JP3242460U - 折り畳み式ヘッドレストを備えた椅子型簡易ベッド - Google Patents

Abstract

【課題】折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッドを提供する。【解決手段】椅子型簡易ベッドは、折り畳み式下部車台に配置された、有用な患者支持座面からなり、救急車に載せる際に折りたたむよう構成される。座面は、椅子型簡易ベッドの横方向に取り付けられた回転可能なシャフトを挟んで、胴体を支える本体２２及びヘッドレスト２１からなる。連結解除可能な電動アクチュエータ６によって、ヘッドレスト２１が回転する。【選択図】図２

Description

本考案は、救急処置時に椅子型簡易ベッド上に人間を載せて運ぶような、救急医療サービスにおいて使用される種類の椅子型簡易ベッドに関する。本椅子型簡易ベッドは、改良された折り畳み式ヘッドレストを含むものである。
本考案は、救急医療の分野において適用可能である。

救急車用に設計された椅子型簡易ベッドの存在は、先行技術において既知である。こうした椅子型簡易ベッドは、平坦な座面と、端部に車輪を数個有する支持システムと、を備えている。支持システムは、椅子型簡易ベッドが救急車に載せられる際に、振動や急激な動きを患者に感じさせることなく、折りたたむことができるよう構成されている。一方、椅子型簡易ベッドの座面は、常に平面かつ同じ高さに保たれる。椅子型簡易ベッドの例としては、スペイン国実用新案第０２８８４６０号明細書に見られ、また、最も近しい先行技術としては、スペイン国特許出願公開第２６４２４１８号明細書が挙げられる。

椅子型簡易ベッドの座面には、連結部品、多くの場合、ヘッドレストが設けられていることが多い。これにより、必要に応じて、患者の上体を起こすことができる。しかしながら、当該技術分野において、この動作を行ううえで、多くの改善点が残されていた。医療従事者は、ラッチを解放して、手動でヘッドレストを持ち上げなければならない。患者が椅子型簡易ベッドに載せられていない状態であれば、こうした動作になんら問題は生じないのだが、患者が既に載せられている場合、その体重ゆえ、振動や不快感を与えることなく患者の上体を起こすことは困難であった。

スペイン国実用新案第０２８８４６０号明細書 スペイン国特許出願公開第２６４２４１８号明細書

本出願者が知り得る限り、本考案に類似するような解決策は、他に提案されていない。

本考案は、請求項に係る、折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッドからなる。本考案における種々の実施形態は、先行技術における問題点を解決するものである。

折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッドは、折り畳み式下部車台に配置された、有用な患者支持座面からなり、救急車に載せる際に折りたたまれるよう構成される。座面は、椅子型簡易ベッドの横方向に取り付けられた回転可能なシャフトを挟んで、本体及びヘッドレストからなる。椅子型簡易ベッドは、電動アクチュエータをさらに備える。該電動アクチュエータは、制御パネル及びバッテリに接続されたヘッドレストを回転させる。制御パネル及びバッテリは、下部車台に、又は、下部車台と一体化され、座面を支持するフレームに設けられ得る。

好ましい実施形態において、電動アクチュエータは、油圧又は空気圧システムに接続された、あるいは、ソレノイドを有する円筒である。例えば、ＴＩＭＯＴＩＯＮ社製のＴＡ２３シリーズのアクチュエータであってもよい。

椅子型簡易ベッドは、本体に取り付けられた折り畳み式フットレストによっても、実現される。

好ましくは、本考案は、ヘッドレストの位置を手動で変更できるよう、電動アクチュエータを解放又は連結解除するための留め具を備える。

その他の変形例を以下に説明し、従属項にて定義する。

先行技術の一例を示す斜視図。 一実施形態に係る本考案の模式側面図。

本考案の実施形態を、非限定的な例示として、以下に簡潔に説明する。

図１は、実施形態を模式的に示す。本考案は、有用な上部座面（２）と、支持下部車台（３）と、を備える椅子型簡易ベッド（１）を基礎としている。下部車台（３）は、一般的に、端部に車輪を有する２本の二重脚部からなるが、下部車台をその他の方法で構成してもよい。下部車台（３）は、通常、座面（２）に対するアタッチメントとしてのフレーム（４）に終端している。座面（２）は、一般的に、クッションが入れられており、サイドアーム、結束具、取手、点滴用のスタンドなどが設けられていてもよいが、こうした追加機能は、本考案とは特に関連性はない。

座面（２）は、少なくとも２つの部分からなる。第１の部分は、患者が頭部や胴体の一部を載せることのできる、ヘッドレスト（２１）に該当する。第１の部分、つまり、本体（２２）には、頭部や胴体の一部以外の患者の体を載せることができる。図２に示すように、変形例として、座面（２）をさらに分割し、フットレスト（２３）からなる第３の部分を設けてもよい。椅子型簡易ベッド（１）が救急車に載せられる際、フットレスト（２３）は、本体（２２）に位置合わせされた状態となる必要がある。

回転可能なシャフトによって、座面上に異なる部分を取り付ける。該シャフトは、一般的に、円形の断面及び高い強度を有する棒状のものである。こうした回転可能なシャフトにより、回転可能なシャフト周りの、第１の位置及び第２の位置間の移動が可能となる。従って、このような回転可能なシャフトにより、患者の上体が起こされた上昇位置と、水平位置との間で、ヘッドレスト（２１）を移動させることができる。変形例として、同様の回転可能な第２のシャフトを設けることで、水平位置と下降位置との間で、フットレスト（２３）を移動させることができる。

本実施形態によれば、座面（２）は、制御パネル（５）と連動している。該制御パネルは、例えば、フレーム（４）に配置され、電動アクチュエータ（６）を制御する。電動アクチュエータ（６）の一端は、ヘッドレスト（２１）を座面に対して昇降させるよう機能する。該アクチュエータは、同様にフレーム（４）に取り付け可能なバッテリ（７）によって、駆動する。電動アクチュエータ（６）の拡張動作が制御されることで、第１の位置及び第２の位置に、又はそれらの間に、ヘッドレスト（２１）を移動させる。変形例では、同様の電動アクチュエータ（図示略）を、制御パネル（５）に動作可能に接続するよう、さらに設けることで、フットレスト（２３）を移動させてもよい。

電動アクチュエータ（６）（及び／又はフットレスト（２３）用の電動アクチュエータ）は、電気機械円筒型のリニアアクチュエータであることが好ましい。電動アクチュエータ（６）の一端はフレーム（４）又は下部車台（３）に固定され、その他端はヘッドレスト（２１）に固定されるが、その際、人力と振動を低減するために、縦軸に対して中央に位置することが好ましい。

電動アクチュエータ（６）は、解放留め具（８）を備えていてもよい。これにより、医療従事者は、電動システムに依存することなく、手動でヘッドレスト（２１）を動かすことができる。

Claims (5)

1. 折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッドであって、前記椅子型簡易ベッドは、折り畳み式下部車台（３）に配置された患者支持座面（２）からなり、救急車に載せる際に折りたたまれるよう構成され、
   前記座面（２）は、前記椅子型簡易ベッド（１）の横方向に取り付けられた回転可能なシャフトを挟んで、本体（２２）及びヘッドレスト（２１）からなり、
   前記椅子型簡易ベッド（１）は、電動アクチュエータ（６）を備え、前記電動アクチュエータ（６）は、制御パネル（５）及びバッテリ（７）に接続された前記ヘッドレスト（２１）を回転させることを特徴とする、折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッド。
2. 前記電動アクチュエータ（６）は円筒であることを特徴とする、請求項１に記載の折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッド。
3. 前記座面（２）はフレーム（４）に取り付けられ、前記フレーム（４）は、前記下部車台（３）に一体化され、前記制御パネル（５）及び前記バッテリ（７）を支持することを特徴とする、請求項１又は２に記載の折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッド。
4. 前記本体（２２）に取り付けられた折り畳み式フットレスト（２３）をさらに備えることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか一項に記載の折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッド。
5. 前記電動アクチュエータ（６）の連結を解く留め具（８）をさらに備えることを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の折り畳み式ヘッドレスト付き椅子型簡易ベッド。

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