JP3243361B2 - トグル式型締装置の型締力設定方法 - Google Patents

トグル式型締装置の型締力設定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トグル式型締装置の型
締力設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトグル式型締装置の型締力設定方
法としては、特公昭61−35924号公報に示される
ようなものがある。これに示されるトグル式型締装置の
型締力設定方法は、型締シリンダのピストンを後退させ
た状態(トグル機構を屈曲させた状態)で型閉し、次に
型閉状態を維持したまま、型締シリンダの型締側油室に
低圧の油を導入してピストンを徐々に前進させるととも
に型締ハウジングが後退するようにタイバーナット駆動
装置によりタイバーナットを所定方向に回転させてトグ
ル機構を徐々に伸長させる。ピストンがあらかじめ決定
した移動量だけ前進したとき型締シリンダの供給圧力を
遮断すると同時にタイバーナットを停止させて型締力設
定作業を終了するようにしている。型締シリンダのピス
トンの移動量は、必要な型締力、使用されるトグル機構
のリンク比(力増倍比)、型締シリンダの受圧部断面
積、供給圧力などから計算で求めることができる。これ
により型締ハウジングの型締側油室に所定圧力の油を供
給した場合に、トグル機構を介して金型を所定の型締力
で締め付けることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のトグル式型締装置の型締力設定方法には、
型閉状態で設定作業を行う必要があるので、射出圧縮成
形用などの金型のように、金型間にこれらを互いに離反
させるように力を作用させたコイルスプリングが設けら
れている場合には、タイバーナット駆動装置が大形のも
のになるという問題点がある。すなわち、コイルスプリ
ングを圧縮した状態において、タイバーには、スプリン
グ力に基づく引張力が作用することになるので、型閉の
ためにタイバーナットを駆動するに要する力が、スプリ
ングがない場合よりも大きくなる。このような金型に用
いられるスプリング力は、型締装置の最大型締力の1/
4程度の大きさに達することもあり、型締力設定作業の
ためのタイバーナット駆動装置が大形のものになり、装
置の価格が高くなる。なお、トグル式型締装置の型締力
設定方法としては、型締シリンダのピストンを前進限に
位置させることによりトグルリンクを伸ばしきった状態
としておき、次にタイバーナットを操作して可動部全体
を固定盤側に移動させることにより金型同士を密着さ
せ、このときのタイバーナットの回転位置を記録してお
き、いったん型締シリンダを操作して金型を開いた後、
タイバーナットを回転させて、あらかじめ決定した移動
量だけ可動部全体を固定盤側に送り込むことにより、型
締力を設定する方法もあるが、この型締力設定方法にお
いても、型閉状態で型締力設定作業を行う必要があるの
で、タイバーナット駆動装置が大形のものになるという
問題点は解決されないことになる。本発明はこのような
課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、コイルスプリ
ングが自由長を維持したまま金型間に挟み込まれた基準
位置(金型パーティング面間にすきまがあり型閉が完了
していない位置)を、あたかも型閉状態として取り扱う
ことによって型締力調整作業を実行させ、上記すきまに
基づいた補正分だけ型締力を補正することにより上記課
題を解決する。すなわち本発明のトグル式型締装置の型
締力設定方法は、金型間にこれらを互いに離反させるよ
うに力を作用させたスプリングが設けられているものを
対象とした方法であって、請求項1に対応するものは、
あらかじめ、型閉時の上記スプリングの力を求めてお
き、トグル機構をいっぱいに伸長させても型開状態を維
持できるように、可動盤などの型締装置の可動部全体を
型開方向に移動させておき、トグル機構をいっぱいに伸
長させ、金型がスプリングを自由長のまま保持する位置
を基準位置として、トグル機構の伸長状態を維持したま
ま型締装置の可動部全体を移動させることにより上記基
準位置に位置させ、基準位置において金型パーティング
面間のすきまを測定するとともに、型締方向の所定の力
を発生させるための型締装置の可動部全体の基準移動量
と、上記すきま及び上記スプリングの力に基づく型締装
置の可動部全体の修正移動量と、をそれぞれ算出し、金
型がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置にお
いて、上記基準移動量に、上記修正移動量を加算した正
味の移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方向に移動
させるようにしている。また、請求項2に対応するもの
は、あらかじめ、型閉時の上記スプリングの力及び金型
がスプリングを自由長のまま保持したときの金型パーテ
ィング面間のすきまを、それぞれ求めておくとともに、
上記すきま及び上記スプリングの力に基づく可動盤など
の型締装置の可動部全体の修正移動量を算出しておき、
トグル機構をいっぱいに伸長させても型開状態を維持で
きるように、型締装置の可動部全体を型開方向に移動さ
せておき、トグル機構をいっぱいに伸長させ、金型がス
プリングを自由長のまま保持する位置を基準位置とし
て、トグル機構の伸長状態を維持したまま型締装置の可
動部全体を移動させることにより上記基準位置に位置さ
せ、基準位置において型締方向の所定の力を発生させる
ための型締装置の可動部全体の基準移動量を算出し、金
型がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置にお
いて、上記基準移動量に、上記修正移動量を加算した正
味の移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方向に移動
させるようにしている。さらに請求項3に対応するもの
は、あらかじめ、型閉時のスプリングの力を求めてお
き、トグル機構を伸長させたとき、上記スプリングを圧
縮して型閉できるように、可動盤などの型締装置の可動
部全体をあらかじめ決定した前進量だけ前進させてお
き、金型がスプリングを自由長のまま保持する位置を基
準位置として、基準位置までトグル機構を伸長させて、
このときの型締装置の可動部全体の位置及びトグル機構
のクロスヘッドの位置をそれぞれ求め、さらにトグル機
構を伸長させて型閉し、このときの型締装置の可動部全
体の位置及びトグル機構のクロスヘッドの位置をそれぞ
れ求め、これらの各位置及び上記スプリングの力に基づ
いて所定の型締力を発生させるための型締装置の可動部
全体の型閉位置からの型閉方向の移動量を算出し、金型
がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置におい
て、上記移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方向に
移動させるようにしている。
【0005】
【作用】スプリングが自由長を維持したまま金型間に挟
み込まれている基準位置(金型間にすきまがあり型閉が
完了していない位置)を、あたかも型閉状態として取り
扱うことによって型締力調整作業を実行させ、上記すき
ま及びスプリングの力に基づいた補正分だけ、型締装置
の可動部全体の移動量を修正することにより型締力を補
正する。これにより、スプリングを有する形式の金型で
あっても、スプリング力に抗してタイバーナットを回転
するようなことなく、型締力調整を行うことができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の第1の方法を実施するトグル
式型締装置を示す。固定盤32と対向する位置に型締ハ
ウジング34が配置されている。固定盤32及び型締ハ
ウジング34の中間に可動盤30が配置されている。型
締ハウジング34と可動盤30とは、トグル機構12を
介して連結されている。すなわちトグル機構12の複数
のリンクは、図中左側のリンクの左端側が型締ハウジン
グ34とそれぞれ連結されており、また図中右側のリン
クの右端側が可動盤30とそれぞれ連結されている。固
定盤32と型締ハウジング34とは、4本のタイバー3
6(なお、図中には2本しか見えていない)及びタイバ
ーナット14によって連結されている。タイバー36
は、それぞれ可動盤30を貫通している。すなわち、可
動盤30は、タイバー36によって軸方向の移動を案内
されている。可動盤30には可動側金型38が固定され
ており、また固定盤32には固定側金型40が固定され
ている。可動側金型38及び固定側金型40間には、こ
れらを互いに離反させるように力を作用させたコイルス
プリング16が設けられている。型締ハウジング34に
は、型締シリンダ10が取り付けられている。型締シリ
ンダ10のピストンロッド10aは、型締ハウジング3
4の中心部を貫通するとともにトグル機構12のクロス
ヘッド部12aと連結されている。図2に示すように、
固定側金型40には、距離検出補助部材18が取り付け
られている。可動側金型38には、固定側金型40の距
離検出補助部材18と対向する位置に距離検出器20が
取り付けられている。距離検出器20は、距離検出補助
部材18までの距離に基づいて金型パーティングP間の
距離を検出して距離信号を出力可能である。距離検出器
20からの距離信号を入力する制御器26が設けられて
いる(なお、図1においては、距離検出補助部材18、
距離検出器20及び制御器26は、図示を省略されてい
る)。制御器26には、両金型38及び40が密着した
ときのコイルスプリング16の力もあらかじめ入力され
ている。制御器26は、コイルスプリング16が自由長
のまま両金型38及び40によって保持された状態のと
きの距離検出器20からの距離Dの信号を必要データと
して取り込むとともに、距離D及び別途入力される型閉
時のスプリング力に基づいて所定の演算を行い、演算結
果に従って図示してないタイバーナット駆動機構に駆動
信号を出力可能である。
【0007】次に、この第1実施例の型締力設定方法の
手順を説明する。あらかじめ、制御器26には、型締
力、型閉時のコイルスプリング16の力などの必要なデ
ータを入力しておく。また、トグル機構12をいっぱい
に伸長させても、可動側金型38がコイルスプリング1
6を圧縮しないように、図示してないタイバーナット駆
動機構を駆動してタイバーナット14をタイバー36の
図中左端側(型開方向)に移動させておく。すなわち、
可動盤30などの型締装置の可動部全体を型開方向に移
動させておく。まず、可動盤30を移動させることが可
能な程度の低圧の油を型締シリンダ10の型締側油室1
0bに供給(型開側油室10cはタンク開放)してトグ
ル機構12をいっぱいに伸長させる。次にタイバーナッ
ト駆動機構を駆動して可動側金型38がコイルスプリン
グ16と接触する位置(基準位置)まで型締装置の可動
部全体を移動させる。移動中、距離検出器20からは、
金型パーティングP間の距離が検出され、距離信号が制
御器26に出力されているが、上記基準位置における距
離Dの距離信号が必要データとして制御器26に取り込
まれる。制御器26は、基準位置において所定の型締方
向の力を発生させるための型締装置の可動部全体の基準
移動量を算出する(この基準移動量は、必要な型締力、
トグル機構12の力増倍比、型締シリンダ10の受圧面
積及び供給圧力などから算出することができる)。また
距離D及び型閉時のコイルスプリング16の力に基づい
て型締装置の可動部全体の修正移動量を算出する。さら
に基準移動量に修正移動量を加算して正味の移動量を算
出する。基準位置において、型締シリンダ10の型締側
油室10bの油圧が大気に開放されるとともに、型開側
油室に低圧の油が供給されて、金型38及び40によっ
てコイルスプリング16を圧縮しないような任意の型開
位置まで、いったん型開が行われる。次に、タイバーナ
ット駆動機構を駆動して型締装置の可動部全体を正味の
移動量だけ型閉方向に移動させる。これで型締力調整が
終了する。すなわち、コイルスプリング16を有する金
型38及び40であっても、コイルスプリング16を圧
縮する動作を伴うことなく、型締力調整を行うことがで
きる。この第1実施例の型締力調整方法は、コイルスプ
リング16を有する金型と、コイルスプリングを有しな
い金型とが、頻繁に入れ替えて使用されるような場合に
有利であり、制御器26にコイルスプリングの有無を指
示する(コイルスプリング16有りの場合には、上記の
ように型閉時のスプリング力を入力する)ことにより、
いずれの場合であっても、自動的に以降の型締力調整動
作を行わせることができる。すなわち、コイルスプリン
グ16を用いない金型の場合には、基準位置は型閉位置
ということになり、金型間すきまの距離Dは0で、当然
のことながら修正移動量は0であり、正味の移動量は基
準移動量と同じことになり、基準移動量に対応した通常
の型締力調整が行われることになる。また、コイルスプ
リング16を用いる金型の場合には、基準移動量に修正
移動量が加算された正味の移動量に対応した型締力調整
が行われる。なお、型締装置の可動部全体を移動させる
際、可動盤30及びタイバー36間の滑り摩擦の大きさ
によっては、可動盤30が移動しないで、トグルリンク
を折り曲げながら型締ハウジング34のみが移動する可
能性があるが、型締ハウジング34の移動量を型締装置
の可動部全体の移動量として取り扱うことができるの
で、この状態で型締力調整作業を続行しても何ら問題は
ない。
【0008】次に、図1に示すトグル式型締装置を用い
て第2実施例の型締力設定方法を実施するための装置の
構成を説明する。この第2実施例においては、第1実施
例の場合のような距離検出補助部材18及び距離検出器
20(図2参照)は不要である。
【0009】次に、この第2実施例の型締力設定方法の
手順を説明する。あらかじめ、制御器26には、両金型
38及び40がコイルスプリング16を自由長のまま保
持したときの両金型パーティング面P間の距離Dと、両
金型38及び40が密着したときのコイルスプリング1
6の力とがそれぞれ入力されている。また、入力トグル
機構12をいっぱいに伸長させても、可動側金型38が
コイルスプリング16を圧縮しないように、図示してな
いタイバーナット駆動機構が駆動されてタイバーナット
14をタイバー36端部側に移動させてある。まず型締
シリンダ10の型締側油室10bに可動盤30などの型
締装置の可動部全体を移動させられる程度の低圧の油を
供給(型開側油室10cはタンク開放)してトグル機構
12をいっぱいに伸長させる。次にタイバーナット駆動
機構を駆動して可動側金型38をコイルスプリング16
と接触する基準位置まで移動させる。このときのタイバ
ーナット14の回転位置(タイバーナット駆動機構の回
転位置でもよい)が制御器26に記憶される。次に、型
締シリンダ10の型締側油室10bの油圧が大気に開放
されるとともに、型開側油室に低圧の油が供給されてい
ったん型開が行われ、型閉位置において所定の型締力を
発生させることができるように、タイバーナット駆動機
構を駆動して型締装置の可動部全体を固定盤32側に計
算移動量だけ移動させる。型締装置の可動部全体の上記
計算移動量は、必要な型締力、トグル機構12の力増倍
比、型締シリンダ10の受圧面積、供給圧力、スプリン
グ力及び距離Dなどから求めることができる。これによ
り型閉位置における型締力調整が終了する。この第2実
施例の型締力調整方法は、コイルスプリングを有する金
型のみを用いる場合に、第1実施例の場合よりも簡単な
装置で型締力調整を行うことができる。
【0010】次に図3〜5に基づいて本発明の第3実施
例の型締力調整方法を実施するための装置の構成を説明
する。この第3実施例の装置の図1の装置と異なるとこ
ろは、型締ハウジング34の位置を検出可能な型締ハウ
ジング位置検出器22、及びトグル機構12のクロスヘ
ッド12aの位置を検出可能なクロスヘッド位置検出器
24が固定部にそれぞれ設けられており、両検出器22
及び24の出力が制御器26にそれぞれ入力されている
こと、制御器26は、両検出器22及び24からの各信
号に基づいて、タイバーナット駆動装置及び型締シリン
ダ10を制御するように構成されていることである。な
お、タイバーナット14の配置位置は図6に示すように
することもできる。この場合には、型締ハウジング34
とタイバー36との間のがたを少なくすることができ
る。
【0011】次にこの第3実施例の型締力調整方法の手
順を説明する。あらかじめ、制御器26には、型締力、
型閉時のコイルスプリング16の力などの必要なデータ
を入力しておく。また、トグル機構12をいっぱいに伸
長させたとき、可動側金型38がコイルスプリング16
を十分に圧縮できるように、図示してないタイバーナッ
ト駆動機構を駆動してタイバーナット14をタイバー3
6に対して図3中右方向にねじ込んで型締装置の可動部
全体を前進させておき、型締シリンダ10のピストン1
0dを所定量後退させておく。型締装置の可動部全体の
移動位置は型締ハウジング位置検出器22によって検出
される。まず、コイルスプリング16の力に抗して型閉
(金型タッチ)させることが可能な程度の圧力の油を型
締シリンダ10の型締側油室10bに供給(型開側油室
10cはタンク開放)してトグル機構12を伸長させて
金型タッチさせる。このとき、型締シリンダ10のピス
トン10dは、図5中、仮想線で示す位置から図中実線
で示す位置でストロークSだけストロークしており(ク
ロスヘッド位置検出器24によって検出)、検出ストロ
ークSに基づいてコイルスプリング16の圧縮長さ(す
なわち金型38及び40間のすきまD)を求めることが
できる。ストロークSに対応する可動盤30の前進量は
トグル機構12のリンク比などから計算で求めることが
できる。金型タッチにより4本のタイバー36は、コイ
ルスプリング16の力に基づく量だけそれぞれ引き伸ば
される。タイバー36の引伸量は、計算によって求める
ことができる。金型タッチの状態で、型締シリンダ10
のピストン10dは、ストロークT(所定の型締力+余
裕力)が可能な状態とされている。この状態から所定の
型締力を発生させるための型締装置の可動部全体の送込
量が計算され、送込量に上記すきまDが加算され、さら
にコイルスプリング16の圧縮によって発生する力相当
分移動量を上記加算結果から減算することによって、型
締装置の可動部全体の修正移動量が求められる。いった
ん型開して、図示してないタイバーナット駆動装置を駆
動して、その位置から修正移動量分だけ型締装置の可動
部全体が移動するようにタイバーナット14を回転させ
る。これにより型締力調整を終了することができる。こ
の第3実施例においても、コイルスプリング16の力に
抗してタイバーナット14を回転させる必要はなく、小
形のタイバーナット駆動装置を用いて型締力調整を行う
ことができる。
【0012】なお、上記各実施例の説明においては、タ
イバーナット駆動装置の説明は省略したが、たとえば、
上述の特公昭61−35924号公報に示されるよう
な、歯車式の駆動装置を用いることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればス
プリング付き金型を有するトグル式型締装置であって
も、大形のタイバーナット駆動装置を用いることなく型
締力調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例の方法が実施され
るトグル式型締装置を示す図である。
【図2】距離センサの取付位置を説明する図である。
【図3】本発明の第3施例の方法が実施されるトグル式
型締装置を示す図である。
【図4】金型タッチの状態を示す図である。
【図5】型締シリンダのピストン位置を説明する図であ
る。
【図6】型締ハウジング周辺の部分断面図である。
【符号の説明】
10 型締シリンダ 10a ピストンロッド 10b 型締側油室 10c 型開側油室 10d ピストン 12 トグル機構 12a クロスヘッド 14 タイバーナット 16 コイルスプリング 18 距離検出補助部材 20 距離検出器 22 型締ハウジング位置検出器 24 クロスヘッド位置検出器 26 制御器 30 可動盤 32 固定盤 34 型締ハウジング 36 タイバー 38 可動側金型 40 固定側金型 D 金型間のすきま

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型間にこれらを互いに離反させるよう
    に力を作用させたスプリングが設けられているトグル式
    型締装置の型締力設定方法であって、 あらかじめ、型閉時の上記スプリングの力を求めてお
    き、 トグル機構をいっぱいに伸長させても型開状態を維持で
    きるように、可動盤などの型締装置の可動部全体を型開
    方向に移動させておき、 トグル機構をいっぱいに伸長させ、 金型がスプリングを自由長のまま保持する位置を基準位
    置として、トグル機構の伸長状態を維持したまま型締装
    置の可動部全体を移動させることにより上記基準位置に
    位置させ、基準位置において金型パーティング面間のす
    きまを測定するとともに、型締方向の所定の力を発生さ
    せるための型締装置の可動部全体の基準移動量と、上記
    すきま及び上記スプリングの力に基づく型締装置の可動
    部全体の修正移動量と、をそれぞれ算出し、 金型がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置に
    おいて、上記基準移動量に、上記修正移動量を加算した
    正味の移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方向に移
    動させる、 ことを特徴とするトグル式型締装置の型締力設定方法。
  2. 【請求項2】 金型間にこれらを互いに離反させるよう
    に力を作用させたスプリングが設けられているトグル式
    型締装置の型締力設定方法であって、 あらかじめ、型閉時の上記スプリングの力及び金型がス
    プリングを自由長のまま保持したときの金型パーティン
    グ面間のすきまを、それぞれ求めておくとともに、上記
    すきま及び上記スプリングの力に基づく可動盤などの型
    締装置の可動部全体の修正移動量を算出しておき、 トグル機構をいっぱいに伸長させても型開状態を維持で
    きるように、型締装置の可動部全体を型開方向に移動さ
    せておき、 トグル機構をいっぱいに伸長させ、 金型がスプリングを自由長のまま保持する位置を基準位
    置として、トグル機構の伸長状態を維持したまま型締装
    置の可動部全体を移動させることにより上記基準位置に
    位置させ、基準位置において型締方向の所定の力を発生
    させるための型締装置の可動部全体の基準移動量を算出
    し、 金型がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置に
    おいて、上記基準移動量に、上記修正移動量を加算した
    正味の移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方向に移
    動させる、 ことを特徴とするトグル式型締装置の型締力設定方法。
  3. 【請求項3】 金型間にこれらを互いに離反させるよう
    に力を作用させたスプリングが設けられているトグル式
    型締装置の型締力設定方法であって、 あらかじめ、型閉時のスプリングの力を求めておき、 トグル機構を伸長させたとき、上記スプリングを圧縮し
    て型閉できるように、可動盤などの型締装置の可動部全
    体をあらかじめ決定した前進量だけ前進させておき、 金型がスプリングを自由長のまま保持する位置を基準位
    置として、基準位置までトグル機構を伸長させて、この
    ときの型締装置の可動部全体の位置及びトグル機構のク
    ロスヘッドの位置をそれぞれ求め、 さらにトグル機構を伸長させて型閉し、このときの型締
    装置の可動部全体の位置及びトグル機構のクロスヘッド
    の位置をそれぞれ求め、 これらの各位置及び上記スプリングの力に基づいて所定
    の型締力を発生させるための型締装置の可動部全体の型
    閉位置からの型閉方向の移動量を算出し、 金型がスプリングを圧縮しないような任意の型開位置に
    おいて、上記移動量だけ型締装置の可動部全体を型閉方
    向に移動させる、 ことを特徴とするトグル式型締装置の型締力設定方法。
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