空調システム1は、空調装置10と、ドレンパン20と、配水モジュール30と、プリーツ状吸水体40と、水槽50と、少なくとも1つのファン60、少なくとも1つのヒートパイプ(Heat pipe)70とを含む。空調装置10は、互いに連結された圧縮機11、蒸発器12及び凝縮器13を備えている。ドレンパン20は、蒸発器12の側方に配置され、蒸発器12から凝縮した結露水を受ける。また、この結露水は、配水モジュール30によってプリーツ状吸水体40に均一に流入することができる。水槽50は、プリーツ状吸水体40の底側に配置され、プリーツ状吸水体40から流出する結露水を受ける。さらに、ファン60は、プリーツ状吸水体40の一側に配置されている。ヒートパイプ70は、一端が圧縮機11に連結され、他端が凝縮器13に連結されている。ヒートパイプ70の一部は、水槽50内に貫通して延びている。以下、空調システム1について、より詳細に説明する。
図2~図6は、本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の外観斜視図、配水モジュール及びプリーツ状吸水体の上部の組合せ断面図、配水モジュール及びプリーツ状吸水体の下部の組合せ断面図、配水モジュール及びプリーツ状吸水体の概略分解斜視図、及びプリーツ状吸水体の上面図である。図2~図6を併せて参照すると、本考案の一実施形態において、空調システム1は、ドレン管25をさらに含む。ドレン管25の一端はドレンパン20に連結され、他端は配水モジュール30に連結され、凝縮器13はファン60とプリーツ状吸水体40との間に位置している。本実施形態では、凝縮器13の一側に複数のファン60が配置されている。
なお、プリーツ状吸水体40は、複数の吸水片からなり、同一面積(各吸水片41)で山折りと谷折りを繰り返して何重にも折りたたまれた状態で配水モジュール30の一側に配置されている。本実施形態では、隣り合う吸水片41の間の距離をピッチ(Pitch)Sとする。ピッチSの設定は、プリーツ状吸水体40の吸水率及び蒸発効果を維持するために、実際の使用状况に応じて調整されることが可能である。
本実施形態において、プリーツ状吸水体40の底側には、プリーツ状吸水体40を載置支持するベース80がさらに配置されている。
これにより、結露水は、ドレン管25から配水モジュール30内に入り、配水モジュール30によってプリーツ状吸水体40に均一に流入する。また、プリーツ状吸水体40に吸い込まれた結露水は、ファン60の気流によって吹き飛ばされて蒸発する。
なお、プリーツ状吸水体40に流入する結露水の水量が多い場合には、蒸発しきれなかった結露水がプリーツ状吸水体40から流出して水槽50に溜まり、その後、結露水がヒートパイプ70の加熱を受けて気化する。
図6を参照すると、本考案に係るプリーツ状吸水体40は、間隔をおいて設けられた、大きさの異なる複数の開孔400を有している。これらの開孔400を設けることにより、水流抵抗が減少し、結露水が開孔400を設けない場合よりも下方及び周囲に速やかに浸透し、プリーツ状吸水体40の吸水速度を向上させることができる。なお、これらの開孔400の孔径の大きさやピッチは制限されるものではなく、実際の使用状況に応じて変更することができる。
図7~図9は、本考案に係る配水ハウジング及び配水部材の概略分解斜視図、配水ハウジング及び背板の概略分解斜視図、配水カバー及び配水ハウジングの概略分解斜視図である。同図を併せて参照する。より詳細には、配水モジュール30は、配水ハウジング31と配水部材32とを含む。配水部材32は、配水ハウジング31内に組み込まれて水流通路300を形成している。また、結露水は、配水部材32に入り、水流通路300を流れて、配水ハウジング31から流出する。
図7に示すように、配水部材32には、複数の第1配水孔320が間隔をおいて配置され、第1配水孔320の間の間隔はW1である。また、配水ハウジング31には、複数の第2配水孔310が間隔をおいて配置され、複数の第2配水孔310間の間隔はW2である。複数の第1配水孔320及び複数の第2配水孔310は、交互に設けられ、それぞれ水流通路300の両側に位置している。
なお、複数の第1配水孔320及び複数の第2配水孔310の数や、第1配水孔320の間隔W1及び第2配水孔310の間隔W2は、実際の使用状況に応じて調整されることが可能である。
具体的には、配水ハウジング31には複数の係止孔311が設けられ、配水部材32には複数の係止爪321が設けられている。配水部材32は、複数の係止爪321を複数の係止孔311に係止することにより、配水ハウジング31内に組み込まれる。
本実施形態において、配水ハウジング31には複数の係止柱312が設けられている。また、配水部材32には、複数の溝322が対応して設けられている。これにより、配水ハウジング31及び配水部材32は、複数の係止柱312を複数の溝322に貫通させて、複数のナット323により係止されて締結されている。
図8に示すように、本考案の一実施形態において、配水モジュール30は、配水ハウジング31の一側に配置された背板33をさらに含む。背板33は、複数の留め具331により、ファン60(図2、図3参照)から離れた配水ハウジング31の一側に結合されている。
本実施形態において、背板33は、略L字状に設けられ、配水ハウジング31の両面を囲むことで、配水ハウジング31により強固に結合されて、より優れた遮水効果を提供する。なお、背板33は、複数のファン60の気流によって結露水が水槽50の外に飛散して機体の底部に水が溜まり、部品が錆びてしまうことを防止するために設けられている。また、背板33を設けることにより、プリーツ状吸水体40の位置決め効果を得ることができ、ファン60の気流に吹き飛ばされてプリーツ状吸水体40が傾いたり倒れたりすることなく、支持固定の作用を得ることができる。
さらに、配水モジュール30は、配水カバー34をさらに含む。配水ハウジング31は、配水カバー34を着脱可能に結合している。
具体的には、図9に示すように、配水カバー34は、互いに連結された上蓋341、前板342及び側板343を含む。上蓋341には、ドレン管25(図2、図3参照)を挿通可能な通水孔340が設けられている。また、前板342は、背板33の反対側に位置している。配水ハウジング31の一側には、差込片313が延設されている。配水ハウジング31は、配水カバー34の底側にスライドして、差込片313により側板343を貫通して位置決めされる。また、配水ハウジング31は、スタッド314によって配水カバー34に締結されている。
一方、プリーツ状吸水体40を掃除する場合には、まず、配水ハウジング31を配水カバー34の下方から取り外してもよい。このとき、スタッド314のロックを取り外した後、差込片313を側板343から引き離す。これにより、配水ハウジング31は、配水カバー34を着脱可能に結合する。
図10~図12は、本考案に係る配水モジュール及びプリーツ状吸水体の一側方向の組合せ断面図、及び他側方向の2つの組み合わせ断面図である。図に示すように、配水カバー34及び背板33は、プリーツ状吸水体40の上部を囲んでいる。結露水が配水モジュール30に流入すると、配水部材32の第1配水孔320から水流通路300に入り、そして水流通路300から配水ハウジング31の第2配水孔310に入る。
これにより、結露水は、配水モジュール30の二段階の配水により、配水ハウジング31から均一に流出する。また、プリーツ状吸水体40は、配水ハウジング31の下方に配置され、配水ハウジング31からプリーツ状吸水体40に落下した結露水を均一に吸着して、プリーツ状吸水体40の吸収率を向上させることができる。
なお、水流通路300は、配水部材32と配水ハウジング31との間に水流間隔Tを有する。この水流間隔Tは、実際の使用状況に応じて、配水部材32及び配水ハウジング31の固定位置によって調整されることができる。
以上、本考案の好ましい実施形態を説明したが、本考案は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。本考案の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれる。
1 空調システム
10 空調装置
11 圧縮機
12 蒸発器
13 凝縮器
20 ドレンパン
25 ドレン管
30 配水モジュール
300 水流通路
31 配水ハウジング
310 第2配水孔
311 係止孔
312 係止柱
313 差込片
314 スタッド
32 配水部材
320 第1配水孔
321 係止爪
322 溝
323 ナット
33 背板
331 留め具
34 配水カバー
340 通水孔
341 上蓋
342 前板
343 側板
40 プリーツ状吸水体
400 開孔
41 吸水片
50 水槽
60 ファン
70 ヒートパイプ
80 ベース
S ピッチ
W1、W2 間隔
T 水流間隔

Claims (10)

  1. 互いに連結された圧縮機、蒸発器及び凝縮器を備える空調装置と、
    前記蒸発器の一側に配置され、前記蒸発器から凝縮した結露水を受けるドレンパンと、
    配水ハウジングと、配水部材とを含み、前記配水部材が、前記配水ハウジングに組み込まれて水流通路を形成し、前記結露水が前記配水部材に入り、前記水流通路を通って前記配水ハウジングから流出する配水モジュールと、
    前記配水ハウジングの一側に配置され、前記配水ハウジングから流出する結露水を吸着するプリーツ状吸水体と、
    前記プリーツ状吸水体の底側に配置され、前記プリーツ状吸水体から流出する結露水を受ける水槽と、
    前記プリーツ状吸水体の一側に配置された少なくとも1つのファンと、を含み、前記凝縮器が前記少なくとも1つのファンと前記プリーツ状吸水体との間に位置している、ことを特徴とする空調システム。
  2. 前記少なくとも1つのファンから離れた前記配水ハウジングの一側に位置する背板をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記配水モジュールは、前記配水ハウジングを着脱可能に結合する配水カバーをさらに含み、前記配水カバー及び前記背板は、前記プリーツ状吸水体の上部を囲んでいる、ことを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記配水カバーは、互いに連結された上蓋、前板及び側板を含み、前記上蓋には、ドレン管を挿通可能な通水孔が設けられ、前記前板は前記背板の反対側に位置しており、前記配水ハウジングの一側には差込片が延設され、前記差込片が前記側板に挿通される、ことを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記プリーツ状吸水体は、間隔をおいて設けられた大きさの異なる複数の開孔を有しており、同一面積で山折りと谷折りを繰り返して何重にも折りたたまれた状態で、前記配水ハウジングの下方に位置している、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  6. 前記空調装置は、少なくとも1つのヒートパイプをさらに備え、前記ヒートパイプは、一端が前記圧縮機に連結され、他端が前記凝縮器に連結され、前記ヒートパイプの一部は前記水槽内を延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  7. 前記配水部材には複数の第1配水孔が間隔をおいて設けられ、前記配水ハウジングには複数の第2配水孔が間隔をおいて設けられ、前記複数の第1配水孔及び前記複数の第2配水孔は交互に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  8. 前記水流通路は、前記配水部材と前記配水ハウジングとの間に水流間隔を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  9. 前記配水ハウジングには複数の係止孔が設けられ、前記配水部材には複数の係止爪が設けられ、前記配水部材は、前記係止爪によって前記係止孔に係止して前記配水ハウジングに組み込まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  10. 前記背板は、L字状に形成され、前記配水ハウジングの両面を囲むように設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
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