JP3242993U - カラムキャップ付きのスチールモールドカラム及びその加工金型 - Google Patents

Abstract

【課題】フレームワークの耐震性能を向上させることができるカラムキャップ付きのスチールモールドカラム、及び柱型の汎用性を高めることができる加工金型を提供する。【解決手段】円筒柱体１を含み、柱筋が打設固定され先端の側壁には、径方向に突出するカラムキャップの凸リング２がある。加工金型は、下から上に向かって順に突き合わせる台座セグメントと、調整セグメントと、汎用セグメントとを含み、台座セグメント、調整セグメントと汎用セグメントは、いずれも二つの半ケースが突き合わせて形成する筒体であり、汎用セグメントの調整セグメントから離れる端の開口には、径方向に外側に突出するカラムキャップ成形リング溝がある。スチールモールドカラムの柱頂にカラムキャップを設け、施工時にプレキャストビームを放置することができ、使用段階で梁柱ノードの断面サイズを大きくし、強ノード弱部品の耐震設計理念に合わせる。【選択図】図１

Description

本考案は、建築施工技術分野に関し、より具体的には、カラムキャップ付きのスチールモールドカラム及びその加工金型に関する。

従来の現場打ち柱は、一般的には、普通の型枠又は大きな型枠との組み合わせで足場を組んで型枠を作り、工程が多く、施工が面倒であるが、組み立て式構造に対し、例えば、柱にプレハブを採用し、吊りが困難であり、コストが高い。Ｕ形の大きなスチールモールドを採用して全体的に型を外す現場打ち柱は、施工が便利であり、型を外いた後に、柱の外観が綺麗であり、施工コストが低く、特に組み立て式構造の柱施工に適している。型抜きプロセスに合わせて、柱をより美しくし、組み立て式構造の施工要求と梁柱ノードの受力要求を満たすために、柱の形式は、新型のカラムキャップ付きの円筒を採用する必要があるが、このようなタイプの柱体構造は、報告されていない。

そのため、どのように施工が便利であり、コストが低いカラムキャップ付きのスチールモールドカラム及びその加工金型を提供するかは、当業者が早急に解決しなければならない問題である。

これに鑑み、本考案は、カラムキャップ付きのスチールモールドカラム及びその加工金型を提供し、上記技術問題を解決することを目的とする。

上記目的を実現するために、本考案は、以下のような技術案を採用する。

円筒柱体を含むカラムキャップ付きのスチールモールドカラムであって、前記円筒柱体は、コンクリート材質であり、且つ内部には、柱筋が打設固定されており、前記円筒柱体の先端の側壁には、径方向に突出するカラムキャップの凸リングがある。

上記技術案により、本考案によるスチールモールドカラムの柱頂にカラムキャップを設け、施工時にプレキャストビームを放置することができ、使用段階で梁柱ノードの断面サイズを大きくし、強ノード弱部品の耐震設計理念に合い、フレームワークの耐震性能の向上を有利にすることができる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムでは、前記カラムキャップの凸リング内部には、支持鉄筋が打設固定されている。カラムキャップの凸リングが円筒柱体に接続される構造強度を向上させるために用いられる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムでは、前記円筒柱体の下端は、基礎受台に固定されており、前記円筒柱体の下端が露出している前記柱筋は、前記基礎受台の内部に打設固定されており、円筒柱体が基礎受台に接続される構造強度を向上させるために用いられる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムでは、前記カラムキャップの凸リングの頂部の端面と前記円筒柱体の外側壁との間には、ビームブロックがある。梁マットは、梁高が比較的に小さいフレームワーク梁施工段階の放置に用いられる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムでは、前記ビームブロックと前記カラムキャップの凸リングとの間に、内部には、鉄筋が打設接続されている。ビームブロックがカラムキャップの凸リングに接続される構造強度を向上させるために用いられる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムでは、前記カラムキャップの凸リングの先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きい。上が広くて下が狭い構造設計は、型抜きを容易にすることができる。

本考案は、カラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型をさらに提供し、この加工金型は、下から上に向かって順に突き合わせる台座セグメントと、調整セグメントと、汎用セグメントとを含み、前記台座セグメント、前記調整セグメントと前記汎用セグメントは、いずれも二つの半ケースが突き合わせて形成する筒体であり、前記汎用セグメントの前記調整セグメントから離れる端の開口には、径方向に外側に突出するカラムキャップ成形リング溝がある。

上記技術案により、本考案による加工金型は、カラムキャップ付きのスチールモールドカラムの制作に使用し、半ケースの突き合わせ形式を採用して組み合わせて打設し、型抜きを容易にし、スチールモールドの調整セグメントを含み、柱型が異なる基礎に深く埋め込まれる場合、異なる型番の調整セグメントを利用して、標高を調節し、柱型の汎用性をより強くすることができる。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型では、前記台座セグメントと前記調整セグメントとの突き合わせ箇所、及び前記調整セグメントと前記汎用セグメントとの突き合わせ箇所は、いずれも両側が対称であるＶ型突き合わせ口である。ベベル型Ｖ型突き合わせ口を採用することで、後期の型の切り抜きを容易にする。

好ましくは、上記カラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型では、前記カラムキャップ成形リング溝の先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きい。上が広くて下が狭い構造設計は、型抜きを容易にすることができる。

上記の技術案から分かるように、従来の技術と比べて、本考案は、カラムキャップ付きのスチールモールドカラム及びその加工金型を開示的に提供し、以下の有益な効果がある。

１、カラムキャップ付きのスチールモールドカラムは、半ケースの突き合わせ形式を採用して組み合わせて打設し、型抜きを容易にする。

２、柱頂にカラムキャップを設け、施工時にプレキャストビームを放置することができ、使用段階で梁柱ノードの断面サイズを大きくし、強ノード弱部品の耐震設計理念に合い、フレームワークの耐震性能の向上を有利にすることができる。

３、カラムキャップは、カスタムスチールモールドを採用して成形され、外観が整っている。

４、設計は、スチールモールドの調整セグメントを含み、柱型が異なる基礎に深く埋め込まれる場合、異なる型番の調整セグメントを利用して、標高を調節し、柱型の汎用性をより強くする。

５、スチールモールドの底部は、ベベル型を採用し、後期の型の切り抜きを容易にする。

本考案の実施例又は従来の技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例又は従来の技術記述において使用される必要のある図面を簡単に紹介し、自明なことに、以下の記述における図面は、ただ本考案の実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、提供される図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
は、本考案によるカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの構造概略図である。 は、本考案によるカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型の構造概略図である。

以下は、本考案の実施例における図面を結びつけて、本考案の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、ただ本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本考案における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本考案の保護範囲に属する。

実施例１：
図面１を参照すると、本考案の実施例は、カラムキャップ付きのスチールモールドカラムを開示し、円筒柱体１を含み、円筒柱体１は、コンクリート材質であり、且つ内部には、柱筋が打設固定されており、円筒柱体１の先端の側壁には、径方向に突出するカラムキャップの凸リング２がある。

上記技術案をさらに最適化するために、カラムキャップの凸リング２の内部には、支持鉄筋が打設固定されている。

上記技術案をさらに最適化するために、円筒柱体１の下端は、基礎受台３に固定されており、円筒柱体１の下端が露出している柱筋は、基礎受台３の内部に打設固定されている。

上記技術案をさらに最適化するために、カラムキャップの凸リング２の頂部の端面と円筒柱体１の外側壁との間には、ビームブロック４がある。

上記技術案をさらに最適化するために、ビームブロック４とカラムキャップの凸リング２との間に、内部には、鉄筋が打設接続されている。

上記技術案をさらに最適化するために、カラムキャップの凸リング２の先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きいことを特徴とする。

本実施例による円筒柱体１の柱頂にカラムキャップの凸リング２を設け、施工時にプレキャストビームを放置することができ、使用段階で梁柱ノードの断面サイズを大きくし、強ノード弱部品の耐震設計理念に合い、フレームワークの耐震性能の向上を有利にすることができる。

実施例２：
図面２を参照すると、本考案の実施例は、実施例１におけるカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型を開示し、下から上に向かって順に突き合わせる台座セグメント５と、調整セグメント６と、汎用セグメント７とを含み、台座セグメント５、調整セグメント６と汎用セグメント７は、いずれも二つの半ケースが突き合わせて形成する筒体であり、汎用セグメント７の調整セグメント６から離れる端の開口には、径方向に外側に突出するカラムキャップ成形リング溝８がある。

上記技術案をさらに最適化するために、台座セグメント５と調整セグメント６との突き合わせ箇所、及び調整セグメント６と汎用セグメント７との突き合わせ箇所は、いずれも両側が対称であるＶ型突き合わせ口である。

上記技術案をさらに最適化するために、カラムキャップ成形リング溝８の先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きい。

説明すべきこととして、本実施例では、台座セグメント５、調整セグメント６と汎用セグメント７との間に、フランジで接続され、二つの突き合わせる半ケース間もフランジで接続される。

カラムキャップ付きのスチールモールドカラムが打設されて成形された後に、型を外す必要がある場合、まず、台座セグメント５を外すことで、調整セグメント６と汎用セグメント７を沈下させ、カラムキャップ成形リング溝８とカラムキャップの凸リング２とを自然に脱離させることによって、径方向の取り外しによるカラムキャップの凸リング２への破壊を防止することができ、その後、調整セグメント６と汎用セグメント７を取り外すことができる。

柱型が異なる基礎に深く埋め込まれる場合、異なる型番の調整セグメント６を利用して、標高を調節し、柱型の汎用性をより強くする。

本明細書における各実施例は、再帰的な方式で記述されており、各実施例は、他の実施例との相違点に重点をおいて説明されており、各実施例間の同じ類似部分は、互いに参照すればよい。実施例に開示された装置にとって、それが実施例に開示された方法に対応するため、記述は、比較的に簡単であり、関連するところは、方法の部分の説明を参照すればよい。

開示された実施例に対する上記説明によって、当分野の当業者が本考案を実現し、又は使用することができる。これらの実施例に対する様々な修正は、当分野の当業者にとって容易に明らかになり、本明細書に定義される一般的な原理は、本考案の精神又は範囲を逸脱することなく、他の実施例で実現されてもよい。そのため、本考案は、本明細書に示されるこれらの実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理と新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合しなければならない。

１－円筒柱体、２－カラムキャップの凸リング、３－基礎受台、４－ビームブロック、５－台座セグメント、６－調整セグメント、７－汎用セグメント、８－カラムキャップ成形リング溝。

Claims (9)

1. カラムキャップ付きのスチールモールドカラムであって、円筒柱体（１）を含み、前記円筒柱体（１）は、コンクリート材質であり、且つ内部には、柱筋が打設固定されており、前記円筒柱体（１）の先端の側壁には、径方向に突出するカラムキャップの凸リング（２）がある、ことを特徴とするカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
2. 前記カラムキャップの凸リング（２）の内部には、支持鉄筋が打設固定されている、ことを特徴とする請求項１に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
3. 前記円筒柱体（１）の下端は、基礎受台（３）に固定されており、前記円筒柱体（１）の下端が露出している前記柱筋は、前記基礎受台（３）の内部に打設固定されている、ことを特徴とする請求項１に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
4. 前記カラムキャップの凸リング（２）の頂部の端面と前記円筒柱体（１）外側壁との間には、ビームブロック（４）がある、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
5. 前記ビームブロック（４）と前記カラムキャップの凸リング（２）との間に、内部には、鉄筋が打設接続されている、ことを特徴とする請求項４に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
6. 前記カラムキャップの凸リング（２）の先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きい、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラム。
7. 請求項１から３のいずれか１項に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型であって、下から上に向かって順に突き合わせる台座セグメント（５）と、調整セグメント（６）と、汎用セグメント（７）とを含み、前記台座セグメント（５）、前記調整セグメント（６）と前記汎用セグメント（７）は、いずれも二つの半ケースが突き合わせて形成する筒体であり、前記汎用セグメント（７）の前記調整セグメント（６）から離れる端の開口には、径方向に外側に突出するカラムキャップ成形リング溝（８）がある、ことを特徴とするカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型。
8. 前記台座セグメント（５）と前記調整セグメント（６）との突き合わせ箇所、及び前記調整セグメント（６）と前記汎用セグメント（７）との突き合わせ箇所は、いずれも両側が対称であるＶ型突き合わせ口である、ことを特徴とする請求項７に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型。
9. 前記カラムキャップ成形リング溝（８）の先端の断面積は、その下端の断面積よりも大きい、ことを特徴とする請求項７に記載のカラムキャップ付きのスチールモールドカラムの加工金型。