JP3243428U - 組織牽引装置及び組織牽引装置の使用方法 - Google Patents
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Abstract
組織牽引装置(10)及び組織牽引装置(10)の使用方法であって、組織牽引装置(10)は、外管アセンブリー(100)と、クランプベース(300)と、クランプボディー(400)と、インホールケーブルアセンブリー(200)とを含む。クランプベース(300)は外管アセンブリー(100)の遠位端に接続され、クランプボディー(400)は組織をクランプするために用いられ、且つクランプボディー(400)はクランプベース(300)に可動に結合される。クランプボディー(400)に第1接続構造が設けられ、クランプベース(300)に第2接続構造が設けられ、第1接続構造は、第2接続構造に接続されることにより、クランプボディー(400)をクランプしてロックされた状態にするために用いられる。インホールケーブルアセンブリー(200)は外管アセンブリー(100)内に貫通して設けられ、且つインホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端がクランプボディー(400)に接続されることにより、インホールケーブルアセンブリー(200)を介してクランプボディー(400)を操縦する。クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態である時に、外管アセンブリー(100)はクランプベース(300)との接続を維持し、これによって使用時は体外に延在している外管アセンブリー(100)の近位端を操作することにより体内のクランプボディー(400)の押し引きを実現し、さらに組織の牽引を実現することができ、且つ術野の改善をよりよく実現することができる。【選択図】図2
Description
本開示は、医療機器の技術分野に関し、具体的に言えば、組織牽引装置及び組織牽引装置の使用方法に関する。
内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection、ESD)とは、内視鏡下で改良型ニードルナイフを使って直接粘膜下層から粘膜を剥離することを指し、内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection、EMR)から進化されてきた。ESDとEMRはいずれも1つの通常のシングルチャンネル内視鏡で病変の切除を実現しているが、EMRには、大きな病変をまとめて切除できず、取り出した破片状の標本に対して詳細な病理解析を行いにくく、腫瘍の病期分類が不明瞭であり、腫瘍再発のリスクが高いという欠点がある。ESDは、完全切除率が高く、安全性が高いことから、早期消化器がんだけでなく他の腫瘍の切除へと適応症が拡大しているため、低侵襲の外科的治療手段として幅広く受け入れられるようになる。
しかし、ESDには、EMRよりも操作時間が長く、リスクが高く、操作が難しいという問題点があり、またEMR術中で出血が非常に少ないが、ESDの操作中では、少しでも油断したら、視野が血まみれになり、頻りに止血しては視野を洗い流す必要がある。したがって、良好な術野を得るために、様々な内視鏡支援牽引術が生み出され、例えば、デンタルフロス牽引がその1つである。しかし、デンタルフロス牽引は組織を損傷する可能性があり、デンタルフロス牽引では組織を正確につかむことが難しく、推し進めることができず引っ張ることしかできないため、術野の改善効果に限界がある。
本開示の目的は、例えば、組織を正確につかむことが難しく、術野の改善効果に限界があるという従来技術の技術的問題を改善することができる組織牽引装置を提供することを含む。
本開示の目的は、組織を正確につかむことが難しく、術野の改善効果に限界があるという従来技術の技術的問題を改善することができる組織牽引装置の使用方法を提供することをさらに含む。
本開示の実施例は、次のとおりに実現することができる。
本開示の実施例は、外管アセンブリーと、前記外管アセンブリーの遠位端に接続されるクランプベースと、組織をクランプするために用いられ、且つ前記クランプベースに可動に係合されるクランプボディーであって、前記クランプボディーに第1接続構造が設けられ、前記クランプベースに第2接続構造が設けられ、前記第1接続構造は、前記第2接続構造に接続されることにより、前記クランプボディーをクランプしてロックされた状態にするために用いられるクランプボディーと、前記外管アセンブリーに貫通して設けられるインホールケーブルアセンブリーであって、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端が前記クランプボディーに接続されることにより、前記インホールケーブルアセンブリーを介して前記クランプボディーを操縦するインホールケーブルアセンブリーとを含む組織牽引装置を提供し、前記外管アセンブリーは、前記クランプボディーがクランプしてロックされた状態であるときに、前記クランプベースとの接続を維持することにより、前記クランプボディーを操縦して前記組織を牽引させるために用いられる。
選択的に、前記組織牽引装置は、互いに摺動可能に接続される第1ハンドル及び第2ハンドルをさらに含み、前記外管アセンブリーの近位端が前記第1ハンドルに取り外し可能に接続され、前記インホールケーブルアセンブリーの近位端が前記第2ハンドルに接続されることにより、前記第1ハンドルが前記第2ハンドルに対して摺動する時、前記インホールケーブルアセンブリーは前記外管アセンブリーに対して動く。
選択的に、前記外管アセンブリーの近位端に係合突起が設けられ、前記第1ハンドルに係止溝が設けられ、前記係止溝は前記係合突起に係合され、
又は、前記外管アセンブリーの近位端は前記第1ハンドルに螺接され、
又は、前記外管アセンブリーの近位端に脆弱部が設けられ、前記脆弱部は、切れたら前記外管アセンブリーを前記第1ハンドルから離脱させるために用いられる。
又は、前記外管アセンブリーの近位端は前記第1ハンドルに螺接され、
又は、前記外管アセンブリーの近位端に脆弱部が設けられ、前記脆弱部は、切れたら前記外管アセンブリーを前記第1ハンドルから離脱させるために用いられる。
選択的に、前記外管アセンブリーは、順に接続されるばね管と、接続管と、固定管とを含み、前記固定管は、前記接続管の近位端に接続され、且つ前記固定管の外径が前記接続管の外径より大きいことから、前記係合突起が形成され、前記第1ハンドルには前記係止溝に連通するスロット通路が開設され、前記接続管は前記スロット通路に収容され、且つ前記接続管の遠位端が前記スロット通路外まで延在して、前記ばね管の近位端に接続され、前記ばね管の遠位端は前記クランプベースに接続される。
選択的に、前記外管アセンブリーの遠位端にサポートキャップが設けられ、前記クランプベースが前記サポートキャップに回転可能に接続されることにより、前記インホールケーブルアセンブリーの前記外管アセンブリーに対する回転により前記クランプボディーを連れて回転させる。
選択的に、前記サポートキャップの内周壁に第1環状溝が開設され、前記クランプベースはベースボディーと、前記ベースボディーに設けられるサポートアームとを含み、前記サポートアームの一端が前記ベースボディーの外周壁からはみ出して、前記第1環状溝に係合されることにより、前記サポートアームが前記第1環状溝に沿って回転する時、前記クランプベースは前記サポートキャップに対して回転し、且つ前記クランプボディーがクランプしてロックされた状態である時に、前記サポートアームの一端が前記第1環状溝に係合されることにより、前記クランプベースと前記サポートキャップの接続が維持される。
選択的に、前記サポートアームは前記ベースボディーの軸線に対して傾斜して設けられ、且つ前記サポートアームの近位端が前記ベースボディーの内側に位置し、前記サポートアームの遠位端が前記ベースボディーの外側に位置することにより、前記サポートアームの遠位端は前記ベースボディーの外周壁からはみ出して前記第1環状溝に係合して挿入される。
選択的に、前記サポートアームは互いに接続される第1アーム部及び第2アーム部を含み、前記第1アーム部と前記第2アーム部はそれぞれ前記ベースボディーの軸線に対して傾斜して設けられ、且つ前記第1アーム部と前記軸線との間の夾角は前記第2アーム部と前記軸線との間の夾角より大きく、前記第2アーム部は前記ベースボディーに接続され、前記第1アーム部は前記第2アーム部の遠位端に位置し、且つ前記第1アーム部の遠位端が前記第1環状溝に係合される。
選択的に、前記サポートアームは前記第2アーム部の近位端に設けられる第3アーム部をさらに含み、前記第2接続構造は前記第3アーム部の近位端に設けられる位置制限切り欠きを含み、前記第1接続構造は前記クランプボディーに設けられる位置制限突出部を含み、前記クランプボディーがクランプしてロックされた状態である時に、前記制限突起が前記位置制限切り欠きに係合して挿入されることにより、前記クランプボディーが前記クランプベースに対して遠位端に摺動することを限定する。
選択的に、前記ベースボディーに摺動溝がさらに設けられ、前記第2接続構造は前記摺動溝の近位端の壁面を含み、前記第1接続構造は前記クランプボディーに設けられる第1摺動突起を含み、前記第1摺動突起は前記摺動溝に摺動可能に結合され、且つ前記クランプボディーがクランプしてロックされた状態である時に、前記第1摺動突起が前記摺動溝の近位端の壁面に当接することにより、前記クランプボディーが前記クランプベースに対して近位端に摺動することを限定する。
選択的に、前記クランプボディーが展開状態である時に、前記第1アーム部と前記ベースボディーの軸線との間に形成される夾角はαであり、前記第2アーム部と前記ベースボディーの軸線との間に形成される夾角はβであり、20°≦α≦80°、0°≦β≦60°である。
選択的に、前記サポートキャップの内周壁に第2摺動突起が設けられ、前記クランプベースの外周壁に第2環状溝が開設され、前記第2摺動突起が前記第2環状溝に結合することにより、前記サポートキャップは前記クランプベースに回転可能に接続される。
選択的に、前記クランプベースはベースボディーとインサート部材とを含み、前記インサート部材の遠位端は前記ベースボディーの近位端の内部に嵌められるように設けられ、前記インサート部材の外周壁の近位端に段差部が設けられ、前記段差部と前記ベースボディーの近位端の端面とが前記第2環状溝を形成する。
選択的に、前記クランプボディーは第1クランプアームと第2クランプアームとを含み、前記第1クランプアームの近位端は前記第2クランプアームの近位端に回転可能に接続され、且つ前記第1クランプアームの近位端及び/又は前記第2クランプアームの近位端は前記インホールケーブルアセンブリーに接続され、前記第1クランプアームに第1摺動溝が開設され、前記第2クランプアームに第2摺動溝が開設され、前記クランプベースに固定軸が設けられ、前記固定軸は前記第1摺動溝及び前記第2摺動溝に貫通して設けられ、前記第1クランプアームと前記第2クランプアームが前記固定軸に対してそれぞれ前記第1摺動溝と前記第2摺動溝に沿って摺動することにより、前記クランプボディーは展開状態と閉鎖状態とで切り替わる。
選択的に、前記第1クランプアーム及び前記第2クランプアームにフック構造が設けられ、前記第1接続構造は前記クランプベースに設けられる係合フックを含み、前記クランプボディーがクランプしてロックされた状態である時に、前記フック構造は前記係合フックに係合する。
選択的に、クランプボディーは接続軸をさらに含み、前記第1クランプアームの近位端と前記第2クランプアームの近位端は前記接続軸を介して回転可能に接続され、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端に前記接続軸が嵌められるように設けられ、且つインホールケーブルアセンブリーの遠位端が切り欠きを有することにより、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記接続軸が前記切り欠きから外れることにより、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端が前記クランプボディーから離脱する。
選択的に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端はワイヤーバックルであり、前記ワイヤーバックルに前記接続軸が嵌められるように設けられ、且つ前記ワイヤーバックルにかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記ワイヤーバックルが変形して前記切り欠きを拡大させ、前記接続軸が前記切り欠きから前記ワイヤーバックルを離脱する。
選択的に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は対向して設けられる第1把持アーム及び第2把持アームを含み、前記第1把持アームと前記第2把持アームとの間に前記接続軸をクランプする貫通穴及び前記貫通穴に連通する切り欠きが形成される。
選択的に、前記接続軸の両端からそれぞれ前記第1クランプアーム、前記第2クランプアームがはみ出し、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は第1リリース部と第2リリース部とを含み、前記第1リリース部と前記第2リリース部にそれぞれ前記接続軸の両端が嵌められるように設けられ、前記第1クランプアーム及び前記第2クランプアームは前記第1リリース部と前記第2リリース部との間にクランプされる。
選択的に、前記クランプボディーは少なくとも2つのクランプアームを含み、前記少なくとも2つのクランプアームは前記クランプベースの軸線を中心に設けられ、前記少なくとも2つのクランプアームの近位端は互いに接続され、且つ前記クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿って前記クランプベースに対して摺動する時、前記クランプアームが前記クランプベースに当接することにより、前記クランプアームは閉鎖する傾向を有する。
選択的に、前記クランプアームは順に接続される接続部と、中間部と、クランプ部とを含み、前記クランプ部は前記組織をクランプするために用いられ、前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部は互いに接続され、前記中間部は前記クランプベースに当接するために用いられ、これによって前記クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿って前記クランプベースに対して摺動する時、前記クランプアームは閉鎖する傾向を有する。
選択的に、前記中間部は弾性を有し、前記クランプアームが近位端から遠位端への方向に沿って前記クランプベースに対して摺動する時、前記中間部により前記クランプアームは展開する傾向を有する。
選択的に、前記クランプボディーは接続部材をさらに含み、前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部はそれぞれ前記接続部材に接続され、前記接続部材は前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端に接続される。
選択的に、前記接続部材は少なくとも2つの接続突出ブロックを有し、前記接続部に係合穴が開設され、前記少なくとも2つのクランプアームの前記係合穴は一対一で対応して前記少なくとも2つの接続突出ブロックに係合され、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端はクランプギャップ及び接続溝を有し、前記接続部の近位端は前記クランプギャップに係合され、前記接続部材の近位端は前記接続溝に係合され、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記接続部材は前記接続溝から離脱し、且つ前記接続部は前記クランプギャップから離脱し、前記接続部の遠位端は外向きに拡張して前記クランプベースに係合される。
選択的に、前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部は一体的に成形される。
選択的に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記クランプボディーに取り外し可能に接続され、且つ前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記クランプボディーから離脱する。
選択的に、前記クランプボディーに接続穴が開設され、前記接続穴の軸線は前記クランプボディーの近位端と遠位端を結ぶ線の方向に沿って延在し、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記インホールケーブルアセンブリーの周方向に沿って設けられる係合溝を有し、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記接続穴に貫通して設けられ、且つ前記クランプボディーは前記係合溝に係合され、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記接続穴から離脱する。
選択的に、前記クランプボディーの近位端にフック結合穴が開設され、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記フック結合穴にフック結合され、且つ前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリーの遠位端は前記フック結合穴から離脱する。
本開示の実施例は、さらに、組織牽引装置の使用方法を提供する。当該組織牽引装置の使用方法は、
組織牽引装置の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送るステップと、
前記組織牽引装置のハンドルを操作して、前記組織牽引装置のクランプボディーが組織をクランプするようにし、前記クランプボディーをクランプしてロックされた状態に切り替えるステップと、
前記ハンドルを前記組織牽引装置の外管アセンブリーから離脱させるステップと、
前記内視鏡を引き抜き、前記クランプボディーは前記外管アセンブリーとの接続を維持し、且つ前記外管アセンブリーの近位端は体外に位置して、前記外管アセンブリーを介して前記クランプボディーを連れて前記組織を牽引させるステップと、を含む。
組織牽引装置の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送るステップと、
前記組織牽引装置のハンドルを操作して、前記組織牽引装置のクランプボディーが組織をクランプするようにし、前記クランプボディーをクランプしてロックされた状態に切り替えるステップと、
前記ハンドルを前記組織牽引装置の外管アセンブリーから離脱させるステップと、
前記内視鏡を引き抜き、前記クランプボディーは前記外管アセンブリーとの接続を維持し、且つ前記外管アセンブリーの近位端は体外に位置して、前記外管アセンブリーを介して前記クランプボディーを連れて前記組織を牽引させるステップと、を含む。
選択的に、前記ハンドルを前記組織牽引装置の外管アセンブリーから離脱させる前記ステップは、
前記外管アセンブリーの遠位端を剪断して、前記外管アセンブリーを前記ハンドルから離脱させることを含む。
前記外管アセンブリーの遠位端を剪断して、前記外管アセンブリーを前記ハンドルから離脱させることを含む。
選択的に、前記外管アセンブリーの近位端に脆弱部が設けられ、前記ハンドルを前記組織牽引装置の外管アセンブリーから離脱させる前記ステップは、
前記外管アセンブリーを前記脆弱部から切って、前記外管アセンブリーを前記ハンドルから離脱させることを含む。
前記外管アセンブリーを前記脆弱部から切って、前記外管アセンブリーを前記ハンドルから離脱させることを含む。
本開示の実施例の組織牽引装置及び組織牽引装置の使用方法の有益な効果は、例えば、以下を含む。
本開示の実施例は、外管アセンブリーと、クランプベースと、クランプボディーと、インホールケーブルアセンブリーとを含む組織牽引装置を提供する。クランプベースは外管アセンブリーの遠位端に接続され、クランプボディーは組織をクランプするために用いられ、且つクランプボディーはクランプベースに可動に結合される。クランプボディーに第1接続構造が設けられ、クランプベースに第2接続構造が設けられ、第1接続構造は、第2接続構造に接続されることにより、クランプボディーをクランプしてロックされた状態にするために用いられる。インホールケーブルアセンブリーは外管アセンブリーに貫通して設けられ、且つインホールケーブルアセンブリーの遠位端がクランプボディーに接続されることにより、インホールケーブルアセンブリーを介してクランプボディーを操縦し、使用時は、インホールケーブルアセンブリーを引っ張って外管アセンブリーに対して移動させることにより、クランプボディーがクランプベースに対して動いて、クランプボディーは展開又は閉鎖し、クランプボディーが開閉調整を繰り返すことにより組織を正確につかむことを実現する。クランプボディーがクランプしてロックされた状態である時に、外管アセンブリーはクランプベースとの接続を維持し、これによって使用時は体外に延在している外管アセンブリーの近位端を操作することにより体内のクランプボディーの押し引きを実現し、さらに組織の牽引を実現することができ、且つ術野の改善をよりよく実現することができ、さらに手術時間を短縮させ、手術リスクを低減させるために役立つ。
本開示の実施例は、さらに、組織牽引装置の使用方法を提供し、ハンドルを操作し内視鏡直視下で組織のクランプを実現することにより、組織のクランプの正確さを確保し、さらに、クランプボディーをクランプしてロックされた状態に切り替えることにより、組織のクランプの安定性を確保し、次に、ハンドルを外管アセンブリーから離脱させた後、内視鏡を引き抜いて、外管アセンブリーを内視鏡の鉗子チャンネルから離れさせ、このようにして内視鏡の鉗子チャンネルを介して他の手術機器を体内に送って手術操作を行うことができ、また外管アセンブリーの近位端が体外に位置するため、手術中で外管アセンブリーを介してクランプボディーを連れて組織を牽引させて、良好な術野を得ることができ、さらに手術時間を短縮させ、手術リスクを低減させるために役立つ。
以下、本開示の実施例の技術的解決手段を一層明瞭に説明するために、実施例で使用する図面を簡単に紹介する。なお、下記の図面は本開示の一部の実施例を示しているに過ぎず、範囲の限定と見なされないことを理解されたい。当業者にとっては、創造性のある作業をせずに、これらの図面から他の関連の図面を得ることができる。
本開示の実施例によって提供される組織牽引装置の全体構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1の組織牽引装置のクランプボディーが展開状態である時の部分構造断面模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1の組織牽引装置のクランプボディーがクランプしてロックされた状態である時の第1視角での部分構造断面模式図である。
本開示の実施例によって提供される組織牽引装置のハンドルにおける構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1の組織牽引装置のクランプボディーが閉鎖状態である時の部分構造断面模式図である。
本開示の実施例によって提供される外管アセンブリーの別の近位端の構造模式図である。
図2のVIIにおける部分構造拡大模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1の組織牽引装置のクランプボディーがクランプしてロックされた状態である時の第2視角での部分構造断面模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1のクランプボディーの構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第2のクランプボディーの構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第3のクランプボディーの構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第4のクランプボディーの構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第1の組織牽引装置のインホールケーブルアセンブリーがクランプボディーから離脱した後の構造模式図である。
本開示の実施例によって提供される第2の組織牽引装置の部分構造断面模式図である。
本開示の実施例によって提供される別のインホールケーブルアセンブリーの部分構造模式図である。
図1において提供される組織牽引装置の一実施形態の部分拡大断面図であり、外管アセンブリーの近位端が第1ハンドルに螺接されることを示している。
以下、本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点が一層明瞭になるように、本開示の実施例の図面と結び付けて、本開示の実施例の技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明する。言うまでもないが、説明する実施例は、全ての実施例ではなく、本開示の実施例の一部である。一般には、ここで図面において説明及び表示される本開示の実施例のアセンブリーは様々な異なる構成で配置及び設計することができる。
したがって、以下、図面において提供される本開示の実施例の詳細な説明は、保護しようとする本開示の範囲を限定するためではなく、本開示で選ばれた実施例を示しているに過ぎない。当業者が本開示の実施例に基づいて、創造性のある作業をせず他の実施例を得た場合に、そのいずれも本開示の保護範囲に属する。
なお、類似した符号とアルファベットは下記の図面において類似する対象を表し、したがって、特定の対象が図面で定義された場合に、その後の図面でさらに定義又は解釈を行う必要がない。
なお、本開示の説明において、用語「上」、「下」、「内」、「外」などで指示された方位又は位置関係は図面に示される方位若しくは位置関係、又は当該開示に係る製品の使用時に一般に配置される方位若しくは位置関係に基づき、本開示の説明と説明の簡素化のためのものであり、対象となる装置又は要素が必ず特定の方位を有し、特定の方位から構成又は操作されなければならないことを指示又は示唆するのではないため、本開示に対する限定と理解できない。
また、用語「第1」、「第2」などは、相対的な重要性を指示又は示唆するのではなく、区分して説明するためだけに使用される。
なお、矛盾が生じない限り、本開示の実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
図1は、本実施例によって提供される組織牽引装置10の全体構造模式図であり、図2は、本実施例によって提供される第1の組織牽引装置10のクランプボディー400が展開状態である時の部分構造断面模式図であり、図3は、本実施例によって提供される第1の組織牽引装置10のクランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時の第1視角での部分構造断面模式図である。図1~図3が参照されるとおり、本実施例は、外管アセンブリー100と、クランプベース300と、クランプボディー400と、インホールケーブルアセンブリー200とを含む組織牽引装置10を提供する。クランプベース300は外管アセンブリー100の遠位端に接続され、クランプボディー400は組織をクランプするために用いられ、且つクランプボディー400はクランプベース300に可動に結合される。クランプボディー400に第1接続構造が設けられ、クランプベース300に第2接続構造が設けられ、第1接続構造は、第2接続構造に接続させることにより、クランプボディー400をクランプしてロックされた状態にするために用いられる。インホールケーブルアセンブリー200は外管アセンブリー100に貫通して設けられ、且つインホールケーブルアセンブリー200の遠位端がクランプボディー400に接続されることにより、インホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦し、使用時は、インホールケーブルアセンブリー200を引っ張って外管アセンブリー100に対して移動させることにより、クランプボディー400はクランプベース300に対して動いて、クランプボディー400が展開又は閉鎖するようにし、クランプボディー400が開閉調整を繰り返すことにより組織を正確につかむことを実現する。クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、外管アセンブリー100はクランプベース300との接続を維持し、これによって使用時は体外に延在している外管アセンブリー100の近位端を操作することにより体内のクランプボディー400の押し引きを実現し、さらに組織の牽引を実現することができ、且つ術野の改善をよりよく実現することができる。
なお、本実施例の説明において、特定の部材の「近位端」とは、使用する時に当該部材の人体の外側に近い端を指し、特定の部材の「遠位端」とは、使用する時に当該部材の体内に近い端を指す。使用する時にクランプボディー400が体内に位置し、ハンドル500が体外に位置するため、インホールケーブルアセンブリー200の近位端は、即ち、インホールケーブルアセンブリー200のハンドル500に近い端であり、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端は、即ち、インホールケーブルアセンブリー200のクランプボディー400に近い端であり、同様に、外管アセンブリー100の近位端は、即ち、外管アセンブリー100のハンドル500に近い端であり、外管アセンブリー100の遠位端は、即ち、外管アセンブリー100のクランプボディー400に近い端である。
以下、本実施例によって提供される組織牽引装置10をさらに説明する。
図4は、本実施例によって提供される組織牽引装置10のハンドル500における構造模式図である。図1、図4が参照されるとおり、本実施例で、組織牽引装置10は、互いに摺動可能に接続される第1ハンドル510及び第2ハンドル520をさらに含む。外管アセンブリー100の近位端が第1ハンドル510に取り外し可能に接続され、インホールケーブルアセンブリー200の近位端が第2ハンドル520に接続されることにより、第1ハンドル510が第2ハンドル520に対して摺動する時、インホールケーブルアセンブリー200は外管アセンブリー100に対して動く。また、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端がクランプボディー400に接続され、外管アセンブリー100の遠位端がクランプベース300に接続されるため、インホールケーブルアセンブリー200が外管アセンブリー100に対して動く時に、クランプボディー400がクランプベース300に対して動くことにより、クランプボディー400は展開状態(図2参照)と閉鎖状態(図5参照)とで切り替わる。
図4は、本実施例によって提供される組織牽引装置10のハンドル500における構造模式図である。図1、図4が参照されるとおり、本実施例で、組織牽引装置10は、互いに摺動可能に接続される第1ハンドル510及び第2ハンドル520をさらに含む。外管アセンブリー100の近位端が第1ハンドル510に取り外し可能に接続され、インホールケーブルアセンブリー200の近位端が第2ハンドル520に接続されることにより、第1ハンドル510が第2ハンドル520に対して摺動する時、インホールケーブルアセンブリー200は外管アセンブリー100に対して動く。また、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端がクランプボディー400に接続され、外管アセンブリー100の遠位端がクランプベース300に接続されるため、インホールケーブルアセンブリー200が外管アセンブリー100に対して動く時に、クランプボディー400がクランプベース300に対して動くことにより、クランプボディー400は展開状態(図2参照)と閉鎖状態(図5参照)とで切り替わる。
具体的には、第2ハンドル520が第1ハンドル510に対して第1方向に沿って移動する時に、インホールケーブルアセンブリー200は外管アセンブリー100に対して第1方向に沿って移動し、さらにクランプボディー400を押してクランプベース300に対して第1方向に沿って移動させることにより、クランプボディー400を展開(広げた)状態に切り替える。第2ハンドル520が第1ハンドル510に対して第2方向に沿って移動する時に、インホールケーブルアセンブリー200は外管アセンブリー100に対して第2方向に沿って移動し、さらにクランプボディー400を押してクランプベース300に対して第2方向に沿って移動させることにより、クランプボディー400を閉鎖状態に切り替える。なお、本実施例で、第1方向は、即ち、近位端から遠位端を差し向ける方向であり、言い換えれば、第1方向はハンドル500からクランプボディー400を差し向ける方向であり、第2方向は第1方向と逆の方向であり、即ち、遠位端から近位端を差し向ける方向であり、言い換えれば、第2方向は、クランプボディー400からハンドル500を差し向ける方向である。
外管アセンブリー100の近位端が第1ハンドル510に取り外し可能に接続されるため、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端がクランプボディー400から離脱して、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態になった後、外管アセンブリー100の近位端を第1ハンドル510から取り外せば外管アセンブリー100の第1ハンドル510との離脱を実現することができ、また、インホールケーブルアセンブリー200を外管アセンブリー100から引き出した後、外管アセンブリー100の遠位端が依然としてクランプベース300との接続を維持することにより、外管アセンブリー100、クランプベース300及びクランプボディー400により、組織を牽引する牽引構造を形成する。したがって、外管アセンブリー100が第1ハンドル510から離脱した後に、組織牽引装置10は外管アセンブリー100、クランプベース300及びクランプボディー400から形成された組織牽引の牽引構造だけが体内の組織に接続されることになり、この時に内視鏡を引き離して、外管アセンブリー100を内視鏡の鉗子チャンネルから離れさせることができ、このようにして後続の操作では再び内視鏡を人体に入れ、手術機器を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に入れることにより、内視鏡直視下で手術操作を行い、また、手術操作中に牽引構造で組織を引っ張ることにより良好な術野を得て、内視鏡下でもう1つの手として機能する。
選択的に、外管アセンブリー100の近位端が第1ハンドル510に係合される。係合の方式で外管アセンブリー100と第1ハンドル510の取り外し可能な接続を実現することにより、外管アセンブリー100を第1ハンドル510から取り外すプロセスがよりシンプルになり、手術操作時の負担が軽減される。なお、別の実施例では、例えば、螺接などの他の構造で外管アセンブリー100と第1ハンドル510との取り外し可能な接続を実現してもよいということを理解されたい。
具体的には、外管アセンブリー100の近位端に係合突起が設けられ、第1ハンドル510には係合突起に係合される係止溝511が設けられ、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わる前に、係合突起は係止溝511の中に係合され、外管アセンブリー100が第1ハンドル510に対して接続される状態であるため、第1ハンドル510及び第2ハンドル520によってインホールケーブルアセンブリー200が外管アセンブリー100に対して動くことを実現でき、さらにクランプボディー400の操縦を実現できる。クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わった後に、係合突起を係止溝511の中から取り出せば、外管アセンブリー100の第1ハンドル510からの離脱を実現でき、さらに引っ張り構造は第1ハンドル510、第2ハンドル520及びインホールケーブルアセンブリー200から外れる。
選択的に、外管アセンブリー100は、順に接続されるばね管110と、接続管120と、固定管130とを含む。固定管130は、接続管120の近位端に接続され、且つ固定管130の外径が接続管120の外径より大きいことから、係合突起が形成される。第1ハンドル510には係止溝511に連通するスロット通路512が開設され、接続管120はスロット通路512に収容され、且つ接続管120の遠位端がスロット通路512外まで延在してばね管110の近位端に接続する。ばね管110の遠位端はクランプベース300に接続される。具体的には、ばね管110の近位端は接続管120の遠位端に溶接して固定され、接続管120の近位端は固定管130の遠位端に溶接して固定される。
なお、本実施例の説明において、「接続」とは、広義的に理解されるべきであり、直接接続することであってもよいし、中間の接続部材450を介して間接的に接続することであってもよいし、固定して接続されることであってもよいし、可動の接続であってもよい。
具体的には、ばね管110、接続管120及び固定管130はいずれも円形の管状部材であり、接続管120の外径が固定管130の外径より小さいため、固定管130の外周面は接続管120の外周面の近位端が径方向に沿って突出して形成され、さらに係合突起が形成されると見なすことができる。第1ハンドル510には係止溝511に連通するスロット通路512が開設され、スロット通路512は第1ハンドル510の側壁に開設され、その近位端が係止溝511に連通し、遠位端が第1ハンドル510の遠位端の端面を貫通する。スロット通路512の幅は接続管120の径方向寸法にマッチングし、係止溝511の幅は固定管130の径方向寸法にマッチングし、接続管120の径方向寸法が固定管130の径方向寸法より小さいため、スロット通路512の幅は係止溝511の幅より小さく、このようにして固定管130を係止溝511に係合させることができ、また、外管アセンブリー100が押し引きされる時に、固定管130は係止溝511から脱出せずに済む。係止溝511及びスロット通路512はいずれも第1ハンドル510の側壁を貫通し、即ち、当該側壁は係止溝511及びスロット通路512に連通する開口部を有し、外管アセンブリー100を第1ハンドル510から取り外すべき時には、固定管130及び接続管120を当該開口部から取り出せばよい。
なお、本実施例で、外管アセンブリー100の近位端を、第1ハンドル510に取り外し可能に接続されるように設けることにより外管アセンブリー100を第1ハンドル510から離脱させるという目的を達成し、理解できるように、実際の使用では、剪断などの方式で外管アセンブリー100の第1ハンドル510からの離脱を実現してもよいし、又は外管アセンブリー100の近位端に脆弱部を設け、脆弱部を切って外管アセンブリー100を第1ハンドル510から離脱させてもよく、例えば、脆弱部を図6に示される切り込み160として設けてもよく、当該切り込み160を接続管120の近位端に設けることができ、これによって接続管120の切り込み160における壁厚が小さく、外管アセンブリー100が当該箇所から切れやすく、又は、外管アセンブリー100の近位端を破断しやすい材料から脆弱部として形成させ、外管アセンブリー100の近位端が脆弱部から切れやすいものでさえあればよい。
図2及び図3が参照されるとおり、本実施例で、外管アセンブリー100の遠位端にサポートキャップ140が設けられ、クランプベース300がサポートキャップ140に回転可能に接続されることにより、インホールケーブルアセンブリー200の外管アセンブリー100に対する回転によりクランプボディー400を連れて回転させる。具体的には、サポートキャップ140がばね管110の遠位端に固定して接続される。クランプベース300とサポートキャップ140が回転可能に接続されるように設けることにより、クランプボディー400が組織をクランプする前に、ハンドル500を回転させてインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して回転させることにより、クランプ角度を調整することができる。選択的に、サポートキャップ140はばね管110の遠位端に溶接して固定される。
選択的に、サポートキャップ140に第1環状溝151が開設され、クランプベース300はベースボディー310と、ベースボディー310に設けられるサポートアーム320とを含む。サポートアーム320の一端がベースボディー310の外周壁からはみ出して、第1環状溝151に係合されることにより、サポートアーム320が第1環状溝151に沿って回転する時、クランプベース300はサポートキャップ140に対して回転する。且つ、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、サポートアーム320の一端が依然として第1環状溝151に係合されることにより、クランプベース300はサポートキャップ140との接続を維持する。
選択的に、サポートアーム320はベースボディー310の軸線に対して傾斜して設けられ、且つサポートアーム320の近位端がベースボディー310の内側に位置し、サポートアーム320の遠位端がベースボディー310の外側に位置し、即ち、サポートアーム320の遠位端がベースボディー310の外周壁からはみ出し、且つサポートアーム320の遠位端が第1環状溝151に係合して挿入され、このようにして第1環状溝151はサポートアーム320のサポートキャップ140に対する第1方向又は第2方向に沿う移動を限定し、また、サポートアーム320は第1環状溝151に対して軸線を中心に回転でき、さらにクランプベース300がサポートキャップ140に回転可能に接続されることを実現する。
なお、本実施例で、サポートアーム320が第1環状溝151に係合されるように設けることによりクランプベース300がサポートキャップ140に回転可能に接続されることを実現しているが、別の実施例では、他の構造でクランプベース300がサポートキャップ140に回転可能に接続されることを実現してもよいということを理解されたい。
図2、図3及び図5が参照されるとおり、本実施例で、サポートアーム320は互いに接続される第1アーム部321及び第2アーム部322を含み、第1アーム部321と第2アーム部322はそれぞれベースボディー310の軸線に対して傾斜して設けられ、且つ第1アーム部321と軸線との間の夾角は第2アーム部322と軸線との間の夾角より大きい。第2アーム部322はベースボディー310に接続され、第1アーム部321は第2アーム部322の遠位端に位置し、且つ第1アーム部321の遠位端が第1環状溝151に係合される。
具体的には、ベースボディー310の近位端に切り欠きが設けられ、当該切り欠きは第1切り欠きであり、且つサポートアーム320は当該第1切り欠きに設けられる。第2アーム部322の両側はそれぞれ第1切り欠きのベースボディー310の周方向に沿う両側に接続され、且つ外力の作用で、第2アーム部322とベースボディー310の軸線との間の夾角を調整することができる。第1アーム部321は第2アーム部322の遠位端に設けられ、且つ第1アーム部321の遠位端はベースボディー310の外周壁からはみ出し、即ち第1アーム部321の遠位端からベースボディー310の軸線までの距離はベースボディー310の外周壁の径方向寸法より大きく、これによって第1アーム部321の遠位端は第1環状溝151に係合され、摺動溝312に沿って回転することができる。
図7は、図2のVIIにおける部分構造拡大模式図である。図7及び図2が参照されるとおり、選択的に、クランプボディー400が展開状態である時に、第1アーム部321とベースボディー310の軸線との間に形成される夾角はαであり、20°≦α≦80°であり、第2アーム部322とベースボディー310の軸線との間に形成される夾角はβであり、0°≦β≦60°である。
本実施例で、α=50°、β=20°である。このようにしてクランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わった時、第1アーム部321とベースボディー310の軸線との間の夾角及び第2アーム部322とベースボディー310の軸線との間に形成される夾角が変わり、この時に第1アーム部321とベースボディー310の軸線との間の夾角が20°であり、第2アーム部322とベースボディー310の軸線との間の夾角が0°であり(図3参照)、このようにして第1アーム部321の遠位端は依然として第1環状溝151に係合して挿入されることが確保され、クランプベース300がサポートキャップ140に接続された状態であることが確保される。また、クランプボディー400が閉鎖状態である時に、第1アーム部321とベースボディー310との間の夾角は30°であり、第2アーム部322とベースボディー310との間の夾角は0°である。
なお、別の実施例では、必要に応じて夾角α及びβの角度を設定してもよいということを理解されたい。例えば、α=20°、25°、30°、35°、40°、45°、55°、60°、65°、70°、75°又は80°、β=0°、5°、10°、15°、25°、30°、35°、40°、45°、55°又は60°と設定する場合に、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わると、第1アーム部321とベースボディー310の軸線との間に依然として十分な夾角を有することを満たすことができ、第1アーム部321の遠位端が第1環状溝151内に係合されさえすればよい。
図8は、本実施例によって提供される第1の組織牽引装置10のクランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時の第2視角での部分構造断面模式図である。図2、図3、図5及び図6が参照されるとおり、本実施例で、サポートアーム320は第2アーム部322の近位端に設けられる第3アーム部323をさらに含み、第2接続構造は第3アーム部323の近位端に開設される位置制限切り欠き324を含み、第1接続構造はクランプボディー400に設けられる位置制限突出部430を含み、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、位置制限突出部430が位置制限切り欠き324に係合して挿入されることにより、クランプボディー400がクランプベース300に対して遠位端に摺動することを限定する。
選択的に、ベースボディー310に摺動溝312がさらに設けられ、クランプボディー400には摺動溝312に摺動して結合される第1摺動突起440が設けられる。具体的には、第2接続構造は摺動溝312の近位端の壁面をさらに含み、第1接続構造は第1摺動突起440をさらに含み、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、第1摺動突起440が摺動溝312の近位端の壁面に当接することにより、クランプボディー400がクランプベース300に対して近位端に摺動することを限定し、このようにして第1摺動突起440及び位置制限突出部430それぞれとクランプベース300との間の位置制限により、クランプボディー400はクランプしてロックされた状態を維持されて、外管アセンブリー100を介して引っ張る時に、クランプボディー400は始終組織をクランプすることが確保される。
具体的には、サポートアーム320の数は2つであり、2つのサポートアーム320はベースボディー310の径方向に沿って対向して設けられ、これに対応して、位置制限切り欠き324の数は2つであり、クランプボディー400に設けられる位置制限突出部430の数は2つである。ベースボディー310に設けられる摺動溝312の数は2つであり、2つの摺動溝312がベースボディー310の径方向に沿って対向して設けられ、これに対応して、第1摺動突起440の数は2つである。且つ、摺動溝312はベースボディー310の軸方向に沿って延在して、第1摺動突起440が摺動溝312内で摺動する時、クランプボディー400は展開状態、閉鎖状態とロック状態とで切り替わる。選択的に、ベースボディー310の周方向において、サポートアーム320と摺動溝312は交互に設けられ、これに対応して、第1摺動突起440と位置制限突出部430はベースボディー310の周方向に沿って交互に設けられる。なお、別の実施例では、必要に応じてサポートアーム320及び摺動溝312の数を設定してもよいということを理解されたい。
図9は、本実施例によって提供される第1のクランプボディー400の構造模式図である。図1~図9が参照されるとおり、本実施例で、クランプボディー400は少なくとも2つのクランプアームを含み、少なくとも2つのクランプアームはクランプベース300の軸線を中心に設けられ、且つクランプアームが遠位端から近位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、クランプアームがクランプベース300に当接することにより、クランプアームは閉鎖する傾向を有する。具体的には、クランプアームの数は2つであり、2つのクランプアームはそれぞれ第1クランプアーム410、第2クランプアーム420である。第1クランプアーム410の近位端は第2クランプアーム420の近位端に接続され、第1クランプアーム410の遠位端は第2クランプアーム420の遠位端から分離し、第1クランプアーム410の遠位端が第2クランプアーム420の遠位端から離れた時、クランプボディー400は展開状態であり、第1クランプアーム410の遠位端が第2クランプアーム420の遠位端に近づき又は当接する時に、クランプボディー400は閉鎖状態であり、この時に組織を第1クランプアーム410の遠位端と第2クランプアーム420の遠位端との間にクランプすることができる。
なお、本実施例で、クランプアームの数は2つであるが、別の実施例では、必要に応じてクランプアームの数を設定してもよいということを理解されたい。例えば、クランプアームの数を3つ又は4つなどに設定する。
選択的に、クランプアームは、順に接続される接続部481と、中間部482と、クランプ部483とを含み、クランプ部483は組織をクランプするために用いられ、少なくとも2つのクランプアームの接続部481は互いに接続される。中間部482はクランプベース300に当接するために用いられ、これによってクランプアームが遠位端から近位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、クランプアームは閉鎖する傾向を有する。具体的には、第1クランプアーム410の接続部481と第2クランプアーム420の接続部481が互いに接続されることにより、2つのクランプアームが一体的に接続されてクランプボディー400を形成する。クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、中間部482のクランプベース300に当接する位置が徐々にクランプ部483に近づき、これによって第1クランプアーム410の中間部482と第2クランプアーム420の中間部482との間の夾角が減少し、さらに第1クランプアーム410のクランプ部483と第2クランプアーム420のクランプ部483との間の距離が減少して、クランプアームは展開状態から閉鎖状態に切り替わる傾向を有する。
選択的に、中間部482は弾性を有し、クランプアームが近位端から遠位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、中間部482はクランプアームが展開する傾向を有するようにする。具体的には、クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、中間部482はクランプベース300が当接することで径方向に沿って内向きに移動して、2つのクランプ部483の間の距離が減少し、クランプアームが近位端から遠位端への方向に沿ってクランプベース300に対して摺動する時、中間部482のクランプベース300に当接する位置が徐々に接続部481に近づき、クランプ部483は中間部482の弾性復元力の作用で展開して、2つのクランプ部483の間の距離が拡大する。なお、別の実施例では、クランプアームにプルロープを巻き取って設けることにより、インホールケーブルアセンブリー200を介してプルロープを引っ張ってクランプアームを操縦して展開又は閉鎖させてもよいということを理解されたい(図10参照)。
選択的に、第1クランプアーム410と第2クランプアーム420は一体的に作製され、言い換えれば、第1クランプアーム410の接続部481と第2クランプアーム420の接続部481は折り曲げて一体的に作製され、これによって第1クランプアーム410が第2クランプアーム420に接続される。具体的には、2つの第1摺動突起440はそれぞれ第1クランプアーム410、第2クランプアーム420に設けられ、第1摺動突起440はクランプアームの部分が外側に折り返して形成される。2つの位置制限突出部430はそれぞれ第1クランプアーム410と第2クランプアーム420の接続した位置の両側に設けられることにより、クランプベース300の周方向において、位置制限突出部430とクランプアームは交互に配置される。
なお、本実施例で、第1クランプアーム410と第2クランプアーム420は一体的に作製されるが、別の実施例では、必要に応じて第1クランプアーム410と第2クランプアーム420の接続方式を設定してもよいということを理解されたい。例えば、予め2つの別個のクランプアームを作製し、次に溶接の方式で第1クランプアーム410の接続部481と第2クランプアーム420の接続部481の接続を実現する(図11参照)。
なお、本実施例で、第1クランプアーム410と第2クランプアーム420は直接接続してクランプボディー400を形成するるが、別の実施例では、クランプボディー400は接続部材450を含み、少なくとも2つのクランプアームの接続部481がそれぞれ接続部材450に接続されることにより、少なくとも2つのクランプアームの近位端の接続を実現するように設けてもよいということを理解されたい。
例示的に、図12は、本実施例によって提供される第4のクランプボディー400の構造模式図を示す。図12が参照されるとおり、当該第4のクランプボディー400の接続部材450は少なくとも2つの接続突出ブロック451を有し、接続部481に係合穴452が開設され、少なくとも2つのクランプアームの係合穴452は一対一で対応して少なくとも2つの接続突出ブロック451に係合され、さらに少なくとも2つのクランプアームの接続を実現する。
図13は、本実施例によって提供される組織牽引装置のインホールケーブルアセンブリー200がクランプボディー400から離脱した後の構造模式図である。図13と図1~図9が参照されるとおり、本実施例で、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400に取り外し可能に接続され、且つインホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400から離脱する。即ち、使用中に、インホールケーブルアセンブリー200を押し引きしてクランプボディー400を連れてクランプベース300に対して摺動させることにより、クランプボディー400は展開状態と閉鎖状態とで切り替わり、また、インホールケーブルアセンブリー200を引っ張ってクランプボディー400を連れて展開状態から閉鎖状態に切り替えた後、引き続きインホールケーブルアセンブリー200を引っ張ることによりクランプボディー400を近位端に移動させ、第1接続構造と第2接続構造が結合され、クランプボディー400はクランプしてロックされた状態になり、この時にクランプボディー400はクランプベース300に対して固定され、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400から離脱する。
なお、本実施例で、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400に取り外し可能に接続されるが、別の実施例では、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400に固定して接続されるように設けてもよいということを理解されたい。
選択的に、クランプボディー400に接続穴470が開設され、接続穴470の軸線はクランプボディー400の近位端と遠位端を結ぶ線の方向に沿って延在し、即ち第1方向又は第2方向に延在する。インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はインホールケーブルアセンブリー200の周方向に沿って設けられる係合溝221を有し、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端は接続穴470に貫通して設けられ、且つクランプボディーは係合溝221に係合される。インホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端が接続穴470から離脱することにより、インホールケーブルアセンブリー200はクランプボディー400から離脱する。
具体的には、インホールケーブルアセンブリー200はインホールケーブル210と、インホールケーブル210の遠位端に接続されるリリース部材220とを含み、これでリリース部材220はインホールケーブルアセンブリー200の遠位端に位置する。リリース部材220はクランプボディー400に接続され、且つリリース部材220にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、リリース部材220はクランプボディー400から離脱する。接続穴470は第1クランプアーム410と第2クランプアーム420の接続した位置に開設される。リリース部材220の遠位端の外周壁が内向きに陥没して係合溝221が形成され、即ち係合溝221の近位端に位置するリリース部材220の部分の外径寸法及び係合溝221の遠位端に位置するリリース部材220の部分の外径寸法はいずれも係合溝221における径方向寸法より大きい。クランプボディー400が係合溝221に係合された時、係合溝221の近位端に位置するリリース部材220の部分は接続穴470の近位端の側に位置し、係合溝221の遠位端に位置するリリース部材220の部分は接続穴470の遠位端の側に位置し、さらにリリース部材220とクランプボディーの接続を実現する。また、リリース部材220にかける引張力が予め設定された設定値より大きい時、係合溝221の遠位端に位置するリリース部材220の部分及び/又はクランプボディー400の接続穴470を開設した位置に変形が生じることにより、係合溝221の遠位端に位置するリリース部材220の部分は接続穴470から脱出し、さらにインホールケーブルアセンブリー200はクランプボディー400から離脱する。
なお、ここではインホールケーブルアセンブリー200の遠位端とクランプボディー400の接続方式について限定しないが、別の実施例では、必要に応じてリリース部材220の構造を設定してもよいということを理解されたい。例えば、図11に示される構造では、クランプボディー400の近位端にフック結合穴490が開設され、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はフック結合穴490にフック結合され、且つインホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はフック結合穴490から離脱する。具体的には、フック結合穴490の軸線はクランプベース300の径方向に沿って延在し、リリース部材220は多段に折り曲げて形成された鉤状であり、リリース部材220はフック結合穴490にフック結合され、且つリリース部材220にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、リリース部材220が変形してフック結合穴490にフック結合された部分は真っ直ぐになり、さらにフック結合穴490から離脱して、インホールケーブルアセンブリー200のクランプボディー400からの離脱を実現する。
又は、図12に示される構造で、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプギャップ及び接続溝223を有し、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、接続部材450は接続溝223から離脱し、且つ接続部481はクランプギャップから離脱し、接続部481の遠位端は拡張してクランプベース300に係合される。具体的には、クランプベース300に貫通穴が開設され、リリース部材220にクランプギャップ及び接続溝223が開設され、接続溝223は開口部の小さい球状溝である。接続部材450が接続溝223に接続される時、クランプアームの接続部481はクランプギャップ内に係合され、リリース部材220にかける引張力が予め設定された設定値より大きい時、接続部材450は接続溝223から離脱し、クランプアームの接続部481はクランプギャップの中から脱出して、自身の弾性復元力の作用で外向きに拡張してクランプベース300の貫通穴に係合して挿入され、これによってクランプボディー400はクランプしてロックされた状態に維持される。
引き続き図1~図9が参照されるとおり、本実施例で、組織牽引装置10はサポートキャップ140内に設けられる結合部材600をさらに含み、結合部材600はリリース部材220が貫通して設けられるためのチャンネルを有する。リリース部材220は結合部222を有し、結合部222は係合溝221の近位端の側に位置する。具体的には、結合部222の外周面の凹面において、即ち近位端から遠位端への方向に沿って、結合部222の外径寸法は減少してから拡大する。クランプボディー400が閉鎖状態である時に、結合部222の近位端の側に位置するリリース部材220の部分は結合部材600のチャンネルに貫通して設けられ、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、結合部222は結合部材600のチャンネルに貫通して設けられる。
本実施例によって提供される組織牽引装置10によれば、組織牽引装置10の動作原理は次のとおりである。
組織牽引装置10の遠位端は内視鏡の近位端から内視鏡の鉗子チャンネルに進入し、内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内まで延在し、組織牽引装置10のクランプボディー400は内視鏡の鉗子チャンネルの遠位端の開口部より内視鏡からはみ出して、組織をクランプする。クランプする時に、クランプボディー400は最初に展開状態であり、次にハンドル500を回転させてインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して回転させることにより、クランプボディー400と被クランプ組織との間の相対的な角度を調整して、より確実にクランプすることができる。適切な角度に回転させると、第2ハンドル520は第1ハンドル510に対して近位端に摺動して、インホールケーブルアセンブリー200を引っ張ることにより、クランプボディー400を操縦して閉鎖状態に切り替えて組織をクランプし、正確にクランプできればさらにインホールケーブルアセンブリー200を引っ張って、クランプボディー400をクランプしてロックされた状態に切り替えてインホールケーブルアセンブリー200をクランプボディー400から離脱させる。クランプの正確さが不十分であれば、第2ハンドル520を押して第1ハンドル510に対して遠位端に摺動させて、インホールケーブルアセンブリー200を押してクランプボディー400を操縦して展開状態に切り替え、このようにして、正確にクランプするまで、クランプ操作を繰り返すことができる。
組織牽引装置10の遠位端は内視鏡の近位端から内視鏡の鉗子チャンネルに進入し、内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内まで延在し、組織牽引装置10のクランプボディー400は内視鏡の鉗子チャンネルの遠位端の開口部より内視鏡からはみ出して、組織をクランプする。クランプする時に、クランプボディー400は最初に展開状態であり、次にハンドル500を回転させてインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して回転させることにより、クランプボディー400と被クランプ組織との間の相対的な角度を調整して、より確実にクランプすることができる。適切な角度に回転させると、第2ハンドル520は第1ハンドル510に対して近位端に摺動して、インホールケーブルアセンブリー200を引っ張ることにより、クランプボディー400を操縦して閉鎖状態に切り替えて組織をクランプし、正確にクランプできればさらにインホールケーブルアセンブリー200を引っ張って、クランプボディー400をクランプしてロックされた状態に切り替えてインホールケーブルアセンブリー200をクランプボディー400から離脱させる。クランプの正確さが不十分であれば、第2ハンドル520を押して第1ハンドル510に対して遠位端に摺動させて、インホールケーブルアセンブリー200を押してクランプボディー400を操縦して展開状態に切り替え、このようにして、正確にクランプするまで、クランプ操作を繰り返すことができる。
クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わり、インホールケーブルアセンブリー200がクランプボディー400から離脱した後に、外管アセンブリー100の遠位端はクランプベース300との接続を維持して、外管アセンブリー100の近位端を第1ハンドル510から離脱させ、即ち、第1ハンドル510、第2ハンドル520及びインホールケーブルアセンブリー200を引っ張り構造から切り離して、内視鏡を支障なく引き抜くことができ、この時にクランプボディー400は体内に位置し、安定して組織をクランプし、外管アセンブリー100の近位端は体外に位置し、したがって、手術操作を行う時には体外で外管アセンブリー100の近位端を押し引きすることによりクランプボディー400の操縦を実現することができ、さらに組織を引っ張ることを実現して、術野を改善する。
図14は、本実施例によって提供される第2の組織牽引装置10の部分構造断面模式図を示す。図14が参照されるとおり、当該第2の組織牽引装置10は本実施例によって提供される第1の組織牽引装置10とほぼ同じであり、相違点はクランプボディー400の構造、クランプベース300の構造及びリリース部材220の構造である。
具体的には、当該第2の組織牽引装置10で、クランプベース300の外周壁に第2環状溝350が開設され、サポートキャップ140の内周壁に摺動突起が設けられ、当該摺動突起は第2摺動突起152であり、第2摺動突起152が第2環状溝350に係合することにより、サポートキャップ140はクランプベース300に回転可能に接続される。
選択的に、クランプベース300はベースボディー310とインサート部材330とを含み、インサート部材330の遠位端はベースボディー310の近位端の内部に嵌設され、インサート部材330の外周壁の近位端に段差部331が設けられ、段差部331はベースボディー310の近位端の端面と第2環状溝350を形成する。具体的には、インサート部材330は円形の管状部材であり、その内周壁は滑らかな円筒面であり、その外周壁は軸方向に沿って設けられる第1外壁及び第2外壁を含み、第1外壁はインサート部材330の近位端に位置し、且つ第1外壁の径方向寸法は第2外壁の径方向寸法より大きく、これによって第1外壁及び第2外壁によってインサート部材330の近位端に段差部331が形成され、段差部331、第2外壁及びベースボディー310の近位端の端面によって第2環状溝350が形成される。第2摺動突起152はサポートキャップ140の遠位端の内周壁に設けられ、言い換えれば、第2摺動突起152はサポートキャップ140の内周壁の遠位端によって径方向に沿って内向きに突出して形成される。
本実施例によって提供される第2の組織牽引装置10で、クランプアームの数は2つであり、2つのクランプアームはそれぞれ第1クランプアーム410、第2クランプアーム420であり、第1クランプアーム410の近位端は第2クランプアーム420の近位端に回転可能に接続され、且つ第1クランプアーム410の近位端及び/又は第2クランプアーム420の近位端はインホールケーブルアセンブリー200に接続される。第1クランプアーム410に第1摺動溝411が開設され、第2クランプアーム420に第2摺動溝421が開設され、クランプベース300に固定軸340が設けられ、固定軸340は第1摺動溝411及び第2摺動溝421の両方に貫通して設けられ、このようにしてインホールケーブルアセンブリー200がクランプボディー400を押し引きする時に、第1クランプアーム410と第2クランプアーム420は固定軸340に対してそれぞれ第1摺動溝411と第2摺動溝421に沿って摺動し、即ち第1クランプアーム410は固定軸340に対して第1摺動溝411に沿って摺動し、第2クランプアーム420は固定軸340に対して第2摺動溝421に沿って摺動する。第1摺動溝411と第2摺動溝421は対向して設けられる弧状溝であり、これによって第1クランプアーム410と第2クランプアーム420は展開又は閉鎖する。選択的に、第1摺動溝411及び第2摺動溝421の遠位端に折り曲げ構造が設けられ、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、固定ピンは折り曲げ構造の中に位置する。
第1接続構造は第1クランプアーム410及び第2クランプアーム420に設けられるフック構造412を含み、第2接続構造はクランプベース300に設けられる係合フック360を含む。クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に、フック構造412は係合フック360に係合し、クランプボディー400をクランプしてロックされた状態に維持し、クランプの安定性を確保する。具体的には、第1クランプアーム410及び第2クランプアーム420にいずれもフック構造412が設けられ、またクランプボディー400が閉鎖状態である時に、2つのフック構造412が重なることにより、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態である時に2つのフック構造412は同時に同じ係合フック360に係合する。なお、別の実施例では、クランプベース300に2つの係合フック360が設けられてもよく、2つのクランプアームのフック構造412はそれぞれ2つの係合フック360に係合することを理解されたい。
選択的に、クランプボディー400は接続軸460をさらに含み、第1クランプアーム410の近位端と第2クランプアーム420の近位端は接続軸460を介して回転可能に接続される。インホールケーブルアセンブリー200の遠位端に接続軸460が嵌められるように設けられ、且つインホールケーブルアセンブリー200の遠位端は切り欠きを有し、当該切り欠きは第2切り欠きであり、これによってインホールケーブルアセンブリー200の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、接続軸460が第2切り欠きから外れることにより、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400から離脱する。
選択的に、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はワイヤーバックル224として設けられ、ワイヤーバックル224に接続軸460が嵌められるように設けられ、且つワイヤーバックル224にかける引張力が設定値に達した時に、ワイヤーバックル224が変形して第2切り欠きを拡大させ、この時に接続軸460が第2切り欠きからワイヤーバックル224を離脱することにより、インホールケーブルアセンブリー200はクランプボディー400から離脱する。具体的には、ワイヤーバックル224はワイヤーが巻き取って形成させた、切り欠きを有する扇形環構造である。
なお、ここではインホールケーブルアセンブリー200の遠位端の構造について限定しないが、別の実施例では、必要に応じてインホールケーブルアセンブリー200の遠位端の構造を設定してもよいということを理解されたい。例示的に、図15は、実施例によって提供される別のインホールケーブルアセンブリー200の部分構造模式図を示す。図15が参照されるとおり、当該インホールケーブルアセンブリー200の遠位端は両方とも設けられる第1把持アーム225及び第2把持アーム226を含む。第1把持アーム225と第2把持アーム226との間には接続軸460をクランプする貫通穴、及び当該貫通穴に連通する切り欠きが形成され、当該切り欠きは第3切り欠きである。具体的には、第1把持アーム225及び第2把持アーム226の近位端はいずれもインホールケーブル210に接続され、第1把持アーム225の遠位端と第2把持アーム226の遠位端が間隔をあけて設けられることより、第3切り欠きを形成させ、第1把持アーム225の中部と第2把持アーム226の中部は間隔をあけて接続軸460をクランプする貫通穴が形成される。
さらに、接続軸460の両端からそれぞれ第1クランプアーム410、第2クランプアーム420がはみ出し、即ち接続軸460の軸方向の両端はそれぞれ第1クランプアーム410の第2クランプアーム420から離れた側及び第2クランプアーム420の第1クランプアーム410から離れた側に位置する。インホールケーブルアセンブリー200の遠位端は2つのリリース部を含み、2つのリリース部はそれぞれ第1リリース部、第2リリース部であり、第1リリース部と第2リリース部にはそれぞれ接続軸460の両端が嵌められるように設けられ、第1クランプアーム410及び第2クランプアーム420は第1リリース部と第2リリース部との間に位置する。具体的には、リリース部はワイヤーバックル224であり、即ち、本実施例で、ワイヤーバックル224の数は2つである。同様に、別の実施例では、リリース部は第1把持アーム225及び第2把持アーム226を含む構造として設けられてもよく、言い換えれば、別の実施例では、第1把持アーム225及び第2把持アーム226の数はそれぞれ2つである。
本実施例によって提供される組織牽引装置10は、少なくとも次の利点を有する。
本開示の実施例によって提供される組織牽引装置10は、外管アセンブリー100及びクランプベース300を、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態であるときに、依然として接続を維持する構造として設けることにより、手術を行う時には、外管アセンブリー100を押し引きすることによりクランプボディー400を操縦して組織を引っ張らせることを実現し、さらに良好な術野を得て、手術時間を短縮させ、手術リスクを低減させるために役立つ。また、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わる前に、クランプボディー400は開閉を複数回繰り返し、又はインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して回転させることにより、正確にクランプすることを確保することができる。
本開示の実施例によって提供される組織牽引装置10は、外管アセンブリー100及びクランプベース300を、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態であるときに、依然として接続を維持する構造として設けることにより、手術を行う時には、外管アセンブリー100を押し引きすることによりクランプボディー400を操縦して組織を引っ張らせることを実現し、さらに良好な術野を得て、手術時間を短縮させ、手術リスクを低減させるために役立つ。また、クランプボディー400がクランプしてロックされた状態に切り替わる前に、クランプボディー400は開閉を複数回繰り返し、又はインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して回転させることにより、正確にクランプすることを確保することができる。
本実施例は、さらに、前記組織牽引装置10で実現できる組織牽引装置10の使用方法を提供する。具体的には、組織牽引装置10の使用方法は、次のステップを含む。
S01で、組織牽引装置10の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送る。
S01で、組織牽引装置10の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送る。
組織牽引装置10の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送り、組織牽引装置10のクランプボディー400を鉗子チャンネルの遠位端の開口部からはみ出させることにより、組織をクランプすることができる。
S02で、組織牽引装置10のハンドル500を操作して、組織牽引装置10のクランプボディー400に組織をクランプさせ、クランプボディー400をクランプしてロックされた状態に切り替える。
組織牽引装置10のハンドル500を操作して、インホールケーブルアセンブリー200を連れて動かせることにより、インホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を操縦して組織をクランプさせ、具体的には、クランプする前に、ハンドル500をもってインホールケーブルアセンブリー200を介してクランプボディー400を連れて回転させることにより、クランプ角度を調整することができる。角度の調整を完了した後、ハンドル500でインホールケーブルアセンブリー200を引っ張ることにより、クランプボディー400を操作して閉鎖状態に切り替えて、組織をクランプする。正確にクランプした後に、引き続きインホールケーブルアセンブリー200を引っ張って、クランプボディー400を、クランプしてロックされた状態に切り替え、そしてインホールケーブルアセンブリー200に十分な引張力をかけて、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端をクランプボディー400から離脱させる。
S03で、ハンドル500を組織牽引装置10の外管アセンブリー100から離脱させる。
外管アセンブリー100の遠位端はハンドル500に取り外し可能に接続され、これによって外管アセンブリー100の遠位端をハンドル500から取り外すとハンドル500の外管アセンブリー100からの離脱を実現できる。なお、別の実施例では、外管アセンブリー100の遠位端を剪断することにより、外管アセンブリー100のハンドル500からの離脱を実現してもよいということを理解されたい。
なお、本実施例で、インホールケーブルアセンブリー200の遠位端はクランプボディー400から離脱できるため、インホールケーブルアセンブリー200の近位端がハンドル500に接続されたとしても、クランプボディー400及び外管アセンブリー100を支障なくハンドル500から完全に離脱させることができる。なお、別の実施例では、例えば、外管アセンブリー100の遠位端を剪断することにより、外管アセンブリー100のハンドル500からの離脱を実現する場合に、インホールケーブルアセンブリー200の近位端を同時に剪断してもよいということを理解されたい。
S04で、内視鏡を引き抜き、クランプボディー400は外管アセンブリー100との接続を維持し、且つ外管アセンブリー100の近位端は体外に位置して、外管アセンブリー100を介してクランプボディー400を連れて組織を牽引させる。
上述したのが、本開示の特定の実施形態であり、本開示の保護範囲はこれらに限定されない。当業者が本開示で開示されている技術範囲内において容易に想到し得る変化又は置換などが、いずれも本開示の保護範囲に含まれる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲に準拠する。
本開示は、2020年12月22日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がCN202011534651.0で、名称が「組織牽引装置及び組織牽引装置の使用方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体を参照によって本開示に組み込む。
10…組織牽引装置、100…外管アセンブリー、110…ばね管、120…接続管、130…固定管、140…サポートキャップ、151…第1環状溝、152…第2摺動突起、160…切り込み、200…インホールケーブルアセンブリー、210…インホールケーブル、220…リリース部材、221…係合溝、222…結合部、223…接続溝、224…ワイヤーバックル、225…第1把持アーム、226…第2把持アーム、300…クランプベース、310…ベースボディー、312…摺動溝、320…サポートアーム、321…第1アーム部、322…第2アーム部、323…第3アーム部、324…位置制限切り欠き、330…インサート部材、331…段差部、340…固定軸、350…第2環状溝、360…係合フック、400…クランプボディー、410…第1クランプアーム、411…第1摺動溝、412…フック構造、420…第2クランプアーム、421…第2摺動溝、430…位置制限突出部、440…第1摺動突起、450…接続部材、451…接続突出ブロック、452…係合穴、460…接続軸、470…接続穴、481…接続部、482…中間部、483…クランプ部、490…フック結合穴、500…ハンドル、510…第1ハンドル、511…係止溝、512…スロット通路、520…第2ハンドル、600…結合部材。
Claims (31)
- 遠位端が内視鏡の鉗子チャンネルを介して体内に入れるために用いられる組織牽引装置(10)において、
外管アセンブリー(100)と、
前記外管アセンブリー(100)の遠位端に接続されるクランプベース(300)と、
組織をクランプするために用いられ、且つ前記クランプベース(300)に可動に結合されるクランプボディー(400)であって、前記クランプボディー(400)に第1接続構造が設けられ、前記クランプベース(300)に第2接続構造が設けられ、前記第1接続構造は、前記第2接続構造に接続されることにより、前記クランプボディー(400)を、クランプしてロックされた状態にするために用いられる、クランプボディー(400)と、
前記外管アセンブリー(100)に貫通して設けられるインホールケーブルアセンブリー(200)であって、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端が前記クランプボディー(400)に接続されることにより、前記インホールケーブルアセンブリー(200)を介して前記クランプボディー(400)を操縦する、インホールケーブルアセンブリー(200)と、を含み、
前記外管アセンブリー(100)は、前記クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態であるときに、前記クランプベース(300)との接続を維持することにより、前記クランプボディー(400)を操縦して前記組織を牽引させるために用いられる、ことを特徴とする組織牽引装置。 - 前記組織牽引装置(10)は、互いに摺動可能に接続される第1ハンドル(510)及び第2ハンドル(520)をさらに含み、前記外管アセンブリー(100)の近位端が前記第1ハンドル(510)に取り外し可能に接続され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の近位端が前記第2ハンドル(520)に接続されることにより、前記第1ハンドル(510)が前記第2ハンドル(520)に対して摺動する時、前記インホールケーブルアセンブリー(200)は前記外管アセンブリー(100)に対して動く、ことを特徴とする請求項1に記載の組織牽引装置。
- 前記外管アセンブリー(100)の近位端に係合突起が設けられ、前記第1ハンドル(510)に係止溝(511)が設けられ、前記係止溝(511)は前記係合突起に係合され、
又は、前記外管アセンブリー(100)の近位端は前記第1ハンドル(510)に螺接され、
又は、前記外管アセンブリー(100)の近位端に脆弱部が設けられ、前記脆弱部は、切れたら前記外管アセンブリー(100)を前記第1ハンドル(510)から離脱させるために用いられる、ことを特徴とする請求項2に記載の組織牽引装置。 - 前記外管アセンブリー(100)は、順に接続されるばね管(110)と、接続管(120)と、固定管(130)とを含み、前記固定管(130)は、前記接続管(120)の近位端に接続され、且つ前記固定管(130)の外径が前記接続管(120)の外径より大きいことから、前記係合突起が形成され、前記第1ハンドル(510)には前記係止溝(511)に連通するスロット通路(512)が開設され、前記接続管(120)は前記スロット通路(512)に収容され、且つ前記接続管(120)の遠位端が前記スロット通路(512)外まで延在して、前記ばね管(110)の近位端に接続され、前記ばね管(110)の遠位端は前記クランプベース(300)に接続される、ことを特徴とする請求項3に記載の組織牽引装置。
- 前記外管アセンブリー(100)の遠位端にサポートキャップ(140)が設けられ、前記クランプベース(300)が前記サポートキャップ(140)に回転可能に接続されることにより、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の前記外管アセンブリー(100)に対する回転により前記クランプボディー(400)を連れて回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載の組織牽引装置。
- 前記サポートキャップ(140)の内周壁に第1環状溝(151)が開設され、前記クランプベース(300)はベースボディー(310)と、前記ベースボディー(310)に設けられるサポートアーム(320)とを含み、前記サポートアーム(320)の一端が前記ベースボディー(310)の外周壁からはみ出して、前記第1環状溝(151)に係合されることにより、前記サポートアーム(320)が前記第1環状溝(151)に沿って回転する時、前記クランプベース(300)は前記サポートキャップ(140)に対して回転し、且つ前記クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態である時に、前記サポートアーム(320)の一端が前記第1環状溝(151)に係合されることにより、前記クランプベース(300)は前記サポートキャップ(140)との接続を維持する、ことを特徴とする請求項5に記載の組織牽引装置。
- 前記サポートアーム(320)は前記ベースボディー(310)の軸線に対して傾斜して設けられ、且つ前記サポートアーム(320)の近位端が前記ベースボディー(310)の内側に位置し、前記サポートアーム(320)の遠位端が前記ベースボディー(310)の外側に位置することにより、前記サポートアーム(320)の遠位端は前記ベースボディー(310)の外周壁からはみ出して前記第1環状溝(151)に係合して挿入される、ことを特徴とする請求項6に記載の組織牽引装置。
- 前記サポートアーム(320)は互いに接続される第1アーム部(321)及び第2アーム部(322)を含み、前記第1アーム部(321)と前記第2アーム部(322)はそれぞれ前記ベースボディー(310)の軸線に対して傾斜して設けられ、且つ前記第1アーム部(321)と前記軸線との間の夾角は前記第2アーム部(322)と前記軸線との間の夾角より大きく、前記第2アーム部(322)は前記ベースボディー(310)に接続され、前記第1アーム部(321)は前記第2アーム部(322)の遠位端に位置し、且つ前記第1アーム部(321)の遠位端が前記第1環状溝(151)に係合される、ことを特徴とする請求項7に記載の組織牽引装置。
- 前記サポートアーム(320)は前記第2アーム部(322)の近位端に設けられる第3アーム部(323)をさらに含み、前記第2接続構造は前記第3アーム部(323)の近位端に設けられる位置制限切り欠き(324)を含み、前記第1接続構造は前記クランプボディー(400)に設けられる位置制限突出部(430)を含み、前記クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態である時に、前記位置制限突出部(430)が前記位置制限切り欠き(324)に係合して挿入されることにより、前記クランプボディー(400)が前記クランプベース(300)に対して遠位端に摺動することを限定する、ことを特徴とする請求項8に記載の組織牽引装置。
- 前記ベースボディー(310)に摺動溝(312)がさらに設けられ、前記第2接続構造は前記摺動溝(312)の近位端の壁面を含み、前記第1接続構造は前記クランプボディー(400)に設けられる第1摺動突起(440)を含み、前記第1摺動突起(440)は前記摺動溝(312)に摺動可能に結合され、且つ前記クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態である時に、前記第1摺動突起(440)が前記近位端の壁面に当接することにより、前記クランプボディー(400)が前記クランプベース(300)に対して近位端に摺動することを限定する、ことを特徴とする請求項9に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)が展開状態である時に、前記第1アーム部(321)と前記ベースボディー(310)の軸線との間に形成される夾角はαであり、前記第2アーム部(322)と前記ベースボディー(310)の軸線との間に形成される夾角はβであり、20°≦α≦80°、0°≦β≦60°である、ことを特徴とする請求項8に記載の組織牽引装置。
- 前記サポートキャップ(140)の内周壁に第2摺動突起(152)が設けられ、前記クランプベース(300)の外周壁に第2環状溝(350)が開設され、前記第2摺動突起(152)が前記第2環状溝(350)に結合することにより、前記サポートキャップ(140)は前記クランプベース(300)に回転可能に接続される、ことを特徴とする請求項5に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプベース(300)はベースボディー(310)とインサート部材(330)とを含み、前記インサート部材(330)の遠位端は前記ベースボディー(310)の近位端の内部に嵌められて設けられ、前記インサート部材(330)の外周壁の近位端に段差部(331)が設けられ、前記段差部(331)と前記ベースボディー(310)の近位端の端面とが前記第2環状溝(350)を形成する、ことを特徴とする請求項12に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)は第1クランプアーム(410)と第2クランプアーム(420)とを含み、前記第1クランプアーム(410)の近位端は前記第2クランプアーム(420)の近位端に回転可能に接続され、且つ前記第1クランプアーム(410)の近位端及び/又は前記第2クランプアーム(420)の近位端は前記インホールケーブルアセンブリー(200)に接続され、前記第1クランプアーム(410)に第1摺動溝(411)が開設され、前記第2クランプアーム(420)に第2摺動溝(421)が開設され、前記クランプベース(300)に固定軸(340)が設けられ、前記固定軸(340)は前記第1摺動溝(411)及び前記第2摺動溝(421)に貫通して設けられ、前記第1クランプアーム(410)と前記第2クランプアーム(420)が前記固定軸(340)に対してそれぞれ前記第1摺動溝(411)と前記第2摺動溝(421)に沿って摺動することにより、前記クランプボディー(400)は展開状態と閉鎖状態とで切り替わる、ことを特徴とする請求項1に記載の組織牽引装置。
- 前記第1接続構造は前記第1クランプアーム(410)及び前記第2クランプアーム(420)に設けられるフック構造(412)を含み、前記第2接続構造は前記クランプベース(300)に設けられる係合フック(360)を含み、前記クランプボディー(400)がクランプしてロックされた状態である時に、前記フック構造(412)は前記係合フック(360)に係合する、ことを特徴とする請求項14に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)は接続軸(460)をさらに含み、前記第1クランプアーム(410)の近位端と前記第2クランプアーム(420)の近位端は前記接続軸(460)を介して回転可能に接続され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端に前記接続軸(460)が嵌められるように設けられ、且つ前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端が切り欠きを有することにより、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記接続軸(460)が前記切り欠きから外れることにより、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端が前記クランプボディー(400)から離脱する、ことを特徴とする請求項14に記載の組織牽引装置。
- 前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端はワイヤーバックル(224)であり、前記ワイヤーバックル(224)に前記接続軸(460)が嵌められるように設けられ、且つ前記ワイヤーバックル(224)にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記ワイヤーバックル(224)が変形して前記切り欠きを拡大させ、前記接続軸(460)が前記切り欠きから前記ワイヤーバックル(224)を離脱する、ことを特徴とする請求項16に記載の組織牽引装置。
- 前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は対向して設けられる第1把持アーム(225)及び第2把持アーム(226)を含み、前記第1把持アーム(225)と前記第2把持アーム(226)との間に前記接続軸(460)をクランプする貫通穴及び前記貫通穴に連通する切り欠きが形成される、ことを特徴とする請求項16に記載の組織牽引装置。
- 前記接続軸(460)の両端からそれぞれ前記第1クランプアーム(410)、前記第2クランプアーム(420)がはみ出し、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は第1リリース部と第2リリース部とを含み、前記第1リリース部と前記第2リリース部にそれぞれ前記接続軸(460)の両端が嵌められるように設けられ、前記第1クランプアーム(410)及び前記第2クランプアーム(420)は前記第1リリース部と前記第2リリース部との間にクランプされる、ことを特徴とする請求項16に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)は少なくとも2つのクランプアームを含み、前記少なくとも2つのクランプアームは前記クランプベース(300)の軸線を中心に設けられ、前記少なくとも2つのクランプアームの近位端は互いに接続され、且つ前記クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿って前記クランプベース(300)に対して摺動する時、前記クランプアームが前記クランプベース(300)に当接することにより、前記クランプアームは閉鎖する傾向を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプアームは順に接続される接続部(481)と、中間部(482)と、クランプ部(483)とを含み、前記クランプ部(483)は前記組織をクランプするために用いられ、前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部(481)は互いに接続され、前記中間部(482)は前記クランプベース(300)に当接するために用いられ、これによって前記クランプアームが遠位端から近位端への方向に沿って前記クランプベース(300)に対して摺動する時、前記クランプアームは閉鎖する傾向を有する、ことを特徴とする請求項20に記載の組織牽引装置。
- 前記中間部(482)は弾性を有し、前記クランプアームが近位端から遠位端への方向に沿って前記クランプベース(300)に対して摺動する時、前記中間部(482)により前記クランプアームは展開する傾向を有する、ことを特徴とする請求項21に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)は接続部材(450)をさらに含み、前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部(481)はそれぞれ前記接続部材(450)に接続され、前記接続部材(450)は前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端に接続される、ことを特徴とする請求項21に記載の組織牽引装置。
- 前記接続部材(450)は少なくとも2つの接続突出ブロック(451)を有し、前記接続部(481)に係合穴(452)が開設され、前記少なくとも2つのクランプアームの前記係合穴(452)は一対一で対応して前記少なくとも2つの接続突出ブロック(451)に係合され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端はクランプギャップ及び接続溝(223)を有し、前記接続部(481)の近位端は前記クランプギャップに係合され、前記接続部材(450)の近位端は前記接続溝(223)に係合され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記接続部材(450)は前記接続溝(223)から離脱し、且つ前記接続部(481)は前記クランプギャップから離脱し、前記接続部(481)の遠位端は外向きに拡張して前記クランプベース(300)に係合される、ことを特徴とする請求項23に記載の組織牽引装置。
- 前記少なくとも2つのクランプアームの前記接続部(481)は一体的に成形される、ことを特徴とする請求項21に記載の組織牽引装置。
- 前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記クランプボディー(400)に取り外し可能に接続され、且つ前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記クランプボディー(400)から離脱する、ことを特徴とする請求項1に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)に接続穴(470)が開設され、前記接続穴(470)の軸線は前記クランプボディー(400)の近位端と遠位端を結ぶ線の方向に沿って延在し、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記インホールケーブルアセンブリー(200)の周方向に沿って設けられる係合溝(221)を有し、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記接続穴(470)に貫通して設けられ、且つ前記クランプボディー(400)は前記係合溝(221)に係合され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記接続穴(470)から離脱する、ことを特徴とする請求項26に記載の組織牽引装置。
- 前記クランプボディー(400)の近位端にフック結合穴(490)が開設され、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記フック結合穴(490)にフック結合され、且つ前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端にかける引張力が予め設定された設定値に達した時に、前記インホールケーブルアセンブリー(200)の遠位端は前記フック結合穴(490)から離脱する、ことを特徴とする請求項26に記載の組織牽引装置。
- 組織牽引装置(10)の遠位端を内視鏡の鉗子チャンネルに沿って体内に送るステップと、
前記組織牽引装置(10)のハンドル(500)を操作して、前記組織牽引装置(10)のクランプボディー(400)に組織をクランプさせ、前記クランプボディー(400)をクランプしてロックされた状態に切り替えるステップと、
前記ハンドル(500)を前記組織牽引装置(10)の外管アセンブリー(100)から離脱させるステップと、
前記内視鏡を引き抜き、前記クランプボディー(400)は前記外管アセンブリー(100)との接続を維持し、且つ前記外管アセンブリー(100)の近位端は体外に位置して、前記外管アセンブリー(100)を介して前記クランプボディー(400)を連れて前記組織を牽引させるステップと、を含む、ことを特徴とする組織牽引装置の使用方法。 - 前記ハンドル(500)を前記組織牽引装置(10)の外管アセンブリー(100)から離脱させる前記ステップは、
前記外管アセンブリー(100)の遠位端を剪断して、前記外管アセンブリー(100)を前記ハンドル(500)から離脱させることを含む、ことを特徴とする請求項29に記載の組織牽引装置の使用方法。 - 前記外管アセンブリー(100)の近位端に脆弱部が設けられ、前記ハンドル(500)を前記組織牽引装置(10)の外管アセンブリー(100)から離脱させる前記ステップは、
前記外管アセンブリー(100)を前記脆弱部から切って、前記外管アセンブリー(100)を前記ハンドル(500)から離脱させることを含む、ことを特徴とする請求項29に記載の組織牽引装置の使用方法。
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